JP2007034633A - 印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 2次元コード画像に装飾画像が重なった場合の制御を容易にすると共に、2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムを提供とする。
【解決手段】 処理テープT上に、地紋画像161および/または網掛画像162から成る装飾画像160と、データ領域167およびこれを囲むマージン領域169から成る2次元コード画像163と、を印刷するための印刷画像175を作成する印刷画像作成装置2において、処理テープT上における2次元コード画像163および装飾画像160の位置を設定する位置設定手段27による設定に基づいて、装飾画像160と2次元コード画像163との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像163を装飾画像160に上書きするコード上書き編集手段を有している。
【選択図】図8
【解決手段】 処理テープT上に、地紋画像161および/または網掛画像162から成る装飾画像160と、データ領域167およびこれを囲むマージン領域169から成る2次元コード画像163と、を印刷するための印刷画像175を作成する印刷画像作成装置2において、処理テープT上における2次元コード画像163および装飾画像160の位置を設定する位置設定手段27による設定に基づいて、装飾画像160と2次元コード画像163との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像163を装飾画像160に上書きするコード上書き編集手段を有している。
【選択図】図8
Description
本発明は、処理テープに印刷される印刷画像を編集するための印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムに関するものである。
従来、この種の印刷画像作成装置として、バーコードを入力する入力手段と、所望の網掛範囲を指定する装飾手段と、装飾手段により指定された網掛範囲に対して網掛書式情報に基づいて所定の範囲を有する網掛データを作成するデータ作成手段と、網掛データの中からバーコードおよびその両側に設けられるマージンとを含むバーコード領域に対応する網掛データを削除するデータ削除手段と、バーコード領域にバーコードデータを配置するデータ配置手段と、網掛データ及びバーコードデータを印刷する出力手段と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
この場合、網掛データに基づく網掛画像とバーコード画像とが重なると、重複部分に対し、マージンを含むバーコード領域分だけ、一旦削除してから、再びバーコードを配置していた。このため、バーコードに網掛が付されることなく、バーコードの読取不良やミスが防止される。
特開平9−309227号公報
しかしながら、このような印刷画像作成装置では、網掛データとバーコードデータが重なった場合、出力手段で印刷するまでのプロセスが多く、簡易な制御とすることができない問題があった。
本発明は、2次元コード画像に装飾画像が重なった場合の制御を容易にすると共に、2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラムを提供することを課題とする。
本発明の印刷画像作成装置は、処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、2次元コード画像および装飾画像を記憶する記憶手段と、記憶手段から2次元コード画像および装飾画像を読み出すと共に、処理テープ上における2次元コード画像および装飾画像の位置を設定する位置設定手段と、位置設定手段による設定に基づいて、印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、印刷画像作成手段は、位置設定手段により、装飾画像と2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像を装飾画像に上書きするコード上書き編集手段を有していることを特徴とする。
また、本発明の印刷画像作成方法は、処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像とを印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、処理テープ上における2次元コード画像および装飾画像の位置を設定した状態で、2次元コード画像と、装飾画像との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像を装飾画像に上書きを行って、印刷画像を作成することを特徴とする。
この構成によれば、2次元コード画像は、すでにマージン領域を有しているため、装飾画像と2次元コード画像とが重なると、マージン領域を確保しつつ、装飾画像に2次元コード画像が上書きされる。このため、複数のプロセスを踏むことなく、上書きのみの処理で2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる。
本発明の他の印刷画像作成装置は、上記のコード上書き編集手段に代えて、装飾画像と2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像を読み取れるように、装飾画像の少なくとも重複部分を薄刷り編集する薄刷り編集手段を有していることを特徴とする。
また、本発明の他の印刷画像作成方法は、処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像とを印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、処理テープ上における2次元コード画像および装飾画像の位置を設定した状態で、装飾画像と2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、2次元コード画像を読み取れるように、装飾画像の少なくとも重複部分を薄刷り編集する薄刷り編集を行って、印刷画像を作成することを特徴とする。
この構成によれば、2次元コード画像には、地紋画像および/または網掛画像が薄刷りされるため、マージン領域を空白にしなくとも2次元コード画像を読み取り可能に配置することができる。これにより、2次元コード画像が、地紋画像および/または網掛画像と重なったとしても見栄えのよい印刷画像を作成することができる。
本発明のプログラムは、上記の印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
この構成によれば、装飾画像と2次元コード画像とが重なった場合に、簡易な制御で2次元コード画像を読み取り可能に配置することができるプログラムを提供することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明を適用した印刷システムについて説明する。図1に示すように、本実施形態の印刷システム1は、データ作成装置2と、印刷装置3と、これらを(USBで)接続するケーブル4と、を備えており、データ作成装置2で作成した印刷データを、印刷装置3に供給し、印刷装置3に印刷データに基づく印刷画像を印刷させるものである。この印刷システム1は、複数種類の印刷装置3を接続可能に構成されている。
なお、本実施形態では、データ作成装置2と印刷装置3とをケーブル4を介して直接接続する構成であるが、インタフェースを介し、データ作成装置2および印刷装置3をネットワーク(インターネットやローカルエリアネットワーク)経由で接続させても良い。また、これらは、有線通信であるが、無線通信を利用することも可能である。
データ作成装置2は、パソコン等で構成されており、図2に示すように、ケーブル4を介して、印刷装置3に接続するためのUSBインタフェース11、一時的に記憶可能な記憶領域を有し、制御処理のための作業領域として使用されるRAM12、各種記憶領域を有し、制御プログラムや各種データと併せて、作成した印刷データおよび印刷装置3の機種情報を記憶するハードディスク13、ハードディスク13に記憶されたプログラム等に基づいて、各種データを演算処理するCPU14、これらを互いに接続するバス15が備えられていると共に、キーボードやマウス等の入力装置16、FDドライブ17やCD−ROMドライブ18等の各種ドライブ、入力した印刷データ等各種データやメッセージなどを表示するモニタディスプレイ19等が備えられている。ハードディスク13には、印刷データを作成するためのソフトウェア(印刷データ作成アプリケーション20)がインストールされており、データ作成装置2では、印刷データ作成アプリケーション20の起動によりモニタディスプレイ19に表示される入力編集画面21(図3参照)から、入力データの入力・編集を行うことにより、印刷データを作成できるようになっている。なお、入力データの編集を行わない場合は、入力データが印刷データとして扱われる。
図3に示すように、入力編集画面21には、マウスポインタ27と共に、入力データの入力・編集を行うための入力編集ウィンドウ22、入力・編集結果に基づいて作成された印刷データの印刷イメージ28(印刷画像のイメージ)を表示するイメージ表示ウィンドウ23、基本操作を行うための基本操作ツールバー24、入力データとして文字や図形などを入力するための入力ツールバー25、入力データを編集するための編集ツールバー26が表示される。したがって、キーボードによる入力データの入力・編集と併せ、マウス操作により、入力データの入力指示や使用する編集機能の選択設定が行えるようになっている。
基本操作ツールバー24は、印刷データを新規作成するための新規作成ボタン31、作成した印刷データを保存するための保存ボタン32、保存した印刷データやCD−ROM等の記憶媒体5(図1参照)に記憶された印刷データを読み込み、入力データとして入力編集ウィンドウ22に表示させる読込みボタン33、入力編集ウィンドウ22に表示中の入力データから作成された印刷データを印刷するための印刷ボタン34等を有している。
入力ツールバー25は、かな文字を入力するためのかな入力ボタン41、直線や図形を入力するため各種図形入力ボタン42、入力した入力データの背景に付する地紋を入力設定するための地紋設定ボタン43、入力した入力データに網掛を付する網掛設定ボタン44、入力した入力データに囲み形状の枠を付する外枠設定ボタン45と、2次元コードを作成するための2次元コード作成ボタン46等を有している。
編集ツールバー26は、入力した図形の編集を行うための図形ツールバー51、入力した文字の編集を行うための文字ツールバー52、およびテーププリンタ(後述する)によるラベルを作成するためのラベル作成ツールバー53で構成されている。図形ツールバー51は、図形の輪郭線の種類や太さ、塗りつぶしを複数の選択肢から選択設定する3つのリストボックス61a、61b、61c(プルダウンメニュー)と、図形に関する各種設定を行うためのウィンドウを表示させる図形設定ウィンドウ表示ボタン62と、を有している。
文字ツールバー52は、入力した文字のフォントやサイズを選択設定するリストボックス71a、71b(プルダウンメニュー)と、入力した文字のスタイル(太字や斜体、下線付きなど)や、割付け(例えば、センタリング、右揃えなど)、縦書き・横書き設定、修飾文字(白抜きや縁取り)設定をそれぞれ行うための14個の各種設定ボタン72と、入力した文字に関する各種設定を行うためのウィンドウを表示させる文字設定ウィンドウ表示ボタン73と、を有している。文字設定ウィンドウ表示ボタン73をクリックする(マウスポインタ27により選択する)と、文字設定画面が表示され、上記した文字のフォントやサイズ、スタイル等を設定できる他、「文字」設定機能により文字の塗りつぶし設定を、「グラデーション」設定機能により文字のグラデーション設定を、「間隔」設定機能により文字間隔の設定を行えるようになっている。
ラベル作成ツールバー53は、作成するラベルの長さを入力した入力データに応じて自動設定する自動設定ボタン81、作成するラベルの長さをスクロールバー82により選択した所定長に設定する定長設定ボタン83、(印刷データに基づいて)印刷する印刷画像の前に付す余白の長さを選択設定する余白設定リストボックス84(プルダウンメニュー)、スクロールバー85による選択した所定長に余白を設定するための余白設定ボックス86の他、テーププリンタに装着されている処理テープT(後述する)のテープ幅を(印刷装置3との通信により)取得して、テープ幅表示ボックス87に表示するテープ幅取得ボタン88を有している。テープ幅表示ボックス87には、スクロールバー89が組み込まれており、テープ幅を手入力することも可能となっている。
次に印刷装置3について説明する。印刷装置3は、テーププリンタやインクジェットプリンタ、レーザープリンタ等のいずれによっても構成可能であるが、ここでは、印刷装置3としてテーププリンタを適用した場合について説明する。このテーププリンタ101は、印刷データに基づいて処理テープTに印刷画像の印刷を行った後、印刷済みの処理テープTを切断して、ラベルを作成するためのものである。
図4および図5に示すように、テーププリンタ101は、処理テープTに対して印刷処理を行う装置本体102と、処理テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体102に着脱自在に装着されるテープカートリッジCとを備えている。
装置本体102は、装置ケース103により外殻が形成され、その内部に広く印刷処理部110が構成されている。装置ケース103の前半部上面には、各種キー104を備えたキーボード105が配設されている。装置ケース103の後半部左上面には、開閉蓋106が広く設けられ、開閉蓋106の上面には、テープカートリッジCの装着/非装着を視認するための覗き窓107が形成されると共に、開閉蓋106の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン108が設けられている。後半部右上面には、キーボード105からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ109が形成されている。
蓋体開放ボタン108を押して開閉蓋106を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが装着されるカートリッジ装着部111が窪入形成されており、カートリッジ装着部111には、テープカートリッジCから繰り出される処理テープTに印刷処理を行う印刷ヘッド121が配設されている(図5参照)。
装置ケース103の左側部には、カートリッジ装着部111と装置外部とを連通するテープ排出口112が形成され、このテープ排出口112に臨んで装置ケース103には、処理テープTを切断するためのカッタユニット114が内蔵されている。カッタユニット114は、テープ排出口112に臨むように配設されており、モータ駆動(フルカッタモータ116)により、処理テープTをハサミ形式で切断するフルカッタ115と、フルカッタ115に対してテープ送り方向下流側に配設され、切断されたテープ片Taを強制的に排出する排出機構と、を備えている(図6参照)。
また、図示は省略するが、装置ケース103の右側部には、電源供給のための電源供給口と、図外のパーソナルコンピュータ等の外部装置と接続するためのコネクタ113(図2参照)が形成される。これにより、コネクタ113には、ケーブル4を介して、データ作成装置2と接続することができ、このデータ作成装置2によって生成された文字情報等に基づいて、印刷処理を行うことができるようになっている。また、両図では省略したが、装置ケース103の内部には、装置本体102を統括制御する制御部117(図6参照)を構成する回路基板が搭載されている。
カートリッジ装着部111には、発熱素子を有しヘッドカバー120に覆われた印刷ヘッド121と、後述するテープリール131の位置決めをする位置決め突起122と、テープカートリッジCの処理テープTおよびインクリボンRを送り、印刷ヘッド121に対峙するプラテン駆動軸123、およびインクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸124とが、突設され、またカートリッジ装着部111の隅部には、複数のマイクロスイッチで構成されたテープ識別センサ125(図6参照)が設けられている。また、カートリッジ装着部111の底板の内側には、プラテン駆動軸123および巻取り駆動軸124を駆動する印刷送りモータ126(図6参照)や減速ギア列等(図示省略)が内蔵されている。
テープカートリッジCは、カートリッジケース130の内部に、処理テープTを巻回したテープリール131と、右下部にインクリボンRを巻回したリボン繰出しリール132およびリボン巻取りリール133とを収容して構成されている。また、テープリール131の左下部には印刷ヘッド121を覆うヘッドカバー120に差し込むための貫通開口134が形成されている。さらに、処理テープTとインクリボンRとが重なる部分に対応し、上記のプラテン駆動軸123に嵌合して回転駆動するプラテンローラ135が配置されている。
テープカートリッジCをカートリッジ装着部111に装着すると、ヘッドカバー120に貫通開口134が、位置決め突起122にテープリール131が、巻取り駆動軸124にリボン巻取りリール133が、プラテン駆動軸123にプラテンローラ135が、それぞれ差し込まれ、この状態で開閉蓋106を閉蓋すると、これに連動して、印刷ヘッド121が処理テープTおよびインクリボンRを挟み込んでプラテンローラ135に当接し、印刷待機状態となる。そして、データ作成装置で作成され、送られてきた印刷データに基づき、プラテン駆動軸123および巻取り駆動軸124が同期回転して、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら、印刷ヘッド121により印刷処理が行われる。これと共に、リボン繰出しリール132から繰り出されたインクリボンRは、貫通開口134の開口壁を周回してリボン巻取りリール133に巻き取られる。印刷処理後の処理テープTは、印刷済み部分がフルカッタ115によりカットされ、カットされた処理テープTがラベルとしてテープ排出口112から外部に排出される。
処理テープTは、裏面に粘着剤層が塗着された記録テープT1と、この粘着剤層により記録テープT1に貼付された剥離テープT2とから構成されている。そして、処理テープTは、記録テープT1を外側にし、かつ剥離テープT2を内側にしてロール状に巻回されてカートリッジケース130内に収容されている。処理テープTには、テープ幅が6mmから24mmまでの複数種のものが用意されている。カートリッジケースCの裏面には、小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成され、上記のテープ識別センサ125によってこの複数の被検出孔が識別され、処理テープTの種別を識別できるようになっている。
次に、図6を参照し、テーププリンタ101の制御系の構成について説明する。テーププリンタ101は、データ供給インタフェース(DS−IF)140を有し、コネクタ113を介して外部(データ作成装置2)からの印刷データや各種指令等を入出力するためのデータ入出力部141と、キーボード105およびディスプレイ109を有し、ユーザによる文字情報の入力や各種情報の表示等のユーザインタフェースをつかさどる操作部142と、テープカートリッジC、印刷ヘッド121および印刷送りモータ126を有し、処理テープTおよびインクリボンRを送りながら処理テープT上に入力された文字情報に基づく印刷データを印刷する印刷処理部110と、フルカッタ115およびこれらを駆動するフルカッタモータ116を有し、印刷済みの処理テープTにフルカットを行う切断部143と、テープ識別センサ125等の各種センサを有し、各種検出を行う検出部144と、ディスプレイドライバ145、ヘッドドライバ146、印刷送りモータドライバ147、カッタモータドライバ148を有し、各部を駆動する駆動部149と、各部と接続され、テーププリンタ101全体を制御する制御部117とにより構成されている。
制御部117は、CPU150、ROM151、RAM152および入力制御装置153(IOC:Input Output Controller)を備え、互いに内部バス154により接続されている。そして、CPU150はROM151内の制御プログラムにしたがって、IOC153を介してテーププリンタ101の各部から各種信号・データを入力する。また、入力した各種信号・データに基づいて、RAM152内の各種データを処理し、IOC153を介してテーププリンタ101内の各部に各種信号データを出力し、これにより印刷処理の制御等を行う。
以上の構成によると、処理テープTに対し、様々な編集が可能となる。例えば、装飾付き文字列のラベルを作成する場合について説明する。なお、装飾付き文字列のラベルに印刷される装飾画像160とは、地紋画像161や網掛画像162等のことである。地紋画像161は、処理テープ(印刷イメージ28)T上の印刷可能領域の全域に印刷されるものであり、網掛画像162は、文字列等の文字、文章、行や段落などを個別装飾すべく印刷されるものである。
データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20を起動させると、モニタディスプレイ19には、ラベル作成開始の初期画面である入力編集画面21が表示される。入力編集画面21において、マウスポインタ27を移動させ、かな入力ボタン41をクリックして、所望の文字列を入力装置16により入力する。文字列を入力すると、モニタディスプレイ19の印刷イメージ28には文字列が表示される。ここで、装飾画像160として地紋画像161を付する場合は、この後、地紋設定ボタン43をクリックする。すると、モニタディスプレイ19には、複数種の地紋画像(データ)161の選択肢が表示される地紋選択画面165が表示され(図9(a)参照)、ユーザは、その状態から、任意の1つの地紋画像161を選択する。この後、印刷ボタン34をクリックすると、印刷データが作成されると共に、テーププリンタ101に印刷データが送られ、これに基づいて、テーププリンタ101が地紋付き文字列のラベルを作成する。
また、本実施形態に係るデータ作成装置2では、2次元コード画像(データ)を作成することが可能である。つまり、印刷データ作成アプリケーション20に2次元コードを作成する機能が設けられている。2次元コードとしては、QRコード、Maxiコード、Veriコード、データマトリクス、PDF417等があるが、本実施形態では、例えば、QRコード(画像)163を作成する場合について説明する。図8に示すとおり、QRコード画像163は、セル166で構成された正方形のデータ領域167と、データ領域167の三隅に設けられている切り出しシンボル168と、データ領域167を囲むマージン領域169とで構成されている。また、QRコード画像163の大きさを設定するパラメータとして、データ量、セル166の大きさおよび誤り訂正率等がある。さらに、QRコードの特徴として、分割連結機能を備えている。
ここで、印刷イメージ28上において、作成したQRコード画像163に上述した装飾画像160が重なってしまうと、QRコード画像163の読み取りに際して、支障をきたす虞がある。そこで、本実施形態のデータ作成装置2は、QRコード画像163と装飾画像160とが重なった場合に、QRコード画像163を読み取り可能に配置するよう編集するようにしている。以下、図7のフローチャートを参照して、その制御についてユーザによる操作手順を中心に説明する。
まず、装飾画像160として地紋画像161を用いた場合、ユーザは、上述のように、入力編集画面21が表示されている状態で、地紋設定ボタン43をクリックして、1の地紋画像161を選択設定する。この後、QR(2次元)コード作成ボタン46をクリックすると、QRコード作成画面170が表示される。図9(b)を参照すると、QRコード作成画面170には、コード化するデータを入力するデータ入力ウィンドウ171と、セル166の大きさを設定するセル設定ウィンドウ172と、誤り訂正率を設定する訂正率設定ウィンドウ173と、が表示される。このQRコード作成画面170において、ユーザは、各パラメータ、すなわち、入力データ、セル166の大きさおよび誤り訂正率を任意に設定して、データ領域167とその周りを囲むマージン領域169とから成るQRコード画像163を作成する(S1)。
ここで、地紋画像161は処理テープTの印刷可能領域全域に設定されているため、作成したQRコード画像163と選択設定した地紋画像161とは、通常重なってしまう(S2)。このとき、データ作成装置2は、QRコード画像163を地紋画像161に上書きする(S3)。
また、装飾画像160として網掛画像162を用いた場合、入力編集画面21が表示されている状態で、網掛設定ボタン44をクリックして、1の網掛画像162を選択設定する。この後、QRコード作成ボタン46をクリックして、QRコード画像163を作成する(S1)。この後、データ作成装置2は、作成したQRコード画像163と選択設定した網掛画像162とが重なっていないかを判別する(S2)。データ作成装置2が、網掛画像162とQRコード画像163とが重複していると判別すると、網掛画像162とQRコード画像163との重複部分において、QRコード画像163を網掛画像162に上書きする(S3)。
所望の編集が完了(S4)し、ユーザが印刷ボタン34をクリックすると、データ作成装置2は、印刷データの作成を開始する(S5)。作成が開始されると、データ作成装置2のRAM12の作業領域内で、印刷データを作成し、作成した印刷データは、テーププリンタ101のRAM152内に設けられた印刷用バッファ155(図6参照)に送られる。テーププリンタ101は、その印刷データに基づいて、印刷画像175を印刷する。
印刷データの作成が開始されると、先ず、作業領域内に装飾画像160のデータを流し込み(S6)、その後、その他の各画像のデータを流し込む(S7)。すると、データ作成装置2は、流し込まれた画像のデータがQRコード画像163のデータであるかどうかの判別を行う(S8)。データ作成装置2が、QRコード画像163のデータでないと判別した場合、装飾画像160とその画像とを、論理演算の論理和(OR)で貼り付ける(S10)。また、QRコード画像163のデータであると判別した場合は、装飾画像160にQRコード画像163を上書きする(S9)。つまり、装飾画像160よりも、QRコード画像163を優先して貼り付ける。なお、ここでは、処理テープTの下地(例えば、白)を0とし、インクリボン(例えば、黒)Rを1として、論理演算処理を行っている。以上のように作成された印刷データを、テーププリンタ101に送ると共に、テーププリンタ101は、送られた印刷データに基づいて、処理テープTに印刷画像175を印刷する。
以上の構成によれば、図8(a)および(b)に示したように、QRコード画像163はすでにマージン領域169を有しているため、QRコード画像163と装飾画像160とが重なっても、上書きのみの処理で、QRコード画像163を読み取り可能に配置することができる。これにより、QRコード画像163の読み取りに支障をきたすことがなく、また、印刷処理による制御を簡易なものとすることができる。
次に、第2実施形態に係るデータ作成装置について説明する。なお、以下の説明では、同様の構成の説明を省略し、相違点のみ説明する。本実施形態のデータ作成装置2は、QRコード画像163と装飾画像160とが重なった場合に、重複部分の装飾画像160を薄刷りするように編集する。
つまり、入力編集画面21において、装飾画像160およびQRコード画像163が設定され、両画像が重なると、データ作成装置2は、両画像の重複部分の領域を判別すると共に、装飾画像160の重複部分のインク濃度を、QRコード画像163が読み取れるように薄く設定する。その後、装飾画像160の重複部分にQRコード画像163をORで貼り付ける。これにより、QRコード画像163に装飾画像160が重なって配置されても、QRコード画像163を読み取ることができ、且つ装飾画像160の連続性を維持することができる(図8(c)および(d)参照)。
なお、上記の場合、重複部分のみに限らず、装飾画像160全体のインク濃度を薄く設定するようにしてもよい。すなわち、図8の(e)および(f)に示すように、データ作成装置2が、QRコード画像163と装飾画像160とが重なることを判別した時点において、装飾画像160全体の濃淡を、QRコード画像163が読み取れるように薄くし、装飾画像160とQRコード画像163とをORで貼り付ける。すなわち、装飾画像160全体を薄刷りするように編集する。
以上の構成によれば、QRコード画像163には、濃淡の薄くなった装飾画像160が重なって配置されるが、QRコード画像163の読み取りに支障をきたさない程度に薄刷り編集しているため、QRコード画像163を読み取り可能に配置することができる。また、QRコード画像163のマージン領域169にも地紋画像161又は網掛画像162が貼り付けられるため、作成されたラベルを見栄えのよいものとすることができる。なお、上述した薄刷り編集の制御は一例であって、この制御に限らず、適宜変更してもよい。また、上書き編集と薄刷り編集とを選択可能に構成してもよい。
さらに、上記の例に示した、データ作成装置2の印刷データ作成アプリケーション20をソフトウェアとして提供することも可能である。また、そのソフトウェアを記憶媒体5に格納して提供することも可能である。記憶媒体5としては、CD−ROM、フラッシュROM、メモリカード(コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、メモリースティック等)、コンパクトディスク、光磁気ディスク、デジタルバーサタイルディスクおよびフレキシブルディスク等を利用することができる。
また、上述では、印刷システム1として構成したが、テーププリンタ101に印刷データ作成アプリケーション20の機能を設け、テーププリンタ101を単体として用いて、QRコード画像163を作成・編集を行うようにしてもよい。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更できることは言うまでもない。
1…印刷システム 2…データ作成装置 3…印刷装置 12…RAM 14…CPU 20…印刷データ作成アプリケーション 27…マウスポインタ 28…印刷イメージ 43…地紋設定ボタン 44…網掛設定ボタン 46…2次元コード作成ボタン 101…テーププリンタ 152…RAM 155…印刷用バッファ 160…装飾画像 161…地紋画像 162…網掛画像 163…QRコード画像 165…地紋選択画面 167…データ領域 169…マージン領域 170…QRコード作成画面 175…印刷画像 T…処理テープ
Claims (5)
- 処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像と、を印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成装置において、
前記2次元コード画像および前記装飾画像を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記2次元コード画像および前記装飾画像を読み出すと共に、前記処理テープ上における前記2次元コード画像および前記装飾画像の位置を設定する位置設定手段と、
前記位置設定手段による設定に基づいて、前記印刷画像を作成する印刷画像作成手段と、を備え、
前記印刷画像作成手段は、前記位置設定手段により、前記装飾画像と前記2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、前記2次元コード画像を前記装飾画像に上書きするコード上書き編集手段を有していることを特徴とする印刷画像作成装置。 - 前記コード上書き編集手段に代えて、
前記装飾画像と前記2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、前記2次元コード画像を読み取れるように、前記装飾画像の少なくとも前記重複部分を薄刷り編集する薄刷り編集手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の印刷画像作成装置。 - 処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像とを印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、
前記処理テープ上における前記2次元コード画像および前記装飾画像の位置を設定した状態で、前記2次元コード画像と、前記装飾画像との重複部分が生じた場合に、前記2次元コード画像を前記装飾画像に上書きを行って、前記印刷画像を作成することを特徴とする印刷画像作成方法。 - 処理テープ上に、地紋画像および/または網掛画像から成る装飾画像と、データ領域およびこれを囲むマージン領域から成る2次元コード画像とを印刷するための印刷画像を作成する印刷画像作成方法において、
前記処理テープ上における前記2次元コード画像および前記装飾画像の位置を設定した状態で、前記装飾画像と前記2次元コード画像との重複部分が生じた場合に、前記2次元コード画像を読み取れるように、前記装飾画像の少なくとも前記重複部分を薄刷り編集する薄刷り編集を行って、前記印刷画像を作成することを特徴とする印刷画像作成方法。 - 請求項1または2に記載の印刷画像作成装置における各手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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JP2005216276A JP2007034633A (ja) | 2005-07-26 | 2005-07-26 | 印刷画像作成装置、印刷画像作成方法およびプログラム |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009094905A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Canon Inc | 情報処理装置及び情報処理方法 |
JP2012183720A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Toshiba Tec Corp | 印刷装置および印刷方法 |
JP2014011705A (ja) * | 2012-07-02 | 2014-01-20 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像処理装置及び画像処理プログラム |
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2005
- 2005-07-26 JP JP2005216276A patent/JP2007034633A/ja not_active Withdrawn
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