JP2007034048A - カメラにおける可動ミラー駆動機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】 可動ミラーのバウンドを確実に押さえ込む駆動機構を提供する。
【解決手段】 可動ミラー1に設けられたミラーアップローラ5を揺動によって昇降させるミラーアップレバー19と、該ミラーアップレバー19を揺動可能にファインダ観察位置方向へ付勢し、ミラーアップスプリング15による第2の付勢力で回動して可動ミラー1を退避位置へ移動させ、可動ミラー1が退避位置にある時にミラーアップレバー19の保持を解除して第1の付勢力でファインダ観察位置へ復帰させるシャッタチャージレバー11と、駆動源により駆動されてシャッタチャージレバー11の回動を制御すると共にミラーアップスプリング15を付勢するカム6aと、ファインダ観察位置への復帰時に該揺動軌跡内への進入阻止解除でミラーアップローラ5を前記角度規制部材10方向に抑え込むバウンド防止レバー24とで構成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、カメラにおける可動ミラー駆動機構に関するもので、特に、一眼レフカメラカメラにおけるミラーボックス内で、可動ミラーが撮影光路内に位置するファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降するようにした可動ミラーの駆動機構に関するものである。
一眼レフカメラカメラには、周知のように、ファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降するクイックリターンミラー機構として知られる可動ミラーが設けられている。図7はこの一眼レフカメラの一例概略断面図で、図8はその可動ミラーの駆動機構を含めたミラーボックスの斜視図であり、可動ミラー1は、このミラーボックス3内でファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降する。すなわちこの可動ミラー1は、常時は、図示していない角度規制部材に当接して撮影光路内を遮るファインダ観察位置に位置し、レンズ71から入射した光をピントグラス75に結像させることで、その像をペンタプリズム72やレンズ73、74を介してファインダ76で観察できるようにし、また、撮影時のレリーズ動作に連動して撮影光路外へ退避して、撮影終了後に撮影光路内の前記ファインダ観察位置に復帰するようになっている。
この可動ミラー1は、ファインダ観察位置から退避位置へ上昇して上部位置規制部材に当接した際、および退避位置からファインダ観察位置へと下降して再度角度規制部材に到達した際、それぞれの場合に少なからぬバウンドを生じ、このバウンドに伴って可動ミラー1は一時的にファインダ76に行くべき光線を違った角度で反射してしまい、ファインダ76の像がブレてしまうという問題があった。このバウンドは、カメラの高速化に伴ってファインダ観察画像の消失時間を短くするため、可動ミラー1の移動速度を速くしたカメラほど大きくなり、ファインダ観察状態等に顕著な悪影響を及ぼす。
こういった、可動ミラー1の退避時およびファインダ観察位置への復帰時におけるバウンドを抑えることに関しては、従来より数多くの提案がなされており、例えば特許文献1には、可動ミラーが観察位置に復帰直後にのみ、可動ミラーを退避位置へ移動させるためのミラー跳ね上げピンの揺動軌跡内に移動し、ミラー跳ね上げピンを抑えてミラーのバウンドを防止するバウンド防止レバーを設けた一眼レフカメラカメラの可動ミラー昇降機構が示されている。
また特許文献2には、第1のレバーである可動ミラー駆動レバーに第2のレバーを介して連動して動作するバウンド抑制部材を第3のレバーに設け、ミラー保持枠を、退避位置(撮影位置)とファインダ観察位置(撮影待機位置)との間で往復駆動する際に生じるバウンド運動中に、バウンド抑制部材の一つの側面が主ミラー保持枠上に設けたバウンド抑制ピンのバウンド軌跡上を通過するように配置し、この側面とミラー受け部材であるミラー受けピンとの間で挾み込んでミラー保持枠のバウンド現象を抑制するようにした、ミラーバウンド防止装置が示されている。
さらに特許文献3には、可動ミラーをファインダ観察位置に保持する第1レバーと、該第1レバーに当接して可動ミラーが退避位置の方向に回動することを許容する第1カムと、可動ミラーがファインダ観察位置に復帰した際に第1レバーに設けた爪部による係止位置に移動し、可動ミラーのバウンドを阻止した後、この係止位置から退避するようにしたロックピンとを設け、可動ミラーのバウンドを防止するようにした可動ミラー駆動機構を有するカメラが示されている。
実公昭64−4100号公報 特開平10−206968号公報 特開2005−134766号公報
しかしながらこれら特許文献1〜3に示された技術は、可動ミラーの駆動にスプリングの力を用い、動作スタートのための緊定解除とスプリングのチャージはすべて異なる機構によりおこなっているため、機構が複雑になっている。また、高速連続撮影時には、シャッタチャージ機構の動作タイミングをできるだけ早くしたいのだが、タイミングが早すぎると、可動ミラーのバウンド防止部材が可動ミラーのバウンドを押さえ込む前に可動ミラーの遥動軌跡内から退避してしまい、バウンドを防止することができない、という問題が生じるからタイミングを厳密に合わせる必要がある。
そのため本発明においては、動作スタートのための緊定解除とスプリングのチャージを同一の機構で行って簡略化を図り、可動ミラーのバウンド防止部材が常時、確実にバウンドを押さえ込めるよう構成したカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することが課題である。
上記課題を達成するため本発明になるカメラにおける可動ミラー駆動機構は、
角度規制部材に当接し、該角度規制部材方向への第1の付勢力を受けながら撮影光路内のファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降可能な可動ミラーを有するカメラにおける可動ミラー駆動機構において、
前記可動ミラーに設けられたミラーアップローラに接触して揺動によって可動ミラーを昇降させるミラーアップレバーと、該ミラーアップレバーを揺動可能にファインダ観察位置方向へ付勢しながら保持し、ミラーアップスプリングによる第2の付勢力で回動して前記可動ミラーを退避位置へ移動させ、前記可動ミラーが退避位置にある時にミラーアップレバーの保持を解除して前記第1の付勢力で可動ミラーをファインダ観察位置へ復帰させるシャッタチャージレバーと、駆動源により駆動され、前記シャッタチャージレバーの回動を制御すると共に前記ミラーアップスプリングを付勢するカムと、前記ミラーアップローラの揺動軌跡方向への付勢力を与えられて前記シャッタチャージレバーの一端と前記ミラーアップローラとで前記揺動軌跡内への進入を阻止され、ファインダ観察位置への復帰時に該揺動軌跡内への進入阻止解除で前記ミラーアップローラを前記角度規制部材方向に抑え込むバウンド防止レバーとからなり、
前記可動ミラーの退避位置からファインダ観察位置への復帰時に前記バウンド防止レバーで前記可動ミラーのバウンドを防止したことを特徴とする。
このように、駆動源により駆動されるカムによってシャッタチャージレバーの回動を制御し、可動ミラーをファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降させることで、動作スタートのための緊定解除とスプリングのチャージを同一の機構で行うことができ、構造の簡略化を図ることができると共に、バウンド防止レバーは必要なときのみ、それも確実に可動ミラーのバウンドを防止するタイミングでミラーアップローラを抑え、高速動作が可能で、しかもミラーのバウンドで像がぶれるということがないカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することができる。
そして、前記ミラーアップレバーは前記可動ミラーの退避位置への移動時、その頂部で前記ミラーアップローラを退避位置方向へ抑え込むよう構成したことにより、ファインダ観察位置復帰時だけでなく、可動ミラーが退避位置へ移動したときも可動ミラーのバウンドを抑えることができるカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することができる。
また、前記カムは、前記シャッタチャージレバー上に設けられたシャッタチャージレバー回動ローラに当接し、シャッタチャージレバーの回動を制御すると共に前記ミラーアップスプリングを付勢するようにしたことにより、非常に簡単な構成で全ての動作とミラーアップスプリングのチャージを行うことができるカメラにおける可動ミラー駆動機構が提供できる。
さらに、前記バウンド防止レバーは、前記ミラーアップローラを前記角度規制部材方向に押さえ込んでバウンド防止を行った後に、前記シャッタチャージレバーの一端で前記揺動軌跡内から退避させるようにすることで、このバウンド防止レバーの揺動軌跡内からの退避を行うシャッタチャージレバーは、カムによってミラーアップスプリングをチャージしながら比較的時間を掛けて最初の位置に戻るから、確実に可動ミラーのバウンドを抑えた後に揺動軌跡内からの退避を行うことができる。
また、前記ミラーアップレバーをシャッタチャージレバーに保持し、ファインダ観察位置方向への移動に当たって前記保持を解除する機構は、前記シャッタチャージレバー上に設けられ、前記ミラーアップレバーに設けられた立ち曲げ部を保持するフック部を有し、前記シャッタチャージレバーの第2の付勢力による回動で自身の立ち曲げ部が保持されて前記ミラーアップレバーの保持を解除する部材であることが本発明の好ましい実施形態である。
このように本発明によれば、カム駆動機構による制御のみで、可動ミラーの撮影光路外への退避動作と撮影光路内への復帰動作をすばやく行うと共に、可動ミラーの撮影光路内への復帰時のバウンドを確実に抑えることができ、ファインダ画像の不快な像流れやぶれを防ぐことができ、さらに、可動ミラーの素早い昇降動作によって高速撮影が可能なカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
図1は、前記図7、図8に一例を示した一眼レフカメラ70におけるミラーボックス3に組み込んだ本発明になる可動ミラー駆動機構の全体斜視図であり、図2(A)はその可動ミラー駆動機構を構成する部品の全体配置図、図2(B)はさらに図2(A)に示した配置図における前面の部品に隠されている部品を含めた全部品の輪郭を示した図で、これら図1、図2は、撮影可能な待機位置で可動ミラーが撮影光路内のファインダ観察位置にある状態を示している。図3乃至図5は、図3が本発明になる可動ミラー駆動機構における可動ミラーがシャッタレリーズ後に撮影光路外へ退避した退避状態を示し、同じく図4が撮影終了後に可動ミラーの駆動用スプリングをチャージする動作の初期で、ミラーダウン動作の緊定が外れて退避状態からファインダ観察位置へ復帰する直前の状態を示した図、図5はミラーダウン動作の緊定が外れて可動ミラーが撮影光路内のファインダ観察位置に復帰した直後の状態を示した図であり、それぞれの図において(A)が全体斜視図、(B)が各部品の状態を示した図である。図6は本発明になる可動ミラー駆動機構の動作タイミングチャートで、カムギア6aを360度回転にさせた場合の各レバーの動きと、カムギア接片7が摺動するコードパターンを示している。
図中1は、ファインダ観察位置にあるときに撮影光路内で45度の傾きをもって位置している可動ミラーであり、この可動ミラー1は、上部の軸1aによってミラーボックス地板(以下、MB地板と略称する)2とミラーボックス3(図8参照)に回動可能に軸支され、この軸1aに近い側にミラーアップローラ5を回転可能に固定するミラーアップ軸1b(図2参照)が設けられている。そしてこのミラーアップ軸1bは、ミラーダウンスプリング4(図2(B)には図示せず)によって時計回転方向に付勢され、可動ミラー1は角度規制部材であるミラーストップ10に押圧されてファインダ観察位置に保持されている。
ミラーアップ軸1bに設けられたミラーアップローラ5は、可動ミラー1がファインダ観察位置にあるとき、可動ミラー1を退避位置に移動させるミラーアップレバー19とわずかに離れているか軽く接触し、ミラーアップレバー19が時計回りに回動することで、MB地板2に設けられたミラーアップローラ回動穴2a内を揺動して可動ミラー1を退避位置に移動させる。
ミラーアップレバー19は、シャッタチャージレバー11を固定している軸14と同軸に回転自在に固定され、ミラーアップレバースプリング20(図2(B)には図示せず)によって、シャッタチャージレバー11に対して反時計方向に付勢されている。そしてこのミラーアップレバー19は、その立ち曲げ部19aが、可動ミラー1をファインダ観察位置に戻すためのクイック・リターンレバー(以下、QRレバーと略称する)21におけるフック部21bに保持され、可動ミラー1が退避位置へ移動(図3)するまで、シャッタチャージレバー11と一体に回動するようになっている。またQRレバー21は、シャッタチャージレバー11に固定用の軸22で回転自在に固定されていると共に、付勢用スプリング23(図2(B)には図示せず)によって反時計方向に付勢されている
一方シャッタチャージレバー11は、前記したように固定用の軸14でMB地板2に回転自在に固定され、スプリング掛け用の軸18に掛けられたミラーアップスプリング15(途中を点線で省略して示し、図2(B)では図示されていない)によって時計回転方向の付勢力を与えられ、さらに、他端にシャッタチャージピン13が固定されて、図示されていないシャッタをチャージ位置に保持している。
またこのシャッタチャージレバー11には、固定用の軸14に対してシャッタチャージピン13とほぼ逆側の位置に、固定用の軸16によって固定されたシャッタチャージレバー回動ローラ17が設けられ、このシャッタチャージレバー回動ローラ17は、カムギア6における内側に固定された図2(B)に示したような略三角形状のカム6aに当接し、該カム6aが回転することによって移動してシャッタチャージレバー11、ミラーアップレバー19を回動させ、可動ミラー1のファインダ観察位置と退避位置への昇降と、図示していないシャッタの動作をコントロールする。
さらにこのシャッタチャージレバー11における図上上方になる端部には、バウンド防止レバー24の立ち曲げ部24aに当接してバウンド防止レバー24をミラーアップローラ5の揺動軌跡から退避させる端部11aが設けられ、さらにその内側に設けられた11bのストップ部位は、シャッタチャージレバー11が回動した際、MB地板2における図上右側に設けられた固定用軸28に巻回されたストップゴム27に当接し、シャッタチャージレバー11のそれ以上の回動をストップさせる。
バウンド防止レバー24は、固定用の軸25によってMB地板2に回転自在に固定されて付勢用スプリング26(図2(B)には図示せず)で時計方向に付勢され、前記したように立ち曲げ部24aがシャッタチャージレバー11における一端部11aによって図の位置に保持されて、可動ミラー1に固定されたミラーアップローラ5の遥動軌跡内から退避している。また、シャッタチャージレバー11における一端部11aが立ち曲げ部24aから離れた後は、可動ミラー1が退避位置からファインダ観察位置に復帰するまで、ミラーアップレバー19によって遥動軌跡内から退避させられているが、可動ミラー1が退避位置からファインダ観察位置に復帰したときにミラーアップレバー19による退避が解除されるため、バウンド防止部位24b(図2(B)参照)によってミラーアップローラ5のバウンドを抑えるが、その直後にシャッタチャージレバー11における端部11aが立ち曲げ部24aに当接し、ミラーアップローラ5の遥動軌跡内から退避させられる。
またカムギア6は、図1、図2(A)に示したように、その表面側には位置検出用のカムギア接片7(導電材にて形成)が、内側には前記したように略三角形状のカム6aが固定され、モータ8と減速ギア列9によって時計回転方向に駆動されるようになっている。
カムギア接片7は櫛歯状に分割された摺動部を有し、一方カメラ70の本体側には、図6下部に「ミラーダウン検知パターン」、「ミラーアップ検知パターン」、「グランドパターン」として示した3種のパターンが円周方向に形成されている信号基板(図示せず)が設けられ、前記摺動部がこの3種のパターンに接触摺動して所定回転角度毎に必要な信号が得られるようになっている。
29は、固定用軸30に回動自在に固定され、付勢用スプリング31によって反時計方向に付勢されている、可動ミラー1のアップスタート用のミラースタートレバー(以下、MSレバーと略称する)で、このMSレバー29は、可動ミラー1がファインダ観察位置にあるとき(図2)はシャッタチャージレバー11にその端部29bが当接し、図1、図2に示した状態となっているが、可動ミラー1が退避位置に移動したときは図3(B)に示したように、端部29bがシャッタチャージレバー11における凹部に移動して反時計方向に回動する。そのため可動ミラー1が図3に示したように退避位置に移動したとき、QRレバー21における立ち曲げ部21aをこのMSレバー29におけるフック部29aが捉え、カムギア6がさらに回転したとき、QRレバー21によるミラーアップレバー19の立ち曲げ部19aの保持が解除される。
このように構成した本発明になるカメラにおける可動ミラー駆動機構は、カメラ70のシャッタが押されてレリーズ信号が入力されると、図示されていない制御回路とドライバー回路とに通電が開始されて図1、図2に示したモータ8が駆動され、減速ギア列9を介してカムギア6が時計方向に駆動される。
すると、カムギア6に固定された図2(B)に示した略三角形状のカム6aも図6における0度の位置から動き始め、シャッタチャージレバー回動ローラ17がカム6aにおける略三角形状の一辺にさしかかって山から落ちると、図3に示したように、シャッタチャージレバー11を時計回転方向に付勢しているミラーアップスプリング15の作用により、このシャッタチャージレバー回動ローラ17がカムギア6の中心軸方向に移動し、シャッタチャージレバー11も時計回転方向に回動する。
この状態を示したのが、図6の略40度から80近くの「6a、カム」における下降線であり、この部分でシャッタチャージレバー回動ローラ17がカム6aの山から落ちると共に、「11、シャッタチャージレバー」として示した上昇線の部分でシャッタチャージレバー11が時計方向に回動してゆく。
そしてミラーアップレバー19は、その立ち曲げ部19aが、シャッタチャージレバー11に固定されて反時計回転方向に付勢されているQRレバー21におけるフック部21bに保持されているため、図6に「19、ミラーアップレバー」に示したようにシャッタチャージレバー11と一緒に回動し、ミラーアップローラ5をミラーアップローラ回動穴2aの中を押し上げ、可動ミラー1が反時計方向に回動して撮影光路外である図3に示した退避位置に移動する。このとき可動ミラー1は、図示していない退避位置における位置規制部材に当たってバウンドしようとするが、ミラーアップレバー19における端部19bが図3(B)からわかるように、ミラーアップローラ5を抑えるように位置しているためにバウンドは最小限で抑えられる。
またバウンド防止レバー24は、ミラーアップレバー19によってミラーアップローラ5の遥動軌跡内から退避させられているため、可動ミラー1は余分な抵抗を受けることなく移動することが可能である。そしてQRレバー21も、シャッタチャージレバー11と一体となって時計方向に回転し、立ち曲げ部21aが固定用の軸30でMB地板2に固定されているMSレバー29のフック部29aにはまり込む。MSレバー29は、前記したように付勢用スプリング31により反時計方向に付勢されており、この状態は、図6における「24、バウンド防止レバー」のわずかな上下、「29、MSレバー」における下降とそれに続く上昇によって表現されている。
そしてシャッタチャージレバー11におけるストップ部位11bが、固定用の軸28でMB地板に固定されたストップゴム27に図3に示したようにぶつかって止まり、一方、シャッタチャージレバー11の他端にはシャッタチャージピン13が固定されていて、図示していないシャッタをチャージ位置からシャッタ走行可能位置にする。
また、カムギア6におけるカムギア接片7は、図6における下部に示したミラーダウン検知パターンから離れ、ミラーアップ検知パターンに接触する。それぞれの接触信号は図示されていない制御回路に送られ、カムギア接片7のミラーアップ検知パターンへの接触で、モータ8への通電が停止されてミラーアップ動作が完了する。モータ8は、通電を停止しても慣性の為すぐには停止できず、カムギア6が数十度回転して、図6の6aに示すカムの谷の平らなところで停止する。
このように可動ミラー1がミラーアップレバー19によって撮影光路外に退避し、シャッタがシャッタチャージレバー11によって走行可能位置となると、図示していない制御回路はシャッタの先幕と後幕を走行させ、フィルムまたは撮像素子に露光させる。
そしてシャッタの先幕と後幕の走行が完了すると、モータ8に図示されていない制御回路とドライバー回路によって再度通電が開始され、減速ギア列9を介してカムギア6が再度時計方向に駆動される。
カムギア6は、図6における135度の位置から動き始めてほぼ280度の位置まで、カム6aがシャッタチャージレバー回動ローラ17を比較的ゆっくりと押し上げ、それによってシャッタチャージレバー11が反時計方向に回転する。そのため、ミラーアップスプリング15は比較的ゆっくりとチャージされ、次回のミラーアップ動作のためのエネルギーが蓄えられる。
一方QRレバー21は、図6の「21、QRレバー」に示したように、この時点ではシャッタチャージレバー11に固定されているため一体となって反時計方向に回転し始めるが、QRレバー21の立ち曲げ部21aがMSレバー29のフック部29aに保持されているため、図4に示したように、付勢用スプリング23の付勢力に抗して自身の固定用軸22を中心として時計方向に回転し、フック部21bで保持していたミラーアップレバー19における立ち曲げ部19aの保持が解除される。
そのためミラーアップレバー19は、図6における「19、ミラーアップレバー」に示したように、ミラーアップレバースプリング20の弾性力によってシャッタチャージレバー11に先行して反時計方向に回転し、可動ミラー1は、ミラーアップローラ5がミラーアップレバー19の一端19bによる押し上げから解除されるため、ミラーダウンスプリング4の弾性力によって時計方向に回転して図5に示したように、撮影光路内のファインダ観察位置に復帰しようと移動を開始する。この時バウンド防止レバー24は、シャッタチャージレバー11における端部やミラーアップレバー19のいずれとも接触していないが、ミラーアップローラ5の存在によって図6に「24、バウンド防止レバー」のようにミラーアップローラ5の遥動軌跡側へ多少動くが、その揺動軌跡内に侵入するのは妨げられている。
そして可動ミラー1が撮影光路内のファインダ観察位置に復帰し、そのとき、ミラーストップ10に激しく衝突して上方にバウンドしようとするが、このときミラーアップローラ5がバウンド防止レバー24の接触部分から外れ、さらにバウンド防止レバー24が付勢用スプリング26によって時計方向に回転することで、図6における「24、バウンド防止レバー」のようにバウンド防止部位24aがミラーアップローラ5の遥動軌跡内に侵入する。そのため可動ミラー1は、バウンド防止部位24aに抑えられて非常に小さな範囲でしかバウンドすることができず、図示されていないミラーストップとバウンド防止レバー24の間でバウンドが収束してゆく。
その後、シャッタチャージレバー11における一端部11aがバウンド防止レバー24を反時計方向に押し上げ、バウンド防止部位24aをミラーアップローラ5の遥動軌跡内から退避させると共に、MSレバー29における端部29bがこのシャッタチャージレバー11に当接して時計回りに回動し、QRレバー21における立ち曲げ部21aが開放されて反時計方向に回動する。そのため、ミラーアップレバー19における立ち曲げ部19aがこのQRレバー21におけるフック部21bで保持され、可動ミラー1は次の撮影のための昇降が可能となって図1、図2に示した状態に戻る。
このように駆動源たるモータ8により駆動されるカム6aでシャッタチャージレバー11の回動を制御し、可動ミラー1をファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降させることで、動作スタートのための緊定解除とミラーアップスプリング15のチャージを同一の機構で行うことができ、構造の簡略化を図ることができると共に、バウンド防止レバー24は必要なときのみ、それも確実に可動ミラー1のバウンドを防止するタイミングでミラーアップローラ5を抑え、高速動作が可能で、しかもミラーのバウンドで像がぶれるということがないカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することができる。
本発明によれば、簡単な構成で、可動ミラーのバウンドによる像のぶれを防止し、かつ、高速動作とが可能なカメラにおける可動ミラー駆動機構を提供することができ、一眼レフカメラの高速化を行うことができる。
本発明になるカメラにおける可動ミラー駆動機構の全体斜視図で、可動ミラーが撮影光路内のファインダ観察位置にある状態を示したものである。 (A)は可動ミラーが撮影光路内のファインダ観察位置にある状態における可動ミラー駆動機構を構成する部品の全体配置図、(B)はさらに(A)の配置図における前面の部品に隠されている部品を含めた全部品の輪郭を示した図である。 可動ミラーがシャッタレリーズ後に撮影光路外へ退避した退避状態を示した斜視図(A)と各部品の状態を示した図(B)である。 撮影終了後に可動ミラーの駆動用スプリングをチャージする動作の初期で、ミラーダウン動作の緊定が外れて退避状態からファインダ観察位置へ復帰する直前の状態を示した斜視図(A)と各部品の状態を示した図(B)である。 ミラーダウン動作の緊定が外れて可動ミラーが撮影光路内のファインダ観察位置に復帰した直後の状態を示した斜視図(A)と各部品の状態を示した図(B)である。 本発明になる可動ミラー駆動機構の動作タイミングチャートで、カムギア6aを360度回転にさせた場合の各レバーの動きと、カムギア接片7が摺動するコードパターンを示している。 可動ミラーを有す一眼レフカメラの一例概略断面図である。 可動ミラーの駆動機構を含めたミラーボックスの斜視図である。
符号の説明
1 可動ミラー
1a 軸
1b ミラーアップ軸
2 MB地板
2a ミラーアップローラ回動穴
3 ミラーボックス
4 ミラーダウンスプリング
5 ミラーアップローラ
6 カムギア
6a カム
7 カムギア接片
8 モータ
9 減速ギア列
10 ミラーストップ
11 シャッタチャージレバー
11a シャッタチャージレバー端部
11b ストップ部位
13 シャッタチャージピン
14 固定用軸
15 ミラーアップスプリング
16 固定用軸
17 シャッタチャージレバー回動ローラ
18 スプリング掛け軸
19 ミラーアップレバー
19a 立ち曲げ部
19b ミラーアップレバー端部
20 ミラーアップレバースプリング
21 QRレバー
21a 立ち曲げ部
21b フック部
22 固定用軸
23 付勢用スプリング
24 バウンド防止レバー
24a 立ち曲げ部
24b バウンド防止部位
25 固定用軸
26 付勢用スプリング
27 ストップゴム
28 固定用軸
29 MSレバー
29a フック部
29b 端部
30 固定用軸
31 付勢用スプリング

Claims (5)

  1. 角度規制部材に当接し、該角度規制部材方向への第1の付勢力を受けながら撮影光路内のファインダ観察位置と撮影のための退避位置との間を昇降可能な可動ミラーを有するカメラにおける可動ミラー駆動機構において、
    前記可動ミラーに設けられたミラーアップローラに接触して揺動によって可動ミラーを昇降させるミラーアップレバーと、該ミラーアップレバーを揺動可能にファインダ観察位置方向へ付勢しながら保持し、ミラーアップスプリングによる第2の付勢力で回動して前記可動ミラーを退避位置へ移動させ、前記可動ミラーが退避位置にある時にミラーアップレバーの保持を解除して前記第1の付勢力で可動ミラーをファインダ観察位置へ復帰させるシャッタチャージレバーと、駆動源により駆動され、前記シャッタチャージレバーの回動を制御すると共に前記ミラーアップスプリングを付勢するカムと、前記ミラーアップローラの揺動軌跡方向への付勢力を与えられて前記シャッタチャージレバーの一端と前記ミラーアップローラとで前記揺動軌跡内への進入を阻止され、ファインダ観察位置への復帰時に該揺動軌跡内への進入阻止解除で前記ミラーアップローラを前記角度規制部材方向に抑え込むバウンド防止レバーとからなり、
    前記可動ミラーの退避位置からファインダ観察位置への復帰時に前記バウンド防止レバーで前記可動ミラーのバウンドを防止したことを特徴とするカメラにおける可動ミラー駆動機構。
  2. 前記ミラーアップレバーは前記可動ミラーの退避位置への移動時、その頂部で前記ミラーアップローラを退避位置方向へ抑え込むよう構成したことを特徴とする請求項1に記載したカメラにおける可動ミラー駆動機構。
  3. 前記カムは、前記シャッタチャージレバー上に設けられたシャッタチャージレバー回動ローラに当接し、シャッタチャージレバーの回動を制御すると共に前記ミラーアップスプリングを付勢することを特徴とする請求項1または2に記載したカメラにおける可動ミラー駆動機構。
  4. 前記バウンド防止レバーは、前記ミラーアップローラを前記角度規制部材方向に押さえ込んでバウンド防止を行った後に、前記シャッタチャージレバーの一端で前記揺動軌跡内から退避させられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載したカメラにおける可動ミラー駆動機構。
  5. 前記ミラーアップレバーをシャッタチャージレバーに保持し、ファインダ観察位置方向への移動に当たって前記保持を解除する機構は、前記シャッタチャージレバー上に設けられ、前記ミラーアップレバーに設けられた立ち曲げ部を保持するフック部を有し、前記シャッタチャージレバーの第2の付勢力による回動で自身の立ち曲げ部が保持されて前記ミラーアップレバーの保持を解除する部材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載したカメラにおける可動ミラー駆動機構。
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