JP2007034039A - 印刷装置 - Google Patents

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豪紀 浅坂
Hideaki Kurihara
秀明 栗原
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朗夫 鈴木
Shinichi Fukada
慎一 深田
Takashi Oyama
剛史 大山
Kunio Yoshihara
邦男 吉原
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Abstract

【課題】 高品位な出力画像を得られる電子写真方式の印刷装置に於いては、転写材上に形成された画像を容易に削除する事が出来ない為、例えば機密性の高い文書を処分する場合は、シュレッダー処理を行うか、記録材の焼却あるいは融解処理を行う必要があるため、セキュリティーと言う観点で扱いにくい部分があった。
【解決手段】 本発明による印刷装置では、転写材を選ばず高い画像品質を得られる電子写真方式の印刷装置の長所はそのままで、出力画像の中で特に機密性の高い画像部分のトナーを剥がれやすい状態にする事で、任意のオブジェクトを消去する事が可能な印刷装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、トナーを溶融熱定着することで印刷メディア上に画像形成する電子写真方式のプリントエンジンを利用した印刷装置に於ける画像処理方法に関する。
従来の電子写真方式の印刷装置による印刷物は、用紙(転写材)上にトナーを溶融熱定着する事で、転写材を選ばず常に最適な出力画像を得る事が可能である。たとえば、インクジェットプリンタの様にインクを使用した印刷装置に於いては、インクが転写材に滲んでしまう為、文字や線の先鋭度や、解像力と言う部分で劣っており、また耐水性と言う面でも滲みと言う問題を抱えている。それらの点で、電子写真方式の印刷装置による印刷物はとても高品位な出力画像を得る事が可能で、SOHO市場から、POD市場まで幅広い分野で利用されるに至っている。
又、従来例としては、例えば特許文献1をあげることが出来る。
特開2003−145882号公報
しかしながら、高品位な出力画像を得られる一方で、転写材上に形成された画像を容易に削除する事が出来ない為、例えば機密性の高い文書を処分する場合は、シュレッダー処理を行うか、記録材の焼却あるいは融解処理を行う必要があるため、セキュリティーと言う観点で扱いにくい部分があった。
本発明では、転写材を選ばず高い画像品質を得られる電子写真方式の印刷装置の長所はそのままで、出力画像の中で特に機密性の高い画像をスクラッチにより消去する事が可能な印刷装置を提供することにある。
この課題を解決する為に、印刷物を生成出力する電子写真プロセスを利用した印刷装置に於いて、ユーザ文書の任意の部分を指定するオブジェクト指定手段と、指定された部分を制御情報として埋め込んだ印刷データを生成する印刷データ生成手段と、印刷データを解析し、オブジェクト指定手段により埋め込まれた制御情報に基づいてオブジェクトを生成する画像オブジェクト生成手段と、生成されたオブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像生成手段と、オブジェクト指定手段により剥離(スクラッチ)指示がなされたオブジェクトについて、定着剥がれが発生し易いトナー載り量にて画像処理を行う事を特徴とする印刷装置。
また、前記ビットマップ画像生成手段は、構成されているトナー(例えばCMYK4色)の配分量と、トナー載り量を切り替える事でスクラッチ性能に違いを持たせた事を特徴とする印刷装置。
また、前記ビットマップ画像生成手段は、構成されているトナー(例えばCMYK4色)の配分量により、スクラッチ性能を維持しつつ、且つスクラッチ部の色みを種々再現する事を特徴とする印刷装置。
また、前記ビットマップ画像生成手段は、使用される転写材の種類や状態に左右されない、常に最適なスクラッチ特性を提供する事を特徴とする印刷装置。
以上述べたように本発明の印刷装置によれば、現行の電子写真プロセスに大きな手を加えずに画像のスクラッチが可能な印刷装置を提供する事が可能となる。また、スクラッチする部分をユーザが任意に指定する事が可能となる。また、スクラッチする部分の定着度を変化させる事が可能となる。また、スクラッチする部分の色みを変化させる事が可能となる。また、転写材の種類や状態の影響を受けないスクラッチ性能を実現する事が可能となる。以上の性能を有したスクラッチ印刷が可能な印刷装置を提供する事である。
(第1の実施例)
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
図2、図3、図4及び図5は、本発明の実施例を示す印刷システムの構成を説明するブロック図である。なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる事は言うまでもない。
図2において、デジタル複合機202内は、大きく分けて、装置全体の動作を司るデジタル複合機の制御ユニット204、出力画像の記録紙への印刷を行うプリンタ装置214、記録紙から入力画像を読み取り、データとして装置内部に取り込むリーダ装置218からなる。
制御ユニット204は、ネットワーク201と繋がる通信線203を介して個々のクライアント端末やサーバ端末との入出力を司る入出力部205を通じて、各端末装置との通信を行う。また、ネットワークより入力される印刷のための制御コードや各種PDLデータを含む各種データや装置内の各種データの送受信を行う際に利用される入出力バッファ206、制御ユニット全体の動作を制御するCPU207、CPUの動作を記述するプログラムが内蔵されているプログラムROM222、前記制御コード、データの解釈や印刷、画像の読み込みに等に必要な計算、入出力される画像データの処理のためのワークメモリに利用されるRAM212、装置の電源が遮断されても保持しておく必要のあるデータを格納する不揮発性RAM(NVRAM)233が存在する。プログラROM222には、ホストコンピュータ400から受信した印刷制御データを解釈する制御データ解釈部223やPDLを解釈するPDLデータ解釈部224、各種の画像オブジェクトを生成する画像情報生成部225、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像展開部226、それぞれの処理により得られたビットマップ画像を圧縮/解凍を行う画像圧縮/解凍部227、画像データの印刷時の制御を司る画像データ印刷部228、画像データの送信時の制御を司る画像データ送信部229、画像データのスキャン時の制御を司る画像データ読み取り部230、展開された画像や、PDLのデータを再利用して印字したり、定型のフォームとして利用するオーバレイのデータを外部メモリ210に保持して管理する登録画像管理部231、機器を利用できるユーザのユーザ名、パスワード等のユーザ情報を管理するユーザ管理部232、データやパネルにより機器にアクセスされた場合にユーザの認証を行うユーザ認証部236、バリアブルプリント時の色処理不具合警告とその解決を行う画像合成部237が存在する。
そして、ビットマップ画像展開部によって展開されたビットマップ画像や、リーダ装置より読み込まれたビットマップ画像等をプリンタ装置に転送するビットマップ画像転送部217、プリンタ装置214の制御ユニットを繋ぐエンジンI/F部216、リーダ装置218と制御ユニットを繋ぐスキャナI/F部220、スキャナ部から読み込まれたビットマップ画像を取り込むビットマップ画像受信部221が存在する。また、ユーザ毎にコマンドの制限を行う情報の入力や、機器全体の操作、および、エラーや操作ガイドなどの表示を行う操作パネル208、制御ユニットと操作パネル208を繋ぐパネルI/F部209および、印刷データや外部より入力された画像データ、印刷装置の各種情報等の保存に利用される外部メモリ210と制御ユニットと外部メモリを繋ぐメモリI/F部211、そして各ユニットをつなぐシステムバス213からシステムは構成されている。
操作パネル208は、登録されている登録画像を表示したり、印刷状況等、本デジタル複写機の各種情報を表示する液晶パネルがあり、この液晶パネルは、同時にタッチパネルとなっており、ユーザが触れた場合に、その入力を検知して、画面から、文字情報の入力等を行うことが可能となっている。また、コピー等のスタートを指示するスタートキー、機器のリセットを行うリセットキー、電源ON/OFFのスイッチ、コピー枚数等を指定するためのテンキー、液晶パネルに表示されているカーソルの移動や表示されている機能の選択を行うときに利用するカーソルキーと決定キー、デジタル複合機の機能をコピー、画像送信、文書管理のそれぞれのモードに切り替える機能キー、また、利用するユーザを識別し、認証するためのログインキーからなっている。
プリンタ装置214には、紙の給紙から印刷、排出までの印刷の制御を行うエンジン制御部215が存在し、リーダ装置218には、画像を読み込むための記録紙の給紙、画像の読み込み、排出までの画像読み込みの制御を行うスキャナ制御部219が存在している。
図2に示すデジタル複合機202は、図3に示すように、大きくプリンタ装置214の筐体301と、リーダ装置218の原稿用紙を給送するための原稿給紙ユニット328と、原稿を読み取るためのスキャナユニット327からなり、筐体301には、プリンタ装置214を構成するための各機構と、その各機構による各印刷プロセス処理に関する制御を行うエンジン制御部215、及び制御ユニット204(図2に示す)を収納する制御ボード収納部303とが内蔵されている。また、スキャナユニットには、原稿給紙ユニットおよびスキャナユニットの各機構による各読み取りプロセス処理に関する制御を行うスキャナ制御部219が内蔵されている。
このデジタル複合機には、プリンタ装置に垂直方向に併設された4個の像担持体としての感光体ドラム310(310K,310M,310C,310Y)を備えている。この感光体ドラム310は、駆動手段(図示せず)によって、図2の時計回りの方向に回転駆動される。感光体ドラム310の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム310の表面を均一に帯電する帯電装置311(311K,311M,311C,311Y)、画像情報に基いてレーザビームを照射し、感光体ドラム310上の静電潜像を形成する印刷スキャナ部312(312K,312M,312C,312Y)、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置313(313K,313M,313C,313Y)、感光体ドラム310上のトナー像を転写材に転写させる静電搬送転写装置314、転写後の感光体ドラム310表面に残った転写後トナーを除去するクリーニング装置315 は(315K,315M,315C,315Y)、一体的にカートリッジ化され、プロセスカートリッジ316(316K,316M,316C,316Y)を形成し、筐体301に着脱可能なものとなっている。
次に各部の構成について順次説明する。感光体ドラム310は、有機光伝導体層(OPC感光体)を流布して構成したものである。感光体ドラム310は、その両端部を支持部材によって回転自在に支持されており、一方の端部に駆動モータ(図示せず)からの駆動力が伝達されることにより、図中時計回りに回転駆動される。
各帯電装置311は、ローラ状に形成された導電性ローラで、このローラを感光体ドラム310表面に当接させるとともに、このローラに電源(図示せず)によって帯電バイアス電圧を印加することにより、感光体ドラム310表面を一様に帯電させるものである。
印刷スキャナ部312は、感光体ドラム310の水平方向に配置され、レーザダイオード(図示せず)によって画像信号に対応する画像光がスキャナモータによって高速回転されるポリゴンミラー328(328K,328M,328C,328Y)に照射される。ポリゴンミラーに反射した画像光は、結像レンズ317(317K,317M,317C,317Y)を介して帯電済みの感光体ドラム310表面を選択的に露光して静電潜像を形成するように構成している。
現像装置313(313K,313M,313C,313Y)はそれぞれ転写材の搬送方向上流側(図中の下側)から順に、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納した現像器から構成される。感光体ドラム310上の静電潜像の現像時には、対応する現像器の容器内のトナーを送り機構によって塗布ローラ313k1,313m1,313c1,313y1に送りこみ、回転する現像ローラ313k2,313m2,313c2,313y2の外周にトナーを薄層塗布し、且つトナーへ電荷を付与(摩擦帯電)する。この現像ローラと、静電潜像が形成された感光体ドラム310との間に現像バイアスを印加することにより、静電潜像にトナーを付着させてトナー像として現像するものである。
クリーニング装置315は、現像装置313によって感光体ドラム310上に現像されたトナーが転写材に転写された後、転写されないで感光体ドラム310表面に残ったいわゆる転写残トナーを除去するものである。
全ての感光体ドラム310K,310M,310C,310Yに対向し、接するように循環移動するベルト部材としての静電搬送ベルト308が配設されている。この静電搬送ベルト308は、垂直方向に4軸でローラに支持され、図中左側の外周面に転写材を静電吸着して上記感光体ドラム310に転写材を接触させるべく循環移動する。また、静電搬送ベルト308の転写材搬送方向上流(図中下側)には吸着ローラ309が当接している。転写材の搬送に際しては、前記吸着ローラ309にバイアス電圧を印加することで、接地されたローラ318aとの間に電界を形成し、静電搬送ベルト308および転写材の間に誘電分極を発生させて両者に静電吸着力を生じさせることができるようになっている。
これにより、転写材は静電搬送ベルト308により転写位置まで搬送され、感光体ドラム310上のトナー像が順次転写される。
前記静電搬送ベルト308の内側(裏面側)に当接し、4個の感光体ドラム310K,310M,310C,310Yに対応して転写部材としての転写ローラ319(319K,310M,310C,310Y)が併設されている。これら転写ローラ319には転写バイアス用電源(図示せず)が接続されている。これら転写ローラ319は、感光体ドラム310と対向し、転写部を形成する。これら転写ローラ319から正極性の電荷が静電搬送ベルト308を介して転写材に印加され、この電荷による電界により、感光体ドラム310に接触中の転写材に、感光体ドラム310上の負極性のトナー像が転写される。
静電搬送ベルトは、駆動ローラ320、従動ローラ318a,318b、テンションローラ321の4本のローラにより掛け渡され、図の反時計回りの方向に回転する。これにより、上述した静電搬送ベルト308が循環移動して転写材が従動ローラ318a側から駆動ローラ320側へ搬送される間に感光体ドラム上のトナー像を転写される。
給送部322は、画像形成部に転写材を給送するものであり、複数枚の転写材が給送カセット305に収納されている。画像形成時には、給送ローラ306(半月ローラ)、レジストローラ対307が画像形成動作に応じて駆動回転し、給送カセット305内の転写材を1枚ずつ分離給送するとともに、転写材先端は、レジストローラ対307に突き当たり、一旦停止し、ループを形成した後、静電搬送ベルト308へと再給送されていく。
定着部323は、転写材に転写された複数のトナー画像を定着させるものであり、駆動回転する加熱ローラ324とこれに圧接して転写材に熱及び圧力を印加する加圧ローラ325とからなる。
すなわち、感光体ドラム310上のトナー像を転写した転写材は定着部323を通過する際に定着ローラ対で搬送されると共に、定着ローラ対324,325によって熱及び圧力を印加される。これによって複数色のトナー像が転写材表面に定着される。
また、イエロー、マゼンタ、シアンのプロセスカートリッジ316Y,316M,316Cは図示しない昇降機構によって感光体ドラム310Y,310M,310Cが静電搬送ベルト308に当接した状態から左方へ移動し、静電搬送ベルト308から離間した位置へ移動可能に構成されている。そして、選択された印刷モードに応じて前記昇降機構が動作するようになっている。すなわち、前述のエンジン制御部215におけるカラー/モノクロ印刷制御において、カラー文書を印刷する場合には、カラーモードとして動作し、感光体ドラム310Y,310M,310Cが静電搬送ベルト308に当接した状態となり、各転写ローラ319Y,319M,319C,319Kからの電圧印加により、感光体ドラム310のトナー像がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で順次転写される。
一方、モノクロ文書を印刷する場合には、モノクロモードとして動作し、前記昇降機構によって、感光体ドラム310Y,310M,310Cを静電搬送ベルト308から離間させることによって、感光体ドラム310Kのみが静電搬送ベルト308に当接した状態となり、転写ローラ319Kからの電圧の印加により、感光体ドラム310Kのトナー像がブラックのみで転写されることになる。
このようにして、トナー像を転写された転写材304は、駆動ローラ320で宣伝搬送ベルト308から分離され、定着器323に至り、転写材304は、上記トナー像を熱定着された後、排出ローラ対326によって排出部Fに排出されることになる。
また、本デジタル複合機には、リーダ装置から原稿用紙を読み取り画像を取り込むことが可能であり、リーダ装置218の原稿給紙ユニット(DFユニット)328は、原稿329を先頭順に1枚ずつプラテンガラス330上へ給送し、スキャナユニット327による原稿の読取り動作終了後、プラテンガラス330上の原稿を排出トレイ331に排出するものである。原稿給紙ユニット328においては、原稿の有無を検知するためのセンサ332が設けられている。スキャナユニット327においては、原稿がプラテンガラス330上に搬送されると、ランプ333を点灯し、そして光学ユニット334の移動を図中左から右方向に開始して原稿を露光走査する。このときの原稿からの反射光は、ミラー335,336,337およびレンズ338を介してCCDイメージセンサ(以下、CCDという)339へ導かれる。このように走査された原稿の画像は、CCD339によって読み取られる。CCD339から出力される画像データは、所定の処理が施された後、スキャナI/F部220を通して、制御ユニット204へ転送される。
原稿給紙ユニット328上には、操作パネル部208を構成するための操作パネル302が取り付けられている。操作パネル302には、各機能および各機能に必要な情報の指示入力操作のためのスイッチ群、情報表示のためのLED表示器、LCD表示器が設けられている。なお、スイッチ群にはコピーキー、スタートキー、ログインキー等が配置されている。
図4において、400はホストコンピュータで、ROM402に記憶された文書処理プログラムに基づいて図形、イメージ、文字、表などが混在した文書処理を実行するCPU401を備え、システムバス404に接続される各デバイスをCPU401が総括的に制御する。403はRAMで、CPU401の主メモリ、ワークエリア等として機能する。405はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード409からのキー入力を制御する。406はCRTコントローラ(CRTC)で、CRTディスプレイ(CRT)410の表示を制御する。407はディスクコントローラ(DKC)で、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル等を記憶するハードディスク(HD)411、フレキシブルディスク(FD)412とのアクセスを制御する。408はインタフェースコントローラ(IFC)で、所定の双方向インタフェース(インタフェース)413を介してネットワーク201に接続可能で、ネットワーク201上のプリンタ装置214との通信制御処理を実行する。408aはインタフェース回路で、IFC408のデータ通信処理を制御する。なお、CPU401は、例えばRAM403上に設定された表示情報に於けるアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行し、CRT410上でのWYSIWYGを可能としている。また、CPU401は、CRT410上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて登録された種々のウインドウを開き、種々のデータ処理を実行する。
図5は、プリンタ等の印刷装置が直接接続されているか、あるいはネットワーク経由で接続されているホストコンピュータにおける典型的な印刷処理の構成図である。
アプリケーション41、グラフィックエンジン42、プリンタドライバ43、およびシステムスプーラ44は、ハードディスク(HD)411に保存されたファイルとして存在し、実行される場合にOSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM403にロードされ実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション41およびプリンタドライバ43は、FD412や不図示のCD−ROM、あるいは不図示のネットワークを経由してハードディスク411に追加することが可能となっている。ハードディスク(HD)411に保存されているアプリケーション41はRAM403にロードされて実行されるが、このアプリケーション41からプリンタ装置214に対して印刷を行う際には、同様にRAM403にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン42を利用して出力(描画)を行う。アプリケーションがグラフィックエンジンにはき出すデータは、OSの種類によって異なるが、例えば、描画命令としてGDI関数がグラフィックエンジンであるGDIに出力される。
グラフィックエンジン42は、プリンタ装置ごとに用意されたプリンタドライバ43を同様にハードディスク(HD)411からRAM403にロードし、アプリケーション41の出力であるGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ43に出力する。
プリンタドライバ43は、GDIから受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタ装置214で解釈可能なPDL(Page Description Language:ページ記述言語)や低レベルの画像データからなる印刷制御データに変換する。変換された印刷制御データはOSによってRAM403にロードされたシステムスプーラ44を経てインタフェース413経由でプリンタ装置214へ出力される仕組みとなっている。
次に、上述したシステム構成でのデジタル複合機のコントローラでの機能、および、動作について、前述のホストコンピュータ400を取り上げて以下に説明する。ここでは、例としてホストコンピュータ400との動作を説明するが、ほかのホストコンピュータ、あるいは任意のネットワーク上のホストコンピュータにおいても同様である。
<ユーザ認証>
本デジタル複合機は、制御データの解釈中にユーザIDおよびパスワードが検出されると、該当のユーザが本デジタル複合機を利用していいかどうかのチェックがユーザ認証部236において行わる。ユーザからの指定により、ホストコンピュータ400で作成した文書の印刷の実行が指示されると、ホストコンピュータ400から通信線203を介して送信されてきた制御コード、印刷データ(PDLで記述されたデータ等)が送られ、入出力部205を介して入出力バッファ206を経由してRAM212に蓄えられる。例えば、データは、パケットデータが送信される。ヘッダにはパケットの種類を表すIDが格納されており、この場合は、印刷データなので、印刷データを示すIDが格納されている。次に、機器制御データがあり、機器の制御命令や、機器のデフォルト設定の変更、機器の管理状況等を設定するコマンド列となる。また、機器制御データ中には、ホストコンピュータ400において、予め機器を利用するために発行されているユーザIDと、IDに対応したパスワードがデータの一部として埋め込まれている。更に、機器制御データに続く、あるいは機器制御データに挟まれる形で、印刷データとして、PDLのデータが含まれ、送信されることになる。入力されたデータは、機器制御データ解釈中に、ユーザIDを認識すると、ユーザ認証部236により、現在登録してあるNVRAM233上のユーザ情報を管理しているユーザ情報管理テーブル234を参照してユーザIDおよびパスワードを確認する。認証が得られた場合には、制御データは、処理の終了まで、認証されたユーザ(以下、認証ユーザ)のモードで処理が行われる。また、ここでユーザIDが存在しない、パスワードが間違っているなどにより認証が得られない場合には、認証が得られないユーザ(以下、非認証ユーザ)に許される範囲での動作となる。また、操作パネル部208においてもユーザ認証が行われ、前記ログインキーを押下すると、ユーザ名およびパスワードを入力するための画面が液晶パネルに現れ、カーソルにより、ユーザIDおよびパスワードを入力することにより、ユーザの認証が行われ、各認証ユーザに応じた処理を行うことが可能となり、ログインキーが押されずに操作された場合には、非認証ユーザとして許された範囲の操作が可能となる。
<画像生成機能>
本デジタル複合機は、ホストコンピュータ400で指定した文書を印刷、あるいは、登録するための画像生成機能を備えている。CPU207は、プログラムROM222に記述されたプログラムに従い、前記印刷データは、まず、制御データの部分が切り出され、制御データ解釈部223によって機器の各種制御命令により実行される機能の指示や、機器のデフォルト情報の設定などが行われる。ここで、前述のユーザ認証部での処理により、ユーザ認証が行われる。ユーザ認証が行われ、制御データ解釈部223における処理が終ると、PDLデータ解釈部224においてPDLデータの解釈が行われ、画像情報生成部225においてデータを処理し、図形や文字、イメージデータ等1つ1つ(画像オブジェクト)についての画像情報を生成する。そして、印刷を行う1ページ内の全ての画像オブジェクトの画像情報を生成後、ビットマップ画像展開部226において、ページ内の画像オブジェクトを実際に印刷できるビットマップ画像に展開し、RAM212に格納され、画像圧縮/解凍部227により、ビットマップ画像を圧縮して、圧縮画像として格納されることになる。また、制御コードの指定によって、以下に説明する画像登録機能と共に動作させることを目的として、制御データ解釈部223やPDLデータ解釈部224からの処理が行われていないデータや、ビットマップ画像展開部226によって展開されていない画像(中間オブジェクト画像)をRAM212上に格納しておくことも可能である。
<スキャン画像読み取り機能>
本デジタル複合機は、リーダ部を通して、原稿からの読み取り画像を印刷、あるいは登録するためのスキャン画像読み取り機能を備えている。ユーザからの指定により、パネル、あるいは、ホストコンピュータ400上から、制御コマンドによりスキャンの指示が行われる、あるいは、パネルの場合には、操作パネル部208からパネルI/F部209を通して入力されたユーザの指示に従い、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ読み取り部230のプログラムに従い、スキャナI/F部220を通してリーダ装置を動かし、リーダ装置から原稿文書のスキャン画像をスキャナI/F部220を通して取り込む。取り込まれた画像は、ビットマップ画像受信部221を通してRAM212に格納され、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像を圧縮し、圧縮画像としてRAM212に保持することになる。
<画像登録機能>
本デジタル複合機は、前記画像生成機能、あるいは、前記スキャン画像読み取り機能によって得られた画像を外部メモリ部210に登録して保存する画像登録機能を備えている。 前記画像生成機能、あるいは、前記スキャン画像読み取り機能によって得られえた画像の登録が指定されると、RAM212に保持されていた圧縮画像は、メモリI/F部211を通して外部メモリ部210に所定のファイル名で保存され、登録画像管理部231によりRAM212上の各種設定情報と共に登録される。本設定情報は、適宜に不揮発性のNVRAM233に書き込まれ、電源が落とされた場合にも、情報は、保存されることになる。また、本画像登録機能においては、前述のビットマップが圧縮された圧縮画像を登録する方式と共に、制御データ解釈部223、PDLデータ解釈部224によって解釈されていない、データや、ビットマップ画像展開部226によって展開されていない中間オブジェクト画像をそのまま登録することも可能である。
<画像印刷機能>
本デジタル複合機は、前記画像生成機能、あるいは、前記スキャン画像読み取り機能によりRAM212上に保持された圧縮画像を印刷する画像印刷機能を備えている。前記画像生成機能、前記スキャン画像読み取り機能によって得られえた画像の印刷が指定されると、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ印刷部228のプログラムに従い、RAM212に保持されている圧縮画像を、画像圧縮/解凍部227によりビットマップ画像に展開し、そのまま印刷することが可能であり、設定されている給紙口や、排紙口、印刷モード等の各種印刷設定をエンジンI/F部216を通してエンジン制御部215に設定すると共に、選択された画像は、ビットマップ画像転送部217においてエンジンI/F部216を通して、印刷装置エンジン部に送られ、印刷が行われて指定された排紙口より排紙されることになる。
また、前記画像登録機能によって、登録されていた画像を印刷することも可能であり、その場合には、RAM212上に格納されている画像に応じて、制御データを含むデータであれば、制御データ解釈部223、PDLデータであればPDLデータ解釈部224において、データの解釈を行い、画像情報生成部225においてデータを処理し、 中間オブジェクト画像を生成する。そして、ビットマップ画像展開部226において、ページ内の画像オブジェクトを実際印刷できるビットマップ画像に展開して、ビットマップ画像転送部217においてエンジンI/F部216を通して、印刷装置エンジン部に送られて印刷が行われる。
<プリント機能>
本デジタル複合機では、前記画像生成機能および、前記画像印刷機能を連続して印刷する機能によりプリント機能を実現している。ユーザによるホストコンピュータ400からのプリント指示は、このプリント機能により実現されることになる。プリント指示が行われると、CPU207は、画像生成機能および画像印刷機能を実行し、ホストから送られた文書の画像が画像生成機能により、展開されてRAM212に蓄えられると共に、画像印刷機能による印刷が実行され、ホストコンピュータ400で生成された文書がプリンタ装置より印刷されることになる。
<コピー機能>
本デジタル複合機では、前記スキャン画像読み取り機能と前記画像印刷機能を連続して処理する事によりコピー機能を実現している。ユーザが、コピーしたい原稿をリーダ装置にセットし、リーダパネルでコピーキーを選択し、スタートキーを押す、あるいは、ホストコンピュータ400から制御データのコマンドにより、コピー指示を行うと、CPU207は、スキャン画像読み取り機能および画像印刷機能を実行し、スキャン画像読み取り機能により、原稿のスキャン画像がRAM212に蓄えられると共に、画像印刷機能による印刷が実行され、読み取られた画像がプリンタ装置より印刷されることになる。
<画像送信機能>
本デジタル複合機では、前記画像登録機能により登録されている画像を送信する機能を有している。ユーザが送信したい原稿をパネルで送信キーを選択して、液晶パネルに表示される文書を選択した場合やホストコンピュータ400により選択して指示すると、CPU207は、プログラムROM222に記述された画像データ送信部229のプログラムに従い、画像圧縮/解凍部227により画像をビットマップ画像に変換して、RAM212に保存する。その後、RAM212に保存された画像は、入出力バッファを通して入出力部より、画像を添付したメールにて送信される事となる。この時、メールアドレスは、リーダパネルやホストコンピュータ400により指定する事が可能である。
図1は、本発明に述べられている画像形成装置を用いた特殊印刷で、トナー画像が剥離してはがれる現象を積極的に利用して、ユーザが指定した領域の印字データを消去可能としたスクラッチ印刷の処理フローである。
本発明実施例について、この処理フローを使用して詳細に説明する。
まず初めにステップS101では、スクラッチ印刷を行うドキュメント上の任意の部分、例えば、文字や図形といったオブジェクトの指定を行う。これは図6に示すスクラッチ処理の指定手段、例えばホストコンピュータ400のOS上で動作するアプリケーション41などにより実現される。図中の601はアプリケーション41の作業画面であり、各種コマンドを実行する為のメニュー領域602、ユーザドキュメントを表示する表示領域603を有しており、ユーザは表示領域603に表示されたドキュメント604上に任意の文字列を配置して文書を作成する事が可能である。この時、マウスカーソル605等を使用して領域606の選択を行う事が可能で、ユーザは、メニュー領域602に配置されている「書式(O)」607をクリックし表示される書式設定にて領域606の文字列をスクラッチ指定する事が可能である。
続いてステップS102では、アプリケーション41で作成された文書がGDI関数としてグラフィックスエンジン42に吐き出され、それを受け取ったグラフィックスエンジン42はGDI関数をDDI関数に変換してプリンタドライバ43に出力する。プリンタドライバ43は受け取ったDDI関数に基づいて、PDLの制御コードを生成する。スクラッチ印刷は、「書式(O)」607にてスクラッチ指定された領域606のオブジェクトに実行される。この時生成されるスクラッチの制御コードについて、図7を用いて説明する。
図7は、印刷データの生成方法の一例を説明した図である。アプリケーション41にて作成された文書に於いて、スクラッチ指定が行われた場合、プリンタドライバ43により生成されるスクラッチの制御コードは、「書式(O)」607の設定に基づき生成される事となり、スクラッチ指定がONの場合、指定状態702には<1111 1111>がマスクコードとしてセットされる。このマスクコードと修飾コード701の値である<0001 0000>のAND値を取った結果がスクラッチ指定の制御コード703で、値は<0001 0000>となる。制御コードは他の修飾指定の値とORを取る事で、修飾命令704として<11hx>の値がプリンタドライバ43より発行され、システムスプーラ44を経てインタフェース413経由でプリンタ装置214に出力される。
続いてステップS103では、プリンタ装置214が受け取った制御コードは、PDLデータ解釈部224によって解析され、画像情報生成部225においてデータを処理し、オブジェクト1つ1つについての画像情報を生成後、ビットマップ画像展開部226で実際に印刷可能なビットマップ画像に展開する。
では、ステップS103に於けるPDLデータ解釈部224の処理と、ビットマップ画像展開部226での処理について、本発明のスクラッチ印刷に関わる部分を図8と図9を用いて説明する。
図8は、印刷データの解析方法の一例を説明した図である。ホストコンピュータ400から受け取った印刷データはPDLデータ解釈部224によって解析される。この時の処理例について説明すると、オブジェクトに対する修飾命令801に格納された<11hx>は、<0001 0001>802に展開された後、修飾コード803の値である<0001 0000>とAND値を取る。そしてその結果であるコード解析804の値<0001 0000>について“0よりも大きい”かどうかの判定を行う。判定の結果、コード解析804の値が0よりも大きい場合は、スクラッチ修飾が“ON”指定であると解釈する。同様に、他の修飾指定コマンドについても当該修飾コードによるAND値を取り、解析コードの値で修飾指定のON、OFFを解釈する事となる。
図9は、色変換の一例を説明した図である。PDLデータ解釈部224にて解析された印刷データ内の制御コマンドは、画像情報生成部225に送られ画像オブジェクトが生成され、ビットマップ画像展開部226によりビットマップイメージとして展開される。ビットマップ画像展開部226は、図9の色変換TBLに基づいてホストコンピュータで使用されるRGB形式の色データから、プリンタ装置214で使用されるCMYK形式の色データに変換を行う。色変換TBLにはアプリケーション41にて使用される色名称901や、入力信号値902が定義されており、それぞれに対応したデバイス色変換信号値903が格納されている。デバイス色変換信号値903は、ホストコンピュータ400のCRT410の発光特性と、CMYKトナーそれぞれが持つ反射特性について、明度、彩度、色度などの分光特性が相関する様な配分となっている。また同時に、CMYK4色のデバイス色変換信号値903の合計量は、プリンタ装置214の画像形成プロセス「帯電>潜像>現像>転写>分離>定着」に於いて、特に「転写」と、「定着」プロセスで、トナーの飛散りや、中抜け、剥がれといった不具合が発生しないトナー載り量904に抑えられている。本発明に於けるスクラッチ印刷では、スクラッチ指定が行われたオブジェクトに対して、トナー剥がれが発生し易いトナー載り量とする事で実現するもので、図9の色変換TBLのスクラッチ色変換905は、通常処理時の変換906よりもトナー載り量が多く定義される。実施例では通常処理時の変換906に於ける最大トナー載り量として「210%」、スクラッチ色変換905のトナー載り量として「250%」が定義されている。通常処理に於ける「210%」と言うトナー載り量はプリンタ装置214の画像形成プロセスが保障する値であり、特に定着性に関しては用紙メディアを選ばず、通常利用に際して幅広く品質を保障する値である。一方、スクラッチ処理に於ける「250%」と言う数値は、普通紙や、グロス紙、OHTといったある特定の用紙に限定し、且つ強く擦るとトナー剥がれが発生してしまうトナー載り量である。なお、「210%」や、「250%」と言った数値はプリンタ装置214のプロセス特性に応じて機器毎に最適化された数値にて運用する事となる。
続いてステップS104では、ビットマップ画像展開部226により生成された、デバイス色のビットマップイメージがプリンタ装置214に送信され、画像形成プロセス「帯電>潜像>現像>転写>分離>定着」を経て転写材304に出力される。図10は、出力された転写材304のスクラッチ印刷の模式図で、図に示す様に通常処理部のオブジェクトは強固な定着が可能な「210%」に制限されたトナー載り量となり、スクラッチ処理部のオブジェクトは最低限の定着性となる「250%」で規定されたトナー載り量となる。
以上の様に、ユーザがスクラッチしたい部分を指定すると、指定されたオブジェクトの色変換処理を通常とは異なるトナー載り量で処理する事で、希望した部分だけトナー剥がれがおき易い、すなわちスクラッチ印刷が可能な電子写真方式の印刷装置を提供する事が可能となる。
(第2の実施例)
上記の第1の実施例に於いてスクラッチ処理部のトナー載り量は、例えば「250%」の規定載り量で、加えて、Cyan=50%、Magenta=50%、Yellow=50%、Black=100%と言う固定の割合であった。
しかし、プリンタ装置214のプロセス特性がトナーの色毎に異なる場合はCMYKの配分を変更したり、載り量を段階的に増やしたりする事で、スクラッチ性を切り替える事も可能となる。図11は、その際に使用される色変換TBLで、CMYK配分比と載り量を変化させる事で、スクラッチ性にレベル1〜レベル8を持たせる事も可能である。
(第3の実施例)
上記の第1の実施例に於いてスクラッチ処理部は、Cyan=50%、Magenta=50%、Yellow=50%、Black=100%と言う固定の割合で処理される為、スクラッチ部分の色みについて差を出す事が出来なかった。これに対して第3の実施例では、通常処理時の変換906のデバイス色変換信号値903を基準として、色みの差を出すと共に、スクラッチ処理の載り量「250%」を満たす方法として、次の載り量変換条件を説明する。
《 載り量変換条件 》
スクラッチ処理用トナー載り量(実施例では250%)とする為に、通常処理時のトナー載り量に対して次の条件で載り量を加算する。
第1条件) 最も使用量の多い色から低い色への繰り返し
第2条件) 使用量が同じ場合は、K>Y>M>Cの繰り返し
上記の載り量変換条件に従ったスクラッチ部の処理例を、図12の載り量変換方法例を用いて説明する。
まず初めに、[黒]の載り量変換例として、Cyan=0%、Magenta=0%、Yellow=0%、Black=100%の通常処理時の載り量を、スクラッチ処理用の載り量とするには、加算量=150%、加算方法=変換の第2条件が適用される。その結果、Cyan=50%、Magenta=50%、Yellow=50%、Black=100%の載り量で処理される。
続いて、[濃い赤]の載り量変換例として、Cyan=30%、Magenta=90%、Yellow=70%、Black=10%の通常処理時の載り量を、スクラッチ処理用の載り量とするには、加算量=50%、加算方法=変換の第1条件が適用される。その結果、Cyan=40%、Magenta=100%、Yellow=90%、Black=20%の載り量で処理される。
続いて、[赤]の載り量変換例として、Cyan=0%、Magenta=100%、Yellow=60%、Black=0%の通常処理時の載り量を、スクラッチ処理用の載り量とするには、加算量=90%、加算方法=変換の第1条件が適用される。その結果、Cyan=30%、Magenta=100%、Yellow=90%、Black=30%の載り量で処理される。
続いて、[濃い緑]の載り量変換例として、Cyan=80%、Magenta=20%、Yellow=80%、Black=30%の通常処理時の載り量を、スクラッチ処理用の載り量とするには、加算量=40%、加算方法=変換の第1条件と第2条件が適用される。その結果、Cyan=90%、Magenta=30%、Yellow=90%、Black=40%の載り量で処理される。
以上、4つの載り量変換例にて説明した通り、2つの変換条件に従いトナー載り量を変換する事で、色名称901指定が行われた、スクラッチオブジェクトの色みについて違いを出す事が可能となる。
(第4の実施例)
上記の第1の実施例に於いてスクラッチ処理部のトナー載り量は、転写材の種類や、印刷面の表裏に関わらず、常に同じ値の規定載り量としている。
しかし、プリンタ装置214のプロセス特性に着目した場合、転写材の種類や、両面印刷の1面目/2面目といった条件毎に、より細かくトナー載り量を規定した方が印刷物の品質は向上する。
図13は、転写材の状態に合わせた条件別載り量一覧である。この表では、転写材の種類と状態の組み合わせに対して通常処理時のMax載り量と、スクラッチ処理部の規定載り量を定義しており、この値は転写材の持つ水分量や、表面平滑度など、紙の抵抗値に応じて最適な画像品質を保つ為のトナー載り量となっている。例として、転写材の種類の違いに関して、普通紙、厚紙、OHT、フィルム紙の片面印刷時の載り量は、スクラッチ処理時で、250%、210%、190%、190%とし、転写材に加える事のできる熱量等に応じてスクラッチ性能が最適となるトナーの載り量に増減している。また、転写材の状態の違いに関して普通紙では、片面印刷時、両面印刷時(1面目)、両面印刷時(2面目)のスクラッチ処理時の載り量を、250%、270%、240%とし、2度定着器を通過する事で2回過熱される事となる両面印刷(1面目)の値は片面印刷よりも20%増量、同様に1度定着器を通過し転写材の水分量が減少した状態で転写、定着を行う両面印刷(2面目)の値は10%減量とし、転写材の状態に応じてスクラッチ性能が最適となるトナーの載り量に増減している。
以上、プリンタ装置214のプロセス特性を考慮し、より細かくトナー載り量を規定する事で、転写材の種類や状態に左右されない、常に最適なスクラッチ特性を有した印刷装置を提供する事が可能である。
(第5の実施例)
上記の第1〜第4の実施例に於いてスクラッチ処理部のトナー載り量は、図9に示すRGB色からCMYK色への変換TBLを利用して、変換処理の一部として規定されていると説明しているが、PostScriptに代表される様に、CMYK色を扱う事の可能なPDLを利用する場合は、CMYK⇒C'M'Y'K' 変換に於いてスクラッチ処理に最適なトナー載り量を求めたのでも良い。
第1の実施例の処理フロー 第1の実施例の制御構成ブロック図1 第1の実施例の装置構成ブロック図 第1の実施例の制御構成ブロック図2 第1の実施例の制御構成ブロック図3 第1の実施例のスクラッチ処理の指定手段 第1の実施例の印刷データの生成方法 第1の実施例の印刷データの解析方法 第1の実施例の色変換TBL 第1の実施例のスクラッチ印刷物 第2の実施例の色変換TBL 第3の実施例の載り量変換方法 第4の実施例の条件別載り量一覧
符号の説明
201 ネットワーク
202 デジタル複合機(印刷装置)
203 通信線
204 制御ユニット
205 入出力部
206 入出力バッファ
207 CPU
208 操作パネル部
209 パネルI/F部
210 外部メモリ部
211 メモリI/F部
212 RAM
213 システムバス
214 プリンタ装置
215 エンジン制御部
216 エンジンI/F部
217 ビットマップ画像転送部
218 リーダ装置
219 スキャナ制御部
220 スキャナI/F部
221 ビットマップ画像受信部
222 プログラムROM
223 制御データ解釈部
224 PDLデータ解釈部
225 画像情報生成部
226 ビットマップ画像展開部
227 画像圧縮/解凍部
228 画像データ印刷部
229 画像データ送信部
230 画像データ読み取り部
231 登録画像管理部
232 ユーザ管理部
233 NVRAM
234 ユーザ情報管理テーブル
235 制御コマンド管理テーブル
236 ユーザ認証部
237 画像合成部
400 ホストコンピュータ
409 キーボード
410 CRT
413 印刷装置と外部装置を接続する為の双方向性インタフェース

Claims (4)

  1. 印刷物を生成出力する電子写真方式を利用した印刷装置に於いて、
    ユーザ文書の任意の部分を指定するオブジェクト指定手段と、
    前記オブジェクト指定手段により指定された部分を制御情報として埋め込んだ印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段が生成した印刷データを解析し、オブジェクト指定手段により埋め込まれた制御情報に基づいてオブジェクトを生成する画像オブジェクト生成手段と、
    前記画像オブジェクト生成手段により生成された、オブジェクトをビットマップ画像に展開するビットマップ画像生成手段と、
    前記ビットマップ画像生成手段は、前記オブジェクト指定手段により剥離(スクラッチ)指示がなされたオブジェクトについて、定着剥がれが発生し易いトナー載り量にて画像処理を行う事を特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に於いて、前記ビットマップ画像生成手段は、構成されているトナー(例えばCMYK4色)の配分量と、トナー載り量を切り替える事でスクラッチ性能に違いを持たせた事を特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に於いて、前記ビットマップ画像生成手段は、構成されているトナー(例えばCMYK4色)の配分量により、スクラッチ性能を維持しつつ、且つスクラッチ部の色みを種々再現する事を特徴とする印刷装置。
  4. 請求項1に於いて、前記ビットマップ画像生成手段は、使用される転写材の種類や状態に左右されない、常に最適なスクラッチ特性を提供する事を特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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