JP2007033792A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用後における静音性を確保することができるとともに、使用直後であっても持ち運ぶことができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】 プロジェクタにおける光源装置を覆うランプカバー25を、ランプカバー本体251と、スライド移動可能に設けられたスライド部材252とを含んで構成する。スライド部材252は、ランプカバー本体251の開口部2511を開放する開放位置と、閉塞する閉塞位置との間をスライド移動可能である。プロジェクタの電源がオンのときは、スライド部材252は閉塞位置にあり、電源がオフになるとばね部2522の付勢力によってスライド部材252が開放位置に移動する。これにより、開放された開口部2511を通じて光源装置が自然冷却されるので、電源オフ後も二次電池などで冷却ファンを駆動し続ける必要がなくなる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源装置と、光源装置を内部に収納配置する外装筐体とを備え、光源装置から射出された光束を変調して拡大投射するプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタにおいて、光源装置は光束を射出すると同時に熱を生成するため、高温になりやすい。このため、従来のプロジェクタでは、光源装置を冷却するための冷却ファンが設けられるのが一般的である。冷却ファンは、プロジェクタ使用時においては、外装筐体内部に収納配置される電源ユニット(プロジェクタの各構成要素に電力を供給するユニット)からの電力供給を受けて駆動され、光源装置を冷却する。そして、プロジェクタの使用が終わると、電源ユニットからの電力供給が停止するため、冷却ファンは停止する。
しかしながら、プロジェクタの使用直後には通常光源装置が高温になっているので、プロジェクタの使用終了に合わせて冷却ファンを停止してしまうと、光源装置の余熱によって外装筐体内部が高温になり不具合が発生するおそれがある。
そこで、電源ユニットからの電力供給を受けて充電を行う二次電池を設け、プロジェクタの使用直後には充電された二次電池によってそのままの強さで冷却ファンを駆動し続けて、高温の光源装置を冷却するプロジェクタが考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−133505号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクタでは、プロジェクタ使用後も冷却ファンをそのままの強さで駆動し続ける必要があるので、騒音が発生して静音性を確保することができない。また、使用後のプロジェクタを片付ける際などには、安全のため、二次電池によって駆動されている冷却ファンが停止するのを待ってからでないとプロジェクタを持ち運ぶことができないため、不便である。
本発明の目的は、使用後における静音性を確保することができるとともに、使用直後であっても持ち運ぶことができるプロジェクタを提供することである。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、前記光源装置を内部に収納配置する外装筐体とを備え、前記光源装置から射出された光束を変調して拡大投射するプロジェクタであって、前記外装筐体には、前記光源装置に対応する位置に開口部が形成され、前記開口部を閉塞可能であり、前記開口部を閉塞する閉塞位置と、前記開口部を開放する開放位置との間を移動可能に設けられる閉塞移動部材と、前記閉塞移動部材の移動を制御する移動制御手段と、が設けられることを特徴とする。
このような本発明では、プロジェクタ使用後も二次電池によって光源装置冷却用の冷却ファンをそのままの強さで駆動し続ける特許文献1とは異なり、以下で説明するように、プロジェクタの使用後には冷却ファンなどの冷却手段の駆動を緩和あるいは停止させることができる(なお、緩和状態での冷却手段の駆動は、特許文献1における二次電池のようなサブ電源によって行われる)。その代わりに、本発明のプロジェクタでは、移動制御手段による制御の下で閉塞移動部材が移動され、光源装置に対応する位置に形成された開口部の開閉が行われるようになっている。具体的には、プロジェクタの使用時など、冷却ファンなどの冷却手段によって光源装置の冷却が行われている時には、移動制御手段によって閉塞移動部材が閉塞位置に移動され、開口部が閉塞される。これにより、光源装置は、従来通り、冷却手段によって冷却される。また、プロジェクタの使用終了直後など、光源装置が高温になっているにも関わらず冷却手段の駆動を緩和あるいは停止させている時には、移動制御手段によって閉塞移動部材が開放位置に移動され、開口部が開放される。これにより、光源装置は、開口部を介して自然冷却される。
以上のように、本発明のプロジェクタによれば、プロジェクタの使用終了直後など光源装置が高温になっている時には、開口部が開放されて光源装置が自然冷却されるようになっているので、冷却ファンなどの冷却手段の駆動を緩和あるいは停止させたとしても、外装筐体内部が光源装置の余熱によって高温になることを防止することができ、不具合の発生を防止することができる。そして、プロジェクタの使用終了に合わせて冷却ファンなどの冷却手段の駆動を緩和あるいは停止させることができるので、プロジェクタ使用後における静音性を確保することができるとともに、使用直後であってもプロジェクタの持ち運びを可能にすることができる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記移動制御手段は、電力の供給を受けて前記閉塞移動部材を閉塞位置側に駆動可能な駆動手段と、前記閉塞移動部材を開放位置側に付勢する付勢手段とを備えて構成され、前記駆動手段に電力が供給されているときには、前記閉塞移動部材は、前記駆動手段によって前記付勢手段の付勢力に抗して駆動されて前記閉塞位置に位置付けられ、前記駆動手段に電力が供給されていないときには、前記閉塞移動部材は、前記付勢手段の付勢力によって前記開放位置に位置付けられる、ことが好ましい。
このような構成では、駆動手段への電力供給に応じて開口部の開閉を行うことができる。すなわち、駆動手段に電力供給が行われている時には開口部が閉塞され、駆動手段に電力供給が行われていない時には開口部が開放される。
ここで、駆動手段に電力供給を行うタイミングは適宜自由に設定可能であるが、プロジェクタの使用時に電力供給を行い、プロジェクタの非使用時に電力供給を行わないようにすることが好ましい。このような例においては、プロジェクタの使用時には、電力供給を受けている駆動手段が付勢手段の付勢力に抗して閉塞移動部材を閉塞位置に向けて駆動しているので、開口部は閉塞されている。そして、開口部が閉塞された状態で、冷却ファンなどの冷却手段によって光源装置の従来通りの冷却を行うことができる。また、プロジェクタの使用終了後(冷却手段の駆動が緩和あるいは停止)には、駆動手段に電力供給が行われず、駆動力が発生されないので、閉塞移動部材は付勢手段の付勢力によって開放位置に移動され、開口部が開放される。このため、特にプロジェクタ使用直後において高温になっている光源装置を開口部を介して自然冷却することができる。
以上のような構成のプロジェクタによれば、閉塞移動部材の開放位置への移動が付勢手段の付勢力に基づいて行われ、電力が用いられないようになっているので、電力消費の少ないプロジェクタを提供することができる。特に、前記の例のように、プロジェクタの使用後(非使用時)に閉塞移動部材を開放位置に移動させる場合にも電力が不要になるので、特許文献1における二次電池のようにプロジェクタ使用後の電力供給を行うためのサブ電源を設ける必要がなくなり、部品点数および部品コストを低減することができる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記移動制御手段は、前記閉塞移動部材と接続され温度に応じて変形可能な熱変形部材を備えて構成され、前記閉塞移動部材は、前記熱変形部材の変形に応じて前記閉塞位置と前記開放位置との間を移動可能である、ことが好ましい。
このような構成では、熱変形部材(バイメタルなど)の変形に応じて閉塞位置と開放位置との間を閉塞移動部材が移動されるようになっている。具体的には、高温時には開放位置に閉塞移動部材が移動され、低温時には閉塞位置に閉塞移動部材が移動されるようになっていることが好ましい。ここで、「高温時」とは、光源装置が高温になっているにも関わらず冷却手段の駆動が緩和あるいは停止されている時、例えば、プロジェクタの使用直後において冷却ファンの駆動が緩和あるいは停止され、高温になっている光源装置の余熱によって外装筐体内部が高温になっている時などをいう。また、「低温時」とは、プロジェクタの使用時において冷却手段によって光源装置の冷却が行われており、光源装置から発生する熱が外装筐体内部に滞留することがない時や、プロジェクタの使用終了から所定時間が経過しており、光源装置自体が低温(室温程度)になっている時などをいう。
以上のような構成によれば、プロジェクタの使用時(低温時)には、熱変形部材によって閉塞移動部材が閉塞位置に移動されて開口部が閉塞されるとともに、冷却手段によって光源装置の冷却が従来通り行われる。また、プロジェクタの使用直後(高温時)には、熱変形部材によって閉塞移動部材が開放位置に移動されて開口部が開放され、高温になっている光源装置が開口部を介して自然冷却される。そして、自然冷却によって光源装置の温度が十分に下がると(低温時)、熱変形部材によって閉塞移動部材が閉塞位置に移動されて開口部が閉塞される。このように、プロジェクタ使用直後を除いたプロジェクタ非使用時には開口部が閉塞されるようになっているので、開口部を介して異物が侵入してくるのを防止することができる。
また、以上のような構成のプロジェクタによれば、閉塞移動部材の移動が熱変形部材の変形に基づいて行われ、電力が用いられないようになっているので、電力消費の少ないプロジェクタを提供することができる。特に、プロジェクタの使用直後(高温時)に閉塞移動部材を開放位置に移動させる場合にも電力が不要になるので、特許文献1における二次電池のようにプロジェクタ使用後の電力供給を行うためのサブ電源を設ける必要がなくなり、部品点数および部品コストを低減することができる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記外装筐体には、前記光源装置を覆う蓋体が着脱可能に設けられ、前記開口部は、前記蓋体に形成される、ことが好ましい。
このような構成のプロジェクタによれば、開口部が形成された蓋体を外装筐体から取り外すことができるので、開口部に塵埃等の異物が溜まった場合であっても簡単に除去することができ、また、蓋体を外装筐体から取り外せば開口部の開閉に用いられる閉塞移動部材や移動制御手段の交換や修理を簡単に行うことができる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記開口部には、当該開口部を介した異物の侵入を防止するフィルタが設けられる、ことが好ましい。
このような構成のプロジェクタによれば、閉塞移動部材が開放位置にあって開口部が開放されている時にもフィルタによって異物の侵入を防止することができるから、不具合の発生を防止することができる。
また、本発明のプロジェクタでは、前記開口部は、前記外装筐体の天面部に形成される、ことが好ましい。
光源装置で温められて比重の小さくなった高温空気は外装筐体の天面部に向かって上昇するので、開口部を天面部に形成することによって、当該開口部を介して高温空気を効率的に外装筐体外部に排出させることができ、光源装置を効率的に自然冷却することができる。
<第1実施形態>
続いて、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔1.外観構成〕
図1は、プロジェクタ1を背面上方側から見た斜視図である。
プロジェクタ1は、光源装置から射出された光束を変調して光学像を形成し、スクリーン(図示略)上に拡大投射する装置である。図1に示されるように、プロジェクタ1は略直方体状の外装筐体2を備えている。なお、図1における図示は省略するが、光学像をスクリーン上に拡大投射するための投射レンズ3が、外装筐体2の前面から露出するように配置されている。投射レンズ3は、筒状の鏡筒と、当該鏡筒内に収納配置される複数のレンズとを備える組レンズとして構成され、プロジェクタ1の装置本体において画像情報に応じて変調された光学像を拡大投射する。
外装筺体2は、プロジェクタ1の装置本体を収納する合成樹脂製の筺体であり、装置本体の上側部分を覆うアッパーケース21と、装置本体の下側部分を覆うロアーケース22とを備えている。
アッパーケース21は、外装筐体2の天面を構成する天面部21Aと、左右側面を構成する側面部21B,21Cと、背面の一部を構成する背面部21Dと、前面の一部を構成する前面部21Eとを含んで構成されている。
天面部21Aは、図2にも示されるように、表面が平面視略矩形状の略平坦面状に形成されている。天面部21Aの前方側において、前方から見て右側部分には、3つの開口部21A1が形成されている。3つの開口部21A1からは、投射レンズ3を操作するための3つの回転つまみ3Aの一部が露出されている。これらの回転つまみ3Aを操作することにより、スクリーン上に投射される投射画像のフォーカス調整,ズーム調整,投射位置調整を実施することができる。
また、天面部21Aの後方側において、後方から見て略中央部分には、操作パネル23が左右方向に延びるように設けられている。操作パネル23には、複数の操作ボタン231が設けられており、各操作ボタン231の押下操作に基づいてプロジェクタ1の起動・調整などを行うことができる。天面部21Aの裏面側(外装筐体2の内側)には、回路基板232(図12,図15参照)が操作パネル23と対向されるように配置されており、操作パネル23における操作ボタン231の押下操作を行うと、当該操作ボタン231が回路基板232に実装されているタクトスイッチ(図示略)と接触し、当該操作ボタン231に対応する作業がプロジェクタ1によって実行されるようになっている。また、回路基板232には、LED(Light Emitting Diode:図示略)が取り付けられており、操作パネル23やリモートコントローラによる所定の操作に応じて発光するようになっている。
なお、回路基板232は、プロジェクタ1の全般的な制御を実施する制御基板(図示略)と電気的に接続されており、操作ボタン231の押下操作に伴う操作信号が、制御基板に出力されるようになっている。そして、制御基板は、入力された操作信号に基づいてプロジェクタ1の各構成要素を制御し、操作ボタン231の操作に応じた動作を行わせることができる。
また、天面部21Aの後方側において、後方から見て右側部分には、平面視矩形状の天面開口部241Aが形成されている。そして、天面部21Aには、天面開口部241Aを閉塞する平面視略矩形板状のランプカバー25(本発明における蓋体に相当)が着脱可能に設けられている。ここで、ランプカバー25は、天面部21Aに取り付けられて天面開口部241Aを閉塞している状態で、外装筐体2の一部となっている。図2に示されるように、外装筐体2の内部であって、天面開口部241Aあるいはランプカバー25と対向される位置には、光束を射出する光源装置41が配置されている。これにより、ランプカバー25を天面部21Aから取り外した状態で、天面開口部241Aを介して光源装置41を交換することができる。なお、光源装置41については、後で詳細に説明する。
図1に戻って、側面部21Bは、天面部21Aの横方向(図1では左右方向)端縁から垂下し、表面が平面視略矩形状の略平坦面状に形成されている。また、図示は省略するが、側面部21Cも側面部21Bと同様に形成されている。
側面部21Bの前方側には、外装筐体2内部の空気を外部に排出するための排気口26が形成されている。排気口26には、排出空気所定方向に整流するためのルーバ261が取り付けられている。
図2に示されるように、排気口26は、排気ダクト263を介して冷却ファン262と接続されている。冷却ファン262は、外装筐体2内部に配置され、プロジェクタ1の他の構成要素とともに光源装置41を冷却するファンである。冷却ファン262は、吸気面を光源装置41に向けて、光源装置41の近傍に配置されており、光源装置41にて温められた空気を吸い込み、排気ダクト263を介して排気口26を通じて外部に排出する。冷却ファン262は、プロジェクタ1の電源がオンの状態において、制御基板による制御の下、外装筐体2内部に配置される電源ユニット(図示略)からの電力供給を受けて駆動されるようになっている。なお、冷却ファン262は、プロジェクタ1の電源のオフの状態においては、駆動が停止されるようになっている。すなわち、冷却ファン262の駆動/停止は、プロジェクタ1の電源のオン/オフと連動している。
図1に戻って、側面部21Bの上方側であって、天面部21Aに形成されている天面開口部241Aあるいはランプカバー25に近い位置には、外装筺体2の内部と連通し、天面部21Aに対するランプカバー25の取り外し操作を行うための操作用孔21B1が形成されている。
図1に示されるように、背面部21Dは、天面部21Aの縦方向(図1では上下方向)端縁から垂下し、表面が略平坦面状に形成されている。背面部21Dは、下端縁の略中央部分から上方側に向かって形成された平面視略矩形状の切欠21D1を有しており、この切欠21D1のために背面部21Dの平面形状が略コ字状になっている。
詳しい図示は省略するが、前面部21Eは、天面部21Aの縦方向(図1では上下方向)端縁から垂下し、表面が平面視略矩形状の略平坦面状に形成されている。前面部21Eには、前方から見て右側部分に、投射レンズ3の先端部分を露出させるための開口部21E1(図12,図15参照)が形成されている。また、前面部21Eは、下端縁から上方側に向かって形成された平面視略矩形状の2つの切欠21E2,21E3(図12,図15参照)を有している。
ロアーケース22は、外装筐体2の底面を構成する底面部22Aと、背面の一部を構成する背面部22Dと、前面の一部を構成する前面部22E(図示略)とを含んで構成されている。
底面部22Aは、具体的な図示は省略するが、表面が平面視略矩形状の略平坦面状に形成されている。底面部22Aには、机等の接地面に接地される複数の脚部や、外装筐体2内部に外部の冷却空気を導入するための吸気口などが形成されている。
背面部22Dは、図1に示されるように、底面部22Aの縦方向後方側端縁の中央部分から上方に立設形成されている。背面部22Dは、平面視略矩形状であり、アッパーケースの背面部21Dに形成されている平面視略矩形状の切欠21D1と同形状である。そして、アッパーケース21とロアーケース22とを外装筐体2として一体的に組み立てた状態では、ロアーケース22の背面部22Dが、アッパーケース21の背面部21Dの切欠21D1に嵌合することによって、外装筐体2の背面が構成されるようになっている。
前面部22Eは、具体的な図示は省略するが、底面部22Aの縦方向前方側端縁のうち、アッパーケース21の前面部21Eの2つの切欠21E2,21E3に対応する部分から上方に立設形成されている。そして、アッパーケース21とロアーケース22とを外装筐体2として一体的に組み立てた状態では、ロアーケース22の前面部22Eが、アッパーケース21の前面部21Eの切欠21E2,21E3に嵌合することによって、外装筐体2の前面が構成されるようになっている。
〔2.内部構成〕
図3は、プロジェクタ1の内部構成を示す図である。
この図に示されるように、外装筺体2の内部には、プロジェクタ1の装置本体が収納されている。装置本体は、外装筺体2の横方向(図3では左右方向)に沿って延び、その一方の端部から前方に延びる平面視略L字状の光学ユニット4を含んで構成される。
なお、具体的な図示は省略するが、装置本体は、光学ユニット4の他にも、光学ユニット4の上方側に配置されてプロジェクタ1全体を制御する制御基板,光学ユニット4の平面視略L字状の内側部分において外装筺体2の前面に沿って配置されて、外部から供給された電力をプロジェクタ1の各構成要素に供給する電源ユニット,外装筐体2内部の各構成要素を冷却する冷却ユニットなどを含んでいる。特に、冷却ユニットには、前記の冷却ファン262,排気ダクト263などが含まれている。
〔3.光学ユニットの詳細な構成〕
光学ユニット4は、制御基板による制御の下、画像情報に応じて画像光を形成する。図3に示されるように、光学ユニット4は、光源装置41と、均一照明光学系42と、色分離光学系43と、リレー光学系44と、光学装置45と、これらの光学部品42〜45を内部に収納する光学部品用筐体46とを備えている。
光源装置41は、制御基板による制御の下、点灯して平行光を均一照明光学系42に向けて射出する。この光源装置41は、図3に示すように、放射光源としての光源ランプ411と、リフレクタ412と、平行化凹レンズ413と、これら各部材411〜413を内部に収納するランプハウジング414とを備える。そして、光源ランプ411から射出された放射状の光束は、リフレクタ412にて反射され、平行化凹レンズ413を介して平行光とされる。なお、光源ランプ411としては、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ等が多用される。また、リフレクタ412としては、楕円面鏡に限らず、放物面鏡を採用してもよい。この場合には、平行化凹レンズ413を省略できる。
ランプハウジング414は、具体的な図示は省略するが、光源ランプ411、リフレクタ412、および平行化凹レンズ413を支持しこれら各部材411〜413を一体化するインナーハウジングと、ロアーケース22の底面部分に取り付けられるとともに光学部品用筐体46と接続し前記インナーハウジングにより各部材411〜413が一体化されたランプユニットを所定位置に着脱自在に支持するアウターハウジングとで構成される。
そして、光源装置41を交換する際には、上述したランプカバー25を天面部21Aにから取り外した状態で、前記ランプユニットを交換する。
均一照明光学系42は、光源装置41から射出された光束を、光学装置45を構成する後述する液晶パネルの画像形成領域に略均一に照明するための光学系である。この均一照明光学系42は、図3に示すように、第1レンズアレイ421と、第2レンズアレイ422と、偏光変換素子423と、重畳レンズ424とを備える。
第1レンズアレイ421は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置41から射出される光束を複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ422は、第1レンズアレイ421と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ422は、重畳レンズ424とともに、第1レンズアレイ421の各小レンズの像を光学装置45の後述する液晶パネル上に結像させる機能を有している。
偏光変換素子423は、第2レンズアレイ422と重畳レンズ424との間に配置され、第2レンズアレイ422からの光を略1種類の偏光光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子423によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ424によって最終的に光学装置45の後述する液晶パネル上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置41からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子423を用いることで、光源装置41からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置45での光の利用効率を高めている。
色分離光学系43は、図3に示すように、2枚のダイクロイックミラー431,432と、反射ミラー433とを備え、ダイクロイックミラー431,432により均一照明光学系42から射出された複数の部分光束を、赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学系44は、図3に示すように、入射側レンズ441、リレーレンズ443、および反射ミラー442,444を備え、色分離光学系43で分離された赤色光を光学装置45の後述する赤色光用の液晶パネルまで導く機能を有している。
この際、色分離光学系43のダイクロイックミラー431では、均一照明光学系42から射出された光束の青色光成分が反射するとともに、赤色光成分と緑色光成分とが透過する。ダイクロイックミラー431によって反射した青色光は、反射ミラー433で反射し、フィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する青色光用の液晶パネルに達する。このフィールドレンズ425は、第2レンズアレイ422から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光用、赤色光用の液晶パネルの光束入射側に設けられたフィールドレンズ425も同様である。
ダイクロイックミラー431を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー432によって反射し、フィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する緑色光用の液晶パネルに達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー432を透過してリレー光学系44を通り、さらにフィールドレンズ425を通って光学装置45の後述する赤色光用の液晶パネルに達する。なお、赤色光にリレー光学系44が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ441に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ425に伝えるためである。
光学装置45は、図3に示すように、3枚の液晶パネル451(赤色光用の液晶パネルを451R、緑色光用の液晶パネルを451G、青色光用の液晶パネルを451Bとする)と、これら液晶パネル451の光束入射側および光束射出側にそれぞれ配置される入射側偏光板452および射出側偏光板453と、クロスダイクロイックプリズム454とを備える。
液晶パネル451は、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密封封入された構成を有し、前記制御基板から出力される駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板452から射出された偏光光束の偏光軸を変更する。
入射側偏光板452は、偏光変換素子423で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子423で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板452は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
射出側偏光板453は、入射側偏光板452と略同様の構成であり、液晶パネル451から射出された光束のうち、入射側偏光板452における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
そして、上述した液晶パネル451、入射側偏光板452、および射出側偏光板453にて光変調装置を構成し、該光変調装置にて光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する。
クロスダイクロイックプリズム454は、前記光変調装置から射出された色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム454は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、液晶パネル451Gから射出され射出側偏光板453を介した色光を透過し、液晶パネル451R,451Bから射出され射出側偏光板453を介した色光を反射する。このようにして、各光変調装置にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
〔4.ランプカバーの構造〕
図4は、ランプカバー25を表面側から見た斜視図である。図5は、ランプカバー25を裏面側から見た斜視図である。図6は、ランプカバー25を表面側から見た平面図である。図7は、図6におけるVII-VIIに沿ったランプカバー25の断面を示す断面図である。図8は、図7の部分拡大図である。
図5に示されるように、ランプカバー25は、平面視略矩形状のランプカバー本体251と、ランプカバー本体251の裏面側においてスライド移動可能に設けられた平面視略矩形状のスライド部材252(本発明における閉塞移動部材に相当)と、ランプカバー本体251とスライド部材252との間に配置されるメッシュ253(本発明におけるフィルタに相当)とを備えて構成されている。
ランプカバー本体251は、外装筐体2の天面部21Aに形成されている天面開口部241Aと略合致する略矩形状の平面形状を有している。以下、図5における上下方向を幅方向と、左右方向を長さ方向と称する。なお、後述するように、スライド部材252は、長さ方向に沿ってスライド移動可能に設けられているので、長さ方向のことをスライド方向と称することもある。ランプカバー本体251は、幅寸法よりも長さ寸法の方が長く、平面形状が長さ方向に沿って長尺の長方形状になっている。ランプカバー本体251の裏面側には、平坦な裏面251Aと、裏面251Aの周縁部において土手状に立設形成された土手部251Bとが形成されている。ここで、ランプカバー本体251の裏面側には、土手部251Bによって囲まれた平面視略矩形状のスペースが形成されており、当該スペース内にスライド部材252およびメッシュ253を収納配置することができるようになっている。
ランプカバー本体251には、複数(本実施形態では、2×8=16個)の平面視略矩形状の開口部2511(本発明における開口部に相当)が形成されている。各開口部2511は、2列に並べられており、各列では、開口部2511がスライド方向に沿って並んでいる。特に、本実施形態においては、各列において開口部2511が等間隔に並んでいる。ここで、各列における開口部2511間の間隔gは、開口部2511の長さ方向に沿った寸法d以上になっている(g≧d)。なお、本実施形態においては開口部2511が2列に並べられているが、開口部2511はスライド方向に沿って1列に並べられていてもよいし、3列,4列・・・・に並べられていてもよい。
ランプカバー本体251における長さ方向に沿った一方の端縁(図5においては左側の端縁)からは、一対の突出部2512が長さ方向に沿って突出形成されている。一対の突出部2512は、ランプカバー25を天面開口部241Aに取り付ける際に、天面開口部241Aの周縁部に形成されている一対の係止凹部271(後述)に、挿入されるようになっている。
ランプカバー本体251における長さ方向に沿った他方の端縁(図5においては右側の端縁)の中央部近傍であって、土手部251Bよりも内側には、係合突起2513が裏面251Aから立設形成されている。係合突起2513は、ランプカバー25を天面開口部241Aに取り付けた状態で、外装筐体2の内部に向かって突出されるように形成されている。ランプカバー25を天面開口部241Aに取り付ける際には、天面開口部241Aの周縁部の近傍に形成されている係合部272(後述)と、係合されるようになっている。係合突起2513の先端部分には、係合部272と係合するためにフック状に屈曲したフック部2513Aが形成されている。
また、ランプカバー本体251の幅方向に沿った各端縁(図5においては上下側の各端縁)には、土手部251Bから内側に向かって幅方向に突出される凸部2514が、それぞれ2つずつ形成されている。詳しい図示は省略するが、各凸部2514は、裏面251Aから所定距離隔たった位置において土手部251Bから突出形成されている。具体的には、凸部2514と裏面251Aとの距離は、スライド部材252およびメッシュ253の厚さの和よりも大きくなっている。このため、凸部2514と裏面251Aとの間のスペースにスライド部材252およびメッシュ253を収納配置することができるようになっている。なお、後述するように、凸部2514は、スライド部材252をランプカバー本体251に取り付ける際に利用される。
スライド部材252は、図9(スライド部材252を裏面側から見た斜視図)にも示されるように、平面視略矩形状である。ここで、スライド部材252の平面形状は、ランプカバー本体251の平面形状よりも長さ方向に沿って短く形成されており(図5参照)、この長さの差の分だけスライド部材252はランプカバー本体251に対して長さ方向に沿ってスライド移動可能になっている。スライド部材252には、ランプカバー本体251における開口部2511と同数(図9では、2×8=16個)の平面視略矩形状の開口部2521が形成されている。ここで、スライド部材252における開口部2521の配置は、ランプカバー本体251における開口部2511の配置と同じである。すなわち、スライド部材252における各開口部2521は、2列に並べられており、各列では、開口部2521がスライド方向に沿って等間隔に並んでいる。特に、各列における開口部2521間の間隔g’は、ランプカバー本体251における開口部2511間の間隔gに等しく、また、開口部2521の長さ方向に沿った寸法d’は、ランプカバー本体251における開口部2511の長さ寸法dに等しくなっている。ここで、g≧dであるので、g’≧d’である。
スライド部材252における長さ方向に沿った一方の端縁(図9においては左側の端縁)の中央部には、ばね部2522(本発明における付勢手段に相当)と、被押圧部2523とが形成されている。
ばね部2522は、弾性変形可能な弾性材料によって構成され、前記一方の端縁の中央部から長さ方向に沿って遠ざかるにつれて幅方向に沿って次第に拡開する略V字状に形成されている。ここで、図5に示されるように、スライド部材252がランプカバー本体251に取り付けられた状態において、ばね部2522の先端部2522Aは、ランプカバー本体251の土手部251Bの側壁に当接されて支持されるようになっている。そして、土手部251Bの側壁によって先端部2522Aが支持されたばね部2522は、スライド方向に沿った付勢力(図5においては、右向きの付勢力)を発生する。
被押圧部2523は、前記一方の端縁の中央部からスライド部材252の裏面に対して垂直に立設形成された矩形の板状部である。後述するように、被押圧部2523は、外部からの押圧力(スライド方向)を受ける部分である。そして、スライド部材252は、被押圧部2523に加えられた押圧力に基づいて、スライド方向にスライド移動することができるようになっている。
スライド部材252の長さ方向に沿った他方の端縁(図9においては右側の端縁)の中央部には、ランプカバー本体251の係合突起2513とスライド部材252とが干渉するのを避けるための矩形状の切欠2524が形成されている。
また、スライド部材252における幅方向に沿った各端縁(図9においては上下側の各端縁)には、ランプカバー本体251に形成されている凸部2514と対応する凹部2525が形成されている。既にメッシュ253(後述)が取り付けられているランプカバー本体251にスライド部材252を取り付ける際には、スライド部材252における各凹部2525内をランプカバー本体251における各凸部2514が通過するようにする。このようにして、ランプカバー本体251における裏面251Aと凸部2514との間のスペースにスライド部材252を移動させた状態において、さらに、スライド部材252のばね部2522の先端部2522Aをランプカバー本体251の土手部251Bの側壁に当接させれば、ばね部2522によってスライド方向右向き(図5中)の付勢力が発生され、スライド部材252がスライド移動される。すると、図5に示されるように、ランプカバー本体251における凸部2514と、スライド部材252における凹部2525とのスライド方向に沿った位置がずれるので、スライド部材252がランプカバー本体251から容易に外れないようにすることができる。
メッシュ253(図5参照)は、網目状のフィルタであり、ランプカバー本体251の開口部2511およびスライド部材252の開口部2521を通じて外装筐体2内部に塵埃などの異物が侵入するのを防止する役割を果たす。図7および図8(図7の部分拡大図)に示されるように、メッシュ253は、ランプカバー本体251の各開口部2511を覆うように配設されている。このため、図8の上側から来る外部の塵埃等は、メッシュ253によって遮られて、外装筐体2の内部(図8の下側)に侵入することがなくなる。なお、図8に示されるように、メッシュ253は、ランプカバー本体251の表面に近い位置に配設されており、ランプカバー本体251の表面とメッシュ253の表面との間の段差が小さくされている。このような段差部にはメッシュ253によって遮られた塵埃等が溜まりやすいところ、本実施形態のように段差部を小さくすればメッシュ253上に溜まる塵埃等の量を少なくすることができる。
〔5.ランプカバーにおける開口部の開閉構造〕
続いて、以上のような構成を有するランプカバー25における開口部2511の開閉構造について説明する。
図5に示されるように、スライド部材252の被押圧部2523に外部から押圧力が加わっていない場合には、スライド部材252は、ばね部2522にて発生されるスライド方向の付勢力にしたがって、図5中右側の位置にある。このとき、ランプカバー本体251の各開口部2511とスライド部材252の各開口部2521とが略完全に重なっており、当該両開口部2511,2521によって、ランプカバー25の表面側と裏面側とを連通させる開口部が形成されている。ここで、見方を変えれば、ランプカバー本体251の開口部2511(本発明における開口部に相当)は、スライド部材252(の開口部2521)によって開放されていると見ることができる。したがって、図5におけるスライド部材252の位置は、本発明における『開放位置』に相当している。そして、本発明における付勢手段としてのばね部2522は、本発明における閉塞移動部材としてのスライド部材252を開放位置側に付勢する手段となっている。なお、図4,図6〜図8などは、スライド部材252が開放位置にある場合の図である。
また、図10に示されるように、スライド部材252の被押圧部2523に外部からスライド方向左向き(開放位置側とは逆向き)に所定の大きさ以上の押圧力が加わると、ばね部2522の付勢力(スライド方向右向き)に抗してスライド部材252がスライド方向左側にスライド移動される。このとき、ランプカバー本体251の各開口部2511(図10における破線参照)とスライド部材252の各開口部2521とは、スライド方向に沿ってずれた位置にあり、ランプカバー本体251の開口部2511(本発明における開口部に相当)は、スライド部材252によって閉塞されている。したがって、図10におけるスライド部材252の位置は、本発明における『閉塞位置』に相当している。なお、図10においては被押圧部2523に押圧力を加える主体については図示していない。この主体については後述する。
以上のように、本発明における閉塞移動部材としてのスライド部材252は、被押圧部2523に加わる押圧力に応じて開放位置(図5)と閉塞位置(図10)との間をスライド移動可能になっている。
〔6.天面部とランプカバーとの係合構造〕
図11は、ランプカバー25を取り外した状態の天面開口部241Aを示す斜視図である。天面開口部241A内部には、天面部21Aの表面よりも外装筐体2の内側に窪んだ位置にランプカバー25を取り付けるためのカバー取付部27が形成されている。カバー取付部27は、ランプカバー25の平面形状における輪郭線と略合致する輪郭線によって画された略矩形状の平面形状を有する。ここで、カバー取付部27の略中央部分には、光源装置41を構成する前記ランプユニットの平面形状に対応し、天面開口部241Aよりも開口面積の小さい平面視略矩形状のランプ開口部27Aが形成されている。そして、光源装置41を交換する際には、カバー取付部27からランプカバー25を取り外した状態で、ランプ開口部27Aを介して、前記ランプユニットを交換する。
カバー取付部27の周縁部には、ランプカバー25における一対の突出部2512(図5)に対応する一対の係止凹部271が形成されている。ここで、ランプカバー25をカバー取付部27に取り付ける際に、一対の突出部2512が一対の係止凹部271に挿入されると、ランプカバー25は、一対の突出部2512の先端部を回動支持部として上下方向に回動することができる。
カバー取付部27において、ランプ開口部27Aの周縁部には、ランプカバー25における係合突起2513(図5)に対応する係合部272が形成されている。そして、ランプカバー25における一対の突出部2512(図5)がカバー取付部27における一対の係止凹部271に挿入された状態で、さらに、ランプカバー25における係合突起2513(図5)をカバー取付部27における係合部272に係合させることにより、ランプカバー25をカバー取付部27に取り付けることができる。係合部272は、係合突起2513のフック部2513Aと係合可能なフック部272Aを有している。なお、詳しい図示は省略するが、係合部272は、図11における左右方向にスライド移動可能に設けられているとともに、ばねによって図11における右側に常時付勢されている。
このような係合部272に、ランプカバー25における係合突起2513を挿入すると、係合突起2513から受ける力によって係合部272がばねの付勢力に抗して図11における左側にスライド移動される。そして、係合突起2513および係合部272の両フック部2513A,272Aが係合可能位置にくると、今度はばねの付勢力によって係合部272が図11における右側にスライド移動し、両フック部2513A,272Aが係合される。以上のように、ばねの付勢力のもとでの係合部272のスライド移動を利用して、係合突起2513と係合部272とをしっかりと係合させることができる。
逆に、係合突起2513および係合部272の係合状態を解除するためには、係合部272と対向する位置に形成されている外装筐体2の操作用孔21B1に外部からドライバ等の棒状部材を挿入し、当該棒状部材の先端部にて係合部272を図11における左側に押圧し、係合部272を図11における左側にスライド移動させればよい。係合部272が図11における左側にスライド移動すれば、係合突起2513のフック部2513Aと係合部272のフック部272Aとの係合状態が解除されるので、係合突起2513を係合部272から取り外すことができる。
また、カバー取付部27の周縁部には、ランプカバー25における被押圧部2523(図5)に対応する長孔273が形成されている。長孔273は、ランプカバー25のスライド部材252のスライド方向に沿って長尺の孔であり、ランプカバー25がカバー取付部27に取り付けられている状態において、被押圧部2523が挿通されるようになっている。ここで、図5および図10を参照して説明したように、被押圧部2523は、スライド部材252のスライド移動に連動してスライド移動するようになっているが、長孔273をスライド方向に沿って長尺とすることによって、被押圧部2523が長孔273内部を長尺方向に沿ってスライド移動できるようになっている。また、長孔273は、貫通孔であって、その深さは被押圧部2523の高さ(図5においては裏面251Aに対して垂直な方向に沿った寸法)よりも小さい。このため、被押圧部2523は長孔273を深さ方向に沿って貫通し、被押圧部2523の先端部が長孔273から外装筐体2の内部に向かって突出されることになる(図14,図17参照)。
〔7.ランプカバーにおける開口部の開閉動作制御〕
続いて、ランプカバー25がカバー取付部27に取り付けられた状態において、ランプカバー25における開口部2511の開閉動作制御について説明する。
図12は、ランプカバー25がカバー取付部27に取り付けられた状態を外装筐体2の裏面側から見た斜視図であり、特に、ランプカバー25の開口部2511が開放された状態(図5参照)を示している。図13は、図12の部分拡大図である。図14は、図13の部分拡大図である。
また、図15は、ランプカバー25がカバー取付部27に取り付けられた状態を外装筐体2の裏面側から見た斜視図であり、特に、ランプカバー25の開口部2511が閉塞された状態(図10参照)を示している。なお、開口部2511は閉塞されて図15においては隠れてしまうので、図示はされていない。図16は、図15の部分拡大図である。図17は、図16の部分拡大図である。
図12〜図17に示されるように、カバー取付部27の裏面側には、ランプカバー25におけるスライド部材252をスライド駆動可能なスライド駆動手段28(本発明における駆動手段に相当)が設けられている。スライド駆動手段28は、外装筐体2内部に配置される電源ユニットからの電力供給を受けてスライド部材252を駆動する手段であり、図14および図17において拡大して図示されている。これらの図に示されるように、スライド駆動手段28は、スライド方向に沿って配置されるソレノイド281と、ソレノイド281に挿通されてスライド方向に沿って進退可能な棒状の押圧部282とを備えて構成されている。ソレノイド281は電源ユニットからの供給電流に基づいて磁界を発生可能である。押圧部282は、磁性材料によって構成されており、ソレノイド281において発生された磁界に応じてスライド方向に沿って駆動されるようになっている。具体的には、ソレノイド281に電流が供給されて磁界が発生しているときには、押圧部282は、図14および図17における下方に駆動されるようになっている。
さて、図14および図17に示されるように、押圧部282の先端部には、カバー取付部27における長孔273(図11)を挿通されたスライド部材252の被押圧部2523(図5)の先端部が当接するようになっている。ここで、前述したように、スライド部材252はばね部2522(図5)によって付勢されているところ、スライド部材252における被押圧部2523は、図14および図17における上方に向かって付勢されており、被押圧部2523に当接されている押圧部282も図14および図17における上方に向かって付勢されることになる。
以上のように、ソレノイド281に基づく押圧部282の駆動方向(図14および図17における下方)と、ばね部2522に基づく押圧部282の付勢方向(図14および図17における上方)とが逆になっている。
このような構成の下で、ソレノイド281に電流が供給されていない場合には、図14に示されるように、押圧部282は被押圧部2523とともに、ばね部2522の付勢力にしたがって上方にスライド移動される。そして、図14の状態においては、図12および図13に示されるように、ランプカバー25における開口部2511が開放状態にある。
これに対して、ソレノイド281に電流が供給されている場合には、図17に示されるように、ソレノイド281にて発生される磁界に基づいて押圧部282がばね部2522の付勢力に抗して下方に駆動される。この際、押圧部282は、被押圧部2523を押圧して下方に駆動する。そして、このような図17の状態においては、図15および図16に示されるように、ランプカバー25における開口部2511が閉塞状態にある。このように、ソレノイド281および押圧部282を備えるスライド駆動手段28は、電源ユニットからの電力供給を受けて、被押圧部2523を含むスライド部材252を閉塞位置側にスライド駆動することができる。
以上のように、本実施形態では、駆動手段としてのスライド駆動手段28と、付勢手段としてのばね部2522とによって、スライド部材252の移動を制御する本発明における移動制御手段が構成されている。
以上のように、ソレノイド281に電流が供給されていない場合には開口部2511が開放状態にあり、ソレノイド281に電流が供給されている場合には開口部2511が閉塞状態にある。本実施形態では、ソレノイド281への電流の供給をプロジェクタ1の電源のオン/オフに連動させている。すなわち、プロジェクタ1の電源がオンのときにはソレノイド281に電流が供給されて開口部2511が閉塞状態にあるようにし、プロジェクタ1の電源がオフのときにはソレノイド281に電流が供給されずに開口部2511が開放状態にあるようにしている。
このような構成の下での光源装置41の冷却について、図2を参照しながら説明する。
まず、プロジェクタ1の電源がオンのときには、開口部2511が閉塞状態にあるが、光源装置41は冷却ファン262によって冷却されているので、外装筐体2内部はそれほど高温にならない。
続いて、プロジェクタ1の電源をオフにすると、これに連動して電源ユニットによるプロジェクタ1の各構成要素への電力供給が停止されて冷却ファン262も停止して、光源装置41の冷却が停止される。しかしながら、電源オフ直後においては光源装置41は非常に高温になっている。ここで、本実施形態では、前述したように、電源オフと同時に、光源装置41に対応する位置に形成されている開口部2511が、ばね部2522(図5)の付勢力に基づいて自動的に開放されるようになっている。このため、電源オフ直後に非常に高温になっている光源装置41を、開放された開口部2511を介して自然冷却することができる。
なお、プロジェクタ1の電源が再びオンにされたときには、ソレノイド281において磁界が発生されて開口部2511が閉塞されるとともに、冷却ファン262が駆動される。そして、以後電源がオンの間は、冷却ファン262によって光源装置41の冷却が行われる。
以上説明したように、本実施形態によれば、プロジェクタ1の電源オフに合わせて冷却ファン262による光源装置41の冷却が停止された場合であっても、ばね部2522の付勢力に基づいてスライド部材252を開放位置に移動させて開口部2511を開放することができるので、当該開口部2511を介して光源装置41を自然冷却することができる。このため、プロジェクタ1の電源オフ直後などに高温になっている光源装置41の余熱によって外装筐体2内部が高温になるのを防止することができ、不具合の発生を防止することができる。また、特許文献1とは異なり、プロジェクタ1の電源オフ後には冷却ファン262が駆動されないようになっているので、プロジェクタ1使用後における静音性を確保することができるとともに、使用直後であってもプロジェクタ1の持ち運びを可能にすることができる。
また、本実施形態によれば、スライド部材252の開放位置への移動がばね部2522の付勢力に基づいて行われ、電力が用いられないようになっているので、電力消費の少ないプロジェクタ1を提供することができる。特に、プロジェクタ1の使用後(非使用時)にスライド部材252を開放位置に移動させる場合にも電力が不要になるので、特許文献1における二次電池のようにプロジェクタ使用後の電力供給を行うためのサブ電源を設ける必要がなくなり、部品点数および部品コストを低減することができる。
また、本実施形態によれば、開口部2511が形成されたランプカバー25を外装筐体2から取り外すことができるので、開口部2511に塵埃等の異物が溜まった場合であっても簡単に除去することができ、また、ランプカバー25を外装筐体2から取り外せば開口部2511の開閉に用いられるスライド部材252やスライド駆動手段28の交換や修理を簡単に行うことができる。
また、本実施形態によれば、スライド部材252が開放位置にあって開口部2511が開放されている時にもメッシュ253によって外装筐体2内部への異物の侵入を防止することができるから、不具合の発生を防止することができる。
光源装置41で温められて比重の小さくなった高温空気は外装筐体2の天面部21Aに向かって上昇するので、開口部2511を天面部21A(ランプカバー25)に形成することによって、当該開口部2511を介して高温空気を効率的に外装筐体2外部に排出させることができ、光源装置41を効率的に自然冷却することができる。
また、本実施形態によれば、プロジェクタ1の電源がオンのときには、開口部2511が閉塞されているので、光源装置41から射出された光が開口部2511を通じて漏れるのを防止することができる。そして、開口部2511が開放されるのはプロジェクタ1の電源がオフのとき、すなわち、光源装置41からの光の射出も停止されているときなので、開口部2511からの光漏れは発生しない。
<第2実施形態>
次に、図18,図19を用いて、本発明の第2実施形態について、第1実施形態との相違点に重点を置いて説明する。なお、第1および第2実施形態間で同一の、または、対応する構成要素については同一符号を付して、その説明を省略もしくは簡略化する。
図18および図19は、第2実施形態に係るランプカバー25を裏面側から見た平面図である。具体的には、図18は、開口部2511が開放状態にあるときの図であり、図19は、開口部2511(破線参照)が閉塞状態にあるときの図である。第2実施形態では、スライド部材252をスライド駆動するためのスライド駆動手段28の構成が第1実施形態と異なっている。まず、第1実施形態では、図13,図16に示されるように、スライド駆動手段28が、カバー取付部27の裏面に取り付けられており、ランプカバー25とは別体に構成されていたのに対し、第2実施形態では、スライド駆動手段28がランプカバー25と一体的に構成されている。具体的には、スライド駆動手段28は、スライド部材252とともに、ランプカバー本体251の裏面側に取り付けられている。
また、スライド駆動手段28は、ソレノイド281および押圧部282を含んで構成されていた第1実施形態とは異なり、一対のバイメタル283(本発明における熱変形部材に相当)を含んで構成されている。なお、バイメタル283は2つである必要はなく、数は問わない。バイメタル283は、熱膨張率の異なる2種類の薄い金属板を貼り合わせて1枚の板状に形成したものであって、温度に応じて変形可能である。本実施形態では、バイメタル283の一端が固定部2831を介してランプカバー本体251の裏面に固定され、他端がスライド部材252に固定されている。ここで、バイメタル283は、固定部2831に固定された一端を中心として他端に至るまで渦巻状に配置されており、ランプカバー本体251の裏面側の限られたスペース内で最大限の変形量を得られるように工夫されている。バイメタル283の他端部は、略直角に屈曲した屈曲部283Aとなっており、この屈曲部283Aが、スライド部材252において立設形成されている挟持部2832間に挟持されることにより、バイメタル283はスライド部材252に対して固定される。
図18は、高温時の状態を示す図である。高温時においては、バイメタル283は、渦巻き形状が緩むように変形し、図18における上方(開放位置側)に向かってスライド部材252がスライド駆動される。そして、図18に示されるように、開口部2511が開放される。
図19は、低温時の状態を示す図である。低温時においては、バイメタル283は、渦巻き形状が締まるように変形し、図19における下方(閉塞位置側)に向かってスライド部材252がスライド駆動される。そして、図19に示されるように、開口部2511が閉塞される。
ここで、「高温時」(図18)とは、光源装置41(図2)が高温になっているにも関わらず冷却ファン262(図2)による冷却が行われない時、例えば、プロジェクタ1の使用直後において冷却ファン262が停止し、高温になっている光源装置41の余熱によって外装筐体2内部が高温になっている時などをいう。また、「低温時」(図19)とは、プロジェクタ1の使用時において冷却ファン262によって光源装置41の冷却が行われており、光源装置41から発生する熱が外装筐体2内部に滞留することがない時や、プロジェクタ1の使用終了から所定時間が経過しており、光源装置41自体が低温(室温程度)になっている時などをいう。そして、バイメタル283は、ここで説明した「高温時」および「低温時」において、それぞれ、図18および図19のような変形を行うことができるように、適切な金属の組み合わせによって構成されているものとする。
このような構成の下での光源装置41の冷却について、図2,図18,図19を参照しながら説明する。
まず、プロジェクタ1の電源がオンのときには、光源装置41は冷却ファン262によって冷却されているので、外装筐体2内部はそれほど高温にならない。そのため、バイメタル283は「低温」であり、図19に示されるように、開口部2511は閉塞状態にある。
続いて、プロジェクタ1の電源をオフにすると、これに連動して電源ユニットによるプロジェクタ1の各構成要素への電力供給が停止されて冷却ファン262も停止して、光源装置41の冷却が停止される。しかしながら、電源オフ直後においては光源装置41は非常に高温になっているので、その余熱によって外装筐体2内部が高温になる。すると、バイメタル283も「高温」になり、図18に示されるように、開口部2511が開放される。このため、電源オフ直後に非常に高温になっている光源装置41を、開放された開口部2511を介して自然冷却することができる。
そして、自然冷却によって光源装置41の温度が十分に下がると、バイメタル283は「低温」になり、図19に示されるように、開口部2511が閉塞される。このため、第1実施形態とは異なり、プロジェクタ1の電源オフ時に開口部2511が開放されたままになることがなく、開口部2511を通じて外装筐体2内部に塵埃等の異物が侵入する可能性をより一層低くすることができる。
なお、プロジェクタ1の電源が再びオンにされたときには、冷却ファン262が駆動されて光源装置41の冷却が通常通り行われるので、バイメタル283は「低温」のままであり、図19に示されるように、開口部2511は閉塞されたままである。
以上のような本実施形態によれば、スライド部材252のスライド移動がバイメタル283の変形に基づいて行われ、電力が用いられないようになっているので、電力消費の少ないプロジェクタ1を提供することができる。特に、プロジェクタ1の使用直後(高温時)にスライド部材252を開放位置に移動させる場合にも電力が不要になるので、特許文献1における二次電池のようにプロジェクタ使用後の電力供給を行うためのサブ電源を設ける必要がなくなり、部品点数および部品コストを低減することができる。
<変形例>
本発明は、以上で説明した実施形態によって限定されるものではなく、この実施形態を、本発明の目的を達成できる範囲内において変形したものであれば、本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、前記各実施形態では、開閉が行われる開口部2511がランプカバー25に形成されていたが、開口部2511は、外装筐体2において光源装置41に対応する位置に形成されていればよい。この際、外装筐体2の天面部21Aに開口部2511を形成する必要はなく、例えば、側面部21Bに形成してもよい。
また、前記各実施形態では、閉塞移動部材としてスライド移動に応じて開口部2511を開閉するスライド部材252を設けていたが、回動可能な閉塞移動部材を設けて、当該閉塞移動部材の回動に応じて開口部の開閉を行うようにしてもよい。
また、前記各実施形態では、複数の開口部2511を行列状に整列配置していたが、開口部の数や形や配置は問わない。要するに、移動可能に設けられた閉塞移動部材によって開閉可能な開口部であれば何でもよい。
また、前記各実施形態では、冷却ファン262は、吸気面が光源装置41に対向するように配置されていたが、冷却ファンとしては光源装置41を冷却可能なファンであればよく、その構成や配置は問わない。
また、前記各実施形態では、冷却ファン262の駆動/停止がプロジェクタ1の電源のオン/オフと連動するようになっており、プロジェクタ1の使用終了に合わせて電源をオフにすると、電源ユニット(メイン電源)からの電力供給が停止されて冷却ファン262の駆動が停止するようになっていたが、プロジェクタ1の使用後に電力供給を行うことが可能なサブ電源を設け、当該サブ電源によってプロジェクタ1の使用後(特に、使用直後)にも冷却ファン262を駆動して光源装置41の冷却を行ってもよい。ここで、プロジェクタ1の使用直後には、開口部2511が開放されて光源装置41が自然冷却されるようにもなっているので、サブ電源としてはプロジェクタ1の電源オン時よりも弱く冷却ファン262を駆動できるものであれば十分である。このような構成によれば、プロジェクタ1の使用後には、冷却ファン262の駆動を緩和させることができるので、プロジェクタ1使用後における静音性を確保することができるとともに、使用直後であってもプロジェクタ1の持ち運びを可能にすることができる。
また、前記第1実施形態では、電流が流されたソレノイド281によって開口部2511の閉塞を行っていたが、このような駆動手段としては、ソレノイド281に限られず、電力の供給を受けて閉塞を行うものであればその構成は問わない。
また、前記第1実施形態では、ソレノイド281への電力の供給を、プロジェクタ1の電源のオン/オフに連動させていたが、例えば、冷却ファン262への電力の供給と連動させてもよい。すなわち、冷却ファン262に電力が供給されている場合にはソレノイド281に電力が供給され(閉塞状態)、冷却ファン262に電力が供給されていない場合にはソレノイド281に電力が供給されない(開放状態)ようにしてもよい。このようにすれば、故障により冷却ファン262への電力供給が適切に行われなくなったような場合にはソレノイド281に電力が供給されなくなるから、開口部2511は開放される。すると、冷却ファン262の故障により冷却されずに高温になっている光源装置41が開放された開口部2511を通じて自然冷却されるから、外装筐体2内部の温度上昇を防ぐことができ、不具合の発生を防止することができる。
同様に、ソレノイド281への電力の供給を、光源装置41への電力の供給と連動させてもよい。すなわち、光源装置41に電力が供給されている場合にはソレノイド281に電力が供給され(閉塞状態)、光源装置41に電力が供給されていない場合にはソレノイド281に電力が供給されない(開放状態)ようにしてもよい。このようにすれば、光源装置41に電力が供給されて光束が射出されている間は、開口部2511が閉塞されているので、開口部2511を通じた光漏れを防止することができる。
また、前記第2実施形態では、熱変形部材としてバイメタル283を用いていたが、熱に応じて伸縮可能な熱伸縮素子を熱変形部材として用いてもよい。
本発明は、プロジェクタにおける光源装置の冷却に利用することができる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを背面上方側から見た斜視図である。 プロジェクタを天面側から見た平面図である。 プロジェクタの内部構成を示す図である。 プロジェクタにおけるランプカバーを表面側から見た斜視図である。 ランプカバーを裏面側から見た斜視図である。 ランプカバーを表面側から見た平面図である。 図6におけるVII-VIIに沿ったランプカバーの断面を示す断面図である。 図7の部分拡大図である。 ランプカバーにおけるスライド部材を裏面側から見た斜視図である。 開口部が閉塞状態にあるランプカバーを裏面側から見た斜視図である。 ランプカバーを取り外した状態の天面開口部を示す斜視図である。 ランプカバーがカバー取付部に取り付けられた状態を外装筐体の裏面側から見た斜視図であり、特に、ランプカバーの開口部が開放された状態を示している。 図12の部分拡大図である。 図13の部分拡大図である。 ランプカバーがカバー取付部に取り付けられた状態を外装筐体の裏面側から見た斜視図であり、特に、ランプカバーの開口部が閉塞された状態を示している。 図15の部分拡大図である。 図16の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るランプカバーを裏面側から見た平面図であり、開口部が開放状態にあるときを示している。 本発明の第2実施形態に係るランプカバーを裏面側から見た平面図であり、開口部が閉塞状態にあるときを示している。
符号の説明
1…プロジェクタ,2…外装筺体,3…投射レンズ,4…光学ユニット,21…アッパーケース,21A…天面部,21B1…操作用孔,22…ロアーケース,25…ランプカバー,26…排気口,27…カバー取付部,28…スライド駆動手段,41…光源装置,42…均一照明光学系,43…色分離光学系,44…リレー光学系,45…光学装置,46…光学部品用筐体,241A…天面開口部,251…ランプカバー本体,252…スライド部材,253…メッシュ,262…冷却ファン,263…排気ダクト,271…係止凹部,272…係合部,273…長孔,281…ソレノイド,282…押圧部,283…バイメタル,411…光源ランプ,412…リフレクタ,451…液晶パネル,2511…開口部,2521…開口部,2512…突出部,2513…係合突起,2522…ばね部,2523…被押圧部。

Claims (6)

  1. 光源装置と、前記光源装置を内部に収納配置する外装筐体とを備え、前記光源装置から射出された光束を変調して拡大投射するプロジェクタであって、
    前記外装筐体には、前記光源装置に対応する位置に開口部が形成され、
    前記開口部を閉塞可能であり、前記開口部を閉塞する閉塞位置と、前記開口部を開放する開放位置との間を移動可能に設けられる閉塞移動部材と、
    前記閉塞移動部材の移動を制御する移動制御手段と、
    が設けられることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記移動制御手段は、電力の供給を受けて前記閉塞移動部材を閉塞位置側に駆動可能な駆動手段と、前記閉塞移動部材を開放位置側に付勢する付勢手段とを備えて構成され、
    前記駆動手段に電力が供給されているときには、前記閉塞移動部材は、前記駆動手段によって前記付勢手段の付勢力に抗して駆動されて前記閉塞位置に位置付けられ、
    前記駆動手段に電力が供給されていないときには、前記閉塞移動部材は、前記付勢手段の付勢力によって前記開放位置に位置付けられる、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記移動制御手段は、前記閉塞移動部材と接続され温度に応じて変形可能な熱変形部材を備えて構成され、
    前記閉塞移動部材は、前記熱変形部材の変形に応じて前記閉塞位置と前記開放位置との間を移動可能である、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記外装筐体には、前記光源装置を覆う蓋体が着脱可能に設けられ、
    前記開口部は、前記蓋体に形成される、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記開口部には、当該開口部を介した異物の侵入を防止するフィルタが設けられる、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記開口部は、前記外装筐体の天面部に形成される、
    ことを特徴とするプロジェクタ。
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