JP2007033157A - 画像解析装置、画像解析方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地表高データ計算部201は第1と第2の衛星データのペアに基づいて第1及び第2のDSMデータを作成する。地表物データ計算部202は第1と第2の衛星データのペアに基づいて第1及び第2の地表物データを作成する。地面高さデータ計算部203は第1のDSMデータと第1の地表物データ、及び、第2のDSMデータと第2の地表物データに基づいてそれぞれ第1及び第2のDEMデータを作成する。災害領域判定部204は第1のDSMデータ及び第2のDSMデータに基づいて災害領域データを作成する。災害規模計算部205は災害領域データと第1のDEMデータと第2のDEMデータに基づいて災害面積値と災害体積値を計算し災害規模を推定する。
【選択図】図2
Description
日本リモートセンシング学会誌Vol.18、No.4(1998)30〜44ページ、「衛星マルチスペクトルデータを用いた土地被覆変化箇所の評価方法について」、小島尚人・大林成行
また、非特許文献1による手法では、2次元情報のみを利用しているため、災害領域の面積を計算することはできても、発生した災害等の規模を示す体積(例えば、土砂災害の場合に流出した土砂の体積など)を計算できず、災害規模を正確に推定できないという問題がある。
このように、従来の技術では、広範囲の災害状況(災害領域、災害規模等)を正確に把握することは困難である。また、中精度程度の衛星データ等を利用できれば、広範囲の災害領域や災害規模を推定することが可能となるが、推定結果の信頼性が低い。このため、中精度程度以下の衛星データ等を用いて災害規模を正確に推定する技術が望まれている。
また、この発明は、広範囲の災害状況を的確に把握するのに好適な画像解析装置と画像解析方法を提供することを他の目的とする。
注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データに基づいて、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得手段と、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得手段と、
前記第1の画像データに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を判別して第1の地表物データを求める第1の地表物判別手段と、
前記第2の画像データに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を判別して第2の地表物データを求める第2の地表物判別手段と、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得手段と、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得手段と、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を求める地表変化判別手段と、
を備える。
注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データから、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得ステップと、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得ステップと、
前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第1の地表物データを求める第1の地表物データ取得ステップと、
前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第2の地表物データを求める第2の地表物データ取得ステップと、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得ステップと、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得ステップと、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を求めるステップと、
を備えることを特徴とする。
コンピュータを、
注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データから、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得手段、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得手段、
前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第1の地表物データを求める第1の地表物データ取得手段、
前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第2の地表物データを求める第2の地表物データ取得手段、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得手段、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得手段、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を判別する判別手段、
として機能させる、ことを特徴とする。
画像解析装置100は、図1に示すように、制御部110、RAM111、ROM112、記憶部113、出力部114、I/F115、入力部116、及び、システムバス118を含む。
画像解析装置100は、人工衛星から撮影して得られる衛星データや、航空機から撮影した低縮尺空中写真をデジタル変換した画像データ等を用いて、地震や土砂崩れ等の災害の程度の大きさを解析する処理(以下、「災害解析処理」と呼ぶ)を行う。尚、災害解析処理に用いられる画像データはこれらに限定されるものではない。
例えば、図5に示すように、地表面の一部に地表物である樹木が存在する場合、DSMデータは地表物である樹木の高さを含む。一方、DEMデータは地表物である樹木の高さを含まない。
地表高データ計算部201は、図15(a)のように、災害等が発生する前の衛星データのペアから第1のDSMデータを計算する。第1のDSMデータは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。そして、本図には示されていないが、第1のDSMデータの各画素データに対するZ座標の値は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
地表物データ計算部202は、同じく災害等が発生する前の衛星データのペアから第1の地表物データを計算する。第1の地表物データは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。本図には示されていないが、第1の地表物データの各画素データに対応する地表物は、その地表物の種類の違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
地面高さデータ計算部203は、第1のDSMデータと第1の地表物データとに基づいて、災害等が発生する前の第1のDEMデータを計算する。第1のDEMデータは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。本図には示されていないが、第1のDEMデータの各画素データに対応するZ座標の値は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
同様に、地表高データ計算部201は、図15(b)のように、災害等が発生した後の衛星データのペアから第2のDSMデータを計算する。第2のDSMデータは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。そして、本図には示されていないが、第2のDSMデータの各画素データに対応するZ座標の値は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
地表物データ計算部202は、同じく災害等が発生した後の衛星データのペアから第2の地表物データを計算する。第2の地表物データは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。本図には示されていないが、第2の地表物データの各画素データに対する地表物の種類は、その地表物の種類の違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
地面高さデータ計算部203は、第2のDSMデータと第2の地表物データとに基づいて、災害等が発生した後の第2のDEMデータを計算する。第2のDEMデータは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。本図には示されていないが、第2のDEMデータの各画素データに対応するZ座標の値は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
災害領域判定部204は、図16に示すように、各画素データに対して第1のDSMデータと第2のDSMデータとの差を計算する。そして、この差の大きさが所定のしきい値(ここでは、例えば、絶対値が10)以上の場合に災害領域であることを示すデータ「1」を格納する。また、前記差の大きさが所定のしきい値に満たない場合に災害領域ではないことを示すデータ「0」を格納する。災害領域データは、本図に図示されるようにマップデータとして表される。本図の場合、X座標が最も大きい列(X=4)の画素データによって示される領域が災害領域であることが分かる。そして、本図には示されていないが、災害領域データの各画素データに対応する判定結果は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
災害規模計算部205は、図17に示すように、災害領域データによって災害領域であることが示される画素データの数を計算し、当該画素データの数に画素データ1個当たりの面積を乗じることによって災害面積値を計算する。本図の場合、当該画素データの数は4個であり、災害面積値は4である。また、災害領域データによって災害領域であることが示される各画素データに対して、高さデータの差の絶対値を計算し、当該絶対値と画素データ1個当たりの面積を乗じることによって画素データ1個当たりの災害体積値を計算し、更に災害領域における和を計算する。その結果、本図の場合、全体の災害体積値は14となる。このように、災害の規模を推定するために有益な情報として、災害規模データ255(災害面積値及び災害体積値)が得られる。そして、本図には示されていないが、各画素データに対応する高さデータの差の値は、データの大きさの違いが色彩や模様の種類、濃淡、輝度の違いによって表現される。
例えば、上記実施形態においては、図6のステップS605で災害の規模を特定するまで解析を行ったが、ステップS604の災害領域を判定した段階で処理を停止することにより、災害発生地点を特定するようにしても良い。
装置構成やフローチャートは一例であり、適宜変更・応用が可能である。
110 制御部
111 RAM
112 ROM
113 記憶部
114 出力部
115 I/F
116 入力部
118 システムバス
121 ネットワーク
201 地表高データ計算部
202 地表物データ計算部
203 地面高さデータ計算部
204 災害領域判定部
205 災害規模計算部
251 衛星データ(災害発生前、撮影方向A)
252 衛星データ(災害発生前、撮影方向B)
253 衛星データ(災害発生後、撮影方向A)
254 衛星データ(災害発生後、撮影方向B)
255 災害規模データ
Claims (9)
- 注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データに基づいて、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得手段と、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得手段と、
前記第1の画像データに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を判別して第1の地表物データを求める第1の地表物判別手段と、
前記第2の画像データに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を判別して第2の地表物データを求める第2の地表物判別手段と、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得手段と、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得手段と、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を求める地表変化判別手段と、
を備えることを特徴とする画像解析装置。 - 前記地表変化判別手段は、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化量を計算する変化量計算手段と、
前記変化量計算手段により計算された変化量が所定のしきい値に達したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段がしきい値に達したと判定した場合に、前記変化量が所定のしきい値に達した領域の規模の大きさを示す規模データを生成する規模データ生成手段と、
を備える、ことを特徴とする請求項1に記載の画像解析装置。 - 複数の地表物とその地表物の高さとを対応づけるデータを予め格納する地表物データ格納手段を更に備え、
前記第1の地面高データ取得手段は、前記第1の地表物データ取得手段が判別した地表物の高さを前記地表物データ格納手段に格納されるデータから求め、前記第1の地表高データが示す高さから、地表物の高さを減算することにより、地面の高さを求め、
前記第2の地面高データ取得手段は、前記第2の地表物データ取得手段が判別した地表物の高さを前記地表物データ格納手段に格納されるデータから求め、前記第2の地表高データが示す高さから、地表物の高さを減算することにより、地面の高さを求める、
ことを特徴とする、請求項1又は2に記載の画像解析装置。 - 前記第1及び第2の画像データは、複数の画素から構成され、
前記第1の地表高データ取得手段は、前記第1の画像データの1又は複数の画素に対応する領域毎に第1の地表高データを求め、
前記第2の地表高データ取得手段は、前記第2の画像データの1又は複数の画素に対応する領域毎に第2の地表高データを求め、
前記第1の地表物判別手段は、前記第1の画像データの1又は複数の画素に対応する領域毎に地表物を判別し、
前記第2の地表物判別手段は、前記第2の画像データの1又は複数の画素に対応する領域毎に地表物を判別し、
前記第1の地面高データ取得手段は、前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、領域毎に第1の地面高データを取得し、
前記第2の地面高データ取得手段は、前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、領域毎に第2の地面高データを取得する、
ことを特徴とする、請求項1、2又は3に記載の画像解析装置。 - 前記第1の地表物判別手段は、前記第1の画像データに、スペクトル解析、テクスチャ解析、空間周波数解析の少なくとも1つを施して、地表物を判別し、
前記第2の地表物判別手段は、前記第2の画像データに、スペクトル解析、テクスチャ解析、空間周波数解析の少なくとも1つを施して、地表物を判別する
ことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像解析装置。 - 前記第1の画像データ及び前記第2の画像データは、それぞれ、前記注目地域を含むステレオ画像の画像データから構成され、
前記第1の地表高データ取得手段は、複数の第1の画像データから構成されるステレオ画像に基づいて、地表高データを生成する、
ことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像解析装置。 - 複数の地点について、異なったタイミングで異なった位置で撮影した複数の画像を予め記憶する画像データベースと、
新たな画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段に入力された新たな画像データに対応する画像データを前記画像データベースから検索する手段と、
前記データベースより検索された画像データを前記第1の画像データ、前記入力手段により入力された画像データを前記第2の画像データとして供給する供給手段と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像解析装置。 - 注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データから、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得ステップと、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得ステップと、
前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第1の地表物データを求める第1の地表物データ取得ステップと、
前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第2の地表物データを求める第2の地表物データ取得ステップと、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得ステップと、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得ステップと、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を求めるステップと、
を備えることを特徴とする、画像解析方法。 - コンピュータを、
注目地域を第1のタイミングで上方から撮影して得られる第1の画像データから、第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第1の地表高データを求める第1の地表高データ取得手段、
前記注目地域を第2のタイミングで上方から撮影して得られる第2の画像データから、第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含む高さを示す第2の地表高データを求める第2の地表高データ取得手段、
前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第1の地表物データを求める第1の地表物データ取得手段、
前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を示す第2の地表物データを求める第2の地表物データ取得手段、
前記第1の地表高データと前記第1の地表物データとに基づいて、前記第1のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第1の地面高データを求める第1の地面高データ取得手段、
前記第2の地表高データと前記第2の地表物データとに基づいて、前記第2のタイミングにおける前記注目地域の地表物を含まない高さを示す第2の地面高データを求める第2の地面高データ取得手段、
前記第1の地表高データと前記第2の地表高データとに基づいて、前記注目地域の地表高の変化を判別する判別手段、
として機能させる、ことを特徴とするプログラム。
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