JP2016085145A - 地表変化推定装置及び地表変化推定プログラム - Google Patents

地表変化推定装置及び地表変化推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】広域的に取得された地形情報を使用して広域的に地表の変化を推定することができる地表変化推定装置及び地表変化推定プログラムを提供する。
【解決手段】地表変化推定部は、数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMとを測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、数値標高モデルDEMの差分値と数値表層モデルDSMの差分値とに基づいて地表の変化を推定する。地表変化推定部は、数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値が判定基準Th11〜Th14の範囲内であるか否かを判定する。地表変化推定部は、数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値が、判定基準Th11の範囲内であるときには堆積状態に変化したと推定し、判定基準Th12の範囲内であるときには斜面崩壊状態に変化したと推定し、判定基準Th13の範囲内であるときには植生成長状態に変化したと推定し、判定基準Th14の範囲内であるときには植生伐採状態に変化したと推定する。
【選択図】図6

Description

この発明は、地表の変化を推定する地表変化推定装置及び地表の変化を推定する地表変化推定プログラムに関する。
斜面における地表面変化の把握は、斜面災害の危険性の変化を捉えるために重要である。これは例えば、伐採などによる裸地化は、斜面崩壊の危険性を高めうるとともに、斜面崩壊の発生による崩土の堆積は、土石流発生の危険性を高めるためである。しかし、このような地表面変化の把握は主に現地調査によってなされており、広範囲の地表面の変化を効率的に把握する手法はなかった。
従来の堆積量推定方法は、堆積物が堆積した状態の画像を撮像し、堆積物が堆積する前の数値標高モデルとこの画像とに基づいて堆積物の堆積高さ及び堆積量を推定している(例えば、特許文献1参照)。この従来の堆積量推定方法では、周辺地形よりも低地である凹部とこの凹部の周囲との比高差を算出し、この凹部が堆積物で埋設された状態を撮像画像から確認し、堆積物の堆積高さを凹部の比高差と推定して、堆積物の堆積量を推定している。
従来の資源量推定方法は、森林の航空写真と数値樹冠モデルとに基づいて立木本数と樹高とを算出し、森林の資源量を推定している(例えば、非特許文献1参照)。この従来の資源量推定方法では、森林の航空写真と数値樹冠モデルとから樹高データを算出し、現地踏査による回帰式に樹高データを代入して、森林の資源量を推定している。
特開2012-185789号公報
本村 亜紀他,「航空写真とLiDAR(ライダー)データを用いた岡谷市横川地区における資源量推定」,中部森林技術交流発表集,中部森林管理局,2013年,p.110-119
従来の堆積量推定方法は、航空レーザ測量によって取得したデータのうち数値標高モデルのみを用いて、既知の斜面崩壊範囲を対象に斜面崩壊での発生土量を推定している。しかし、従来の堆積量推定方法では、既に発生した斜面崩壊の発生箇所を特定してこの斜面崩壊のおける発生土量を推定することができるが、広域的に地表面の変化を推定し把握することができない問題点がある。また、従来の資源量推定方法は、数値樹冠モデルを用いて樹高の変化を明らかにしている。しかし、従来の資源量推定方法では、従来の堆積量推定方法と同様に、特定の箇所における樹高の変化を推定することができるが、広域的に地表面の変化を推定し把握することができない問題点がある。
この発明の課題は、広域的に取得された地形情報を使用して広域的に地表の変化を推定することができる地表変化推定装置及び地表変化推定プログラムを提供することである。
この発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
なお、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、この実施形態に限定するものではない。
請求項1の発明は、図3、図4、図6及び図8に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定装置であって、前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデル(DEM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DE1,…,DEN)と、前記地表上の被覆物(M)の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデル(DSM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DS1,…,DSN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部(2g)を備えることを特徴とする地表変化推定装置(2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の地表変化推定装置において、図5及び図6に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルと前記数値表層モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値(ΔDE1,…,ΔDEN-1)と前記数値表層モデルの測定値の差分値(ΔDS1,…,ΔDSN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項3の発明は、請求項2に記載の地表変化推定装置において、図6及び図9に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th11)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3に記載の地表変化推定装置において、図6及び図9に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th12)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項5の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図6及び図10に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th13)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項6の発明は、請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図6及び図10に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th14)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項7の発明は、図17、図18及び図20に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定装置であって、前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデル(DEM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DE1,…,DEN)と、前記地表上の被覆物(M)の高さを数値によって示す数値樹冠モデル(DCM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DC1,…,DCN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部(2g)を備えることを特徴とする地表変化推定装置(2)である。
請求項8の発明は、請求項7に記載の地表変化推定装置において、図19及び図20に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値(ΔDE1,…,ΔDEN-1)と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値(ΔDC1,…,ΔDCN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項9の発明は、請求項8に記載の地表変化推定装置において、図20に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th21)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項10の発明は、請求項8又は請求項9に記載の地表変化推定装置において、図20に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th22)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項11の発明は、請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図20に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th23)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項12の発明は、請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図20に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th24)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項13の発明は、図23〜図25に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定装置であって、前記地表上の被覆物(M)の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデル(DSM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DS1,…,DSN)と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデル(DCM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DC1,…,DCN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部(2g)を備えることを特徴とする地表変化推定装置(6)である。
請求項14の発明は、請求項13に記載の地表変化推定装置において、図24及び図25に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値表層モデルの測定値の差分値(ΔDS1,…,ΔDSN-1)と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値(ΔDC1,…,ΔDCN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項15の発明は、請求項14に記載の地表変化推定装置において、図25に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th31)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項16の発明は、請求項14又は請求項15に記載の地表変化推定装置において、図25に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th32)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項17の発明は、請求項14から請求項16までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図25に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th33)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項18の発明は、請求項14から請求項17までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、図25に示すように、前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th34)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定することを特徴とする地表変化推定装置である。
請求項19の発明は、図3、図4及び図6〜図8に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデル(DEM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DE1,…,DEN)と、前記地表上の被覆物(M)の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデル(DSM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DS1,…,DSN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順(S160)をコンピュータに実行させることを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項20の発明は、請求項19に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図5及び図6に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルと前記数値表層モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値(ΔDE1,…,ΔDEN-1)と前記数値表層モデルの測定値の差分値(ΔDS1,…,ΔDSN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項21の発明は、請求項20に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図6に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th11)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項22の発明は、請求項20又は請求項21に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図6に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th12)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項23の発明は、請求項20から請求項22までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図6に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th13)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項24の発明は、請求項20から請求項23までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図6に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th14)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項25の発明は、図17、図18、図20及び図22に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデル(DEM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DE1,…,DEN)と、前記地表上の被覆物(M)の高さを数値によって示す数値樹冠モデル(DCM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DC1,…,DCN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順(S160)をコンピュータに実行させることを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項26の発明は、請求項25に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図19及び図20に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値(ΔDE1,…,ΔDEN-1)と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値(ΔDC1,…,ΔDCN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項27の発明は、請求項26に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図20に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th21)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項28の発明は、請求項26又は請求項27に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図20に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th22)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項29の発明は、請求項26から請求項28までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図20に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th23)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項30の発明は、請求項26から請求項29までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図20に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th24)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項31の発明は、図23〜図26に示すように、地表(G)の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、前記地表上の被覆物(M)の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデル(DSM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DS1,…,DSN)と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデル(DCM)の複数の測定時期(T1,…,TN)における測定値(DC1,…,DCN)とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順(S160)をコンピュータに実行させることを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項32の発明は、請求項31に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図25及び図26に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔(ΔT1,…,ΔTN-1)をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値表層モデルの測定値の差分値(ΔDS1,…,ΔDSN-1)と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値(ΔDC1,…,ΔDCN-1)とに基づいて前記地表の変化を推定することを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項33の発明は、請求項32に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図26に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th31)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間(Ti〜Ti+1)に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項34の発明は、請求項32又は請求項33に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図26に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th32)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項35の発明は、請求項32から請求項34までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図26に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th33)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
請求項36の発明は、請求項32から請求項35までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、図26に示すように、前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準(Th34)の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むことを特徴とする地表変化推定プログラムである。
この発明によると、広域的に取得された地形情報を使用して広域的に地表の変化を推定することができる。
この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置において使用される測量データの測定原理を説明するための模式図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置において使用される測量データを測定する測量装置の構成図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の構成図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の測量データ記憶部のデータ構造の模式図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の差分データ記憶部のデータ構造の模式図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の判定基準データ記憶部が記憶する判定基準を模式的に示すグラフである。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明するためにフローチャートである。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明するための模式図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の地表変化推定部の推定処理を説明するための模式図であり、(A)は堆積状態及び斜面崩壊状態になる前の地表の状態を示す模式図であり、(B)は堆積状態及び斜面崩壊状態になった後の地表の状態を示す模式図である。 この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の地表変化推定部の推定処理を説明するための模式図であり、(A)は植生成長前及び植生伐採前の地表の状態を示す模式図であり、(B)は植林成長状態及び植生伐採状態になった後の地表の状態を示す模式図である。 数値標高モデルの差分値及び数値表層モデルの差分値を示す画像であり、(A)は1時期目に撮影したオルソ画像であり、(B)は2時期目に撮影したオルソ画像であり、(C)は数値標高モデルの差分値を示す画像であり、(D)は数値表層モデルの差分値を示す画像である。 数値標高モデルの差分値及び数値表層モデルの差分値の測定結果を拡大して示す画像であり、(A)は地点Aの1時期目に撮影したオルソ画像であり、(B)は地点Aの2時期目に撮影したオルソ画像であり、(C)は地点Aの数値標高モデルの差分値を示す画像であり、(D)は地点Aの数値表層モデルの差分値を示す画像である。 数値標高モデルの差分値及び数値表層モデルの差分値の測定結果を拡大して示す画像であり、(A)は地点Bの1時期目に撮影したオルソ画像であり、(B)は地点Bの2時期目に撮影したオルソ画像であり、(C)は地点Bの数値標高モデルの差分値を示す画像であり、(D)は地点Bの数値表層モデルの差分値を示す画像である。 図13に示す地点Bの現地写真であり、(A)は図13(C)(D)に示す領域(a)の現地写真であり、(B)は図13(C)(D)に示す領域(b)の現地写真である。 数値標高モデルの差分値及び数値表層モデルの差分値の組み合わせによって地表の変化を推定するために使用される地表変化推定図を一例として示すグラフである。 地表変化推定図による伐採地の抽出結果を一例として示す地形図である。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の構成図である。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の測量データ記憶部のデータ構造の模式図である。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の差分データ記憶部のデータ構造の模式図である。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の判定基準データ記憶部が記憶する判定基準を模式的に示すグラフである。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の判定基準データ記憶部が記憶する判定基準の生成手順を模式的に示すグラフである。 この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明するためにフローチャートである。 この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置の構成図である。 この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置の差分データ記憶部のデータ構造の模式図である。 この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置の判定基準データ記憶部が記憶する判定基準を模式的に示すグラフである。 この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明するためにフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明する。
図1に示す地表Gは、地球の表面である。地表Gは、例えば、図1に示すような斜面の地盤面である。被覆物Mは、地表G上を覆う物体であり、この地表G上の構造物又は樹木などの土地被覆物である。図1及び図2に示す測量装置1は、地表Gの座標を測定する装置である。測量装置1は、例えば、図1に示すように、航空機Aに搭載したレーザ測距装置であり、航空レーザ測量によって地表G上の各測定点の座標(緯度x、経度y及び高度z)を三次元で計測する。測量装置1は、図2に示すように、距離測定部1aと、位置検出部1bと、測量データ演算部1cと、測量データ記憶部1dと、測量データ出力部1eと、制御部1fなどを備えている。
図2に示す距離測定部1aは、地表Gまでの距離を測定する手段である。距離測定部1aは、図1に示すように、地表Gに向けてレーザ光L1を照射してこの地表Gで反射する反射レーザ光L2を受光して、地表Gからの光路長を測定する。距離測定部1aは、レーザ光L1を照射する照射部と、反射レーザ光L2を受光する受光部とを備えており、照射部が照射するレーザ光L1と受光部が受光する反射レーザ光L2との位相差に基づいて、地表Gから反射する反射レーザ光L2の光路長を測定する。距離測定部1aは、図1に示すように、測量装置1の進行方向に対して左右方向(図中矢印方向)にレーザ光L1をスキャンして地表Gからの高さを測定する。距離測定部1aは、地表Gまでの距離を距離データとして制御部1fに出力する。
図2に示す位置検出部1bは、測量装置1の位置を検出する手段である。位置検出部1bは、例えば、測量装置1の三次元位置を特定する全地球測位システム(Global Positioning System(以下、GPSという))を利用したナビゲーション装置である。位置検出部1bは、例えば、GPS衛星又はGPS基準局からの送信信号(GPS信号)に基づいて、測量装置1の現在位置を検出する。位置検出部1bは、複数のGPS衛星又はGPS基準局が送信するGPS信号を受信する受信部と、この受信部からの受信信号を処理する信号処理部と、この信号処理部からの受信信号に基づいて測量装置1の現在位置の緯度x、経度y及び高度zを演算する演算部などを備えている。位置検出部1bは、測量装置1の現在位置を現在位置データとして制御部1fに出力する。
図2に示す測量データ演算部1cは、距離測定部1aが出力する距離データと位置検出部1bが出力する現在位置データとに基づいて、各測定点の座標を演算する手段である。測量データ演算部1cは、各測定点の座標を演算し、これらの演算結果を測量データとして制御部1fに出力する。測量データ記憶部1dは、測量データを記憶する手段である。測量データ記憶部1dは、測量データ演算部1cが出力する測量データを記憶するメモリである。
測量データ出力部1eは、測量データを出力する手段である。測量データ出力部1eは、測量データ記憶部1dが記憶する測量データを外部装置に出力する。測量データ出力部1eは、例えば、図1及び図2に示す測量装置1から図3に示す地表変化推定装置2に測量データを出力するインタフェース(I/F)回路などを備えている。
図2に示す制御部1fは、測量装置1に関する種々の動作を制御する手段(中央処理部(CPU))である。制御部1fは、例えば、距離測定部1aに地表Gまでの距離の測定を指令したり、距離測定部1aが出力する距離データを測量データ演算部1cに出力したり、位置検出部1bに測量装置1の現在位置の検出を指令したり、位置検出部1bが出力する現在位置データを測量データ演算部1cに出力したり、測量データ演算部1cに各測定点の座標の演算を指令したり、測量データ演算部1cが出力する測量データを測量データ記憶部1dに出力したり、測量データ記憶部1dから測量データを読み出して測量データ出力部1eにこの測量データを出力したり、測量データ出力部1eに測量データの出力を指令したりする。制御部1fには、距離測定部1a、位置検出部1b、測量データ演算部1c、測量データ記憶部1d及び測量データ出力部1eが相互に通信可能なように接続されている。
図3に示す地表変化推定装置2は、地表Gの変化を推定する装置である。地表変化推定装置2は、例えば、複数時期に取得された航空レーザ測量による測量データの差分に基づいて地表面の変化を推定して、崩土などの堆積、斜面崩壊、植生成長又は植生伐採などを推定する。地表変化推定装置2は、図3に示すように、測量データ入力部2aと、測量データ記憶部2bと、数値標高モデル差分演算部2cと、数値表層モデル差分演算部2dと、差分データ記憶部2eと、判定基準データ記憶部2fと、地表変化推定部2gと、地表変化推定データ記憶部2hと、表示部2iと、プログラム記憶部2jと、制御部2kなどを備えている。地表変化推定装置2は、例えば、パーソナルコンピュータなどによって構成されており地表変化推定プログラムに従って所定の処理を実行する。
測量データ入力部2aは、測量データを入力させる手段である。測量データ入力部2aには、測量装置1が出力する測量データが電気通信回線又は情報記録媒体などを通じて入力し、測量データ入力部2aはこの測量データを制御部2kに出力する。測量データ入力部2aは、例えば、測量装置1から地表変化推定装置2に測量データを入力させるインタフェース(I/F)回路などを備えている。
図3に示す測量データ記憶部2bは、測量データを記憶する手段である。測量データ記憶部2bは、測量データ入力部2aが出力する測量データを記憶するメモリである。測量データ記憶部2bは、例えば、図4に示すように、測定点P1,…,PM毎に各測定時期T1,…,TN (但し、Ti (i=1〜N))に対応させて数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENと数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNとを時系列順に記憶する。測量データ記憶部2bは、各測定時期T1,…,TNにおける数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENを数値標高モデルデータとして記憶するとともに、各測定時期T1,…,TNにおける数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNを数値表層モデルデータとして記憶する。
ここで、数値表層モデルDSM(Digital Surface Model)とは、図1に示すような地表G上の被覆物Mの高さを含む標高を数値によって示す測定結果である。数値表層モデルDSMは、図1に示す測量装置1が照射するレーザ光L1のうち被覆物Mの上で反射する反射レーザ光L2によって測定される地盤面及び土地被覆物の高さデータであり、地表Gの高さだけではなく被覆物Mの高さを含む数値である。一方、数値標高モデルDEM(Digital Elevation Model)とは、地表Gの標高を数値によって示す測定結果である。数値標高モデルは、図1に示す測量装置1が照射するレーザ光L1のうち地表G上で反射する反射レーザ光L2によって測定される地盤面の高さデータであり、地表Gの高さのみからなり被覆物Mの高さを含まない数値である。数値標高モデルDEMは、被覆物Mの高さを数値表層モデルDSMから取り除くフィルタリングを実行することよって、地表Gの標高のみからなる高さデータが演算される。
図3に示す数値標高モデル差分演算部2cは、測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけて数値標高モデルDEMを測定したときに、この数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1を演算する手段である。数値標高モデル差分演算部2cは、図5に示すように、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1(但し、ΔTi=Ti+1−Ti(i=1〜N−1))における数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENの差分値(変化量)ΔDE1,…,ΔDEN-1(但し、ΔDEi=DEi+1−DEi(i=1〜N−1))を演算する。数値標高モデル差分演算部2cは、例えば、測定時期T1における数値標高モデルDEMの測定値DE1であり、測定時期T2における数値標高モデルDEMの測定値DE2であるときに、測定間隔ΔT1(=T2−T1)における数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1(=DE2−DE1)を演算する。数値標高モデル差分演算部2cは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1を数値標高モデル差分データとして制御部2kに出力する。
図3に示す数値表層モデル差分演算部2dは、測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけて数値表層モデルDSMを測定したときに、この数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1を演算する手段である。数値表層モデル差分演算部2dは、図5に示すように、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNの差分値(変化量)ΔDS1,…,ΔDSN-1(但し、ΔDSi=DSi+1−DSi(i=1〜N−1))を演算する。数値表層モデル差分演算部2dは、例えば、測定時期T1における数値表層モデルDSMの測定値DS1であり、測定時期T2における数値表層モデルDSMの測定値DS2であるときに、測定間隔ΔT1(=T2−T1)における数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1(=DS2−DS1)を演算する。数値表層モデル差分演算部2dは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSNを数値表層モデル差分データとして制御部2kに出力する。
図3に示す差分データ記憶部2eは、差分データを記憶する手段である。差分データ記憶部2eは、数値標高モデル差分演算部2cが出力する数値標高モデル差分データと、数値表層モデル差分演算部2dが出力する数値表層モデル差分データとを記憶するメモリである。差分データ記憶部2eは、例えば、図5に示すように、測定点P1,…,PM毎に各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1に対応させて数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とを時系列順に記憶する。差分データ記憶部2eは、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1を数値標高モデル差分データとして記憶するとともに、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1を数値表層モデル差分データとして記憶する。
図3に示す判定基準データ記憶部2fは、地表Gの変化を推定するときに判定の基準となる判定基準データを記憶する手段である。判定基準データ記憶部2fは、図6に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1と、地表Gの変化状態との関係を表す判定基準Th11〜Th14を記憶する。ここで、図6に示す横軸は、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1であり、縦軸は数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1である。判定基準データ記憶部2fは、例えば、図6に示すような判定基準(しきい値)Th11〜Th14を判定基準データとして記憶するメモリである。判定基準データ記憶部2fは、地表Gが盛土及び堆積状態に変化していると判定する判定基準Th11と、地表Gが斜面崩壊状態に変化していると判定する判定基準Th12と、地表Gが植生成長状態に変化していると判定する判定基準Th13と、地表Gが植生伐採状態に変化していると判定する判定基準Th14とを記憶している。判定基準データ記憶部2fは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1の組み合わせによって、地表Gの変化を推定するために使用される地表変化推定図として機能する。判定基準データ記憶部2fは、例えば、部分的な現地調査による確認、又は空中写真をひずみのない画像に変換して正しい位置情報を付与したオルソ画像(電子国土基本図)による確認によって、判定基準Th11〜Th14が必要に応じて調整され設定される。
図3に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DE1,…,DENと、数値表層モデルDSMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DS1,…,DSNとに基づいて、この地表Gの変化を推定する手段である。地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMとを測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とに基づいて地表Gの変化を推定する。地表変化推定部2gは、判定基準データ記憶部2fが記憶する判定基準データを参照し、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1が判定基準Th11〜Th14の範囲内であるか否かを判定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1が判定基準Th11の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図6に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1とがプラスであって、かつ、判定基準Th11の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1が判定基準Th12の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図6に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1とがマイナスであって、かつ、判定基準Th12の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1が判定基準Th13の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図6に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1が略ゼロであり、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1がプラスであって、かつ、判定基準Th13の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1が判定基準Th14の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図6に示すように数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1が略ゼロであり、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1がマイナスであって、かつ、判定基準Th14の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、地表Gの変化の推定結果を地表変化推定データとして制御部2kに出力する。
地表変化推定データ記憶部2hは、地表変化推定データを記憶する手段である。地表変化推定データ記憶部2hは、地表変化推定部2gが出力する地表変化推定データを記憶するメモリである。地表変化推定データ記憶部2hは、例えば、測定点P1,…,PM毎に地表Gの変化の推定結果を記憶する。
表示部2iは、地表変化推定装置2に関する種々の情報を表示する手段である。表示部2iは、例えば、測量データ記憶部2bが記憶する測量データを表示したり、判定基準データ記憶部2fが記憶する判定基準データを表示したり、地表変化推定部2gが記憶する地表変化推定データを表示する表示装置である。
プログラム記憶部2jは、地表Gの変化を推定する地表変化推定プログラムを記憶する手段である。プログラム記憶部2jは、例えば、地表変化推定プログラムを記録する情報記録媒体又は地表変化推定プログラムを送信する電気通信回線などから読み込まれたこの地表変化推定プログラムを記憶するメモリである。
制御部2kは、地表変化推定装置2に関する種々の動作を制御する手段(中央処理部(CPU))である。制御部2kは、プログラム記憶部2jから地表変化推定プログラムを読み出して一連の地表変化推定処理を実行する。制御部2kは、例えば、測量データ入力部2aが出力する測量データを測量データ記憶部2bに出力したり、測量データ記憶部2bに測量データの記憶を指令したり、測量データ記憶部2bから読み出した測量データを数値標高モデル差分演算部2cに出力したり、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1の演算を数値標高モデル差分演算部2cに指令したり、測量データ記憶部2bから読み出した測量データを数値表層モデル差分演算部2dに出力したりする。
また、制御部2kは、例えば、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1の演算を数値表層モデル差分演算部2dに指令したり、数値標高モデル差分演算部2cが出力する数値標高モデル差分データを差分データ記憶部2eに出力したり、差分データ記憶部2eに数値標高モデル差分データの記憶を指令したり、数値表層モデル差分演算部2dが出力する数値表層モデル差分データを差分データ記憶部2eに出力したり、差分データ記憶部2eに数値表層モデル差分データの記憶を指令したり、差分データ記憶部2eから読み出した差分データを地表変化推定部2gに出力したり、判定基準データ記憶部2fから判定基準データを読み出して地表変化推定部2gに出力したりする。
さらに、制御部2kは、例えば、地表変化推定部2gに地表Gの変化の推定を指令したり、地表変化推定部2gが出力する地表変化推定データを地表変化推定データ記憶部2hに出力したり、地表変化推定データ記憶部2hに地表変化推定データの記憶を指令したり、地表変化推定データ記憶部2hから地表変化推定データを読み出して表示部2iに出力したり、表示部2iに種々のデータの表示を指令したり、プログラム記憶部2jから地表変化推定プログラムを読み出したりする。制御部2kは、測量データ入力部2a、測量データ記憶部2b、数値標高モデル差分演算部2c、数値表層モデル差分演算部2d、差分データ記憶部2e、判定基準データ記憶部2f、地表変化推定部2g、地表変化推定データ記憶部2h、表示部2i及びプログラム記憶部2jと相互に通信可能なようにバスなどの通信手段によって接続されている。
次に、この発明の第1実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明する。
以下では、図3に示す制御部2kの動作を中心に説明する。
図7に示すステップ(以下、Sという)100において、プログラム記憶部2jから地表変化推定プログラムを制御部2kが読み込む。図3に示す地表変化推定装置2の電源がONするとプログラム記憶部2jから地表変化推定プログラムを制御部2kが読み出して、一連の地表変化推定処理を制御部2kが実行する。
S110において、測量データ記憶部2bから測量データを制御部2kが読み出す。測定時期Ti,Ti+1における数値標高モデルDEMの測定値DEi,DEi+1である数値標高モデルデータを測量データ記憶部2bから制御部2kが読み出す。また、測定時期Ti,Ti+1における数値表層モデルDSMの測定値DSi,DSi+1である数値表層モデルデータを測量データ記憶部2bから制御部2kが読み出す。例えば、図8に示すように、1時期目(測定時期T1)と2時期目(測定時期T2)とに航空レーザ測量を実施したときには、1時期目及び2時期目の数値標高モデルDEMの測定値DE1,DE2と1時期目及び2時期目の数値表層モデルDSMの測定値DS1,DS2とを測量データ記憶部2bから制御部2kが読み出す。
S120において、数値標高モデルDEMの差分値ΔDEiの演算を数値標高モデル差分演算部2cに制御部2kが指令する。数値標高モデルデータを数値標高モデル差分演算部2cに制御部2kが出力すると、数値標高モデルDEMの差分値ΔDEiを数値標高モデル差分演算部2cが演算して、この差分値ΔDEiを数値標高モデル差分データとして数値標高モデル差分演算部2cが制御部2kに出力する。例えば、図8に示すように、1時期目(測定時期T1)及び2時期目(測定時期T2)の数値標高モデルDEMの差分値(DEM差分)ΔDE1を数値標高モデル差分演算部2cが演算する。
S130において、数値表層モデルDSMの差分値ΔDSiの演算を数値表層モデル差分演算部2dに制御部2kが指令する。数値表層モデルデータを数値表層モデル差分演算部2dに制御部2kが出力すると、数値表層モデルDSMの差分値ΔDSiを数値表層モデル差分演算部2dが演算して、この差分値ΔDSiを数値表層モデル差分データとして数値表層モデル差分演算部2dが制御部2kに出力する。例えば、図8に示すように、1時期目(測定時期T1)及び2時期目(測定時期T2)の数値表層モデルDSMの差分値(DSM差分)ΔDS1を数値表層モデル差分演算部2dが演算する。
S140において、差分データ記憶部2eに差分データの記憶を制御部2kが指令する。数値標高モデル差分データを差分データ記憶部2eに制御部2kが出力すると、図5に示すように数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1を測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1毎に差分データ記憶部2eが記憶する。また、数値表層モデル差分データを差分データ記憶部2eに制御部2kが出力すると、図5に示すように数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1を測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1毎に差分データ記憶部2eが記憶する。
S150において、判定基準データ記憶部2fから判定基準データを制御部2kが読み出す。図6に示すような判定基準データを判定基準データ記憶部2fから制御部2kが読み出して、この判定基準データを地表変化推定部2gに制御部2kが出力する。
S160において、地表変化推定部2gに制御部2kが地表Gの変化の推定を指令する。数値表層モデル差分データ及び数値表層モデル差分データを差分データ記憶部2eから制御部2kが読み出して、数値表層モデル差分データ及び数値表層モデル差分データを地表変化推定部2gに制御部2kが出力する。その結果、例えば、図5に示す数値標高モデルDEMの差分値ΔDEi及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDSiと、図6に示す判定基準データとを地表変化推定部2gが照合する。図6に示すように、差分値ΔDEi及び差分値ΔDSiが判定基準Th11〜Th14の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判定し、各測定点P1,…,PMの地表Gの状態を地表変化推定部2gが評価する。例えば、図8に示すように、1時期目(測定時期T1)及び2時期目(測定時期T2)の数値標高モデルDEMの差分値(DEM差分)ΔDE1と数値表層モデルDSMの差分値(DSM差分)ΔDS1とを判定基準データに地表変化推定部2gが照合して、1時期目から2時期目までの間に広域的な地表Gの変化が発生しているか否かを地表変化推定部2gが推定する。
図3に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの測定値DEi,DEi+1の差分値ΔDEiと、数値表層モデルDSMの測定値DSi,DSi+1の差分値ΔDSiとが判定基準Th11の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。例えば、図9(A)に示す測定時期T1において、測定点P1の地表Gが傾斜面であるが、図9(B)に示す測定時期T2においてこの測定点P1の地表Gが盛土・堆積状態に変化している。この場合には、測定時期T1から測定時期T2までの間に測定点P1において、数値標高モデルDEMの測定値DE11が測定値DE12に増加するとともに、数値表層モデルDSMの測定値DS11も測定値DS12に増加する。その結果、測定間隔ΔT1において、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE11及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS11がプラスに変化する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE11及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS11が、図6に示す判定基準Th11の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判断する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE11及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS11が判定基準Th11の範囲内であるときには、図9(B)に示すように測定時期T1〜T2の間に測定点P1における地表Gが堆積状態であり盛土状態に変化していると地表変化推定部2gが推定する。一方、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE11及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS11が判定基準Th11の範囲外であるときには、測定時期T1〜T2の間に測定点P1における地表Gの変化が小さく、測定点P1における地表Gが堆積状態ではなく盛土状態に変化していないと地表変化推定部2gが推定する。
一方、図3に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの測定値DEi,DEi+1の差分値ΔDEiと数値表層モデルDSMの測定値DSi,DSi+1の差分値ΔDSiとが判定基準Th12の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。例えば、図9(A)に示す測定時期T1において、測定点P2の地表Gが傾斜面であるが、図9(B)に示す測定時期T2においてこの測定点P2の地表Gが斜面崩壊状態に変化している。この場合には、測定時期T1から測定時期T2までの間に測定点P2において、数値標高モデルDEMの測定値DE21が測定値DE22に減少するとともに、数値表層モデルDSMの測定値DS21も測定値DS22に減少する。その結果、測定間隔ΔT1において、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE21及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS21がマイナスに変化する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE21及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS21が、図6に示す判定基準Th12の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判断する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE21及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS21が判定基準Th12の範囲内であるときには、図9(B)に示すように測定時期T1〜T2の間に測定点P2における地表Gが斜面崩壊状態に変化していると地表変化推定部2gが推定する。一方、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE21及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS21が判定基準Th12の範囲外であるときには、測定時期T1〜T2の間に測定点P2における地表Gの変化が小さく、測定点P2における地表Gが斜面崩壊状態に変化していないと地表変化推定部2gが推定する。
図3に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの測定値DEi,DEi+1の差分値ΔDEiと数値表層モデルDSMの測定値DSi,DSi+1の差分値ΔDSiとが判定基準Th13の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。例えば、図10(A)に示す測定時期T1において、測定点P3の地表Gが植林地であり、図10(B)に示す測定時期T2においてこの測定点P3の地表Gが植生成長状態に変化している。この場合には、測定時期T1から測定時期T2までの間に測定点P3において、数値標高モデルDEMの測定値DE31と測定値DE32との間に殆ど変化がないが、数値表層モデルDSMの測定値DS31が測定値DS32に増加する。その結果、測定間隔ΔT1において、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE31は略ゼロであるが、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS31がプラスに変化する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE31及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS31が、図6に示す判定基準Th13の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判断する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE31及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS31が判定基準Th13の範囲内であるときには、図10(B)に示すように測定時期T1〜T2の間に測定点P3における地表Gが植生成長状態に変化していると地表変化推定部2gが推定する。一方、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE31及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS31が判定基準Th13の範囲外であるときには、測定時期T1〜T2の間に測定点P3における地表Gの植生の変化が小さく、測定点P3における地表Gが植生成長状態に変化していないと地表変化推定部2gが推定する。
一方、図3に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの測定値DEi,DEi+1の差分値ΔDEiと数値表層モデルDSMの測定値DSi,DSi+1の差分値ΔDSiとが判定基準Th14の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。例えば、図10(A)に示す測定時期T1において、測定点P4の地表Gが植林地であり、図10(B)に示す測定時期T2においてこの測定点P4の地表Gが植生伐採状態に変化している。この場合には、測定時期T1から測定時期T2までの間に測定点P4において、数値標高モデルDEMの測定値DE41と測定値DE42との間に殆ど変化がないが、数値表層モデルDSMの測定値DS41が測定値DS42に減少する。その結果、測定間隔ΔT1において、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE41は略ゼロであるが、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS41がマイナスに変化する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE41及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS41が、図6に示す判定基準Th14の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判断する。数値標高モデルDEMの差分値ΔDE41及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS41が判定基準Th14の範囲内であるときには、図10(B)に示す測定時期T1〜T2の間に測定点P4における地表Gが植生伐採状態に変化していると地表変化推定部2gが推定する。一方、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE41及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDS41が判定基準Th14の範囲外であるときには、測定点P4における地表Gの植生の変化が小さく、測定点P4における地表Gが植生伐採状態に変化していないと地表変化推定部2gが推定する。
S170において、地表変化推定データ記憶部2hに地表変化推定データの記憶を制御部2kが指令する。地表変化推定部2gが地表変化推定データを制御部2kに出力すると、測定点P1,…,PM毎に地表Gの変化の推定結果を地表変化推定データ記憶部2hが記憶する。
S180において、地表変化推定データの表示を表示部2iに制御部2kが指令する。各測定点P1,…,PMに対応する地表変化推定データを地表変化推定データ記憶部2hから制御部2kが読み出して、この地表変化推定データを表示部2iに制御部2kが出力する。その結果、各測定点P1,…,PMに対応させて地表変化推定データを表示部2iが表示画面上に表示する。
図11に示す画像は、比高300m程度の山地を対象箇所とする撮影画像である。図11に示す山地斜面は、概ね30〜40度である。地質は、中新世〜鮮新世の安山岩溶岩・凝灰角礫岩が分布している。植生は、スギ、ヒノキなどの植生が主体であり、他にシイ、カシ、コナラ、アカマツなどが分布している。図11に示す対象地域において、航空レーザ測量を2009年8月と2013年1月に3km×3kmの範囲で実施し、1mメッシュの数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMを作成した。次に、これらのデータの相対的な平面位置のずれを補正した。
図11(A)は、2009年に取得されたオルソ画像であり、図11(B)は2013年に取得されたオルソ画像である。図11(C)は、2013年に取得された数値標高モデルDEMの測量データから2009年に取得された数値標高モデルDEMの測量データを減算した数値標高モデルDEMの差分データを示す差分図である。図11(D)は、2013年に取得された数値表層モデルDSMの測量データから2009年に取得された数値表層モデルDSMの測量データを減算した数値表層モデルDSMの差分データを示す差分図である。図11に示す凡例は、図11(C)(D)に共通である。図11(C)に示す黒塗り箇所は、数値標高モデルDEMの作成において近傍に測定点が欠落しており、標高の精度が相対的に低いと判断した箇所(以下、当該箇所をマスク(欠落領域)と記載する)である。
図12は、図11(D)に示す地点Aを拡大した画像であり、地点Aは主に植林地として利用されている斜面である。図12(C)(D)に示す領域(a)では、数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値がいずれも−2〜1mであり、オルソ画像によって確認したところ領域(a)には草本や疎な低木が認められた。図12(C)(D)に示す領域(b)では、数値標高モデルDEMの差分値が±1m未満又はマスク(欠落領域)であり、数値表層モデルDSMの差分値が+1m以上であり、現地確認したところ領域(b)にはスギの植林地が認められた。数値表層モデルDSMの差分値が正となっていることは、スギの生育に対応していると考えられる。図12(C)(D)に示す領域(c)では、数値標高モデルDEMの差分値が±1m未満又はマスク(欠落領域)であり、数値表層モデルDSMの差分値が−3m以下であり、現地確認したところ領域(c)にはスギの植林の伐採地が認められた。また、領域(c)は、オルソ画像から1時期目と2時期目との航空レーザ測量の間に伐採された箇所に対応していた。
図13は、図11(D)に示す地点Bを拡大した画像であり、地点Bは林道沿いの斜面である。図13(C)(D)に示す領域(a)(b)では、数値標高モデルDEMの差分値が斜面上方で−1m以下、斜面下方で3m以上であり、数値表層モデルDSMの差分値が斜面上方で−3m以下、斜面下方で3m以上であった。図14(A)(B)に示すように、現地確認したところ領域(a)(b)にはいずれも切土のり面の崩壊箇所が認められた。数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値が負の範囲は切土のり面の崩壊範囲に対応していると考えられ、これらの差分値が正の範囲はこの切土のり面の下方の崩土の堆積範囲に対応していると考えられる。一方、図13(C)(D)に示す領域(c)では、及び数値表層モデルDSMの差分値がいずれも−0.5m程度であった。現地確認したところ領域(c)には林道に沿う切土のり面があり、のり面に変状は認められず、落葉広葉樹が認められた。数値標高モデルDEMに差分値及び数値表層モデルDSMの差分値が負となっていることは、夏季と冬季での葉の状態の違いによると考えられる。
図15に示すグラフは、現地調査やオルソ画像による確認によって、数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値と斜面状況の変化を整理して作成した地表変化推定図である。図15に示す横軸は、数値標高モデルDEMの差分値(m)であり、縦軸は数値表層モデルDSMの差分値(m)である。図15に示す地表変化推定図を用いて、図16に示すように今後の斜面崩壊の発生と関係が深いと考えられる「伐採された箇所」を抽出した。抽出の条件は、「−1m<数値標高モデルDEMの差分値<1m」かつ「数値表層モデルDSMの差分値<−5m」に設定した。その結果、図16に示す領域1,2,3,5については、伐採地であり、領域4,6,7は崩壊地であることがオルソ画像から確認された。領域4,6,7の崩壊地については、2009年8月には崩壊前で樹木があったが、2013年1月には崩壊後で裸地となっていることがオルソ画像から確認された。領域8については、伐採地又は崩壊地であるとオルソ画像から確認された。以上より、航空レーダ測量によって作成された数値標高モデルDEMの差分値及び数値表層モデルDSMの差分値と地表変化推定図とによって概ね伐採地を抽出可能であり、経時的な斜面状況の変化を広範囲で推定可能なことが確認された。
この発明の第1実施形態に係る表面変化推定装置及び表面変化推定プログラムには、以下に記載するような効果がある。
(1) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DE1,…,DENと、数値表層モデルDSMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DS1,…,DSNとに基づいて、この地表Gの変化を地表変化推定部2gが推定する。このため、例えば、複数の測定時期T1,…,TNに広域的に取得された航空レーザ測量による測量データなどの地形情報を用いて、広域的に地表面の変化を推定することができる。また、推定される地表面の変化を踏まえて、既存の方法により斜面崩壊などに関する危険度を評価することによって、より精度よく危険斜面などを抽出することができる。
(2) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMとを所定の測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とに基づいて地表変化推定部2gが地表Gの変化を推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値表層モデルDSMの差分結果とを組み合わせることによって、広域的に地表面の変化を推定することができる。
(3) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とが所定の判定基準Th11の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが堆積状態に変化したと地表変化推定部2gが推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値表層モデルDSMの差分結果との組み合わせ結果から地表Gが崩土などの堆積状態に変化しているか否かを簡単に推定することができる。
(4) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とが所定の判定基準Th12の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと地表変化推定部2gが推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値表層モデルDSMの差分結果との組み合わせ結果から地表Gが斜面崩壊状態に変化しているか否かを簡単に推定することができる。
(5) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とが所定の判定基準Th13の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生成長状態に変化したと地表変化推定部2gが推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値表層モデルDSMの差分結果との組み合わせ結果から地表Gが植生成長状態に変化しているか否かを簡単に推定することができる。
(6) この第1実施形態では、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1とが所定の判定基準Th14の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと地表変化推定部2gが推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値表層モデルDSMの差分結果との組み合わせ結果から地表Gが植生伐採状態に変化しているか否かを簡単に推定することができる。その結果、伐採地では斜面崩壊が発生し易いため、防災上の観点から植生条件の変化を推定して、斜面の表層崩壊の危険度を推定することができる。
(第2実施形態)
以下では、図1〜図6に示す部分と同一の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
図17に示す地表変化推定装置2は、図3に示す地表変化推定装置2とは異なり、数値表層モデル差分演算部2dを備えていないが、数値樹冠モデル演算部2mと数値樹冠モデル差分演算部2nなどを備えている。
図17に示す測量データ記憶部2bは、例えば、図18に示すように、測定点P1,…,PM毎に各測定時期T1,…,TNに対応させて数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENと、数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNと、数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNとを時系列順に記憶する。ここで、数値樹冠モデルDCM(Digital Canopy Model)とは、図1に示す地表G上の被覆物Mの高さ数値によって示す測定結果である。数値樹冠モデルDCMは、数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNと数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENとの差分による数値である。測量データ記憶部2bは、複数の測定時期T1,…,TNにおける数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNを数値樹冠モデルデータとして記憶する。
数値樹冠モデル演算部2mは、数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENと数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNとに基づいて、数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNを演算する手段である。数値樹冠モデル演算部2mは、数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNから数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENを減算して、数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNを演算する。数値樹冠モデル演算部2mは、数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNを数値樹冠モデルデータとして制御部2kに出力する。
数値樹冠モデル差分演算部2nは、測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけて数値樹冠モデルDCMを測定したときに、この数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を演算する手段である。数値樹冠モデル差分演算部2nは、各測定時期T1,…,TNにおける数値樹冠モデルDCMの差分値(変化量)ΔDC1,…,ΔDCN-1(但し、ΔDCi=DCi+1−DCi(i=1〜N−1))を演算する。数値樹冠モデル差分演算部2nは、例えば、測定時期T1における数値樹冠モデルDCMの測定値DC1であり、測定時期T2における数値樹冠モデルDCMの測定値DC2であるときに、測定間隔ΔT1(=T2−T1)における数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1(=DC2−DC1)を演算する。数値樹冠モデル差分演算部2nは、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を数値樹冠モデル差分データとして制御部2kに出力する。
図17に示す差分データ記憶部2eは、数値標高モデル差分演算部2cが出力する数値標高モデル差分データと、数値樹冠モデル差分演算部2nが出力する数値樹冠モデル差分データとを記憶するメモリである。差分データ記憶部2eは、例えば、図19に示すように、測定点P1,…,PM毎に各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1に対応させて数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とを時系列順に記憶する。差分データ記憶部2eは、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1を数値標高モデル差分データとして記憶するとともに、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を数値樹冠モデル差分データとして記憶する。
図17に示す判定基準データ記憶部2fは、図20に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1と、地表Gの変化状態との関係を表す判定基準Th21〜Th24を記憶する。ここで、図20に示す横軸は、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1であり、縦軸は数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1である。判定基準データ記憶部2fは、例えば、図20に示すような判定基準(しきい値)Th21〜Th24を判定基準データとして記憶するメモリである。判定基準データ記憶部2fは、地表Gが盛土及び堆積状態に変化していると判定する判定基準Th21と、地表Gが斜面崩壊状態に変化していると判定する判定基準Th22と、地表Gが植生成長状態に変化していると判定する判定基準Th23と、地表Gが植生伐採状態に変化していると判定する判定基準Th24とを記憶している。判定基準データ記憶部2fは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1の組み合わせによって、地表Gの変化を推定するために使用される地表変化推定図として機能する。
図17に示す判定基準データ記憶部2fは、図6に示すような地表変化推定図の横軸及び縦軸を数学的処理によって変換して生成された図20に示すような地表変化推定図を記憶している。図6に示す地表変化推定図は、グラフの領域内の全ての場所が座標(数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1)を有している。このため、これらの全ての場所で数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を演算可能である。例えば、数値樹冠モデルDCMの差分値=2(m)となる座標は、数値標高モデルDEMの差分値=0(m)で数値表層モデルDSMの差分値=2(m)の点、数値標高モデルDEMの差分値=1(m)で数値表層モデルDSMの差分値=3(m)の点、数値標高モデルDEMの差分値=2(m)で数値表層モデルDSMの差分値=4(m)の点などになる。これらの点を集めると、図21に示すように数値樹冠モデルDCMの差分値=-2,-1,0,1,2(m)の直線のように示される。図17に示す判定基準データ記憶部2fは、図21に示す数値樹冠モデルDCMの差分値と数値標高モデルDEMの差分値とを読み取ることによって、図20に示すような数値樹冠モデルDCMの差分値及び数値標高モデルDEMの差分値を軸として生成される地表変化推定図を記憶している。
図17に示す地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DE1,…,DENと、数値樹冠モデルDCMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DC1,…,DCNとに基づいて、この地表Gの変化を推定する手段である。地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMと数値樹冠モデルDCMとを測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とに基づいて地表Gの変化を推定する。地表変化推定部2gは、判定基準データ記憶部2fが記憶する判定基準データを参照し、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th21〜Th24の範囲内であるか否かを判定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th21の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図20に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1がプラスであり、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1が略ゼロであって、かつ、判定基準Th21の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th22の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図20に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1とがマイナスであって、かつ、判定基準Th22の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th23の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図20に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1が略ゼロであり、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1がプラスであって、かつ、判定基準Th23の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値表層モデルDSMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th24の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図20に示すように、数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1が略ゼロであり、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1がマイナスであって、かつ、判定基準Th24の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。
図15に示す制御部2kは、例えば、測量データ記憶部2bから読み出した測量データを数値樹冠モデル演算部2mに出力したり、数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNの演算を数値樹冠モデル演算部2mに指令したり、数値樹冠モデル演算部2mが出力する数値樹冠モデルデータを測量データ記憶部2bに出力したり、数値樹冠モデルデータの記憶を測量データ記憶部2bに指令したり、測量データ記憶部2bから読み出した測量データを数値樹冠モデル差分演算部2nに出力したり、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1の演算を数値樹冠モデル差分演算部2nに指令したり、数値樹冠モデル差分演算部2nが出力する数値樹冠モデル差分データを差分データ記憶部2eに出力したり、差分データ記憶部2eに数値樹冠モデル差分データの記憶を指令したりする。制御部2kは、測量データ入力部2a、測量データ記憶部2b、数値標高モデル差分演算部2c、差分データ記憶部2e、判定基準データ記憶部2f、地表変化推定部2g、地表変化推定データ記憶部2h、表示部2i、プログラム記憶部2j、数値樹冠モデル演算部2m及び数値樹冠モデル差分演算部2nと相互に通信可能なようにバスなどの通信手段によって接続されている。
次に、この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明する。
以下では、図7に示すステップと対応するステップについては、同一の番号を付して詳細な説明を省略する。
図22に示すS131において、数値樹冠モデルDCMの測定値DCiの演算を数値樹冠モデル演算部2mに制御部2kが指令する。数値標高モデルデータ及び数値表層モデルデータを測量データ記憶部2bから読み出して、数値標高モデルデータ及び数値表層モデルデータを数値樹冠モデル演算部2mに制御部2kが出力する。その結果、数値表層モデルDSMの測定値DSiから数値標高モデルDEMの測定値DEiを数値樹冠モデル演算部2mが減算して、数値樹冠モデルDCMの測定値DCiを数値樹冠モデル演算部2mが演算する。数値樹冠モデルDCMの測定値DCiを数値樹冠モデルデータとして数値樹冠モデル演算部2mが制御部2kに出力する。
S132において、測量データ記憶部2bに数値樹冠モデルデータの記憶を制御部2kが指令する。数値樹冠モデルデータを測量データ記憶部2bに制御部2kが出力すると、図18に示すように数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNを測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1毎に測量データ記憶部2bが記憶する。
S133において、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDCiの演算を数値樹冠モデル演算部2mに制御部2kが指令する。測量データ記憶部2bから読み出した数値樹冠モデルデータを数値樹冠モデル差分演算部2nに制御部2kが出力する。その結果、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDCiを数値樹冠モデル差分演算部2nが演算して、この差分値ΔDCiを数値樹冠モデル差分データとして数値樹冠モデル差分演算部2nが制御部2kに出力する。
S140において、差分データ記憶部2eに差分データの記憶を制御部2kが指令する。数値標高モデルデータ及び数値樹冠モデルデータを差分データ記憶部2eに制御部2kが出力すると、図18に示すように数値標高モデルDEMの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1毎に差分データ記憶部2eが記憶する。
S170において、地表変化推定部2gに制御部2kが地表Gの変化の推定を指令する。数値標高モデル差分データ及び数値樹冠モデル差分データを差分データ記憶部2eから制御部2kが読み出して、数値標高モデル差分データ及び数値樹冠モデル差分データを地表変化推定部2gに制御部2kが出力する。その結果、例えば、図19に示す数値標高モデルDEMの差分値ΔDEi及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDCiと、図20に示す判定基準データとを照合する。差分値ΔDEi及び差分値ΔDCiが判定基準Th21〜Th24の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判定し、測定時期Ti〜Ti+1の間における各測定点P1,…,PMの地表Gの状態を地表変化推定部2gが評価する。
この発明の第2実施形態に係る地表変化推定装置及び地表変化推定プログラムには、第1実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第2実施形態では、数値標高モデルDEMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DE1,…,DENと数値樹冠モデルDCMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DC1,…,DCNとに基づいて、地表Gの変化を地表変化推定部2gが推定する。このため、例えば、複数の測定時期T1,…,TNに広域的に取得された航空レーザ測量による測量データなどの地形情報を用いて、広域的に地表面の変化を推定することができる。また、推定される地表面の変化を踏まえて、既存の方法により斜面崩壊などに関する危険度を評価することによって、より精度よく危険斜面などを抽出することができる。
(2) この第2実施形態では、数値標高モデルDEMと数値樹冠モデルDCMとを所定の測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値標高モデルDEMの測定値DE1,…,DENの差分値ΔDE1,…,ΔDEN-1と数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とに基づいて地表Gの変化を地表変化推定部2gが推定する。このため、数値標高モデルDEMの差分結果と数値樹冠モデルDCMの差分結果とを組み合わせることによって、広域的に地表面の変化を推定することができる。
(第3実施形態)
図23に示す地表変化推定装置2は、図3に示す地表変化推定装置2とは異なり、数値標高モデル差分演算部2cを備えていないが、数値樹冠モデル演算部2mと、数値樹冠モデル差分演算部2nなどを備えている。
図23に示す差分データ記憶部2eは、数値表層モデル差分演算部2dが出力する数値表層モデル差分データと、数値樹冠モデル差分演算部2nが出力する数値樹冠モデル差分データとを記憶するメモリである。差分データ記憶部2eは、例えば、図24に示すように、測定点P1,…,PM毎に各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1に対応させて数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とを時系列順に記憶する。差分データ記憶部2eは、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1を数値表層モデル差分データとして記憶するとともに、各測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1における数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を数値樹冠モデル差分データとして記憶する。
図23に示す判定基準データ記憶部2fは、図25に示すように、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1と、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1と、地表Gの変化状態との関係を表す判定基準Th31〜Th34を記憶する。ここで、図20に示す横軸は、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1であり、縦軸は数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1である。判定基準データ記憶部2fは、例えば、図25に示すような判定基準(しきい値)Th31〜Th34を判定基準データとして記憶するメモリである。判定基準データ記憶部2fは、地表Gが盛土及び堆積状態に変化していると判定する判定基準Th31と、地表Gが斜面崩壊状態に変化していると判定する判定基準Th32と、地表Gが植生成長状態に変化していると判定する判定基準Th33と、地表Gが植生伐採状態に変化していると判定する判定基準Th34とを記憶している。判定基準データ記憶部2fは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1の組み合わせによって、地表Gの変化を推定するために使用される地表変化推定図として機能する。図23に示す判定基準データ記憶部2fは、図17に示す判定基準データ記憶部2fと同様に、図6に示すような地表変化推定図の横軸及び縦軸を数学的処理によって変換して生成された図25に示すような地表変化推定図を記憶している。判定基準データ記憶部2fは、例えば、図21に示す数値樹冠モデルDCMの差分値と数値表層モデルDSMの差分値とを読み取ることによって、図25に示すような数値樹冠モデルDCMの差分値及び数値表層モデルDCMの差分値を軸として生成される地表変化推定図を記憶している。
図23に示す地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DS1,…,DSNと、数値樹冠モデルDCMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DC1,…,DCNとに基づいて、この地表Gの変化を推定する手段である。地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMと数値樹冠モデルDCMとを測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とに基づいて地表Gの変化を推定する。地表変化推定部2gは、判定基準データ記憶部2fが記憶する判定基準データを参照し、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th31〜Th34の範囲内であるか否かを判定する。
地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th31の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図25に示すように、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1がプラスであり、数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1が略ゼロであって、かつ、判定基準Th31の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが堆積状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th32の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図25に示すように、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1とがマイナスであって、かつ、判定基準Th32の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが斜面崩壊状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th33の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図25に示すように、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1がプラスであって、かつ、判定基準Th33の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生成長状態に変化したと推定する。
地表変化推定部2gは、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1が判定基準Th34の範囲内であるときには、測定時期Ti〜Ti+1の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。地表変化推定部2gは、例えば、図25に示すように、数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1と数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1とがマイナスであって、かつ、判定基準Th34の範囲内であるときには、測定時期T1〜T2の間に地表Gが植生伐採状態に変化したと推定する。
図23に示す制御部2kは、測量データ入力部2a、測量データ記憶部2b、数値表層モデル差分演算部2d、差分データ記憶部2e、判定基準データ記憶部2f、地表変化推定部2g、地表変化推定データ記憶部2h、表示部2i、プログラム記憶部2j、数値樹冠モデル演算部2m及び数値樹冠モデル差分演算部2nと相互に通信可能なようにバスなどの通信手段によって接続されている。
次に、この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置の動作を説明する。
図26に示すS140において、差分データ記憶部2eに差分データの記憶を制御部2kが指令する。数値表層モデル差分データ及び数値樹冠モデル差分データを差分データ記憶部2eに制御部2kが出力すると、図24に示すように数値表層モデルDSMの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1を測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1毎に差分データ記憶部2eが記憶する。
S160において、地表変化推定部2gに制御部2kが地表Gの変化の推定を指令する。差分データ記憶部2eから差分データを制御部2kが読み出して、数値表層モデル差分データ及び数値樹冠モデル差分データを地表変化推定部2gに制御部2kが出力する。その結果、例えば、図24に示す数値表層モデルDSMの差分値ΔDSi及び数値樹冠モデルDCMの差分値ΔDCiと、図25に示す判定基準データとを照合する。差分値ΔDSi及び差分値ΔDCiが判定基準Th31〜Th34の範囲内であるか否かを地表変化推定部2gが判定し、測定時期Ti〜Ti+1の間における各測定点P1,…,PMの地表Gの状態を地表変化推定部2gが評価する。
この発明の第3実施形態に係る地表変化推定装置及び地表変化推定プログラムには、第1実施形態及び第2実施形態の効果に加えて、以下に記載するような効果がある。
(1) この第3実施形態では、数値表層モデルDSMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DS1,…,DSNと数値樹冠モデルDCMの複数の測定時期T1,…,TNにおける測定値DC1,…,DCNとに基づいて、地表Gの変化を地表変化推定部2gが推定する。このため、例えば、複数の測定時期T1,…,TNに広域的に取得された航空レーザ測量による測量データなどの地形情報を用いて、広域的に地表面の変化を推定することができる。また、推定される地表面の変化を踏まえて、既存の方法により斜面崩壊などに関する危険度を評価することによって、より精度よく危険斜面などを抽出することができる。
(2) この第3実施形態では、数値表層モデルDSMと数値樹冠モデルDCMとを所定の測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1をあけてそれぞれ測定したときに、数値表層モデルDSMの測定値DS1,…,DSNの差分値ΔDS1,…,ΔDSN-1と数値樹冠モデルDCMの測定値DC1,…,DCNの差分値ΔDC1,…,ΔDCN-1とに基づいて地表Gの変化を地表変化推定部2gが推定する。このため、数値表層モデルDSMの差分結果と数値樹冠モデルDCMの差分結果とを組み合わせることによって、広域的に地表面の変化を推定することができる。
(他の実施形態)
この発明は、以上説明した実施形態に限定するものではなく、以下に記載するように種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。
(1) この実施形態では、地表Gが斜面の地盤面であり、この斜面の崩壊、堆積、植生成長及び植生伐採を推定する場合を例に挙げて説明したが、このような地表面の変化を推定する場合に限定するものではない。例えば、都市開発による地表の変化、震災又は戦災による地表の変化などを推定する場合についても、この発明を適用することができる。また、この実施形態では、数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMとの組み合わせ、数値標高モデルDEMと数値樹冠モデルDCMとの組み合わせ、及び数値表層モデルDSMと数値樹冠モデルDCMとの組み合わせによって、地表Gの変化を推定する場合を例に挙げて説明したが、このような組み合わせに限定するものではない。例えば、数値標高モデルDEMと数値表層モデルDSMと数値樹冠モデルDCMとの組み合わせによって、地表Gの変化を推定する場合についても、この発明を適用することができる。さらに、この実施形態では、航空レーザ測量データを使用して地表Gの変化を推定する場合を例に挙げて説明したが、人工衛星による測量データを使用して地表Gの変化を推定する場合についても、この発明を適用することができる。
(2) この実施形態では、測量装置1によって地表Gまでの距離を測定しているが、距離測定動作と同時に、測量装置1によって地表Gの画像を撮像することもできる。また、この実施形態では、1時期目(2009年8月)の航空レーザ測量データと2時期目(2013年3月)の航空レーザ測量データを使用して作成した約4年間隔の地形変化推定図を例に挙げて説明したが、4年間隔の地形変化推定図に限定するものではない。例えば、2時期以上の任意の測定間隔ΔT1,…,ΔTN-1の測量データを使用して最適な地形変化推定図を調整し作成することもできる。
(3) この実施形態では、地表Gの変化を推定するときに使用する判定基準データが判定基準Th11〜Th14,Th21〜Th24,Th31〜Th34である場合を例に挙げて説明したが、このような判定基準Th11〜Th14,Th21〜Th24,Th31〜Th34に限定するものではない。例えば、対象地区に応じて最適な判定基準をオルソ画像や現地調査によって確認し作成することができる。また、この実施形態では、ある地区の航空レーザ測量データを使用して地形変化推定図を作成した場合を例に挙げて説明したが、測量地区に応じて最適な地形変化推定図を調整し作成することもできる。
1 測量装置
1a 距離測定部
1b 位置検出部
1c 測量データ演算部
1d 測量データ記憶部
1e 測量データ出力部
1f 制御部
2 地表変化推定装置
2a 測量データ入力部
2b 測量データ記憶部
2c 数値標高モデル差分演算部
2d 数値表層モデル差分演算部
2e 差分データ記憶部
2f 判定基準データ記憶部
2g 地表変化推定部
2h 地表変化推定データ記憶部
2i 表示部
2j プログラム記憶部
2k 制御部
2m 数値樹冠モデル演算部
2n 数値樹冠モデル差分演算部
G 地表
M 被覆物
A 航空機
1 レーザ光
2 反射レーザ光
DEM 数値標高モデル
DSM 擦値表層モデル
DCM 数値樹冠モデル
1,…,PM 測定点
1,…,TN 測定時期
ΔT1,…,ΔTN-1 測定間隔
E1,…,DEN 数値標高モデルの測定値
S1,…,DSN 数値表層モデルの測定値
C1,…,DCN 数値樹冠モデルの測定値
ΔDE1,…,ΔDEN-1 数値標高モデルの差分値
ΔDS1,…,ΔDSN-1 数値表層モデルの差分値
ΔDC1,…,ΔDCN-1 数値樹冠モデルの差分値
Th11〜Th14,Th21〜Th24,Th31〜Th34 判定基準

Claims (36)

  1. 地表の変化を推定する地表変化推定装置であって、
    前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部を備えること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  2. 請求項1に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルと前記数値表層モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  3. 請求項2に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  5. 請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  6. 請求項2から請求項5までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  7. 地表の変化を推定する地表変化推定装置であって、
    前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部を備えること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  8. 請求項7に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  9. 請求項8に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  11. 請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  12. 請求項8から請求項11までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  13. 地表の変化を推定する地表変化推定装置であって、
    前記地表上の被覆物の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定部を備えること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  14. 請求項13に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  15. 請求項14に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  16. 請求項14又は請求項15に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  17. 請求項14から請求項16までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  18. 請求項14から請求項17までのいずれか1項に記載の地表変化推定装置において、
    前記地表変化推定部は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定すること、
    を特徴とする地表変化推定装置。
  19. 地表の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、
    前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順をコンピュータに実行させること、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  20. 請求項19に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルと前記数値表層モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  21. 請求項20に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  22. 請求項20又は請求項21に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  23. 請求項20から請求項22までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  24. 請求項20から請求項23までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値表層モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  25. 地表の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、
    前記地表の標高を数値によって示す数値標高モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順をコンピュータに実行させること、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  26. 請求項25に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  27. 請求項26に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  28. 請求項26又は請求項27に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  29. 請求項26から請求項28までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  30. 請求項26から請求項29までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値標高モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  31. 地表の変化を推定する地表変化推定プログラムであって、
    前記地表上の被覆物の高さを含む標高を数値によって示す数値表層モデルの複数の測定時期における測定値と、前記地表上の被覆物の高さを数値によって示す数値樹冠モデルの複数の測定時期における測定値とに基づいて、この地表の変化を推定する地表変化推定手順をコンピュータに実行させること、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  32. 請求項31に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルと前記数値樹冠モデルとを所定の測定間隔をあけてそれぞれ測定したときに、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とに基づいて前記地表の変化を推定すること、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  33. 請求項32に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が堆積状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  34. 請求項32又は請求項33に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が斜面崩壊状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  35. 請求項32から請求項34までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生成長状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
  36. 請求項32から請求項35までのいずれか1項に記載の地表変化推定プログラムにおいて、
    前記地表変化推定手順は、前記数値表層モデルの測定値の差分値と前記数値樹冠モデルの測定値の差分値とが所定の判定基準の範囲内であるときには、前記複数の測定時期の間に前記地表が植生伐採状態に変化したと推定する手順を含むこと、
    を特徴とする地表変化推定プログラム。
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