JP2007032765A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Abstract

【課題】 ガイド部材をパッドガイド溝に挿入するときにブラケットに係止する構成とし、組付時の作業性や組付状態での安定性を向上させる。
【解決手段】 ブラケット1には、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するときの挿入方向に沿って延びる突起部6を設ける。また、パッドガイド部材19には、そのガイド溝挿嵌部20をパッドガイド溝2に挿入するときに突起部6に係止される爪部26を設け、これらの突起部6と爪部26とによってパッドガイド部材19がディスクDの回転方向に移動するのを規制する。これにより、パッドガイド部材19のがたつき、位置ずれ等が生じるのを抑えることができ、またパッドガイド部材19の組付作業を挿入動作だけで効率よく行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車、二輪車等の車両に制動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに関する。
一般に、ディスクブレーキは、車両の非回転部分に取付けられるブラケットと、該ブラケットに移動可能に支持されたキャリパと、該キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドとによって大略構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−139566号公報
この種の従来技術によるディスクブレーキは、ディスクの軸方向両側にわたって配置されたブラケットを有し、このブラケットには、ディスクを挟んで軸方向両側にパッドガイド溝がそれぞれ設けられている。この場合、パッドガイド溝は、例えば段差状の窪み等として形成され、ディスクの軸方向に延びている。
また、各摩擦パッドの裏金には、これらのパッドガイド溝に挿入される耳部が形成されている。そして、摩擦パッドは、キャリパによって押圧されたときに、パッドガイド溝に沿ってディスクの軸方向に案内されることにより、ディスクに摺接して制動力を付与する構成となっている。
また、ブラケットには、摩擦パッドの耳部等をディスクの軸方向に案内するガイド部材が設けられ、このガイド部材は、例えば金属板等を略L字状に折曲げることによって形成されている。そして、ガイド部材の一端側はパッドガイド溝内に挿入され、摩擦パッドの耳部を摺動可能に支持している。また、ガイド部材の他端側は、パッドガイド溝の外側でブラケットと裏金との間に介在している。
ところで、上述した従来技術では、例えばガイド部材を略L字状の金属板等によって形成し、このガイド部材をブラケットのパッドガイド溝及びその近傍に配置する構成としている。
この場合、ディスクブレーキの組立時には、ブラケットにガイド部材と摩擦パッドとを組付けた後に、摩擦パッドを覆う位置にキャリパを取付ける必要がある。しかし、従来技術において、ガイド部材は、ブラケットのうちパッドガイド溝の周壁とその近傍部位に当接しているに過ぎないため、ガイド部材と摩擦パッドの組付作業を行うときには、これらの部品を単にブラケット上に載置しただけの状態で保持しつつ、キャリパを被せなければならず、例えばキャリパを被せる前に部品の脱落等が生じることによって作業効率が低下するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、摩擦パッド、ガイド部材等の部品をブラケットに安定的に取付けることができ、これらの組立作業を効率よく行うことができるようにしたディスクブレーキを提供することにある。
上述した課題を解決するために本発明は、車両の非回転部分に取付けられディスクを挟んで軸方向両側にパッドガイド溝がそれぞれ設けられたブラケットと、該ブラケットにディスクの軸方向に移動可能に支持されたキャリパと、前記ブラケットのパッドガイド溝に挿入される耳部を有し該キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、前記ブラケットに設けられ該各摩擦パッドの耳部をディスクの軸方向に案内するガイド部材とを備えてなるディスクブレーキに適用される。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ブラケットには、前記ガイド部材を前記パッドガイド溝に挿入するときの挿入方向に沿って延びる突起部を設け、前記ガイド部材には、前記ブラケットのパッドガイド溝に挿入したときに前記突起部に係止され前記ガイド部材がディスクの回転方向に移動するのを規制する係止部を設ける構成としたことにある。
また、請求項2の発明によると、前記ブラケットには、前記ガイド部材を前記パッドガイド溝に挿入した位置に挿入方向と逆向きに変位するのを規制して抜止め状態に保持するストッパを設ける構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記ガイド部材の係止部には、前記ガイド部材の挿入方向に拡開して形成され前記係止部を前記ブラケットのストッパに向けて案内する挿入案内部を設ける構成としている。
また、請求項4の発明によると、前記ガイド部材には、前記摩擦パッドを構成するライニングと裏金との間の段差に対応する位置で前記裏金が当接する裏金当接部と、該裏金当接部から軸方向に延びて折曲げられ前記摩擦パッドを前記ガイド部材に組付けるときに前記摩擦パッドの段差を該裏金当接部に向けて案内する延長部とを設ける構成としている。
さらに、請求項5の発明によると、前記ブラケットには前記パッドガイド溝に対して斜めに傾斜した状態で前記摩擦パッドを支持する傾斜面部を設ける構成としている。
請求項1の発明によれば、ディスクブレーキの組立時には、ガイド部材をブラケットのパッドガイド溝に挿入することができ、この挿入動作を行うときにガイド部材の係止部をブラケットの突起部に係止させることができる。これにより、ガイド部材を挿入方向にスライドさせるだけでブラケットに効率よく組付けることができ、この状態において、突起部と係止部とによってガイド部材をディスクの回転方向(周方向)に対して確実に位置決めすることができる。
従って、ブレーキの組立時には、ガイド部材をブラケットのパッドガイド溝に挿入するだけで、その組付作業を迅速かつ容易に行うことができ、この状態で他の部品の組付作業を続けたとしても、突起部と係止部とによってガイド部材の脱落、位置ずれ等を防止することができる。よって、ディスクブレーキの組立作業を効率よく行うことができる。
また、請求項2の発明によれば、パッドガイド溝に挿入したガイド部材をストッパによって抜止め状態に保持することができる。これにより、ブラケットに組付けたガイド部材をディスクの回転方向だけでなく、パッドガイド溝の深さ方向に対しても確実に位置決めすることができる。従って、ガイド部材の組付状態をより安定させることができ、耐振性を向上させることができる。
また、請求項3の発明によれば、ガイド部材の係止部には、挿入方向に拡開した挿入案内部を設けることができる。このため、ガイド部材をパッドガイド溝に挿入するときには、挿入案内部によって係止部をブラケットのストッパに向けて案内でき、これによって係止部とストッパとを位置合わせすることができる。従って、ブレーキの組立時には、例えば挿入位置のずれ等によってガイド部材の係止部がブラケットに突き当てられたり、これによってブラケットに傷がつくのを避けることができ、ガイド部材の挿入動作を円滑に行うことができる。
また、請求項4の発明によれば、ガイド部材の延長部を、摩擦パッドの段差に対応する位置でブラケットの外側に延ばすことができる。このため、摩擦パッドの組付作業時には、裏金が裏金当接部から食み出すように位置ずれしたとしても、この裏金を延長部に沿って裏金当接部上へとスムーズに案内でき、裏金を所定の組付位置へと簡単に戻すことができる。従って、裏金を元の位置に戻すときに、摩擦パッドの段差が裏金当接部の端面等に引掛るのを確実に防止でき、組付時の作業性を向上させることができる。
さらに、請求項5の発明によれば、摩擦パッドには、例えばディスクの略径方向(パッドガイド溝の深さ方向)に沿って振動、衝撃等の外力が加わることがある。この場合、ブラケットの傾斜面部は、斜めに傾斜した状態で摩擦パッドを支持することにより、振動、衝撃等の外力を、傾斜面部に沿った方向の分力と、傾斜面部と垂直な方向の分力とに分散して受承することができる。
これにより、ブラケットに加わる衝撃を緩和できると共に、ブラケットから摩擦パッドに加わる反力も2方向に分散させることができ、ブラケットと摩擦パッドを保護することができる。従って、これらの部品の寿命を延ばすことができ、また耐振性を向上させることができる。また、例えば傾斜面部を斜めに延ばすことにより、外力の受承面積を増やすことができ、外力の受承部位に加わる圧力(面圧)を小さくして耐久性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキとして、二輪車用のブレーキを例に挙げ、図1ないし図17を参照して詳細に説明する。
1は車両の非回転部分(図示せず)に一体的に取付けられるブラケットで、該ブラケット1は、例えばアルミダイキャスト等の鋳造手段を用いて形成され、車輪と共に回転するディスクDの近傍に配置されている。この場合、ディスクDは、例えば車両が前進するときに正方向(図1中の矢示A方向)に回転し、車両が後進するときに逆方向に回転する。
そして、ブラケット1は、図2ないし図4に示す如く、例えばディスクDのアウタ側に位置して車体に取付けられるアウタ配置部1Aと、該アウタ配置部1Aに設けられ、後述するキャリパ8の腕部8D,8Eが取付けられる例えば2箇所のボス部1B,1Cと、アウタ配置部1AからディスクDの外周側を跨いでインナ側に延びたインナ配置部1Dと、後述のパッドガイド溝2、トルク受部3,4、傾斜面部5、突起部6、ストッパ7とによって大略構成されている。
2はブラケット1のアウタ配置部1Aとインナ配置部1Dにそれぞれ設けられた一対のパッドガイド溝で、該各パッドガイド溝2は、図1、図4に示す如く、ディスクDを挟んで軸方向両側に配置され、後述するインナ側,アウタ側の摩擦パッド13,13をディスクDの軸方向に案内するものである。
そして、パッドガイド溝2は、図5、図9に示す如く、例えばディスクDの略径方向に一定の深さをもつ凹溝として形成され、径方向外側に向けて開口すると共に、ディスクDの軸方向に延びている。また、ブラケット1のアウタ配置部1Aとインナ配置部1Dには、パッドガイド溝2の周壁によって構成された2箇所のトルク受部3,4がそれぞれ設けられている。
この場合、第1のトルク受部3は、ディスクDが正方向に回転しているときに、摩擦パッド13の耳部17全体から制動トルクを受承する。また、第2のトルク受部4は、ディスクDが逆方向に回転しているときに、耳部17の径方向内側の突出端17Aから制動トルクを受承するものである。
5は例えばインナ側とアウタ側のトルク受部4にそれぞれ設けられた傾斜面部を示し、該各傾斜面部5は、図4、図8に示す如く、後述するパッドガイド部材19の裏金当接部28を介して裏金15の端面に衝合され、摩擦パッド13を一定の面積にわたってディスクDの径方向内側から支持している。また、傾斜面部5は、パッドガイド溝2の深さ方向(図8中の上,下方向)に対して、例えば90°以外の角度θをもって斜めに傾斜している。
ここで、摩擦パッド13には、例えばパッドガイド溝2の深さ方向に沿って振動、衝撃等の外力Fが加わることがあり、特に車両のエンジンの振動等により摩擦パッド13が大きな外力Fを受ける場合がある。
この場合、傾斜面部5は、斜めに傾斜した状態で摩擦パッド13を支持することにより、この外力Fを、傾斜面部5に沿った方向の分力f1と、傾斜面部5と垂直な方向の分力f2とに分散して受承することができる。これにより、外力Fによってブラケット1に加わる衝撃を緩和できると共に、ブラケット1から摩擦パッド13に加わる反力も2方向に分散させることができ、これらの部品を保護して部品の寿命を延ばすことができる。
6はブラケット1のアウタ配置部1Aとインナ配置部1Dの外側面にそれぞれ突設された突起部を示し、これらの突起部6には、後述するパッドガイド部材19の各爪部26が係止されるものである。この場合、各突起部6は細長い突条体として形成され、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するときの挿入方向(図12中の矢示B方向)に沿って延びている。
また、突起部6のうちパッドガイド部材19の挿入方向に対して入口側となる部位には、図7に示す如く、斜めに傾斜したガイド面6Aが設けられている。このガイド面6Aは、パッドガイド部材19の挿入案内部27と協働して爪部26を突起部6上へと円滑に案内することができる。
7は突起部6上に突出して設けられたストッパで、該ストッパ7は、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入したときに、爪部26の端面26Bと当接可能な状態となる。これにより、ストッパ7は、爪部26が挿入方向と逆向きに変位するのを規制し、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2内に抜止め状態に保持するものである。
8はブラケット1に摺動可能に支持されたキャリパで、該キャリパ8は、図1ないし図3に示す如く、ディスクDのアウタ側に配置されたアウタ脚部8Aと、該アウタ脚部8Aからディスクの外周側を跨いでインナ側に延びたブリッジ部8Bと、該ブリッジ部8Bの先端側から径方向内側に延びたインナ脚部8Cと、アウタ脚部8A,ブリッジ部8Bに突設された例えば2本の腕部8D,8Eと、アウタ脚部8A,インナ脚部8Cに突設され、ディスクDの軸方向で互いに対向する一対のパッド支持腕8F,8G等とによって構成されている。
ここで、アウタ脚部8A内には、図3に示すようにシリンダ穴9が形成され、このシリンダ穴9内にはピストン10が摺動可能に挿嵌されている。また、ブリッジ部8Bの径方向内側には、後述のパッド押えばね30が装着されるばね装着溝8Hが設けられている。また、腕部8D,8Eは、後述の摺動ピン11,12等によってディスクDの軸方向に移動可能に支持されている。
そして、ブレーキの作動時には、シリンダ穴9内にブレーキ液が供給されることにより、ピストン10が摺動変位してアウタ側の摩擦パッド13をディスクDに押圧する。この結果、キャリパ8は、ピストン10からの反力によってアウタ側に摺動変位し、インナ脚部8Cによってインナ側の摩擦パッド13をディスクDに押圧する構成となっている。
11はブラケット1のボス部1Bに螺着された摺動ピンで、該摺動ピン11の外周側には、スリーブ11Aを介してキャリパ8の腕部8Dが摺動可能に挿通されている。また、12はブラケット1のボス部1Cに螺着された他の摺動ピンで、該摺動ピン12の外周側には、スリーブ(図示せず)等を介してキャリパ8の腕部8Eが摺動可能に挿通されている。そして、各摺動ピン11,12は、互いに異なる位置でキャリパ8をディスクDの軸方向に移動可能に支持している。
13はディスクDのアウタ側とインナ側にそれぞれ配置された一対の摩擦パッドで、該各摩擦パッド13は、ディスクDに両面側から制動力を付与するものであり、図3に示す如く、ディスクDの表面に摺接するライニング14と、該ライニング14の裏面に固着され、後述の取付腕部16、耳部17と一体に形成された裏金15とによって構成されている。
ここで、ライニング14は裏金15よりも一回り小さい扇形状に形成され、ディスクDの回転方向(周方向)に延びている。そして、ライニング14の端面14Aと裏金15の端面15Aとは、図14に示す如く、例えばライニング14の長さLに対応する位置で互いに近接しつつ略平行に延びて形成されている。このため、摩擦パッド13の径方向内側には、各端面14A,15Aの間に位置してライニング14の長さLに対応する部位に段差13Aが形成されている。
15は摩擦パッド13の裏面側を構成する裏金で、該裏金15は、図4に示す如く、例えば金属板等によってディスクDの周方向に延びる略扇形状に形成され、その径方向外側の端面15Aには、後述のパッド押えばね30が当接するばね当接部15Bが突設されている。また、裏金15の長さ方向一側(ディスクDが正方向に回転するときの回転方向入口側)には、キャリパ8側に取付けられる取付腕部16が突設されている。
そして、取付腕部16には、ディスクDの略周方向に延びる長穴16Aが設けられ、該長穴16A内には、後述の支持ピン18が挿通されている。このため、摩擦パッド13の回転方向入口側は、キャリパ8により支持ピン18等を介してディスクDの回転方向及び軸方向に移動可能な状態で支持されている。一方、裏金15の長さ方向他側(ディスクDが正方向に回転するときの回転方向出口側)には、後述の耳部17が突設されている。
17は裏金15の回転方向出口側に一体に設けられた略T字状の耳部で、該耳部17は、裏金15からディスクDのほぼ回転方向に延びて形成され、その先端側は、2方向に分かれてディスクDの径方向内側,径方向外側にそれぞれ突出する突出端17A,17Bとなっている。
そして、径方向内側の突出端17Aは、後述するパッドガイド部材19のガイド溝挿嵌部20を介してブラケット1のパッドガイド溝2に挿入されている。また、径方向外側の突出端17Bには、パッドガイド部材19のパッド押え部22が係合した状態で取付けられている。そして、耳部17は、パッド押え部22によりパッドガイド溝2に向けて弾性的に押付けられている。
18はキャリパ8の各パッド支持腕8F,8G間に取付けられた支持ピンで、該支持ピン18の外周側には、摩擦パッド13の取付腕部16がディスクDの回転方向及び軸方向に移動可能に挿通されている。このため、ブレーキの作動時には、摩擦パッド13に正方向(図1中の矢示A方向)の制動トルクが加わると、この制動トルクは、支持ピン18によってキャリパ8に伝達されることがなく、摩擦パッド13の耳部17を介してブラケット1のトルク受部3に伝達される。
次に、図9ないし図11等を参照しつつ、摩擦パッド13に付設されたパッドガイド部材19について詳しく説明する。
19はブラケット1に設けられたガイド部材としてのパッドガイド部材を示し、該パッドガイド部材19は、例えばばね性を有する金属板等を屈曲させることにより、一体構造物として形成され、各摩擦パッド13の耳部17等をパッドガイド溝2に沿って軸方向に案内するものである。そして、パッドガイド部材19は、後述のガイド溝挿嵌部20、トルク受け板部21、パッド押え部22、連結部23、変位規制部24,25、爪部26、挿入案内部27、裏金当接部28、延長部29によって大略構成されている。
20は例えば略コ字状(略U字状)に屈曲して形成された2つのガイド溝挿嵌部で、これらのガイド溝挿嵌部20は、ブラケット1のアウタ配置部1Aとインナ配置部1Dに位置して各パッドガイド溝2にそれぞれ挿嵌されている。この場合、パッドガイド部材19の組付時には、図12に示す如く、ガイド溝挿嵌部20をパッドガイド溝2の深さ方向に沿って矢示B方向に挿入する。
また、各ガイド溝挿嵌部20は、図5に示す如く、アウタ側とインナ側の摩擦パッド13の耳部17(突出端17A)をパッドガイド溝2内で弾性的に支持し、ブレーキの作動時には、各摩擦パッド13をパッドガイド溝2に沿って円滑に変位させる構成となっている。
21は各ガイド溝挿嵌部20の一端側にそれぞれ設けられた平板状のトルク受け板部で、これらのトルク受け板部21は、図5に示す如く、ガイド溝挿嵌部20からブラケット1のトルク受部3に沿ってディスクDの径方向外側に延び、このトルク受部3と摩擦パッド13の耳部17との間で制動トルクを受承する。
22は各トルク受け板部21の先端側にそれぞれ設けられた裏金保持部で、これらのパッド押え部22は、トルク受け板部21から摩擦パッド13側に向けて例えば略C字状に湾曲し、裏金15の耳部17(突出端17B)を取囲むように形成されている。
そして、パッド押え部22は径方向外側の突出端17Bに弾性的に係合し、耳部17をパッドガイド溝2に向けて押えるように付勢することにより、径方向内側の突出端17Aをパッドガイド溝2内に抜止めしている。これにより、パッド押え部22は、図14に示す如く、摩擦パッド13の組付、交換等を行うときに、キャリパ8を外した状態でも摩擦パッド13を所定の組付位置に保持し、このときに摩擦パッド13がブラケット1から脱落するのを防止するものである。
23はインナ側とアウタ側のパッド押え部22をディスクDの外周側で連結する連結部で、該連結部23には、図10、図11に示す如く、各摩擦パッド13の間に向けて突出する内側の変位規制部24が設けられ、この変位規制部24は、インナ側とアウタ側の摩擦パッド13がディスクDに向けて必要以上に変位するのを規制している。
25は各トルク受け板部21にそれぞれ設けられた外側の変位規制部で、これらの変位規制部25は、例えばL字状に屈曲した金属片等によって形成され、各摩擦パッド13の裏面側に突出すると共に、摩擦パッド13がディスクDから必要以上に離れるのを規制している。
26は各トルク受け板部21にそれぞれ設けられた係止部としての爪部を示し、該各爪部26は、図5ないし図7に示す如く、例えば略L字状の金属片等によって形成され、ブラケット1の各突起部6に係止されている。そして、爪部26は、トルク受け板部21と協働してパッドガイド部材19をディスクDの回転方向に位置決めし、トルク受け板部21の回転方向への位置ずれ、がたつき等が生じるのを規制している。また、爪部26のうちディスクDの径方向外側に面した端面26Bには、ブラケット1のストッパ7が当接している。
ここで、爪部26は、トルク受け板部21から突起部6に重なる位置まで突出し、その先端26Aは、突起部6を越えた位置で略L字状に屈曲している。このため、ディスクブレーキの組立時には、図12に示す如く、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に向けて矢示B方向に挿入すると、爪部26はストッパ7を乗越えた後に、突起部6に沿って長さ方向にスライドし、先端26Aが突起部6に係止される構成となっている。
この先端26Aと突起部6との間のディスクDの回転方向のクリアランスを小さくすることで、前述したトルク受け板部21の回転方向への位置ずれ、がたつきを防止することができる。なお、パッドガイド部材19のブラケット1からの脱落防止を主目的とする場合には、上記クリアランスは比較的大きなものとしても問題はない。
27は各爪部26にそれぞれ設けられた挿入案内部で、該各挿入案内部27は、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するときに、各爪部26をブラケット1のストッパ7(または突起部6)に向けて案内するものである。ここで、インナ側とアウタ側の挿入案内部27は、図13に示す如く、各爪部26からパッドスプリング19の挿入方向(矢示B方向)に向けて延びつつ、この挿入方向に逆V字状に拡開して形成され、各爪部26よりも外側に広がるように湾曲している。
このため、パッドガイド部材19の挿入時には、その挿入位置がディスクDの軸方向(図13中の左,右方向)に僅かにずれたとしても、まず挿入案内部27が突起部6(ストッパ7)に滑らかに乗上げることができ、その後に挿入案内部27の案内によって爪部26が突起部6に乗上げるようになる。これにより、例えば爪部26の端面が突起部6に突き当たることによって挿入動作の妨げになるのを防止することができる。
一方、28は各ガイド溝挿嵌部20の他端側にそれぞれ設けられた裏金当接部を示している。これらの裏金当接部28は、図5、図9に示す如く、例えば先端側が屈曲した金属片等として形成されている。そして、各裏金当接部28の先端側は、ブラケット1の傾斜面部5に沿って斜めに傾斜し、摩擦パッド13の段差13Aに対応する位置で傾斜面部5と裏金15の端面15Aとに当接している。
29は各裏金当接部28の先端側にそれぞれ設けられた延長部を示し、これらの延長部29は、例えば摩擦パッド13が組付作業中に位置ずれしたときに、その段差13Aを裏金当接部28に向けて案内するものである。そして、延長部29は、図10、図15に示す如く、インナ側とアウタ側の裏金当接部28からブラケット1の外側(ディスクDの軸方向)に向けて延びつつ、その先端側が摩擦パッド13、パッド押え部22等とは反対側に向けて斜めに折曲げられている。
ここで、摩擦パッド13の組付作業時には、キャリパ8が摩擦パッド13の外側に配置されていないから、例えば図16に示す如く、摩擦パッド13が傾くように位置ずれすることがある。このとき、摩擦パッド13は、裏金15が裏金当接部28から外側に外れてしまい、ライニング14がパッド押え部22によって裏金当接部28上に押付けられた状態となり易い。
この状態において、仮りに延長部29が設けられていない場合には、裏金15を持上げて裏金当接部28上に戻そうとしても、摩擦パッド13の段差13Aが裏金当接部28の端面に引掛ることがあり、これによってパッドの位置ずれを直すのに手間がかかることが多い。
しかし、本実施の形態では、図17に示す如く、パッドガイド部材19に延長部29を設けているため、摩擦パッド13が位置ずれしたときには、裏金当接部28から外側にずれた裏金15が延長部29に乗った状態となる。このため、摩擦パッド13の段差13Aと裏金15とを延長部29の傾斜に沿って裏金当接部28上へとスムーズに戻すことができ、パッドの位置ずれを容易に直すことができる。
一方、図3、図4において、30はパッドガイド部材19と共に摩擦パッド13に付設されたパッド押えばねを示している。このパッド押えばね30は、例えばばね性を有する金属板等によって形成され、キャリパ8のばね装着溝8H内に設けられている。
そして、パッド押えばね30は裏金15のばね当接部15Bに斜め方向から当接し、摩擦パッド13をディスクDの径方向内側及び回転方向出口側に向けて付勢している。このように、摩擦パッド13は、パッドガイド部材19のパッド押え部22とパッド押えばね30とによってブラケット1の傾斜面部5に押付けられているため、摩擦パッド13のがたつき等を抑えて高い耐振性を得ることができる。
本実施の形態によるディスクブレーキは上述の如き構成を有するもので、次に図12ないし図17を参照しつつ、ブレーキの組立作業について説明する。
まず、ブレーキの組立時には、図12、図13に示す如く、パッドガイド部材19のガイド溝挿嵌部20をブラケット1のパッドガイド溝2に向けて矢示B方向に挿入し、ガイド溝挿嵌部20をパッドガイド溝2内に嵌合させる。
この挿入作業では、パッドガイド部材19をブラケット1のトルク受部3に沿って矢示B方向に移動させると、まずインナ側とアウタ側の挿入案内部27が各ストッパ7に乗上げつつ、爪部26をストッパ7上に案内する。そして、これらの爪部26はストッパ7を乗越えた後に、突起部6に係止される。
これにより、パッドガイド部材19は、ガイド溝挿嵌部20がパッドガイド溝2内に嵌合された状態でストッパ7によって抜止めされ、またトルク受け板部21と爪部26とによってディスクDの回転方向への移動が規制された状態となるので、ブラケット1に安定的に組付けることができる。
次の作業では、図14に示す如く、摩擦パッド13をパッドガイド部材19に係合させつつ、ブラケット1に取付ける。この作業では、まず仮想線で示すように、裏金15の耳部17の突出端17B側をパッドガイド部材19のパッド押え部22内に係合させ、パッド押え部22を持上げるように弾性変形させながら、耳部17の突出端17A側をパッドガイド部材19のガイド溝挿嵌部20内に挿入する。
この結果、摩擦パッド13は、図14、図15に示す如く、突出端17Bに係合したパッド押え部22によって所定の組付位置に保持された状態となる。従って、例えば摩擦パッド13の組付、交換作業等では、キャリパ8を外した状態でも、摩擦パッド13がブラケット1から脱落するのを防止でき、パッドを手で保持しながら作業を行う必要がないので、作業を円滑に行うことができる。
また、この組付作業中には、図16、図17に示すように、摩擦パッド13の裏金15が裏金当接部28の外側に食み出したとしても、この位置には延長部29が設けられているので、裏金15を延長部29に沿って裏金当接部28上へと円滑に戻すことができ、このときに摩擦パッド13の段差13Aが裏金当接部28の端面等に引掛かるのを防止することができる。
そして、これらの摩擦パッド13、パッドガイド部材19等に対して、ブラケット1に取付けたキャリパ8を被せることにより、ディスクブレーキを組立てることができる。
次に、ディスクブレーキの作動について説明すると、まず車両の走行中にブレーキが操作されたときには、キャリパ8のシリンダ穴9内にブレーキ液圧が供給され、ピストン10がシリンダ穴9内でディスクDに向けて摺動変位する。
これにより、各摩擦パッド13は、ピストン10またはキャリパ8のインナ脚部8Cによって押圧され、耳部17がパッドガイド部材19の内側で摺動することにより、ディスクDの両面に押付けられる。このとき、ブラケット1のトルク受部3は、ディスクDから摩擦パッド13に加わる正方向の制動トルクを裏金15の耳部17を介して安定的に受承することができ、これによってディスクDに十分な制動力を付与することができる。
この場合、パッドガイド部材19は、ブラケット1の突起部6、ストッパ7等によってディスクDの径方向及び回転方向に位置決めされているので、走行中やブレーキ操作時の振動等によってパッドガイド部材19のがたつき等が生じるのを防止することができる。
また、二輪車等の車両においては、例えば運転者が車両を押して後進方向に動かしつつ、ブレーキを操作することがある。このとき、ブラケット1のトルク受部4は、ディスクDから摩擦パッド13に加わる逆方向の制動トルクを耳部17の突出端17Aを介して安定的に受承でき、車輪の逆回転時にもディスクDに制動力を付与することができる。
かくして、本実施の形態によれば、ブラケット1には、パッドガイド部材19の挿入方向(図12中の矢示B方向)に沿って延びる突起部6を設け、パッドガイド部材19には、該突起部6に係止される爪部26を設ける構成としている。
これにより、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するときには、この挿入動作に伴って爪部26を突起部6に係止させることができ、パッドガイド部材19を挿入方向にスライドさせるだけでブラケット1に効率よく組付けることができる。そして、この状態では、突起部6と爪部26とによってパッドガイド部材19をディスクDの回転方向(周方向)に対して確実に位置決めすることができる。
従って、パッドガイド部材19の組付状態を安定させることができるので、ディスクブレーキの使用時には、例えば振動、衝撃等によってパッドガイド部材19のがたつき、位置ずれ等が生じるのを防止することができる。これにより、ブレーキ作動時の異音やパッドガイド部材19の早期摩耗、変形等を抑えることができ、ブレーキとしての商品性、耐久性を向上させることができる。
また、ブレーキの組立時には、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するだけで、その組付作業を迅速かつ容易に行うことができ、この状態で他の部品(例えば摩擦パッド13、キャリパ8等)の組付作業を続けたとしても、突起部6と爪部26とによってパッドガイド部材19の脱落、位置ずれ等を防止することができる。従って、ディスクブレーキの組立作業を効率よく行うことができる。
この場合、突起部6にはストッパ7を設けたので、パッドガイド溝2に挿入したパッドガイド部材19をストッパ7によって抜止め状態に保持することができる。これにより、ブラケット1に組付けたパッドガイド部材19をディスクDの回転方向だけでなく、パッドガイド溝2の深さ方向に対しても確実に位置決めすることができる。従って、パッドガイド部材19の組付状態をより安定させることができ、耐振性を向上させることができる。
一方、パッドガイド部材19の爪部26には挿入案内部27を設けたので、パッドガイド部材19の挿入時には、挿入案内部27によって爪部26をブラケット1の突起部6に向けて案内でき、これによって爪部26と突起部6とを位置合わせすることができる。
従って、ブレーキの組立時には、例えばパッドガイド部材19の挿入位置のずれ等によって爪部26が突起部6に突き当てられたり、これによってブラケット1に傷がつくのを避けることができ、パッドガイド部材19の挿入動作を円滑に行うことができる。
また、パッドガイド部材19の裏金当接部28には、摩擦パッド13の段差13Aに対応する位置で外側に延びる延長部29を設けたので、摩擦パッド13の組付作業時には、裏金15が裏金当接部28から食み出すように位置ずれしたとしても、この裏金15を延長部29に沿って裏金当接部28上へとスムーズに案内でき、裏金15を所定の組付位置へと簡単に戻すことができる。
従って、裏金15を元の位置に戻すときに、摩擦パッド13の段差13Aが裏金当接部28の端面等に引掛るのを確実に防止することができ、組付時の作業性を向上させることができる。
さらに、ブラケット1には、斜めに傾斜した状態で摩擦パッド13を支持する傾斜面部5を設けたので、例えばディスクDの略径方向(パッドガイド溝2の深さ方向)に沿った振動、衝撃等の外力Fが摩擦パッド13に加わる場合でも、この外力Fを傾斜面部5に沿った方向の分力f1と、傾斜面部5と垂直な方向の分力f2とに分散して受承することができる。
これにより、ブラケット1と摩擦パッド13とを外力Fから保護することができ、ブレーキの耐振性を向上させることができる。また、例えば傾斜面部5を斜めに延ばすことにより、外力Fの受承面積を増やすことができ、外力Fの受承部位に加わる圧力(面圧)を小さくして耐久性を高めることができる。
なお、前記実施の形態では、二輪車用のディスクブレーキを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両に搭載されるディスクブレーキにも適用できるものである。
また、実施の形態では、ストッパ7を突起部6の上部にこれと一体に設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば図9中に仮想線で示す変形例のように、ストッパと突起部とを別体に設ける構成としてもよい。この場合、ブラケット1の外側面には、突起部6と異なる位置にこれと別体のストッパ7′が突設され、パッドガイド部材19の爪部26には、その先端26Aからストッパ7′に対応する位置に向けて延びる延長端部26A′が設けられている。
そして、この延長端部26A′は、パッドガイド部材19をパッドガイド溝2に挿入するときにストッパ7′を乗越えることにより、ストッパ7′と協働してパッドガイド部材19をパッドガイド溝2に抜止め状態に保持するようになっている。また、この変形例では、爪部26の延長端部26A′に挿入案内部27を設ける構成としてもよい。
本発明の実施の形態によるディスクブレーキを示す正面図である。 図1のディスクブレーキを上側からみた平面図である。 ディスクブレーキを図1中の矢示III−III方向からみた縦断面図である。 ディスクブレーキのインナ側の部位を図3中の矢示IV−IV方向からみた縦断面図である。 図1中のパッドガイド溝、突起部、パッドガイド部材等を拡大して示す拡大正面図である。 ブラケットの突起部、バッドガイドスプリングの爪部等を図5中の矢示VI−VI方向から拡大してみた横断面図である。 ブラケットの突起部、バッドガイドスプリングの爪部等を図5中の矢示VII−VII方向から拡大してみた縦断面図である。 図4中のa部を拡大して示す要部拡大図である。 ブラケットとパッドガイド部材とを組立てる前の状態で左背面側からみた斜視図である。 パッドガイド部材を図5中の左側から拡大してみた左側面図である。 図10のパッドガイド部材を上側からみた平面図である。 パッドガイド部材をブラケットのパッドガイド溝に挿入する前の状態を示す正面図である。 図12中のブラケットの一部とパッドガイド部材とを左側から拡大してみた左側面図である。 ブラケットに摩擦パッドを組付けた状態を示す正面図である。 図14中の摩擦パッド、パッドガイド部材等を左側から一部破断してみた左側面図である。 摩擦パッドが位置ずれした状態を一部破断してみた左側面図である。 摩擦パッドの段差、パッドガイド部材の延長部等を示す図16中の要部拡大図である。
符号の説明
1 ブラケット
2 パッドガイド溝
3,4 トルク受部
5 傾斜面部
6 突起部
7,7′ ストッパ
8 キャリパ
13 摩擦パッド
13A 段差
14 ライニング
15 裏金
14A,15A 端面
16 取付腕部
17 耳部
19 パッドガイド部材(ガイド部材)
20 ガイド溝挿嵌部
21 トルク受け板部
22 パッド押え部
23 連結部
24,25 変位規制部
26 爪部(係止部)
26A 先端
26B 端面
27 挿入案内部
28 裏金当接部
29 延長部
30 パッド押えばね
D ディスク

Claims (5)

  1. 車両の非回転部分に取付けられディスクを挟んで軸方向両側にパッドガイド溝がそれぞれ設けられたブラケットと、該ブラケットにディスクの軸方向に移動可能に支持されたキャリパと、前記ブラケットのパッドガイド溝に挿入される耳部を有し該キャリパによってディスクの両面に押圧される一対の摩擦パッドと、前記ブラケットに設けられ該各摩擦パッドの耳部をディスクの軸方向に案内するガイド部材とを備えてなるディスクブレーキにおいて、
    前記ブラケットには、前記ガイド部材を前記パッドガイド溝に挿入するときの挿入方向に沿って延びる突起部を設け、
    前記ガイド部材には、前記ブラケットのパッドガイド溝に挿入したときに前記突起部に係止され前記ガイド部材がディスクの回転方向に移動するのを規制する係止部を設ける構成としたことを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記ブラケットには、前記ガイド部材を前記パッドガイド溝に挿入した位置に挿入方向と逆向きに変位するのを規制して抜止め状態に保持するストッパを設けてなる請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記ガイド部材の係止部には、前記ガイド部材の挿入方向に拡開して形成され前記係止部を前記ブラケットのストッパに向けて案内する挿入案内部を設けてなる請求項2に記載のディスクブレーキ。
  4. 前記ガイド部材には、前記摩擦パッドを構成するライニングと裏金との間の段差に対応する位置で前記裏金が当接する裏金当接部と、該裏金当接部から軸方向に延びて折曲げられ前記摩擦パッドを前記ガイド部材に組付けるときに前記摩擦パッドの段差を該裏金当接部に向けて案内する延長部とを設けてなる請求項1,2または3に記載のディスクブレーキ。
  5. 前記ブラケットには前記パッドガイド溝に対して斜めに傾斜した状態で前記摩擦パッドを支持する傾斜面部を設けてなる請求項1,2,3または4に記載のディスクブレーキ。
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