JP2007032208A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 エンジン駆動式作業部を備えた自走式作業機の作業性を高める。
【解決手段】 作業機10はエンジン14で駆動の作業部13、作業部のオンを指示する作業駆動指令部45、電動モータ21L,21Rで駆動の走行部11L,11R、電動モータを制御する制御部61、及び、制御部に電動モータの目標速度を指示する目標速度調節部53を備える。作業部をエンジンで駆動するときの基準となる、エンジンの回転数をエンジン基準回転数とする。制御部は、作業駆動指令部の指示がオンであるという第1の条件を満たし、且つ、エンジン基準回転数に対してエンジンの実回転数が下回ったという第2の条件を満たしたときには、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数まで戻るように、電動モータの実速度をPID制御する構成である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自走可能な機体にエンジン駆動式作業部を備えた作業機に関する。
エンジン駆動式作業部を備えた作業機には、例えばオーガ式除雪機のように、走行速度や作業状況に応じて作業部にかかる負荷が増大するものがある。オーガ式除雪機は、前進走行しつつ前部のオーガ(作業部)で雪を掻き集めて除雪する作業機である。走行速度が増すと、オーガによる除雪量も増す。この結果、オーガにかかる負荷は増大する。このようなオーガ式除雪機としては、各種のものが知られている(例えば、特許文献1−2参照。)。
実開平3−32617号公報 特開2004−278055公報
特許文献1に示す従来のオーガ式除雪機は、雪質や積雪量に応じてオーガにかかる負荷が変動したときに、走行部の走行速度を変えるというものである。
特許文献2に示す従来のオーガ式除雪機は、エンジン目標回転数に対してエンジンの回転数が増減したときに指示用ランプで作業者に報知するというものである。
特許文献2によれば、オーガにかかる負荷の変動に応じて、エンジンの回転数が増減するので、作業者は指示用ランプの指示に基づいて走行部の走行速度を変えればよい。
上記従来の技術の例示として、特許文献1に示す従来のオーガ式除雪機を、次の図8に基づいて説明する。図8(a),(b)は従来のオーガ式除雪機の構成図であり、(a)は側方から見たオーガ式除雪機を示し、(b)はオーガ式除雪機を模式的に示す。
従来のオーガ式除雪機100は、除雪作業部101を備えた機体102を走行部103によって走行させるようにし、除雪作業部101及び走行部103をエンジン104にて駆動するというものである。除雪作業部101はオーガ111、ブロア112及びシュータ113からなる。
このオーガ式除雪機100によれば、エンジン104の回転速度を速度センサ121で検出するとともに、エンジン104からオーガ111及びブロア112に伝達されるトルクをトルクセンサ122で検出し、これらの検出信号に基づき、除雪している雪質及び積雪量を制御部123で推定することができる。
制御部123は、推定結果に基づいて走行部103、オーガ111及びブロア112の速度を制御する。具体的に述べると、制御部123は、雪質が氷雪で且つ積雪量が少ないと推定した場合には、走行部103の速度を減少させるとともにオーガ111及びブロア112の速度を増大させ、一方、普通の雪質(柔らかい雪など)で且つ積雪量が多いと推定した場合には、走行部103、オーガ111及びブロア112の速度を減少させる。
しかしながら、除雪する雪質や積雪量は常に変化することが多い。特許文献1に示す従来のオーガ式除雪機100のように、雪質や積雪量に応じて除雪作業部101にかかる負荷が変動したときに、単に走行部103の走行速度を変えるだけでは、負荷が変動する度に減速、加速を頻繁に繰り返すことになる。例えば、除雪中に走行速度が頻繁に大きく変動したのでは、作業者にとって煩わしい。作業性を高めるには改良の余地がある。
また、走行速度や負荷の大きさにかかわらず、負荷が増大する度に単に一定の走行速度まで下げるのでは、低速過ぎる場合もあり、作業性を高めるには改良の余地がある。
また、特許文献2に示す従来のオーガ式除雪機のように、雪質や積雪量に応じてオーガにかかる負荷が変動したときに、その度に作業者が走行速度を頻繁に変更するのでは、操作が面倒であり、作業性を高めるには改良の余地がある。
本発明は、電動モータにて自走可能な機体にエンジン駆動式作業部を備えた作業機の作業性を、より高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、機体に、エンジンにより駆動するオーガ式除雪作業部等の作業部と、この作業部のオン・オフを指示する作業駆動指令部と、電動モータにより駆動する車輪やクローラ等の走行部と、電動モータを制御する制御部と、この制御部に電動モータの目標速度を指示する目標速度調節部とを備えた作業機において、
作業部をエンジンにて駆動するときの基準となる、エンジンの回転数を予め設定し、この設定された回転数をエンジン基準回転数としたときに、
制御部は、作業駆動指令部の指示がオンであるという第1の条件を満たし、且つ、エンジン基準回転数に対してエンジンの実回転数が下回ったという第2の条件を満たしたときには、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数まで戻るように、電動モータの実速度をPID制御する構成としたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1において、制御部は、第1の条件を満たし、且つ、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数に達したときには、電動モータの実速度が目標速度調節部にて指示した目標速度となるようにPID制御を実行する構成としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2において、制御部が、第1の条件を満たしていないときには、エンジンの実回転数にかかわらず、電動モータの実速度が目標速度調節部にて指示した目標速度となるように制御を実行する構成としたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、作業部をエンジンにて駆動するときの基準となる、エンジンの回転数を予め設定し、この設定された回転数をエンジン基準回転数とし、このエンジン基準回転数を維持しつつ作業できるようにした。
エンジン基準回転数については、例えばエンジンがほぼ最大トルクを発生するときの回転数に、設定すればよい。エンジンがほぼ最大トルクを発生するときのエンジンの回転数を維持することが、最も作業効率を高めることができるからである。
一般に、走行速度に応じて作業部にかかる負荷が増大する作業機において、作業機における現在の走行速度で作業中に、作業部にかかる負荷が増大した場合には、エンジンの回転数が低下する。このとき、走行速度を下げることにより、作業部にかかる負荷が低減するので、エンジンの回転数を元に戻すことができる。
請求項1に係る発明では、作業駆動指令部で作業部をオンにした状態において、エンジン基準回転数に対してエンジンの実回転数が下回ったときに、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数まで戻るように、電動モータの実速度をPID制御によって下げるようにした。
つまり、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数を下回る場合には、負荷が過大な状態(過負荷状態)であると判断して、電動モータの実速度を下げることで、作業機の走行速度を下げる。この結果、過負荷状態を解消することができるので、エンジンの実回転数をエンジン基準回転数まで戻すことができる。このようにして、エンジン基準回転数を維持しつつ作業効率を高めることができる。しかも、過負荷状態を解消することによって、エンジンの燃料消費率(単位時間当たりに消費する燃料の量;燃費)を高めることができる。
さらには、電動モータの実速度をPID制御するので、例えば、負荷が頻繁に大きく変動した場合であっても、走行速度が頻繁に大きく変動することを抑制することができる。このため、作業者にとって、走行速度が頻繁に大きく変動する煩わしさがなく、作業性をより高めることができる。
請求項2に係る発明では、作業駆動指令部で作業部をオンにした状態において、エンジンの実回転数がエンジン基準回転数に達したときには、電動モータの実速度が目標速度調節部にて指示した目標速度となるように、PID制御を実行するようにした。
エンジンの実回転数がエンジン基準回転数に達しているときには、通常の負荷状態又は無負荷状態であると考えることができる。電動モータの実速度を目標速度となるようにPID制御を実行することによって、作業機の走行速度を上げることで、作業部による作業をより迅速に行うことができる。この結果、作業効率を高め、作業性をより高めることができる。
請求項3に係る発明では、作業駆動指令部で作業部をオフにしたときには、作業していない無負荷状態なので、エンジンの実回転数にかかわらず、電動モータの実速度が目標速度調節部にて指示した目標速度となるように制御することにした。
電動モータの実速度を目標速度となるように制御することによって、作業していないときの作業機の走行速度を上げることができる。このため、作業機をより速やかに移動させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は作業者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1は本発明に係る除雪機(作業機)の側面図である。図2は本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。
図1及び図2に示すように、除雪機10は、左右の走行部11L,11Rを備えた走行フレーム12に、オーガ式の作業部13及びこの作業部13を駆動するエンジン14を備えた車体フレーム15の後部を上下スイング可能に取付け、車体フレーム15の前部を昇降駆動機構16によって昇降するようにし、さらに、走行フレーム12の後部から後方上部へ左右2本の操作ハンドル17L,17Rを延し、これらの操作ハンドル17L,17Rの先端にグリップ18L,18Rを設けた、自走可能な作業機である。
このような除雪機10はオーガ式除雪機と言われている。以下、作業部13のことを除雪作業部13と言う。作業者は、除雪機10に連れて歩行しながら、操作ハンドル17L,17Rで除雪機10を操作することができる。
走行フレーム12及び車体フレーム15の組合せ構造は機体19をなす。走行フレーム12は、走行部11L,11Rを駆動する左右の電動モータ21L,21Rを備える。左右の走行部11L,11Rは、左右のクローラベルト22L,22R、走行輪として後部に配置された左右の駆動輪23L,23R、及び、前部に配置された左右の転動輪24L,24Rからなる。
左の電動モータ21Lの駆動力で、左の駆動輪23Lを介して左のクローラベルト22Lを駆動することができる。右の電動モータ21Rの駆動力で、右の駆動輪23Rを介して右のクローラベルト22Rを駆動することができる。
除雪作業部13は、オーガハウジング25、オーガハウジング25の背面と一体のブロアケース26、オーガハウジング25に備えたオーガ27、ブロアケース26に備えたブロア28及びシュータ29からなる。
図1に示すように、エンジン14は、電磁クラッチ31及び伝動機構32を介して除雪作業部13を駆動する除雪用駆動源である。
伝動機構32は、エンジン14のクランクシャフト14aに取り付けられた電磁クラッチ31から、オーガ用伝動軸33にベルトにて動力を伝達する、ベルト式伝動機構である。エンジン14の動力は、クランクシャフト14a→電磁クラッチ31→伝動機構32→オーガ用伝動軸33の経路でオーガ27及びブロア28に伝わる。オーガ27で掻き集めた雪を、ブロア28によってシュータ29を介して遠くへ飛ばすことができる。
なお、オーガハウジング25は、後下端にスクレーパ35及び左右のそり36L,36Rを備える。
昇降駆動機構16は、シリンダからピストンが進退可能なアクチュエータである。このアクチュエータは、電動モータ16a(図2参照)にて図示せぬ油圧ポンプから発生させた油圧によって、ピストンを伸縮させる型式の電動油圧シリンダである。電動モータ16aは、昇降駆動機構16のシリンダの側部に一体に組込んだ、昇降用駆動源である。
このような除雪機10は、走行フレーム12に、オーガハウジング25及びブロアケース26をローリング可能に取付け、オーガハウジング25をローリング駆動機構38で左右にローリング(横揺れ)させるようにした構成である。
詳しく説明すると、前後に延びるオーガ用伝動軸33をオーガハウジング25及びブロアケース26で回転可能に支承し、ブロアケース26を車体フレーム15の前端部に左右回転可能(ローリング可能)に取付けたものである。
上述のように、走行フレーム12は車体フレーム15を取り付けた構成である。このため、走行フレーム12にオーガハウジング25及びブロアケース26をローリング可能に取付けたことになる。この結果、走行フレーム12に対して、オーガハウジング25は昇降可能且つローリング可能である。
ローリング駆動機構38は、シリンダからピストンが進退可能なアクチュエータである。このアクチュエータは、電動モータ38a(図2参照)にて図示せぬ油圧ポンプから発生させた油圧によって、ピストンを伸縮させる型式の電動油圧シリンダである。電動モータ38aは、ローリング駆動機構38のシリンダの側部に一体に組込んだ、ローリング用駆動源である。
ところで、左右の操作ハンドル17L,17R間には、操作部40、制御部61、バッテリ62を配置したものである。以下、操作部40について説明する。
図3は本発明に係る操作部の斜視図である。図4は本発明に係る操作部の平面図である。図3及び図4に示すように操作部40は、左右の操作ハンドル17L,17Rの間に設けた操作ボックス41と、グリップ18Lの近傍で左の操作ハンドル17Lに設けた走行準備レバー42並びに左の旋回操作レバー43Lと、グリップ18Rの近傍で右の操作ハンドル17Rに取付けた右の旋回操作レバー43Rとからなる。
走行準備レバー42は、スイッチ42a(図2参照)に作用する走行準備部材であり、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になればスイッチ42aはオフになる。作業者の左手で走行準備レバー42を握ってグリップ18L側に下げれば、スイッチ42aはオンとなる。
左右の旋回操作レバー43L,43Rは、左右のグリップ18L,18Rを握った手でそれぞれ操作する旋回操作部材であり、それぞれ対応する旋回スイッチ43La,43Ra(図2参照)に作用する機構である。
これら左右の旋回操作レバー43L,43Rは、リターンスプリングの引き作用により、図に示すフリー状態になれば旋回スイッチ43La,43Raはオフになる。作業者の左手で左の旋回操作レバー43Lを握ってグリップ18L側に上げれば、左の旋回スイッチ43Laはオンとなる。右の旋回スイッチ43Raについても同様である。このように、左右の旋回操作レバー43L,43Rが握られているか否かは旋回スイッチ43La,43Raで検出することができる。
上記図2も参照しつつ説明すると、操作ボックス41はその背面41a(作業者側の面)に、メインスイッチ44及びオーガスイッチ45(「クラッチ操作スイッチ45」とも言う)を備える。
メインスイッチ44を回してオンにすることで、エンジン14を始動させることができる。オーガスイッチ45は、電磁クラッチ31をオン・オフ切替えする手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなる。
さらに操作ボックス41はその上面41bに、モード切替スイッチ51、スロットルレバー52、方向速度レバー53、リセットスイッチ54、オーガハウジング姿勢操作レバー55及びシュータ操作レバー56を、この順に左側から右側へ配列して、備えたものである。
より具体的に述べると、操作ボックス41の上面41bのうち、車幅中心CLの左隣に方向速度レバー53を配置するとともに、車幅中心CLの右隣にリセットスイッチ54を配置した。
モード切替スイッチ51は、制御部61における走行制御モードを切り替える手動式切替スイッチであり、例えばロータリスイッチからなる。ノブ51aを図反時計回りに回すことで第1制御位置P1、第2制御位置P2及び第3制御位置P3に切り替えることができる。これらの各位置P1,P2,P3に切り替えたときに、モード切替スイッチ51はそれぞれ対応するスイッチ信号を発する。
第1制御位置P1は、制御部61に「第1の制御モード」で制御をさせるためのスイッチ位置である。第2制御位置P2は、制御部61に「第2の制御モード」で制御をさせるためのスイッチ位置である。第3制御位置P3は、制御部61に「第3の制御モード」で制御をさせるためのスイッチ位置である。
第1の制御モードは、エンジン14の回転数を基に手動操作にて制御する、いわゆる、手動モードである。第2の制御モードは、スロットル弁71における開度の増加量に対して走行速度を緩やかに減少させるように制御する、いわゆる、パワーモードである。第3の制御モードは、スロットル弁71の開度の増加量に対して、走行速度を第2の制御モードの場合よりも大きく減少させるように制御する、いわゆる、オートモード(自動モード)である。なお、第2・第3の制御モードにおいて、スロットル弁71の開度の代わりに、エンジン14の回転数を基に走行速度を制御する構成であってもよい。
このように制御部61の負荷制御モードを、(1)作業に慣れている上級者が使う手動操作式の第1の制御モードと、(2)ある程度慣れている中級作業者が使う半自動式の第2の制御モードと、(3)不慣れな初心者が使う自動式の第3の制御モードとの、3つのモードに設定したものである。
これらのモードを適宜選択することにより、1台の除雪機10を初心者から上級作業者まで、自分に最適な作業形態で容易に使用することができる。
スロットルレバー52は、電子式ガバナ(電気式ガバナとも言う。)の制御モータ72を制御することによって、スロットル弁71を開閉制御するための操作部材であり、作業者の手で、矢印De,Inの如く前後方向へ往復させることができ、ポテンショメータ52aでポジションに応じた電圧を発生させる。スロットルレバー52を矢印De方向へ倒せばスロットル弁71を全閉まで閉じることができ、スロットルレバー52を矢印In方向へ倒せばスロットル弁71を全開まで開けることができる。この結果、エンジン14の回転数を調節することができる。
方向速度レバー53は、電動モータ21L,21Rの回転を制御するための操作部材であり、その詳細については後述する(図5参照)。
リセットスイッチ54(オーガ原位置自動復帰スイッチ54)は、オーガハウジング25の姿勢(位置)を、予め設定されている原点に復帰させるための手動スイッチであり、例えば押し釦スイッチからなり、表示灯57を備える。
オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガハウジング25の姿勢を変えるための、操作部材である。つまり、オーガハウジング姿勢操作レバー55は、オーガ27で除雪作業時にオーガハウジング25を雪面に合わせて昇降並びにローリングさせるべく、昇降駆動機構16やローリング駆動機構38を操作するための、操作部材である。オーガハウジング姿勢操作レバー55を前側Frs、後側Rrs、左側Les及び右側Risにスイング操作しているときに、それぞれ対応するスイッチをオンにすることができる。
シュータ操作レバー56は、シュータ29(図1参照)の向きを変えるための、操作部材である。
図5は本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。
図5に示すように、方向速度レバー53(「前後進速度調節レバー53」とも言う)は、作業者の手で、矢印Ad,Baの如く前後に往復させることができ、「中立範囲」より「前進」側へ倒せば除雪機10(図1参照)を前進させることができ、且つ「前進」領域においては、Lfが低速前進、Hfが高速前進となるように、速度制御も行える。同様に、「中立範囲」より「後進」側へ倒せば除雪機10を後進させることができ、且つ「後進」領域においては、Lrが低速後進、Hrが高速後進となるように、速度制御も行える。
この例では、図の左端に付記した通りに、後進の最高速が0V(ボルト)、前進の最高速が5V、中立範囲が2.3V〜2.7Vになるようにポテンショメータ53a(図2参照)でポジションに応じた電圧を発生させる。1つのレバーで前後の方向と高低速の速度制御とを設定できるので、方向速度レバー53と名付けた。
次に、除雪機10の制御系統について図2に基づき説明する。除雪機10の制御系統は、制御部61に中心に集約されたものである。制御部61はメモリ63を内蔵し、このメモリ63に記憶されている各種の情報を適宜読み出して制御する構成である。
先ず、除雪作業部13の系統の作動を説明する。
エンジン14の吸気系は、スロットル弁71を制御モータ72で開閉制御するとともに、チョーク弁73を制御モータ74で開閉制御する構成である。スロットル弁71の開度についてはスロットルポジションセンサ75で検出し、チョーク弁73の開度についてはチョークポジションセンサ76で検出し、これらの各検出信号を制御部61に発するようにした。
エンジン14の回転速度(回転数)については、エンジン回転センサ77にて検出し、その検出信号を制御部61に発するようにした。
エンジン14の出力の一部で発電機81を回し、得た電力をバッテリ62に供給するとともに、左右の電動モータ21L,21Rや他の電装品に供給する。エンジン14の出力の残部は、オーガ27及びブロア28の回転に充てる。
走行準備レバー42を握るとともに、オーガスイッチ45を操作することにより、電磁クラッチ31を接続(オン)し、エンジン14の動力でオーガ27及びブロア28を回転させることができる。なお、走行準備レバー42をフリーにするか、又は、オーガスイッチ45を操作することにより、電磁クラッチ31を断(オフ)状態にすることができる。
次に走行部11L,11Rの系統の作動を説明する。
本発明の除雪機10は、普通車両のパーキングブレーキに相当するブレーキとして、左右の電磁ブレーキ82L,82Rを備える。具体的には、左右の電動モータ21L,21Rの各モータ軸を左右の電磁ブレーキ82L,82Rによって制動するようにした。これらの電磁ブレーキ82L,82Rは、駐車中は制御部61の制御により、ブレーキ状態(オン状態)にある。そこで、次の手順で電磁ブレーキ82L,82Rを開放する。
メインスイッチ44がオン位置にあること、及び、走行準備レバー42が握られていることの2つの条件が満たされ、方向速度レバー53を前進又は後進に切換えると、電磁ブレーキ82L,82Rはオフ状態になる。
方向速度レバー53の位置情報をポテンショメータ53aから得た制御部61は、左右のモータドライバ84L,84Rを介して左右の電動モータ21L,21Rを回転させ、電動モータ21L,21Rの回転速度(回転数)をモータ回転センサ83L,83Rで検出して、その検出信号に基づいて回転速度が所定値になるようにフィードバック制御を実行する。この結果、左右の駆動輪21L,21Rが所望の方向に、所定の速度で回り、走行状態となる。
走行中の制動は次の手順で行う。モータドライバ84L,84Rは、回生ブレーキ回路85L,85R及び短絡ブレーキ回路86L,86Rを含む。短絡ブレーキ回路86L,86Rはブレーキ手段である。
左の旋回操作レバー43Lを握って左の旋回スイッチ43Laをオン操作している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部61は左の回生ブレーキ回路85Lを作動させ、左の電動モータ21Lの速度を下げる。
右の旋回操作レバー43Rを握って右の旋回スイッチ43Raをオン操作している間は、そのスイッチオンのスイッチ信号に基づいて制御部61は右の回生ブレーキ回路85Rを作動させ、右の電動モータ21Rの速度を下げる。
すなわち、左の旋回操作レバー43Lを握っている間だけ、除雪機10を左旋回させることができる。また、右の旋回操作レバー43Rを握っている間だけ、除雪機10を右旋回させることができる。
そして、(1)走行準備レバー42を離すか、(2)メインスイッチ44をオフ位置に戻すか、(3)方向速度レバー53を中立位置に戻すかの、何れかにより走行を停止させることができる。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を前後にスイング操作することで、電動モータ16aは正逆転し、昇降駆動機構16のピストンを伸縮させる。この結果、オーガハウジング25及びブロアケース26は昇降する。オーガハウジング25の昇降位置については、ハイト位置センサ87(上下動検出部87)にて検出し、その検出信号を制御部61に発するようにした。
オーガハウジング姿勢操作レバー55を左右にスイング操作することで、電動モータ38aは正転し、ローリング駆動機構38のピストンを伸縮させる。この結果、オーガハウジング25及びブロアケース26は左右にローリングする。オーガハウジング25のローリング位置については、ローリング位置センサ88(左右傾動検出部88)にて検出し、その検出信号を制御部61に発するようにした。
次に、上記図2に示す制御部61をマイクロコンピュータとした場合の制御フローについて、図6に基づき説明する。この制御フローは、例えばメインスイッチ44をオンにしたときに制御を開始し、メインスイッチ44をオフにしたときに制御を終了する。図中、ST××はステップ番号を示す。特に説明がないステップ番号については、番号順に進行する。以下、図2及び図4を参照しつつ説明する。
図6は本発明に係る制御部の制御フローチャートである。
ST01;方向速度レバー53の操作方向並びに操作量Ropを読み込んだ後に、ST02に進む。この信号は方向速度レバー53のポジションにより定まる。すなわち、方向速度レバー53のポテンショメータ53aから制御部61に発した、電動モータ21L,21Rの目標速度指令を読み込む。
ST02;方向速度レバー53の操作位置を調べ、「中立位置」なら停止制御であると判断してST03に進み、「後進位置」なら後進走行制御であると判断してST04に進み、「前進位置」なら前進走行制御であると判断してST05に進む。
ST03;電動モータ21L,21Rを停止させる又は停止状態を維持させた後に、ST01に戻る。
ST04;電動モータ21L,21Rの後進制御(逆転制御)を実行した後に、ST01に戻る。走行部11L,11Rは後進走行をする。
ST05;オーガスイッチ45のスイッチ信号を読み込んだ後に、ST06に進む。
ST06;オーガスイッチ45がオンであるか否かを調べ、NOならST07に進み、YESならST08に進む。
ST07;電磁クラッチ31をオフにした後に、ST11に進む。この結果、除雪作業部13は停止又は停止状態を維持する。
ST08;電磁クラッチ31をオンにした後に、ST10に進む。この結果、除雪作業部13は作動する。
ST09;エンジン14の実際の回転数Ne(以下、「実回転数Ne」と言う)を計測した後に、ST10に進む。実回転数Neについては、例えばエンジン回転センサ77で計測すればよい。
ST10;予め設定された一定のエンジン基準回転数Nsに対して、エンジンの実回転数Neが達した又は越えた(Ne≧Ns)か否かを調べ、YESならST11に進み、NOならST12に進む。
ここで、「エンジン基準回転数Ns」を次のように定義する。すなわち、除雪作業部13をエンジン14にて駆動するときの基準となる、エンジン14の回転数Nsを予め設定し、この設定された回転数Nsを「エンジン基準回転数Ns」とする。例えば、エンジン14が最大トルクを発生するときのエンジン14の回転数を、「エンジン基準回転数Ns」とする。
一般に、作業中において、エンジン14が高速回転に変化したときには、作業部13にかかる負荷が小さい作業状況になったと考えることができる。一方、エンジン14が低速回転に変化したときには、作業部13にかかる負荷が大きい作業状況になったと考えることができる。
ST10においては、「Ne≧Ns」なら、エンジン14に係る負荷が通常の大きさの負荷(通常負荷)又は無負荷であるとしてYESの判断になる。一方、エンジン基準回転数Nsに対して実回転数Neが下回るなら(Ne<Ns)、エンジン14にかかる負荷が過大(過負荷)であるとしてNOの判断になる。
ST11;方向速度レバー53の操作量Ropから電動モータ21L,21Rの目標速度Ts(目標回転数Ts)を求めた後に、ST13に進む。
ST12;上記ST11において求められた目標速度Tsを、「Ne≧Ns」の条件が満足するまで、PID制御によって下げることで、補正した後にST13に進む。ここで、PID制御は、比例動作、積分動作及び微分動作の3つの動作を含む、一般的な制御方式である(以下同じ。)。
ST13;電動モータ21L,21Rの実際の速度Tr(実回転速度Tr。以下、「実速度Tr」と言う)を計測した後に、ST14に進む。実速度Trについては、例えばモータ回転センサ83L,83Rで計測すればよい。
ST14;電動モータ21L,21Rの実速度Trが、目標速度Tsとなるように、PID制御によって電動モータ21L,21Rの前進制御(正転制御)を実行した後に、ST01に戻る。走行部11L,11Rは前進走行をする。この場合の目標速度Tsは、上記ST11において求められた目標速度Ts又は上記ST12において補正された目標速度Tsのことである。
次に、除雪機10の作用を、図2及び図6を参照しつつ図7に基づいて説明する。
図7は本発明に係る除雪機の作用を示す作用図であり、横軸を経過時間としたタイムチャートで各部の作動を示す。すなわち、(a)はエンジン14の実回転数Neを示し、(b)は電動モータ21L,21Rの実速度Trを示す。
オーガスイッチ45のオフ状態、つまり、除雪作業部13を停止した状態においては、(a)のようにエンジン14の実回転数Neは、エンジン基準回転数Nsを上回るNtである(Ns<Nt)。このときに制御部61は、電動モータ21L,21Rの実速度Trが、方向速度レバー53にて指示した目標速度Tsとなるように、PID制御を実行している。
このような電動モータ21L,21Rの実速度Trに基づいて、作業機10が走行中に、オーガスイッチ45をオンにすると、除雪作業部13は除雪作業を開始する。このため、除雪作業部13にかかる負荷は増大する。この結果、エンジン14にかかる負荷も増大するので、これに応じて(a)のように、エンジン14の実回転数Neが低下する。このままでは、エンジン基準回転数Nsに対してエンジン14の実回転数Neが下回ってしまう。
これに対して制御部61は、エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsまで戻るように、(b)の如く電動モータ21L,21Rの実速度TrをPID制御によって下げるように、制御する。より具体的には、「Ne=Ns」となるように、目標速度TsをPID制御によって下げて補正し、この補正された目標速度Tsを基準として、電動モータ21L,21Rの実速度TrをPID制御する。
このように、エンジン14にかかる負荷の大きさに応じて、電動モータ21L,21Rの実速度Trを下げることにより、エンジン基準回転数Ns(例えば、エンジン14がほぼ最大トルクを発生するときのエンジン14の回転数)を維持することができる。
しかも、負荷が変動しても「Ne=Ns」となるように、電動モータ21L,21Rの実速度TrをPID制御によって増減させるので、走行速度が頻繁に大きく変動することを抑制することができる。
その後、除雪作業部13による除雪作業を終了したときに、除雪作業部13は無負荷状態になる。この結果、(a)のようにエンジン14も無負荷状態になるので、これに応じて、エンジン14の実回転数Neは元のNtに戻る(Ns<Nt)。従って、(b)のように、電動モータ21L,21Rの実速度Trは、方向速度レバー53にて指示した元の目標速度Tsに戻る。
以上述べたように除雪機等の作業機10は上記構成、作用を有するので、次のような効果を発揮する。
すなわち作業機10は、機体19に、エンジン14により駆動する作業部13(除雪作業部13)と、この作業部13のオン・オフを指示する作業駆動指令部45(オーガスイッチ45)と、走行用電動モータ21L,21Rにより駆動する車輪やクローラ等の走行部11L,11Rと、電動モータ21L,21Rを制御する制御部61と、この制御部61に電動モータ21L,21Rの目標速度Tsを指示する目標速度調節部53(方向速度レバー53)とを備える。
制御部61は、作業駆動指令部45の指示がオンであるという第1の条件を満たし、且つ、エンジン基準回転数Nsに対してエンジン14の実回転数Neが下回ったという第2の条件を満たしたときには、エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsまで戻るように、電動モータ21L,21Rの実速度をPID制御する構成としたことを特徴とする。
このように制御部61は、作業部13をエンジン14にて駆動するときの基準となる、エンジンの回転数Nsを予め設定し、この設定された回転数Nsをエンジン基準回転数Nsとし、このエンジン基準回転数Nsを維持しつつ作業できるようにした。
エンジン基準回転数Nsについては、例えばエンジン14がほぼ最大トルクを発生するときの回転数に、設定すればよい。エンジン14がほぼ最大トルクを発生するときのエンジン14の回転数を維持することが、最も作業効率を高めることができるからである。
一般に、走行速度に応じて作業部13にかかる負荷が増大する作業機10において、作業機10における現在の走行速度で作業中に、作業部13にかかる負荷が増大した場合には、エンジン14の実回転数Neが低下する。このとき、走行速度を下げることにより、作業部13にかかる負荷が低減するので、エンジン14の実回転数Neを元に戻すことができる。
これに対して発明では、作業駆動指令部45で作業部13をオンにした状態において、エンジン基準回転数Nsに対してエンジン14の実回転数Neが下回ったときに、エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsまで戻るように、電動モータ21L,21Rの実速度TrをPID制御によって下げるようにした。
つまり、エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsを下回る場合には、負荷が過大な状態(過負荷状態)であると判断して、電動モータ21L,21Rの実速度Trを下げることで、作業機10の走行速度を下げる。この結果、過負荷状態を解消することができるので、エンジン14の実回転数Neをエンジン基準回転数Nsまで戻すことができる。このようにして、エンジン基準回転数Nsを維持しつつ作業効率を高めることができる。しかも、過負荷状態を解消することによって、エンジン14の燃料消費率(単位時間当たりに消費する燃料の量;燃費)を高めることができる。
さらには、21L,21Rの実速度TrをPID制御するので、例えば、負荷が頻繁に大きく変動した場合であっても、走行速度が頻繁に大きく変動することを抑制することができる。
例えば、他の制御方式を採用した場合に比べて、つまり、エンジン14の実回転数Neに応じて電動モータ21L,21Rの実速度Trを下げるための「マップ」を採用した制御方式に比べて、走行速度の変動を、より一層抑制することができる。
このため、作業者にとって、走行速度が頻繁に大きく変動する煩わしさがなく、作業性をより高めることができる。
さらに制御部61は、作業駆動指令部45で作業部をオンにした状態(駆動状態)において、エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsに達したときには、電動モータ21L,21Rの実速度Trが目標速度調節部53にて指示した目標速度となるようにPID制御を実行する構成としたことを特徴とする。
エンジン14の実回転数Neがエンジン基準回転数Nsに達しているときには、通常の負荷状態又は無負荷状態であると考えることができる。電動モータ21L,21Rの実速度Trを目標速度TsとなるようにPID制御を実行することによって、作業機10の走行速度を上げることで、作業部による作業をより迅速に行うことができる。この結果、作業効率を高め、作業性をより高めることができる。
さらに制御部61は、作業駆動指令部45で作業部13をオフにした状態(停止状態)においては、エンジン14の実回転数Neにかかわらず、電動モータ21L,21Rの実速度Trが目標速度調節部53にて指示した目標速度Tsとなるように制御を実行する構成としたことを特徴とする。
作業駆動指令部45で作業部13をオフにしたときには、作業していない無負荷状態なので、エンジン14の実回転数Neにかかわらず、電動モータ21L,21Rの実速度Trが目標速度調節部53にて指示した目標速度Tsとなるように制御することにした。このようにすることで、作業していないときの作業機10の走行速度を上げることができる。このため、作業機10をより速やかに移動させることができる。
以上、図6に基づきに説明した制御部61の制御フローの構成は、例えば上記モード切替スイッチ51で第3制御位置P3に切り替えたときの、第3の制御モード(オートモード)に適用するのに最適である。
なお、本発明は実施の形態では、作業機10は走行速度に応じて作業部13にかかる負荷が増大するものであればよく、オーガ式除雪機に限定されるものではない。
また、上記制御フローにおいて、左右の電動モータ21L,21Rの駆動制御方式は、例えば、モータ端子にパルス電圧を供給するパルス幅変調方式(PWM方式)とすればよい。制御部61の制御信号に応じて、モータドライバ84L,84Rはパルス幅が制御されたパルス信号を発して、電動モータ21L,21Rの回転を制御することができる。
本発明の作業機10は、作業部13をエンジン14で駆動するとともに、走行部11L,11Rの走行速度を電動モータ21L,21Rで可変するようにし、エンジン14並びに電動モータ21L,21Rを関連させて走行速度を制御するものであって、走行速度に応じて作業部13にかかる負荷が増大する自走式作業機である。このような作業機10は、前進走行しつつ前部のオーガで雪を掻き集めて除雪するオーガ式除雪機に好適である。
本発明に係る除雪機(作業機)の側面図である。 本発明に係る除雪機の模式的平面図兼制御系統図である。 本発明に係る操作部の斜視図である。 本発明に係る操作部の平面図である。 本発明で採用した方向速度レバーの作用説明図である。 本発明に係る制御部の制御フローチャートである。 本発明に係る除雪機の作用を示す作用図である。 従来のオーガ式除雪機の構成図である。
符号の説明
10…作業機(除雪機)、11L,11R…走行部、13…作業部(除雪作業部)、14…エンジン、19…機体、21L,21R…電動モータ、27…オーガ、28…ブロア、45…作業駆動指令部(オーガスイッチ)、53…目標速度調節部(方向速度レバー)、61…制御部、Ne…エンジンの実回転数、Ns…エンジン基準回転数、Tr…電動モータの実速度、Ts…電動モータの目標速度。

Claims (3)

  1. 機体に、エンジンにより駆動するオーガ式除雪作業部等の作業部と、この作業部のオン・オフを指示する作業駆動指令部と、電動モータにより駆動する車輪やクローラ等の走行部と、前記電動モータを制御する制御部と、この制御部に前記電動モータの目標速度を指示する目標速度調節部とを備えた作業機において、
    前記作業部を前記エンジンにて駆動するときの基準となる、エンジンの回転数を予め設定し、この設定された回転数をエンジン基準回転数としたときに、
    前記制御部は、前記作業駆動指令部の指示がオンであるという第1の条件を満たし、且つ、前記エンジン基準回転数に対して前記エンジンの実回転数が下回ったという第2の条件を満たしたときには、前記エンジンの実回転数が前記エンジン基準回転数まで戻るように、前記電動モータの実速度をPID制御する構成としたことを特徴とする作業機。
  2. 前記制御部は、前記第1の条件を満たし、且つ、前記エンジンの実回転数が前記エンジン基準回転数に達したときには、前記電動モータの実速度が前記目標速度調節部にて指示した目標速度となるようにPID制御を実行する構成としたことを特徴とする請求項1記載の作業機。
  3. 前記制御部は、前記第1の条件を満たしていないときには、前記エンジンの実回転数にかかわらず、前記電動モータの実速度が前記目標速度調節部にて指示した目標速度となるように制御を実行する構成としたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の作業機。
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