JP2007030731A - 段差学習システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 道路上に存在する段差を選択的に学習する段差学習システムを提供すること。
【解決手段】 サスペンションECU21は、段差検出処理プログラムのステップS11にて上下加速度Gを検出する。そして、ステップS15にて上下加速度Gの高周波成分を抽出する。続いて、ステップS16にて学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定し、さらにステップS21にてFRG_Mを”0”に設定して段差情報をナビゲーション装置10の記憶装置14に記憶(学習)することを要求する。ナビゲーションECU11においてはECU21の要求に従って記憶装置14に段差情報を記憶する。また、ECU21は、ステップS19にて上下加速度Gの低周波成分を抽出するとステップS22にてFRG_Mを”2”に設定し、段差情報の記憶(学習)処理の禁止を要求する。この要求に基づき、ECU11は段差情報の記憶(学習)を禁止する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、道路上に存在する段差の位置を学習する段差学習システムに関する。
従来から、例えば、下記特許文献1に示すような、車両のサスペンション制御装置は知られている。このサスペンション制御装置は、車両に搭載されたナビゲーション装置から提供される道路状況データに対応させてサスペンション制御を行うようになっている。すなわち、このサスペンション制御装置は、道路上に段差が存在するか否かをデータベースに基づいて判定することによって、サスペンションの硬さを制御するようになっている。このため、サスペンションからの入力である上下方向加速度を取得し、同取得した上下方向加速度に基づいて道路上に段差があるか否かを判定し、データベースに記録する学習も行われている。この学習は、実際のサスペンションの制御結果と予測される制御内容とを比較し、この比較結果に基づいてデータベースの内容を修正することによって行われる。
特開2000−318634号公報
しかしながら、上記従来のサスペンション制御装置においては、道路上にある段差をすべてそのまま学習し、学習した結果に基づいてサスペンション制御を行う。このため、道路上の段差が存在する場所で、単にサスペンションの硬さを柔らかくするように制御すると、道路の状態によっては、かえって乗り心地が悪化する場合がある。これは、例えば、路面が大きくうねっている場所に段差がある場合には、この段差に対応してサスペンションを柔らかく制御すると、路面のうねり(あおり)が車両に入力する場合があり、その結果、乗り心地が悪化する場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両の乗り心地を低下させることなく、道路上に存在する段差を選択的に学習(記憶)する段差学習システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、道路上に存在する段差を学習する段差学習システムを、道路の路面形状に起因して発生し、車体に入力する上下方向の振動を検出する振動検出手段と、前記振動検出手段によって検出した振動の入力周波数に基づいて、所定の周波数成分を有する振動を選択的に抽出する振動抽出手段と、前記振動抽出手段によって抽出した振動のうち、高周波成分を有する振動を前記道路上に存在する段差に起因して入力した段差振動として判別するとともに低周波成分を有する振動を前記道路のうねりに起因して入力したうねり振動として判別する振動判別手段と、前記判別手段によって判別した段差振動を表す段差情報を記憶する記憶手段と、前記振動判別手段によって前記段差振動の入力が判別され、引き続いて、うねり振動の入力が判別される状況にて、前記記憶手段に対する前記段差情報の記憶を禁止する記憶禁止手段とを備えて構成したことにある。この場合、前記記憶禁止手段は、前記振動判別手段により前記段差振動の入力が判別された後、所定の時間経過前に、前記うねり振動の入力が判別されたとき、前記段差情報の記憶を禁止するとよい。この場合、段差学習システムは、例えば、車両に搭載されて、車両の現在位置を検出するとともに記憶した各種情報を供給するナビゲーション装置と、車両の各輪に組み付けられたサスペンションユニットを介して車体に入力する上下方向の振動を検出するとともに同ユニットの減衰特性を制御するサスペンション制御装置とが、互いに協調して作動することによって実現されるとよい。
また、車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記検出した車両の現在位置の検出精度を判定する検出精度判定手段とを備えているとよく、前記記憶禁止手段は、前記検出精度判定手段によって、前記車両の現在位置の検出精度が低下しているときに、前記段差情報の記憶を禁止するとよい。そして、前記検出精度判定手段は、前記現在位置検出手段の検出精度を、少なくとも、実際の車両の現在位置に対する前記検出した現在位置の前後方向における差異と、予め記憶している地図情報により表される地図上における実際の車両の現在位置と前記検出した現在位置との差異とに基づいて判定するとよい。さらに、前記段差情報は、前記振動検出手段が検出した前記上下方向の振動の大きさに関する情報と、前記現在位置検出手段が検出した車両の現在位置であって、前記振動検出手段が前記上下方向の振動を検出した地点に対応する位置を表す位置情報とを関連付けて構成されるとよい。
これらによれば、本発明の段差学習システムは、例えば、車両に搭載されたナビゲーション装置とサスペンション制御装置とが協調して作動することにより実現することができる。そして、本発明の段差学習システムは、車体に入力した上下方向の振動が検出されると、この振動の入力周波数に基づいて、高周波成分と低周波成分とを有する振動に選択的に抽出することができ、高周波成分を有する段差振動と低周波成分を有するうねり振動とに判別することができる。そして、判別された段差振動を表す段差情報を記憶(学習)することができる。これにより、例えば、ナビゲーション装置が車両の現在位置を検出するとともに記憶した段差情報を供給することにより、車両が次回同一地点を通過する場合には、サスペンション制御装置がサスペンションユニットの減衰特性を制御することによってこの地点に存在する段差の影響を抑制することができ、乗り心地を良好に確保することができる。
また、本発明の段差学習システムは、段差振動の入力が判別された後、引き続いて、うねり振動が入力される状況では、検出された段差振動を表す段差情報を記憶しない。これにより、道路上に段差が存在し、かつ、道路がうねっている地点においては、例えば、サスペンション制御装置は、サスペンションユニットの減衰特性を制御しない。このため、段差振動を抑制するためにサスペンションユニットの減衰特性が変更されず、したがって、段差通過後に車両に発生するあおりを抑制することができる。これにより、段差通過後に発生する車両のあおりに伴う乗り心地の低下を防止することができる。また、前回の走行時に段差情報を記憶した地点であっても、その後の道路形状の変化に伴い、うねり振動が入力する場合がある。この場合であっても、段差振動の入力後にうねり振動が入力するときには、段差情報の記憶(学習)を禁止することができる。したがって、次回この地点を走行するときには、あおりに伴う乗り心地の低下を効果的に防止することができる。
また、段差振動の入力後、所定の時間が経過する前に、うねり振動が入力した場合に、段差情報の記憶を禁止することができる。これにより、道路上に存在する段差の近傍、より詳しくは、存在する段差を通過した後に入力するうねり振動を確実に判別することができる。したがって、段差通過後に発生するあおりに伴う乗り心地の低下を確実に防止することができる。
また、本発明の段差学習システムは、車両の現在位置の検出精度が低下しているときには、段差情報の記憶を禁止することもできる。言い換えれば、現在位置が正確に検出できるときに段差情報を記憶することができる。これにより、段差情報を上下方向の振動の大きさに関する情報と段差の存在位置を表す位置情報とを関連付けて構成すれば、サスペンション制御装置は、段差の存在位置で確実にサスペンションユニットの減衰特性を適正に制御することができる。ここで、現在位置の検出精度は、少なくとも、実際の車両の現在位置に対する前記検出した現在位置の前後方向における差異と、予め記憶している地図情報により表される地図上における実際の車両の現在位置と前記検出した現在位置との差異とに基づいて判定することができる。これにより、検出精度の低下を容易かつ確実に判定することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。図1は、本実施形態に係り、道路上に存在する段差を学習する段差学習システムの全体を概略的に示すブロック図である。この段差学習システムは、自車両の現在位置を検出するとともに各種情報を供給するナビゲーション装置10と、車両の各輪に組み付けられたサスペンションユニット30の作動を制御するサスペンション制御装置20とを備えている。
そして、これらナビゲーション装置10とサスペンション制御装置20とは、ゲートウェイコンピュータ40および車両内に構築されたLAN(Local Area Network)50を介して、互いに通信可能に接続されている。ここで、ゲートウェイコンピュータ40は、ナビゲーション装置10とサスペンション制御装置20との間で共有される各種データおよびこれら装置10,20の連携を制御する制御信号の流れを統括的に制御するコンピュータである。
ナビゲーション装置10は、図2に示すように、ナビゲーション電子制御ユニット11(以下の説明において、単にナビゲーションECU11という)を備えている。ナビゲーションECU11は、CPU、ROM、RAM、タイマなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品としており、ナビゲーション装置10の作動を統括的に制御するものである。そして、ナビゲーションECU11には、GPS(Global Positioning System)受信機12、ジャイロスコープ13、記憶装置14およびLANインターフェース15が接続されている。
GPS受信機12は、自車両の現在位置を検出するための電波を衛星から受信するとともに、検出した自車両の現在位置を例えば座標データとして検出して出力する。ジャイロスコープ13は、自車両の進行方向を検出するための車両の旋回速度を検出して出力する。そして、ナビゲーションECU11は、GPS受信機12およびジャイロスコープ13から出力された各検出値の取得に加えて、後述する車速センサ22から出力された車速Vを取得して、自車両の現在位置を検出する。
記憶装置14は、ハードディスク、CD−RW、DVD−RAM、DVD−RWなどの情報の書き換えが可能な記憶媒体やCD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体およびこれら記録媒体のドライブ装置を含むものである。そして、記憶装置14は、ナビゲーションECU11で実行される各種プログラムおよび道路データや段差情報などを含む各種データを記憶している。ここで、道路データは、道路種別(高速道路、国道、県道など)を表す道路種別データ、道路形状(車線数やカーブ半径など)を表す道路形状データなど、道路に関する種々のデータを含んで構成されている。また、段差情報は、過去に車両が走行した際に検出した道路上に存在する段差に関する情報であって、段差が車体に及ぼす振動レベルを表す段差レベル情報と、段差の存在する位置を表す段差エリア情報とが互いに関連付けられて構成される情報である。ここで、段差エリア情報とは、段差の始点を表す座標データと段差の終点を表す座標データとを含んで構成される情報である。
LANインターフェース15は、LAN50と接続し、ナビゲーションECU11とゲートウェイコンピュータ40との間の通信を可能とするものである。これにより、LANインターフェース15は、LAN50を介して、ナビゲーションECU11からの各種情報をゲートウェイコンピュータ40に供給したり、サスペンション制御装置20から供給された各種情報をゲートウェイコンピュータ40から取得してナビゲーションECU11に供給したりする。
サスペンション制御装置20は、図3に示すように、サスペンション電子制御ユニット21(以下の説明において、単にサスペンションECU21という)を備えている。このサスペンションECU11は、CPU、ROM、RAM、タイマなどからなるマイクロコンピュータを主要構成部品としており、サスペンションユニット30の作動特性(より具体的には、入力した上下方向の振動を減衰する減衰特性)を統括的に制御するものである。そして、サスペンションECU21には、車速センサ22、段差検出センサ23、LANインターフェース24および駆動回路25が接続されている。
車速センサ22は、車速に応じたパルス信号に基づいて、車速Vを検出する。段差検出センサ23は、サスペンションユニット30における車体側の部分であるばね上部分に入力する上下方向の振動を加速度で検出し、同検出加速度を上下加速度Gとして出力する。LANインターフェース24は、LAN50と接続し、サスペンションECU21とゲートウェイコンピュータ40との間の通信を可能とするものである。これにより、LANインターフェース24は、LAN50を介して、サスペンションECU21からの各種情報をゲートウェイコンピュータ40に供給したり、ナビゲーション装置10から供給された各種情報をゲートウェイコンピュータ40から取得してサスペンションECU21に供給したりする。
駆動回路25は、後述するサスペンションユニット30のアクチュエータ35を駆動するためのものである。そして、駆動回路25内には、アクチュエータ35内の電動モータに流れる駆動電流を検出するための電流検出器25aが設けられている。この電流検出器25aによって検出された駆動電流は、電動モータの駆動を制御するために、サスペンションECU21にフィードバックされている。
サスペンションユニット30は、図4に概略的に示すように、一端側が車体に回動可能に取り付けられるとともに、他端側が車軸を支持するハブ部材等に取り付けられたアッパーアーム31とロワーアーム32を備えている。そして、アッパーアーム31とロワーアーム32との間には、車体に入力する振動を減衰するためのコイルスプリング33および油圧ダンパー34が組み付けられている。また、油圧ダンパー34内には、油流路に設けられたオリフィスの流路径を変化させる減衰可変バルブが設けられており、この減衰可変バルブを作動させるためのアクチュエータ35が組み付けられている。これにより、アクチュエータ35が駆動すると、より詳しくは、アクチュエータ35を構成する電動モータが回転駆動すると、減衰可変バルブが回転作動してオリフィスの流路径を変化させることができる。このため、油流路内における作動油の流動特性を適宜変化させることができ、その結果、サスペンションユニット30の減衰特性を制御することができる。
次に、上記のように構成した本発明に係る段差学習システムの作動を詳細に説明する。この段差学習システムは、ナビゲーション装置10とサスペンション制御装置20とが協調して作動することにより、実現されるものである。具体的には、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11が、車両の現在位置を検出し、過去の走行によって記憶装置14に記憶(学習)した段差情報のうち、検出した車両の現在位置の前方に存在する段差の段差情報をサスペンション制御装置20のサスペンションECU21に供給する。そして、サスペンションECU21が、取得した段差情報に基づき、サスペンションユニット30の減衰特性を変更して制御する。すなわち、サスペンションECU21は、段差情報の段差レベル情報に基づき、各サスペンションユニット30の減衰特性を決定する。そして、この減衰特性に応じて電動モータに所定の駆動電流を流し、アクチュエータ35を作動させる。このとき、電流検出器35aからの検出値を入力することにより、サスペンションECU21は、アクチュエータ35をフィードバック制御して作動させる。これにより、段差通過時の乗り心地を向上させる。
また、サスペンションECU21が、現在の走行に伴って道路上の段差を検出し、同検出した段差に関する段差検出情報(すなわち、段差入力情報、段差通過情報や段差レベル情報など)をナビゲーションECU11に供給する。そして、ナビゲーションECU11が、取得した段差検出情報に基づいて、段差情報を更新または追加して記憶(学習)する。また、サスペンションECU21が、ナビゲーションECU11から取得した段差情報に基づき、サスペンションユニット30の減衰特性を変更して制御しているにもかかわらず、道路上の段差を検出しない場合には、ナビゲーション装置10の記憶装置14に記憶されているこの段差情報を削除する要求をナビゲーションECU11に供給する。この削除要求に基づき、ナビゲーションECU11が該当する段差情報を削除する。さらに、サスペンションECU21は、段差を検出した後、道路のうねりに起因する上下動を検出した場合には、供給した段差検出情報の記憶を禁止する要求をナビゲーションECU11に供給する。この禁止要求に基づき、ナビゲーションECU11は取得した段差検出情報を記憶しない。
このように、ナビゲーション装置10とサスペンション制御装置20とが互いに協調した作動を説明するにあたり、まず、サスペンション制御装置20のサスペンションECU21による段差検出処理から説明する。運転者によって、図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、サスペンション制御装置20のサスペンションECU21は、図5および図6に示す段差検出処理プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。
この段差検出処理プログラムの実行は、ステップS10にて開始され、ステップS11にて、段差検出センサ23から車体に入力した上下加速度Gを入力する。そして、サスペンションECU21は、ステップS12にて、現在、サスペンションユニット30を段差制御実行中であれば、「Yes」と判定してステップS13以降の各ステップ処理を実行し、段差制御実行中でなければ、「No」と判定して、図6に示すステップS26以降の各ステップ処理を実行する。ここで、サスペンションECU21によるサスペンションユニット30の段差制御、より具体的には、サスペンションユニット30の減衰特性の変更制御について説明しておく。
車両は、道路上の段差を通過すると、各車輪側の上下方向の振動がサスペンションユニット30を介して車体側に伝達されて、車体が上下方向に振動する。このため、車両が段差を通過するときには、サスペンションユニット30を構成する油圧ダンパー34の減衰力を小さく、すなわち、サスペンションユニット30の減衰特性を柔らかく変更することが好ましい。これにより、段差通過に伴う車体の上下方向の振動を効果的に抑制することができ、乗り心地を向上することができる。
ところで、油圧ダンパー34の減衰力は、上述したように、アクチュエータ35が駆動することによって変更される。このため、例えば、段差を検出してからアクチュエータ35の駆動を制御した場合には、アクチュエータ35の応答性に起因した時差により、段差通過中に適正に油圧ダンパー34の減衰力を変更できない場合がある。
このため、サスペンションECU21は、ナビゲーションECU11から車両の前方に存在する段差に関する段差情報を事前に取得し、サスペンションユニット30の減衰特性を車両が段差を通過する前に予め変更しておく。具体的に説明すると、ナビゲーションECU11は、GPS受信機12、ジャイロスコープ13および車速センサ22からの検出値に基づいて車両の現在位置を検出する。そして、検出した車両の現在位置(座標データ)と、過去に同一地点を走行したときに記憶装置14に記憶した段差情報のうち段差エリア情報により表される段差の始点(座標データ)とを比較する。
そして、ナビゲーションECU11は、車両の現在位置と段差エリア情報により表される段差の始点との間の距離が予め設定された距離となると、ゲートウェイコンピュータ40およびLAN50を介して、サスペンションECU21に段差情報のうちの段差レベル情報を供給する。このとき、ナビゲーションECU11は、車速センサ22により検出された車速Vの大きさに応じて、例えば、車速Vが大きいときには段差レベル情報の供給タイミング早めに変更し、車速Vが小さいときには段差レベル情報の供給タイミングを遅めに適宜変更するとよい。
このように段差レベル情報が供給されると、サスペンションECU21は、車両が段差に到達する前に、供給された段差レベル情報に基づいてサスペンションユニット30のアクチュエータ35を駆動させて油圧ダンパー34の減衰特性を変更、より詳しくは、油圧ダンパー34の減衰力を下げるように変更しておくことができる。これにより、車両の前方に存在する段差に応じて、サスペンションユニット30の減衰特性を最適に変更することができ、この変更した減衰特性で車両は段差を通過することができる。したがって、段差通過時の乗り心地を向上させることができる。
このように、サスペンションECU21は、サスペンションユニット30を段差制御していれば、ステップS13を実行する。ステップS13においては、サスペンションECU21は、段差を検出するために段差検出判定値G1を選択する。この段差検出判定値G1は、サスペンションユニット30が段差制御されている場合に選択されるものである。すなわち、上述したように、サスペンションユニット30が段差制御されている状況では、油圧ダンパー34の減衰力を下げるように変更されている。このように、油圧ダンパー34の減衰力が下げられている状況では、段差通過に伴って車体に入力する上下加速度G、より詳しくは、上下加速度Gのうちの高周波成分が小さくなる。したがって、サスペンションECU21は、通過する段差による上下加速度Gを確実に検出するために、比較的小さな周波数である段差検出判定値G1を選択する。なお、この段差検出判定値G1は、車両の走行状態、例えば、検出車速Vなどに応じて、任意に設定可能な値である。
前記ステップS13の判定値選択処理後、サスペンションECU21は、ステップS14において、前記ステップS11にて段差検出センサ23から入力した上下加速度Gのうちの高周波成分を、例えば、バンドパスフィルタなどを用いて抽出する。そして、サスペンションECU21は、続くステップS15にて、抽出した上下加速度Gの高周波成分が段差検出判定値G1以上であるか否かを判定することにより、車体に入力した振動が段差通過に伴って車体に発生した段差振動であるか否かを判別する。すなわち、上下加速度Gの高周波成分が段差検出判定値G1以上であれば、車両の前方に存在する段差に到達して車体に段差振動が入力したため、「Yes」と判定してステップS16に進む。一方、上下加速度Gの高周波成分が段差検出判定値G1未満であれば、未だ段差に到達していないため、「No」と判定してステップS23に進む。
ステップS16においては、サスペンションECU21は、車両の前方に存在する段差を検出し、この検出した段差の段差検出情報の記憶(学習)を要求するための学習要求フラグFRG_Mを、記憶(学習)の要求を表す”1”に設定する。そして、同設定した学習要求フラグFRG_Mをナビゲーション装置10に供給する。すなわち、サスペンションECU21は、”1”に設定した学習要求フラグFRG_MをLANインターフェース24およびLAN50を介して、ゲートウェイコンピュータ40に出力する。ゲートウェイコンピュータ40は、出力された学習要求フラグFRG_Mを、LAN50を介してナビゲーション装置10に対して出力する。これにより、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11は、LANインターフェース15を介して、”1”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得する。これにより、ナビゲーションECU11は、後述する段差情報記憶処理プログラムを実行する。
このように、学習要求フラグFRG_MをナビゲーションECU11に供給すると、サスペンションECU21は、ステップS17にて、タイマのカウントアップを開始し、続くステップS18において、前記ステップS11にて入力した上下加速度Gの低周波成分を、例えば、ローパスフィルタを用いて抽出する。以下、この抽出される上下加速度Gの低周波成分について説明する。
車両が道路上を走行する場合には、上述したように、道路上に存在する段差を通過することによって、車体に上下加速度Gの高周波成分が入力する。このため、この高周波成分の車体への入力を抑制するために、サスペンションECU21は、サスペンションユニット30の減衰特性を変更する。すなわち、サスペンションユニット30の油圧ダンパー34の減衰力を下げるように変更する。ところで、車両が走行する道路には、上述した段差の他に、例えば、1Hz前後の周期を有するうねりが存在している場合がある。特に、油圧ダンパー34の減衰力を下げてうねりを通過した場合には、この道路のうねりに起因して、車体に低周波成分を有する上下方向の振動(以下、このうねりに起因した車体の上下方向の振動をあおりという)が発生する。
このあおりは、うねりの存在する道路上を車両が走行する場合に、車体の上下振動が道路のうねりと共振することにより発生する。このため、サスペンションユニット30を段差制御しているときには特にあおりが発生しやすく、あおりが発生すると、段差通過に伴う車体の上下振動にあおりが重畳するため、乗り心地が低下する場合がある。このため、サスペンションECU21は、ステップS19において、前記ステップS18にて抽出された低周波成分が道路のうねりに起因して入力されたものか否かを判定、言い換えれば、車体に入力した振動がうねり振動であるか否かを判別し、低周波成分が入力されていなければ「Yes」と判定して、ステップS20に進む。
ステップS20においては、前記ステップS17にてカウントアップが開始されたタイマに基づき、所定時間が経過したか否かを判定する。そして、所定時間が経過していなければ、「No」と判定して、ふたたび、ステップS18以降の各ステップ処理を実行する。また、ステップS20にて、所定時間が経過していれば、サスペンションECU21は、「Yes」と判定してステップS21に進む。なお、前記ステップS20における判定処理にて、「Yes」と判定する場合には、サスペンションECU21は、タイマのカウンタ値をリセットするものとする。ステップS21においては、サスペンションECU21は、学習要求フラグFRG_Mを、段差検出情報の記憶要求(学習要求)の終了を表す”0”に設定するとともに、同学習要求フラグFRG_Mをナビゲーション装置10のナビゲーションECU11に供給する。
一方、前記ステップS19にて、道路のうねりに起因した上下加速度Gの低周波成分が入力されていれば、サスペンションECU21は、「No」と判定して、ステップS22を実行する。ステップS22においては、サスペンションECU21は、学習要求フラグFRG_Mを、段差検出情報の記憶の禁止要求を表す”2”に設定するとともに、同設定した学習要求フラグFRG_Mをナビゲーション装置10のナビゲーションECU11に供給する。すなわち、この場合には、車両の前方に段差が検出された後、言い換えれば、上下加速度Gの高周波成分が検出された後、うねりを表す上下加速度Gの低周波成分が入力されているため、検出された段差近傍の道路にはうねりが存在することになる。したがって、段差通過に伴う上下方向の振動にあおりが重畳することを防止するため、サスペンションユニット30の段差制御を禁止する必要がある。このため、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11が記憶装置14に前記検出した段差の段差検出情報を記憶しない(すなわち、学習しない)ように、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定して出力する。そして、サスペンションECU21は、ステップS23に進む。
ステップS23においては、サスペンションECU21は、段差制御を実行する区間(以下、制御区間という)内に段差が検出されたか否かを判定する。すなわち、制御区間内に段差が検出されていれば、サスペンションECU21は「No」と判定してステップS36に進み、一旦段差検出処理プログラムの実行を終了し、所定の時間の経過後、ふたたび、ステップS10以降の各ステップの処理を実行する。ここで、ステップS23の処理を実行するにあたり、前記ステップS15にて「No」判定された場合には、サスペンションECU21は、ステップS23にて「No」と判定する。すなわち、この場合には、段差検出処理プログラムが所定の時間間隔で繰り返し実行されているため、車両の前方に段差が存在するものの未だ到達していない場合がある。このため、サスペンションECU21は、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11から供給される車両の現在位置に基づき、車両が制御区間を通過するまでは「No」判定を繰り返す。
一方、車両が制御区間を通過したにもかかわらず、段差が検出されない場合には、サスペンションECU21は、ナビゲーション装置10から供給された段差情報の削除を要求するための削除要求フラグFRG_Sを、削除要求を表す”1”に設定する。そして、サスペンションECU21は、LANインターフェース24、LAN50およびゲートウェイコンピュータ40を介して、同設定した削除要求フラグFRG_Sをナビゲーション装置10のナビゲーションECU11に出力する。そして、サスペンションECU21は、ステップS25にて、削除要求フラグFRG_Sを、削除要求しないことを表す”0”に再度設定し、ステップS36にて、段差検出処理プログラムの実行を一旦終了する。
また、前記ステップS12にて、段差制御中でなければ、サスペンションECU21は「No」と判定して図6に示すステップS26に進む。ステップS26においては、サスペンションECU21は、段差を検出するために段差検出判定値G2を選択する。この段差検出判定値G2は、サスペンションユニット30が段差制御されていない場合に選択されるものである。この場合には、油圧ダンパー34の減衰力が通常の大きさで制御されているため、段差通過に伴って車体に入力する上下加速度Gの高周波成分が大きくなる。したがって、サスペンションECU21は、比較的大きな周波数である段差検出判定値G2を選択する。なお、この段差検出判定値G2も、車両の走行状態、例えば、検出車速Vなどに応じて、任意に変更可能な値である。
前記ステップS26の判定値選択処理後、サスペンションECU21は、ステップS27以降の各ステップの処理を実行する。ここで、ステップS27〜ステップS35の処理については、ステップS28の判定処理にて段差検出判定値G2が用いられることを除き、上述したステップS14〜ステップS22の各処理と同様である。このため、これらの詳細な説明を省略し、以下に簡単に説明する。
ステップS27においては、段差検出センサ23から入力した上下加速度Gのうちの高周波成分を抽出する。ステップS28においては、抽出した上下加速度Gの高周波成分が段差検出判定値G2以上であるか否かを判定、言い換えれば、車体に入力した振動が段差振動であるか否かを判定し、高周波成分が段差検出判定値G2以上であれば、「Yes」と判定してステップS29の処理を実行する。一方、高周波成分が段差検出判定値G2未満であれば、「No」と判定して、ステップS36に進み、段差検出処理プログラムの実行を一旦終了する。
そして、ステップS29においては、学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定してナビゲーションECU11に出力し、ステップS30においては、タイマのカウントアップを開始する。ステップS31においては、上下加速度Gの低周波成分を抽出し、続くステップS32においては、抽出された低周波成分が道路のうねりに起因して入力されたものか否かを判定、言い換えれば、車体に入力した振動がうねり振動であるか否かを判別する。そして、低周波成分が入力されていなければ「Yes」と判定してステップS33に進み、所定時間が経過していなければ「No」と判定して、ふたたび、ステップS31以降の各ステップ処理を実行する。一方、所定時間が経過していれば、ステップS33にて「Yes」と判定して、ステップS34に進み、学習要求フラグFRG_Mを”0”に設定するとともに、ナビゲーションECU11に対して出力する。そして、ステップS36にて段差検出処理プログラムの実行を一旦終了する。
また、前記ステップS32にて、道路のうねりに起因した上下加速度Gの低周波成分が入力されていれば、サスペンションECU21は「No」と判定してステップS35を実行する。ステップS35においては、サスペンションECU21は、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定するとともに、同設定した学習要求フラグFRG_MをナビゲーションECU11に供給する。
ここで、上述した段差検出処理プログラムのステップS14〜ステップS22、およびステップS27〜ステップS35の各ステップ処理を概略的にまとめて示すと、図7のように示すことができる。すなわち、車両の走行中に、段差検出センサ23によって上下加速度Gが検出され、この上下加速度Gが段差検出判定値G1(または段差検出判定値G2)以上であれば、サスペンションECU21は、段差振動が入力されたと判別し、学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定する。そして、サスペンションECU21は、学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定後、タイマのカウントアップを開始し、所定時間経過前に上下加速度Gの低周波成分すなわちうねり振動の入力がなければ学習要求フラグFRG_Mを”0”に設定する。
一方、所定時間経過前に、うねり振動の入力を判別すると、サスペンションECU21は、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定する。なお、この場合、サスペンションECU21は、図7に示すように、車体にあおりが発生したことを表すあおり入力フラグを”1”に設定することにより、段差振動の判別に伴って”1”に設定した学習要求フラグFRG_Mと合わせて、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定する。
次に、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11による段差情報記憶処理について説明する。運転者によって、図示しないイグニッションスイッチがオン状態とされると、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11は、図8に示す段差情報記憶処理プログラムを所定の短時間ごとに繰り返し実行する。
この段差情報記憶処理プログラムの実行は、ステップN10にて開始され、ステップN11にて、サスペンションECU21から”1”に設定された削除要求フラグFRG_Sを取得したか否かを判定する。すなわち、取得した削除要求フラグFRG_Sが”1”に設定されていれば、ナビゲーションECU11は「Yes」と判定して、ステップN12に進む。ステップN12においては、ナビゲーションECU11は、記憶装置14に記憶している段差情報のうち、車両の現在位置に基づいて供給した段差情報を削除する。これは、上述したように、サスペンションECU21が取得した段差情報に基づいてサスペンションユニット30の減衰特性を変更制御したにもかかわらず、制御区間内にて段差が検出されず、削除要求フラグFRG_Sが削除要求を表す”1”に設定されたためである。そして、ナビゲーションECU11は、該当する段差情報を削除すると、ステップN17にて、段差情報記憶処理を一旦終了する。このように、不要な段差情報を削除することにより、サスペンションECU21によるサスペンションユニット30の無駄な制御をなくすことができるとともに、記憶装置14の記憶領域を有効に利用することができる。
一方、前記ステップN11にて、”1”に設定された削除要求フラグFRG_Sを取得していなければ、ナビゲーションECU11は「No」と判定して、ステップN13に進む。ステップN13においては、ナビゲーションECU11は、”1”または”0”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得したか否かを判定する。そして、取得した学習要求フラグFRG_Mが”1”または”0”であれば、ナビゲーションECU11は「Yes」と判定して、ステップN14に進む。
ステップN14においては、ナビゲーションECU11は、”1”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得していれば、同フラグとともに供給される段差検出情報に基づいて、サスペンションECU21に供給した段差情報の段差エリア情報および段差レベル情報が正しいことを確認し、例えば、この段差情報の学習回数を増加させる。このように学習回数を増加させることにより、この段差情報の信頼度を高めることができる。また、ナビゲーションECU11は、記憶装置14に記憶されておらず、新たに段差が検出された場合には、この段差に関する段差情報として段差エリア情報および段差レベル情報を追加して記憶する。
ここで、段差情報の確認について、ナビゲーションECU11は、”1”の学習要求フラグFRG_Mとともに段差検出情報を取得した時点において検出した車両の現在位置を用いて確認する。また、段差情報の追加について、ナビゲーションECU11は、”1”の学習要求フラグFRG_Mとともに段差検出情報を取得した時点において検出した車両の現在位置を段差の始点として記憶する。
一方、ナビゲーションECU11は、”0”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得していれば、段差振動の入力後うねり振動が検出されていないため、記憶装置14に記憶している段差情報を正しい情報として記憶し続ける。また、段差情報を追加する場合には、取得した段差検出情報の段差レベル情報に基づいて、段差レベルが所定レベルを下回った時点において検出した車両の現在位置を段差の終点として記憶する。そして、ステップN14の処理後、ステップN17に進み、段差情報記憶処理プログラムの実行を一旦終了する。
また、前記ステップN13にて、”1”または”0”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得していなければ、ナビゲーションECU11は「No」と判定して、ステップN15に進む。ステップN15においては、ナビゲーションECU11は、”2”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得したか否かを判定する。すなわち、”2”に設定された学習要求フラグFRG_Mを取得していれば、ナビゲーションECU11は「Yes」と判定して、ステップN16に進む。
ステップN16においては、サスペンションECU21から供給された段差検出情報の記憶を禁止する。具体的に説明すると、サスペンションECU21に段差情報を供給した場合には、ナビゲーションECU11は、取得した段差検出情報に基づいて、同段差情報の学習回数を増加させない。また、新たに段差が検出された場合には、ナビゲーションECU11は、段差検出情報に基づいて、新たに段差情報を記憶装置14に記憶しない。これは、車両の走行に伴って段差が検出され、段差検出情報が供給されたにもかかわらず、その後うねり振動が検出されたためである。そして、前記ステップN16の処理後、または、前記ステップN15の「No」判定後、ステップN17にて、段差情報記憶処理プログラムの実行を一旦終了する。
以上の説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、車両に搭載されたナビゲーション装置10とサスペンション制御装置20とが協調して作動することにより、道路上に存在する段差を段差情報として記憶(学習)することができる。すなわち、サスペンションECU21は、段差検出処理プログラムを実行することにより、ステップS11にて段差検出センサ23からの上下加速度Gに基づいて、車体に上下方向の振動が入力したことを検出する。そして、この入力した振動の入力周波数に基づいて、ステップS15またはステップS27にて入力した振動の高周波成分を選択的に抽出し、ステップS19またはステップS31にて入力した振動の低周波成分を選択的に抽出することができる。これにより、高周波成分を有する段差振動と低周波成分を有するうねり振動とに判別することができる。
そして、ステップS16またはステップS29にて学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定し、ステップS21またはステップS34にて学習要求フラグFRG_Mを”0”に設定することによって、判別された段差振動を表す段差情報をナビゲーション装置10の記憶装置14に記憶(学習)することを要求することができる。このように、学習要求フラグFRG_Mが設定されることによって、ナビゲーション装置10のナビゲーションECU11は、サスペンションECU21の要求に従って、記憶装置14に段差情報を記憶することができる。
したがって、車両が次回同一地点を通過する場合には、ナビゲーション装置10が車両の現在位置を検出するとともに記憶装置14に記憶した段差情報(段差レベル情報)をサスペンション制御装置20に供給することができる。これにより、サスペンションECU21がサスペンションユニット30の減衰特性を事前に制御することによってこの地点に存在する段差の影響を抑制することができ、乗り心地を良好に確保することができる。
また、サスペンションECU21は、ステップS15またはステップS28にて高周波成分を有する段差振動の入力を判別した後、ステップS19またはステップS32にて低周波成分を有するうねり振動が入力される状況において、ステップS22またはステップS35にて学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定し、段差検出情報(すなわち、段差情報)の記憶処理の禁止を要求することができる。この要求に基づき、ナビゲーションECU11は、段差情報の記憶(学習)を禁止する。これにより、道路上に段差が存在し、かつ、道路がうねっている地点においては、サスペンション制御装置10は、サスペンションユニット30の減衰特性を制御しない。このため、段差振動を抑制するためにサスペンションユニット30の減衰特性が変更されず、したがって、段差通過後の車両のあおりを抑制することができる。これにより、段差通過後に発生する車両のあおりに伴う乗り心地の低下を防止することができる。
また、前回の走行時に段差情報を記憶した地点であっても、その後の道路形状の変化に伴い、うねり振動が入力する場合がある。この場合には、ナビゲーションECU11は、ステップN16にて記憶している段差情報の学習を禁止することもできる。したがって、次回この地点を走行するときには、あおりに伴う乗り心地の低下を効果的に防止することができる。
また、サスペンションECU21がステップS17からステップS20の処理を実行することにより、段差振動の入力後、所定の時間が経過する前に、うねり振動が入力したか否かを判定することができる。これにより、道路上に存在する段差の近傍、より詳しくは、存在する段差を通過した後に入力するうねり振動を確実に判別することができる。したがって、段差通過後に発生するあおりに伴う乗り心地の低下を確実に防止することができる。
上記実施形態においては、ナビゲーション装置10により検出された車両の現在位置を用いて、サスペンション制御装置20がサスペンションユニット30を制御したり、段差情報を記憶(学習)したりする。このため、ナビゲーション装置10による現在位置検出精度が適正であるか否かを確認するように実施することも可能である。以下、この変形例について説明するが、上記実施形態と同一部分に同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
この変形例におけるナビゲーション装置10のナビゲーションECU11は、検出した車両の現在位置の検出精度が低下しているか否かを判定するようになっている。この判定は、例えば、実際の車両の現在位置と検出した現在位置の前後方向における差異と、地図上における実際の車両の現在位置と検出した現在位置との差異とに基づいて行われる。すなわち、ナビゲーションECU11は、前後方向の差異が所定の距離以上となっていれば、現在位置の検出精度が低下していると判定する。また、ナビゲーションECU11は、地図上の地点(例えば、道路上の地点)と検出した現在位置とが一致しない、すなわち、マップマッチング外れが生じていれば、現在位置の検出精度が低下していると判定する。ここで、実際の車両の現在位置は、例えば、路車間通信などを利用して検出されるとよい。
この判定に基づき、ナビゲーションECU11は、現在位置の検出精度が低下している場合には、検出精度の程度を表す自信度フラグFRG_Jを、検出精度の低下を表す”1”に設定する。そして、ナビゲーションECU11は、LAN50およびゲートウェイコンピュータ40を介して、サスペンション制御装置20のサスペンションECU21に供給する。
このように、自信度フラグFRG_Jが供給される状況において、サスペンションECU21は、図9および図10に示す段差検出処理プログラムを実行する。この変形例における段差検出処理プログラムは、上述した実施形態のプログラムに比して、ステップS50およびステップS51が追加されて変形されている。
すなわち、サスペンションECU21は、段差制御を実行している場合には、ステップS16の処理後、ステップS50にて、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されているか否かを判定する。そして、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されていなければ、現在位置の検出精度が低下していないため、サスペンションECU21は「Yes」と判定してステップS17以降の処理を実行する。一方、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されていれば、現在位置の検出精度が低下しているため、サスペンションECU21は「No」と判定してステップS22に進み、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定、すなわち、段差検出情報の記憶(学習)の禁止を要求する。
これは、ナビゲーションECU11による現在位置検出精度が低下しており、段差検出情報に基づいて記憶(学習)する段差情報の正確性が損なわれている可能性が高いためである。言い換えれば、この段差情報に基づいて、次回以降にサスペンションユニット30の減衰特性の変更制御を実行した場合には、無駄な変更制御となる可能性が高く、このような制御の実行を防止するためである。
また、サスペンションECU21は、段差制御を実行していない場合には、図10に示すように、ステップS29の実行後、ステップS51にて、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されているか否かを判定する。そして、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されていなければ、「Yes」と判定してステップS30以降の処理を実行する。また、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定されていれば、「No」と判定し、ステップS35にて学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定する。
ここで、自信度フラグFRG_Jを考慮した場合の処理を概略的にまとめて示すと、図11のように示すことができる。すなわち、上述したように、学習要求フラグFRG_Mとあおり入力フラグ(図示省略)がそれぞれ入力する状況において、サスペンションECU21は、既に学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定した後に、自信度フラグFRG_Jが図に示すように”1”に設定された場合には、学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定する。これにより、現在位置の検出精度が低下している状況では、サスペンションECU21は、段差検出情報の記憶(学習)の禁止を要求することができ、ナビゲーションECU11は、取得した段差検出情報に基づく段差情報の記憶(学習)を禁止することができる。なお、道路上の段差の検出にかかわらず、言い換えれば、学習要求フラグFRG_Mを”1”に設定したか否かにかかわらず、自信度フラグFRG_Jが”1”に設定された場合には、サスペンションECU21が学習要求フラグFRG_Mを”2”に設定するように実施することも可能である。
そして、ナビゲーションECU11においては、上記実施形態と同様に、図8の段差情報記憶処理プログラムを実行する。これにより、現在位置の検出精度が高い状況においてのみ、段差情報を記憶(学習)することができる。したがって、より正確に記憶(学習)処理を実行することができる。その他の効果については、上記実施形態と同等の効果が期待できる。
また、現在位置の検出精度に基づき、段差情報を記憶(学習)するか否かは、サスペンションECU21が自信度フラグFRG_Jの設定を確認することに代えて、ナビゲーションECU11が段差情報記憶処理プログラムを実行することにより判定することもできる。以下、この変形例を説明する。
この変形例においては、ナビゲーションECU11は、図12に示すように、上述した実施形態の段差情報記憶処理プログラムに対してステップN50が追加された段差情報記憶処理プログラムを実行する。すなわち、ステップN50においては、ナビゲーションECU11は自信度フラグFRG_Jが”1”であるか否かを判定する。そして、自信度フラグFRG_Jを”1”に設定していれば、ナビゲーションECU11は「Yes」と判定してステップN16を実行し、取得した段差検出情報に基づいて段差情報を記憶(学習)しない。一方、自信度フラグFRG_Jを”1”に設定していなければ、ナビゲーションECU11は「No」と判定して、ステップN11以降の各処理を実行する。これによっても、現在位置の検出精度が高い状況においてのみ、段差情報を記憶(学習)することができる。したがって、より正確に記憶(学習)処理を実行することができる。その他の効果については、上記実施形態と同等の効果が期待できる。
さらに、上記実施形態および変形例においては、ナビゲーションECU11が段差情報記憶処理プログラムのステップN13を実行するように実施した。しかしながら、このステップN13を省略し、サスペンションECU21によって設定される学習要求フラグFRG_Mの”1”または”0”の値に応じて、ナビゲーションECU11が段差情報の確認または段差情報の追加を行うように実施することも可能である。この場合においても、ナビゲーションECU11が段差情報記憶処理プログラムのステップN11およびステップN15を実行することによって、上記実施形態および変形例と同様の効果が期待できる。
本発明の実施形態に係る段差学習システムの全体を概略的に示したブロック図である。 図1のナビゲーション装置の構成を示す概略的なブロック図である。 図1のサスペンション制御装置の構成を示す概略的なブロック図である。 図1のサスペンションユニットの構成を説明するための図である。 図3のサスペンションECUによって実行される段差検出処理プログラムのフローチャートの一部である。 図3のサスペンションECUによって実行される段差検出処理プログラムのフローチャートの他の一部である。 図3の段差検出処理プログラムにおける各フラグの設定を説明するための図である。 図2のナビゲーションECUによって実行される段差情報記憶処理プログラムのフローチャートである。 本発明の変形例に係り、図3のサスペンションECUによって実行される段差検出処理プログラムのフローチャートの一部である。 本発明の変形例に係り、図3のサスペンションECUによって実行される段差検出処理プログラムのフローチャートの他の一部である。 図8の段差検出処理プログラムにおける各フラグの設定を説明するための図である。 本発明の変形例に係り、図2のナビゲーションECUによって実行される段差情報記憶処理プログラムのフローチャートである。
符号の説明
10…ナビゲーション装置、11…ナビゲーションECU、12…GPS受信機、14…記憶装置、20…サスペンション制御装置、21…サスペンションECU、23…段差検出センサ、30…サスペンションユニット

Claims (6)

  1. 道路の路面形状に起因して発生し、車体に入力する上下方向の振動を検出する振動検出手段と、
    前記振動検出手段によって検出した振動の入力周波数に基づいて、所定の周波数成分を有する振動を選択的に抽出する振動抽出手段と、
    前記振動抽出手段によって抽出した振動のうち、高周波成分を有する振動を前記道路上に存在する段差に起因して入力した段差振動として判別するとともに低周波成分を有する振動を前記道路のうねりに起因して入力したうねり振動として判別する振動判別手段と、
    前記判別手段によって判別した段差振動を表す段差情報を記憶する記憶手段と、
    前記振動判別手段によって前記段差振動の入力が判別され、引き続いて、うねり振動の入力が判別される状況にて、前記記憶手段に対する前記段差情報の記憶を禁止する記憶禁止手段とを備えたことを特徴とする段差学習システム。
  2. 請求項1に記載した段差学習システムにおいて、
    前記記憶禁止手段は、
    前記振動判別手段により前記段差振動の入力が判別された後、所定の時間経過前に、前記うねり振動の入力が判別されたとき、前記段差情報の記憶を禁止することを特徴とする段差学習システム。
  3. 請求項1に記載した段差学習システムにおいて、さらに、
    車両の現在位置を検出する現在位置検出手段と、
    前記検出した車両の現在位置の検出精度を判定する検出精度判定手段とを備え、
    前記記憶禁止手段は、
    前記検出精度判定手段によって、前記車両の現在位置の検出精度が低下しているときに、前記段差情報の記憶を禁止することを特徴とする段差学習システム。
  4. 請求項3に記載した段差学習システムにおいて、
    前記検出精度判定手段は、
    前記現在位置検出手段の検出精度を、少なくとも、実際の車両の現在位置に対する前記検出した現在位置の前後方向における差異と、予め記憶している地図情報により表される地図上における実際の車両の現在位置と前記検出した現在位置との差異とに基づいて判定することを特徴とする段差学習システム。
  5. 請求項3に記載した段差学習システムにおいて、
    前記段差情報は、
    前記振動検出手段が検出した前記上下方向の振動の大きさに関する情報と、前記現在位置検出手段が検出した車両の現在位置であって、前記振動検出手段が前記上下方向の振動を検出した地点に対応する位置を表す位置情報とを関連付けて構成されることを特徴とする段差学習システム。
  6. 車両に搭載されて、車両の現在位置を検出するとともに記憶した各種情報を供給するナビゲーション装置と、
    車両の各輪に組み付けられたサスペンションユニットを介して車体に入力する上下方向の振動を検出するとともに同ユニットの減衰特性を制御するサスペンション制御装置とが、互いに協調して作動することによって実現するものである請求項1に記載した段差学習システム。
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