JP2007030639A - 座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 操作レバーの操作とシートバック51の前倒し操作で開錠可能なスライドロック機構13を備え、アッパー側10bが当接可能なメモリープレート31を、ロア側10aに移動可能に支持し、後傾状態でロア側10aと係合すると共に起立状態で離脱する位置決め部31aを設けて後傾方向にバネ偏倚させ、アッパー側10bに連結リンク32を装着し、アッパー側10bがメモリープレート31に当接した状態でメモリープレート31と係合乃至は離脱可能な連結部37を連結リンク32の後端側に設けて係合方向にバネ偏倚させ、連結部37をメモリープレート31に係合すると、メモリープレート31を連結すると共に起立状態に保持でき、連結部37をメモリープレート31から離脱させると、メモリープレート31を分離すると共に後傾状態にしてロア側10bと係合させることが可能である。
【選択図】 図1
Description
従って、シートバックの前傾し操作により、縦方向レバーを可動部分に係合させずに、スライドロック機構を開錠すれば、座席を車両前方へ大きく移動させて、元の座席位置まで速やかに復帰させることができる。
解除アームの他端側が解除部材に当接して揺動することにより、当接移動片をアッパー側に対して前方へ移動させてロック部係合部を被係合部から離脱させるように構成されたことを特徴とする。
図1は、第1の実施の形態に係るスライドロック機構及び座席位置復帰メモリー機構を備えた自動車用スライドシートのスライドレール周辺を示す。図中、矢印Xfが車内前部側で、矢印Xrが車内後部側である。
この自動車用スライドシートは、例えばワゴン車等に搭載されるフロントシート、セカンドシート、サードシートの何れを構成するにも適用できる。主としては、ウオークイン空間や荷物スペース等を車内に確保するべく、ロングタイプのスライドレールを備えることから、セカンドシート、サードシートを含むリア側シートを構成するのに適用される。
この状態からシートクッションのレバー操作又はシートバックの前倒し操作を行うと、通常操作用アーム26又はウオークイン用アーム27が下降し、ロックレバー22の後端側が押え込まれて前端側に保持されたロック片24が上昇し、ロック片24の噛合突起24aがロアレール10aの止め孔10eから離脱して開錠状態にすることができる。
解除プレート45は、アッパーレール10bの立上りフレーム12に揺動可能に軸承装着され、上端側に形成された長孔45aによりスライドプレート43に取付られた回転ピン46と連結されており、下端部が立上りフレーム12より下方のロアレール10aの底面近傍まで突出して配置されている。ロアレール10aの最前方位置の底部には、上方に突出して解除部材47が固定されており、解除プレート45の下端部が当接可能となっている。そのため、アッパーレール10bがロアレール10aの最前方位置まで移動すると、解除プレート45の下端部が解除部材47に当接して揺動し、スライドプレート43を立上りフレーム12に対して前方に移動させることができる。これによりロック片24の係合凹部24bとスライドプレート43の係合突起43aとの係合状態を解除し、ロック片24を下降させてロアレール10aの最前方位置に形成された止め孔10eに噛合突起24aを係合させることができるように構成されている。
まず、座席50を使用しない状態又は通常の着座状態では、図6に示すように、スライドロック機構13のロック片24が下降した状態で、噛合突起24aがロアレール10aに係合して施錠状態となっている。そのため、アッパーレール10bがロアレール10aに対して一定位置に維持されている。
図16は、第2の実施の形態に係るスライドロック機構及び座席位置復帰メモリー機構を備えた自動車用スライドシートのスライドレール周辺を示す。図中、矢印Xfが車内前部側で、矢印Xrが車内後部側として向き設定されている。
10a ロアレール
10b アッパーレール
10e 止め孔
12 立上りフレーム
13 スライドロック機構
14 座席位置復帰メモリー機構
22 ロックレバー
24 ロック片
24a 噛合突起
24b 係合凹部
25 引張りバネ
26 通常操作用アーム
27 ウオークイン用アーム
31 メモリープレート
31a 噛合突起
32 連結リンク
33 引張りバネ
35 係合凹部
36 バネ構造部
37 フック
41 固定ピン
43 スライドプレート
43a 係合突起
45 解除プレート
47 解除部材
49 シートクッション
51 シートバック
55 T字プレート
Claims (7)
- 車体フロアの前後方向に亘って敷設されたロア側と、シートクッションの下部側に取付けられてロア側に移動可能に支持されたアッパー側とからなる左右一対のスライドレールに、ロア側と係合乃至は離脱可能なロック部と、このロック部を一端側に支持してアッパー側に揺動可能に軸承装着されると共にロック部の係合方向に付勢されたロックレバーとを有し、シートクッションの操作レバーの操作と、シートバックの前倒し操作とのそれぞれでロックレバーの他端側が押え込まれることによりロック部がロア側から離脱可能なスライドロック機構を備えた自動車用スライドシートにおいて、
後傾乃至は起立可能な位置記憶部材がアッパー側より後方のロア側に移動可能に、且つ、アッパー側と当接可能に支持され、この位置記憶部材に後傾状態でロア側と係合すると共に起立状態で離脱する位置決め部が設けられて後傾方向に付勢され、
アッパー側に揺動可能な連結リンクが軸承装着され、この連結リンクの後端側に、アッパー側が位置記憶部材に当接した状態で、位置記憶部材と係合して連結可能であると共に位置記憶部材を起立可能な連結部が設けられて係合方向に付勢され、
この連結リンクの前端側がシートバックの前倒し操作で押さえ込まれることにより、連結部が位置記憶部材から離脱してアッパー側と位置記憶部材とが分離可能に構成されていることを特徴とする座席位置復帰メモリー機構付自動車用スライドシート。 - 位置記憶部材は、支持軸により後傾乃至は起立可能にロア側に支持され、支持軸より前方に連結リンクの連結部との被係合部を備えると共に、支持軸より後方に位置決め部を備え、後傾用バネ部材により後傾方向に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載の座席位置復帰メモリー機構付自動車用スライドシート。
- シートバックの前倒し操作で連結リンクの前端側を押さえ込む押圧部を有し、この押圧部が、連結リンクの前端側と共にロックレバーの後端側を押え込み可能に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート。
- 位置記憶部材と当接可能な当接移動片が、アッパー側に前後に移動可能に配置されると共に、連結リンクの後端側を係合方向に付勢するリンク用バネ部材により連結リンクの後端側と連結され、
当接移動片が位置記憶部材に当接してアッパー側に対して前方へ移動することにより、リンク用バネ部材の引張力を増加可能に構成されたことを特徴とする請求項1乃至は3の何れか一つに記載の座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート。 - 互いに係合乃至は離脱可能なロック部係合部及びロック部被係合部がロック部と当接移動片とに設けられ、
ロック部がロア側から離脱した位置で当接移動片がアッパー側に対して後方へ移動することにより係合すると共に、当接移動片がアッパー側に対して前方へ移動することにより離脱するようにロック部係合部とロック部被係合部とが構成されたことを特徴とする請求項4に記載の座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート。 - 一端側で当接移動片に連結された解除アームが、アッパー側に揺動可能に軸承装着されると共に、他端側でアッパー側の下部より下方に突出してロアの最前方位置に設けられた解除部材と当接可能に配置され、
解除アームの他端側が解除部材に当接して揺動することにより、当接移動片をアッパー側に対して前方へ移動させてロック部係合部を被係合部から離脱させるように構成されたことを特徴とする請求項5に記載の座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート。 - 当接移動片が、アッパー側に対して後方へ移動することにより、位置記憶部材から離脱した連結リンクと係止可能に構成されたことを特徴とする請求項4乃至は6の何れか一つに記載の座席位置復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート。
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