JP2007030638A - 定点復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート - Google Patents

定点復帰メモリー機構付き自動車用スライドシート Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な機構により、座席を初期設定の定点位置まで確実に復帰可能な定点復帰メモリー機構を備える。
【解決手段】第2の作動アーム6が補助プレート4並びにロックレバー3を押し下げてスライドロックを開錠すると、押えカム10がバネ引張による揺動で切欠100の後縁辺100cをストッパプレート8aの板厚面より離間させて定点メモリー8の押込みを解除し、定点メモリー8がストッパプレート8aの後端側を板バネ8bのバネ力で所定位置の抜き穴に没入させて先端側を斜め上方に向ける姿勢で定点位置を保ち、定点メモリー8を初期設定の定点位置に置き去って座席を車内前方に位置移動可能な一方、座席の復帰動と共に、バネ引張により揺動状態にある押えカム10がストッパプレート8aの斜め上方に向く先端側に切欠100の前縁辺100bで突き当たると、座席の復帰位置を定点メモリー8で規制する。
【選択図】図2a

Description

本発明は、通常のレバー操作による開錠と、シートバックの前倒しによっても開錠可能なスライドロック機構を備えると共に、座席を前方の移動位置から後方へと復帰動するに初期設定の定点位置で停止するよう規制する定点復帰メモリー機構を備える自動車用スライドシートに関するものである。
自動車用スライドシートにおいては、座席位置を着座者の体格等に合わせて車内の前後方向に調整するため、通常のレバー操作により開錠可能なスライドロック機構が備えられている。これとは別に、後部乗員の出入りに要するウオークイン空間や荷物スペース等の後部空間を車内に確保するべく、リクライニング機構のロック解除に伴うシートバックの前倒しによっても開錠可能なスライドロック機構を備えることにより、座席を車内前方へと位置移動可能に設置するものがある。
その自動車用スライドシートにおいては、シートバックの前倒しによるスライドロック機構の開錠状態にある座席を車内の前方に向けて位置移動した後、座席を車内の前方から後方へと復帰動可能に構成すると共に、座席を車内前方に移動する前の元の後方位置,即ち、初期設定の定点位置で停止するよう規制する定点復帰メモリー機構を備えることが提案されている(特許文献1)。
公知の定点復帰メモリー機構は、アッパーレールの上部ウエブよりレール内に挿置するスライダを備え、後向きに伸びる上,下部枝及び下方に突出する止め子を有するクリップを下向きにバネ偏倚させてスライダの下部側に軸承装着し、一方、記憶保持ランナをロアレールに沿ってスライド可能に備え、ロアレールの抜き穴に係合する突起歯を下部側に有するランナ止め具を記憶保持ランナのハウジング内で上向きにバネ偏倚させて軸承装着し、更に、ランナ止め具と当って押圧するくさびをアッパーレールの内側で上部ウエブに取り付けて構成されている。
上述したスライダは、シートバックの前倒しに伴うワイヤケーブルによる引張力を作用することから、アッパーレールの上部ウエブに設けた切れ目の内側で後方に向けて移動可能に取り付けられている。即ち、長手方向の切れ目をアッパーレールの上部ウエブに設け、切れ目の前後位置より立ち上がる二つの突片を有する支持金具をアッパーレールの上部ウエブに取り付け、戻しバネをスライダと前部突片との間に掛け渡すと共に、ケーブル端を後部突片で保持させてワイヤケーブルをスライドとワイヤ端で連結することにより取り付けられている。
その定点復帰メモリー機構を備える自動車用シートでは、乗員が座席の位置を調整するに、操作レバーの前方側を持ち上げることによる通常のレバー操作でスライドロックを開錠するスライドロック機構が備え付けられている。
通常のロック開錠に伴っては、操作レバーの先端側がクリップを押し下げ、クリップの上部枝がアッパーレールの上部ウエブに設けた溝と係合すると共に、下部枝が記憶保持ランナのハウジングと係合し、乗員が記憶保持ランナを含むアッパーレールをロアレールに沿って摺動させることから、座席を前方に位置調整できる。座席を後方に戻すときには、クリップの止め子が記憶保持ランナを押すことから、記憶保持ランナを含むアッパーレールをロアレールに沿って摺動させられる。このいずれのときも、ランナ止め具が突起歯をロアレールのロック穴より外すようバネ偏倚されている。
シートバックの前倒しによるスライドロック機構の開錠時は、スライダがワイヤケーブルで引っ張られて後方へ移動し、スライダと一体のカムが操作レバーの先端側を押し下げることによりロック開錠する。また、クリップの下部枝がランナ止め具を押し下げて突起歯をロアレールのロック穴と係合するようランナ止め具の姿勢を低く押える。この状態から、乗員が座席を前方に位置移動させると、くさびがランナ止め具の姿勢を低く押えて上部側を通過することにより、記憶保持ランナを含むランナ止め具が突起歯のロック穴との係合でロアレールの所定位置に置き去られて留まる。
くさびがランナ止め具の姿勢を低く押えると、クリップが記憶保持ランナの外側で下方にバネ偏倚し、クリップの上部枝がアッパーレールの上部ウエブに設けた溝と係合することから、スライダと一体のカムが操作レバーの先端側を押し下げたままに保ってスライドロック機構を開錠状態に維持する。これにより、乗員が座席を前方に位置移動させるようにできる。
座席を前方に位置移動する、即ち、くさびがランナ止め具の上部側を通過すると、ランナ止め具が突起歯をロアレールのロック穴より外れるよう上方にバネ偏倚する。座席の復帰時には、くさびが後部側より上方にバネ偏倚したランナ止め具の姿勢を低く押えると共に、クリップの下部枝が記憶保持ランナの前部側でガイドされて上方に旋回することにより、クリップの上部枝がアッパーレールの上部ウエブに設けた溝から外れる。
座席が元の所定位置まで戻る、即ち、くさびが先端側までランナ止め具の上部側に移動すると、ランナ止め具が突起歯をロアレールのロック穴より外れるよう上方にバネ偏倚し、くさびの先端側がランナ止め具の上部側と係合することにより、座席を元の所定位置に停止させられる。この状態から、シートバックを着座姿勢に戻すと、ワイヤケーブルによるスライダの引張りが解除されるため、スライダが戻しバネで元の位置に戻り、スライダと一体のカムが操作レバーの先端側を押下げ解除することから、スライドロック機構が施錠状態となる。
その定点復帰メモリー機構は、スライダ、クリップ、くさび、記憶保持ランナ、ランナ止め具等の各々複雑な形状を有する部品を主要部品とし、その他の多くの構成部品が必要とするため、部品点数が多くしかも組み立てに手間が掛かることからコスト高なものとなる。
特開平11‐321393号公報
本発明の解決しようとする課題は、簡単な機構により、座席を初期設定の定点位置まで確実に復帰可能な定点復帰メモリー機構を備えるところにある。
本願の請求項1に係る発明は、車体フロアの前後方向に亘って敷設されるロアレールと、シートクッションの底部側に取り付けられてロアレールで摺動可能に支持されるアッパーレールとによる左右対のスライドレールを備え、
略中腹の枢軸を支点として揺動可能なロックレバーをアッパーレールの側部に装着し、ロアレールの底面に複数直列に並ぶロック穴と噛合乃至は離脱可能なロックプレートをロック穴と噛合方向にバネ変位させてロックレバーの前端側に装着し、通常のレバー操作によるスライドロック開錠用の第1の作動アームと、シートバックの前倒しに伴うスライドロック開錠用の第2の作動アームとをアッパーレールの上部側に掛け渡す支持シャフトの軸線上で個々に揺動可能に軸承し、ロックレバーを後端側より第1,第2の作動アームで個別に押し下げてロックプレートをロック穴より離脱させるスライドロック機構を備える自動車用スライドシートにおいて、
平板状のストッパプレートと、ストッパプレートを先端側で掛止め保持する支え部より後方に伸びて上り勾配に折れ曲がる傾斜部を有する逆へ字状の板バネとから組み立てた定点メモリーを備え、
ストッパプレートを後端側より斜め下方に没入可能な抜き穴をロアレールの底面に設けると共に、板バネを傾斜部で押えてバネ力を付与する支えレールをロアレールの底面に立て付けて設け、ストッパプレートの後端側を板バネのバネ力で所定位置の抜き穴に没入させて先端側を斜め上方に向ける定点メモリーとしてロアレールと支えレールとの間に配置し、
ロックレバーの枢軸と同軸で軸承する前端側を支点として後端側より第2の作動アームでロックレバーと共に押下げ可能で、第2の作動アームによる押下げ解除によりバネ引張で復帰可能な補助プレートをアッパーレールの側部に装着し、
定点メモリーのストッパプレートをロアレールの底面と平行姿勢に押圧する中央の底辺と、ストッパプレートの板厚面に当接する前後の縁辺とから略凹状を呈する切欠を下端側に有し、略中腹の枢軸を支点として切欠の後縁辺をストッパプレートの板厚面より離間方向にバネ引張し、補助プレートの後端縁と当接可能な張出し片を上端側に有する押えカムをアッパーレールの側部に装着し、
押えカムが張出し片で通常姿勢にある補助プレートの後端縁に当接したままであると、押えカムが定点メモリーのストッパプレートを切欠の底辺で押えてロアレールの抜き穴より外れた平行姿勢に保ち、更に、第1の作動アームがロックレバーを押し下げてスライドロックを開錠すると、座席の位置移動と共に、押えカムがメモリー全体をストッパプレートの板厚面と当接する切欠の後または前縁辺でロアレールの底面に沿って追随可能に保ち、
第2の作動アームが補助プレート並びにロックレバーを押し下げてスライドロックを開錠すると、押えカムがバネ引張による揺動で切欠の後縁辺をストッパプレートの板厚面より離間させて定点メモリーの押込みを解除し、定点メモリーがストッパプレートの後端側を板バネのバネ力で所定位置の抜き穴に没入させて先端側を斜め上方に向ける姿勢で初期設定の定点位置を保ち、定点メモリーを初期設定の定点位置に置き去って座席を車内前方に位置移動可能な一方、
座席の復帰動と共に、バネ引張により揺動状態にある押えカムがストッパプレートの斜め上方に向く先端側に切欠の前縁辺で突き当たると、座席の復帰位置を定点メモリーで規制する定点復帰メモリー機構を備えたことを特徴とする。
本願の請求項2に係る発明は、補助プレートをアッパーレールに近接させて配置し、ロックレバーを補助プレートの外側に相対させて配置し、アーム長さの短い第1の作動アームをロックレバーと近い側に、アーム長さの長い第2の作動アームをロックレバーより遠い側に配置し、補助プレートより伸びる押えシャフトをロックレバーの上部側に配置し、
ロックレバーのみを第1の作動アームで押下げ、押えシャフトを介して揺動片並びにロックレバーを第2の作動アームで共に押下げ可能に組み付けたことを特徴とする。
本願の請求項3に係る発明は、押えカムと互いの周縁相互で相対し、略中腹の支軸を支点として揺動可能な戻しカムをアッパーレールの側部に設け、片方の周縁より突き出る突片を他方の周縁に形成した凹部で受け入れて押えカムを戻しカムで揺動可能に組み合わせると共に、戻しカムの下端側と当接する受けレールを座席のスライド方向前方でロアレールの底面に立て付けて設け、
戻しカムが受けレールと下端側で突き当たって揺動すると、バネ引張により揺動状態にある押えカムを第2の作動アームで押し下げられた補助プレートの後端縁より離脱可能に備え付けたことを特徴とする。
本発明の請求項1に係る自動車用スライドシートでは、施錠用のロックプレート、ロックプレートを保持するロックレバー、通常のレバー操作によるロック開錠用の第1の作動アーム、シートバックの前倒しに伴うロック開錠用の第2の作動アームに加えて、ストッパプレート,板バネでなる定点メモリーと、定点メモリーを座席の初期位置に保つ支えレールとをロアレールに設け、第2の作動アームによりロックレバーと共に押下げ可能な補助プレートと、定点メモリーを座席の位置移動と追随させてスライド可能に保持し乃至は初期位置の定点メモリーと突当って座席を初期設定の復帰位置で停止する押えカムとをアッパーレールに設けるという簡単な構成の定点復帰メモリー機構を備え付けられる。
本発明の請求項2に係る自動車用スライドシートでは、通常のレバー操作によるスライドロックの開錠と、シートバックの前倒しに伴うスライドロックの開錠とを第1,第2の作動レバーで個別に行い、また、シートバックの前倒しに伴うスライドロックの開錠と、押えカムによる定点メモリーの押込み解除とを第2の作動レバーで共に行えるという簡単な構成の定点復帰メモリー機構を備え付けられる。
本発明の請求項3に係る自動車用スライドシートでは、戻しカムが受けレールと下端側で当接し揺動すると、バネ偏倚により揺動状態にある押えカムを第2の作動アームで押し下げられた補助プレートの後端縁より離脱するよう揺動可能に備え付けることから、シートバックの立付け戻しにより座席のロックを前方の移動位置で行えるという簡単な構成の定点復帰メモリー機構を備え付けられる。
図示実施の形態は、例えばワゴン車等に搭載されるスライド式のフロントシート,セカンドシート,サードシートのうち、セカンドシートを定点復帰メモリー機構付きのものに構成するに適用されている。スライドレールとしてはロングタイプのものを備え、ウオークイン空間や荷物スペース等を車内に確保することから、セカンドシート,サードシートを含むリア側シートを車内前方に位置移動可能に構成されている。
図1aは、シートバックB,シートクッションCがスライドロック,リクライニングロックで通常の着座姿勢に保たれているシートを示す。図1bは、シートバックBがリクライニング機構(図示せず)のロック解除で前倒し姿勢に保たれているシートを示す。図1cは、シートクッションCをシートバックBに向けて跳ね上げたチップアップ姿勢に保たれているシートを示す。以下、ヘッドレストH,シートバックB,シートクッションCを含めてシート全体を「座席」という。
図示の座席には、通常時のスライドロック開錠用の操作レバーrと、シートクッションCのチップアップ用の操作レバー(図示せず)とがシートクッションCの前側下部に並べて備え付けられている。また、通常時のリクライニングロック開錠用の操作レバーrがシートバックBとシートクッションCとの枢軸側部に、シートバックBを前倒しするに要するリクライニングロック開錠用と共に、シートバックBを前倒しに伴うスライドロック開錠用の操作レバーrがシートバックBに備え付けられている。チップアップ用の操作レバーを含み、操作レバーr〜rは夫々の作動部とケーブルワイヤで連繋されている。
スライドレール1(図1a参照)は、車体フロアの前後方向に亘って敷設されるロアレール1aと、ロアレール1aで摺動可能に支持するアッパーレール1bとを左右対(以下、片側のみ図示)に備えて組み立てられている。アッパーレール1bは、ロアレール1aの内側に載置するローラ1c,1dで摺動可能に支持され、立上りブラケット1eを持ってシートクッションCの下部側に取り付けられている。図中、矢印X方向が車内前部側に延び、矢印Y方向が車内後部側に延びるよう設置されている。
そのスライドレール1には、座席を車内の所定位置に施錠し乃至は車内の前後方向に位置移動するよう開錠可能なスライドロック機構、座席を前方の移動位置より後方の復帰位置(初期設定の定点位置)で停止するよう規制する定点復帰メモリー機構、シートクッションCを跳上げ姿勢に保持するインターロック機構が備え付けられている。以下、図2a並びに図2bを主として参照し、各機構部を説明する。
スライドロック機構を説明すると、ロアレール1aのロック穴(図示せず)と噛合乃至は離脱可能なロックプレート2と、ロックプレート2を前端側で保持するロックレバー3とをアッパーレール1bの側部に備えて組み立てられている。そのロックプレート2,ロックレバー3に加え、前端側をロックレバー3の枢軸30と同軸で軸承する補助プレート4が組み付けられている。
スライドロック機構には、通常のレバー操作よるスライドロックの開錠時に、ロックレバー3を後端側より押え込んでロックプレート2をロアレール1aのロック穴より離脱する第1の作動アーム5と、シートバックの前倒しに伴うスライドロックの開錠時に、ロックレバー3並びに補助プレート4を後端側より押え込んでロックプレート2をロアレール1aのロック穴より離脱する第2の作動アーム6とが備えられている。
ロックプレート2は平板状の本体プレート20を有し、前後の突歯21a,21bを本体プレート20の下部側に設けると共に、立上り片22を本体プレート20の上部側中央に設け、支えピン23を立上り片22の基部近くで本体プレート20の板面より突出させて構成されている。このロックプレート2は、中央の立上り片22をアッパーレール1bの上部側でスライドガイド可能に保持することから、各突歯21a,21bをロアレール1aのロック穴と噛合乃至は離脱するよう上下動可能に備え付けられている。
ロックレバー3は、車内の前後方向に延びる細長なプレート状のもので、長手方向略中央の板面をアッパーレール1bの板面に挿通する支軸30で軸承することから、全長がシーソー形態で揺動可能に装着されている。このロックレバー3は、コイルスプリング31を略中腹の突片32とアッパーレール1bの板面に取り付けた受け駒33との間に掛け渡すことにより、ロックプレート2を常時下方にバネ偏倚するよう引張支持されている。
ロックレバー3の前端側には、ロックプレート2の支えピン23を挿通する長穴34が設けられている。このロックプレート2の支えピン23を長穴34に挿通することから、ロックプレート2はロックレバー3で上下動可能に保持されている。ロックレバー3の後端側には、後述するコロ乃至は押えシャフトが当接する張出しフランジ35が後方に向って反上り円弧状を呈するよう設けられている。
補助プレート4は、図3aで示すように前平板部4aより傾斜板部4bを介して後平板部4cに連続するよう平板材を折り曲げることから、前端側をロックレバー3の枢軸30と同軸で軸承させて揺動可能に取り付けられている。傾斜板部4bは、第1の作動アーム5がロックレバー3を後端側より押え込む際に当接するのを避けられるよう、後平板部4cをロックレバー3の枢軸30で軸承する前平板部4aよりもアッパーレールの板面寄りに位置させるべく設けられている。
その補助プレート4は、前端側を軸承するロックレバー3の枢軸30を支点として後端側より第2の作動アーム5でロックレバー3と共に押下げ可能に取り付けられている。また、第2の作動アーム6による押下げ解除により、ロックレバー3のコイルスプリング31によるバネ引張で戻り揺動可能に装着されている。
補助プレート4には、図3bで示すように枢軸の挿通穴40が前平板部4aの板面に設けられている。後平板部4cの後端縁には、後述する押えカムの張出し片が掛け外れるのを規制する突起片41と、押えカムの張出し片がプレート全体を揺動姿勢に押え止めるに要する掛止め段部42とが設けられている。また、後述する押えシャフトを植立する固定穴42が後平板部4cの板面に設けられている。
作動アーム5,6は、前方に向う前アーム部5a,6aと後方で立ち上る後アーム部5b,6bとから側面略L字状を呈するよう形成されている。これら作動アーム5,6は、後アーム部5b,6bの立上り基部を立上りブラケット1cの板面に挿通固定する支持シャフト7で軸承することから支持シャフト7の同軸上で個々に揺動可能に装着されている。第1の作動アーム5としては、アーム長さを短く形成したものがロックレバー3と近い側に備えられている。第2の作動アーム6としては、アーム長さを長く形成したものがロックレバー3より遠い側に備えられている(a<b:図2b参照)。
第1の作動アーム5(図2b参照)には、通常時のスライドロック開錠用の操作レバーrがケーブルワイヤ5cで連結されている。第2の作動アーム6(図2a参照)には、シートバックの前倒しに要するリクライニング開錠用と共に、シートバックの前倒しに伴うスライドロック開錠の操作レバーrがケーブルワイヤ6cで連結されている。各作動アーム5,6は、ケーブルワイヤ5c,6cによる引張解除に伴って戻り揺動するよう支持シャフト7の軸線上に嵌装させて片バネ端を立上りブラケット1cの板面に止着する捩りコイルバネ5d,6dで付勢支持されている。
ロックレバー3,補助プレート4の位置関係は、図4で示すように補助プレート4をアッパーレール1bに近接させて位置し、ロックレバー3を補助プレート4の外側に相対させて位置するよう設定されている。
補助プレート4には、後平板部4cの板面に植立した押えシャフト44がロックレバー3の上部側を通って張出しフランジ35の前部寄りと当接可能に備え付けられている。押えシャフト44の先端側には、第2の作動アーム6で押込み可能なコロ45が取り付けられている。第1の作動アーム5には、ロックレバー3と張出しフランジ35の後部寄りで当接可能なコロ5eが支軸5fで前アーム部5aの板面に取り付けられている。
上述したロックレバー3,補助プレート4と第1,第2の作動プレート5,6との構成から、第1の作動アーム5ではロックレバー3のみをコロ5eで押下げ可能に組付け配置されている。また、第2の作動アーム6ではコロ43を押え込むことから押えシャフト44を介してロックレバー3並びに補助プレート4を共に押下げ可能に組付け配置されている。
上述したコロ5eは、前アーム部5aの板面内側でアッパーレール1bの板面寄りに位置させて第1の作動アーム5に備え付けられている。このコロ5eとの接触を避けるべく、上述したように補助プレート4の後平板部4cは傾斜板部4bで前平板部4aよりもアッパーレール1bの板面寄りに位置されている。
定点復帰メモリー機構を説明すると、図5aで示すように平板状のストッパプレート8aと、逆へ字状の板バネ8bとから組み立てた定点メモリー8を備えて構成されている。
ストッパプレート8aは、図5bで示すように両側縁より幅方向面内を略U字状に切り欠いたくびれ部80,81を隔て、先端側となるへら状部82と、後端側となるコの字状部83とから形成されている。板バネ8bは、くびれ部80,81の下縁辺に掛け止めてストッパプレート8aを保持する左右の折曲げ爪84,85と、ストッパプレート8aのコの字状部82にあてがい配置する支え部86と、支え部86より後方に伸びて上り勾配に折れ曲がる羽根状の傾斜部87,88とから形成されている。
その定点メモリー8に対しては、図6で示すように板バネ8bを傾斜部87,88で押えてバネ力を付与する支えレール9がロアレール1aの底面に立て付けて設けられている。支えレール9は、正面逆L字状を呈する左右対の長尺レールで構成されている。各逆L字状レールは、板バネ8bの傾斜部87,88と当接する張出しフランジを相対させて互いに向き合うよう取り付けられている。
ロアレール1aの底面には、図7で示すようにロックプレートの突歯が噛合する複数のロック穴1f,1f’と共に、定点メモリー8のストッパプレート8aを後端側より斜め下方に没入可能な複数の抜き穴1gが支えレール9の間隔内でロック穴1fより後方に引き続くよう定間隔毎に設けられている。
定点メモリー8は、支えレール9の張出しフランジとロアレール1aの抜き穴1gとにより、図8で示す(無負荷状態)ようにストッパプレート8aの後端側83を板バネ8bのバネ力で所定位置の抜き穴1gに没入させて先端側82を斜め上方に向けられるようロアレール1aと支えレール9との間に組付け配置されている。
その定点メモリー8に対しては、アッパーレール1bの板面に枢軸10aで揺動可能に軸承装着することから、押えカム10がロックプレート2,ロックレバー3,補助プレート4等の配設側と反対側に取り付けられている。
押えカム10には、図9で示すようにストッパプレート8aのへら状部82よりコの字状部83の橋絡辺(図5b参照)を受け入れてロアレールの底面と平行姿勢に押圧する中央の底辺100aと、ストッパプレートの板厚面に当接する前後の縁辺100b,100cとから略凹状を呈する切欠100が下端側に設けられている。切欠100には、ストッパプレート8aのへら状部82が前縁辺100bに当接する際の受入れ用として中央の底辺100aより深い逃げ部100dが前縁辺100bより連続させて設けられている。
押えカム10は、略中腹の軸受け孔101に挿通する枢軸10aを支点とし、後述するチップアップレバーのバネ掛け片とバネ掛けピン102との間に掛け渡すコイルスプリング10bにより切欠100の後縁辺100bをストッパプレートの板厚面より離間するようバネ引張されている。
押えカム10には、図10で示すような張出し片103が上端側に設けられている。この張出し片103は、補助プレート4の後端縁と当接可能(図2a参照)に突出するようアッパーレール1bの板面に設けた開口1hより補助プレート4の装着側に向けて配置されている。
押えカム10には、戻しカム11が組み付けられている。戻しカム11は、押えカム10と互いの周縁相互で相対し、略中腹の軸受け孔11aに挿通する支軸11bを支点として揺動可能に押えカム10と同じ側でアッパーレール1bの板面に取り付けられている。この戻しカム11と押えカム10とは、押えカム10の周縁より突き出る突片104を戻しカム11の周縁に形成した凹部11cで受け入れて押えカム10を戻しカム11で揺動可能に組み合わされている。
戻しカム11には、図11で示すようにガイド縁11dが押えカム10の張出し片103と反対側に張り出すよう下端側に設けられている。その戻しカム11には、後述するようにガイド縁11dと突き当たってカム全体を揺動可能な受けレールが座席のスライド方向前方でロアレールの底面に立て付けて設けられている。
このように構成する定点復帰メモリー機構を備えるスライドシートでは、座席が通常の着座姿勢にあるとき、図12で示すように中央の底辺100aがストッパプレート8aのへら状部82よりコの字状部83の橋絡辺を受け入れてロアレール1aの底面と平行姿勢に押圧すると共に、後側縁100cがコの字状部83の橋絡辺と板厚面で当接し、また、押えカム10が張出し片103で補助プレート4の後端縁と当接していることから、押えカム10が定点メモリー8を保持する。
その座席を通常の着座姿勢のままで車内の前または後方向に位置調整するときには、操作レバーrを引張り操作すると、図13で示すように第1の作動アーム5がケーブルワイヤ5cで引っ張られて旋回することから、ロックレバー3のみが後端側よりコロ5eで押し下げられ、ロックプレート2がロックレバー3の先端側で引き上げられると共に、突歯21a,21bがロック穴1fより外れるため、座席を車内の前または後方向に位置移動するようにできる。
その座席の位置移動に伴っては、押えカム10が張出し片103で補助プレート4の後端縁と当接して定点メモリー8を保持したままであるから、ストッパプレート8a,板バネ8bを含むメモリー全体をロアレール1aの底面と支えレール9の張出しフランジとでスライドガイドしつつ追随動させるようにできる。座席の位置調整後は、操作レバーrの引上げを解除すれば、第1の作動レバー5が捩りコイルバネ5dで復帰動すると共に、ロックレバー3がコイルスプリング31で復帰動することから、座席を前または後の調整位置でロックプレート2による施錠状態に保てる。
ウオークインまたは荷物室に要する空間を確保する必要から座席を車内前方の所定位置に移動するときには、操作レバーrを引張り操作すると、リクライニング機構がロック解除されると共に、シートバックBが前倒れする(図1b参照)。それに伴って、図14で示すように第2の作動アーム6がケーブルワイヤ6cで引っ張られて旋回することにより押えシャフト44のコロ45を押し下げ、ロックレバー3,補助プレート4がいずれも後端側より押えシャフト44で押し下げられる。これにより、ロックプレート2がロックレバー3の先端側で引き上げられると共に、突歯21a,21bがロック穴1fより外れるため、座席を車内前方の所定位置までスライド移動するようにできる。
その座席を車内前方にスライド移動するときには、補助プレート4が押えシャフト44で押し下げられるに伴って、図15で示すように押えカム10がコイルスプリング10bで引っ張られて切欠100の後縁辺100cをストッパプレート8aの板厚面より離間するよう揺動する。これにより、定点メモリー8がストッパプレート8aの後端側83を板バネ8bのバネ力で所定位置の抜き穴1gに没入させて先端側82を斜め上方に向けると共に、押えカム10がアッパーレール1bに付いて前方に移動することから、定点メモリー8がロアレール1aと支えレール9との間で初期設定の定点位置に置き去られる。
押えカム10がコイルスプリング10bで引っ張られて揺動すると、押えカム10の張出し片103が補助プレート4の掛止め段部42に当接することから、第2の作動アーム6による押えシャフト44を介した補助プレート4の押下げと共に、補助プレート10をロックレバー3のコイルスプリング31に抗して押えカム10で押込み保持する。これにより、ロックプレート2を開錠状態に確実に保つことから、座席を前方位置に位置移動させるようにできる。
但し、座席を車内前方の所定位置でスライドロック可能に構成するべく、図16で示す如く戻しカム11がガイド縁11dで突き当たって揺動するよう、支えレール9よりも立上りの高い受けレール12が座席のスライド方向前方で支えレール9の片側部延長線上に立て付けてロアレール1aの底面に設けられている。その受けレール12と共に、座席を前方の所定位置で止めるべく、アッパーレール1bのローラ1cと当たるストッパ片(図示せず)がロアレール1aに設けられている。
戻しカム11がガイド縁11dで受けレール12と突き当たって乗上げ揺動すると、押えカム10が元の姿勢まで強制的に戻って張出し片103を補助プレート4の掛止め段部42より離間する。これにより、前倒し姿勢のシートバックBを通常の着座姿勢に戻せば、第1の作動レバー5が捩りコイルバネ5dで復帰動すると共に、ロックレバー3がコイルスプリング31で復帰動し、突歯21a,21bが前方位置のロック穴1f’に噛合することから、座席を前方の所定位置でロックプレート2による施錠状態に保てる。
その座席を前方位置から後方に戻すときは、上述した如くシートバックBを前倒れさせるに伴って、ロックレバー3,補助プレート4が第2の作動アーム6で押し下げられることから、ロックプレート2がロックレバー3の先端側で引き上げられてロック開錠する。この座席を前方位置から後方に戻す途上で、戻しカム11が受けレール12より外れる(図16参照)と、押えカム10がコイルスプリング10bで引っ張られて切欠100の後縁辺100cを上方に向ける(図15参照)よう揺動する。これにより、切欠100の逃げ部100dから前縁辺100bが初期設定の定点位置に置き去られた定点メモリー8の斜め上方に向くストッパプレート8aの先端側に突き当たるようになる。
その押えカム10が切欠100の前縁辺100で斜め上方に向くストッパプレート8aの先端側に突き当たるまで座席を後方に戻し移動すると、座席の復帰位置が定点メモリー8で規制されることになる。この座席のシートバックを元の着座姿勢に戻せば、スライドロック機構がスライドロックすることから、座席を元の定点位置に保てる。
後部荷物室の確保から座席をチップアップ姿勢(図1c参照)に保つに、チップアップ機構を動作状態に支えるチップアップレバー13がロックレバー3の枢軸30と同軸で軸承させてアッパーレール1bの側部から上方に向うよう備え付けられている。このチップアップレバー13は、戻しカム11の受けレール12と同様な受けレールと車内の前方位置で突き当たって乗り上げることから上方に立上り揺動可能に取り付けられている。また、押えカム10との間に掛け渡すコイルスプリング10bで戻り揺動方向に引張支持されている。
上述した定点メモリーがロアレールの初期定点位置に置き去られていても、サードシートのアッパーレールが定点メモリーと当たらないで、チップアップ姿勢のサードシートをセカンドシートの後部側となる車内前方の所定位置まで位置移動できるよう構成されている。サードシートのスライドロック機構は、セカンドシートのものと略同様に構成されている。その同様の構成部は、セカンドシートのスライドロック機構と同じ符号で示されている。作動アームは図示省略されているが、セカンドシートは通常のレバー操作によるロック開錠を要しないため、シートバックの前倒しに伴う作動アームのみが備え付けられている。
サードシートのスライドロック機構は、図17で示すようにロックプレート2,ロックレバー3をアッパーレール1bの側部に備え、ロックレバー3を受け駒33との間に掛け渡すコイルスプリング31を引張支持させて構成されている。このアッパーレール1bには、チップアップレバー13も備え付けられている。チップアップレバー13は、受け駒33との間に掛け渡すコイルスプリング14で戻り揺動方向に引張支持されている。
そのセカンドシートのスライドロック機構には、ロックプレート2の板厚面に向って伸びる側腕部15aと下方に向って伸びる下腕部15bとを有する突上げカム15が備え付けられている。突上げカム15は、二股基部をアッパーレール1bの板面に支軸15cで軸承させて揺動可能に取り付けられている。この突上げカム15は、側腕部15aの先端側をロックプレート2の側縁略中腹に設けられた切欠凹部24に組み合わせることからロックプレート2を上方に押し上げるものとして備え付けられている。
その突上げカム15に対しては、図18で示すように下腕部15bが下端側で突き当たって乗り上げる受けレール16がロアレール1aの底面より立ち上げて設けられている。この受けレール16としては、定点メモリー5の支えレール9よりも立上りの高いものが支えレール9の片側部に立て付けられている。
突上げカム15が受けレール16に突き当たって乗り上がると、突上げカム15が側腕部15aを上方に旋回するよう揺動することから、突歯21a,21bが定点メモリー8に当たらないよう、ロックプレート2が突上げカム15で上方に持ち上げられる。これにより、サードシートはセカンドシートの後部側となる車内前方の所定位置まで位置移動できる。
突上げカム15の受けレール16には、図19図で示すように突上げカム15の下腕部15bが落ち込んでカム全体を戻り揺動する切欠17がサードシートの停止位置に相当する車内前方の所定位置に設けられている。なお、チップアップレバー13に対しても、受けレール18が突上げカム15の受けレール16と同様に設けられている。
突上げカム15が受けレール16の切欠17に落ち込むと、ロックプレート2がシートバックの着座姿勢戻しに伴って突歯21a,21bをロアレール1aのロック穴と噛合するよう戻り降下することから、サードシートを車内前方の所定位置にロックするようにできる。そのサードシートの後方移動時は、シートバックを前倒しさせてスライドロックを開錠し、突上げカム15を受けレール16のレール面に沿わせつつ元の位置まで位置移動させればよい。
上述したスライドロック機構、定点復帰メモリー機構は対の各スライドレール1に夫々備え付けられている。作動レバー5,6の支持シャフト7は各アッパーレールの上部側に掛け渡す連結シャフトでなり、両側の作動レバー5,6が連結シャフトの同軸上に備え付けられている。上述した実施の形態はセカンドシートに基づいて説明したが、ファーストシートを構成するにも同様に適用できる。
一般例に係る自動車用スライドシートを通常の着座姿勢で示す説明図である。 一般例に係る自動車用スライドシートを前倒し姿勢で示す説明図である。 一般例に係る自動車用スライドシートをチップアップ姿勢で示す説明図である。 本発明に係る自動車用スライドシートの定点復帰メモリー機構を含むスライドロック機構を備えるスライドレールを左側から示す側面図である。 図2aのスライドレールを右側から示す側面図である。 図2aのスライドロック機構を構成する補助プレートを示す平面図である。 図3aの補助プレートを示す側面図である。 図2a1のスライドロック機構を構成するロックレバー,補助プレートと第1,2の作動アームとの配置関係を示す説明図である。 図2aの定点復帰メモリー機構を構成する定点メモリーを示す側面図である。 図5aの定点メモリーを示す平面図である。 図5aの定点メモリーとロアレールに設けられる定点メモリーの支えレールとの配置関係を示す説明図である。 図2aのロアレールを示す平面図である。 図5aの定点メモリーをロアレールの抜き穴に係合させて示す側面図である。 図2aの定点復帰メモリー機構を構成する押えカム,戻しカムを示す側面図である。 図9の押えカムを示す正面図である。 図9の戻しカムを示す正面図である。 図5aの定点メモリーを押えカムで押え込んだ状態で示す説明図である。 図2aのスライドロック機構を通常のレバー操作でロック開錠させた状態で示す説明図である。 図2aのスライドロック機構をシートバックの前倒しに伴ってロック開錠させた状態で示す説明図である。 図14のスライドロック機構をロック開錠したときの補助プレートと押えカム並びに押えカムと定点メモリーの動作位置関係を示す説明図である。 図2aの定点復帰メモリー機構を含むスライドロック機構を備えるスライドレールを車内前方の移動状態で示す側面図である。 本発明に係る自動車用スライドシートの後部側に備えられるリアシートを構成するスライドレールを示す側面図である。 図17のスライドシートを車内前方の移動途上状態で示す側面図である。 図17のスライドシートを車内前方の移動位置で示す側面図である。
符号の説明
1 スライドレール
1a ロアレール
1b アッパーレール
1f,1f’ ロック穴
2 ロックプレート
3 ロックレバー
30 ロックレバーの枢軸
4 補助プレート
5 第1の作動アーム
6 第2の作動アーム
7 作動アームの支持シャフト
8 定点メモリー
8a 定点メモリーのストッパプレート
8b 定点メモリーの板バネ
9 定点メモリーの支えレール
10 押えカム
11 戻しカム

Claims (3)

  1. 車体フロアの前後方向に亘って敷設されるロアレールと、シートクッションの底部側に取り付けられてロアレールで摺動可能に支持されるアッパーレールとによる左右対のスライドレールを備え、
    略中腹の枢軸を支点として揺動可能なロックレバーをアッパーレールの側部に装着し、ロアレールの底面に複数直列に並ぶロック穴と噛合乃至は離脱可能なロックプレートをロック穴と噛合方向にバネ変位させてロックレバーの前端側に装着し、通常のレバー操作によるスライドロック開錠用の第1の作動アームと、シートバックの前倒しに伴うスライドロック開錠用の第2の作動アームとをアッパーレールの上部側に掛け渡す支持シャフトの軸線上で個々に揺動可能に軸承し、ロックレバーを後端側より第1,第2の作動アームで個別に押し下げてロックプレートをロック穴より離脱させるスライドロック機構を備える自動車用スライドシートにおいて、
    平板状のストッパプレートと、ストッパプレートを先端側で掛止め保持する支え部より後方に伸びて上り勾配に折れ曲がる傾斜部を有する逆へ字状の板バネとから組み立てた定点メモリーを備え、
    ストッパプレートを後端側より斜め下方に没入可能な抜き穴をロアレールの底面に設けると共に、板バネを傾斜部で押えてバネ力を付与する支えレールをロアレールの底面に立て付けて設け、ストッパプレートの後端側を板バネのバネ力で所定位置の抜き穴に没入させて先端側を斜め上方に向ける定点メモリーとしてロアレールと支えレールとの間に配置し、
    ロックレバーの枢軸と同軸で軸承する前端側を支点として後端側より第2の作動アームでロックレバーと共に押下げ可能で、第2の作動アームによる押下げ解除によりバネ引張で復帰可能な補助プレートをアッパーレールの側部に装着し、
    定点メモリーのストッパプレートをロアレールの底面と平行姿勢に押圧する中央の底辺と、ストッパプレートの板厚面に当接する前後の縁辺とから略凹状を呈する切欠を下端側に有し、略中腹の枢軸を支点として切欠の後縁辺をストッパプレートの板厚面より離間方向にバネ引張し、補助プレートの後端縁と当接可能な張出し片を上端側に有する押えカムをアッパーレールの側部に装着し、
    押えカムが張出し片で通常姿勢にある補助プレートの後端縁に当接したままであると、押えカムが定点メモリーのストッパプレートを切欠の底辺で押えてロアレールの抜き穴より外れた平行姿勢に保ち、更に、第1の作動アームがロックレバーを押し下げてスライドロックを開錠すると、座席の位置移動と共に、押えカムがメモリー全体をストッパプレートの板厚面と当接する切欠の後または前縁辺でロアレールの底面に沿って追随可能に保ち、
    第2の作動アームが補助プレート並びにロックレバーを押し下げてスライドロックを開錠すると、押えカムがバネ引張による揺動で切欠の後縁辺をストッパプレートの板厚面より離間させて定点メモリーの押込みを解除し、定点メモリーがストッパプレートの後端側を板バネのバネ力で所定位置の抜き穴に没入させて先端側を斜め上方に向ける姿勢で初期設定の定点位置を保ち、定点メモリーを初期設定の定点位置に置き去って座席を車内前方に位置移動可能な一方、
    座席の復帰動と共に、バネ引張により揺動状態にある押えカムがストッパプレートの斜め上方に向く先端側に切欠の前縁辺で突き当たると、座席の復帰位置を定点メモリーで規制する定点復帰メモリー機構を備えたことを特徴とする自動車用スライドシート。
  2. 補助プレートをアッパーレールに近接させて配置し、ロックレバーを補助プレートの外側に相対させて配置し、アーム長さの短い第1の作動アームをロックレバーと近い側に、アーム長さの長い第2の作動アームをロックレバーより遠い側に配置し、補助プレートより伸びる押えシャフトをロックレバーの上部側に配置し、
    ロックレバーのみを第1の作動アームで押下げ、押えシャフトを介して揺動片並びにロックレバーを第2の作動アームで共に押下げ可能に組み付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用スライドシート。
  3. 押えカムと互いの周縁相互で相対し、略中腹の支軸を支点として揺動可能な戻しカムをアッパーレールの側部に設け、片方の周縁より突き出る突片を他方の周縁に形成した凹部で受け入れて押えカムを戻しカムで揺動可能に組み合わせると共に、戻しカムの下端側と当接する受けレールを座席のスライド方向前方でロアレールの底面に立て付けて設け、
    戻しカムが受けレールと下端側で突き当たって揺動すると、バネ引張により揺動状態にある押えカムを第2の作動アームで押し下げられた補助プレートの後端縁より離脱可能に備え付けたことを特徴とする請求項1に記載の自動車用スライドシート。
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