JP2007029415A - 遊技機用台間機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 両隣に隣接する遊技機の前扉を開放する際に支障が無く、遊技機の設置面積の省スペース化を図る。
【解決手段】 メダル送り装置50から送り出された遊技メダルを隣接する一の遊技機1の側方移送路12Bに誘導する移送通路40を、一括投入機構3の正面側底部に設けるとともに、前記一の遊技機1の側方移送路12Bの側端部12Cと対向するメダル排出口43を設け、一の遊技機1の側面と前記一括投入機構3の側面との間に、前記一の遊技機1の下扉11Bを開放する際に当該下扉11Bが移送通路40と干渉しないための隙間Pを設けて配置し、前記一括投入機構3の移送通路40の反メダル排出口側には、他の一の遊技機1'の下扉11B'を開放する際に当該下扉11B'が移送通路40と干渉しないための切り欠き部60を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体として投入する遊技機に隣接して設置され、遊技機に遊技メダルを一括投入するために用いられる遊技機用台間機に関するものである。
従来より、スロットマシンなどのメダルを遊技媒体とする遊技機において、効率の良い遊技を行いたいという要請、あるいは、なるべく遊技メダルに手を触れないで遊技を行いたいという要請に基づき、遊技メダルを直接、遊技機に供給可能な遊技機用台間機(メダル貸し出し機)が種々、考案されている。例えば、特許文献1に示すように、メダル貸出機からノズルでスロットマシンのメダル投入口に遊技メダルを移送可能にしたものや、特許文献2に示すように、スロットマシンの下皿の隣に一括投入開口を設け、一括投入した遊技メダルを台間機に内蔵したメダル揚送機構でスロットマシンのメダル投入口まで上昇移送可能に形成したものがある。
特開2003−299868号公報(図1) 特開2004−337599号公報(図2)
さらに、遊技機の設計変更が極力少なくてすみ、より簡易な構成で遊技メダルの一括投入を可能にするため、上方に開口する一括投入開口と、一括投入された遊技メダルを遊技機のメダル投入口に移送可能なメダル送り装置及び移送通路を備える遊技機用台間機を考案した(特願2004−169064)。ところが、この遊技機用台間機では、一括投入機構が本体の正面に突出しているので、特に、メダルを供給するのと反対側に設置されている遊技機の前扉を開ける際に、前扉と一括投入機構がぶつかって、前扉を十分に開けない。前扉と一括投入機構がぶつからないようにするには、台間機と遊技機との間の隙間を大きくあけることが考えられるが、それだと遊技機及び台間機の設置面積が広く必要となり、台数を多く設置できないという問題点がある。
そこで、請求項に記載された発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、両隣に隣接する遊技機の前扉を開放する際に支障が無く、遊技機の設置面積の省スペース化を図ることが可能な遊技機用台間機を提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、本願発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面に開口する筐体(10)と、筐体(10)の開口上部を開閉自在かつ閉塞可能な上扉(11A)と、筐体の開口下部を開閉自在かつ閉塞可能な下扉(11B)とを備え、前記上扉(11A)は前記下扉(11B)を開放しないと開放不能に形成されているとともに、前記下扉(11B)の上面側端部には、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送路(12B)を有するメダル投入口(12)を備え、前記筐体(10)の開口上部内には少なくとも遊技機の作動を制御するための制御装置を配置した一の遊技機(スロットマシン(1))と、同様の構成を有し前記一の遊技機(1)と並置される他の一の遊技機(スロットマシン(1'))の間に挟まれて設置される遊技機用台間機(メダル貸出機(2))である。
ここで、前記遊技機は、遊技メダルを遊技媒体として投入する遊技機であって、遊技機用台間機(2)を挟んで遊技場に並列設置されるものである。遊技機としては、上記構成の他に、前記メダル投入口(12)から投入された遊技メダルを判別するためのメダルセレクター(17)や、投入メダルを貯留すると共に入賞時等に遊技メダルを払い出すためのホッパーユニット(18)や、複数の図柄を表示した回転リールを備えるリールユニット(13)や、電源装置を有していてもよい。前記上扉(11A)と下扉(11B)は、例えば別々の施錠装置により施錠されるよう形成し、下扉(11B)を解錠しないと上扉(11A)の解錠ができないようにすることができる。
また、前記制御装置は、種々の電子部品を搭載した制御基板であって、遊技及び遊技に付随する演出を司るものである。前記メダル投入口(12)は、遊技機に遊技メダルを投入する部分であって、遊技メダルを落とし込む孔などの開口部の他、遊技メダルを開口部に誘導するための通路や凹部も含む。例えば側方移送路(12B)は、遊技メダルを上方から投入可能なスリットである上部投入開口(12A)と連通していてもよい。
そして、本発明における遊技機用台間機(2)は、台間機本体(外箱(20))の正面側に、遊技メダルを一括投入可能な一括投入開口(31)と、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離して送り出すメダル送り装置(50)と、メダル送り装置(50)から送り出された遊技メダルを前記一の遊技機(1)の側方移送路(12B)に誘導する移送通路(ノズル部(40))とを少なくとも備える一括投入機構(3)を突設してある。そして、前記移送通路(40)は、前記一括投入機構(3)の正面側底部に設けられているとともに、前記一の遊技機(1)の側方移送路(12B)の側端部(12C)と対向するメダル排出口(43)を有している。また、この遊技機用台間機(2)は、前記一の遊技機(1)の側面と前記一括投入機構(3)の側面との間に、前記一の遊技機(1)の下扉(11B)を開放する際に当該下扉(11B)が移送通路(40)と干渉しないための隙間(P)を設けて配置され、前記一括投入機構(3)の移送通路(40)の反メダル排出口側には、前記他の一の遊技機(1')の下扉(11B')を開放する際に当該下扉(11B')が移送通路(40)と干渉しないための切り欠き部(60)が形成されていることを特徴とする。
ここで、遊技メダルの「一括投入」とは、メダルの向きを揃えて投入したり一枚ずつ投入するのではなくて、適宜手に掴んだ遊技メダルをランダムに投入開口に投げ入れるような場合のことを言うものである。
前記一括投入機構(3)は、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ遊技機(1)のメダル投入口(12)に投入させるための機構であり、外装部材(本体カバー(30))の上面に一括投入開口(31)が形成され、正面側には移送通路(40)が設けられ、内部にメダル送り装置(50)が収納されている。
前記メダル送り装置(50)は、搬送ベルト(53)を用いたベルト式メダル送り装置や、送り出し円板を用いたディスク式メダル送り装置などとすることができ、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ、移送通路(40)に送り出すことができる装置であれば、どのような構成を有していても構わない。
前記移送通路(40)は、遊技メダルが一枚ずつ通過可能なメダル移送路(42)を有する樋状又は管状の部材であり、台間機本体(20)の側面方向から遊技メダルを排出するメダル排出口(43)を有している。移送通路(40)は、一括投入機構(3)の外装部材(30)と一体に形成されていてもよいし、着脱自在又は位置移動可能に取り付けられていてもよい。そして遊技機用台間機(2)は、前記メダル排出口(43)が、隣接する遊技機(1)の側方移送路(12B)の側端部(12C)と向かい合うように設置される。側方移送路(12B)の側端部(12C)とメダル排出口(43)の側端部との間には、隙間があってもよい。この隙間は、前記した移送通路(40)が下扉(11B)と干渉しないための隙間(P)とすることができる。
前記切り欠き部(60)は、一括投入機構(3)を正面視したときに、前記移送通路(40)のメダル排出口(43)の反対側に形成される、下側から凹んだ段部であり、一括投入機構(3)の底部が他の一の遊技機(1')の下扉(11B')と干渉しないのであれば、必ずしも一括投入機構(3)の反メダル排出口側底部の前後方向にわたって設けられる必要はない。
なお、遊技機用台間機としては、一括投入機構(3)の他に、遊技者に貸し出す遊技メダルを払い出すための払い出し装置(貸し出しメダル払い出し装置(23))や紙幣投入口(21)などを有していてもよい。この場合、一括投入機構(3)は、前記払い出し装置(23)から払い出される貸し出しメダルを、前記メダル送り装置(50)に直接移送するための通路を有していてもよい。また、遊技機用台間機(2)と、反メダル排出口側に設置される遊技機(1')との間に、所定の設置間隙(D1)を空けるようにしてもよい。
(作用)
本発明に係る遊技機用台間機(2)を遊技機(1)の隣に設置すれば、一括投入開口(31)から一括投入した遊技メダルを一枚ずつメダル投入口(12)に投入させることができ、遊技中における遊技機への遊技メダルの投入を効率的に行うことができる。この場合、移送通路(40)のメダル排出口(43)から排出される遊技メダルは、遊技機(1)の側面と遊技機用台間機(2)の間の隙間(P)を飛び越して遊技機(1)の側方移送路(12B)に転送される。また、遊技機(1)の下扉(11B)を開く場合には、隙間(P)が設けられているので、下扉(11B)が一括投入機構(3)の側面や移送通路(43)と干渉しない。
さらに、遊技機用台間機(2)の、遊技機(1)と反対側に隣接している他の一の遊技機(1')の下扉(11B')を開く場合には、切り欠き部(60)が設けられているので、下扉(11B')が一括投入機構(3)の側面や底部と干渉することがない。従って、他の一の遊技機(1')と遊技機用台間機(2)との設置間隙(D1)を狭くすることができ、遊技機及び台間機の設置スペースを節約できる。
本発明は、以上のように構成されているので、両隣に隣接する遊技機の前扉を開放する際に支障が無く、遊技機の設置面積の省スペース化を図ることができる。
本発明の最良の実施形態を、遊技機としてスロットマシン、遊技機用台間機としてメダル貸出機を例に、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシン1(一の遊技機)及びメダル貸出機2(遊技機用台間機)の正面図、図2はスロットマシン1及びメダル貸出機2の外観斜視図、図3は下扉を開いたスロットマシン1とメダル貸出機2の斜視図、図4は一括投入機構3及びメダル投入口12の斜視図、図5は一括投入機構3の縦断面図である。また、図6はメダル投入口12とノズル部40の接合部分の拡大図、図7はスロットマシン1及びメダル貸出機2の概略平面図である。
本実施の形態におけるメダル貸出機2は、スロットマシン1に隣接して設置され、一台のスロットマシンに一機ずつ対応するように設けられている。
(スロットマシン1)
スロットマシン1は、図2に示すように、正面側が開口する箱形の筐体10と、この筐体10の正面開口を塞ぐ前扉11を有している。そして、前扉11は、筐体10の上部開口を開塞自在な上扉11Aと、筐体の下部開口を開塞自在な下扉11Bとから構成されている。
また、前記筐体10の上部開口内には、複数の回転リールを有するリールユニット13と、特に図示しないが、スロットマシン1の作動を制御するための制御装置が内蔵されており、筐体10の下部開口内には、遊技メダルを貯留すると共に払い出すためのホッパーユニット18が設置されている(図3参照)。
前記上扉11Aは、筐体10の側板にヒンジ部を介して回動自在かつロック可能に形成されている板状の扉である。そして略中央部に回転リールの図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓14を有し、周囲には入賞の報知その他の演出時にランプが点滅する飾り部が設けてある。
前記下扉11Bは、上扉11Aよりも幅厚の扉であり、筐体10の側板にヒンジ部を介して回動自在かつロック可能に形成されているものである。下扉11Bの上部は、スロットマシンを作動させるための操作部16となっており、下扉11Bの上面100は、閉扉時においては上扉11Aよりも手前側に張り出すようになっている。また、下扉11Bの下部にはホッパーユニット18から払い出されたメダルを溜めておくための下皿15が形成されており、この下皿15と前記操作部16の間には、遊技内容その他の表示をするための前パネルが嵌め込まれている。さらに、下扉11Bの裏面側には、前記メダル投入口12から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター17が設けられている(図3参照)。
前記操作部16としては、上面100の右端にメダル投入口12が形成されており、上面100の左側にはベットスイッチが、正面にはスタートスイッチ、ストップスイッチ、精算スイッチ及び鍵穴が設けられている。なお、ベットスイッチとは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものであり、スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リールの回転を開始及び停止させるためのものである。
また、鍵穴は、前扉11を解錠するためのものであり、この穴に所定の鍵を差し込んで回すと、下扉11Bのロックが解除されるものである。ここで、前記上扉11Aは、下扉11Bを開かないと解錠及び開放ができないようになっている。具体的には、特に図示しないが、上扉11Aの下端は閉扉時において下扉11Bの上端よりも下側になるよう形成されており、上扉11Aのロック解除装置は下扉11Bを開くことにより操作可能になっている。このように形成することにより、あまり人目に触れられたくない制御装置が内部に設置されている上扉11Aを閉じたままで、メダル補給などにより遊技者の目の前で頻繁に開放する必要がある下扉11Bを開閉することができる。また、上扉11Aを解錠するためには下扉11Bを開放しなければならないので、制御装置に不正なROMを取り付ける等の不正行為をし難くなる。
前記メダル投入口12は、図4に示すように、上方から遊技メダルを一枚ずつ投入可能な上方投入開口12Aと、上方投入開口12Aの側方に連通する側方移送路12Bとを有している。この側方移送路12Bは、上方投入開口12Aから正面右側(メダル貸出機2側)に延設された樋状の通路であって、後述するメダル貸出機2のノズル部40から送られてくる遊技メダルを受け入れ、上方投入開口12Aに移送するためのものである。
そして、スロットマシン1は、メダル投入口12から遊技メダルを投入し、スタートスイッチの操作により回転リールを回転させ、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させ、このとき、複数の回転リールに表示された図柄が所定の位置態様に停止すると入賞となり、所定枚数のメダルが下皿15に払い出されるように形成されているものである。
なお、特に図示しないが、前記リールユニット13及び制御装置を少なくとも搭載した方形枠状の支持体に、ヒンジ部を介して上扉11Aを回動自在に取り付け、前記支持体を筐体10に対して着脱自在に形成してもよい。そして、支持体を筐体10固定した状態で、上扉11Aが筐体10の開口上部を開閉自在かつロック可能に形成する。このように形成した場合には、いわゆる「面替え」の際、筐体10とそれに設置されているホッパーユニット18や電源ユニット及びスロットマシン1の操作部16を有する下扉11Bを据え置いたまま、遊技内容変更に伴い交換が必要なリールユニット13及び制御装置及び上扉11Aのみを交換することができる。
(メダル貸出機2)
メダル貸出機2は、図1に示すように、スロットマシン1の右側に隣接して設置される箱型の装置であって、金銭と引き替えに遊技メダルを貸し出すと共に、貸し出しメダル及び遊技者がスロットマシン1に投入するメダルをスロットマシン1のメダル投入口12に移送するためのものである。すなわち、メダル貸出機2は、図2に示すように、外箱20に、紙幣カウンター22及び貸し出しメダル払い出し装置23が内蔵されているとともに、正面側には一括投入機構3が取り付けられているものである。
紙幣カウンター22は、外箱20の正面下方に設けられた紙幣投入口21から投入された紙幣を読み取って、投入金額に応じた枚数の遊技メダルを貸し出しメダル払い出し装置23に払い出させるためのものである。なお、メダル貸出機としては、紙幣投入口21及び紙幣カウンター22の他に、硬貨投入口や硬貨カウンター、釣り銭払い出し口などを有していてもよい。また、プリペイドカード投入口とカードリーダーを有していてもよい。
貸し出しメダル払い出し装置23は、遊技メダルを払い出すためのいわゆるホッパー装置であり、特に図示しないが、遊技メダルを貯留しておくためのタンクと、タンクに貯留されている遊技メダルを一枚ずつ排出可能な送り出し円板を有している。送り出し円板は、駆動モータに回転可能に軸止されており一枚の遊技メダルが嵌入可能な孔が形成されている。そして、この孔に入った遊技メダルを、回転に伴い一枚ずつ装置の外に排出するようになっている。また、貸し出しメダル払い出し装置23には排出メダルをカウントするためのセンサが設けられていて、投入金額分の遊技メダルを払い出したら駆動モータが停止するように形成されている。
(一括投入機構3)
一括投入機構3は、前記貸し出しメダル払い出し装置23から払い出される遊技メダル、及び遊技者が投入する遊技メダルを、スロットマシン1のメダル投入口10に一括投入するための機構である。
具体的には、一括投入機構3は、図2及び図5に示すように、大きく分けて、メダル貸出機2の外箱20の正面に取り付けられた本体カバー30と、本体カバー30の内部に設けられたメダル送り装置50と、本体カバー30の正面側に取り付けられたノズル部40とから構成されている。
(本体カバー30)
本体カバー30は、図2に示すように、メダル貸出機2の外箱20の正面略中央部から手前側に突出する突出部32を有する箱形部材であり、上方に開口する一括投入開口31が形成されている。また、図4に示すように、一括投入開口31の手前側には平坦部が形成されており、ここにはメダル送り装置50を作動及び作動停止させるためのタッチセンサが敷設されている。そして、平坦部に手を触れることにより、メダル送り装置50の駆動モータ55が駆動し、平坦部に触れている手を離すことにより、メダル送り装置50の駆動モータ55が駆動を停止するようになっている。なお、メダル送り装置50を作動させる手段としては、タッチセンサに限られず、ボタン式のスイッチやその他の操作手段を設けてもよい。また、駆動モータ55の駆動を開始させるためのスイッチと、駆動を停止させるためのスイッチを別々に設けてもよいものである。
さらに、図5に示すように、前記一括投入開口31の奥側には、上方に開口し内部において一括投入開口31と連通する払い出し通路38が設けられている。また、本体カバー30の前方下部には、メダル送り装置50が内蔵されており、メダル送り装置50の正面側は、メダル送り装置50により送り出されたメダルをノズル部33に一枚ずつ排出するためのメダル排出部37となっている。そして、前記払い出し通路38を形成する内壁の底部には、排出装置80が設けられている。
ここで、排出装置80は、ソレノイド81の作動で開閉板82を開閉させることにより、装置内部の遊技メダルや異物などを、本体カバー30の底面に形成されたキャンセル開口39から排出させることができるようになっている。排出装置80は、例えば図示しないリセットスイッチの操作により開閉板82が開くように形成することができる。そして、本体カバー30の底部奥側には、キャンセル開口39から排出される異物やキャンセルメダルを受け止める排出貯留部90が形成されている。
前記一括投入開口31は、投入される遊技メダルを受け入れるための開口であり、開口幅のほぼ中央部に、横方向に亘って設けられた仕切棒を有している。これは、投入される遊技メダルを、極力同一方向に揃えるためである。すなわち、この仕切棒があることにより、遊技メダルが縦向き(メダルの表裏面が左右方向となる向き)で投入されることがないので、ランダムに投入される遊技メダルの向きを、横向き(メダルの表裏面が前後方向となる向き)にして落下させるようになるものである。このように落下した場合には、メダルの向きが揃っているので、一括投入開口31の下方に位置する空間であるメダル貯め部33に、遊技メダルが平積みとなるよう貯留させることができ、メダル送り装置50により搬送しやすくなる。
また、図5に示すように、一括投入開口31の手前側端部には、本体カバー30の内部空間を、一括投入開口31の下方に位置するメダル貯め部33と、メダル貯め部33よりも手前側に位置するメダル戻り部34とに分ける移動調整弁35が取り付けられている。移動調整弁35は、メダル貯め部33からメダル戻り部34へのメダル移動を阻止し、メダル戻り部34からメダル貯め部33へのメダル移動は適宜許容することにより、メダル送り装置50によるメダル移送をスムーズに行わせるためのものである。
前記払い出し通路38は、メダル貸出機2の貸し出しメダル払い出し装置23から貸し出される遊技メダルを受け入れて、前記メダル貯め部33に誘導するためのものである。払い出し通路38の底面は、奥側から手前側に向かって下り傾斜となっており、傾斜の前端部が開閉板82によって開閉可能に形成されている。開閉板82が閉じているときには、メダル貯め部33に遊技メダルが貯留され、開閉板82が開いた場合には、メダル貯め部33又はメダル送り装置50の搬送ベルト53上にあるゴミなどの異物や遊技メダルは、キャンセル開口39から落下する。なお、キャンセル開口39から落下した異物や遊技メダルは、いったん排出貯留部90に貯留され、排出貯留部90の底部にあるスライド蓋を開くことによりそれらを外部に取り出すことができるようになっている。
(メダル送り装置50)
メダル送り装置50は、本体カバー30の前方下部に内蔵されており、メダル貯め部33に投入又は払い出された遊技メダルを、水平状態(遊技メダルの表裏面が上下となる状態)で一枚ずつ、ノズル部40へと送り出すためのものである。具体的には、メダル送り装置50は、図5に示すように、一対のローラ51と、ローラ51に掛け渡された搬送ベルト53と、搬送ベルト53の手前側上方に送出間隙54をあけて設置された逆転ローラ52と、ローラ51,52を回転させるための駆動モータ55を有している。
前記ローラ51は、正面側から見て前後に並列して設けられている。また、前記搬送ベルト53は、二つのローラ51に掛け渡された平ベルトであり、表面にはゴム等を被覆して、遊技メダルとの摩擦抵抗を大きくするよう形成してある。そして、手前側のローラ51の方が、奥側のローラ51よりも若干高い位置に取り付けられているので、搬送ベルト53の上面は手前側に向かってやや上り傾斜となっており、ローラ51を図5に示す黒矢印の方向に回転させることにより、搬送ベルト53の上面が手前側に移動するようになっている。
前記ローラ51と逆転ローラ52は、伝達手段により同時に回転するようになっている。伝達手段は、特に図示しないが、駆動モータ55の駆動軸、ローラ51、逆転ローラ52にそれぞれ設けられたギヤと、これらの各ギヤを連結するベルトであって、逆転ローラ52はローラ51と同方向に回転するので、搬送ベルト53の上面の進行方向と、逆転ローラ52の下側面の移動方向とが逆になる。また、ローラ51と逆転ローラ52の直径の違いにより、逆転ローラ52の線速(ローラ表面の移動速度)の方が、ローラ51の線速よりも早くなるように形成されている。
そして、逆転ローラ52の下端と搬送ベルト53の上面との間には、遊技メダル一枚の厚みよりも大きく、遊技メダル二枚分の厚みよりは小さい送出間隙54が形成されている。これにより、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルを、一枚ずつ手前側に送り出すとともに、搬送ベルト53の上方であって逆転ローラ52の後方にある遊技メダルをメダル戻り部34に蹴り出すようになっている。
なお、本実施の形態における逆転ローラ52には、断面略台形の撹拌溝が軸方向に沿って形成されている。撹拌溝は、溝の端部で遊技メダルを引っ掛けるようにして、搬送ベルト53の上方に積み重なった遊技メダルを効果的に後方に蹴り上げる役割を果たすものである。
搬送ベルト53の前方側は、ノズル部40のメダル受け口41と近接しており、ベルト上面に乗っている遊技メダルは、前記送出間隙54を潜ってメダル排出部37からノズル部40へと運ばれる。
(ノズル部40)
ノズル部40は、前記メダル送り装置50から送り出された遊技メダルをスロットマシン1のメダル投入口12に移送するためのものである。そして、ノズル部40は、図4及び図5に示すように、メダル送り装置50によりメダル排出部37から排出される遊技メダルを受け入れるメダル受け口41と、遊技メダルをメダル投入口12に向けて排出するメダル排出口43と、メダル受け口41から受け入れた遊技メダルをメダル排出口43に誘導するメダル移送路42を備えている。
前記メダル受け口41は、図5に示すように、下方から上方に向かって奥方向に湾曲する湾曲部を有し、この湾曲部がメダル排出部37と連通しており、メダル排出部37から排出される遊技メダルをスムーズに受け入れ可能としている。
前記メダル移送路42(移送通路)は、遊技メダルが通過可能な断面長方形状の通路であり、特に図示しないが、メダル受け部41からメダル排出口43にかけてL字型に屈曲している。そして、メダル受け口41の下側には、メダル移送路42を挟んで相対向するよう、メダル検知センサ44が設けられている。メダル検知センサ44は、受光部及び発光部を有する遮光センサであり、発光部の発光が遮られることにより遊技メダルの通過を検知するものである。
そしてノズル部40は、図6(A)に示すように、メダル移送路42がスロットマシン1のメダル投入口12の側方移送路12Bとほぼ一直線上に配置されるよう設置される。すなわち、メダル排出口43から排出された遊技メダルがそのまま側方移送路12Bに転送されるようになっている。また、メダル排出口43と側方移送路12Bの側端部12Cとの間には、僅かな隙間P(図6(B)参照)が空けられている。これは、スロットマシン1の下扉11Bを開放する際に、ノズル部40と干渉しないようにするためのものである。
さらに、ノズル部40は、図6(B)に示すように、メダル移送路42のメダルを転送する面が、側方移送路12Bの側端部12Cのメダルを転送する面よりもやや上方となるよう位置させてある。このように形成することにより、メダル排出口43から排出された遊技メダルが、前記隙間Pを飛び越して側方移送路12Bに転送されるものである。
なお、特に図示しないが、ノズル部40の設置位置を前後方向又は上下方向に微調整可能なノズル位置調整手段を設けると、スロットマシン1の新台設置の際の僅かな位置ずれや寸法誤差を吸収することができる。ノズル位置調整手段としては、例えばノズル部40と本体カバー30のいずれかに上下又は左右方向に設けたスライドレールと、このスライドレールに係合可能な係合部とすることができる。そして、ノズル部40が適切な設置位置に配置されたら、ビスなどにより本体カバー30に固定すればよい。
ところで、ノズル部40は、図1に示すように、反メダル排出側の側面、すなわちメダル排出口43の反対側の側面が、本体カバー30の右側面よりも内側に位置するようになっている。そしてノズル部40をこのような形状にすることにより、一括投入機構3を正面視したときに矩形に切り欠かれた切り欠き部60が形成される(図1参照)。この切り欠き部60は、メダル貸出機2が遊技メダルを供給するスロットマシン1とメダル貸出機2を挟んで反対側に隣接するスロットマシン1’の下扉11B'を開くとき、一括投入機構3の底部が扉の開閉を阻害しないようにするためのものである。
(遊技メダルの移送)
上記構成を有する一括投入機構3における遊技メダルの移送過程を説明する。
まず、一括投入開口31から遊技メダルを投入すると、遊技メダルは搬送ベルト53の後方部上面と開閉板82の上面に積み重なるように落下し、メダル貯め部33に貯留される。また、メダル貸出機2に紙幣を投入した場合には、貸し出しメダル払い出し装置23から遊技メダルが払い出され、払い出し通路38を通ってメダル貯め部33に貯留される。次に、一括投入口31の手前の平坦部を手で触れると、タッチセンサが反応して、メダル送り装置50が作動を開始する。すなわち、駆動モータ55が駆動して、搬送ベルト53が前方に回転開始する。
搬送ベルト53が移動開始すると、搬送ベルト53の後方部上面に乗っている遊技メダルが前方に移動し、その上方に貯まっているメダルも引きずられて、移動調整弁35の下方を潜ってメダル戻り部34に移動する。ここで、移動調整弁35は、前方(メダル戻り部側)には回動しないので、メダル貯め部33の上部に貯留されているメダルが、一気にメダル戻り部34に雪崩れ込むのを防ぐことができる。
搬送ベルト53により前方に移送された遊技メダルのうち、搬送ベルト53の上面に乗っている遊技メダルは、搬送ベルト53と逆転ローラ52の下面との間の送出間隙54をすり抜けて、一枚ずつ、メダル排出部37へと移送される。一方、搬送ベルト53の上方に重なっている遊技メダルは、逆転ローラ52と接触することにより、逆転ローラ52に設けられた撹拌溝に引っかかり、上方後部のメダル戻り部34に蹴り戻される。逆転ローラ52は、ローラ51よりも高速回転しているので、効率よくメダルを蹴り出すことができる。
ここで、メダル戻り部34に滞留するメダルの量が多いと、逆転ローラ52によって後方に蹴り出すのに支障をきたし、送出間隙54でメダル詰まりが発生するおそれがある。しかし、移動調整弁35は、後方(メダル貯め部側)に回動可能に取り付けられているので、メダル戻り部34内のメダルはメダル貯め部33に逆流し、メダル戻り部34の上方に空間が形成される。これにより、逆転ローラ52によるメダルの蹴り出しがスムーズに行われるものである。
メダル送り装置50から送り出された遊技メダルは、メダル排出部37から排出され、ノズル部40の湾曲部に誘導されつつメダル受け口41に入り、メダル移送路42を通ってメダル排出口43から排出される。メダル排出口43はスロットマシン1のメダル投入口12の側方移送路12Bと位置あわせされているので、遊技メダルは側方移送路12Bを通って、上部投入開口12Aに投入される。
ところで、投入された遊技メダルを全て移送し終える前にメダル送り装置50の作動を停止させた場合(タッチセンサから手を離した場合)には、搬送ベルト53の上面やメダル貯め部33に遊技メダルが残留したままとなる。この場合、遊技を終了するなどにより、残留している遊技メダルをスロットマシン1に投入したくない場合には、所定のリセットスイッチを操作する。すると、排出装置80のソレノイド81が作動して開閉板82を開くとともに、メダル送り装置50の駆動モータ55が逆転駆動する。これにより、搬送ベルト53の上面にある遊技メダルは後方に移動し、開閉板82が開くことにより、メダル貯め部33の底部に開口するキャンセル開口39から下方に落下する。メダル貯め部33に貯留されていた遊技メダルも、同様にキャンセル開口39から落下する。
このようにしてメダル送り装置40から排出された遊技メダルは、排出貯留部90に貯留されるので、スライド蓋を奥側にスライドさせてメダルを取り出せばよい。なお、一括投入機構3の内部に、ゴミなどの異物が混入した場合にも、上記したのと同様にして、取り出すことができるのは言うまでもない。
(スロットマシン1及びスロットマシン1’における前扉11の開閉)
以上述べたスロットマシン1とメダル貸出機2を遊技場に設置する場合には、図1に示すように、メダル貸出機2のノズル部40のメダル排出口43が、メダル供給に係るスロットマシン1の側方移送路12Bの側端部12Cと対向するよう設置する。また、メダル貸出機2を挟んでスロットマシン1の隣にあるスロットマシン1’の側面と、メダル貸出機2の側面との間には、図7(A)に示すように、ある程度の設置間隙D1を空けておく。
スロットマシン1の下扉11Bを開く場合には、ノズル部40が遊技メダルをスロットマシン1の側方から移送するようになっており、かつスロットマシン1の側面との間には僅かな隙間Pを空けてあるので、ノズル部40と下扉11Bとが干渉することはない。また、スロットマシン1’の下扉11B'を開く場合には、一括投入機構3の反メダル排出側の底部に切り欠き部60が形成してあるので、図1に示すように、正面側から奥方向に向かって上り傾斜している下扉11B'の上面100'が、ノズル部40と干渉することなく、筐体10の開口部を十分開放できる程度に開く(具体的には閉じた状態から90度回動させる)ことができる。
ここで、切り欠き部60が形成されていない場合には、ノズル部40とスロットマシン1'の下扉11B'との接触を避けるために、図7(B)に示すように、メダル貸出機2とスロットマシン1’との間の設置間隙を、D1よりも広いD2にしなければならない。これでは、設置場所が広く必要となり、結果、店内に設置可能なスロットマシンの数が減ってしまう。
一方、ノズル部40を、下扉11Bの上面100の最高点よりも高い位置に設置すれば、ノズル部40と下扉11B'が干渉することがなくなり、切り欠き部60を設ける必要がないといえる。しかし、このように形成した場合には、ノズル部40からメダル投入口12に向かって遊技メダルを落下させるようにしなければならず、遊技メダルが側方移送路12Bに衝突して跳ね返り、側方移送路12Bから外に飛び出し易くなるので都合が悪い。また、ノズル部40を上方に移動させると、メダル送り装置50からノズル部40に遊技メダルを良好に転送可能な距離を確保するため、一括投入機構3そのものをメダル貸出機の上方に移動させる必要がある。このようにすると、一括投入口30の位置も高くなり、座って遊技を行っている遊技者が一括投入口30に遊技メダルを投入し難くなる。
従って、本実施の形態のように、ノズル部40によりメダル投入口12の側方からメダルを移送する場合には、メダル排出口43のメダル転送面が、メダル投入口12の側方移送路12Bのメダル転送面とほぼ一致する高さにあるのが最も好適であり、この状態で隣接するスロットマシン1’(他の一の遊技機)の下扉11Bを支障なく開閉するためには、切り欠き部60が効果的なのである。
なお、スロットマシン1’の上扉11A'を開く場合には、図7(A)に二点鎖線で示すように、上扉11A'の角部が一括投入機構3に接触してしまい、下扉11B'と同程度に開くことはできない。しかしながら、上扉11A(11A')は、制御基板を保護するため、なるべくなら閉じたままにしておくのが良いのであり、回転リールの図柄合わせを行うにしても、扉を全開放する必要はない。また、修理のためリールユニット13を交換する場合には、上扉11Aを取り外して取り出せばよい。すなわち、上扉11Aは、一旦スロットマシンを設置した後は、面替えが行われるまで頻繁に開放されることもなく、開く場合でも手を差し入れられる程度開けば十分であるから、特に問題はないものである。
以上のように、本実施の形態によれば、メダル貸出機2から貸し出される遊技メダルをスロットマシン1に手に持って移動させなくても、あるいはスロットマシン1から入賞により払い出されたメダルを、一枚ずつ手でメダル投入口10に投入させなくても、一括投入機構3によりメダル投入口10に投入することができ、遊技を効率的に行うことができる。
さらに、一括投入機構3の正面底部に切り欠き部60を設けたことから、隣接するスロットマシン1’の下扉11B'を開放する際、メダル貸出機2の正面側に突出している一括投入機構3が邪魔になることがない。
なお、本実施の形態では、メダル送り装置50として、搬送ベルト53をローラ51で回転させるベルト式メダル送り装置を用いたが、隣接するスロットマシン1に遊技メダルを一枚ずつ移送することができる装置であれば、ベルト式に限られない。例えば、送り出し円板を有するディスク式のメダル送り装置を用いてもよい。
また、本発明は、スロットマシンに限られず、前扉が上下に二分割されておりメダルを遊技媒体として投入する遊技機に遊技メダルを供給可能な遊技機用台間機に応用することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の正面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、下扉を開けたスロットマシン及びメダル貸出機の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、一括投入機構の斜視図である。 本発明の実施の形態であって、一括投入機構の断面図である。 本発明の実施の形態であって、ノズル部及びメダル投入口の拡大図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシン及びメダル貸出機の設置を示す概略平面図である。
符号の説明
1 スロットマシン
10 筐体 11 前扉
11A 上扉 11B 下扉
12 メダル投入口 12A 上部投入開口
12B 側方移送路 12C 側端部
13 リールユニット 14 図柄表示窓
15 下皿 16 操作部
17 メダルセレクター 18 ホッパーユニット
100 上面
2 メダル貸出機
20 外箱(台間機本体) 21 紙幣投入口
22 紙幣カウンター 23 貸し出しメダル払い出し装置
3 一括投入機構
30 本体カバー 31 一括投入開口
32 突出部 33 メダル貯め部
34 メダル戻り部 35 移動調整弁
37 メダル排出部 38 払い出し通路
39 キャンセル開口
40 ノズル部 41 メダル受け口
42 メダル移送路 43 メダル排出口
44 メダル検知センサ
50 メダル送り装置 51 ローラ
52 逆転ローラ(戻し手段) 53 搬送ベルト(移送手段)
54 送出間隙 55 駆動モータ
60 切り欠き部
80 排出機構 81 ソレノイド
82 開閉板 90 排出貯留部
P 隙間 D1,D2 設置間隙

Claims (1)

  1. 正面に開口する筐体と、筐体の開口上部を開閉自在かつ閉塞可能な上扉と、筐体の開口下部を開閉自在かつ閉塞可能な下扉とを備え、前記上扉は前記下扉を開放しないと開放不能に形成されているとともに、前記下扉の上面側端部には、遊技メダルを側面側から受け入れ可能な側方移送路を有するメダル投入口を備え、前記筐体の開口上部内には少なくとも遊技機の作動を制御するための制御装置を配置した一の遊技機と、同様の構成を有し前記一の遊技機と並置される他の一の遊技機の間に挟まれて設置される遊技機用台間機であって、
    前記遊技機用台間機本体の正面側に、遊技メダルを一括投入可能な一括投入開口と、一括投入された遊技メダルを一枚ずつ分離して送り出すメダル送り装置と、メダル送り装置から送り出された遊技メダルを前記一の遊技機の側方移送路に誘導する移送通路とを少なくとも備える一括投入機構を突設してあり、
    前記移送通路は、前記一括投入機構の正面側底部に設けられているとともに、前記一の遊技機の側方移送路の側端部と対向するメダル排出口を有し、
    前記一の遊技機の側面と前記一括投入機構の側面との間に、前記一の遊技機の下扉を開放する際に当該下扉が移送通路と干渉しないための隙間を設けて配置され、
    前記一括投入機構の移送通路の反メダル排出口側には、前記他の一の遊技機の下扉を開放する際に当該下扉が移送通路と干渉しないための切り欠き部が形成されていることを特徴とする遊技機用台間機。
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