JP2007029309A - キャビネット - Google Patents

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Yoshikazu Matsunobu
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Abstract

【課題】アッパーキャビネットの背面側に設けた上下昇降式の昇降棚の前面側のスペースに、照明装置を回動可能かつ回動位置及び姿勢において定置できるように設け、この照明装置をキャビネットから下方に回動して繰り出した状態で、その上に、物品を載置できるようにして昇降棚の前面側のスペースを有効利用可能とするきわめて使い勝手の良いキャビネットを実現する。
【解決手段】壁面の上方位置に設置され、天板6、側板7、背板8、底板9及び扉10を有する箱体の内部において、背板8の前面側に上下に昇降する昇降棚16を取り付け、昇降棚16の前側に、照明装置34を回動自在の設け、照明装置34を下方に回動した位置で、照明装置34の上面に物品を載置可能とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャビネットに関し、特に、キッチンのシンク上方に収納空間を提供し、昇降棚を有するアッパーキャビネットに関する。
キッチンのアッパーキャビネットにはいろいろな構造のものがある。例えば、キッチンのアッパーキャビネットの後方に収納スペースを設け、この収納スペースに下方へ移動自在の移動棚を取り付けた構成は公知である(特許文献1参照)。
そして、外殻ケースから収納体を下降させて取り出し、上昇させて格納させる収納ユニットにおいて、外殻ケースの下部に取り付けた照明器具を、収納体の昇降に伴って回動させる構成は公知である(特許文献2参照)。
特開平1−293806号公報 実開昭63−112833号公報
上記のとおり、キッチンのアッパーキャビネットには、いろいろな構造のものがあるが、アッパーキャビネット内において、背面側に上下昇降式の昇降棚を設けたものでは、昇降棚が最上位に位置して、その昇降棚上に収納された物品がアッパーキャビネット内に収納された状態において、その前方のスペースが利用されず、デッドスペースとなってしまう。
本発明は、上記従来の問題に着目し、アッパーキャビネットの背面側に設けた上下昇降式の昇降棚の前面側のスペースを有効利用することを課題とするものであり、この昇降棚の前面側のスペースに、照明装置を設け、その姿勢位置によっては、小物、或いは洗浄後の食器等を、容易に置くことができる棚としても利用できる、使い勝手の良いキャビネットを実現するものである。
本発明は上記課題を解決するために、壁面の上方位置に設置され、天板、側板、背板、底板及び扉を有する箱体の内部に収納部を備えたキャビネットであって、背板の前面側に上下に昇降する昇降棚を取り付け、昇降棚の前側に、照明装置を回動自在に設け、照明装置を下方に回動した位置で、照明装置の上面に物品を載置可能としたことを特徴とするキャビネットを提供する。
前記キャビネットは、前記照明装置を回動するための手掛け部を備えた構成としてもよい。
前記キャビネットは、前記照明装置の上面を透光性のある素材で形成することが好ましい。
本発明に係るキャビネットによれば、アッパーキャビネットの背面側に設けた上下昇降式の昇降棚の前面側のスペースに照明装置を設ける構成としたので、スペースの有効利用ができるとともに、照明装置を下方に回動して繰り出すことで、照明装置として使いながら収納部としても利用できるから、きわめて使い勝手の良い、意匠性にもすぐれたキャビネットとなる。特に、棚として物を載せながら、下方からライトアップできる構造とした場合は、興趣深いデザイン照明としての機能も発揮することができる。
本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
図1、2は、本発明に係るキャビネットの実施例1を説明する図である。図1(a)は、本発明の実施例1であるキャビネット1をキッチンに設置した状態の全体構成を示し、図1(b)、(c)は、使用状態を説明する図である。さらに、図2(a)〜(c)は、実施例1のキャビネットの要部を説明する図である。
図1(a)に示すように、この実施例1のキャビネット1は、シンク2及びコンロ3等を有するシンクキャビネット4(カウンター)の上方位置に設置されるアッパーキャビネットである。5はキャビネット1に隣接して配置されたレンジフードである。
この実施例1のキャビネット1は、昇降棚を有する昇降棚付きキャビネットであり、図1(a)、図2(a)、(b)に示すように、天板6、左右の側板7、背板8、底板9、扉10からなる箱体から形成され、内部に収納部11(収納部本体)を有している。底板9は、左右の側板7の間に側板7の下端より上方に水平に配置されている。
収納部11は、天板6、左右の側板7、背壁12、底板9、及び扉10で囲まれた空間である。この実施例のキャビネット1の収納部11には、棚板13が取り付けられており、扉10で開閉可能である。
図2(a)、(b)に示すように、キャビネット1の収納部11の背面側であって背板8の前側のスペースには、昇降棚装置14が配設されている。昇降棚装置14は、昇降フレーム15と、この昇降フレーム15の下端の前面側に水平に取り付けられた昇降棚16とを備えており、昇降フレーム15及び昇降棚16は、昇降機構17によって上下動できる構成となっている。
昇降棚16は、その横幅はキャビネット1の間口より小さく左右の側板7内に収まる寸法であり、その前後幅はキャビネット1の奥行において前方に照明装置を配置する部分を除いた寸法に形成される。昇降機構は、昇降棚16が上下方向に移動できれば、手動式でも電動式でもよいが、一例として、使用者が手動で昇降棚16を上下動できる昇降機構17を図6(a)〜(d)で説明する。
図6(a)、(c)は昇降機構17を正面側から見た図であり、これらの図のA−A断面を図6(b)、(d)に示す。図6(a)、(b)は、図2(a)に示すように、昇降棚16が上昇しキャビネット1内に収納されている位置にあり、図6(c)、(d)は、図2(b)に示すように、昇降棚16が下降しキャビネット1の下方の位置にある状態をそれぞれ示している。
この昇降機構17は、背板8の前面に上下方向に延びるレール部材18が固定されており、このレール部材18に昇降フレーム15が上下方向に摺動可能に設けられている。具体的には、レール部材18としてリニア軸受を利用し、このリニア軸受に摺動可能な摺動部材に昇降フレーム15を取り付けた構造とすれば、昇降フレーム15がスムースに上下動可能となる。
レール部材18の上端には渦巻きバネ19がバネケース20を介して背板8に固定されている。渦巻きバネ19の自由端は昇降フレーム15に固定されている。これにより、渦巻きバネ19の弾力が昇降フレーム15に上方に作用する。そして、レール部材18の左右の両側面には、鋸歯状のストッパラック21が設けられている。
昇降フレーム15には、U型の操作杆22の左右の軸部23が昇降フレーム15の左右の支持部24により上下動可能に装着されている。操作杆22の左右の軸部23の上端は、それぞれZ型のストッパラッチ25の下部外端に枢着されている。ストッパラッチ25は、その下部内端で昇降フレーム15の一部に枢支されており、上部内端はストッパラック21に噛み合う係合部となっている。
昇降フレーム15の支持部24と、操作杆22の軸部23に固定されたバネ受け26との間に圧縮コイルバネ27が設けられており、昇降フレーム15に対して操作杆22を上方に付勢している。これにより、ストッパラッチ25を、枢支軸28を中心にストッパラック21に噛み合う回転方向に付勢している。
昇降フレーム15のハンドル29に手をかけて、操作杆22の把持部30をコイルバネ27の弾力に抗して下方に引くと、ストッパラッチ25の係合が解除可能となる。この状態で、図6(c)、(d)に示すように、渦巻きバネ19の弾力に抗して、ハンドル29を下方に引き下げると、昇降フレーム15及び昇降棚16を下方に摺動できる。
昇降フレーム15及び昇降棚16を下降させて所望の位置で、操作杆22の把持部30を元に戻すと、コイルバネ27の弾力で、操作杆22は上方に移動してストッパラッチ25がストッパラック21に係合し、昇降フレーム15及び昇降棚16を下降位置に停止することができる。
昇降フレーム15及び昇降棚16を上昇させる場合は、上記と同様の操作によりストッパラッチ25の係合を解除すれば、渦巻きバネ19の弾力により昇降フレーム15及び昇降棚16を上昇させることができる。
図2(a)〜(c)に示すように、左右の側板7の内面間に仕切壁31が垂直に取り付けられている。この仕切壁31によって、左右の側板7の間であって底板9の下方のスペースが、前方における照明装置用のスペース32と、後方における昇降棚16がその最上位において収納される昇降棚16の収納用のスペース33とに仕切られている。
照明装置用のスペース32には、図1(b)、(c)及び図2(a)、(b)等に示すように、照明装置34が回動位置を変更可能に設置されている。図2(c)は、照明装置34の構造を説明する断面を示す図である。照明装置34は、合成樹脂で形成された照明台35及び照明カバー36を備え、照明台35の前面に照明具37が取り付けられて構成されている。
照明装置34は、その全体の横幅及び奥行は、スペース32内で回動可能な状態で収まる程度の寸法である。よって、照明台35、照明カバー36、及び照明具37の横方向の長さ(図2(c)の紙面に垂直な方向の長さ)は、左右の側板7の間の間隔の寸法より若干小さく形成されている。
照明台35は、照明具37を取り付けるとともに、小物置き用の棚としても機能するものであり、適宜の機械的強度を有するように、その厚み等が形成されている。照明台35は、その基端部(図2(c)では下端の部分)において、枢支軸38に回転可能に取り付けられている。この枢支軸38は、左右の側板7の内面にそれぞれに互いに向き合うように突設されている。
これにより、照明装置34は、枢支軸38を中心に、照明装置用のスペース32内の位置(図1(b)参照)から下方の引き出し位置(図1(c)参照)に向けて、反時計針方向及びその逆方向に回動可能である。なお、枢支軸38は、照明台35の左右の側面にそれぞれ突設し、これに対して左右の側板7内面に軸受孔を設け、枢支軸38を軸受孔に回転可能に軸支する構成としてもよい。
照明台35の先端(図2(c)では上端)にはフック39が形成されている。このフック39に対向するように、底板9の下面にストッパ40が固定されている。ストッパ40は、合成樹脂で形成されており、フック39を係脱可能に係止するものである。
図1(b)、図2(c)に示すように、ストッパ40でフック39が係止されている状態から、照明装置34を反時計針方向に力を入れて回動すると、ストッパ40は上方に退避し、フック39の係止を解除することができる。逆に、図1(c)に示すように、フック39の係止が解除されいる状態から、照明装置34を図1(b)の状態に向けて回動させてフック39をストッパ40下面に沿って押し込むと、ストッパ40は、上方に弾力的に退避した後、戻ってフック39を係止する。
照明台35の前面には、ビスで蛍光灯等の照明具37が固定されている。この照明具37には、電源コード41が接続されている。電源コード41は、昇降棚16の収納用のスペース33を通過してキャビネットの裏面側又は側面側に延び、図示しない電源に接続されている。なお、照明具37のスイッチ(図示せず)は、電源コード41の配線の途中に設置される。このスイッチは、通常の押しボタン式のスイッチでもよいが、外部からリモートコントロールにより無線で開閉制御されるスイッチであってもよい。
電源コード41は、昇降棚16の収納用のスペース33内で、昇降棚16の邪魔にならないように、仕切壁31、底板9及び側板7等の面に沿って配線されている。電源コード41の一部は、図2(c)に示すように、コイル状に形成され、照明装置34が回動しても伸縮して追従できるようになっている。
照明台35の前面上下には装着用溝42が形成されており、この装着用溝42に照明カバー36の取り付け縁43を嵌合することで、照明台35に着脱可能に照明カバー36を装着することができる。照明カバー36は、図2(c)において、湾曲部44と底部45とを有し、湾曲部44は、照明具37の前面側にスペースを形成するように、その前面が湾曲状に形成されている。照明カバー36の素材となる合成樹脂材は、光透過性の合成樹脂である。そして、照明カバー36の湾曲部44の下端には手掛け部46が形成されている。
左右の側板7の内面の下端且つ前端部には、支持具47が設けられている。この支持具47は、それぞれに互いに向き合うように左右の側板7から突設された突起でもよいし、左右の側板7間に架設された棒でもよい。照明装置34は、全体として枢支軸38により照明装置用のスペース32内で回動可能であるが、図1(c)に示す位置まで回動させると、照明台35のフック39が支持具47に係合されて支持され、図1(c)に示す位置及び姿勢に維持される。
(作用)
以上のような構成から成るキャビネット1の作用を説明する。図1(b)、図2(c)等に示すように、照明装置34は、そのフック39がストッパ40で係止されて、照明装置用のスペース32内に収納されている。この状態では図1(b)に示すように、照明具37は、照明カバー36を通して下方を照明する。
使用者が、照明装置34の手掛け部46に手を掛けて下方に引くと、ストッパ40が上方に退避して係止が解除され、照明装置34を枢支軸38を中心に下方に引き出すように反時計針方向に回動して、図1(c)の位置で照明台35のフック39が支持具47に係合されて支持され、図1(c)に示す位置及び姿勢に維持される。
この状態では、照明具37は、照明カバー36の湾曲部44を通して下方及び前方を照明する。照明装置34がこの位置及び姿勢にある時には、照明台35の底部45が棚として機能し、調味料、その他の小物を置くことができる。
なお、使用者が、照明装置34の手掛け部46に手を掛けて照明装置34を、図1(c)の位置から図1(b)の方向に戻すように上方、時計針方向に回動して押し込むと、図1(b)の位置でストッパ40がフック39を係止して、照明装置34を図1(b)の位置及び姿勢で維持することができる。
なお、昇降棚16を使用する際には、操作杆22を操作してストッパラッチ25をストッパラック21から係合解除しながら、ハンドル29を下方に引くことで、図1(a)、図2(b)、図6(c)、(d)に示すように、キャビネット1の下方の位置に引き出すことができる。このような昇降棚16が降下した位置では、使用者は、昇降棚16に収納物を載せたり取り出したりすることができ、昇降棚16に収納ボックス35を装着すれば、さらに収納力ができる。
そして、昇降棚16の上に小物を載置し、ストッパラッチ25をストッパラック21から係合解除しながら、渦巻きバネ19の弾力を利用してハンドル29で昇降棚16を上方に上げれば、昇降棚16が最上位の位置では、図2(a)に示すように、昇降棚16をキャビネット1の昇降棚収納用のスペース33内に収納することができる。
昇降棚16が最上位の位置では、キャビネット1内に昇降棚16が収納された状態となるが、この位置では、昇降棚16の下面が左右の側板7のほぼ下端の位置となり、キャビネット1を下方から見て凹凸などがなく、見た目もよく意匠性にも優れている。
本発明に係るキャビネットの実施例2を、図3〜5を参照して説明する。この実施例2のキャビネット48は、実施例1と殆ど同じ構成であるが、主に照明装置の構造が異なるので、以下、実施例1と異なる照明装置の構造を中心に、併せてその関連する構造について説明する。図3は、本発明の実施例2であるキャビネット48をキッチンに設置した状態の全体構成を示す。
この実施例2のキャビネット48は、実施例1と同様に、図4(a)、(c)、図5(a)に示すように、天板6、左右の側板7、背板8、底板9、扉10’からなる箱体から形成され、内部に収納部11を有している。実施例1と同様に、収納部11は、天板6、左右の側板7、背壁12、底板9、及び扉10’で囲まれた空間であり、この収納部11の背面側に実施例1と同様の昇降棚装置14が配設されている。
この実施例2の扉10’の縦寸法は、実施例1の扉10のそれより短く、その下端は底板9の下面とほぼ同じ高さとなるように形成されている。底板9の前端下面には、断面L型の前カバー49が固定されている。前カバー49の前端部は、扉10’と面一となるとともに、下方に垂直に少し張り出して形成されている。前カバー49は、後述する照明装置50の前方側への回動を係止するストッパとして機能するとともに、照明装置50と扉10’との隙間を遮蔽する化粧板として機能する。
実施例2も実施例1と同様に、仕切壁31によって、左右の側板7の間であって底板9の下方のスペースが、前方における照明装置用のスペース32と、後方における昇降棚16がその最上位において収納される昇降棚16の収納用のスペース33とに仕切られている。照明装置用のスペース32内に照明装置50が、図5(a)〜(c)に示すように、回動位置を変更可能に設置されている。
図5(a)は、照明装置50を説明する断面を示す図である。照明装置50は、照明台51、照明カバー52及び照明サイドカバー53(図4(c)参照)を備えており、照明台51の背面に照明具37が取り付けられ、照明具37の前面に棚板兼用の照明カバー54が取り付けられている。
照明台51は、照明具37を取り付けるとともに、棚板兼用の照明カバー54を取り付けるものであるから、適宜の機械的強度を有するように、その厚み等が形成されている。照明台51の左右両側には照明サイドカバー53が装着されており、この照明サイドカバー53の基端部には側方に支持軸55が突出して形成されている(図4(c)参照)。この支持軸55は円筒状に形成され、その中を電源コード56が通せるように構成されている。
一方、図4(c)に示すように、左右の側板7の前面に、扉10’の下方に位置して照明装置50を回動可能に支持する支持部材57が固定されている。支持部材57の内面には、軸受孔58が形成され、この軸受孔58内で支持軸55を回転可能に枢支している。
これにより、照明装置50は、支持軸55を中心に、照明装置用のスペース32内の位置(図5(b)参照)から下方の引き出し位置(図5(c)参照)に向けて、時計針方向及びその逆方向に回動可能に構成されている。なお、支持軸55を支持部材57側に設け、照明サイドカバー54側に軸受孔58を設けて、支持軸55を軸受孔58で回転可能に枢支する構成としてもよい。
照明台51の先端(図5(a)では上端)には背面側に向けて突出するフック59が形成されている。このフック59の先端に対向するように、ストッパ60が底板9の下面にが固定されて設けられている。ストッパ60は、合成樹脂で形成されており、フック59を係脱可能に係止して、照明装置50を図5(a)、図5(b)の位置から下方、時計針方向に回動しないようにしている。
しかし、照明装置50を力を入れて時計針方向に強制的に回動すると、ストッパ60が上方に退避しフック59の係止が解除される。逆に、図5(c)の状態から図5(b)の状態に向けて照明装置50を回動させストッパ60の下面に沿ってフック59を押し込むと、ストッパ60は、上方に弾力的に退避してから戻りフック59を係止する。
照明台51の背面には蛍光灯等の照明具37が固定されている。この照明具37には、電源コード56が接続されている。電源コード56は、照明サイドカバー54から支持軸55内を通り支持部材57から、実施例1と同様に、昇降棚16の収納用のスペース33を通過してキャビネット10’の裏面側又は側面側に延び、図示しない電源に接続されている。
電源コード56は、図示はしないが、昇降棚16の収納用のスペース33内では、昇降棚16の邪魔にならないように、底板9や側板7の内面に沿って配線されている。なお、照明具37のスイッチ(図示せず)は、電源コード56の配線の途中に設置される。このスイッチは、実施例1と同様に、通常の押しボタン式のスイッチでもよいが、外部からリモートコントロールにより無線で開閉制御されるスイッチであってもよい。
照明台51の背面側には、実施例1と同様に、照明カバー52を着脱可能に装着することができる。さらに、照明台51の前面側には、棚板兼用の照明カバー54が着脱可能に装着されている。照明台51、照明カバー52、及び棚板兼用の照明カバー54の素材となる合成樹脂材は、光透過性の合成樹脂である。
左右の側板7の下端且つ前端から背面側に入った内面の位置に、それぞれに互いに向き合うように支持具61が突設されている。この照明装置50は、全体として支持軸55によって照明装置用のスペース32内で回動可能である。図5(a)の位置から図5(c)に示す位置まで回動させると、照明台51のフック59が支持具61に係合されて支持され、図5(c)に示す回動位置及び姿勢に維持される。
(作用)
以上のような構成から成る実施例2のキャビネット48の作用を説明する。図4(a)、図5(a)、(b)に示すように、照明装置50は、そのフック59が前カバー49に当接し、ストッパ60によって係止され、照明装置用のスペース32内に収納されている。この状態では図5(b)に示すように、照明具37は、照明カバー52及び棚板兼用照明カバー54を通して下方及び前方を照明する。
使用者が、棚板兼用の照明カバー54の上部を押し込むと、ストッパ60が上方に退避し、フック59の係止を解除し、照明装置50が支持軸を中心に下方に回動し、図5(c)の位置で照明台51のフック59が支持具61に係合されて支持され、図5(c)に示す位置及び姿勢に維持される。
この位置及び姿勢にある時には、棚板兼用の照明カバー54は棚として機能し、調味料、その他の食器等の小物62を置くことができる。この状態では、照明具37は、照明カバー52を通して下方を照明するだけでなく、棚板兼用の照明カバー54を通して上方を照明しライトアップすることができ、興趣深いデザイン照明としての機能も発揮する。
使用者が、図5(c)の位置から図5(b)の方向に戻すように、照明装置50を反時計針方向に押し込むように上方に回動すると、図5(b)の位置でストッパ60がフック59を係止して、照明装置50を図5(b)の位置及び姿勢に維持することができる。
以上、本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
以上、本発明に係るキャビネットを説明したが、このような構成のキャビネットは、キッチンのアッパーキャビネットに限らず、背面側に昇降棚を備えた収納キャビネットであれば、洗面キャビネット等、その他いろいろな収納用キャビネットにも適用することもできる。
本発明に係るキャビネットの実施例1を説明する図であり、(a)はキッチンの全体におけるキャビネットの全体構成を説明する斜視図であり、(b)、(c)は照明装置の使用状態を説明する図である。 実施例1のキャビネットの要部を説明する図であり、(a)、(b)はキャビネットの内部の構成を側方から見た図であり、(c)は(a)の照明装置を拡大して説明する図である。 本発明に係るキャビネットの実施例2を説明する図であり、キッチン全体におけるキャビネットの全体構成を説明する斜視図である。 実施例2のキャビネットの要部を説明する図であり、(a)は昇降棚がキャビネット内に収納されている状態を側方から見た図であり、(b)は昇降棚がキャビネットの下方に降下されている状態を側方から見た図であり、(c)はキャビネットの要部の斜視図である。 (a)は実施例2の要部斜視図を示す図であり、(b)、(c)は照明装置の使用状態を説明する図である。 (a)、(c)は実施例1及び実施例2の昇降機構を正面側から見た図であり、(b)、(d)は(a)、(c)のA−A断面を示す。
符号の説明
1、48 キャビネット(実施例1、2)
2 シンク
3 コンロ
4 シンクキャビネット(カウンター)
5 レンジフード
6 天板
7 左右の側板
8 背板
9 底板
10、10’ 扉
11 収納部
12 背壁
13 棚板
14 昇降棚装置
15 昇降フレーム
16 昇降棚
17 昇降機構
18 レール部材
19 渦巻きバネ
20 バネケース
21 ストッパラック
22 操作杆
23 操作杆の軸部
24 昇降フレームの支持部
25 ストッパラッチ
26 バネ受け
27 圧縮コイルバネ
28 ストッパラッチの枢支軸
29 昇降フレームのハンドル
30 操作杆の把持部
31 仕切壁
32 照明装置用のスペース
33 昇降棚の収納用のスペース
34、50 照明装置
35、51 照明台
36、52 照明カバー
37 照明具
38 枢支軸
39、59 フック
40、60 ストッパ
41、56 電源コード
42 照明台の前面上下には装着用溝
43 照明カバーの取り付け縁
44 照明台の湾曲部
45 底部
46 手掛け部
47 支持具
49 前カバー
53 照明サイドカバー
54 棚板兼用の照明カバー
55 支持軸
57 支持部材
58 軸受孔
61 支持具
62 小物

Claims (3)

  1. 壁面の上方位置に設置され、天板、側板、背板、底板及び扉を有する箱体の内部に収納部を備えたキャビネットであって、背板の前面側に上下に昇降する昇降棚を取り付け、昇降棚の前側に、照明装置を回動自在に設け、照明装置を下方に回動した位置で、照明装置の上面に物品を載置可能としたことを特徴とするキャビネット。
  2. 請求項1記載のキャビネットであって、前記照明装置を回動するための手掛け部を備えたことを特徴とするキャビネット。
  3. 請求項1記載のキャビネットであって、前記照明装置の上面を透光性のある素材で形成したことを特徴とするキャビネット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014207168A (ja) * 2013-04-15 2014-10-30 株式会社エス・ケー・ジー 照明装置
CN110338578A (zh) * 2019-07-24 2019-10-18 芜湖智骏企业管理有限公司 一种舞台道具收集箱
CN111878858A (zh) * 2020-07-15 2020-11-03 合肥人和节能环保设备制造有限公司 一种可调式双眼灶台

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