JP2007028993A - オリゴヌクレオチドプローブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 アミノ基の反応性が向上した、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブを提供する。
【解決手段】 一般式1:
Figure 2007028993

(式中、Rは水素原子またはアミノ基の保護基であり、RおよびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、Aはオリゴヌクレオチドである)で表されるオリゴヌクレオチドプローブであり、さらにRおよびRが、それぞれ独立して複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素であるオリゴヌクレオチドプローブを提供する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブ、該オリゴヌクレオチドプローブが固定化された担体および該オリゴヌクレオチドプローブを合成するための化合物に関する。
DNAチップまたはビーズ等を用いた遺伝子解析においては、合成オリゴヌクレオチドまたはPCR産物などをプローブとして担体上に固定化する必要がある。当該担体上に固定化されたプローブと、蛍光などで標識された標的核酸とが相補的に結合することによって、標的核酸が担体上に保持され、標識に由来する蛍光強度を測定することによって、標的核酸量を検出することができる。DNAチップは、平板状の担体上に数千〜数十万種類のプローブが、あらかじめ決まった場所に固定化されているため、他種類の遺伝子の発現量を一度に定量することができ、遺伝子間の複雑なネットワークの解明に極めて有用である。そのため、遺伝子診断のための有力な手法の一つとして期待されている。
合成オリゴヌクレオチドプローブを担体上に固定化するには、担体上でオリゴヌクレオチドを直接合成する方法(非特許文献1および非特許文献2)、および合成したオリゴヌクレオチドを精製後、担体上に固定化する方法とがある。後者の方法としては、オリゴヌクレオチドプローブの合成中に、アミノ基などの官能基を導入し、スポット後にこれらの官能基と担体上にコーティングされた官能基とを共有結合させることによって、不可逆的にプローブを固定化する方法が知られている。また、プラス電荷を有するポリLリジンなどをコーティングした担体上にオリゴヌクレオチドプローブを静電的に結合させる方法なども報告されている。静電的な結合は、オリゴヌクレオチドのマイナス電荷に依存するため、オリゴヌクレオチドプローブの鎖長が短くなるほど、固定化効率が低下してしまう。そのため、共有結合を介して担体上にオリゴヌクレオチドを固定化する方法が広く用いられている。
アミノ基をオリゴヌクレオチドの末端に導入する場合、直鎖アルキル基に結合したアミノ化試薬を用いる手法が一般的である(特許文献1および2)。この種のアミノ化試薬の合成法は幾つか報告されているが、現在主に用いられているアミノ化試薬は、炭素数6の直鎖アルキル鎖を有するアミノ化試薬である(非特許文献3および4)。しかしながらこの場合、オリゴヌクレオチドとアミノ化試薬の縮合率が十分ではないため、アミノ基が導入されなかった短いオリゴヌクレオチドが副産物として混入する。また、DNA自動合成機中で行われる各塩基の縮合反応においても、若干の未反応体が含まれているため、目的のアミノ化オリゴヌクレオチドを、そのような不純物より分離・精製する必要がある。しかし、目的のアミノ化オリゴヌクレオチドを高純度に精製しようとする場合、時間を要するだけでなく十分な収率が得られない、という問題があった。また、短時間で精製を実施した場合には、十分な純度で得ることができなかった。これは、アミノ基の保護基の性質によるものと考えられた。
市販されているアミノ化試薬におけるアミノ基の保護基としては、酸性条件下で脱保護可能なモノメトキシトリチル基と、アルカリ性条件下で脱保護できるトリフルオロアセチル基が用いられている。モノメトキシトリチル基は酸性条件下で脱保護させることが可能であるが、厳しい条件(80%酢酸中1時間以上など)を必要とし、さらにこのような条件下でも完全に保護基を取り去ることができないため、回収されるアミノ化オリゴヌクレオチドの収量が低い、といった問題点がある。このような条件は、酸性条件で損傷を受けやすいDNAには好ましくないだけではなく、精製に時間を要するため、アミノ化オリゴヌクレオチドのハイスループット精製が困難である。一方、トリフルオロアセチル基はアルカリ性条件下で速やかに脱保護されるが、オリゴヌクレオチドの塩基部の脱保護をアルカリ性条件下で行うため、その間にアミノ基が脱保護され、モノメトキシトリチル基のように保護基の疎水性を利用して精製することができない。アミノ化されていない不良のオリゴヌクレオチドと、アミノ化されたオリゴヌクレオチドとでは、疎水的性質がほとんど同じであるため、トリフルオロアセチル基でアミノ基を保護したオリゴヌクレオチドは、アミノ化されていない不良のオリゴヌクレオチドから分離精製することは困難であった。そのため、高純度かつ迅速に合成し、精製することができるアミノ化オリゴヌクレオチドの開発が望まれていた。
特開昭59−27900号広報 特開昭60−166694号広報 Nucleic Acids Res.,vol.20,1675−1678(1992) Trends Biotechnol.,vol.12,19−26(1994) Methods Enzymol,168,753−761(1989) Nucleic Acids Res,14,6227−6245(1986)
本発明の課題は、アミノ基の反応性が向上した、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、カルバモイル基を有するリンカーを介してオリゴヌクレオチドにアミノ基を導入することにより、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおけるアミノ基の反応性が向上すること、酸性条件下で脱保護されるアミノ基保護基を用いた場合に、より穏和な条件で脱保護できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)一般式1:
Figure 2007028993
(式中、
は水素原子またはアミノ基の保護基であり、
およびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、
Aはオリゴヌクレオチドである)
で表されるオリゴヌクレオチドプローブ。
(2)RおよびRが、それぞれ独立して、複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基である、(1)記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
(3)Rが、一般式2:
Figure 2007028993
(式中、
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜9のアルキレン基であり;
は、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であり;
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜5のアルキレン基である)
で表される、(1)または(2)記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
(4)Rが、水素原子、鎖員1〜20の脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の鎖員5〜20のアリール基、置換もしくは無置換の鎖員3〜20の脂環式基、または置換もしくは無置換の鎖員6〜20のアリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子が複素原子と置き換えられていてもよい、(3)記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
(5)Rが、一般式3:
Figure 2007028993
(式中、
、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であるか、または、RもしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって複素原子を含んでいてもよい環を形成している)
で表される、(1)または(2)記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
(6)Rがトリチル基またはモノ置換もしくはジ置換トリチル基である、(1)〜(5)のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載のオリゴヌクレオチドプローブが固定化された担体。
(8)一般式4:
Figure 2007028993
(式中、
は、水素原子またはアミノ基の保護基であり、
およびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、
11およびR12は、それぞれ独立して、有機基であるか、またはそれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
13は、リン酸保護基である)
で表される化合物。
(9)RおよびRが、それぞれ独立して、複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基である、(8)記載の化合物。
(10)Rが、一般式2:
Figure 2007028993
(式中、
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜9のアルキレン基であり;
は、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であり;
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜5のアルキレン基である)
で表される、(8)または(9)記載の化合物。
(11)Rが、水素原子、鎖員1〜20の脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の鎖員5〜20のアリール基、置換もしくは無置換の鎖員3〜20の脂環式基、または置換もしくは無置換の鎖員6〜20のアリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子が複素原子と置き換えられていてもよい、(10)記載の化合物。
(12)Rが、一般式3:
Figure 2007028993
(式中、
、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であるか、または、RもしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって複素原子を含んでいてもよい環を形成している)
で表される、(8)または(9)記載の化合物。
(13)Rがトリチル基またはモノ置換もしくはジ置換トリチル基である、(8)〜(12)のいずれかに記載の化合物。
(14)(8)〜(13)のいずれかに記載の化合物を用いて、オリゴヌクレオチドにアミノ基を導入する方法。
本発明により、アミノ基の反応性が向上したアミノ化オリゴヌクレオチドプローブが提供される。また、目的のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブを、簡便かつ高収率で分離精製することができる。
本発明は、アミノ基がカルバモイル構造を含むリンカーを介してオリゴヌクレオチドに導入されたアミノ化オリゴヌクレオチドプローブに関する。すなわち、以下の一般式1で表される。
Figure 2007028993
式中、Rは水素原子またはアミノ基の保護基であり、RおよびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、Aはオリゴヌクレオチドである。一般式1において、Rがオリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端の、水酸基またはリン酸基の酸素と結合する。
本発明においてオリゴヌクレオチドは、天然のものでも合成のものでもよく、ポリヌクレオチドをも包含する。また、オリゴヌクレオチドは、DNAおよびRNA等の核酸、二本鎖オリゴヌクレオチド、オリゴヌクレオチド誘導体を包含する。PCR産物も包含される。オリゴヌクレオチド誘導体としては、オリゴヌクレオチド中のリン酸ジエステル結合がホスホロチオエート結合に変換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリン酸ジエステル結合がN3’−P5’ホスホロアミダイト結合に変換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボースとリン酸ジエステル結合がペプチド結合に変換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のウラシルがC−5プロピニルウラシルで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のウラシルがC−5チアゾールウラシルで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体 、オリゴヌクレオチド中のシトシンがC−5プロピニルシトシンで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体 、オリゴヌクレオチド中のシトシンがフェノキサジン修飾シトシンで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボースが2’−O−プロピルリボースで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボースが2’−O−メチルシリボースで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボースが2’−O,4’−C-メチレン架橋リボースで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、オリゴヌクレオチド中のリボースが2’−O,4’−C-エチレン架橋リボースで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体、およびオリゴヌクレオチド中のリボースが2’−メトキシエトキシリボースで置換されたオリゴヌクレオチド誘導体等を挙げることができる。
本発明においてオリゴヌクレオチドの塩基数は、通常1〜500、より好ましくは5〜200、より好ましくは10〜100である。
におけるアミノ基の保護基としては、特に制限されないが、アシル基、カルバメート基、トリアルキルシリル基、フタリル基、カルボキシアルキルカルボニル基、トシル基、トリフルオロアセチル基、トリチル基、およびモノまたはジ置換トリチル基が挙げられる。酸性条件下で脱保護される疎水性の保護基が好ましい。酸性条件下で脱保護される保護基は、アルカリ条件下で行うオリゴヌクレオチドの塩基部の脱保護工程において脱保護されないため、保護基の疎水性を利用して、目的のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブを分離精製できる点で有利である。酸性条件下で脱保護される保護基としては、トリチル基およびモノ置換またはジ置換トリチル基が挙げられる。トリチル基の置換基として、炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられる。モノ置換またはジ置換トリチル基の具体例としては、モノメトキシトリチル基、モノエトキシトリチル基、モノプロポキシトリチル基、モノイソプロポキシトリチル基、モノブトキシトリチル基、ジメトキシトリチル基、ジエトキシトリチル基、ジプロポキシトリチル基、ジイソプロポキシトリチル基およびジブトキシトリチル基が挙げられる。トリチル基およびモノまたはジ置換トリチル基は疎水性が強いため、合成したオリゴヌクレオチドプローブを逆相カラムによって容易に精製できるという点で有利である。通常、アミノ基をトリチル基またはモノ置換トリチル基で保護した場合、脱保護するためには強い酸性条件下で長時間反応させる必要がある。このような条件は、核酸に損傷を与えることも考えられ、また時間を要するという点でも好ましくない。しかし、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいて、アミノ基をトリチル基またはモノもしくはジ置換トリチル基で保護した場合は、緩和な酸性条件下、短時間で脱保護可能なため、核酸を傷つけることもなく、また、脱保護時間を短縮することもできる。本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいては、例えば、pH2〜6、または5〜80体積%の酢酸存在下、5〜20分処理することによりトリチル基またはモノもしくはジ置換トリチル基を除去することができる。
一般式1において、Rは二価の有機基である。Rは、オリゴヌクレオチドプローブの担体との結合性および標的オリゴヌクレオチドとの相補的結合を阻害するものでなければ特に制限されないが、好ましくは複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基であり、好ましくはRにおいてオキシ酸素原子とアミノ基の窒素原子とをつなぐ最短の鎖(以下、主鎖と称する)が、1〜10個、好ましくは1〜5個、より好ましくは2個の炭素原子またはヘテロ原子を含む二価の基が好ましい。Rにおける主鎖の長さを上記範囲とすること、すなわちカルバモイル構造とアミノ基との距離を一定の範囲とすることにより、アミノ基が活性化されるとともに、より穏和な条件でアミノ基の脱保護を実施できる。
具体的には、上記主鎖の鎖員が1〜10、好ましくは1〜5、より好ましくは2の、二価の脂肪族炭化水素基、例えば、置換または無置換の、アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基;ならびに上記主鎖の鎖員が1〜10、好ましくは1〜5の、置換または無置換の鎖員3〜20の二価の脂環式基、置換または無置換の鎖員5〜20のアリーレン基等が挙げられる。ここで、アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基等の脂肪族炭化水素基は、直鎖でも分岐鎖でもよい。また、脂環式基およびアリーレン基は、単環でも縮合環でもよい。上記炭化水素基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が複素原子で置換されているものも包含される。本発明において、炭素原子が複素原子で置換されていてもよいアリーレン基には、フェニレン基、ピリジレン基、ピリダジニル基、ピリミジニレン基、ピラジニレン基、フリレン基、チエニレン基、ピロリレン基、イミダゾリレン基、チアゾリレン基、オキサゾリレン基、ナフチレン基、アントリレン基、ピレニレン基、インダニレン基、テトラヒドロナフチレン基、キノリレン基、イソキノリレン基、シンノリニレン基、キナゾリニレン基、キノキサリニレン基、ナフチリジニレン基、フタラジニレン基、インドリレン基、イソインドリレン基、ベンゾフリレン基、ベンゾチエニレン基、インダゾリレン基、ベンゾイミダゾリレン基およびベンゾチアゾリレン基等が含まれる。
本明細書において複素原子は、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ケイ素原子およびリン原子から選択され、好ましくは、酸素原子、窒素原子および硫黄原子から選択される。また、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択される。
置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル基、置換または無置換のアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ならびに複素原子を含んでいてもよい1価の炭化水素基、例えば、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルケニル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキニル基、置換または無置換の鎖員1〜10の脂環式基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基、および置換または無置換のアリール基等を挙げることができる。上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基およびアリール基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が複素原子で置き換えられているものも包含される。
本発明において、炭素原子が複素原子で置き換えられていてもよいアリール基には、フェニル基、ピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジニル基、ピラジニル基、フリル基、チエニル基、ピロリル基、イミダゾリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ナフチル基、フェナントリル基、フルオレニル基、アントリル基、ピレニル基、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、キノリル基、イソキノリル基、シンノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、ナフチリジニル基、フタラジニル基、インドリル基、イソインドリル基、ベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基およびベンゾチアゾリル基等が含まれる。
一実施形態において、Rは、以下の一般式2で表される。
Figure 2007028993
一般式2において、Rはアミノ基の窒素原子に結合し、Rはオキシ酸素原子に結合する。RとRに含まれる炭素原子の合計は、1〜9個、好ましくは1〜4個、より好ましくは1個である。
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜9、好ましくは1〜4、より好ましくは1〜2のアルキレン基である。アルキレン基は直鎖でも分岐鎖でもよいが、好ましくは直鎖である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が挙げられ、好ましくはメチレン基である。
は、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基である。好ましくは、水素原子;鎖員1〜20、好ましくは1〜10の脂肪族炭化水素基、例えば、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルキル基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルケニル基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10アルキニル基;置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基;置換もしくは無置換の鎖員5〜20のアリール基;置換もしくは無置換の鎖員3〜20の脂環式基;または置換もしくは無置換の鎖員6〜20のアリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が、複素原子と置き換えられているものも包含される。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、CH−O−CH−、フェニル基、フェニルメチル基、トリル基、ナフチル基、ナフチル−CH−O−CH−、キシリル基等が挙げられる。
は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。アルキレン基は直鎖でも分岐鎖でもよいが、好ましくは直鎖である。具体的には、メチレン基、エチレン基、プロピレン基が挙げられる。Rは、好ましくは直接結合である。
一般式2において、置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル基、置換または無置換のアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ならびに複素原子を含んでいてもよい1価の炭化水素基、例えば、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルケニル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキニル基、置換または無置換の鎖員1〜10の脂環式基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基および置換または無置換のアリール基等を挙げることができる。上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基およびアリール基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が複素原子で置き換えられているものも包含される。
別の実施形態においてRは、以下の一般式3で表される。
Figure 2007028993
、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であるか、または、RもしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって複素原子を含んでいてもよい環を形成している。一般式3においては、RおよびRが結合した炭素原子がアミノ基の窒素原子に結合し、RおよびR10が結合した炭素原子がオキシ酸素原子に結合する。
複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基としては、鎖員1〜10の置換もしくは無置換アルキル基、鎖員1〜10の置換もしくは無置換アルコキシ基、鎖員1〜10の置換もしくは無置換アルケニル基、鎖員1〜10の置換もしくは無置換アルキニル基、置換もしくは無置換アリール基、または置換もしくは無置換アリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が、複素原子と置き換えられていてもよい。具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、フェニルメチル基、トリル基、ナフチル基、キシリル基等が挙げられる。
もしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって形成する複素原子を含んでいてもよい環は、好ましくは置換または無置換の3〜10員、好ましくは3〜6員の脂環式基またはアリール基であり、好ましくは複素原子を含まないか1つの複素原子を含む。
一般式3において、置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル基、置換または無置換のアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ならびに複素原子を含んでいてもよい1価の炭化水素基、例えば、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルケニル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキニル基、置換または無置換の鎖員1〜10の脂環式基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基および置換または無置換のアリール基等を挙げることができる。上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基およびアリール基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が複素原子で置き換えられているものも包含される。
一般式1において、Rは、二価の有機基であり、オリゴヌクレオチドプローブの担体との結合性および標的オリゴヌクレオチドとの相補的結合を阻害するものでなければ特に制限されない。Rは、アミノ基の反応性や脱保護のしやすさに影響を及ぼさないと考えられるが、好ましくは複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基であり、好ましくはRにおいてカルバモイル窒素原子とオリゴヌクレオチドの5’末端または3’末端の水酸基またはリン酸基の酸素原子とをつなぐ最短の鎖(以下、主鎖と称する)が、1〜20個、好ましくは2〜15個、より好ましくは2〜6個の炭素原子またはヘテロ原子を含む二価の基が好ましい。
具体的には、上記主鎖の鎖員が1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜6の二価の脂肪族炭化水素基、例えば、置換または無置換の、アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基;ならびに上記主鎖の鎖員が1〜20、好ましくは2〜15、より好ましくは2〜6の、置換または無置換の、鎖員3〜30の脂環式基および鎖員5〜30のアリーレン基等が挙げられる。ここで、アルキレン基、アルケニレン基およびアルキニレン基等の脂肪族炭化水素基は、直鎖でも分岐鎖でもよい。脂環式基およびアリーレン基は、単環でも縮合環でもよい。上記炭化水素基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜10個、より好ましくは1〜5個の炭素原子が複素原子で置換されているものも包含される。Rは、好ましくは−(CH)n−(nは1〜20、好ましくは2〜6)で表される。
における置換基としては、例えば、ハロゲン、ヒドロキシル基、置換または無置換のアミノ基、ニトロ基、シアノ基、ならびに複素原子を含んでいてもよい1価の炭化水素基、例えば、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルケニル基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルキニル基、置換または無置換の鎖員1〜10の脂環式基、置換または無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換または無置換のアルコキシカルボニル基、カルボキシル基および置換または無置換のアリール基等を挙げることができる。上記アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、脂環式基およびアリール基において、一部の炭素原子、好ましくは1〜5個、より好ましくは1〜3個の炭素原子が複素原子で置き換えられているものも包含される。
アミノ基とオリゴヌクレオチドの間のリンカー部分に、アリール基およびアリーレン基等の芳香族基を含むオリゴヌクレオチドプローブは、担体への反応効率が高いため、固定化に要するオリゴヌクレオチド量を低減することができる。さらに、当該オリゴヌクレオチドプローブは、標的核酸との結合効率も高いために、従来と同じ鎖長のものでも高い感度で検出することが可能である。
本発明者らは、驚くべきことに、一般式1の構造を有するアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいて、アミノ基の反応性が向上し、活性エステル基などのアミノ基と共有結合を形成する官能基や、フルオレセインイソチオシアナートなどの蛍光化合物と効率的に反応することを見出した。また、トリチル基または置換トリチル基などの強酸性条件下でのみ脱保護されるアミノ基保護基を用いた場合でも、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいては、より穏和な条件下で保護基が除去されることを見出した。従って、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブは、クロマトグラフィー等を用いて、アミノ化されていないオリゴヌクレオチドなどから簡便かつ高収率で分離精製することができる。
本発明はまた、上記アミノ化オリゴヌクレオチドプローブを合成するための中間体化合物に関する。一実施形態において本発明の中間体化合物は、上記オリゴヌクレオチドプローブにおいて、オリゴヌクレオチド部分がホスホロアミダイトになった構造を有する化合物である。従って、一実施形態において本発明の中間体化合物は、以下の一般式4で表される。
Figure 2007028993
は、水素原子またはアミノ基の保護基であり、
およびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、
11およびR12は、それぞれ独立して、有機基であるか、またはそれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
13は、リン酸保護基である。
、RおよびRについては、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブについてすでに記載したのと同様である。
11およびR12は、特に制限されないが、好ましくは一価の炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1〜5のアルキル基である。例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基およびイソペンチル基等が挙げられ、好ましくはイソプロピル基である。
あるいは、R11およびR12は、それらが結合している窒素原子と一緒になって環基を形成していてもよい。該環はR11およびR12が結合している窒素原子の他にさらに複素原子を含んでいてもよい。そのような環基は、好ましくは環員5〜8、好ましくは6の環であり、例えば、モルホリン環、ピペリジン環、ピペラジン環およびチオモルホリン環等が挙げられ、好ましくはモルホリン環である。
リン酸保護基は、ホスホロアミダイト法に使用されるものであればどのようなものでもよいが、メチル基、2−シアノエチル基、2−トリメチルシリルエチル基および4−オキシペンチル基などを好ましい基として挙げることができる。
本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブは、上記中間体化合物をオリゴヌクレオチドと連結させることにより合成することができる。オリゴヌクレオチドへの中間体化合物の導入は、DNA自動合成機上でオリゴヌクレオチド合成と同時に実施することができる。
本発明はまた、本発明のオリゴヌクレオチドプローブが固定化された担体に関する。オリゴヌクレオチドプローブを固定化するための担体は、オリゴヌクレオチドプローブが有するアミノ基と共有結合しうる官能基をその表面に有するものであれば特に制限されない。
担体の基材としては、特に制限されないが、例えば、石英ガラス、ホウ珪酸ガラスおよびソーダライムガラスなどのガラス、シリコン、繊維、木材、紙、セラミックス、プラスチック(例えば、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene 樹脂)、ナイロン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、メチルペンテン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル樹脂)が挙げられる。本発明においては、ガラス、シリコン、セラミックス、プラスチックを使用するのが好ましい。上記基材の表面に官能基を導入したものを担体として用い、本発明のオリゴヌクレオチドプローブを固定化する。オリゴヌクレオチドプローブのアミノ基が保護されているときは、保護基を除去してから固定化することが好ましい。
オリゴヌクレオチドプローブが有するアミノ基と共有結合しうる官能基としては、例えば、活性エステル基、エポキシ基、アルデヒド基、カルボジイミド基、イソチオシアネート基、イソシアネート基が挙げられる。
担体の形状は、特に制限されず、基盤状、糸状、球状、ビーズ状、多角形状、粉末状、多孔質状などが挙げられ、本発明においては基盤状が好ましい。
本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、ビオチンおよび蛍光色素などの標識に結合させることができる。蛍光色素としては、例えば、Cy3およびCy5などのCyDye、フルオレセインイソチオシアナート(FITC)、RITC、ローダミン、テキサスレッド、TET、TAMRA、FAM、HEX、ROX、GFPなどが挙げられる。本発明のオリゴヌクレオチドプローブにおけるアミノ基は、蛍光色素、特にフルオレセインイソチオシアナートとの反応性が高い。本発明のオリゴヌクレオチドプローブはまた、医薬に結合させることもできる。
本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブを用いることにより、オリゴヌクレオチドを担体上に効率よく固定化することができる。また、本発明のオリゴヌクレオチドプローブは、その合成と精製が容易である。
本発明のオリゴヌクレオチドプローブを合成するための中間体化合物(以下、アミダイト化合物と称する)を合成し、それをオリゴヌクレオチドに導入し、得られたオリゴヌクレオチドプローブの能力を評価した。
オリゴヌクレオチドへアミノ基を導入するための中間体化合物(アミダイト化合物:ssN−am、ssMe−am、ssMeO−am、ssH−am)を、それぞれ図1、2、3、4に示す方法により合成した。
薄層クロマトグラフィーは、Kieselgel 60F254 プレート(Merck)上で行った。カラムクロマトグラフィーにはICN Silica 60Å(ICN Biomedicals)を用いた。H−NMRはテトラメチルシランを内部標準とし、JEOL JNM−EX270を用いて測定した。31P−NMRは無機リン酸を外部標準とし、JEOL JNM−EX270を用いて測定した。
(実施例1) 中間体化合物ssN−am(化合物7)の合成(図1)
(R)−1−O−(1−ナフチルメチル)グリセロール(化合物3)
アルゴン雰囲気下、1−(クロロメチル)ナフタレン(化合物1)4.64ml(31.0mmol)および(S)−(+)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−メタノール(化合物2)3.71ml(30.0mmol)をトルエンとジオキサンの混合溶液(2:1)150mlに溶解し、粉末状に砕いた水酸化カリウム9.0gを加えて120℃で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷ました後、酢酸エチル350mlを加えて、水100mlで4回、飽和食塩水100mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、得られた黄色オイル状物質に80%酢酸水溶液150mlを加えて溶解し、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後トルエンとの共沸により酢酸を除き、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:エタノール−クロロホルム)により精製して標記化合物(化合物3)6.82g(収率98%)を白色固体状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 8.12-8.09 (m, 1 H), 7.95-7.86 (m, 2 H), 7.59-7.44 (m, 4 H), 4.93 (s, 2 H), 4.67 (d, 1 H, J = 5.3 Hz), 4.48 (t, 1 H, J = 5.5 Hz), 3.66 (ddddd, 1 H, J = 3.5, 4.8, 5.2, 5.3, 5.9 Hz), 3.56 (dd, 1 H, J = 4.8, 9.7 Hz), 3.45 (dd, 1 H, J = 3.5, 9.7 Hz), 3.39 (ddd, 1 H, J = 5.2, 5.5, 10.9 Hz), 3.34 (ddd, 1 H, J = 5.5, 5.9, 10.9 Hz).
(S)−1−アジド−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン−2−オール(化合物4)
アルゴン雰囲気下、(R)−1−O−(1−ナフチルメチル)グリセロール(化合物3)6.82g(29.4mmol)をピリジン200mlに溶解し、塩化トシル8.40g(1.5当量)を加えて室温で5時間撹拌した。反応液に水15mlを加えて過剰の試薬を分解した。減圧下溶媒を留去した後、残渣を酢酸エチル380mlに溶解し、水120mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120mlで1回、水120mlで1回、飽和食塩水120mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、得られたオイル状物質をアルゴン雰囲気下、ジメチルホルムアミド120mlに溶解し、アジ化ナトリウム5.73g(3.0当量)および塩化アンモニウム6.29g(4.0当量)を加えて80℃で2時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷ました後、酢酸エチル350mlを加えて、水100mlで4回、飽和食塩水100mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物4)5.05g(収率67%)を無色オイル状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 8.11-8.06 (m, 1 H), 7.96-7.87 (m, 2 H), 7.59-7.44 (m, 4 H), 5.29 (d, 1 H, J = 5.3 Hz), 4.94 (s, 2 H), 3.83 (dddt, 1 H, J = 3.6, 5.3, 6.3, 6.4 Hz), 3.51 (dd, 1 H, J = 5.3, 9.9 Hz), 3.46 (dd, 1 H, J = 6.3, 9.9 Hz), 3.29 (dd, 1 H, J = 3.6, 12.6 Hz), 3.21 (ddd, 1 H, J = 6.4, 12.6 Hz).
(S)−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン−2−オール(化合物5)
(S)−1−アジド−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン−2−オール(化合物4)5.05g(19.6mmol)をエタノール200mlに溶解し、パラジウム炭素(10%)1.18gを加えて、常圧の水素雰囲気化、室温で14時間撹拌した。パラジウム触媒をセライトろ過により除去した後、溶液を減圧下濃縮し、さらに減圧下乾燥した。得られたオイル状物質をアルゴン雰囲気下、ピリジン120mlに溶解し、トリエチルアミン8.20ml(3.0当量)および塩化モノメトキシトリチル7.26g(1.2当量)を加え、室温で1.5時間撹拌した。エタノール20mlを加えて反応を止めた後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル380mlに溶解し、水120mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液120mlで1回、水120mlで1回、飽和食塩水120mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物5)7.49g(収率76%)を淡黄色泡状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 8.03-8.00 (m, 1 H), 7.94-7.85 (m, 2 H), 7.54-7.34 (m, 8 H), 7.28-7.12 (m, 8 H), 6.82-6.77 (m, 2 H), 4.94 (d, 1 H, J = 12.2 Hz), 4.88 (d, 1 H, J = 12.2 Hz), 4.80 (d, 1 H, J = 5.3 Hz), 3.82 (m, 1 H), 3.70 (s, 3 H), 3.51 (m, 2 H), 2.39 (br dd, 1 H, J = 7.0, 8.6 Hz), 2.17 (ddd, 1 H, J = 4.6, 8.6, 11.5 Hz), 1.97 (ddd, 1 H, J = 6.6, 7.0, 11.5 Hz).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン(化合物6)
アルゴン雰囲気下、(S)−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン−2−オール(化合物5)7.49g(14.87mmol)およびDMAP370mg(0.2当量)をジメチルホルムアミド150mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール1.93g(0.8当量)を加えて室温で撹拌した。2時間後、1,1’−カルボニルジイミダゾール1.93g(0.8当量)を追加してさらに4時間撹拌した。この反応液に6−アミノ−1−ヘキサノール5.23g(3.0当量)を加えて室温で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチル350mlを加えて、水120mlで4回、飽和食塩水120mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物6)8.82g(収率92%)を白色固体状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 8.00-7.85 (m, 3 H), 7.53-7.33 (m, 8 H), 7.28-7.12 (m, 9 H), 6.81-6.77 (m, 2 H), 4.95 (d, 1 H, J = 12.0 Hz), 4.95 (m, 1 H), 4.88 (d, 1 H, J = 12.0 Hz), 4.30 (t, 1 H, J = 5.1 Hz), 3.72-3.68 (m, 5 H), 3.36 (m, 2 H), 2.96 (m, 2 H), 2.38 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 2.18 (m, 2 H), 1.41-1.33 (m, 4 H), 1.26-1.22 (m, 4 H).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン 6’−O−(2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)(化合物7)
アルゴン雰囲気下、(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−3−(1−ナフチルメトキシ)プロパン(化合物6)323mg(0.50mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.52ml(6.0当量)を塩化メチレン10mlに溶解して氷冷し、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミダイト0.13ml(1.2当量)を加え、室温に戻して30分撹拌した。反応液にクロロホルム60mlを加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで1回、水20mlで1回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン−1%トリエチルアミン)により精製して標記化合物(化合物7)310mg(収率73%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 8.00-7.85 (m, 3 H), 7.53-7.33 (m, 8 H), 7.26-7.12 (m, 9 H), 6.81-6.77 (m, 2 H), 4.95 (d, 1 H, J = 11.9 Hz), 4.94 (m, 1 H), 4.88 (d, 1 H, J = 11.9 Hz), 3.72-3.64 (m, 7 H), 3.61-3.48 (m, 4 H), 2.96 (m, 2 H), 2.73 (t, 2 H, J = 5.8 Hz), 2.39 (m, 1 H), 2.17 (m, 2 H), 1.52-1.46 (m, 2 H), 1.41-1.36 (m, 2 H), 1.28-1.23 (m, 4 H), 1.14-1.09 (m, 12 H).
31P NMR (109 MHz, DMSO-d6)δ: 147.27.
(実施例2)中間体化合物ssMeO−am(化合物11)の合成(図2)
(S)−3−メトキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン−2−オール(化合物9)
アルゴン雰囲気下、(R)−(−)−グリシジルメチルエーテル(化合物8)0.90ml(10.0mmol)をジメチルホルムアミド40mlに溶解し、アジ化ナトリウム1.95g(3.0当量)および塩化アンモニウム2.14g(4.0当量)を加えて80℃で3時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷ました後、酢酸エチル230mlを加えて、水60mlで4回、飽和食塩水60mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、得られたオイル状物質をエタノール100mlに溶解し、パラジウム炭素(10%)600mgを加えて、常圧の水素雰囲気化、室温で13時間撹拌した。パラジウム触媒をセライトろ過により除去した後、溶液を減圧下濃縮し、さらにピリジン15mlで2回共沸した。得られたオイル状物質をアルゴン雰囲気下、ピリジン100mlに溶解し、トリエチルアミン4.18ml(3.0当量)および塩化モノメトキシトリチル3.70g(1.2当量)を加え、室温で45分撹拌した。エタノール10mlを加えて反応を止めた後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル240mlに溶解し、水80mlで1回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液80mlで1回、水80mlで1回、飽和食塩水80mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物9)1.97g(収率52%)を淡黄色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.41-7.38 (m, 4 H), 7.30-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 2 H), 6.87-6.83 (m, 2 H), 4.78 (d, 1 H, J = 5.0 Hz), 3.75 (ddddd, 1 H, J = 4.6, 5.0, 5.3, 5.8, 6.6 Hz), 3.71 (s, 3 H), 3.33 (dd, 1 H, J = 5.3, 9.6 Hz), 3.28 (dd, 1 H, J = 5.8, 9.6 Hz), 3.23 (s, 3 H), 2.42 (dd, 1 H, J = 6.7, 8.9 Hz), 2.14 (ddd, 1 H, J = 4.6, 8.9, 11.5 Hz), 1.96 (ddd, 1 H, J = 6.7, 6.9, 11.5 Hz).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−3−メトキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン(化合物10)
アルゴン雰囲気下、(S)−3−メトキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン−2−オール(化合物9)1.74g(4.61mmol)およびDMAP110mg(0.2当量)をジメチルホルムアミド50mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール600mg(0.8当量)を加えて室温で撹拌した。2時間後、1,1’−カルボニルジイミダゾール600mg(0.8当量)を追加してさらに4時間撹拌した。この反応液に6−アミノ−1−ヘキサノール1.64g(3.0当量)を加えて室温で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチル250mlを加えて、水70mlで4回、飽和食塩水70mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物10)2.05g(収率85%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.40-7.37 (m, 4 H), 7.30-7.24 (m, 6 H), 7.19-7.12 (m, 3 H), 6.86-6.83 (m, 2 H), 4.87 (m, 1 H), 4.31 (t, 1 H, J = 5.1 Hz), 3.72 (s, 3 H), 3.50 (dd, 1 H, J = 5.4, 10.5 Hz), 3.45 (dd, 1 H, J = 4.3, 10.5 Hz), 3.35 (q, 2 H, J = 5.1, 6.5 Hz), 3.23 (s, 3 H), 2.96 (m, 2 H), 2.43 (t, 1 H, J = 8.1 Hz), 2.15 (m, 2 H), 1.43-1.33 (m, 4 H), 1.27-1.22 (m, 4 H).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−3−メトキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン 6’−O−(2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)(化合物11)
アルゴン雰囲気下、(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−3−メトキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン(化合物10)260mg(0.50mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.52ml(6.0当量)を塩化メチレン10mlに溶解して氷冷し、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミダイト0.13ml(1.2当量)を加え、室温に戻して30分撹拌した。反応液にクロロホルム60mlを加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで1回、水20mlで1回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン−1%トリエチルアミン)により精製して標記化合物(化合物11)310mg(収率86%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.39-7.36 (m, 4 H), 7.30-7.24 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 3 H), 6.86-6.83 (m, 2 H), 4.86 (m, 1 H), 3.72 (s, 3 H), 3.75-3.65 (m, 2 H), 3.59-3.50 (m, 4 H), 3.48-3.46 (m, 2 H), 3.26 (s, 3 H), 2.96 (m, 2 H), 2.74 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 2.43 (br t, 1 H, J = 8.0 Hz), 2.16-2.13 (m, 2 H), 1.52-1.47 (m, 2 H), 1.41-1.36 (m, 2 H), 1.28-1.25 (m, 4 H), 1.14-1.10 (m, 12 H).
31P NMR (109 MHz, DMSO-d6)δ: 147.20.
(実施例3)中間体化合物ssMe−am(化合物15)の合成(図3)
(S)−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−2−プロパノール(化合物13)
アルゴン雰囲気下、(S)−(+)−1−アミノ−2−プロパノール(化合物12)0.79ml(10.0mmol)をピリジン100mlに溶解し、トリエチルアミン2.80ml(2.0当量)および塩化モノメトキシトリチル3.70g(1.2当量)を加え、室温で2時間撹拌した。エタノール10mlを加えて反応を止めた後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル150mlに溶解し、水60mlで1回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液60mlで1回、水60mlで1回、飽和食塩水60mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物13)3.30g(収率95%)を淡黄色泡状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.43-7.38 (m, 4 H), 7.32-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.13 (m, 2 H), 6.88-6.82 (m, 2 H), 4.55 (d, 1 H, J = 4.6 Hz), 3.74 (m, 1 H), 3.72 (s, 3 H), 2.40 (dd, 1 H, J = 6.9, 8.9 Hz), 1.99 (ddd, 1 H, J = 4.6, 8.9, 11.5 Hz), 1.91 (td, 1 H, J = 6.9, 11.5 Hz), 1.04 (d, 3 H, J = 6.3 Hz).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン(化合物14)
アルゴン雰囲気下、(S)−1−(モノメトキシトリチル)アミノ−2−プロパノール(化合物13)1.39g(4.0mmol)およびDMAP98mg(0.2当量)をジメチルホルムアミド40mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール520mg(0.8当量)を加えて室温で撹拌した。2時間後、1,1’−カルボニルジイミダゾール520mg(0.8当量)を追加してさらに5時間撹拌した。この反応液に6−アミノ−1−ヘキサノール1.40g(3.0当量)を加えて室温で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチル250mlを加えて、水80mlで4回、飽和食塩水80mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物14)1.81g(収率92%)を白色泡状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.41-7.38 (m, 4 H), 7.31-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 2 H), 7.03 (br t, 1 H, J = 5.6 Hz), 6.87-6.84 (m, 2 H), 4.80 (m, 1 H), 4.32 (t, 1 H, J = 5.1 Hz), 3.72 (s, 3 H), 3.36 (dt, 2 H, J = 5.1, 6.4 Hz), 2.96 (m, 2 H), 2,41 (br t, 1 H, J = 8.1 Hz), 2.08 (m, 2 H), 1.43-1.34 (m, 4 H), 1.27-1.23 (m, 4 H), 1.15 (d, 3 H, J = 5.6 Hz).
(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン 6’−O−(2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)(化合物15)
アルゴン雰囲気下、(S)−2−[N−(6’−ヒドロキシヘキシル)カルバモイル]オキシ−1−(モノメトキシトリチル)アミノプロパン(化合物14)245mg(0.50mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.52ml(6.0当量)を塩化メチレン10mlに溶解して氷冷し、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミダイト0.13ml(1.2当量)を加え、室温に戻して30分撹拌した。反応液にクロロホルム60mlを加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで1回、水20mlで1回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン−1%トリエチルアミン)により精製して標記化合物(化合物15)213mg(収率62%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.40-7.38 (m, 4 H), 7.30-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 2 H), 7.02 (br t, 1 H, J = 5.5 Hz), 6.87-6.83 (m, 2 H), 4.80 (m, 1 H), 3.72 (s, 3 H), 3.76-3.65 (m, 2 H), 3.62-3.48 (m, 4 H), 2.96 (m, 2 H), 2.74 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 2.41 (br t, 1 H, J = 7.9 Hz), 2.07 (m, 2 H), 1.55-1.46 (m, 2 H), 1.41-1.33 (m, 2 H), 1.30-1.25 (m, 4 H), 1.16-1.10 (m, 15 H).
31P NMR (109 MHz, DMSO-d6)δ: 147.22.
(実施例4)中間体化合物ssH−am(化合物19)の合成(図4)
2−(モノメトキシトリチル)アミノエタノール(化合物17)
アルゴン雰囲気下、2−アミノエタノール(化合物16)0.30ml(5.0mmol)をピリジン50mlに溶解し、トリエチルアミン1.40ml(2.0当量)および塩化モノメトキシトリチル1.70g(1.1当量)を加え、室温で1時間撹拌した。エタノール10mlを加えて反応を止めた後、減圧下溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル150mlに溶解し、水60mlで1回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液60mlで1回、水60mlで1回、飽和食塩水60mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物17)1.63g(収率98%)を淡黄色泡状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.41-7.38 (m, 4 H), 7.30-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.13 (m, 2 H), 6.88-6.82 (m, 2 H), 4.49 (t, 1 H, J = 5.5 Hz), 3.71 (s, 3 H), 3.50 (dt, 2 H, J = 5.5, 6.0 Hz), 2.54 (br t, 1 H, J = 7.7 Hz), 2.07 (dt, 2 H, J = 6.0, 7.7 Hz).
1−N−[2−(モノメトキシトリチル)アミノエトキシカルボニル]アミノ−6−ヘキサノール(化合物18)
アルゴン雰囲気下、2−(モノメトキシトリチル)アミノエタノール(化合物17)1.50g(4.50mmol)およびDMAP110mg(0.2当量)をジメチルホルムアミド45mlに溶解し、1,1’−カルボニルジイミダゾール440mg(0.6当量)を加えて室温で撹拌した。1.5時間後、1,1’−カルボニルジイミダゾール440mg(0.6当量)を追加してさらに2.5時間撹拌した。この反応液に6−アミノ−1−ヘキサノール1.60g(3.0当量)を加えて室温で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチル250mlを加えて、水80mlで4回、飽和食塩水80mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン)により精製して標記化合物(化合物18)2.02g(収率94%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.40-7.38 (m, 4 H), 7.30-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 2 H), 7.11 (br t, 1 H, J = 5.6 Hz), 6.87-6.83 (m, 2 H), 4.33 (t, 1 H, J = 5.3 Hz), 4.02 (t, 2 H, J = 5.8 Hz), 3.72 (s, 3 H), 3.36 (dt, 2 H, J = 5.3, 6.5 Hz), 2.94 (dt, 2 H, J = 5.6, 6.9 Hz), 2.69 (br t, 1 H, J = 7.9 Hz), 2.14 (dt, 2 H, J = 5.7, 7.9 Hz), 1.43-1.33 (m, 4 H), 1.28-1.21 (m, 4 H).
1−N−[2−(モノメトキシトリチル)アミノエトキシカルボニル]アミノ−6−ヘキサノール 6−O−(2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルホスホロアミダイト)(化合物19)
アルゴン雰囲気下、1−N−[2−(モノメトキシトリチル)アミノエトキシカルボニル]アミノ−6−ヘキサノール(化合物18)240mg(0.50mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン0.52ml(6.0当量)を塩化メチレン10mlに溶解して氷冷し、2−シアノエチル−N,N−ジイソプロピルクロロホスホロアミダイト0.13ml(1.2当量)を加え、室温に戻して30分撹拌した。反応液にクロロホルム60mlを加えて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mlで1回、水20mlで1回、飽和食塩水20mlで1回洗浄し、有機層を硫酸ナトリウムにより乾燥した。溶液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:酢酸エチル−ヘキサン−1%トリエチルアミン)により精製して標記化合物(化合物19)273mg(収率80%)を無色シロップ状物質として得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6)δ: 7.40-7.37 (m, 4 H), 7.30-7.25 (m, 6 H), 7.19-7.14 (m, 2 H), 7.10 (br t, 1 H, J = 5.6 Hz), 6.86-6.83 (m, 2 H),4.02 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 3.76-3.65 (m, 2 H), 3.72 (s, 3 H), 3.61-3.50 (m, 4 H), 2.94 (m, 2 H), 2.74 (t, 2 H, J = 5.9 Hz), 2.69 (br t, 1 H, J = 7.9 Hz), 2.14 (m, 2 H), 1.56-1.46 (m, 2 H), 1.41-1.33 (m, 2 H), 1.30-1.24 (m, 4 H), 1.14-1.10 (m, 12 H).
31P NMR (109 MHz, DMSO-d6)δ:147.15.
(実施例5)オリゴヌクレオチドプローブの合成と精製
オリゴヌクレオチドの合成はApplied Biosystems394型DNA/RNAシンセサイザー上で行った。
HPLCにはGilsonの装置を用い、分析はWaters996フォトダイオードアレイ検出器を用いて行った。逆相分析用カラムとしてWaters μ−Bondasphere C18、300Å(内径3.9mm×長さ150mm)、逆相分取用カラムとしてGL Science Inertsil ODS−3 C18(内径8.0mm×長さ300mm)を使用した。移動相として、逆相の場合には0.1M 酢酸トリエチルアンモニウム緩衝液(TEAA、pH7.0)中アセトニトリルの濃度勾配を用いた。
配列番号1で表される25塩基のオリゴヌクレオチドを含む各アミノ化オリゴヌクレオチドプローブを、デオキシヌクレオシド3’−ホスホロアミダイト(日本テクノサービス社より購入)を原料として、DNA自動合成機(モデル394A;(株)パーキンエルマージャパン・アプライドバイオシステムズ事業部製)で、0.2または1μmolスケールで合成した。
X−25(X=Con、ssN,ssMe、ssMeO、ssH):
5’−X−TCTTCCAAGCAATTCCAATGAAAGC−3’(配列番号1)
ssN−25、ssMe−25、ssMeO−25、ssH−25の合成におけるアミノ基の導入は、それぞれ実施例1〜4で合成したssN−am、ssMe−am、ssMeO−am、ssH−amのホスホロアミダイト化合物を用いて行った(図5)。比較用オリゴヌクレオチドプローブとして、市販のアミノ基結合ホスホロアミダイト化合物(Con−am)を用い、Con−25を合成した。すなわち、Con−25におけるアミノ基の導入には、N−モノメトキシトリチル−6−アミノヘキシルホスホロアミダイト(グレンリサーチ社)を用いた。合成したオリゴヌクレオチドプローブCon−25、ssN−25、ssMe−25、ssMeO−25、ssH−25の構造を図6に示す。
(実施例6)アミノ基保護基の除去効率の比較
アンモニア処理後のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブ(10μL)をエッペンドルフチューブにとり、減圧下乾固した。その後、1%、10%、または80%酢酸水溶液(25μL)を加え、室温で放置した。適当な時間に反応液(5μL)をサンプリングしアンモニア水で中和後、逆相カラムを用いたHPLCで分析した。
モノメトキシトリチル(MMT)基の脱保護後および脱保護前のオリゴヌクレオチドプローブのHPLCの保持時間を表1に、酸処理前(脱保護前)および酸処理後(脱保護後)のHPLCチャートを図7に示す。カラムは、μ−Bondasphere C18, Φ3.9x150mm(ウォーターズ社製)を使用した。
また、アミノ化オリゴヌクレオチドプローブ(Con−25、ssN−25、ssMeO−25、ssMe−25、ssH−25)を各酸性条件において20分間処理したときの、モノメトキシトリチル(MMT)基の脱保護体の生成率を表2に示した。
Figure 2007028993
溶液1
A溶液 5% アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0)
B溶液 50% アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0)
カラム温度:50度
HPLC条件
条件1 B溶液の% 0→100%/20分
条件2 B溶液の% 10→80%/20分
Figure 2007028993
図7および表2の結果から、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいては、置換トリチル基で保護したアミノ基を穏和な酸性条件下で脱保護できることが示された。従って、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブは、オリゴヌクレオチドを損傷することなく、迅速かつ簡便に分離精製することができることが示された。
(実施例7)オリゴヌクレオチドプローブと活性エステルとの反応
オリゴヌクレオチドプローブ(Con−25、ssN−25、ssMeO−25、ssMe−25、ssH−25)(1nmol)とビオチン−スクシンイミジルエステル(DOJINDO)(30nmol)を10%(v/v)ジメチルホルムアミド、0.25M リン酸緩衝溶液(pH8.0)に溶解し(全量100μL)、遮光し40℃で反応を行った。反応開始後30分〜2時間までの任意の時間に15μLはかりとり、NAP5(ファルマシア社)で脱塩し、溶出液を逆相HPLCで分析した。ビオチン−スクシンイミジルエステルと未反応のまたは反応したアミノ化オリゴヌクレオチドプローブのHPLCにおける保持時間を表3に示す。また、反応30分後の反応生成物の割合を図8(a)に示す。カラムは、μ−ボンダスフィアー(C−18)カラムΦ3.9x150mm(ウォーターズ社製)を使用した。
Figure 2007028993
溶液
A溶液 5%アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0)
B溶液 50%アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0)
カラム温度:50度
HPLC条件
条件1 B溶液の% 0→100%/20分
図8aの結果から、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドにおいては、アミノ基の反応性が高く、活性エステルと効率的に反応することが示された。
(実施例8)フルオレセインイソチオシアナート(FITC)との反応
オリゴヌクレオチドプローブ(Con−25、ssN−25、ssMeO−25、ssMe−25、ssH−25)(1nmol)とFITC(500nmol)を10%(v/v)ジメチルホルムアミド、0.25M リン酸緩衝溶液(pH8.0)に溶解し(全量100μL)、遮光し40℃で反応を開始した。反応開始後30分〜2時間までの任意な時間に15μLはかりとり、NAP5(ファルマシア社)で脱塩した。その後逆相HPLCで分析した。FITCと未反応のまたは反応したオリゴヌクレオチドプローブの保持時間を表4に示す。また、反応30分後の反応生成物の割合を図8(b)に示す。
Figure 2007028993
溶液
A溶液 5% アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0);
B溶液 50% アセトニトリル/0.1M TEAA(pH7.0)
カラム温度:50度
HPLC条件
条件3 B溶液の% 0→70%/20分
条件4 B溶液の% 20→50%/20分
条件5 B溶液の% 0→50%/20分
図8bの結果から、本発明のアミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおいては、アミノ基の反応性が高く、蛍光化合物と効率的に反応することが示された。
本発明により、オリゴヌクレオチドへのアミノ基の導入および精製が容易となり、迅速かつ高純度にアミノ化オリゴヌクレオチドを供給することが可能となる。これにより、DNAチップまたはビーズアレイに搭載されるオリゴヌクレオチオドプローブの品質が向上し、それらの低価格化にもつながる。
中間体化合物ssN−amの合成スキームを示す。 中間体化合物ssMeO−amの合成スキームを示す。 中間体化合物ssMe−amの合成スキームを示す。 中間体化合物ssH−amの合成スキームを示す。 各中間体化合物の構造を示す。 アミノ化オリゴヌクレオチドプローブにおけるオリゴヌクレオチド配列、および5’末端に導入されたアミノ基の構造を示す。 モノメトキシトリチル基で保護したアミノ化オリゴヌクレオチドの、酸性条件下(10%酢酸、20分)におけるモノメトキシトリチル基の脱保護反応の結果を示す。ピーク1はモノメトキシトリチル基で保護されたアミノ化オリゴヌクレオチド由来のピークであり、ピーク2はモノメトキシトリチル基が除去されたアミノ化オリゴヌクレオチド由来のピークを表す。 アミノ化オリゴヌクレオチドの溶液中における化学反応性を示す。(a)は、ビオチン−スクシンイミジルエステルとの反応性を示し、(b)はフルオレセインイソチオシアネートとの反応性を示す。それぞれ反応30分後の反応生成物の割合を示す。

Claims (15)

  1. 一般式1:
    Figure 2007028993
    (式中、
    は水素原子またはアミノ基の保護基であり、
    およびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、
    Aはオリゴヌクレオチドである)
    で表されるオリゴヌクレオチドプローブ。
  2. およびRが、それぞれ独立して、複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基である、請求項1記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  3. が、一般式2:
    Figure 2007028993
    (式中、
    は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜9のアルキレン基であり;
    は、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であり;
    は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜5のアルキレン基である)
    で表される、請求項1または2記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  4. が、水素原子、鎖員1〜20の脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の鎖員5〜20のアリール基、置換もしくは無置換の鎖員3〜20の脂環式基、または置換もしくは無置換の鎖員6〜20のアリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子が複素原子と置き換えられていてもよい、請求項3記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  5. が、一般式3:
    Figure 2007028993
    (式中、
    、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であるか、または、RもしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって複素原子を含んでいてもよい環を形成している)
    で表される、請求項1または2記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  6. がトリチル基またはモノ置換もしくはジ置換トリチル基である、請求項1〜5のいずれか1項記載のオリゴヌクレオチドプローブ。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項記載のオリゴヌクレオチドプローブが固定化された担体。
  8. 一般式4:
    Figure 2007028993
    (式中、
    は、水素原子またはアミノ基の保護基であり、
    およびRは、それぞれ独立して、二価の有機基であり、
    11およびR12は、それぞれ独立して、有機基であるか、またはそれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成していてもよく、
    13は、リン酸保護基である)
    で表される化合物。
  9. およびRが、それぞれ独立して、複素原子を含んでいてもよい置換または無置換の二価の炭化水素基である、請求項8記載の化合物。
  10. が、一般式2:
    Figure 2007028993
    (式中、
    は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜9のアルキレン基であり;
    は、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であり;
    は、直接結合、または置換もしくは無置換の鎖員1〜5のアルキレン基である)
    で表される、請求項8または9記載の化合物。
  11. が、水素原子、鎖員1〜20の脂肪族炭化水素基、置換もしくは無置換の鎖員1〜10のアルコキシ基、置換もしくは無置換の鎖員5〜20のアリール基、置換もしくは無置換の鎖員3〜20の脂環式基、または置換もしくは無置換の鎖員6〜20のアリールアルキル基であり、これらの基において一部の炭素原子が複素原子と置き換えられていてもよい、請求項10記載の化合物。
  12. が、一般式3:
    Figure 2007028993
    (式中、
    、R、RおよびR10は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン、または複素原子を含んでいてもよい置換もしくは無置換の一価の炭化水素基であるか、または、RもしくはRとRもしくはR10とが、それらが結合している炭素原子と一緒になって複素原子を含んでいてもよい環を形成している)
    で表される、請求項8または9記載の化合物。
  13. がトリチル基またはモノ置換もしくはジ置換トリチル基である、請求項8〜12のいずれか1項記載の化合物。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項記載の化合物を用いて、オリゴヌクレオチドにアミノ基を導入する方法。
  15. 以下の式:
    Figure 2007028993
    (式中、MMTはモノメトキシトリチル基であり、
    は、置換または無置換の鎖員1〜20のアルキレン基である)
    で表される化合物。
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