JP2007027866A - 省電力機能を備えた電子機器、省電力制御方法 - Google Patents

省電力機能を備えた電子機器、省電力制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】主電源から引き出したサブ電源を設けることなく、通信ネットワークケーブルから省電力電源を取り出して作動できる電子機器、電子機器の省電力制御方法を提供する。
【解決手段】信号線C1に給電線C2を含む通信ネットワークケーブルCを接続する通信コネクタ16と、この通信コネクタ16を通じて給電線C2から供給された電源を降圧し、省電力モード制御回路部Aの電源に変換出力するサブ電源回路部20,28と、商用電源を、通常モード制御回路部Bの作動に必要な電源に変換出力する主内部電源回路部29と、通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、主内部電源回路部29の電源出力を遮断し、サブ電源回路部20.28の電源のみを出力させる一方、通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、主内部電源回路部29の電源出力を可能にする電源制御手段10とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、省電力機能を備えた電子機器、省電力制御方法に関する。
省電力機能を備えた電子機器、例えば、ファクシミリ装置は、従来より、事務所や一般家庭などにおいて広く使用されている。
この種の電子機器は、内部回路を、CPU、RAM、ROMなどの省電力モード制御回路部と、プリンタ機構、原稿読み取り機構などの通常モード制御回路部とに分離し、それぞれの回路部への給電制御を行うようにしている。
通常モードにおいては、主電源による駆動電源が、省電力モード制御回路部、通常モード制御回路部の双方に給電されるが、省電力モードへの切換イベント、例えば、一定時間何ら操作がされないことがあると、主電源による通常モード制御回路部への給電が停止され、主電源から引き出されたサブ電源により、省電力モード制御回路部への給電が開始される。この状態を待機モードという。
一方、待機モードにおいて、通常モードへの切換イベント、例えば、何らかの操作がされたときには、サブ電源による給電を停止し、双方の制御回路部に対して、主電源による給電を再開する。
特開2003−63101号公報
ところで、近時においては、パワーオーバーイーサネット(登録商標)規格に準じて、信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルが流通しており、このケーブルを介して省電力モード制御回路部への給電をさせれば、省電力モードにおけるサブ電源が必要なくなるため、コストの削減が実現でき、また、主電源からデジタル回路に必要な直流(DC)電圧を生成するよりも、より高い効率でDC電圧を生成することができるため、待機時の消費電力をいっそう低減させることができる。
本発明は、このような事情を考慮して提案されるものであり、主電源から引き出したサブ電源を設けることなく、より高い効率で省電力機能を実行できる電子機器、電子機器の省電力制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1、2では、省電力機能を備えた電子機器に関し提案しており、請求項1では、信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルを接続する通信コネクタと、この通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を降圧し、省電力モード制御回路部の電源に変換出力するサブ電源回路部と、商用電源を、通常モード制御回路部の作動に必要な電源に変換出力する主内部電源回路部と、通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、主内部電源回路部の電源出力を遮断し、サブ電源回路部の電源のみを出力させる一方、通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、主内部電源回路部の電源出力を可能にする電源制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2では、電源制御手段は、節電スイッチの操作を検出し、あるいは所定のジョブ終了後に、何らのイベントがなく一定時間が経過したときには、通常モードから省電力モードへの切換イベントとして処理することを特徴とする。
請求項3は、電子機器の省電力制御方法を提案しており、信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルを接続する通信コネクタと、この通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を降圧し、省電力電源として変換出力するサブ電源回路部と、商用電源を、電子機器の作動に必要な電源に変換出力する主内部電源回路部とを備え、省電力機能を備えた電子機器の省電力制御方法であって、通常モードから省電力モードに移行されたときには、主内部電源回路部の電源出力を遮断して、上記サブ電源回路部の電源のみを出力させる一方、省電力モードから通常モードに移行されたときには、主内部電源回路部から電源出力することを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1によれば、主内部電源回路部の電源出力を遮断し、省電力モードの駆動電源として、通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を省電力モード制御回路部へ出力するため、省電力モード時の省電力モード制御回路部の駆動電源を供給するサブ電源を主内部電源回路部から引き出す必要がなく、簡易な構成で低コストかつ、高い効率で、省電力機能を実行できる。
請求項2によれば、通常モードにおいて、一定期間なんらのイベントがない場合には、省電力モードへの切換イベントを判別するので、省電力モードを有効に実行できる。
請求項3によれば、主内部電源回路部の電源出力を遮断し、省電力モードの駆動電源として、通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を省電力モード制御回路部へ出力するため、請求項1と同様の効果を発揮できる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の電子機器の要部構成の一例を示すブロック図である。図2は、電子機器の使用形態の一例を示す図である。
この電子機器は、ここでは、ネットワークファクシミリ装置が適用されているが、この例には限られず、信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルを接続でき、内部回路を省電力モード制御回路部と通常モード制御回路部とに分離して給電制御を行うものであればよい。
この電子機器1は、図2に示すように、LANなどの通信ネットワーク上に存在するエンドスパンデバイス5より、パワーオーバーイーサネット(登録商標)規格に準じた通信ネットワークケーブルCを導出させて、クライアント4とともに接続されて使用される。
この電子機器1は、図1に示すように、内部回路を省電力モード制御回路部Aと、通常モード制御回路部Bとに分離しており、それぞれ、バス2,3を有している。
省電力モード制御回路部Aでは、バス2上に、この電子機器全体を制御するシステムコントローラ10、画像メモリ11、MPU12、電話回線Lの接続制御をなすNCU13、モデム14、通信ネットワークケーブルCを接続するための通信コネクタ16を有するLANインタフェース15、フラッシュメモリ17、SRAM18、節電スイッチ19Aを有する操作パネル19を接続して構成している。
通信ネットワークケーブルCは、信号線C1と給電線C2とを含んでいる。信号線C1は通信コネクタ16を通じてLANインタフェース15に入力され、給電線C2は通信コネクタ16を通じてDC/DCコンバータ28に入力されている。
一方の通常モード制御回路部Bでは、バス3上に、CCDを有する読取画像処理回路22、読取用コーデック23、プリント用コーデック24、LEDヘッド26を含むプリント画像処理回路25、機構制御回路27を接続して構成している。ここに、読取画像処理回路22、読取用コーデック23はスキャナ機構を構成する。また、プリント用コーデック24、プリント画像処理回路25はプリント機構を構成する。
機構制御回路27は、MPU12及びシステムコントローラ10の制御を受け、スキャナ機構とプリント機構の制御をする。
また、この電子機器1では、通信コネクタ16に接続された通信ネットワークケーブルCに含まれる給電線C2を通じて供給される48V電源を受け、これを降圧することで省電力モード制御回路部Aへの電源Vbに変換出力するDC/DCコンバータ1(28)と、更に、システムコントローラ10,画像メモリ11、MPU12、フラッシュメモリ17、SRAM18といった、比較的小電源で動作する要素への電圧V1と、NCU13、モデム14、LANインタフェース15といった、それよりも大きな電源で動作する要素への電圧V2とに降圧するDC/DCコンバータ2(20)とを備える。
これらのDC/DCコンバータ1,2は、本発明のサブ電源回路部を構成する。
一方、商用電源を、通常モード制御回路部Bの要素が作動するのに必要な電源Vaに変換出力する主内部電源回路部29を備える。主内部電源回路部29からは、通常モード制御回路部Bの他、DC/DCコンバータ2(20)にも電源Vbが出力される。なお、SW1は省電力モード、通常モード切換時にシステムコントローラ10により駆動される切換スイッチを示し、SWはユーザにより操作される電源スイッチを示している。
ここで、電源V1,V2は、電源Va,Vbよりも小さな電圧値である。
このような構成において、通常モードにおいては、省電力モード制御回路部A、通常モード制御回路部Bともに、主内部電源回路部29による電源を受けて作動している。ここで、省電力モード制御回路部Aの各要素は、通常モード制御回路部Bの要素よりも小電圧で作動することができるため、一旦、DC/DCコンバータ2(20)によって降圧された電源を供給する。
なお、サブ電源回路部(20,28)による電源供給を省電力制御回路部Aに対して行っていてもよいが、それぞれのコンバータに切換スイッチSW2を設けて、通常モードにおいては切換スイッチを開いて電源供給を遮断するようにしてもよい。
一方、省電力モードにおいては、主内部電源回路部28による電源供給を切換スイッチSW1を開くことにより遮断して通常モード制御回路部Bへの電源供給を遮断する。このとき、サブ電源回路部(20,28)による電源供給のみが、省電力モード制御回路部Aに対して行われる状態となる。
なお、通常モードでサブ電源回路部(20,28)による電源供給を遮断している場合には、切換スイッチSW2を閉じて、サブ電源回路部による電源供給を開始するようにする。
省電力モードにおいて一定の通常モードへの切換イベントが発生したときには、これをシステムコントローラ10が受け、切換スイッチSW1を閉じて、遮断していた主内部電源回路部28による電源供給を再開させる。
次に、基本動作を図3のフローチャート(100〜109)とともに説明する。
つまり、所定のジョブが終了した時点で、タイマを駆動させて所定時間の計測を開始する。所定時間が経過する前でも、節電スイッチ19Aが操作されたときには、主電源を遮断し、サブ電源による供給を行う。
また、所定のジョブが終了してから、次のジョブ要求がなく、所定時間が経過した場合には、同様に主電源を遮断し、サブ電源による供給を行う。
ここで、通常モードへの切換イベントとしては、新たなジョブ要求の他、操作パネル19の節電スイッチ19A以外の操作、電話回線Lを通じた着信、通信ネットワークを介したクライアント4からのパケット受信、原稿台への原稿載置の検出などが含まれ、システムコントローラ10は、省電力モードにおいて、このような切換イベントを判別する。
省電力モードにおいて、節電スイッチ19Aがオフ状態となったときには、主電源による供給を開始し、サブ電源を遮断する。
また、省電力モードにおいて、新たなジョブ要求があったときにも、同様に、主電源による供給を開始し、サブ電源を遮断する。
節電スイッチ19Aがオン状態のままであって、新たなジョブ要求が何らない場合には、省電力モードのまま待機する。
本発明の電子機器の要部構成の一例を示すブロック図 本発明の電子機器の使用形態の一例を示す図 本発明の電子機器の基本動作の一例を示すフローチャート
符号の説明
1 電子機器
A 省電力モード制御回路部
B 通常モード制御回路部
16 通信コネクタ
20,28 DC/DCコンバータ
29 主内部電源回路部
C 通信ネットワークケーブル
C1 信号線
C2 給電線

Claims (3)

  1. 内部回路を、省電力モード制御回路部と、通常モード制御回路部とに分離して、給電制御を行う省電力機能を備えた電子機器において、
    信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルを接続する通信コネクタと、
    この通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を降圧し、省電力モード制御回路部の電源に変換出力するサブ電源回路部と、
    商用電源を、通常モード制御回路部の作動に必要な電源に変換出力する主内部電源回路部と、
    通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、上記主内部電源回路部の電源出力を遮断し、上記サブ電源回路部の電源のみを出力させる一方、通常モードから省電力モードへの切換イベントを判別したときには、上記主内部電源回路部の電源出力を可能にする電源制御手段とを備えたことを特徴とする、省電力機能を備えた電子機器。
  2. 請求項1において、
    上記電源制御手段は、節電スイッチの操作を検出し、あるいは所定のジョブ終了後に、何らのイベントがなく一定時間が経過したときには、通常モードから省電力モードへの切換イベントとして処理することを特徴とする、省電力機能を備えた電子機器。
  3. 信号線に給電線を含む通信ネットワークケーブルを接続する通信コネクタと、この通信コネクタを通じて給電線から供給された電源を降圧し、省電力電源として変換出力するサブ電源回路部と、商用電源を、電子機器の作動に必要な電源に変換出力する主内部電源回路部とを備え、省電力機能を備えた電子機器の省電力制御方法であって、
    通常モードから省電力モードに移行されたときには、上記主内部電源回路部の電源出力を遮断して、上記サブ電源回路部の電源のみを出力させる一方、
    省電力モードから通常モードに移行されたときには、上記主内部電源回路部から電源出力することを特徴とする、電子機器の省電力制御方法。
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