JP2007025115A - プロジェクタ - Google Patents

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Yoichi Kurokochi
陽一 黒河内
Kazufumi Otani
和史 大谷
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Abstract

【課題】 小型で可搬性に優れた、プロジェクタを提供する。
【解決手段】 光を変調する光変調手段4と光を投射する投射手段5とを含む光学系6と、光学系6に光を照射する光源と、を備えてなるプロジェクタ1である。光源に、異なる色を発光する発光ダイオード2R,2G,2Bを同一のチップ上に少なくとも2つ以上備えてなる発光ダイオードチップ2を用いた。また、発光ダイオードチップ2は、赤色、青色、及び緑色の発光ダイオード2R,2G,2Bを1つのチップに備えたものである。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
近年、フルカラー映像をスクリーン等の大画面上に投影できるプロジェクタは、その高画質化及び高輝度化が進展するに伴い、多岐に渡って用いられるようになり、ビジネスツール以外での需要が拡大し、例えば動画に対応したもの、耐久性を備えたもの、又は低価格なもの等の提供が望まれている。
このようなフルカラー映像の投射が可能なプロジェクタの一例として、赤色、青色、及び緑色の3色から構成され面発光させる発光ダイオードを光源として備え、スクリーン上にフルカラー画像を投射できるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、近年、デジタルカメラ及びカメラ搭載型の携帯電話等の電子機器の普及が目覚しく、このような電子機器によりどこでも映像や写真等を容易に撮影することが可能である。そこで、電子機器によって撮影した画像等を場所を問わずに投射できるように、例えば前記電子機器とともに容易に持ち運びできるような携帯性に優れたプロジェクタが望まれている。
特開2004−157225号公報
しかしながら、上記特許文献1におけるプロジェクタでは、光源が面光源となっているため、該光源からの光を投射する投射光学系(投射手段)が大きくなってしまい、また、発生する熱量が多くなるため、これを冷却する冷却機構も大型のものが必要になってしまう。したがって、プロジェクタが大型化してしまい、例えば容易に持ち運べる程度に小型化するのが困難であった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、小型で可搬性に優れた、プロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光を変調する光変調手段と光を投射する投射手段とを含む光学系と、該光学系に光を照射する光源と、を備えてなるプロジェクタにおいて、前記光源に、異なる色を発光する発光ダイオードを同一のチップ上に少なくとも2つ以上備えてなる発光ダイオードチップを用いたことを特徴とする。
本発明のプロジェクタによれば、光源として、同一チップ上に異なる色を発光する発光ダイオードを少なくとも2つ以上備えてなる発光ダイオードチップを備えているので、各色の発光源がそれぞれ点光源となることにより、光源を小型化することができる。また、上述したような小さな光源は発生する熱量が少ないため、例えばこれを冷却するための冷却装置を設ける場合に、前記冷却装置は小型で容量の小さなものを採用することができ、したがってプロジェクタの小型化が可能となる。
また、前記プロジェクタにおいては、前記発光ダイオードチップは、赤色、青色、及び緑色の発光ダイオードを1つのチップに備えたものであることが好ましい。
このようにすれば、赤色、緑色、青色の3色を備えた発光ダイオードチップを光源として用いているので、光の3原色を採用することとなり、例えば各色の発光ダイオードを一定の間隔で駆動させるフィールドシーケンシャル駆動を行うことで、カラーフィルタを利用することなく容易にフルカラー画像を投影することができる。
また、前記プロジェクタにおいては、前記光変調手段として、透過型の液晶デバイスを用いることが好ましい。
このようにすれば、透過型の液晶デバイスを光変調手段として用いたことで、光学系の構成が単純なものとなるので、プロジェクタ自体の小型化を図ることが可能となる。
また、前記プロジェクタにおいては、前記光変調手段として、反射型の液晶デバイスを用いることが好ましい。
このようにすれば、反射型の液晶デバイスを光変調手段として用いたことで、透過型の液晶デバイスに比べるとより大きな開口率が得られ、光の利用効率を向上させることができる。
また、前記プロジェクタにおいては、前記光変調手段として、反射型ミラーデバイスを用いることが好ましい。
このようにすれば、反射型ミラーデバイスを用いたことで、液晶デバイスを用いた場合に比べるとより大きな開口率を得ることにより光の利用効率が向上し、さらに高い反射率によって投射される画像のコントラストを向上できる。
また、前記プロジェクタにおいては、駆動電源としてバッテリーを備えることが好ましい。
このようにすれば、屋内外を問わず、プロジェクタを使用することが可能となる。
このとき、前記バッテリーとして燃料電池を用いることが好ましい。
このようにすれば、電池の容量が大きくなり、プロジェクタを長時間駆動させることが可能となる。
また、上記のプロジェクタにおいては、前記光源と光学系とを結ぶ光軸に対し、前記発光ダイオードから出射される光の中心軸がずれている場合に、前記発光ダイオードの光の中心軸と前記光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域を一致させるように前記光変調手段の変調状態を前記発光ダイオードの発光に同期して補正する、光変調補正手段が備えられたことが好ましい。
このようにプロジェクタは光変調補正手段を備えているので、発光ダイオードの発光に同期して光変調手段の変調状態を補正することで、発光ダイオードの光の中心軸と光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域が一致するようになる。よって、各色の結像画像の基準領域が一致することで、該基準領域によってスクリーン上にボケの無い画像を投射することができる。
また、前記光変調補正手段を用いることで、光学系を移動させることなく各色の結像画像の中心を一致させることができるので、例えば光学系を移動する機構が不要となり、光学系の構造を単純とし、したがってプロジェクタの小型化及び低コスト化を図ることができる。
また、上記のプロジェクタにおいては、前記光源と光学系とを結ぶ光軸に対し、前記発光ダイオードから出射される光の中心軸がずれている場合に、前記発光ダイオードの光の中心軸と前記光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域を一致させるように前記光学系の位置を前記発光ダイオードの発光に同期して補正する、光学系補正手段が備えられたことが好ましい。
このように、プロジェクタは光学系補正手段を備えているので、発光ダイオードの発光に同期して光学系の位置を補正することで、発光ダイオードの光の中心軸と光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域が一致するようになる。すなわち、各色の結像画像が一致することで、例えばスクリーン上にボケの無い映像を投射することができる。
また、本発明のプロジェクタは、光学系の位置を補正することで、上記のズレを補正しているので、光変調手段における変調状態を変化させることがなく、光変調手段に入射された光を有効に利用して解像度の低下を防止できる。
また、上記のプロジェクタにおいては、前記光学系補正手段として、圧電素子を用いることが好ましい。
このようにすれば、例えば圧電素子に印加する電圧のON/OFFを切り換えることで、光学系を調節することが可能となり、安価な構成により上記のズレを無くす事ができる。
以下、本発明のプロジェクタにおける一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下で参照する各図面においては、図面を見易くするため、各部の寸法や大小関係を適宜異ならせて図示している。
図1は、本実施形態のプロジェクタを示す概略構成図であって、図中符号1はプロジェクタである。図1に示すように、プロジェクタ1は、光源としての、光を照射する発光ダイオードチップ2と、該光源2から出射された光を変調する光変調手段としての、光透過型の液晶ライトバルブ(液晶デバイス)4と、該液晶ライトバルブ4によって変調された光をスクリーン10に投射する投射レンズ(投射手段)5とを備えている。
また、光源2と液晶ライトバルブ4との間には集光レンズ3が設けられていて、該集光レンズ3は光源2からの光を液晶ライトバルブ4に入射するようになっている。
なお、本実施形態においては、液晶ライトバルブ4、投射レンズ5、及び集光レンズ3を前記プロジェクタ1における光学系6とする。
図2は、前記発光ダイオードチップ2の概略構成を示す平面図である。図2に示すように、前記発光ダイオードチップ2(以下、LEDチップ2とも呼ぶ)は、異なる色を発光する発光ダイオード(以下、LEDとも呼ぶ)を同一のチップ上に少なくとも2つ以上(但し、本実施形態では3つ)備えてなるものである。具体的には、発光ダイオードチップ2は1つのチップ上に、赤(R)色のLED2R、緑(G)色のLED2G、及び青(B)色のLED2Bを備えたもので、3 in 1 Chip LEDと呼ばれるものである。
ここで、本実施形態では、説明を簡単にするために、前記LEDチップ2の形状を平面視した状態で円板形状のものとし、前記発光LEDチップ2の中央部を垂直方向に通る直線を、該LEDチップ2における見掛け状の光軸Xとする。そして、プロジェクタ1は、前記光学系6における光軸と前記光軸Xとを一致させるようにして、LEDチップ2及び光学系6(集光レンズ3、液晶ライトバルブ4、投射レンズ5)が配置されたものとなっている。
前記各LEDチップ2は、LED2R,2G,2Bがそれぞれ点状に発光するようになっている。つまり、前記各LED2R,2G,2Bから発光される光の中心軸(各光軸)は、LEDチップ2に対し垂直方向となっている。このように、前記LEDチップ2は1つのチップでRGB3原色の光を発光することが可能となっている。
また、各LED2R,2G,2Bは、図2に示したように、平面視した状態でLEDチップ2の中央部から等距離の位置に配置されており、すなわち各LED2R,2G,2Bから出射される光の中心軸は、前記光軸Xに対しずれた状態となる。
図3は、液晶ライトバルブ4の側断面図を示すものである。図3に示すように、液晶ライトバルブ4は、TFTアレイ基板30と対向基板20とがシール材52によって貼り合わされ、このシール材52によって区画された領域内に液晶層50が封入されたものである。また、液晶ライトバルブ4は、図示しない入射側偏光板と液晶パネルと出射側偏光板とを備えている。
前記シール材52よりも内側の領域には、遮光性材料からなる遮光膜53が形成されており、遮光膜53の内側が表示領域となっている。
さらに、液晶ライトバルブ4は、前記表示領域を構成するマトリクス状に配置された画素部を備えており、該画素部の各々には画素電極9およびスイッチング素子としてTFT素子(図示せず)が設けられている。
ここで、前記液晶ライトバルブ4は、電圧非印加状態で白/明(透過)状態、電圧印加状態で黒/暗(非透過)状態となるノーマリーホワイトモード又はその逆のノーマリーブラックモードで駆動されるようになっていて、例えばプロジェクタ1に設けられた駆動回路部7から与えられた画素情報に応じて、前記各画素電極9に印加させる電圧を変更し、光変調素子として機能するようになっている。
すなわち、液晶ライトバルブ4は、前記各LED2R,2G,2Bから入射された各RGBの光を、RGB毎の画素情報に基づいてそれぞれ変調するようになっている。以下の説明においては、液晶ライトバルブ4によって変調した後に、RGB毎に投射される画像を結像画像とよぶ。
具体的には、本実施形態におけるプロジェクタ1は、後述するフィールドシーケンシャル駆動によって、例えば各色のLED2R,2G,2Bを一定の間隔で発光するとともに、RGB色光に応じて前記駆動回路7が液晶ライトバルブ4の変調状態を変更することにより、カラーフィルタを用いることなくフルカラー画像をスクリーン10上に投影することが可能となっている。
本実施形態におけるプロジェクタ1は、光源として上記LEDチップ2を用いることで光源の小型化を図っており、光源を搭載するスペースを小さくできるので、プロジェクタの筐体を小型なものとすることができる。
また、このような小さな光源のLEDチップ2は、小型であることから発生する熱量が少なく、例えばこれを冷却するための冷却装置(図示しない)を設ける場合にも、該冷却装置は小型で容量の小さなものを採用することができ、したがってプロジェクタ1は小型なものとなる。
また、プロジェクタ1は、上述したようにLEDチップ2から構成された光源を備えていることから、駆動電力を抑えることが可能となっている。
よって、本実施形態におけるプロジェクタ1は、図示しないバッテリーを電源として駆動させることが可能となっている。
このようにすれば、屋内外を問わずに使用することができ、様々な用途に対応できる。このとき、前記バッテリーとして燃料電池を好適に用いることで、電池の容量が大きくなり、プロジェクタを長時間駆動させることが可能となる。
ところで、前記各LED2R,2G,2Bは、上述したように各LED2R,2G,2Bから出射される光の中心軸は、前記光軸Xに対しずれた状態となっている。よって、前記各LED2R,2G,2Bの光の中心軸と前記光軸Xとの間のずれによって、各RGBによる結像画像にはそれぞれずれが生じてしまう。
そこで、本実施形態のプロジェクタ1は、上記の結像画像のずれを無くして、各RGBの結像画像の基準領域を一致させるように前記液晶ライトバルブ4の変調状態を前記各LED2R,2G,2Bの発光に同期して補正する、光変調補正手段7aを備えている。なお、前記光変調補正手段7aは、前記液晶ライトバルブ4を駆動するための駆動回路7の一部に含まれたものである。
詳細については後述するが、前記光変調補正手段7aは、RGB間での各結像画像の基準領域における画素情報を一致させるように、前記液晶ライトバルブ4に入力する画素情報を補正することでスクリーン10上にボケの無いカラー画像を投射できるようになっている。
このように、本実施形態のプロジェクタ1によれば、光源として同一チップ上にRGBを発光するLED2R,2G,2Bを備えてなるLEDチップ2を用いているので、RGBにおける各発光源がそれぞれ点光源となることにより、光源を小型化することができる。そして、このLEDチップ2を光源として備えたことで生じる結像画像のずれを前記光変調補正手段7aによって無くしているので、プロジェクタとしての信頼性が高いものとなっている。また、前記光変調補正手段7aを用いたことで、光学系6を移動させることなく各RGBの結像画像を一致させているので、光学系6に移動機構を設ける必要が無く、光学系6の構造が単純となり、小型で可搬性に優れたプロジェクタ1となる。
(プロジェクタの駆動方法)
次に、前記プロジェクタ1を駆動する方法について説明する。
ここで、本実施形態におけるプロジェクタ1におけるカラー画像の表示方法としては、フィールドシーケンシャル方式を用いている。具体的には、各LED2R,2G,2Bにおけるそれぞれの色光(RGB)に同期させて、RGBに対応した各画素情報を液晶ライトバルブ4に入力することで、RGB光に対応した結像画像を高速で切り替えてスクリーン10上に画像を投射している。このとき、3色(RGB)の画像を見る人の網膜上で混合させ任意の色として知覚させることにより、多原色によるカラー表示を行うことが可能となる。
上述したように、本実施形態におけるプロジェクタ1は、LEDチップ2によって生じる光軸Xと各LED2R,2G,2Bの光の中心軸とのずれによって、RGB各色の結像位置にずれが生じるが、前記光変調補正手段7aにより、RGB各色の結像画像の基準領域を一致させるように前記液晶ライトバルブ4の変調状態を各LED2R,2G,2Bの発光に同期して補正することでスクリーン10上に投射される結像画像のずれをなくしている。なお、以下の説明において、前記光変調補正手段7aにより各色液晶ライトバルブ4の変調状態を補正するとは、前記液晶ライトバルブ4の、マトリクス状に配置された各画素部に入力される画素情報を変更して光変調状態を変化させることで、結像画像の基準領域を一致させることを意味している。
ここで、前記光変調補正手段7aによって液晶ライトバルブ4の結像画像の位置ズレを無くす場合について説明する前に、光軸Xと各LED2R,2G,2Bの光の中心軸とのずれによって生じる結像位置のずれについて説明する。
(光変調補正手段を備えない場合)
図4(a)〜(c)は、前記光変調補正手段7aによる補正を行わない際に、液晶ライトバルブ4にマトリクス状に配置されている各画素部に入力するRGB毎の画素情報を示した概略図である。すなわち、前記光変調手段7aによって、液晶ライトバルブ4に入力する画素情報を変更しない場合を示している。なお、図4中においては説明を簡略化するため、10行10列からなる合計100個の画素部が形成された液晶ライトバルブ4を図示しているが、実際は多数(数千個)の画素部が設けられていることは言うまでも無い。
ここで、図4(a)中右方向を行方向とし、図4(a)中下方向を列方向とすると、各画素部に入力される画素情報をRx,y(xは行番号(1〜10)を示し、yは列番号(1〜10))で表すことができる。
よって、赤(R)色における、1行1列目の画素部に入力される画素情報をR1,1と表すことができる。そして、その他の画素部に入力される画素情報についても図4(b),(c)に示すように、緑(G)色、及び青(B)色における液晶ライトバルブ4に入力される画素情報も同様に表される。
図4(a)〜(c)に示したような画素情報が入力された液晶ライトバルブ4は、各LED2R,2G,2Bの光を変調し、スクリーン10上に各RGB毎の結像画像を投射するようになる。
ここで、図4に示したRGB毎の画素情報は、Rx,yにおける行番号(x)と列番号(y)とがRGB間で一致するように結像画像が合成されることでフルカラー画像をスクリーン10上に投射することが可能となる。すなわち、R1,1が入力された結像画像と、G1,1が入力された結像画像と、B1,1が入力された結像画像とが合成された場合、正確なカラー画像となる。よって、スクリーン10上にフルカラー画像を表示するためには、RGB各色の結像画像がそれぞれ合成できる(重なる)必要があり、この領域をフルカラー画像領域(基準領域)KAとする。
図5は、RGB各色による結像画像が合成された領域を示す図である。図5に示すように、本実施形態では、上述したようにLEDチップ2を構成する各LED2R,2G,2Bから出射される光の中心軸は、光軸Xに対してずれている(図2参照)ため、図5に示すようにRGB各色によりスクリーン10上に結像される結像画像20R,20G,20Bはそれぞれがずれた状態となる。
具体的に、本実施形態では、図5中に示したように、例えば赤(R)色のLED2Rの発光によってスクリーン10上に結像された赤色における結像画像20Rを基準とした場合、緑(G)色のLED2Gの発光によって結像される緑色における結像画像20Gは、前記結像画像20Rに対して図5中右方向に1行、図5中下方向に1列だけずれた状態となる。また、青色(B)のLED2Bの発光によって結像される青色における結像画像20Bは、前記結像画像20Rに対して図5中左方向に1行、図5中下方向に1列だけずれた状態となる。よって、図5に示したように、この際のフルカラー画像領域KAは、各結像画像20R,20G,20Bに比べて小さくなっている。
このように、RGB間での結像画像20R,20G,20Bの位置がずれることにより、RGB間での画素情報も一致しなくなる。具体的には、図5に示すように、前記フルカラー画像領域KAの画素部G1には、画素情報(R2,2、G1,1、B3,1)が入力され、画素部G2には、画素情報(R9,10、G8,9、B10,9)が入力された状態となる。
よって、図5に示したように、各結像画像20R,20G,20B間の結像位置のずれによって、液晶ライトバルブ4の各画素部におけるRGB間での画素情報が一致しないため、上述したフィールドシーケンシャル駆動によりスクリーン10上に投射される結像画像がRGB間で一致しないことから合成されるカラー画像がぼけてしまうのである。
(光変調補正手段を備えた場合)
そこで、本発明を採用すれば、前記駆動回路7における光変調補正手段7aによって、前記液晶ライトバルブ4の変調状態を前記各LED2R,2G,2Bの発光に同期させて、各RGBの結像画像の中心点を一致させるように補正することで、前記LED2R,2G,2Bの光の中心軸と前記光軸Xとのずれに起因する、RGB間での各結像画像20R,20G,20Bのズレをなくしている。
ここで、図6(a)〜(c)は、光変調補正手段7aを用いて補正した後の、液晶ライトバルブ4の各画素部に入力された画素情報をRGB毎に示す図であり、図7は、図6における画素情報に基づいてスクリーン10上に投射される結像画像を示す図である。なお、図6及び図7中は、図4及び図5にそれぞれ対応するもので液晶ライトバルブ4の各画素部に入力される画像情報が異なる以外は同一の構成となっている。
ここで、図6(a)は、LED2Rの発光に同期して、前記光変調補正手段7aによって液晶ライトバルブ4に入力された画素情報を模式的に示す図である。また、同様に図6(b),(c)は、緑色、青色のLED2G,2Bの発光に同期して前記光変調補正手段7aによって液晶ライトバルブ4に入力された画素情報を模式的に示す図である。なお、図6(a)〜(c)中には、RGBにおける各結像画像がスクリーン10上で合成された際のフルカラー画像領域KAに対応する領域を図示している。
上述したように、光変調補正手段7aは、前記フルカラー画像領域KAに対応する画素部に入力する画素情報をRGB間で一致させるように入力する画素情報を補正している。具体的に、本実施形態では、図6(a)に示した、赤(R)色における結像画像20Rの前記フルカラー画像領域KAに入力される画像情報を基準としている。
すなわち、図6(b),(c)に示すように、結像画像20G、及び結像画像20Bにおけるフルカラー画像領域KAに入力される画素情報を赤(R)色に一致させる。
光変調補正手段7aは、上述した結像画像20Gの結像画像20Rに対する、図5中右方向に1行、下方向に1列のずれを、フルカラー画像領域KAとなる画素部に、図6(b)に示したように、緑(G)色の画素情報を図中左方向に1行、図中上方向に1列シフトさせた状態に入力する補正を行っている。
また同様にして、光変調補正手段7aは、上述した結像画像20Bの結像画像20Rに対する、図5中左方向に1行、下方向に1列のずれを、フルカラー画像領域KAとなる画素部に、図6(c)に示したように、青(B)色の画素情報を図中右方向に1行、図中上方向に1列シフトさせた状態に入力する補正を行っている。
そして、前記光変調補正手段7aによって、上述した画素情報の補正は、各RGBのLED2R,2G,2Bの発光に同期して行われているので、図7に示されるように、基準領域としてのフルカラー画像領域KAにおいては、合成された画素情報がRGB間で一致するようになる。
具体的には、図7に示すように、フルカラー画像領域KAの画素部G1には、画素情報(R2,2、G2,2、B2,2)が入力される。そして、前記フルカラー画像領域KAの画素部G2には、画素情報(R9,10、G9,10、B9,10)が入力された状態となる。
なお、本実施形態では、前記フルカラー画像領域KAの外側における画素情報は、RGB間で一致していないので、したがって前記駆動回路部7によって前記フルカラー画像領域KAに結像される結像画像20R,20G,20Bのみをスクリーン10上に表示させている。
ここで、本実施形態におけるプロジェクタ1におけるカラー画像の表示方法としては、上述したフィールドシーケンシャル方式を用いが、上記フルカラー画像領域KAでは、結像画像20R,20G,20Bにおける画素情報がRGB間で一致しているので、スクリーン10上にボケが無く鮮明なカラー画像を投射することができる。
(他の実施形態)
次に、本発明のプロジェクタに関する他の実施形態について説明する。図8は、本実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示す図であり、図中符号101はプロジェクタである。なお、本実施形態においては、前記実施形態と共通の構成については同一の符号を付し、その説明を省略することとする。
図8に示すように、プロジェクタ101は、前記実施形態におけるプロジェクタ1の構成と略等しくなっており、前記LEDチップ2における各LED2R,2G,2Bの光の中心軸と前記光軸Xとの間のずれに起因する、RGB間の結像画像のずれを解消する手段として、前記光変調補正手段7aの代わりに前記光学系6の位置を補正する光学系補正手段107を備えたものである。
前記実施形態では、上述したように、各LED2R,2G,2Bの光の中心軸と光軸Xとの間のずれによって生じるスクリーン10上での、RGBそれぞれにおける結像画像のずれを液晶ライトバルブ4に入力される画素情報をシフト(移動)させることで、フルカラー画像領域KAにボケの無いカラー画像の投射を行っていた。
これに対して、本実施形態では、前記光学系補正手段107を用いることで、集光レンズ3と液晶ライトバルブ4と投射レンズ5とを含んだ光学系6の位置を補正することで、RGB間での結像画像20R,20B,20Bの結像画像の基準領域を一致させている。なお、前記光学系補正手段107は、光学系6を構成する集光レンズ3と液晶ライトバルブ4と投射レンズ5のいずれか1つに設けてもよいし、それぞれに設けて3つの位置を補正するようにしてもよい。
ここで、前記光学系補正手段として、例えば圧電素子を用いることができる。このようにすれば、例えば圧電素子に印加する電圧のON/OFFを切り換えることで、光学系6の位置を調節することが可能となり、安価な構成によって上記のズレを無くす事ができる。
よって、図4、及び図5を参照して説明したように、各LED2R,2G,2Bの光の中心軸と前記光軸Xとの間のずれに起因する結像画像20R,20G,20Bのずれを、例えば集光レンズ3、液晶ライトバルブ4、及び投射レンズ5のうちいずれか1つあるいは複数の位置や向きを調節することで、LED2R,2G,2Bによる結像画像20R,20G,20Bの位置を補正している。
具体的に、本実施形態では、図9(a)に示すように、結像画像20Rを基準領域として、前記結像画像20Gの位置を図9中矢印B方向に移動させるように、LED2Gの発光に同期して光学系6の位置を前記光学系補正手段107により補正している。また、前記結像画像20Bの位置を図9中矢印A方向に移動させるように、LED2Bの発光に同期して光学系6の位置を前記光学系補正手段107により補正している。
なお、本実施形態では、基準領域とした結像画像20Rを構成するLED2Rが発光する際に、前記光学系補正手段107による光学系6の位置を補正する必要はない。
このように、本実施形態のプロジェクタ101は、各LED2R,2G,2Bの発光に同期して光学系6の位置を補正しているので、結像画像20R,20G,20Bは、図9(b)に示すように、画素部G1´に画素情報(R1,1、G1,1、B1,1)が入力され、画素部G2´に画素情報(R10,10、G10,10、B10,10)が入力されるように、RGB間で画素情報を一致させることができる。よって、液晶ライトバルブ4の光変調状態、すなわち前記実施形態のように各画素部に入力する画素情報を変化させることなく、上述したフィールドシーケンシャル駆動によって光源(LEDチップ2)を発光させることによりスクリーン10上にボケの無いカラー映像を投射することができる。
このように、本実施形態によれば、光学系6の位置を補正することで、上記のズレを補正できるので、各結像画像20R,20G,20B全体を構成する画素部によってカラー画像を表示できる。また、液晶ライトバルブ4における変調状態を変化させることがないので、RGB間において液晶ライトバルブ4の全ての画素部を有効に利用することができ、解像度の低下を防止できる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されることなく、適宜変更が可能である。上記実施の形態では、光源として、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の3色の発光ダイオードを備えた発光ダイオードチップを用いたが、例えば白色の発光ダイオードを加えた4色、あるいは5色以上の光を発光できる発光ダイオードチップを用いる構成としてもよい。
また、光変調手段としては、透過型の液晶ライトバルブの代わりに、反射型の液晶ライトバルブを用いてもよい。このようにすれば、反射型の液晶デバイスを光変調手段として用いたことで、透過型の液晶デバイスに比べるとより大きな開口率が得られ、光の利用効率を向上させることができる。
また、光変調手段としては、反射型ミラーデバイスとしてのDMD(Digital Micromirror Device)を用いることもできる。このようにすれば、反射型ミラーデバイスを用いたことで、液晶デバイスを用いた場合に比べるとより大きな開口率を得ることにより光の利用効率が向上し、さらに高い反射率によって投射される画像のコントラストを向上できる。
本実施形態のプロジェクタを示す概略構成図である。 発光ダイオードチップの概略構成を示す平面図である。 液晶ライトバルブの側断面図である。 変調状態を補正せずしない際の画素情報を入力状態を示すである。 図4に基づいてスクリーン上に投射される結像画像を示す図である。 (a)〜(c)は、変調状態を補正した状態を示す図である。 図6に基づいてスクリーン上に投射される結像画像を示す図である。 他の実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示す図である。 (a),(b)はRGB間で結像画像を補正する方法を示す図である。
符号の説明
1,101…プロジェクタ、2…LEDチップ(発光ダイオードチップ)、2R,2G,2B…LED(発光ダイオード)、4…液晶ライトバルブ(光変調手段、液晶デバイス)、5…投射レンズ(投射手段)、6…光学系、7a…光変調補正手段、107…光学系補正手段、X…光軸、KA…フルカラー画像領域(基準領域)

Claims (10)

  1. 光を変調する光変調手段と光を投射する投射手段とを含む光学系と、該光学系に光を照射する光源と、を備えてなるプロジェクタにおいて、
    前記光源に、異なる色を発光する発光ダイオードを同一のチップ上に少なくとも2つ以上備えてなる発光ダイオードチップを用いたことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 前記発光ダイオードチップは、赤色、緑色、及び青色の発光ダイオードを1つのチップに備えたものであることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ。
  3. 前記光変調手段として、透過型の液晶デバイスを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
  4. 前記光変調手段として、反射型の液晶デバイスを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
  5. 前記光変調手段として、反射型ミラーデバイスを用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のプロジェクタ。
  6. 駆動電源としてバッテリーを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  7. 前記バッテリーとして燃料電池を用いたことを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ。
  8. 前記光源と光学系とを結ぶ光軸に対し、前記発光ダイオードから出射される光の中心軸がずれている場合に、
    前記発光ダイオードの光の中心軸と前記光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域を一致させるように前記光変調手段の変調状態を前記発光ダイオードの発光に同期して補正する、光変調補正手段が備えられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  9. 前記光源と光学系とを結ぶ光軸に対し、前記発光ダイオードから出射される光の中心軸がずれている場合に、
    前記発光ダイオードの光の中心軸と前記光軸との間のずれに起因する、投射される画像における色間での結像画像のずれを無くして、各色の結像画像の基準領域を一致させるように前記光学系の位置を前記発光ダイオードの発光に同期して補正する、光学系補正手段が備えられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のプロジェクタ。
  10. 前記光学系補正手段として、圧電素子を用いることを特徴とする請求項9に記載のプロジェクタ。
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