JP2007023798A - シリンダヘッドカバー - Google Patents

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一也 ▲吉▼島
Kazuya Kichijima
Hidemi Kato
秀実 加藤
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Abstract

【課題】オイルコントロールバルブに作動油を供給するための供給油路の途中にフィルタを配置固定するための構造を簡素化及び小型化することのできるシリンダヘッドカバーを提供する。
【解決手段】シリンダヘッドカバー本体11に固定されるバルブケース12はオイルコントロールバルブを保持する。オイルコントロールバルブに作動油を供給するための供給油路22はシリンダヘッドカバー本体11及びバルブケース12の内部に連続して形成されている。供給油路22の途中には作動油に含まれる異物を捕集するためのフィルタ41が配設されている。フィルタ41はその周縁がバルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11とで挟持されることにより配置固定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに装着されるシリンダヘッドカバーに関する。
従来、例えば特許文献1に記載される内燃機関のように、オイルコントロールバルブを介してオイルポンプからの作動油を可変動弁機構に供給するようにしたものが知られている。可変動弁機構の駆動態様は、オイルコントロールバルブによる作動油の供給態様に応じて制御される。
同構成にあっては、オイルコントロールバルブがシリンダヘッドカバーを介してシリンダヘッドに支持されている。シリンダヘッドカバーは、シリンダヘッドに装着されるシリンダヘッドカバー本体と、これに固定されるバルブケースとを備えており、オイルコントロールバルブはこのバルブケースに挿入保持されることでシリンダヘッドに支持されている。
バルブケースには、シリンダブロック内に設けられるオイルポンプからの作動油が、ユニオンボルト及びこれに接続されるパイプを介して供給される。即ち、これらパイプ、ユニオンボルト、及びバルブケースは、オイルポンプからの作動油をオイルコントロールバルブに供給する供給油路を構成している。
ユニオンボルトはその先端がバルブケースに挿入固定されており、供給油路における同ユニオンボルトの先端側には、作動油に含まれる異物を捕集するためのフィルタが配設されている。供給油路にこうしたフィルタが設けられることで、オイルコントロールバルブへの異物の侵入が防止され、同バルブの作動性や耐久性の高維持が図られる。
特開平11−132016号公報
しかしながら、上記特許文献1の構成では、ユニオンボルトをバルブケースに固定することによってフィルタを供給油路の途中に配置固定するようにしている。即ち、フィルタの固定にこうした別部材(ユニオンボルト)が用いられるため、その分、部品点数の削減や、フィルタの固定作業の簡素化が困難となる。
更に、上記構成にあっては、ユニオンボルトがバルブケースにおいて外側に突出するようにして固定されており、しかも、同ユニオンボルトとオイルポンプとが、シリンダヘッドやシリンダブロックの外側において引き回し配設されたパイプを介して接続されている。即ち、外部に突設されるこうした部材によって内燃機関が大型化する懸念がある。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、オイルコントロールバルブに作動油を供給するための供給油路の途中にフィルタを配置固定するための構造を簡素化及び小型化することのできるシリンダヘッドカバーを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
先ず、請求項1に係る発明は、可変動弁機構に対する作動油の供給態様を変更するオイルコントロールバルブを保持するバルブケースと、同バルブケースが固定されるシリンダヘッドカバー本体とを含んでなるシリンダヘッドカバーにおいて、前記オイルコントロールバルブに作動油を供給するための供給油路が前記シリンダヘッドカバー本体及び前記バルブケースの内部に連続して形成され、前記供給油路の途中には作動油に含まれる異物を捕集するためのフィルタが配設され、同フィルタはその周縁が前記バルブケースと前記シリンダヘッドカバー本体とで挟持されることにより配置固定されることをその要旨とする。
同構成によれば、バルブケースをシリンダヘッドカバー本体に固定することで供給油路の途中にフィルタを配置固定することができる。従って、例えば、上記特許文献1に記載の従来態様と比較した場合、フィルタを固定するための別部材(ユニオンボルト)が不要となることから、部品点数の削減ひいては供給油路の途中にフィルタを配置固定するための構造を簡素化することができる。また、こうした別部材をバルブケースに固定する作業が不要となることからフィルタの配設作業が簡素となり組立性の向上が図られるようにもなる。
更に、供給油路はバルブケース及びシリンダヘッドカバー本体の内部に形成されており、上記従来態様のようにユニオンボルトがシリンダヘッドカバーの外側に向けて突出することもないため、内燃機関のコンパクト化が図られるようになる。ここで、仮に、シリンダヘッドやシリンダブロックの外側において引き回し配設されるパイプを供給油路の構成部材の一部として採用し、その一端をオイルポンプに接続するようにした場合であっても、本発明においてはシリンダヘッドカバー本体に形成される供給油路に上記パイプの他端を接続すればよいため、上記従来態様と比較してパイプを容易に短縮できる。従って、更なる内燃機関のコンパクト化が図られるようになる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記バルブケース及び前記シリンダヘッドカバー本体は樹脂からなることをその要旨とする。
ところで、こうしたフィルタを供給油路の途中に配置固定するための構造としては、上記特許文献1記載の従来態様の他、例えば図3に示されるようなものが考えられる。即ち、バルブケースやシリンダヘッドカバー本体において、供給油路101と交差するようにして形成されたフィルタ収容穴102に対しフィルタ103を圧入する。この態様では、上記圧入に伴いフィルタ収容穴102表面とフィルタ103表面との間に生じる摩擦力によって、フィルタ収容穴102におけるフィルタ103の位置ずれ防止が図られる。また、フィルタ収容穴102の開口には、ここから作動油が漏出することのないよう、栓材104が嵌合される。
こうした態様にあっては、フィルタ収容穴102表面を構成するバルブケースやシリンダヘッドカバー本体と、フィルタ103との間に、上記圧入に伴う当接力が作用することとなる。このとき、仮に、本請求項2記載の構成のように、バルブケース及びシリンダヘッドカバー本体を樹脂により形成したとすると、バルブケース及びシリンダヘッドカバー本体のうちフィルタ103と当接する部材には上記当接力によってクリープ変形が生じ易くなり、フィルタ103の緩みや位置ずれが懸念されるようになる。こうした緩みや位置ずれは、供給油路101内周面とフィルタ103表面との間に作動油の通過可能な隙間が形成される要因となる。また、ユニオンボルトをバルブケースに接続固定する上記従来態様において、仮に樹脂製のバルブケースを採用したとすると、この場合、ユニオンボルトとバルブケースとの接続部分において同様にクリープ変形による緩みが生じ易くなり、同接続部分からの作動油漏出が懸念されるようになる。
その点、本発明ではフィルタの周縁をバルブケースとシリンダヘッドカバー本体とで挟持するようにしたため、例えば、上記図3の態様のようにフィルタ103においてバルブケースやシリンダヘッドカバー本体に支持される部位が主にその長手方向における両端部となる態様と比較して、バルブケースやシリンダヘッドカバー本体と、フィルタとの当接面積(詳細には供給油路の通路方向に見たときの投影面積)の確保が容易となる。即ち、バルブケースやシリンダヘッドカバー本体と、フィルタとの間の当接圧を小さくすることが容易となる。従って、こうした当接力に伴うクリープ変形が生じ難くなり、その結果、フィルタの緩みや位置ずれが生じ難くなる。また、ユニオンボルトを用いる上記従来態様と比較して、供給油路からの作動油漏出が生じ難くもなる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記バルブケースと前記シリンダヘッドカバー本体との接合部分は前記フィルタの外周側が全周に亘って溶着されることをその要旨とする。
同構成によれば、上記接合部分におけるフィルタの外周側の全周が溶着によってシールされることとなるため、当該部分にシール部材を別途設ける必要がなくなり、シールのための構造が簡素なものとなる。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明において、前記フィルタは前記供給油路の拡径された部分に配置されることをその要旨とする。
供給油路の拡径された部分においては、拡径されない部分と比較して、単位面積当たりの作動油流量が少なくなる。なお、ここで言う「単位面積」は供給油路の通路面積に関するものである。従って、本発明によれば、フィルタの目詰まりが生じ難くなりその耐久性が向上する。
また、このように本発明の供給油路は、拡径された部分を有している。換言すれば、供給油路はその一部分のみが大径とされている。従って、例えば供給油路の全部がこの大径部分と同じ径に設定される態様と比較して、供給油路の容量を少なくすることができる。その結果、例えば機関始動時などにおいて、供給油路の油圧を可変動弁機構の駆動に必要な油圧にまで上昇させるための時間を短縮することができるようになる。或いは、こうした時間を増長させることなくオイルポンプの容量を少なくすることができるようになる。オイルポンプの容量の縮小は同ポンプ自体の小型化にも繋がる。
また、供給油路の拡径された部分にフィルタが配置されることから、同フィルタとこれを挟持するバルブケース及びシリンダヘッドカバー本体との当接面積がその分だけ拡大されることとなる。従って、これらバルブケース及びシリンダヘッドカバー本体とフィルタとの間の当接圧を低く設定することが可能となり、フィルタやバルブケース、シリンダヘッドカバー本体においてクリープ変形などがより生じ難くなる。特に、バルブケース及びシリンダヘッドカバー本体が樹脂により形成される態様にあっては、こうした効果が顕著なものとなる。
以下、本発明の一実施形態を図1及び図2に従って説明する。
図1は本発明の適用されるシリンダヘッドカバー10の一部とその周辺を示しており、シリンダヘッドカバー本体11に対してバルブケース12が接合されている状態を示す縦断面図である。同図はオイルコントロールバルブ(以下「OCV」と称する)13の装着前の状態であり、即ちOCV13がシリンダヘッドカバー10から分離している状態を示す縦断面図である。また、図2は図1のA線における断面図である。
バルブケース12は板状のフランジ部12aを有しており、このフランジ部12aの上面側にはOCV13の装着される樹脂製装着部12bが設けられている。樹脂製装着部12bを形成している樹脂中には、スリーブ14がインサート成形により一体化されている。スリーブ14はOCV挿入端14a側が開放された状態で上記樹脂中に埋め込まれている。
スリーブ14は、OCV13の挿入される装着穴14bを有するスリーブ本体14c、及び同本体14cと一体形成された油路形成部14d,14eを備えてなるものである。スリーブ14はOCV13のスプールハウジング13aと略同一の線膨張係数の材料、具体的にはアルミニウム合金にて形成されている。なお、スリーブ14はOCV13のスプールハウジング13aと全く同一の金属材料にて形成されてもよい。
スリーブ14の外周面にはインサート成形前にプライマーが塗布されており、インサート成形時に樹脂に覆われると、樹脂に対してプライマーが強固に結合する。従ってインサート成形されたバルブケース12において、スリーブ14は樹脂製装着部12b部分の樹脂に対して強固に接合された状態となる。
このように形成されたバルブケース12は、樹脂からなるシリンダヘッドカバー本体11の開口部11aに油路形成部14dが挿入された状態でシリンダヘッドカバー本体11の上面に溶着されて接合される。このことによりシリンダヘッドカバー本体11の開口部11aは完全に閉塞され密閉状態にされる。
なお、シリンダヘッドカバー10をシリンダヘッド15に取り付けた状態では、カムシャフト16の端部に取着されるバルブタイミング変更機構(可変動弁機構)VVTに最も近いカムキャップ17の直上にシリンダヘッドカバー本体11の開口部11aが配置されるようになっている。
OCV13は装着穴14bにスプールハウジング13aが挿入されることでバルブケース12に装着される。スリーブ14には、こうした装着状態においてスプールハウジング13aの5つのポート13b,13c,13d,13e,13fに一端が接続される油路21,22a,23,24a,25aが形成されている。これら油路のうちドレン油路21,23はOCV13のポート13b,13dをシリンダヘッドカバー10の内側即ち空間Sへと連通させ、OCV13から排出される作動油を同空間Sへと導く。
上記油路のうち油路24a,25aの形成される油路形成部14dはその下端がカムキャップ17の上端と接続されている。これにより、油路24aは、カムキャップ17に穿設された油路24bと接続される。油路24bはカムシャフト16の外周面とカムキャップ17の軸受面との間に形成された環状の油路24c、及びカムシャフト16に穿設された油路24dを介してバルブタイミング変更機構VVTに接続されている。即ち、これら油路24a,24b,24c,24d等により構成される進角油路24はOCV13のポート13eとバルブタイミング変更機構VVTとを接続する。なお、油路形成部14dの下端とカムキャップ17の上端との間には油路24aと油路24bとの接続部分からの作動油漏出を防止するOリング31が設けられている。
また、上記のように油路形成部14dがカムキャップ17に接続されることによって更に、油路形成部14dの油路25aと、カムキャップ17に穿設された油路25bとが接続される。油路25bはカムシャフト16の外周面とカムキャップ17の軸受面との間に形成された油路(図示なし)、及びカムシャフト16に穿設された油路25cを介してバルブタイミング変更機構VVTに接続されている。即ち、これら油路25a,25b,25c等により構成される遅角油路25はOCV13のポート13fとバルブタイミング変更機構VVTとを接続する。
なお、本実施形態では、シリンダヘッド15の下方においてこれに接続固定されるシリンダブロック(図示なし)の内部に作動油の油圧源であるオイルポンプPが設けられている。オイルポンプPからの作動油は、シリンダブロック内部に形成された図示しない油路(シリンダブロック油路)を介して、シリンダヘッド15に穿設された油路22eへと供給される。
シリンダヘッドカバー10をシリンダヘッド15に取り付けた状態では、シリンダヘッドカバー本体11の内面から下方に突出するように一体形成された供給油路形成部11bの下端がシリンダヘッド15の接続部15aの上端と接続される。接続部15aの上端には油路22eの出口が設けられている。これにより、シリンダヘッドカバー10の油路22b,22c,22dを介して油路22aと油路22eとが接続される。即ち、上記シリンダブロック油路、及びこれら油路22a〜22eにより構成される供給油路22を介してオイルポンプPからの作動油がOCV13のポート13cに供給されるようになる。
供給油路22は、シリンダヘッドカバー10の油路22b,22c部分が拡径されている。即ち、これら油路22b,22cは油路22aや油路22d,22eよりも内径が大きく設定されている。
なお、供給油路形成部11bの下端と接続部15aの上端との間には油路22dと油路22eとの接続部分からの作動油漏出を防止するOリング32が設けられている。
こうした油路によってオイルポンプP及びバルブタイミング変更機構VVTと接続されるOCV13に対し、図示しない電子制御装置からの制御信号が入力されることで、オイルポンプPからバルブタイミング変更機構VVTへの作動油供給におけるその態様が制御される。
即ち、上記電子制御装置は内燃機関の運転状態に応じてOCV13の電磁ソレノイド13gに対する供給電力を制御する。これによりOCV13は、供給油路22からポート13cへ供給された作動油を例えば進角油路24及び遅角油路25の一方に供給する。なお、この場合、OCV13へは上記両油路24,25の他方を介してバルブタイミング変更機構VVTからの作動油が戻される。こうしてバルブタイミング変更機構VVTに対する作動油の給排が実行される。
例えば、一方の経路である遅角油路25を介してOCV13からバルブタイミング変更機構VVTに作動油が供給され、他方の経路である進角油路24を介してバルブタイミング変更機構VVTからOCV13に作動油が戻されると、同機構VVTは遅角側に駆動される。このことで、内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフト16の回転位相が遅れ側にずれてバルブタイミングが遅角する。
この逆に進角油路24を介してOCV13からバルブタイミング変更機構VVTに作動油が供給され、遅角油路25を介してバルブタイミング変更機構VVTからOCV13に作動油が戻されると、同機構VVTは進角側に駆動される。このことで、内燃機関のクランクシャフトに対するカムシャフト16の回転位相が進み側にずれてバルブタイミングが進角する。
以下、供給油路22及びその途中に設けられるフィルタ41の配置固定構造について説明する。
オイルポンプPからの作動油をOCV13に供給する油路である供給油路22の途中には、作動油に含まれる異物を捕集するためのフィルタ41が配設されている。フィルタ41は油路22bと油路22cとの間に配置されている。フィルタ41は、上記異物がOCV13に入り込まぬよう設けられるものであり、供給油路22において、例えば、シリンダブロックやシリンダヘッド15の切削屑(切り粉)等の捕集能力の向上に寄与し得るものである。
フィルタ41は、その周縁が全周に亘ってバルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11とで挟持されることにより固定されている。バルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11とは、フィルタ41の外周側が全周に亘って溶着された状態で接合されている。即ち、バルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11との接合部分におけるフィルタ41の外周側には、図2にて断面が二つのドットMで示されるがごとく、溶着部分が、フィルタ41を取り囲む環状を呈している。
このように本実施形態においてフィルタ41は、その周縁がバルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11とで挟持されることにより供給油路22の途中に配置固定される。これによれば、バルブケース12をシリンダヘッドカバー本体11に固定することで供給油路22の途中にフィルタ41を配置固定することができる。
従って、例えば、上記特許文献1に記載の従来態様と比較した場合、フィルタ41を固定するための別部材(ユニオンボルト)が不要となることから、部品点数の削減ひいては供給油路22の途中にフィルタ41を配置固定するための構造を簡素化することができる。また、こうした別部材をバルブケース12に固定する作業が不要となることからフィルタ41の配設作業が簡素となり組立性の向上が図られるようにもなる。
また、フィルタ41をその周縁において挟持するようにしたため、例えば、上記図3の態様と比較して、バルブケース12やシリンダヘッドカバー本体11と、フィルタ41との当接面積(詳細には供給油路22の通路方向に見たときの投影面積)の確保が容易となる。これは、上記図3の態様のフィルタ103において、バルブケースやシリンダヘッドカバー本体に支持される部位が主にその長手方向における両端部であることによる。
従って、バルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11とフィルタ41との間の当接圧を小さくすることが容易となる。本実施形態においては、バルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11が樹脂により形成されることから、これらバルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11にあっては、こうした当接力に伴うクリープ変形が生じ難くなり、フィルタ41の緩みや位置ずれが生じ難くなる。
本実施形態では更に、供給油路22がバルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11の内部に形成されている。従って、上記従来態様のようにユニオンボルトがシリンダヘッドカバー10の外側に向けて突出することもないため、内燃機関のコンパクト化が図られるようになる。
また、本実施形態では、シリンダブロック、シリンダヘッド15、及びシリンダヘッドカバー10の内部に形成された供給油路22を介してオイルポンプPからの作動油がOCV13に供給される。従って、例えば上記従来態様のように、シリンダブロック、シリンダヘッド、及びシリンダヘッドカバーの外側において引き回し配設されるパイプを供給油路の構成部材の一部として採用する態様と異なり、こうした外側に突出する部材を省略することができ、更なる内燃機関のコンパクト化を図り得るようになる。
また、バルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11との接合部分は、フィルタ41の外周側が全周に亘って溶着されている。従って、上記接合部分におけるフィルタ41の外周側は、その全周に亘って溶着によりシールされる。そのため、当該部分にシール部材を別途設ける必要がなくなり、シールのための構造が簡素なものとなる。
ところで、上述したように供給油路22はシリンダヘッドカバー10の油路22b,22c部分が拡径されており、即ちこれら油路22b,22cの内径は油路22aや油路22d,22eの内径よりも大きく設定されている。そして本実施形態においては、この拡径部分の中間位置、即ち油路22bと油路22cとの間の位置にフィルタ41が配置されている。
この拡径部分(油路22b,22c)においては、拡径されない部分(例えば油路22a,22d,22e)と比較して、単位面積当たりの作動油流量が少なくなる。なお、ここで言う「単位面積」は供給油路22の通路面積に関するものである。従って、この構成によれば、フィルタ41の目詰まりが生じ難くなりその耐久性が向上する。
また、このように、供給油路22はその一部分のみが大径とされていることから、例えば油路22a,22d,22eがこの大径部分(油路22b,22c)と同じ径に設定される態様と比較して、供給油路22の容量を少なくすることができる。その結果、例えば機関始動時などにおいて、供給油路22の油圧をバルブタイミング変更機構VVTの駆動に必要な油圧にまで上昇させるための時間を短縮することができるようになる。或いは、こうした時間を増長させることなくオイルポンプPの容量を少なくすることができるようになる。オイルポンプPの容量の縮小は同ポンプP自体の小型化にも繋がる。
また、供給油路22の拡径部分にフィルタ41が配置されることから、同フィルタ41と、これを挟持するバルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11との当接面積がその分だけ拡大されることとなる。従って、これらバルブケース12及びシリンダヘッドカバー本体11とフィルタ41との間の当接圧を低く設定することが可能となり、フィルタ41やバルブケース12、シリンダヘッドカバー本体11においてクリープ変形などがより生じ難くなる。
なお、実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば、以下の様態としてもよい。
・上記実施形態では、供給油路22の拡径部分の中間位置(油路22bと油路22cとの間の位置)にフィルタ41が配置されたが、これに限らず、当該位置よりも上流側(油路22d側)或いは下流側(油路22a側)に配置されてもよい。
・上記実施形態では、油路22bと油路22cとの間の位置、即ち供給油路22の拡径部分におけるその途中の一部分にのみフィルタ41が設けられたが、これに限らず、例えば、上記拡径部分の全体を占めるようにフィルタ41が拡大されてもよい。
・上記実施形態では、供給油路22において拡径された部分にフィルタ41が配置されたが、これに限らず、拡径されていない部分、例えば油路22a,22d,22e等に配置されてもよい。
・供給油路22において、フィルタ41に加えてこれ以外のフィルタを配設してもよい。
・上記実施形態ではバルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11との接合部分においてフィルタ41の外周側が全周に亘って溶着されたが、これに限らず、例えばフィルタ41の外周側が部分的に溶着されていてもよい。
・上記実施形態ではバルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11とが溶着によって接合固定されたが、これに限らず、例えばねじ止めなど他の方法によって接合固定されてもよい。
・バルブケース12とシリンダヘッドカバー本体11との接合部分においてフィルタ41の外周側に例えばOリング等のシール部材を設けてもよい。
・バルブケース12を全て樹脂以外の材料で形成してもよい。例えば全体をアルミニウム合金など金属にて形成してもよい。
・シリンダヘッドカバー本体11の一部又は全部を樹脂以外の材料で形成してもよい。この場合、例えばアルミニウム合金などの金属を採用してもよい。
・上記可変動弁機構としては、上述のバルブタイミング変更機構VVTに限らず、例えば機関バルブの最大リフト量や作動角などを可変とする機構等、別の機構を採用してもよい。
一実施形態のシリンダヘッドカバー周辺を示す概略断面図。 図1のA視断面図。 従来のフィルタの固定構造を示す断面図。
符号の説明
10…シリンダヘッドカバー、11…シリンダヘッドカバー本体、12…バルブケース、13…OCV、15…シリンダヘッド、22…供給油路、22a,22b,22c,22d,22e…供給油路を構成する油路、41…フィルタ、P…オイルポンプ、VVT…バルブタイミング変更機構。

Claims (4)

  1. 可変動弁機構に対する作動油の供給態様を変更するオイルコントロールバルブを保持するバルブケースと、同バルブケースが固定されるシリンダヘッドカバー本体とを含んでなるシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記オイルコントロールバルブに作動油を供給するための供給油路が前記シリンダヘッドカバー本体及び前記バルブケースの内部に連続して形成され、
    前記供給油路の途中には作動油に含まれる異物を捕集するためのフィルタが配設され、
    同フィルタはその周縁が前記バルブケースと前記シリンダヘッドカバー本体とで挟持されることにより配置固定される
    ことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  2. 請求項1記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記バルブケース及び前記シリンダヘッドカバー本体は樹脂からなる
    ことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  3. 請求項2記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記バルブケースと前記シリンダヘッドカバー本体との接合部分は前記フィルタの外周側が全周に亘って溶着される
    ことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記フィルタは前記供給油路の拡径された部分に配置される
    ことを特徴とするシリンダヘッドカバー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011158051A (ja) * 2010-02-02 2011-08-18 Aisin Keikinzoku Co Ltd タイトプラグのシール構造
JP2014118868A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Mahle Filter Systems Japan Corp フロントカバー

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