JP2007023739A - 止水板の継ぎ手構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 止水板を連接して止水壁を構築するための嵌合継ぎ手において、継ぎ手部上下全長に渡り、均一な止水性確保を可能とする
【解決手段】 雄継ぎ手の後方近接部に、ガイドストッパーを軸方向に沿って設ける等、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間閉塞防止用機構を雄雌継ぎ手に具有させることを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】 雄継ぎ手の後方近接部に、ガイドストッパーを軸方向に沿って設ける等、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間閉塞防止用機構を雄雌継ぎ手に具有させることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、廃棄物埋め立て処分場等の止水板の継ぎ手構造に関する。
従来から、廃棄物による周辺部への汚染防止や、調整池の封じ込め等を目的として、地中止水壁を構築する場合、止水板として鋼矢板や両側に雌雄継ぎ手を有するに種々の形状を有する鉄板、合成樹脂板等を幅方向に順次嵌合しながら打設する方法が採られている。
止水板は、その厚さが薄くとも適当な剛性あればよいが、継ぎ手部の止水性が問題となり、鋼矢板の例では二重締め切り工法を用い鋼矢板間にモルタルやアスファルトの如き止水材を充填し、充分な止水性を確保しているけれども、この方法では施工規模自体が大きくなって施工コストが上昇するといった欠点があった。
この欠点を解消する方法として、連結した鋼矢板の継ぎ手部分を、全長に渡って被うように長尺の部材を設け、該長尺の部材と鋼矢板で囲まれた部分に防水性材料(止水材)を充填する、一重締め切り工法が提案されている。(特許文献1、2参照)
また、板状ではないが、鋼管矢板の継ぎ手構造として、断面がT字形の雄部材と、軸方向に沿ってスリットが形成されている円形鋼管の雌部材とで嵌合係止させ、その雌部材内に止水材を充填止水する方法が提案されている。(特許文献2参照)
特開2000−234330号公報 特開2001−214435号公報 特開2004−35337号公報
しかしながら、特許文献1、2は鋼矢板に更に止水部材を設ける手間の掛かる方法であり、また、水平方向の距離を稼ぎ施工回数を減らすといった場合、鉄板を新たに加工するには形状が複雑で合理的でない。
また、特許文献3の方法は、図2にその一例を示したように、既埋設止水板に次の止水板を嵌合埋設していく場合、雄継ぎ手にストッパー機構がないため、この雄継ぎ手側が雌継ぎ手の内部壁面に押し付けられ、雄雌継ぎ手に囲まれた内部空間が閉塞したり、または上下で偏り、雄雌継ぎ手の嵌合水平断面が埋設上下で均一にならず、そのため止水材の充填が不均一となり、止水性に問題を生じる場合がある。
本発明は、止水板を連接して止水壁を構築するための嵌合継ぎ手において、継ぎ手部上下全長に渡り、均一な止水性確保を可能とすることを課題としてなされたものである。
上記課題を解決する手段として本発明は、雄継ぎ手の後方近接部に、ガイドストッパーを軸方向に沿って設ける等、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間閉塞防止用機構を雄雌継ぎ手に具有させることにある。
雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間閉塞防止機構を雄雌継ぎ手に具有させることにより、継ぎ手部の嵌合水平断面を埋設上下で均一にでき、この雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間に上下均一の止水材の充填が行えるため、継ぎ手部全長に渡り、止水性が十分確保されることとなる。
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
尚、以下の説明においては、前述した従来継ぎ手構造を含め同一機能部分には同一の参照符号を用いて重複した説明を省略する。
尚、以下の説明においては、前述した従来継ぎ手構造を含め同一機能部分には同一の参照符号を用いて重複した説明を省略する。
図1は、本発明の継ぎ手部の嵌合水平断面図であり、図1の(イ)、(ロ)、(ハ)は雄継ぎ手がC字形又はT字形形状であり、雌継ぎ手が雄継ぎ手挿入スリット付円形又は角形の管形状であって、雄継ぎ手の後方近接部に、ガイドストッパーが軸方向に沿って設けられている。
尚、このガイドストッパーは、軸方向全長に渡って設けてもよいが、止水板の連接時に、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間が確保されるよう嵌合ガイド機能を果たせばよく、非連続でもよい。
尚、このガイドストッパーは、軸方向全長に渡って設けてもよいが、止水板の連接時に、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間が確保されるよう嵌合ガイド機能を果たせばよく、非連続でもよい。
図1の(ニ)、(ホ)は、雌継ぎ手が雄継ぎ手挿入スリット付円形又は角形等の管形状であって、雄継ぎ手が雌継ぎ手止水板側内壁をガイドストッパーとなるようC形の場合は、半円以上の翼長を有する嵌合部材として、角形の場合は、コの字形の一辺翼先端部が雌形の付け根部に近接する嵌合部材として軸方向に沿って設けられている。
図1の(ヘ)は、雄雌継ぎ手形状が対象同形の螺旋形であり、その螺旋が一周以上の翼長を有する嵌合部材として軸方向に沿って設けられている。この形状は溶接等の加工が不要なため止水板の製造コストが抑えられる。
このような雄雌継ぎ手構造にすることにより、既埋設止水板に次の止水板を嵌合埋設していく場合、ストッパー機構が止水板の埋設ガイドとして作用し、雄雌継ぎ手に囲まれた内部空間が止水板の埋設接合上下で均一に確保されるため、止水材の充填を均一におこなえ、全体の止水性止水性が確保される。
尚、本発明の止水板は、継ぎ手部から継ぎ手部の間が板状のみならず管状、箱状部を有するもの並びにその組み合わせでも良い。
また、雌形継ぎ手の埋設される底の部分や雄継ぎ手進入用スリット部分に土砂進入遮断部材を設けておいてもよい。
次に上記実施に携帯の作用を図1、図2を参照して説明する。
まず、公知の方法にて第一番目の止水板が地中の不透水地層まで埋設され、次に第二番目の止水板の継ぎ手部を第一番目の既埋設止水板の継ぎ手部に嵌合して第二番目の止水板を地中の不透水地層まで埋設するが、この時例えば雄雌継ぎ手が図1の(イ)の場合、雄継ぎ手の後方近接部に、ガイドストッパーが軸方向に沿って設けられているので、雄継ぎ手はC字形状の付け根部分とストッパーの間の部分が雌継ぎ手のスリットに嵌合しており、埋設中の動きはそれらのクリアランスのみしか止水壁構築方向に動きが許容されないこととなり、第二番目の接合部での埋設止水板上下が均一の水平断面となり、所望の雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間が得られることとなる。
この操作を繰り返し、止水板を地中の不透水地層まで連接して埋設し、連続壁が完成後、雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間の土砂をエアリフトやジェット等によって排出洗浄して、その空間にセメントモルタル等の止水材を充填することにより止水壁が構築される。
また、雄雌継ぎ手が図1の(ロ)、(ハ)、(ニ)、(ホ)、(ヘ)の場合も同様である。
1 止水板
2 雌形継ぎ手
3 雄形継ぎ手
4 ストッパー
5 止水材
2 雌形継ぎ手
3 雄形継ぎ手
4 ストッパー
5 止水材
Claims (1)
- 雄継ぎ手がC字形又はT字形形状等であり、雌継ぎ手が雄継ぎ手挿入スリット付円形又は角形等の管形状等であって、この雄雌継ぎ手で囲まれた内部空間に止水材の充填を行う止水板の嵌合継ぎ手において、該内部空間の閉塞を防止するための機構を有する止水板継ぎ手構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005228792A JP2007023739A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 止水板の継ぎ手構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005228792A JP2007023739A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 止水板の継ぎ手構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014101711A (ja) * | 2012-11-21 | 2014-06-05 | Kajima Corp | 連壁部材、連壁構築方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS484208U (ja) * | 1971-06-14 | 1973-01-18 | ||
JPS5147272B2 (ja) * | 1971-12-30 | 1976-12-14 | ||
JPH0329529U (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-25 | ||
JP2006193965A (ja) * | 2005-01-13 | 2006-07-27 | Ohbayashi Corp | 遮水材の継手部の施工方法及び継手構造 |
-
2005
- 2005-07-11 JP JP2005228792A patent/JP2007023739A/ja active Pending
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