JP2007022410A - キャスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】緩衝機能を有し、簡単、安価に製作できる、安全性の高いキャスタを提供する。
【解決手段】破損防止部材5と、ハブ部11a、半リム部12a及びディスク部13aを有する一対の車板部1aであって、半リム部12a間に部材5を挟むとともに半リム部12a同士でリム12を形成するように連結された一対の車板部1aと、両車板部1aのハブ部11aに渡し設けられ、破損防止部材5に間隔をおいて臨む破損防止部材受け止め部43を有するキャスタ軸4と、リム12に設けられた外輪3とを含み、各車板部のディスク部13aは、開孔131a間にスポーク部132aを提供しており、スポーク部132a及び半リム部12aはそれぞれ弾性変形可能であり、該スポーク部は、受け止め部43による部材5の受け止めを限度とする範囲で変形することで緩衝能を示すキャスタCa。車板部1aで囲まれた空間には弾性部材2を内蔵させてもよい。
【選択図】図2
【解決手段】破損防止部材5と、ハブ部11a、半リム部12a及びディスク部13aを有する一対の車板部1aであって、半リム部12a間に部材5を挟むとともに半リム部12a同士でリム12を形成するように連結された一対の車板部1aと、両車板部1aのハブ部11aに渡し設けられ、破損防止部材5に間隔をおいて臨む破損防止部材受け止め部43を有するキャスタ軸4と、リム12に設けられた外輪3とを含み、各車板部のディスク部13aは、開孔131a間にスポーク部132aを提供しており、スポーク部132a及び半リム部12aはそれぞれ弾性変形可能であり、該スポーク部は、受け止め部43による部材5の受け止めを限度とする範囲で変形することで緩衝能を示すキャスタCa。車板部1aで囲まれた空間には弾性部材2を内蔵させてもよい。
【選択図】図2
Description
本発明は、物品を人力やバッテリー等で移動させるために該物品に取り付けて使用するキャスタ(足車)に関する。
買物用、旅行用等のカバン、バッグ、ケース等の持ち運び収納具、荷物を乗せて運ぶ手押し車、乳母車、車椅子等の福祉物品、冷蔵庫等の電化製品、家庭用や事務用の家具、オルガン等の楽器、事務機その他の機械などには、それらを人力で移動させやすいようにキャスタ(車椅子等では操舵用として)を取り付けることが多々あり、また、子供用自転車等に転倒防止の補助輪としてキャスタを取り付けることもあり、足こぎ等或いはバッテリーで動く子供用三輪車、子供用自動車玩具等の子供用乗物はキャスタを車輪として備えている。
かかるキャスタは自動車、自転車の車輪などと比べると小型のものであり、代表例としては、図6や図7に示すようなものが知られている。
図6のキャスタは、ハブ部H1、リム部R1及び該ハブ部とリム部に両端を接続したスポークSP1とからなるキャスタ基体のリム部R1に弾性材料からなる外輪部T1を装着したものである。
図6のキャスタは、ハブ部H1、リム部R1及び該ハブ部とリム部に両端を接続したスポークSP1とからなるキャスタ基体のリム部R1に弾性材料からなる外輪部T1を装着したものである。
また、図7に示すキャスタは、ハブ部H2、リム部R2及びそれらと一体的に形成されたスポーク部SP2とからなるキャスタ基体のリム部R2に弾性材料からなる外輪部T2を装着したものである。
また、以上のほか、衝撃吸収性(クッション性)を有する車輪として、ハブ部とリム部との間のスポークをバネ材で形成して、全体にクッション性を持たせた車輪(特開平8−127201号公報)、ハブ部とリム部との間のスポーク部を弾性変形可能の屈曲構造のものとして、全体にクッション性を持たせた車輪(特開2002−29201号公報)等が知られている。
しかしながら、図6や図7に示すキャスタはスポークSP1やスポーク部SP2がハブ部からリム部へ向かって、直線的に放射状に延びているので、全体としてクッション性に乏しい。
この点、特開平8−127201号公報等に開示された車輪はクッション性を有するものの、衝撃吸収能を持たせるスポーク部分の両端を一々ハブ部とリム部に接続しなければならず、従って、キャスタ基体形成に手間取り、それだけキャスタ基体がコスト高となり、ひいては、キャスタコストが高くなる。
また、かかる車輪は、ハブ部とリム部との間のスポーク部が、リム部の変形に応じて弾性変形可能であるが、車輪の使用状況によっては、かかるリム部やスポーク部の変形が大きくなりすぎて車輪が破損する恐れもある。
そこで本発明は、緩衝機能を有し、簡単、安価に製作できる、安全性の高いキャスタを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、
リング状の破損防止部材と、
それぞれが一体的に形成されたハブ部、半リム部及び該ハブ部と半リム部間のディスク部を有する一対の車板部であって、該半リム部間に前記破損防止部材の外周部を挟むとともに該半リム部同士でリムを形成するように、互いに突き合わせ状態に連結された一対の車板部と、
前記一対の車板部のハブ部に渡し設けられ、前記破損防止部材の内周部に間隔をおいて臨む破損防止部材受け止め部を有するキャスタ軸と、
前記一対の車板部の半リム部で形成された前記リムに設けられた弾性材料からなる外輪とを含み、
前記各車板部におけるディスク部は、複数の開孔が形成されていることで隣り合う開孔間にスポーク部を提供しており、該スポーク部は、前記ハブ部から、車板部半径方向に対し屈曲しつつ前記半リム部へ向かって延びており、該半リム部及びスポーク部はそれぞれ弾性変形可能であり、該スポーク部は、該半リム部の変形に応じて、前記破損防止部材の前記破損防止部材受け止め部による受け止めを限度とする範囲で変形することで緩衝能を示すキャスタを提供する。
リング状の破損防止部材と、
それぞれが一体的に形成されたハブ部、半リム部及び該ハブ部と半リム部間のディスク部を有する一対の車板部であって、該半リム部間に前記破損防止部材の外周部を挟むとともに該半リム部同士でリムを形成するように、互いに突き合わせ状態に連結された一対の車板部と、
前記一対の車板部のハブ部に渡し設けられ、前記破損防止部材の内周部に間隔をおいて臨む破損防止部材受け止め部を有するキャスタ軸と、
前記一対の車板部の半リム部で形成された前記リムに設けられた弾性材料からなる外輪とを含み、
前記各車板部におけるディスク部は、複数の開孔が形成されていることで隣り合う開孔間にスポーク部を提供しており、該スポーク部は、前記ハブ部から、車板部半径方向に対し屈曲しつつ前記半リム部へ向かって延びており、該半リム部及びスポーク部はそれぞれ弾性変形可能であり、該スポーク部は、該半リム部の変形に応じて、前記破損防止部材の前記破損防止部材受け止め部による受け止めを限度とする範囲で変形することで緩衝能を示すキャスタを提供する。
ここで「破損防止部材の破損防止部材受け止め部による受け止め」には、破損防止部材が該受け止め部に直接接触して受け止められる場合、破損防止部材が、それと該受け止め部との間に介在する弾性部材等を介して受け止められる場合のいずれも含まれる。
このキャスタにおける各車板部は、金属板のプレス加工等により安価に簡単に形成することができる。
そして、かかる一対の車板部を、半リム部間に前記破損防止部材の外周部を挟むとともに該半リム部同士でリムを形成するように、互いに突き合わせ状態に連結し、且つ、その連結にあたり、前記破損防止部材受け止め部を有するキャスタ軸がハブ部に渡し設けられられるようにして連結することで、簡単、安価にキャスタ基体を形成することができる。 また、半リム部で形成されたリムに設ける外輪も、ゴム材等の弾性材料の成形等により簡単、安価に形成できる。
かくして、本発明に係るキャスタは、簡単、安価に製作できる。
そして、かかる一対の車板部を、半リム部間に前記破損防止部材の外周部を挟むとともに該半リム部同士でリムを形成するように、互いに突き合わせ状態に連結し、且つ、その連結にあたり、前記破損防止部材受け止め部を有するキャスタ軸がハブ部に渡し設けられられるようにして連結することで、簡単、安価にキャスタ基体を形成することができる。 また、半リム部で形成されたリムに設ける外輪も、ゴム材等の弾性材料の成形等により簡単、安価に形成できる。
かくして、本発明に係るキャスタは、簡単、安価に製作できる。
また、本発明に係るキャスタによると、各車板部におけるスポーク部は、ハブ部から、車板部半径方向に対し屈曲しつつ(例えば湾曲しつつ)半リム部へ向かって延びており、半リム部及びスポーク部はそれぞれ弾性変形可能であり、スポーク部は該半リム部の変形に応じて変形することで緩衝能を示すから、キャスタ全体としても緩衝機能を有している。
さらに、各車板部におけるスポーク部は、一対の車板部に外周部が保持されたリング状の破損防止部材がキャスタ軸における破損防止部材受け止め部に受け止められるまでの範囲で変形可能となっているので、さらに言えば、キャスタの使用状況等によって、キャスタ基体の変形が大きくなりすぎる恐れのあるときは、破損防止部材の内周部がキャスタ軸の破損防止部材受け止め部に受け止められ、それ以上のキャスタ基体変形が防止されるので、本発明に係るキャスタはそれだけ破損が抑制される状態で安全に使用できる。
前記一対の車板部で囲まれた空間には弾性部材を内蔵させてもよい。かかる弾性部材を内蔵させると、前記スポーク部は、前記半リム部の変形に応じて変形することで、該半リム部の変形に応じて変形する該弾性部材とともに緩衝能を示す。
また、かかる弾性部材を内蔵させることで、それだけキャスタ全体の強度が高められ、緩衝機能を発揮するが、その割りには強度的にも優れたものとなる。
キャスタ全体として見た場合、反発性(飛び跳ね性)が高すぎるとキャスタとして用い難い場合が多々あるので、一対の車板部間に内蔵させる弾性部材は、前記外輪より低弾性の材料から形成することが好ましい。
一対の車板部内の弾性部材の硬度としては、例えばゴム硬度30〜60度程度を挙げることができ、外輪の硬度としては、例えばゴム硬度50〜70度程度で、車板部内弾性部材よりゴム硬度が大きいものを挙げることができる。
キャスタ全体として見た場合、反発性(飛び跳ね性)が高すぎるとキャスタとして用い難い場合が多々あるので、一対の車板部間に内蔵させる弾性部材は、前記外輪より低弾性の材料から形成することが好ましい。
一対の車板部内の弾性部材の硬度としては、例えばゴム硬度30〜60度程度を挙げることができ、外輪の硬度としては、例えばゴム硬度50〜70度程度で、車板部内弾性部材よりゴム硬度が大きいものを挙げることができる。
前記一対の車板部の相互連結手段については、得られるキャスタが、キャスタとして支障無く使用できるのであれば、特に制限はなく、例えば、半リム部同士を、前記リング状破損防止部材の外周部を間に挟んだ状態で相互にリベット留めしたり、破損防止部材の外周部を間に挟んだ状態で一対の車板部間にボルトを貫通させてナットで緊締する等してもよく、また、前記キャスタ軸に一対の車板部の相互連結部材を兼ねさせることも可能である。
キャスタ軸の車板部への取付け方としては、キャスタ軸のうち車板部の外側面より外側へ突出する部分の一部を車板部外側面へ向けかしめる例や、キャスタ軸のうち車板部の外側面より外側へ突出する両端部のうち一方をボルト頭様に形成し、他方にネジを設けておき、該ネジにナットを螺合させる例などを挙げることができる。
以上説明したように本発明によると、緩衝機能を有し、簡単、安価に製作できる、安全性の高いキャスタを提供することができる。
以下に本発明の実施形態について説明する。以下に説明するキャスタは、物品を人力やバッテリー等で移動させるために該物品に取り付けて使用することができるものである。 かかる物品として、例えば、買物用、旅行用等のカバン、バッグ、ケース等の持ち運び収納具、荷物を乗せて運ぶ手押し車、乳母車、車椅子等の福祉物品、冷蔵庫等の電化製品、家庭用や事務用の家具、オルガン等の楽器、事務機その他の機械などを挙げることができ、それらに取り付けて、それらを人力で移動させることに利用できる。
また、子供用自転車等に転倒防止の補助輪として、或いは、足こぎ等或いはバッテリーで動く子供用三輪車、子供用自動車玩具等の子供用乗物における車輪として用いることもできる。
本発明に係るキャスタは自動車や自転車の車輪と比べると、構造や強度の点からして、簡易な小型のキャスタとして用いるのに適しており、それには限定されないが、例えば、外径が300mm〜200mm程度以下、25mm〜50mm程度以上の小型キャスタとして用いるのに適している。
図1は本発明に係るキャスタの1例Caの側面図であり、図2は図1のX−X線に沿う断面図である。
図1に示すキャスタCaは、一対の車板部1aと、その間に挟着保持された破損防止部材5と、一対の車板部に囲まれる空間に内蔵した復元可能に弾性変形できる衝撃吸収用弾性部材2と、弾性材料からなる外輪3とを含んでいる。さらに、一対の車板部1aに渡し設けられたキャスタ軸4も有している。
図1に示すキャスタCaは、一対の車板部1aと、その間に挟着保持された破損防止部材5と、一対の車板部に囲まれる空間に内蔵した復元可能に弾性変形できる衝撃吸収用弾性部材2と、弾性材料からなる外輪3とを含んでいる。さらに、一対の車板部1aに渡し設けられたキャスタ軸4も有している。
各車板部1aは、ハブ部11a、半リム部12a及び該ハブ部と半リム部間のディスク部13aからなっている。半リム部12aは、ディスク部13aから延びてディスク部の片面側(内面側)へ、該ディスク部に対し略90度の角度で立ち上がっており、自由周縁に沿ってディスク部13aと平行なフランジ部121を有している。ここで半リム部12aとは、一対の車板部1aを該半リム部を突き合わせて連結することでリム12を形成できるもので、リム12の半分を提供する部分である。
ハブ部11a、半リム部12a及びディスク部13aは、本例ではステンレススチール板(鋼板等でもよい)のプレス加工により一体的に形成されており、従って、車板部1aは全体が一体的に形成されている。
ハブ部11aはその中央にキャスタ軸4を貫通させる孔111を有している。
ディスク部13aには、四つの同形状の開孔131aが等中心角度間隔で、且つ、半径方向に一部重なる如き態様で形成されており、各隣り合う開孔間にスポーク部132aが提供されている。
ディスク部13aには、四つの同形状の開孔131aが等中心角度間隔で、且つ、半径方向に一部重なる如き態様で形成されており、各隣り合う開孔間にスポーク部132aが提供されている。
ディスク部13aの各隣り合う開孔131a間に提供されているスポーク部132aは、ハブ部11aから、車板部半径方向に対し湾曲しつつ半リム部12aへ向かって延びている。半リム部12a及びスポーク部132aはそれぞれ弾性復元可能に弾性変形可能である。
破損防止部材5は、本例では、剛性の高い、リング板形態の部材で、その外周部51は後述するように、一対の車板部1aの半リム部12aのフランジ部121間に挟着される。
キャスタ軸4は、キャスタCaを手押し車等の軸棒に回転可能に装着できるように、ここでは円筒状に形成されており、両端部分に該軸棒を受ける軸受け部材42を装着してある。
また、キャスタ軸4はその中央部に破損防止部材5の内周部52を受け止めるための受け止め部43を有している。受け止め部43は円形リング状の部材で、外周面は破損防止部材5の内周部52を導入し易いように中凹みに形成してある。
受け止め部43はキャスタ軸4と一体に形成されていてもよいが、別途形成してキャスタ軸に後付けしてもよい。
また、キャスタ軸4はその中央部に破損防止部材5の内周部52を受け止めるための受け止め部43を有している。受け止め部43は円形リング状の部材で、外周面は破損防止部材5の内周部52を導入し易いように中凹みに形成してある。
受け止め部43はキャスタ軸4と一体に形成されていてもよいが、別途形成してキャスタ軸に後付けしてもよい。
衝撃吸収用弾性部材2は、例えば、キャスタ軸4に垂直な方向からみて一方の側の部分(図2において右側の部分)21と、他方の側の部分(図2において左側の部分)22とに分けて、それらを、ゴム、樹脂等のいずれからなる衝撃吸収用弾性材料の成形にて形成し、これを後述するようにキャスタ組み立て時に突き合わせるようにして設けることができる。その場合、部分21、22のそれぞれは、キャスタ軸4が嵌まる孔及び破損防止部材5や破損防止部材受け止め部43に接触する部位等を有するリング形状に形成すればよい。
なお、弾性部材2は、一対の車板部1aと、破損防止部材5と、キャスタ軸4とでキャスタ基体を組み立てたのち、該一対の車板部間に、前記車板部開孔131aから、ゴム、樹脂等のいずれからなる衝撃吸収用弾性材料を注入して形成するなど、他の方法で形成してもよい。
弾性部材2を形成している材料は、外輪3を形成している材料より低弾性のものであり、硬度は、それには限定されないが、本例ではゴム硬度にして35度程度である。
弾性部材2を形成している材料は、外輪3を形成している材料より低弾性のものであり、硬度は、それには限定されないが、本例ではゴム硬度にして35度程度である。
一対の車板部1aは、次のようにして相互に連結されている。
すなわち、衝撃吸収用弾性部材2の半部21をキャスタ軸4の一方の側から該キャスタ軸4に嵌めるとともに、破損防止部材5及び破損防止部材受け止め部43に対して配置し、あと半部22をキャスタ軸4の他方の側から該キャスタ軸4に嵌めるとともに、破損防止部材5及び破損防止部材受け止め部43に対して配置し、両部分21、22を突き合わせる。必要に応じ両者の突き合わせ面を接着材等で接合してもよい。また、必要に応じ、部分21、22を破損防止部材5及び(又は)受け止め部43に接着材等で接合してもよい。
すなわち、衝撃吸収用弾性部材2の半部21をキャスタ軸4の一方の側から該キャスタ軸4に嵌めるとともに、破損防止部材5及び破損防止部材受け止め部43に対して配置し、あと半部22をキャスタ軸4の他方の側から該キャスタ軸4に嵌めるとともに、破損防止部材5及び破損防止部材受け止め部43に対して配置し、両部分21、22を突き合わせる。必要に応じ両者の突き合わせ面を接着材等で接合してもよい。また、必要に応じ、部分21、22を破損防止部材5及び(又は)受け止め部43に接着材等で接合してもよい。
かかる状態で、各車板部1aのハブ部11aの孔111をキャスタ軸4に嵌め、両車板部1aで弾性部材2(21、22)を挟むようにして、且つ、破損防止部材5の外周部51を一対の車板部1aのフランジ部121の間に挟むようにして、両車板部1aを突き合わせ状態とし、その状態で、キャスタ軸4の、車板部外面側に位置する端部41を車板部外面へ向けかしめ処理41aする。また、図示を省略しているが、車板部のフランジ部121を破損防止部材外周部51を間に挟んだ状態で、リベット、ボルトナット、或いは溶接等により相互に連結する。
かくして、一対の車板部1aが、それらで囲まれる空間に弾性部材2を内蔵した状態で相互に連結される。破損防止部材5及びキャスタ軸4も同時的に設けられる。
このようにして、互いに突き合わされた半リム部12aによりリム12が提供され、ここに外輪3が設けられる。外輪3は、ゴム、樹脂等のいずれからなる弾性材料の成形により形成されている。外輪3は、従来のキャスタの外輪と同程度の弾性を有する材料から形成することができ、硬度としては、それには限定さないが、本例では、ゴム硬度にして60度程度である。かかる外輪3はこれを伸長させてリム12に外嵌装着される。
なお、外輪3は、リム12の周囲に成形等により形成してもよい。
なお、外輪3は、リム12の周囲に成形等により形成してもよい。
このように一対の車板部1a、破損防止部材5、衝撃吸収用弾性部材2、キャスタ軸4及び外輪3を組み上げた状態では、リング状の破損防止部材5の内周部52はキャスタ軸の受け止め部43に対し、間隔をおいて位置している。
また、一対の車板部1a、破損防止部材5、衝撃吸収用弾性部材2、キャスタ軸4及び外輪3を組み上げた状態では、弾性部材2の外表面が全体的に車板部1aの内面に当接しているとともに、キャスタ軸4の外周面等にもに当接しており、外輪3はその内周面が全体的にリム12に当接している。
さらに、このように組み上げ状態で、車板部1aを加熱することで弾性部材2及び外輪3を車板部1aに溶着させてある。この溶着は、例えば、熱伝導性良好な金属製型枠に車板部1aを当接し、該型枠をヒータで加熱することで行える。また、例えば、車板部1aを通電加熱することや、車板部1aに面状ヒータを当てがって加熱することで行える。
このキャスタCaにおける各車板部1aは、金属板のプレス加工等により安価に簡単に形成することができる。
かかる一対の車板部1aを、半リム部12a間に破損防止部材5の外周部51を挟むとともに該半リム部同士でリム12を形成するように、互いに突き合わせ状態に連結し、且つ、その連結にあたり、破損防止部材受け止め部43を有するキャスタ軸4がハブ部11aに渡し設けられられるようにして連結することで、簡単、安価にキャスタ基体を形成することができる。
また、半リム部12aで形成されたリム12に設ける外輪3も、ゴム材等の弾性材料の成形等により簡単、安価に形成できる。
かくして、キャスタCaは、簡単、安価に製作できる。
かかる一対の車板部1aを、半リム部12a間に破損防止部材5の外周部51を挟むとともに該半リム部同士でリム12を形成するように、互いに突き合わせ状態に連結し、且つ、その連結にあたり、破損防止部材受け止め部43を有するキャスタ軸4がハブ部11aに渡し設けられられるようにして連結することで、簡単、安価にキャスタ基体を形成することができる。
また、半リム部12aで形成されたリム12に設ける外輪3も、ゴム材等の弾性材料の成形等により簡単、安価に形成できる。
かくして、キャスタCaは、簡単、安価に製作できる。
また、キャスタCaによると、各車板部1aにおけるスポーク部132aは、ハブ部11aから、車板部半径方向に対し屈曲しつつ半リム部12aへ向かって延びており、半リム部12a及びスポーク部132aはそれぞれ弾性変形可能であり、スポーク部132aは半リム部12a或いはリム12の変形に応じて変形することで緩衝能を示すから、キャスタ全体としても緩衝機能を有している。
また、スポーク部132aは、半リム部12a或いはリム12の変形に応じて変形することで、該半リム部12a或いはリム12の変形に応じて変形する弾性部材2とともに緩衝能を示す。
また、スポーク部132aは、半リム部12a或いはリム12の変形に応じて変形することで、該半リム部12a或いはリム12の変形に応じて変形する弾性部材2とともに緩衝能を示す。
さらに、各車板部1aにおけるスポーク部132aは、一対の車板部1aに外周部51が保持されたリング状の破損防止部材5がキャスタ軸4における破損防止部材受け止め部43に受け止められるまでの範囲で変形可能となっているので、さらに言えば、キャスタCaの使用状況等によって、キャスタ基体の変形が大きくなりすぎる恐れのあるときは、破損防止部材5の内周部52がキャスタ軸4の破損防止部材受け止め部43に受け止められて、それ以上のキャスタ基体変形が防止されるので、キャスタCaはそれだけ破損が抑制される状態で安全に使用できる。
さらに、キャスタCaは、一対の車板部1aに囲まれる空間に衝撃吸収用弾性部材2が内蔵されおり、これにより、それだけキャスタCa全体の強度が高められているので、緩衝機能を発揮するが、その割りには強度的にも優れている。
なお、キャスタCaでは、衝撃吸収用弾性部材2を設けたが、これは、必ずしも要しない。なくても、キャスタCaは緩衝能を発揮することができる。
また、キャスタCaでは、破損防止部材5と受け止め部43との間に弾性部材2の一部が介在しているが、これを省いて、部材5と受け止め部43との間は空間とし、部材5が直接受け止め部43に接触し得るようにしてもよい。
また、キャスタCaでは、破損防止部材5と受け止め部43との間に弾性部材2の一部が介在しているが、これを省いて、部材5と受け止め部43との間は空間とし、部材5が直接受け止め部43に接触し得るようにしてもよい。
次に、本発明に係るキャスタの他の例(キャスタCb、Cc、Cd)について説明する。これらキャスタは、キャスタCaにおいて、車板部1aのディスク部13aにおける開孔及び隣り合う開孔の間に提供されるスポーク部をキャスタCaとは異なる形態にしたものである。それ以外の点はキャスタCaと実質上同構成である。キャスタCaと実質上同じ部分、部品にはキャスタCaと同じ参照符号を付してある。
図3に示すキャスタCbでは、ディスク部13aに六つの開孔131bが等中心角度間隔で、且つ、半径方向で重なる態様で、渦巻き状に形成されており、各隣り合う開孔間にスポーク部132bが提供されている。
隣り合う開孔131b間に提供されているスポーク部132bは、ハブ部11aから、車板部半径方向に対し湾曲しつつ半リム部12aへ向かって延びている。半リム部12a及びスポーク部132bはそれぞれ弾性復元可能に弾性変形することができる。
図4に示すキャスタCcでは、ディスク部13aに二重に開孔群を設けてある。外周側の開孔131cは等中心角度間隔で、且つ、車板部半径方向に一部重なるように形成されている。また、内周側の開孔131c’は、等中心角度間隔で、且つ、車板部半径方向に一部重なるように形成されている。
各隣り合う開孔131cと131cの間には第1スポーク部132c1が提供されており、各隣り合う開孔131cと131c’の間には第2スポーク部132c2が提供されており、各隣り合う開孔131c’と131c’の間には第3スポーク部132c3が提供されている。これらスポーク部は一体的に連続しており、全体としてハブ部11aから半リム部12aへ屈曲しながら延びている。
半リム部12a及びスポーク部132c1〜132c3はそれぞれ弾性復元可能に弾性変形できる。スポーク部132c1〜132c3は、全体として屈曲して連続していることで、半リム部12aの変形に応じて変形可能である。
図5に示すキャスタCdでは、ディスク部13aに二重に開孔群を設けてある。外周側の開孔131dは等中心角度間隔で形成されている。内周側の開孔131d’も、等中心角度間隔で形成されている。
各隣り合う開孔131dと131dの間には第1スポーク部132d1が提供されており、各隣り合う開孔131dと131d’の間には第2スポーク部132d2が提供されており、各隣り合う開孔131d’と131d’の間には第3スポーク部132d3が提供されている。これらスポーク部は一体的に連続しており、全体としてハブ部11aから半リム部12aへ屈曲しながら延びている。
半リム部12a及びスポーク部132d1〜132d3はそれぞれ弾性復元可能に弾性変形可能であり、スポーク部132d1〜132d3は、全体として屈曲して連続していることで、半リム部12aの変形に応じて変形可能である。
以上説明したキャスタCb〜Cdも、キャスタCaと同様に緩衝機能を発揮することができ、簡単安価に提供することができ、破損防止部材5と破損防止部材受け止め部43の採用により、それだけ安全に使用できる。
本発明は、人力等で移動させる物品等に取り付けて用いる、比較的小型のキャスタを、緩衝機能を持たせて、簡単、安価に得ることに利用できる。
Ca、Cb、Cc、Cd キャスタ
1a 車板部
11a ハブ部
111 軸孔
12a 半リム部
121 フランジ部
12 リム
13a ディスク部
131a、131b、131c、131c’、132d、132d’ 開孔
132a、132b スポーク部
132c1、132c2、132c3 スポーク部
132d1、132d2、132d3 スポーク部
2 衝撃吸収用弾性部材
21、22 部材2の半部
3 外輪
4 キャスタ軸
41 軸41の端部
41a 軸41のかしめ処理部
42 軸受部材
43 破損防止部材受け止め部
5 破損防止部材
51 部材5の外周部
52 部材5の内周部
1a 車板部
11a ハブ部
111 軸孔
12a 半リム部
121 フランジ部
12 リム
13a ディスク部
131a、131b、131c、131c’、132d、132d’ 開孔
132a、132b スポーク部
132c1、132c2、132c3 スポーク部
132d1、132d2、132d3 スポーク部
2 衝撃吸収用弾性部材
21、22 部材2の半部
3 外輪
4 キャスタ軸
41 軸41の端部
41a 軸41のかしめ処理部
42 軸受部材
43 破損防止部材受け止め部
5 破損防止部材
51 部材5の外周部
52 部材5の内周部
Claims (2)
- リング状の破損防止部材と、
それぞれが一体的に形成されたハブ部、半リム部及び該ハブ部と半リム部間のディスク部を有する一対の車板部であって、該半リム部間に前記破損防止部材の外周部を挟むとともに該半リム部同士でリムを形成するように、互いに突き合わせ状態に連結された一対の車板部と、
前記一対の車板部のハブ部に渡し設けられ、前記破損防止部材の内周部に間隔をおいて臨む破損防止部材受け止め部を有するキャスタ軸と、
前記一対の車板部の半リム部で形成された前記リムに設けられた弾性材料からなる外輪とを含み、
前記各車板部におけるディスク部は、複数の開孔が形成されていることで隣り合う開孔間にスポーク部を提供しており、該スポーク部は、前記ハブ部から、車板部半径方向に対し屈曲しつつ前記半リム部へ向かって延びており、該半リム部及びスポーク部はそれぞれ弾性変形可能であり、該スポーク部は、該半リム部の変形に応じて、前記破損防止部材の前記破損防止部材受け止め部による受け止めを限度とする範囲で変形することで緩衝能を示すことを特徴とするキャスタ。 - 前記一対の車板部で囲まれた空間に弾性部材が内蔵されており、前記スポーク部は、前記半リム部の変形に応じて変形することで、該半リム部の変形に応じて変形する該弾性部材とともに緩衝能を示す請求項1記載のキャスタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005209364A JP2007022410A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | キャスタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005209364A JP2007022410A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | キャスタ |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2005209364A Withdrawn JP2007022410A (ja) | 2005-07-20 | 2005-07-20 | キャスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007022410A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190116964A (ko) * | 2019-10-04 | 2019-10-15 | 김재봉 | 대전 방지 기능의 우레탄 바퀴 및 이의 제조 방법 |
GB2620751A (en) * | 2022-07-19 | 2024-01-24 | Jijibaba Ltd | A wheel for a pushchair and a pushchair having a wheel |
-
2005
- 2005-07-20 JP JP2005209364A patent/JP2007022410A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20190116964A (ko) * | 2019-10-04 | 2019-10-15 | 김재봉 | 대전 방지 기능의 우레탄 바퀴 및 이의 제조 방법 |
KR102189030B1 (ko) * | 2019-10-04 | 2020-12-09 | 김재봉 | 대전 방지 기능의 우레탄 바퀴 및 이의 제조 방법 |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20080519 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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