JP2007021631A - キャップ取り外し工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧蓋や封緘等のキャップの取り外しが容易で、しかも取り外したキャップの再使用が可能なキャップ取り外し工具を提供する。
【解決手段】封緘対象物30等を固定した固着具31の頭部を覆うように装着された封緘用のキャップ32を取り外すキャップ取り外し工具であって、キャップ32の外周面を挟着して引っ張ることにより、封緘対象物30等とキャップ32の間に僅かな隙間を形成する第1工具1と、隙間にパッド部材10を圧入して、隙間をさらに拡開する第2工具6と、隙間部分に露出した固着具31を挟着して回転させることにより、固着具31とともにキャップ32を取り外す第3工具15とから構成したもので、一般の工具では取り外しが困難な封緘等のキャップ32を破壊せず、また封緘対象物30等を傷付けずに取り外すことができる上、操作も簡単なことから、取り外し作業が短時間で能率よく行える。
【選択図】図4

Description

本発明は、化粧蓋や封緘等に使用されているキャップを取り外すためのキャップ取り外し工具に関する。
従来建築業界等で使用されている化粧蓋は、ボルト等の固着具の頭部に装着することにより、固着具の頭部が表出しないようにして、装飾的な効果を高める目的で使用されている。
また封緘は、封緘対象物を取り付けているボルト等の固着具の頭部に装着することにより、一般の工具では封緘対象物が取り外せないようにする目的で使用されている。
例えば特許文献1には、封緘対象物を固定している固定用部材の首部に嵌挿した収納部材の係合用フックに、固定用部材の頭部を覆うように被冠した蓋部材の弾性脚部を係合することにより、封緘対象物を固定している固定用部材の封緘作業が効率よく行えるようにした封緘具が記載されている。
特開平10−61649号公報
しかし建築業界で使用されている化粧蓋の場合、何等かの理由で固着具を取り外す必要が発生した場合、固着具の頭部を覆っている化粧蓋をペンチ等の工具を使用して破壊することにより頭部を露出させた後、スパナ等の工具を使用して固着具を取り外す作業を行うため、化粧蓋は再使用できない問題がある。
一方前記特許文献1に記載された封緘具は、蓋部材に形成された突起部をつまむと、脆弱部の位置で突起部が折れて収納部材と蓋部材の係合状態が解除されるため、蓋部材を開けて固定用部材を封緘対象物から取り外すことにより封緘対象物を取り出すことができ、これによって封緘状態の解除が容易に行えるようになっているが、この封緘具も一旦取り外したら再使用できない問題がある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、化粧蓋や封緘等のキャップの取り外しが容易で、しかも取り外したキャップの再使用が可能なキャップ取り外し工具を提供することを目的とするものである。
本発明のキャップ取り外し工具は、封緘対象物等を固定した固着具の頭部を覆うように装着された封緘等のキャップを取り外すキャップ取り外し工具であって、キャップの外周面を挟着して引っ張ることにより、封緘対象物等とキャップの間に僅かな隙間を形成する第1工具と、隙間にパッド部材を圧入して、隙間をさらに拡開する第2工具と、隙間部分に露出した固着具を挟着して回転させることにより、固着具とともにキャップを取り外す第3工具とから構成したものである。
前記構成により、一般の工具では取り外しが困難な封緘等のキャップを破壊せず、また封緘対象物を傷付けずに取り外すことができる上、操作も簡単なことから、取り外し作業が短時間で能率よく行えるようになる。
また取り外したキャップを再度取り付けた際、封緘対象物等とキャップの接触面間に隙間が発生していても、キャップの頭部をゴムハンマ等で軽くたたいて、キャップを封緘対象物等に密着させることにより、簡単に元の状態に修復することができる。
本発明のキャップ取り外し工具は、第1工具を、筒状の第1工具本体と、第1工具本体内に螺合された状態で収容され、かつ一端側に前記キャップの外周面を挟着するコレットチャック部が設けられ、他端側に衝撃工具等を取り付ける工具取り付け環が設けられたチャック部材とから構成したものである。
前記構成により、封緘対象物等やキャップを傷付けることなく、封緘対象物等とキャップの間に僅かな隙間を形成することができる。
本発明のキャップ取り外し工具は、第2工具を、筒体を半割りにすることにより形成された第2工具本体と、第2工具本体の一端側に設けられ、かつ外側面が凸球面状に、そして内側面がテーパ状に形成されていると共に、中心部に固着具の外径より大径な透孔が開口されたパッド部材と、第2工具本体の他端側に設けられ、かつ半割りされた第2工具本体を合致する際位置合わせを行うガイド部材と、互いに合致された第2工具本体を径方向へ締め付ける締結ボルトとから構成したものである。
前記構成により、締結ねじによる締め付け力と、パッド部材の内側面に形成されたテーパ面によってパッド部材の中心部付近に大きな拡張力が得られるため、第1工具により形成された隙間を、封緘対象物等やキャップを傷付けることなく容易に拡開することができる。
本発明のキャップ取り外し工具は、第3工具を、筒体を半割りにすることにより形成された第3工具本体と、第3工具本体の一端側に設けられ、かつ外側面が凸球面状に、そして内側面がテーパ状に形成されていると共に、中心部に固着具の外径よりやや小径な透孔が開口された端板と、第3工具本体の他端側に設けられ、かつ半割りされた第3工具本体を合致する際位置合わせを行うと共に、外側面に工具取り付け部が突設されたガイド部材と、互いに合致された第3工具本体を径方向へ締め付ける締結ボルトとから構成したものである。
前記構成により、締結ねじによる締め付け力により確実に固着具のねじ部を挟着することができるため、長期間使用していたため錆付いてしまった固着具であっても、確実に取り外すことができる。
本発明のキャップ取り外し工具は、パッド部材を、四フッ化エチレン樹脂や、セラミックスのような滑性を有し、かつ封緘対象物等やキャップより軟質な材料により形成したものである。
前記構成により、封緘対象物等やキャップを傷付けることなく取り外すことができる。
本発明のキャップ取り外し工具によれば、一般の工具では取り外しが困難な封緘等のキャップを破壊せず、また封緘対象物等を傷付けずに取り外すことができる上、操作も簡単なことから、封緘対象物等やキャップの取り外し作業が短時間で能率よく行える。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1はキャップ取り外し工具を構成する第1工具の斜視図、図2は一部を断面した分解平面図、図3は第2工具の平面図、図4は同分解斜視図、図5は図3のA方向からの矢視図、図6は図3のB方向からの矢視図、図7は図3のC−C線に沿う断面図、図8は第3工具の平面図、図9は同分解斜視図、図10は図8のD方向からの矢視図、図11は図8のE方向からの矢視図、図12は図8のF−F線に沿う断面図、図13ないし図15は作用説明図である。
図1及び図2に示す第1工具は、筒状の第1工具本体2と、この第1工具本体2内に収容されたチャック部材3とからなる。
第1工具本体は、大径部2aと小径部2bとから形成されていて、大径部2a側の端面が開口されており、小径部2b側の端面は、中心部に円孔2cが開口された端板2dにより閉鎖されている。
小径部2bの端板2d側外周面には、第1工具本体2の軸線と直行する方向にハンドル4が突設されていると共に、小径部2bの内周面には雌ねじ2eが形成されていて、この雌ねじ2eにチャック部材3に形成された雄ねじ3eが螺合されている。
チャック部材3は図2に示すように、軸筒部3aと、軸筒部3aの一端側に突設されたコレットチャック部3bと、軸筒部3aの他端に突設されたリング状の工具取り付け環3cとからなり、工具取り付け環3cに、手動ハンドル5のスリット5aを嵌合して、手動ハンドル5を回転することにより、第1工具本体2内でチャック部材3を回転できるようになっている。
チャック部材3のコレットチャック部3bは、先端側が大径で、かつ軸筒部3b側へ順次小径となるテーパ状に形成されていて、円周方向に複数、例えば6本の割り溝3dが形成されており、コレットチャック部3bの外周面が第1工具本体2の大径部2a内周面に摺接することにより、径方向へ拡縮自在となっている。
軸筒部3bの中間部外周には、軸筒部3bよりやや大径な雄ねじ3eが形成されていて、この雄ねじ3eが第1工具本体2の小径部2b内周面に形成された雌ねじ2eに螺合した状態で、図1に示すように第1工具本体2内にチャック部材3が収容されている。
第2工具6は図3ないし図7に示すように、小径部7aと大径部7bとからなる筒体を半割した第2工具本体7と、円板状のガイド部材8と、円筒状のナット部材9及びパッド部材10とからなる。
第2工具本体7の小径部7a端面に鍔状の嵌合部7cが形成されていて、この嵌合部7cにパッド部材10の環状溝10aが嵌合されている。
パッド部材10は、半割された小径部7aに合わせて2分割された円板状に形成されていて、全体が四フッ化エチレン樹脂のような滑性を有する樹脂や、セラミックスよりなり、外周面に環状溝10aが形成されていて、環状溝10aを小径部7a端面の嵌合部7cに嵌合した状態で、嵌合部7cにパッド部材10が接着剤により接着されている。
パッド部材10の外側端面10bは凸球面状に形成され、また内側面は中心部側に順次薄肉となるようにテーパ状に形成されていて、端面10bの中心部に後述する封緘対象物30を固定する固着具31の外形より大きい透孔10cが形成されており、透孔10cの周囲には、平坦面10dが環状に形成されている。
第2工具本体7の大径部7b側端部内面には環状溝7dが形成されていて、この環状溝7dに円板状のガイド部材8が密嵌されている。
ガイド部材8は、半割りされた第2工具本体7の分割面7eを合致させて一体化する際、各第2工具本体7の位置合わせをするもので、一方の第2工具本体7の大径部に穿設された取り付け孔7fより挿入したビス12を、ガイド部材8の外周面に形成したねじ孔(図示せず)に螺挿して締め付けることにより、一方の第2工具本体7の環状溝7d内に図7に示すように固着されている。
ガイド部材8の外側端面には、中心部に六角形状の工具取り付け部8aが突設されていて、この工具取り付け部8aにボックスレンチやラチェットレンチのような工具13を嵌合することにより、第2工具6が回転できるようになっている。
ナット部材9は、互いに合致させた第2工具本体7間を締結するもので、両端面が大径部7bの内径の曲率に合わせた凸球面9aに形成されており、内周面に雌ねじ9bが形成されている。
そしてナット部材9のねじ孔9bには、大径部7bに穿設された取り付け孔7gより挿入したボルト14aの先端が螺挿されていて、このボルト14aによりナット部材9が一方の第2工具本体7の大径部7b内周面に固着されている。
他方の第2工具本体7には、ナット部材9の雌ねじ9bの中心と合致する位置に別の取り付け孔7gが穿設されていて、この取り付け孔7gより挿入した締結ボルト14を締め付けることにより、半割りされた第2工具本体7を径方向に締結できるようになっている。
一方第3工具15は、図8ないし図12に示すようにほぼ第2工具本体7と同形状に形成された第3工具本体16と、ガイド部材17とからなる。
第2工具本体16も小径部16aと大径部16bを有していて、小径部16aの端面に、外側面が凸球面状に形成され、また内側面は中心部側に順次薄肉となるようにテーパ状に形成さた端板16cが設けられていて、端板16cの中心部に、封緘対象物30を固定する固着具31の外径より僅かに小径な透孔16dが形成されており、透孔16dの周囲には、平坦面16eが環状に形成されている。
大径部16bの内周面に形成された環状溝16fには、ガイド部材17が密嵌されていて、大径部16bに穿設された取り付け孔16gより挿入したビス18を、ガイド部材17に穿設されたねじ孔(図示せず)に螺挿することにより、一方の第3工具本体16の環状溝16f内にガイド部材17が固着されており、ガイド部材17の外側面には、ボックスレンチやラチェットレンチ等の工具13を装着する工具取り付け部17aが突設されている。
第3工具本体16の各大径部16bには、互いに合致させた際対向する位置に取り付け孔16hとねじ孔16iが穿設されていて、取り付け孔16hより挿入した締結ボルト19をねじ孔16iに螺挿して締め付けることにより、分割された第3工具本体16を径方向に締結出来るようになっている。
次に前記構成されたキャップ取り外し工具の作用を説明する。
前記キャップ取りは外し工具を使用すれば、一般の工具では取り外しが困難な例えば建築業界等で使用されている化粧蓋や、封緘対象物30を固定している固着具31の頭部に被冠された封緘等のキャップ32を破損せずに取り外すことができる。
封緘対象物30が例えば車両のナンバープレートの場合、車両を修理したり、補修塗装する際に取り外す必要がある。
通常ナンバープレートのような封緘対象物30は、複数の固着具31により車体に固定されているが、固着具31の1個に封緘が施されており、封緘に使用するキャップ32は、固着具31の首部に嵌挿された雌部材と、雌部材に係合する雄部材(ともに図示せず)とから形成されており、一旦雌部材に雄部材を嵌合すると、キャップ32を破壊しない限り封緘対象物30の取り外しは困難であり、キャップ32を破壊した場合、キャップ32は再使用が不能になる。
そこで本発明の実施の形態では、図13に示すように封緘対象物30を車体等のブラケット33に取り付けている固着具31の頭部を覆うキャップ32の外周に、保護のための粘着テープ33を1〜2回巻き付ける。
そしてこの状態で第1工具6のコレットチャック部3bをキャップ32の外周面に嵌合し、手動ハンドルによりチャック部材を回転して、コレットチャック部3bによりキャップ31の外周部を挟着する。
次にインパクトプーラのような衝撃工具(図示せず)をチャック部材3の工具取り付け環3cに引っ掛けて、衝撃工具で第1工具1に引張り方向へ衝撃を加える。
これによってアルミニウムのような軟金属により形成されたキャップ32の雌部材32aが僅かに塑性変形するため、封緘対象物30とキャップ32の接触面間に僅かな隙間が発生する。
次にキャップ32より第1工具1を取り外したら、2つ割りした第2工具6のパッド部材8を封緘対象物30とキャップ32の間の隙間に図14に示すように嵌合した状態で第2工具本体7を互いに合致させ、取り付け孔7gより挿入した締結ボルト14をナット部材9の雌ねじ9bに螺挿して締め上げると、パッド部材8の平坦面10dが封緘対象物30とキャップ32の隙間に食い込み、さらに締結ボルト14を締め付けると、パッド部材8の内側面に形成されたテーパ面がキャップ32を封緘対象物30より引き離す方向へ牽引するため、隙間がさらに拡開する。
このとき四フッ化エチレン樹脂やセラミックスよりなるパッド部材8が封緘対象物30やキャップ32に強く圧着されるが、パット部材8は滑性を有する上、封緘対象物30やキャップ32より軟質なため、両者を損傷することがない。
以上のようにして封緘対象物30とキャップ32の間の隙間が更に拡開したら第2工具6を取り外した後、第2工具6と同様に第3工具15を図15に示すように取り付ける。
封緘対象物30やキャップ32の間には、第2工具6により十分な隙間が形成されているため、第3工具16を取り付けると、第3工具本体17の端板16cに形成された透孔16dが隙間の部分に露出した固着具31のねじ部に達するので、この状態で互いに合致させた第3工具本体17を締結ボルトで締め上げると、透孔16dの周縁が固着具31のねじ部へ食い込む。
この状態になったらガイド部材17より突設された工具取り付け部17aにボックスレンチやラチェットレンチ等の工具13を取り付けて、固着具31が緩む方向へ第3工具16を回転させ、ブラケット33より固着具31とともに封緘対象物30を取り外すもので、第1工具1、第2工具6及び第3工具16を使用することにより、キャップ32を破壊せず、また封緘対象物30や車体等を傷付けずに封緘等のキャップ32を取り外すことができるようになる。
一方取り外した封緘対象物30やキャップ32を再び取り付ける場合は、固着具31に対してキャップ32が空転しないように、瞬間接着剤等で固着具31にキャップ32を仮止めする。
そしてこの状態で固着具31をブラケット33に螺挿して車体等に封緘対象物30を取り付けたら、キャップ32を手などでさらに締め込んで、固着具31にキャップ32を仮止めしている接着剤を剥離し、キャップ32が空転する状態にするが、固着具31にキャップ32が強固に接着されていて、手で回しても剥離できない場合は、第1工具1をキャップ32の外周面に取り付けて、手動ハンドル5によりチャック部材3を回転し、固着具31にキャップ32を仮止めしている接着剤を強制的に剥離する。
固着具31をブラケット33に螺挿して車体等に封緘対象物30を取り付けた状態では、まだキャップ32が塑性変形した状態にあって、封緘対象物30とキャップ32の接触面間に隙間が発生しているので、キャップ32の頭部をゴムハンマ等で軽くたたいて、キャップ32を封緘対象物30に密着させる。
これによって、キャップ32を破損や変形させることなく封緘対象物30を固定する固着具31を封緘することができるようになる。
なお前記実施の形態では、封緘対象物30をブラケット33に固定する固着具31を封緘したキャップ32を取り外す場合について説明したが、これに限定されることはなく、建築部材等を固定している固着具の頭部を覆う化粧蓋のように、一般の工具では取り外しが困難なキャップ類にも適用できることは勿論である。
本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具を構成する第1工具の斜視図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具を構成する第1工具の一部を断面した分解平面図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具を構成する第2工具の平面図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具の第2工具を示す分解斜視図である。 図3のA方向からの矢視図である。 図3のB方向からの矢視図である。 図3のC−C線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具を構成する第3工具の平面図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具を構成する第3工具の分解斜視図である。 図8のD方向からの矢視図である。 図8のE方向からの矢視図である。 図8のF−F線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具の作用説明図である。 本発明の実施の形態になるキャップ取り外し工具の作用説明図である。
符号の説明
1 第1工具
2 第1工具本体
3 チャック部材
3b コレットチャック部
3c 工具取り付け環
6 第2工具
7 第2工具本体
8 ガイド部材
10 パッド部材
10c 透孔
14 締結ボルト
15 第3工具
16 第3工具本体
16c 端板
16d 透孔
17 ガイド部材
19 締結ボルト

Claims (5)

  1. 封緘対象物等を固定した固着具の頭部を覆うように装着された封緘等のキャップを取り外すキャップ取り外し工具であって、前記キャップの外周面を挟着して引っ張ることにより、前記封緘対象物等と前記キャップの間に僅かな隙間を形成する第1工具と、前記隙間にパッド部材を圧入して、前記隙間をさらに拡開する第2工具と、前記隙間部分に露出した前記固着具を挟着して回転させることにより、前記固着具とともに前記キャップを取り外す第3工具とを具備したことを特徴とするキャップ取り外し工具。
  2. 前記第1工具を、筒状の第1工具本体と、前記第1工具本体内に螺合された状態で収容され、かつ一端側に前記キャップの外周面を挟着するコレットチャック部が設けられ、他端側に衝撃工具等を取り付ける工具取り付け環が設けられたチャック部材とから構成してなる請求項1に記載のキャップ取り外し工具。
  3. 前記第2工具を、筒体を半割りにすることにより形成された第2工具本体と、前記第2工具本体の一端側に設けられ、かつ外側面が凸球面状に、そして内側面がテーパ状に形成されていると共に、中心部に前記固着具の外径より大径な透孔が開口されたパッド部材と、前記第2工具本体の他端側に設けられ、かつ前記半割りされた第2工具本体を合致する際位置合わせを行うガイド部材と、互いに合致された前記第2工具本体を径方向へ締め付ける締結ボルトとから構成してなる請求項1に記載のキャップ取り外し工具。
  4. 前記第3工具を、筒体を半割りにすることにより形成された第3工具本体と、前記第3工具本体の一端側に設けられ、かつ外側面が凸球面状に、そして内側面がテーパ状に形成されていると共に、中心部に前記固着具の外径よりやや小径な透孔が開口された端板と、前記第3工具本体の他端側に設けられ、かつ前記半割りされた第3工具本体を合致する際位置合わせを行うと共に、外側面に工具取り付け部が突設されたガイド部材と、互いに合致された前記第3工具本体を径方向へ締め付ける締結ボルトとから構成してなる請求項1に記載のキャップ取り外し工具。
  5. 前記パッド部材を、四フッ化エチレン樹脂や、セラミックスのような滑性を有し、かつ前記封緘対象物等や前記キャップより軟質な材料により形成してなる請求項1または請求項3に記載のキャップ取り外し工具。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102513974A (zh) * 2011-12-14 2012-06-27 广州市天薪通信器材有限公司 一种圆头方颈螺栓的专用装卸工具
CN112706117A (zh) * 2020-12-16 2021-04-27 广东潮艺金属实业有限公司 一种人偶拆卸工具

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