JP2007020317A - 電動車両制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブレーキSWを装着していない車両のブレーキ操作開放直後の車両挙動を良好にするため、電動車のブレーキ操作を推察する速度制御装置。
【解決手段】減速度パターン制御中に速度指令値発生部で速度偏差値と実際の速度からブレーキ操作を推定し、ブレーキ操作中の速度指令値を実際の速度と一致させるような減速度パターンで速度制御し、ブレーキ解放以降には、解放時点の実際の速度から再度減速度パターン制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、バッテリーなどを駆動電源とする低圧系電動車両の速度制御部を有する電動車両制御装置に関するものである。
従来から、工場等で使用される電動車両において、路面の凹凸や水分、埃の少ない比較的環境のいいところではブレーキスイッチ(以下、「ブレーキSW」と言う)を装着して、この信号をもとに、機械制動と電動車両制御装置による回生制動の併用が行われている。
他方、鮮魚市場等のように路面の凹凸や水分、埃が多い等の環境の悪いところではブレーキSWが頻繁に破損するためにブレーキSWを装着しない機械制動のみの直流電動機を用いた電動車両が走行している。
この分野の電動車両に最近、バッテリーの消費電流AH(アンペア・アワー)削減から交流電動機を用いて回生エネルギーを自動的にかつ最大限に回収可能な速度制御部を有する電動車両制御装置を導入する計画がある。
このブレーキSWを装着していない速度制御部を有する電動車両制御装置において、アクセル開放による減速度パターン制御中にブレーキが操作され、実際の速度が車両速度を指令する減速度パターンすなわち速度指令値より速く減速した場合、ブレーキ開放直後に速度制御部が減速パターンに追従しようとして、加速トルクが出力して運転者に加速感を与えるような車両挙動を発生させるとともに、制動距離が伸びるという不具合が発生することがある。
このような不具合に対して、特開2002-262412号公報は電動車両にブレーキSWを設置し、その信号をもとにブレーキ操作を直接検出して、ブレーキ操作開放後の加速感を防止している。
しかし、鮮魚市場等のように路面の凹凸や水分、埃が多い等の悪い環境で電動車両を良好に走行するためには、作業環境に適した防水、防塵、耐振動等を考慮した高価なブレーキSWが必要となる不具合がある。
特開2002―262412号公報
本発明は上記の課題に鑑み、ブレーキSWを装着していない車両のブレーキ操作開放直後の車両挙動を良好にする電動車両制御装置を提供することにある。
請求項1の発明は、電動機を駆動源とする電動車両制御装置において、
運転者のアクセル操作信号およびシフトレバー操作信号を入力して目標車両速度を決定する信号入力部と、該目標車両速度を達成するための各制御サンプリング時間での速度指令値Nm*(n)を(1)式で演算して該値を加減速度パターンとする速度指令値発生部と、該出力値を速度指令値とする速度制御部を備え、
Nm*(n)=Nm*(n-1)±Δdn・・・・・(1)
「但し、Nm*(n-1)は前回の制御サンプリング時間で演算された速度指令値、△dnは単位時間(制御サンプリング時間)の加減速量」
該速度指令値発生部が減速度パターン(正速度時は(1)式の2項目を−Δdn 、負速度時は+Δdn )で速度制御中、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)からブレーキ操作を推定し、ブレーキ操作を推定した場合には、上記速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n-1)に一致させることを特徴とする。
請求項2の発明は、減速度パターンで速度制御中、前記速度指令値発生部において、ブレーキ操作を、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)をもとに、回生動作から力行動作に移行したことで推定して、速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n) に一致させることを特徴とする。
請求項3の発明は、減速度パターンで速度制御中、前記速度指令値発生部において、ブレーキ操作の開放を、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)をもとに、再び回生動作に移行したことで推定して、その時点の実際の速度Nm(n)からの再び減速度パターンでの速度制御に移行することを特徴とする。
本発明は、ブレーキSWを装着していない電動車両において、減速度パターン制御中に速度指令値発生部で速度偏差値と実際の速度からブレーキ操作を推定し、ブレーキ操作中の速度指令値を実際の速度に一致させるような制御を実行し、ブーキ操作解放時にはこの時の実際の速度から再度減速度パターン制御を行うことにより、加速挙動のない滑らかな減速が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態の電動車両の駆動システムのブッロク構成図を示す。
図1において、電動車両の要部を、駆動源のバッテリー1、車両制御部2とパワー部3とで構成した電動車両制御装置5、運転者の操作するシフトレバー7およびアクセルVR(ボリューム)8、アクセルSW(スイッチ)9および車輪10で示す。
更に、パワー部3は、電動機14、回転センサ15、直流を交流に変換するインバータ16、電流検出器17で図1に示す如く構成されている。
また、車両制御部2は、信号入力部20、速度指令値発生部21、速度制御部22と、速度検出部23と、電流制御部24及びPWM(Pulse Width Modulation)信号発生部25で図1に示す如く構成されている。この車両制御部2はマイクロコンピュータで構成されることが好ましい。
信号入力部20が運転者から操作信号を入力し、この入力信号をもとに目標車両速度を演算し、速度指令値発生部21が加減速度をパターン化した速度指令値を発生し、その速度指令値をもとに速度制御部22は電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16、電動機14と電流検出器17で構成する電流制御系をマイナーループに速度制御系を構成して車両の走行速度を制御する。
この速度制御系の動作は後述する。
図2(a)は、図1の信号入力部20、速度指令値発生部21および速度制御部22の詳細ブロック図を示す。
信号入力部20は、シフトレバー7の前進F、中立N、後進Rを検出する前後進検出部27と、アクセル量を検出するアクセル演算部28と、アクセルが踏まれたことを検出するアクセルSW検出部29と、各部の出力信号が接続された論理積部30とを備え、各部27、28、29、30は図示の如く接続されている。
速度指令値発生部21には、論理積部30の出力、アクセルSW検出部29の出力信号及び実際の速度Nmが図示の如く接続されている。
速度制御部22は、速度指令値Nm*と実際の速度Nmを表す信号が接続された加算器32と、この加算器32の出力が接続された補償演算部33と、この補償演算部33の出力が接続された電流指令発生部35とを備え、各部32、33、35が図示の如く接続されている。
図2(b)は、速度指令値発生部21の詳細ブロック図を示す。
速度指令値発生部21は、目標車両速度Nn*および実際の速度Nmを取り込む信号入力部36と、加速時か減速時かを判別する加減速判別部37と、加速度パターンを演算する加速度パターン演算部38と、減速度パターンを演算する減速度パターン演算部9と、運転者によるブレーキ操作を推定するブレーキ操作推定部40と、実速度追従部41とを備え、各部36、37、38、39、40及び41は図示の如く接続されている。また、図2(b)中、Nn*は目標車両速度を示し、Nmは実際の速度を示し、アクセルSWはアクセルSW検出部29の出力を示す。
速度指令値発生部21は、加速時か減速時かを判別し、加減速の判別に基づいて加速度パターンあるいは減速度パターンを演算して車両の速度をこの加速または減速パターンを発生する。更に、速度指令値発生部21は、運転者によるブレーキ操作をアクセル解放、実際の速度と速度偏差の極性などから推定し、ブレーキ操作時には実際の速度をもとに速度指令値を演算する。
速度制御部22は加算器32で速度指令値Nm*と実際の速度Nmとを減算して速度偏差値dN(n)を算出し、該速度偏差値dN(n)を補償演算部33で比例制御等の補償演算を行いトルク指令値τm*を算出し、電流指令発生部35でトルク指令値τm*と実際の速度Nmから電流制御部24の電流指令値を出力する。ACモータのベクトル制御方式の場合、電流指令値はトルク分電流のIq*と励磁分電流Id*とする。この電流指令値により電動機14が制御される。
ここで、速度制御系の動作を述べる。正速度の前進加速時、加速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 正のトルク指令値τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は正トルクを発生して力行加速する。
実際の速度Nmが図3の破線等で示すが目標車両速度Nn*に達すると速度偏差は搭載量に応じた値として積載量に見合ったトルク指令値τm*を発生して定速走行を行う。その後、アクセルVR8の減少あるいは開放により目標車両速度Nn*が実際の速度Nmより減少すると、減速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は負のトルク指令値−τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は負トルクを発生して減速すなわち回生制動動作を行う。
負速度の後進加速時は負トルクの力行、後進減速時は正トルクの回生制動動作を速度制御部22は自動的に行う。
補償演算部33は一般的には比例補償もしくは比例積分補償が用いられている。
上記速度指令値部21で、ブレーキ操作時には実際の速度をもとに速度指令値を演算する点は本発明の特徴の一つである。
更に、上記速度指令値発生部21で発生される速度指令値Nm*について詳述する。図3は速度指令値Nm*の加減速度パターンを示す。図では加速時は加速度d1、d2、減速時は減速度d3、d4の加減速度を2段階に設定した例を示した。以下の説明もこの例をもとに説明する。
本発明の電動車両は基本的に速度指令値発生部21で発生する加減速度パターンに従って速度制御される。
速度指令値発生部21は基本的に速度指令値Nm*が目標車両速度Nn*に達するまで(1)式の演算を行って図のような加減速度パターンを発生する。
Nm*(n)=Nm*(n-1)±Δdn・・・・・(1)
但し、Nm*(n-1)は前回の制御サンプリング時間で演算された速度指令値、△dnは単位時間(制御サンプリング時間)の加減速量である。
Nm*の最大値Nmaxは車両の最高速度で一定値に決められる。Nm*の到達値は図中の破線のようにアクセルVR8の踏み込み量すなわち目標車両速度Nn*により変化する。なお、シフトレバー7が前進Fの場合、速度指令値Nm*は正、後進Rの場合Nm*は負の値を発生する。
図3において、始動初期には、目標車両速度Nn*に向けて(1)式の2項目Δdnを+△dn1にして加速度d1でNm*を増加させる加速度パターンを発生させる。そして、電動機14の速度がある速度(例えば、数100min-1)に達すると加速量を+△dn2にして加速度d2でNn*とNm*が等しくなるまで増加させる。
その後、運転者がアクセルVR8の開放あるいは減少操作時、目標車両速度Nn*が速度指令値Nm*より小さくなったことを検出して、(1)式の2項目Δdnの符号を−△dn3として減速度d3でNm*を減少させる減速パターンを発生する。そしてある速度(数100min-1)達すると減速量を−△dn4にして減速度d4でNn*とNm*(図中ではともに0)が等しくなるまで減少させる。
シフトレバー7が中立Nの場合は、目標車両速度Nn*はゼロ、そして速度指令値Nm*もゼロで制御される。
このように電動車両は速度制御されることで、荷等の積載量の大小に係わらず全4象限の電動機14の出力し得る最大の力行や回生トルクを自動的に出力することができる。
まず、従来電動車両の速度制御の不具合および本願発明の原理を説明する。
ここでは、正速度(前進)の例を説明する。
図4は、本発明一実施の形態の動作波形図を示す。図4において、図4(a)は前後進検出部27の検出出力を示し、図4(b)はアクセル演算部28の出力を示し、図4(c)はブレ−キの操作状態を示し、図4(d)は速度指令値Nm*の加減速度パターンを示す。図4(c)を一点鎖線で示したのは本発明の一実施形態は図1のようにブレ−キSWを備えないが、運転者の機械的なブレ−キ操作状態を示した為である。
図4(b)で示す様に、t0時点でアクセルが解放され、速度指定値Nm*は減速度パターン(図中pで示す)にしたがって減少する。そして図4(c)で示す様に、減速度パターン(p)中のt1時点でブレーキが操作されて、実際の速度が減速パターンより低下し、t2時点でブレーキが開放されると、従来の車両速度制御では車両速度を減速度パターン(p)に追従しようとして一点鎖線(e)で示す加速トルクが発生される。このため、運転者にブレーキ解放直後加速感を与え、しかも制動距離も伸びるという不具合を発生する。
この問題を解決するために本発明は、図4のt1からt2時点まで速度指令値すなわち減速度パターンを実際の速度(図中fで示す)に追従させ、t2時点から実線(g)のように再び減速度パターンで速度制御を実行する。この再開された減速度パターンの開始速度は、従来のように減速パターンに追従させるのでは無く、t2時点の実際の速度である。
次に、本発明一実施の形態の特徴である動作を、図を用いて詳述する。
図5は、図4の減速度パターンでの速度制御中の時点t1、t2前後の詳細図を示す。
図6は、速度指定値発生部21の詳細演算フローチャートを示す。
図7は電動機14の全4象限運転モードを示し、横軸が正負速度、縦軸が正負出力トルクを示す。
信号入力部36は、目標車両速度Nn*(n)および実際の速度Nm(n)を取り込む(図6のステップS1、以下「ステップS1」と言う)。加減速判別部37は、前回の制御サンプリング時間に得た速度指令値Nm*(n-1)(以下、単に、「前回の速度指令値」と言う)が正のときは正速度(前進)と判別し、それ以外は負速度(後進)と判別する(ステップS2)。
まず、正速度の場合(ステップS2のYES)の本発明の動作を詳述する。
加減速判別部37は、更に、目標車両速度Nn*(n)と前回の速度指令Nm*(n-1)の大小を判別する(ステップS3)。Nn*(n)≧Nm*(n-1)の場合(S3のNO)は加速度パターン演算部38が加速度パターン演算を実行する(ステップS4)。これは、アクセルVR値に達していないので加速という運転動作を実現させる制御である。
加速度パターンの場合には、アクセスSWがONであり(ステップS6のNO)、上述の如く、加速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 正のトルク指令値τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は正トルクを発生して力行加速する。
実際の速度Nmが図3の破線等で示す目標車両速度Nn*に達すると速度偏差は搭載量に応じた値として積載量に見合ったトルク指令値τm*を発生して定速走行を行う。
一方、Nn*(n)<Nm*(n-1)の場合(S3のYES)は減速度パターン演算部39が減速度パターン演算を実行する(ステップS5)。アクセルの踏み込みが緩められてアクセルVR値が減少した場合(ステップS6のNO)なので、減速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 負のトルク指令値−τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は負トルクを発生して回生制動動作を行う。これはアクセルSW:ONでの回生制動動作である。
次に図4の時点t0のアクセルが解放される(アクセルVR=0、アクセルSW:OFF)での回生制動動作を説明する。ブレーキ操作推定部40が、アクセルSWのOFFを検出する(ステップS6のYES)。ブレーキ操作推定部40は、アクセル解放検出後に、ブレーキ操作を推定するために、速度偏差 dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)を算出する(ステップS7)。そして実際の速度Nm(n)の極性を判別し、Nm≧0であれば正速度であると判別する(ステップS8のYES)。
更に、電動機14が正速度であり、速度偏差がdN(n)<0であれば(ステップS8のYES,ステップS9のNO)、電動機14の動作モードは第IV象限であり、上述の減速度制御と同様に減速度パターンによる通常の減速制御が行われ、減速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 負のトルク指令値−τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は負トルクを発生して回生制動動作を行う。
このような通常の減速度パターン制御中に、図4の時点t1で図4(C)のようにブレーキが操作(一点鎖線)され、実際の速度Nm(n)が急激に減速して速度指令値Nm*(n)より小さくなると、速度偏差がdN(n)>0となりブレーキ操作推定部40がこれを検出して、ブレーキが操作されたことを推定する(ステップS9のYES)。ブレーキ操作中は電動機14がトルクを発生する必要がないので、実速度追従部41は、速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n)に等しくする(ステップS10)。
通常の減速度パターン制御の場合は図7のIV象限で負の速度偏差(−dN)で回生トルク(−τm)を発生している。しかし、運転者がブレーキ操作した場合、図5の時点t1から実際の速度Nmが速度指令値Nm*より小さくなりIV象限からI象限に移行(ステップS9で検出)して、速度制御系がブレーキに対抗する力行トルク(+τm)を発生しようとするので、ブレーキ操作期間は不必要なトルクを発生させないためである。
ブレーキ操作中の次の時点(n+1)の制御サンプリング時間での加速度判定部37や加減速度パターン演算部38,39で使用するNm*(n-1)は前回の時点(n)の制御サンプリング時間のステップS10で設定されたNm*(n)-=Nm(n)の実際の速度となる。
このように制御することによってブレーキ操作期間中、ステップS1〜10を実行して電動機14はトルクを出力しないで機械ブレーキ力のみで減速し続ける。
時点t2で、ブレーキ操作が解放(OFF)されたことにより、車両がフリーラン状態になり、その状態をステップ7〜9で実際の速度Nm(n)が速度指令値Nm*(n)より大きくなったことで検出して、再びその時点の実際の速度から減速度パターン制御を実行する。電動機14の動作がIV象限に戻ったことを速度指令値発生部21が検出すると、速度指令値発生部21は再び通常の減速度パターンを発生する。
この為、従来装置のようにブレーキ操作前の減速度パターンに追従することがなく、図4の時点t2以降の実線(g)に示すようにブレーキ開放以降の加速トルクを発生することなく、滑らかに減速する。
次に、速度指令値が負速度の場合(ステップS2のNO)の本発明の動作を詳述する。
加減速判別部37は、目標車両速度Nn*(n)と前回の速度指令Nm*(n-1)の大小を判別する。Nn*(n)≦Nm*(n-1)の場合は(ステップS11のNO)、後進加速のための加速度パターン演算を加速度パターン演算部38が実行する(ステップS12)。これは、前回の速度指令値から単位時間の加速量を差し引きした速度指令値となる。
負速度の後進加速時の加速度パターンの場合には、アクセスSWがONであり(ステップS6のNO)、負速度の後進加速時の、加速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は負のトルク指令値−τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は負トルクを発生して力行加速する。
一方、Nn*(n)>Nm*(n-1)の場合(ステップS11のYES)、後進減速のための減速度パターン演算を減速度パターン演算部39が実行する(ステップS13)。これは、前回の速度指令値に単位時間の減速量を加算した速度指令値となる。
アクセルの踏み込みが緩められてアクセルVR値が減少した場合は(ステップS6のNO)後進減速の減速度パターンによる通常の減速制御が行われ、減速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 正のトルク指令値τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は正トルクを発生して回生制動動作を行う。これはアクセルSW:ONでの回生制動動作である。
次に、アクセルが解放される(アクセルVR=0、アクセルSW:OFF)と、ブレーキ操作推定部40が、アクセルSWのOFFを検出する(ステップS6のYES)。ブレーキ操作推定部40は、アクセル解放検出後に、ブレーキ操作を推定するために、速度偏差dN(n)を演算し、実際の速度Nm(n)の極性を判別し、Nm<0であれば負速度であると判別する(ステップS7とS8のNO)。
更に、ブレーキ操作推定部40は速度偏差dN(n)の極性を判別する(ステップS14)。電動機14が負速度であり、速度偏差がdN(n)>0であれば(ステップS8のNO,ステップS14のNO)、電動機14の運動モードは第II象限であり、上述の減速度制御と同様に減速度パターンによる通常の減速制御が行われ、減速度パターンに追従するように加算器32と補償演算部33は 正のトルク指令値τm*を発生する。そのトルク指令値に応じた電流を電流指令発生手段35、電流制御部24、PWM信号発生部25、インバータ16で介して電動機14に流すことで電動機14は正トルクを発生して回生制動動作を行う。
このような通常の減速度パターン制御中に、図4の時点t1で図4(C)のようにブレーキが操作(一点鎖線)され、実際の速度Nm(n)が急激に加速して速度指令値Nm*(n)より大きくなると、速度偏差がdN(n)<0となりブレーキ操作推定部40がこれを検出して、ブレーキが操作されたことを自動的に推定する(ステップS14のYES)。電動機がトルクを発生しないように実速度追従部41は、速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n)に等しくする(ステップS15)。
通常後進減速の減速度パターン制御の場合は図7の第II象限で正の速度偏差(+dN)で回生トルク(+τm)を発生している。しかし、運転者のブレーキ操作した場合、実際の速度Nmが速度指令値Nm*より大きくなりII象限からIII象限に移行(ステップS14で検出)して、速度制御系がブレーキに対抗する力行トルク(−τm)を発生しようとするので、ブレーキ操作期間は不必要なトルクを発生させないためである。
ブレーキ操作中の次の時点(n+1)の制御サンプリング時間での加速度判定部37や加減速度パターン演算部38,39で使用するNm*(n-1)は前回の時点(n)の制御サンプリング時間のステップS15で設定されたNm*(n)-=Nm(n)の実際の速度となる。
このように制御することによってブレーキ操作期間中、ステップS1〜S8,S14及びS15を実行して電動機14はトルクを出力しないで機械ブレーキ力のみで減速し続ける。
ブレーキ操作が解放(OFF)されたことにより、車両がフリーラン状態になり、その状態をで実際の速度Nm(n)が速度指令値Nm*(n)より小さくなったことで検出(ステップS14のNO)して、再びその時点の実際の速度から減速度パターン制御を実行する。電動機14の動作II象限に戻ったことを速度指令値発生部21が検出すると、速度指令値発生部21は再び通常の減速度パターンを発生する。
この為、従来装置のようにブレーキ操作前の減速度パターンに追従することがなく、後進減速の場合でもブレーキ開放以降の加速トルクを発生することなく、滑らかに減速する。
他の実施形態として、本発明のキーであるステップS10,S15において、
Nm*(n)=Nm(n)±α ・・・・(2)
演算式(2)のように減速補正αを加えることにより、運転者のブレーキ操作時の機械ブレーキ力に加えて電動機14の出力する回生トルクを加えられる。すなわち電気と機械ブレーキの協調制御することにより、ブレーキ操作中も回生制動を行うことが出来るのでさらに、省エネルギー化が期待できる。
減速補正αの極性は正速度で負、負側で正である(ステップS10,S15)。また、減速補正量αを一定値に固定するのではなく、電動車両の積載量や運転者の減速フィーリングを考慮してよって可変することも考えられる。
以上説明したように、このブレーキSWを装着していない電動車両において、減速度パターン制御中において、速度指令値発生部で速度偏差値と実際の速度からブレーキ操作を推定し、ブレーキ操作中の速度指令値を実際の速度に一致させるような制御を行うことにより、加速挙動のない滑らかな減速が得られる。
図1は、本発明の実施形態の要部ブッロク構成図を示す。 図2(a)は図1の信号入力部20および速度検出部22の詳細ブロック図を示す。図2(b)は図1の速度指令値発生部21の詳細ブロック図を示す。 図3は、速度指令値発生部21で発生される加減速度パターンを示す。 図4は、本発明一実施の形態の動作波形図を示す。 図5は、図4の減速度パターンでの速度制御の詳細図を示す。 図6は本発明一実施の形態の速度指令値発生部21の演算フローチャートを示す。 図7は電動機14の4象限運転モード図を示す。
符号の説明
1 バッテリー、 2車両制御部、 3 パワー部、 5 電動車両制御装置、 7 シフトレバー、 8 アクセルVR、 9 アクセルSW、 10 車両、 14 電動機、 15 回転センサ、 16 インバータ、 17 電流検出器、 20 信号入力部、 21 速度指令値発生部、22 速度制御部、 23 電流制御部、24 電流制御部、 25 PWM信号発生部、 27 前後進検出部、 28 アクセル演算部、 29 アクセルSW検出部、 30 論理積演算部、 32加算器、 33 補償演算部、 35 電流指令発生部

Claims (3)

  1. 電動機を駆動源とする電動車両制御装置において、
    運転者のアクセル操作信号およびシフトレバー操作信号を入力して目標車両速度を決定する信号入力部と、該目標車両速度を達成するための各制御サンプリング時間での速度指令値Nm*(n)を(1)式で演算して該値を加減速度パターンとする速度指令値発生部と、該出力値を速度指令値とする速度制御部を備え、
    Nm*(n)=Nm*(n-1)±Δdn・・・・・(1)
    「但し、Nm*(n-1)は前回の制御サンプリング時間で演算された速度指令値、△dnは単位時間(制御サンプリング時間)の加減速量」
    該速度指令値発生部が減速度パターン(正速度時は(1)式の2項目を−Δdn 、負速度時は+Δdn )で速度制御中、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)からブレーキ操作を推定し、ブレーキ操作を推定した場合には、上記速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n)に一致させることを特徴とする電動車両制御装置。
  2. 減速度パターンで速度制御中、前記速度指令値発生部において、ブレーキ操作を、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)をもとに、回生動作から力行動作に移行したことで推定して、速度指令値Nm*(n)を実際の速度Nm(n)に一致させることを特徴とする請求項1に記載の電動車両制御装置。
  3. 減速度パターンで速度制御中、前記速度指令値発生部において、ブレーキ操作の開放を、速度偏差値(dN(n)=Nm*(n)−Nm(n)) と 実際の速度Nm(n)をもとに、再び回生動作に移行したことで推定して、その時点の実際の速度Nm(n)からの再び減速度パターンでの速度制御に移行することを特徴とする請求項1に記載の電動車両制御装置。
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