JP2007017223A - 圧力センサ - Google Patents

圧力センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2007017223A
JP2007017223A JP2005197413A JP2005197413A JP2007017223A JP 2007017223 A JP2007017223 A JP 2007017223A JP 2005197413 A JP2005197413 A JP 2005197413A JP 2005197413 A JP2005197413 A JP 2005197413A JP 2007017223 A JP2007017223 A JP 2007017223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
oil
pressure detection
case
detection chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005197413A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Yamashita
安洋 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005197413A priority Critical patent/JP2007017223A/ja
Priority to US11/480,991 priority patent/US7311006B2/en
Publication of JP2007017223A publication Critical patent/JP2007017223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L19/00Details of, or accessories for, apparatus for measuring steady or quasi-steady pressure of a fluent medium insofar as such details or accessories are not special to particular types of pressure gauges
    • G01L19/06Means for preventing overload or deleterious influence of the measured medium on the measuring device or vice versa
    • G01L19/0627Protection against aggressive medium in general
    • G01L19/0645Protection against aggressive medium in general using isolation membranes, specially adapted for protection

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

【課題】 オイル封止型差圧センサにおいて、オイル注入やダイアフラム取付の手間を少なくし、2つの圧力検出室における各オイル圧の差を極力小さくする。
【解決手段】 ケース10には、印加圧力に基づいて信号を出力するセンサ素子20が設けられ、ケース10の一面側、他面側にはそれぞれ、第1のダイアフラム81、第2のダイアフラム82によって内部にオイル70を封止してなる第1の圧力検出室11a、第2の圧力検出室11bが設けられており、ケース10に、ケース外部および両圧力検出室11a、11bの3者を互いに連通するとともにオイル70が流通可能なオイル注入路200を設け、オイル70が各圧力検出室11a、11bに注入された状態でオイル注入路200における連通部204を封止部210によって封止することにより、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとを互いに隔絶した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ケースの一面側と他面側とにダイアフラムによって圧力媒体が封止されてなる圧力検出室を設け、この両圧力検出室の内圧の差にもとづいて圧力検出を行うようにした圧力センサ、いわゆるオイル封止型差圧センサに関する。
オイル封止型差圧センサとしては、一般に、ケースと、ケースに設けられ印加される圧力に基づいて信号を出力するセンシング部と、ケースの一面側に設けられ第1のダイアフラムによって内部に圧力媒体を封止してなる第1の圧力検出室と、ケースの他面側に設けられ第2のダイアフラムによって内部に圧力媒体を封止してなる第2の圧力検出室とを備えて構成されたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
そして、この圧力センサにおいては、第1の圧力検出室の圧力媒体による圧力と第2の圧力検出室の圧力媒体による圧力とが、センシング部に印加され、これら両圧力の差にもとづいて圧力検出を行うようにしている。
この従来の圧力検出装置について、図を参照して詳細に示す。図8は、上記特許文献1に記載されている従来の圧力検出装置にの概略断面構成を示す図である。
この図8に示される圧力センサは、たとえば、ディーゼルエンジンのDPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルタ)に用いることができるものである。このDPFは、排気管途中に煤煙をトラップするフィルタを設け、一定量が溜まったら燃やすことで大気中に煤煙が放出されることを防ぐシステムである。
図8に示されるように、ケース10の一面側と他面側とに互いに連通する凹部11a、11bが設けられており、これら凹部11a、11bは、それぞれ、第1の圧力検出室11a、第2の圧力検出室11bとして構成される。
そして、両圧力検出室11a、11bの連通部を遮断するようにケース10にはセンシング部20が設けられている。このセンシング部20は、印加される圧力のレベルに応じて電気信号を出力するものである。
また、これら第1の圧力検出室11aおよび第2の圧力検出室11b内には、それぞれ、圧力媒体としてのオイル70が充填されており、各圧力検出室11a、11bは、それぞれ、Oリング90を介して金属などからなるダイアフラム(メタルダイアフラム)81、82により覆われている。
また、図8に示されるように、圧力ポート12、13は、ダイアフラム81、82を介してOリング90に押し当てられるように、ボルト60およびナット61、62によってケース10に組み付けられている。ここで、ダイアフラム81、82の周辺部は圧力ポート12、13に接着されており、圧力ポート12、13とケース10とに挟まれている。
このようにして、ケース10の一面側の第1の圧力検出室11aおよびケース10の他面側の第2の圧力検出室11bは、それぞれ、ダイアフラム81、82によって内部にオイル70を封止してなる室として構成されている。
ここで、たとえば、第1の圧力ポート12の導入ポート12aからDPFの上流側圧力が導入され、第2の圧力ポート13の導入ポート13aからDPFの下流側圧力が導入され、各圧力ポート12、13に導入された上記圧力は、ダイアフラム81、82を介して圧力検出室11a、11b内のセンシング部20に伝達されるようになっている。
両ダイアフラム81、82に印加された圧力は、オイル70を介してセンサ素子20に受圧され、第1の圧力検出室11aのオイル70による圧力と第2の圧力検出室11bのオイル70による圧力との差圧にもとづいてセンシング部20によって圧力検出がなされるようになっている。
このような従来のオイル封止型差圧センサは、次のようにして製造される。まず、ターミナル10aおよびナット61がインサート成形などにより保持されてなるケース10を用意する。
次に、台座30と一体化されたセンシング部20を、ケース10の第1の圧力検出室11aに接着固定し、センシング部20とターミナル10aとをボンディングワイヤ40によって結線する。
次に、ケース10にOリング90をセットし、このケース10と第1のダイアフラム81が接着された第1の圧力ポート12とを真空チャンバ内に収納し、真空中にて第1の圧力検出室11aにオイル70を注入する。
引き続き、真空中にて、第1の圧力ポート12をケース10の一面に被せるように組み付けることそれによって、第1のダイアフラム81により、オイル70が注入された第1の圧力検出室11aを被覆する。これらの作業を真空中で行うことにより、第1の圧力検出室11a中への空気の混入を防止する。
そして、この組み付けられたケース10および第1の圧力ポート12を、大気中へ取り出し、ケース10と第1の圧力ポート12とを、ネジ60とケース10内にインサートされたナット61とをネジ結合させることにより、オイル70の封止を行う。この作業は、Oリング90を介してケース10と第1の圧力ポート12とを押しつけあうことにより、第1の圧力検出室11aへの空気の混入を防止する。
その後、ケース10の他面側の第2の圧力検出室11bについても、同様にOリング90のセットし、真空中において、オイル70の注入、および、第2のダイアフラム82を取り付けた第2の圧力ポート13の組み付けを行い、これを大気中に取り出した後、ケース10に対してナット62を用いて第2の圧力ポート13をネジ結合する。こうして、図8に示される圧力センサが完成する。
特開2003−315193号公報
しかしながら、従来では、上述したように、2つの圧力検出室11a、11bのそれぞれについて、個別にオイル70を注入してから、ダイアフラム81、82の取付固定を行っているため、ダイアフラム81、82の取付を真空中で行う必要があり、オイル注入やダイアフラム取付に手間がかかる。
また、2つの圧力検出室11a、11bに対して個別にオイル注入やダイアフラム取付を行うため、両圧力検出室におけるオイル注入量のばらつきや、ダイアフラム81、82によるオイル70の押しつけ力のばらつきなどの誤差により、2つの圧力検出室11a、11bのオイル内圧がばらつく。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、オイル封止型差圧センサにおいて、オイル注入やダイアフラム取付の手間を少なくし、2つの圧力検出室における各オイル圧の差を極力小さくすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、オイル封止型差圧センサにおいて、ケース(10)には、ケース(10)の外部と第1の圧力検出室(11a)と第2の圧力検出室(11b)とを互いに連通するとともに、オイル(70)が流通可能な通路であるオイル注入路(200)が設けられており、オイル(70)が第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に注入された状態でオイル注入路(200)における連通部(204)を封止する封止部(210)が設けられており、封止部(210)により、ケース(10)の外部と第1の圧力検出室(11a)と第2の圧力検出室(11b)とが互いに隔絶されていることを第1の特徴とする。
それによれば、ケース(10)に対して、あらかじめ各ダイアフラム(81、82)を取り付けて2つの圧力検出室(11a、11b)を形成した後、オイル注入路(200)を介してケース(10)の外部から当該2つの圧力検出室(11a、11b)へ同時にオイル(70)を注入し、この注入後は、オイル注入路(200)の連通部(204)に封止部(210)を形成することにより、それぞれオイル(70)が封止された2つの圧力検出室(11a、11b)を適切に形成することができる。
そのため、ダイアフラム(81、82)は真空中で取り付ける必要はなくなり、また、2つの圧力検出室(11a、11b)に対して同時にオイル(70)の注入を行うことにより、オイル注入の回数を従来に比べて減少させることができる。
よって、本発明によれば、オイル封止型差圧センサにおいて、オイル注入やダイアフラム取付の手間を少なくし、2つの圧力検出室(11a、11b)における各オイル圧の差を極力小さくすることができる。
ここで、オイル注入路(200)としては、ケース(10)の外面に設けられた開口部(205)からケース(10)の内部へ延び、途中で2つの分路(202、203)に別れた分岐部(204)を有するとともに、一方の分路(202)が第1の圧力検出室(11a)に連通し、他方の分路(203)が第2の圧力検出室(11b)に連通するものであって、この分岐部(204)が前記連通部として構成されたものにできる。
そして、この場合、この分岐部(204)に封止部(210)が設けられているものとなるが、この封止部としては、オイル注入路(200)における開口部(205)から分岐部(204)まで挿入され分岐部(204)を封止するキャップ部材(210)により構成されたものにできる。
また、本発明は、上記開口部(205)および上記分岐部(204)を有するオイル注入路(200)に設けられるキャップ部材(210)として、その長さがオイル注入路(200)における開口部(205)から分岐部(204)までの長さと同じものとしたことを第2の特徴とする。
それによれば、キャップ部材(210)の挿入が不完全であり、キャップ部材(210)の挿入側先端部が分岐部(204)まで到達せず封止が不十分であるような場合には、オイル注入路(200)の開口部(205)からキャップ部材(210)が突出するため、この不完全な挿入状態を判別しやすくなる。
また、本発明は、上記各特徴を有する圧力センサにおいて、オイル注入路(200)は、並列に2本設けられるとともに、それぞれに封止部(70)が設けられており、一方のオイル注入路(200a)を介して第1および第2の圧力検出室(11a、11b)にオイル(70)を注入するとき、第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に注入されたオイル(70)のうち第1および第2の圧力検出室(11a、11b)の容積を超えた分が、他方のオイル注入路(200b)を介して流出するようになっていることを第3の特徴とする。
それによれば、オイル(70)の注入時には、一方のオイル注入路(200a)を介して第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に同時にオイル(70)を注入し、各圧力検出室(11a、11b)から溢れた分のオイル(70)は、他方のオイル注入路(200b)を介して流出させることができる。
そのため、真空中でオイル注入を行わなくても、各圧力検出室(11a、11b)に対して隙間無く、つまり、空気を混入させることなく、オイル(70)を注入することができる。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、説明の簡略化を図るべく、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサS1の概略断面構成を示す図である。また、図2は、図1中のA矢視図であり、ケース10の一面を示す概略平面図である。なお、図2では、後述するターミナル10a(図1参照)など、細部は省略してある。また、図3は、図1に示される圧力センサS1において、オイル70を除く各部品が分解された状態を断面的に示す分解図である。
限定するものではないが、本実施形態は、たとえば、自動車のディーゼルエンジンの排気管に設けられたDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)の圧力損失を検出するために当該排気管に取り付けられ、当該DPF前後の排気管の差圧を検出する差圧(相対圧)検出型の圧力センサとして適用することができる。
[構成等]
図1において、ケース10は圧力センサS1の本体を区画するもので、たとえば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂材料などを、成形することにより作られる。
ケース10においては、一面側(図1中の上面側)に凹部としての第1の圧力検出室11aが形成されており、当該一面と反対の面側(図1中の下面側)に第1の圧力検出室11aと連通する凹部としての第2の圧力検出室11bが形成されている。
ここで、図1に示されるように、第1の圧力検出室11aおよび第2の圧力検出室11bは、ともにその中央部がその周囲よりも更に凹んだ2段階の凹形状となっており、この中央部にて両圧力検出室11a、11bを連通する穴としての穴部11cが形成されている。そして、ケース10には、この穴部11cを遮断するように圧力検出用のセンサ素子20が設けられている。
センサ素子20は、印加される圧力に基づいて信号を出力するセンシング部として構成されるものである。具体的には、センサ素子20は、印加された圧力値に応じたレベルの電気信号を発生するものである。
本例では、このようなセンサ素子20としては、シリコン基板等の半導体基板に薄肉部としてのダイアフラム(図示せず)を有する半導体ダイアフラム式のセンサチップを採用している。
また、このような半導体ダイアフラム式のセンサチップは、たとえば、半導体プロセスによってシリコン半導体チップに対して、ダイアフラムおよび拡散抵抗素子などにより構成されるブリッジ回路などを形成してなるものであり、圧力によってセンサチップのダイアフラムが歪み、その歪みによって生じる抵抗値変化を電気信号に変換して出力する機能を有するものである。
そして、センサ素子20には、ガラス等よりなる台座30が接合されており、これらセンサ素子20と台座30とは一体化されている。ここで、センサ素子20と台座30とは、たとえば陽極接合などにより接合することができる。
そして、図1に示されるように、センサ素子20は、この台座30を介して、ケース10における第1の圧力検出室11aの中央部の底面に、図示しないシリコーン系接着剤等の接着剤により接着されている。
それによって、センサ素子20および台座30は、ケース10に取り付け固定された形で設けられている。ここで、台座30には、穴部11cを介して第2の圧力検出室11bと連通する貫通孔31が形成されている。
つまり、第2の圧力検出室11bは、穴部11cを介して台座30の貫通孔31まで通じているが、その先はセンサ素子20により遮断されており、このセンサ素子20を境として、第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとは、遮断された形となっている。
また、ケース10に設けられた配線部材としてのターミナル10aは、センサ素子20からの信号を取り出すためのものである。この本例では、図1に示されるように、ターミナル10aは黄銅等の導電性金属よりなる棒状部材であり、たとえば、ケース10にインサート成形されることで固定されている。
ターミナル10aの一端側はセンサ素子20の近傍において第1の圧力検出室11a内に露出しており、センサ素子20とアルミや金などからなるワイヤ40により結線され電気的に接続されている。このワイヤ40は、たとえば通常のワイヤボンディング法などにより形成できるものである。
ここで、第1の圧力検出室11a内に露出しているターミナル10aの一端部の周囲には、ターミナル10aとケース10との隙間をシールするためのシール材50が設けられている。このシール材50は、たとえば、シリコーン系樹脂やエポキシ系樹脂等の樹脂などからなるものである。
そして、ターミナル10aは、その一端部から、ケース10におけるセンサ素子20の搭載面すなわち第1の圧力検出室11aの底面と平行な方向に延びるように配置されている。そして、ターミナル10aのうちワイヤ40との接続部とは反対側の端部が、ケース10の開口部10bから外部に露出している。
そして、このターミナル10aの露出端部は、ケース10の開口部10bとともに、図示しない外部配線部材に接続可能となっており、それによって、センサ素子20は、ワイヤ40、ターミナル10aを介して外部回路(たとえば、車両のECU等)に対して信号のやり取りが可能となっている。
つまり、ケース10の開口部10bの部分は、そこに露出するターミナル10aとともに、外部との接続を行うためのコネクタ部として構成されている。このように、ケース10は、センシング部であるセンサ素子20が設置されるセンシング部設置部として機能するとともに、コネクタケースとしても機能するものである。
また、図1に示されるように、外部から圧力を導入するための圧力ポート12、13が、ケース10に組み付けられている。第1の圧力ポート12は、ケース10の一面側すなわち第1の圧力検出室11a側(第1のダイアフラム81側)に組み付けられ、第2の圧力ポート13は、ケース10の他面側すなわち第2の圧力検出室11b側(第2のダイアフラム82側)に組み付けられている。
これら圧力ポート12、13は、上記ケース10と同様に、たとえば、PBTやPPS等の樹脂材料などを成形することにより作られる。また、第1の圧力ポート12、第2の圧力ポート13には、それぞれ、図1中において2点鎖線にて示す導入ポート12a、13aが設けられている。
ここで、ケース10と第1の圧力ポート12、および、ケース10と第2の圧力ポート13とは、ネジ部材としてのネジ60およびナット61、62を用いて接合されることで、一体に組み付けられている。
ナット61はケース10にインサート成形されたもので、ケース10と第1および第2の圧力ポート12、13とをネジ60およびナット61によりネジ結合した後、ナット62を用いて締結している。なお、これらネジ部材60〜62に代えて、リベットなどを用いてケース10と圧力ポート12、13とを組み付けてもよい。
また、ケース10における第1の圧力検出室11aおよび第2の圧力検出室11bには、圧力媒体としてのオイル70が充填されている。このオイル70は、フッ素系オイルやシリコーン系オイルなどからなるものである。
そして、ケース10と第1の圧力ポート12との間には第1のダイアフラム81が固定されており、ケース10と第2の圧力ポート13との間には第2のダイアフラム82が固定されている。
本実施形態では、第1および第2のダイアフラム81、82は、CrやNiなどの耐食性や耐熱性にすぐれた金属からなるメタルダイアフラムであり、たとえば(Cr+3.3Mo+20N)で表される孔食指数が50以上であり且つNiを30重量%以上含む材料からなるものにできる。
図1に示されるように、第1のダイアフラム81は、第1の圧力検出室11aを覆うように配置され、第1の圧力検出室11a内のオイル70を封止している。一方、第2のダイアフラム82は、第2の圧力検出室11bを覆うように配置され、第2の圧力検出室11b内のオイル70を封止している。
また、ケース10において、第1および第2のダイアフラム81、82が押しつけられて固定される部位には、Oリング90が設けられている。ケース10の一面側について言えば、図2にも示されるように、第1の圧力検出室11aの外周部にOリング90が設けられている。
このOリング90は、ゴムなどの通常のOリング材料からなるものである。そして、このOリング90の配設により、第1および第2のダイアフラム81、82によるオイル70の封止がより確実なものとなっている。
つまり、図1に示されるように、圧力ポート12、13は、ダイアフラム81、82を介してOリング90に押し当てられるようにケース10に組み付けられている。このようにして、本実施形態では、ダイアフラム81、82およびOリング90によって、オイル70が充填され封止された圧力検出室11a、11bを封止している。
なお、図1では示されていないが、分解図としての図3に示されるように、各ダイアフラム81、82の周辺部は、Oリング90を介して圧力ポート12、13とケース10における圧力検出室11a、11bの開口縁部との間に挟み付けられている。
そして、図1では示さないが、各ダイアフラム81、82はそれぞれ、各圧力ポート12、13に対して、フロロシリコーン系樹脂あるいはフッ素系樹脂等の樹脂からなる接着剤を介して接着されている。なお、この接着剤は分解図としての図3において、符号100を付して示してある。
このようにして、ケース10の一面側には、第1のダイアフラム81によって内部に圧力媒体としてのオイル70を封止してなる第1の圧力検出室11aが設けられ、ケース10の他面側には、第2のダイアフラム82によって内部に圧力媒体としてのオイル70を封止してなる第2の圧力検出室11bが設けられている。
詳細な作動は後述するが、このような圧力検出室11a、11bを有する本実施形態の圧力センサS1においては、第1の圧力検出室11aのオイル70による圧力と第2の圧力検出室11bのオイル70による圧力とが、センシング部としてのセンサ素子20に印加され、これら両圧力の差にもとづいて圧力検出を行うようになっている。
ここで、図1〜図3に示されるように、本実施形態の圧力センサS1の独自の構成として、ケース10には、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとを互いに連通するとともに、オイル70が流通可能な通路であるオイル注入路200が設けられている。
本実施形態では、図1、図2に示されるように、オイル注入路200は、ケース10の外面すなわちケース10の一面と他面との間の側面に設けられた開口部205からケース10の内部へ延びる延設路201と、この延設路201が途中で2つの分路202、203とに別れた分岐部204を有する。
そして、一方の分路202が第1の圧力検出室11aに連通し、他方の分路203が第2の圧力検出室11bに連通しており、上記分岐部204は、連通部として構成されている。
ここでは、分岐部204は、延設路201におけるケース10の内部側の終端から、ケース10の一面方向に一方の分路202が延び、他面方向に他方の分路203が延びており、T字形の3差路形状となっている(図3参照)。
また、図1に示されるように、オイル70が第1および第2の圧力検出室11a、11bに注入された状態で、オイル注入路200におけるケース10の外部と第1および第2の圧力検出室11a、11bとの連通部すなわち分岐部204は、封止部210により封止されている。
ここでは、封止部210は、オイル注入路200における開口部205から分岐部204まで挿入され分岐部204を封止するキャップ部材210により構成されている。そして、この封止部としてのキャップ部材210により、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとが互いに隔絶されている。
本実施形態のキャップ部材210は、たとえば樹脂や金属などからなる棒状のものである。このキャップ部材210は、オイル注入路200の開口部205から挿入され、図1に示されるように、その挿入先端部が分岐部204を構成するケース10に形成された窪みに埋没している。
それにより、このキャップ部材200が遮蔽部材として機能し、第1の圧力検出室11a内のオイル70と第2の圧力検出室11b内のオイル70とを隔絶し、互いに流通しないようにするとともに、各圧力検出室11a、11bのオイル70がケース10の外部へ流れ出さないようにしている。つまり、このキャップ部材210はダイアフラム81、82とともに各圧力検出室11a、11bのオイル70を封止している。
また、このキャップ部材210は、オイル注入路200の径よりも大きな径とすることにより、オイル注入路200に圧入されたものにでき、それによって、分岐部204の封止がなされる。
なお、本実施形態において、キャップ部材210による封止は、キャップ部材210をオイル注入路200に圧入されるものとすること以外にも、たとえば、キャップ部材210をオイル注入路200へ溶着、接着、ネジ締めするものであってもよい。
キャップ部材210のオイル注入路200への溶着は、キャップ部材210を樹脂からなるものにすることで、オイル注入路200への挿入後に、開口部205から超音波振動子を挿入してキャップ部材210に当てて振動させ、ケース10とキャップ部材210とを超音波溶着させればよい。
また、接着は接着剤によるものであり、ネジ締めは、キャップ部材210に雄ネジ、オイル注入路200の延設部201に雌ネジを設けることで両者をネジ結合させれば実現可能である。
[作動等]
次に、本実施形態の圧力センサS1の圧力検出動作について述べる。
図示しないが、たとえば、第1の圧力ポート12の導入ポート12aが上記排気管におけるDPFの上流側に対してゴムホースなどにより接続され、第2の圧力ポート13の導入ポート13aが上記排気管におけるDPFの下流側に対してゴムホースなどにより接続されるようになっている。
それにより、第1の圧力ポート12へDPFの上流側圧力(すなわち前圧)が導入され、第2の圧力ポート13へDPFの下流側圧力(すなわち後圧)が導入される。そして、各圧力ポート12、13に導入された上記圧力は、ダイアフラム81、82を介してセンサ素子20に伝達される。
具体的には、第1の圧力ポート12へ導入されたDPFの上流側圧力が第1のダイアフラム81に対して印加され、第2の圧力ポート13へ導入されたDPFの下流側圧力が第2のダイアフラム82に対して印加される。
そして、第1および第2のダイアフラム81、82に印加された圧力がそれぞれオイル70を介して、センシング部としてのセンサ素子20に受圧される。そして、第1のダイアフラム81側から受圧された圧力と第2のダイアフラム82側から受圧された圧力との差圧をセンサ素子20により検出する。
本例においては、圧力検出室11a、11bに設けられているセンサ素子20は、半導体ダイアフラム式のものである。この場合、このセンサ素子20において、図示しないダイアフラムの表面には、第1の圧力検出室11a内のオイル70から圧力が伝達されるようになっている。
また、第2の圧力検出室11bと連通する台座30の貫通孔31にも、第2の圧力検出室11b内のオイル70が入り込むことで充填されており、センサ素子20において、当該図示しないダイアフラムの裏面には、第2の圧力検出室11b内のオイル70から圧力が伝達されるようになっている。
そのため、図示しないセンサ素子20のダイアフラムの表面に対して、第1のダイアフラム81側からオイル70を介してDPFの上流側圧力が受圧され、当該ダイアフラムの裏面に対して、第2のダイアフラム82側からオイル70を介してDPFの下流側圧力が受圧される。
そして、センサ素子20の上記ダイアフラムは、その表裏両面からの圧力の差圧により歪み、この歪みに基づく信号がセンサ素子20からワイヤ40を介してターミナル10aから外部に出力される。こうして、圧力検出がなされる。
[製造方法等]
次に、上記図1〜図3を参照して、本圧力センサS1の製造方法について述べる。ターミナル10aおよびナット61がインサート成形などにより保持され且つ上記圧力検出室11a、11bおよびオイル注入路200が形成されてなるケース10を用意し、このケース10において、第1の圧力検出室11a内に露出したターミナル10aの一端部をシール材50によってシールする。
次に、台座30と一体化されたセンサ素子20を、ケース10の第1の圧力検出室11aに接着することにより固定し、センサ素子20とターミナル10aとの間でワイヤボンディングを行いワイヤ40による結線を行う。
次に、第1の圧力ポート12に対して第1のダイアフラム81を上記接着剤100を用いて接着するとともに、ケース10の一面に対してOリング90をセットする。そして、Oリング90を介して第1のダイアフラム81により第1の圧力検出室11aを覆うように、第1の圧力ポート12とケース10とを組み付け、ネジ60とナット61とのネジ結合により、両者10、12を一体化する。
これと同様に、第2の圧力ポート13についても第2のダイアフラム82の接着を行い、ケース10の他面へのOリング90のセットを行い、そして、Oリング90を介して第2のダイアフラム82により第2の圧力検出室11bを覆うように、第2の圧力ポート13とケース10とを組み付ける。そして、ネジ60とナット62とのネジ結合により、両者10、13を一体化する。
こうして、ケース10に対して、各ダイアフラム81、82を取り付けることで2つの圧力検出室11a、11bが形成される。この状態では、図3に示されるように、オイル注入路200においてキャップ部材210が設けられていないため、オイル注入路200を介して、これら2つの圧力検出室11a、11bは、互いに連通し、且つ外部とも連通している。
次に、ネジ締めされて一体化されたケース10および各圧力ポート12、13を、真空チャンバなどに収納し、真空中にて、オイル注入路200を介したオイル70の注入を行う。
具体的には、オイル注入路200の開口部205から、オイル70を射出可能なノズル(図示せず)を挿入し、このノズルを介してオイル注入路200へオイル70を注入する。それにより、オイル70は、オイル注入路200内を延設路201から分岐部204へ流通し、分岐部204にて各分路202、203に分流して、2つの圧力検出室11a、11bへ同時に注入される。
そして、各圧力検出室11a、11bおよびオイル注入路200内がオイル70で満たされた後、大気中へ取り出し、キャップ部材210をオイル注入路200の開口部205から圧入し、封止を行う。キャップ部材210の押し込みは、たとえば金属棒などにより行える。その後、特性調整や検査などを行うことにより、図1に示す圧力センサS1が完成する。
[効果等]
ところで、本実施形態によれば、ケース10と、ケース10に設けられ印加される圧力に基づいて信号を出力するセンサ素子20と、ケース10の一面側に設けられ、第1のダイアフラム81によって内部にオイル70を封止してなる第1の圧力検出室11aと、ケース10の他面側に設けられ、第2のダイアフラム82によって内部にオイル70を封止してなる第2の圧力検出室11bと、を備えるオイル封止型差圧センサにおいて、次のような点を特徴としている。
・ケース10には、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとを互いに連通するとともに、オイル70が流通可能な通路であるオイル注入路200が設けられていること。
・オイル70が第1および第2の圧力検出室11a、11bに注入された状態でオイル注入路200におけるケース10の外部と第1および第2の圧力検出室11a、11bとの連通部である分岐部204を封止する封止部すなわちキャップ部材210が設けられていること。
・このキャップ部材210により、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとが互いに隔絶されていること。本実施形態の圧力センサS1はこれらの点を特徴としている。
本実施形態によれば、従来のようにオイル注入を行った後にダイアフラムを取り付けることで1つ1つの圧力検出室を形成するのではなく、大気中でダイアフラム81、82の取付を行った後、すなわち、2つの圧力検出室11a、11bをあらかじめ形成した後、これら両圧力検出室11a、11bに対して同時にオイル70を注入できる。そのため、オイル注入が一回で済む。
また、従来のようにオイル注入後にダイアフラムを取り付ける場合、圧力検出室への空気などの混入を防止するため、ダイアフラムの取付を真空中で行ったが、本実施形態では、ダイアフラム81、82の取付は大気中で行うことができ、作業が簡単になる。
また、従来では、上述したように、2つの圧力検出室11a、11bに対して個別にオイルを注入してから、各圧力検出室についてダイアフラムを取付固定するため、両圧力検出室におけるオイル注入量のばらつきや、ダイアフラムによるオイルの押しつけ力のばらつきなどの誤差により、2つの圧力検出室のオイル内圧がばらつく。
しかし、本実施形態では、ダイアフラム81、82の取り付け後において2つの圧力検出室11a、11bへオイル70を同時注入することにより、2つの圧力検出室11a、11bにおける各オイル圧を極力同一レベルとすることができる。
よって、本実施形態によれば、オイル封止型差圧センサS1において、オイル注入やダイアフラム取付の手間を少なくし、2つの圧力検出室11a、11bにおける各オイル圧の差を極力小さくすることができる。
また、本実施形態では、封止部は、オイル注入路200における開口部205から分岐部204まで挿入され分岐部204を封止するキャップ部材210により構成されているが、上記図1に示される例では、キャップ部材210は、その長さがオイル注入路200における開口部205から分岐部204までの長さよりも大幅に短いものであった。
図4は、本実施形態におけるキャップ部材210の変形例を示す概略断面図である。この図4におけるキャップ部材210は、その長さがオイル注入路200における開口部205から分岐部204までの長さと同じものである。
ここで、オイル注入路200における開口部205から分岐部204までの長さとは、開口部205から分岐部204における上記窪みの底面までの長さである。つまり、キャップ部材210の長さが、オイル注入路200における開口部205から分岐部204までの長さと同じであるということは、キャップ部材210の挿入先端が上記窪みの底面に密着した状態において、キャップ部材210における開口部205側の端部が、当該開口部205にてケース10の側面から引っ込んでもいないし、突き出てもいない状態となることである。
図4(a)は、本例のキャップ部材210のオイル注入路200への挿入が不完全な状態を示している。この状態では、キャップ部材210の挿入側先端部が分岐部204まで到達せず、当該先端部と分岐部204における窪みとの間に隙間が生じており、封止が不十分である。
そして、この場合には、キャップ部材210における挿入側先端部とは反対側の先端部が、オイル注入路200の開口部205から突出した状態となる。そのため、この不完全な挿入状態が作業者によって判別されやすくなる。
そして、このようにして、キャップ部材210のオイル注入路200への挿入が不完全な状態である場合には、キャップ部材210をさらに挿入して、図4(b)に示されるように、キャップ部材210の挿入側先端部が分岐部204に到達させ、当該先端部を分岐部204における窪みに埋没させ、完全な挿入状態とする。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサの要部を示す図であり、本実施形態の圧力センサにおけるケース10の一面を、上記図2と同様の視点にて示す概略平面図である。
図5に示されるように、本実施形態においては、オイル注入路200(200aと200b)は、ケース10に並列に2本設けられている。これら2本のオイル注入路200は、その断面構成は上記図1に示されるものと同様であり、図5では示さないが、それぞれに封止部としてのキャップ部材210(図1参照)が設けられている。
なお、本実施形態の圧力センサは、上記図1に示される圧力センサS1において、さらにもう1本オイル注入路200bを追加したものであり、その他の部分については、上記図1に示されるものと同様の構成であり、それらによる作用効果も上記同様である。そのため、本実施形態の圧力センサを説明するにあたっては、図5に示されていない部分については、上記図1も参照することとする。
本実施形態の場合、一方のオイル注入路200aを介して第1および第2の圧力検出室11a、11bにオイル70を注入するとき、第1および第2の圧力検出室11a、11bに注入されたオイル70のうち第1および第2の圧力検出室11a、11bの容積を超えた分が、他方のオイル注入路200bを介して流出するように構成されている。
たとえば、本圧力センサにおいて、オイル70の注入時には、一方のオイル注入路200a、他方のオイル注入路200bにそれぞれ図示しないノズルを接続し、図示しないポンプなどを用いて、オイル70が、一方のオイル注入路200aから両圧力検出室11a、11bを通って他方のオイル注入路200bから流出するようにする。
それにより、一方のオイル注入路200aを介して第1および第2の圧力検出室11a、11bに同時にオイル70を注入することができ、各圧力検出室11a、11bから溢れた分のオイル70については、他方のオイル注入路200bを介して流出させることができる。
そのため、真空中でオイル注入を行わなくても、各圧力検出室11a、11bに対して隙間無く、つまり、空気を混入させることなく、オイル70を注入することができ、オイル注入作業が簡単に行える。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサS3の概略断面構成を示す図である。また、図7は、本実施形態の圧力センサS3の要部を示す概略図であり、図6中の丸で囲まれたB部の拡大図である。
上述したが、従来では、真空中にて圧力検出室11a、11bにオイル70を注入し、圧力ポート12、13およびダイアフラム81、82をOリングを介してケース10に押さえることでオイル封止を行い、この状態で大気中へ取り出し、圧力ポート12、13とケース10とのネジ締めを行っていた。そのため、圧力ポート12、13とケース10とは、Oリング90を介した締結手段60〜62により組み付け固定されていた。
ここで、本実施形態の圧力センサS3では、図6に示されるように、ケース10には、オイル注入路200および封止部210が設けられており、上記実施形態にて述べたのと同様の効果が得られる。なお、本圧力センサS3においては、オイル注入路200は、1本でも2本でもよい。
つまり、本圧力センサS3によっても、ダイアフラム81、82の取り付け後において2つの圧力検出室11a、11bへオイル70を同時注入することができる。すなわち、本実施形態では、ケース10と各圧力ポート12、13との組み付け固定を行った後に、オイル注入を行うことができる。
そのため、本実施形態では、上記実施形態との相違点として、Oリング90および締結手段60〜62を廃止し、圧力ポート12、13とケース10との固定を接着により行うようにしている。
具体的な接着構造は、図7に示される。この図7は、第1のダイアフラム81側、すなわち第1の圧力ポート12とケース10との接着構造を示すものであるが、第2のダイアフラム82側すなわち第2の圧力ポート13側についても、同様である。
図7に示されるように、第1のダイアフラム81は、その周縁部すなわち第1の圧力ポート12とケース10とに挟まれた部分にて接着されている。第1の圧力ポート12と第1のダイアフラム81との間に第1の接着剤91が介在し、第1のダイアフラム81とケース10との間に第2の接着剤92が介在している。
具体的に、圧力ポート側に位置する第1の接着剤91としては、排気ガスに対する耐性に優れたフロロシリコーン系樹脂またはフッ素系樹脂からなる接着剤が挙げられ、また、ケース側に位置する第2の接着剤92としては、オイル70としてのフッ素系オイルに対する耐膨潤性に優れたシリコーン系樹脂からなる接着剤が挙げられる。
たとえば、本実施形態の圧力センサにおいては、各圧力ポート12、13に第1の接着剤91を介してダイアフラム81、82を固定した後、さらに第2の接着剤92を介して各圧力ポート12、13とケース10とを固定することにより、上記図7に示される接着構造が形成される。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、オイル注入路200は、ケース10の外面に設けられケース外部と連通する開口部205からケース10の内部へ延び、途中で2つの分路202、203に別れた分岐部204を有するとともに、一方の分路202が第1の圧力検出室11aに連通し、他方の分路203が第2の圧力検出室11bに連通するものであった。
しかし、オイル注入路としては、ケース10の外部と第1の圧力検出室11aと第2の圧力検出室11bとを互いに連通するとともに、オイル70が流通可能な通路であれば、上記構成に限定されるものではない。
また、封止部としては、上記キャップ部材210以外にも、レーザ溶着や接着剤の充填によるものでもよい。ここで、レーザ溶着は、たとえば、オイル70の注入後に、オイル注入路200の開口部205から分岐部204に向けてレーザ照射を行い、照射部分におけるケース10を溶かし込むことにより封止部を構成するものである。
また、上記実施形態では、オイル注入路を1本とした場合、また、オイル注入作業を容易にするために2本とした場合について述べたが、さらに、オイル注入性を考慮して、オイル注入路は3本以上に増やしてもよい。
また、上記各図に示される圧力センサにおけるセンサ素子20の電気的な取り出し構造やケース10への取付構造は、本発明の圧力センサに適用できる一具体例を示したものであり、上記図示例に限定されるものではない。
また、センサ素子20を構成するセンサチップとしては、センサ信号を処理する回路部が半導体プロセスなどにより一体に形成されたもの、いわゆる集積化センサチップを採用してもよい。
また、センシング部としては、第1および第2の圧力検出室11a、11bのオイル70の圧力の差(差圧)が印加され、この差圧に基づいて信号を出力するものであればよく、上記した半導体ダイアフラム式のセンサ素子に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、たとえば、第1の圧力ポート12から第1のダイアフラム81に対して排気管におけるDPFの上流側圧力が導入され、第2の圧力ポート13から第2のダイアフラム82に対して排気管におけるDPFの下流側圧力が導入されるようになっていたが、これとは反対に、第1のダイアフラム81にDPFの下流側圧力が導入され、第2のダイアフラム82にDPFの上流側圧力が導入されるようにしてもよい。
また、外部から圧力を導入するための圧力ポート11、12の構成は、上記した図示例に限定されるものではない。
要するに、本発明は、ケースの一面側と他面側とにダイアフラムによって圧力媒体が封止されてなる第1、第2の圧力検出室を設け、この両圧力検出室の内圧の差にもとづいて圧力検出を行うようにしたオイル封止型差圧センサにおいて、ケースに、ケース外部および両圧力検出室の3者を互いに連通するとともにオイルが流通可能なオイル注入路を設け、オイルが各圧力検出室に注入された状態でオイル注入路における連通部を封止部によって封止することにより、ケースの外部と第1の圧力検出室と第2の圧力検出室とを互いに隔絶したことを要部とするものであり、その他の部分については適宜設計変更が可能である。
本発明の第1実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサの概略断面図である。 図1中のケースの一面を示す概略平面図である。 図1に示される圧力センサにおいてオイルを除く各部品が分解された状態を断面的に示す分解図である。 上記第1実施形態におけるキャップ部材の変形例を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサの要部を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るオイル封止型差圧センサとしての圧力センサの概略断面図である。 図6中のB部拡大図である。 従来の一般的なオイル封止型差圧センサの概略断面図である。
符号の説明
10…ケース、11a…第1の圧力検出室、11b…第2の圧力検出室、
20…センシング部としてのセンサ素子、70…オイル、
81…第1のダイアフラム、82…第2のダイアフラム、
200、200a、200b…オイル注入路、
202、203…オイル注入路の分路、
204…オイル注入路の連通部としての分岐部、205…オイル注入路の開口部、
210…封止部としてのキャップ部材。

Claims (5)

  1. ケース(10)と、
    前記ケース(10)に設けられ印加される圧力に基づいて信号を出力するセンシング部(20)と、
    前記ケース(10)の一面側に設けられ、第1のダイアフラム(81)によって内部にオイル(70)を封止してなる第1の圧力検出室(11a)と、
    前記ケース(10)の他面側に設けられ、第2のダイアフラム(82)によって内部にオイル(70)を封止してなる第2の圧力検出室(11b)と、を備え、
    前記第1の圧力検出室(11a)の前記オイル(70)による圧力と前記第2の圧力検出室(11b)の前記オイル(70)による圧力とが、前記センシング部(20)に印加され、これら両圧力の差にもとづいて圧力検出を行うようにした圧力センサにおいて、
    前記ケース(10)には、前記ケース(10)の外部と前記第1の圧力検出室(11a)と前記第2の圧力検出室(11b)とを互いに連通するとともに、前記オイル(70)が流通可能な通路であるオイル注入路(200)が設けられており、
    前記オイル(70)が前記第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に注入された状態で前記オイル注入路(200)における連通部(204)を封止する封止部(210)が設けられており、
    前記封止部(210)により、前記ケース(10)の外部と前記第1の圧力検出室(11a)と前記第2の圧力検出室(11b)とが互いに隔絶されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記オイル注入路(200)は、前記ケース(10)の外面に設けられた開口部(205)から前記ケース(10)の内部へ延び、途中で2つの分路(202、203)に別れた分岐部(204)を有するとともに、
    一方の前記分路(202)が前記第1の圧力検出室(11a)に連通し、他方の前記分路(203)が第2の圧力検出室(11b)に連通するものであって、前記分岐部(204)が前記連通部として構成されたものであり、
    前記分岐部(204)に前記封止部(210)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記封止部は、前記オイル注入路(200)における前記開口部(205)から前記分岐部(204)まで挿入され前記分岐部(204)を封止するキャップ部材(210)により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記キャップ部材(210)は、その長さが前記オイル注入路(200)における前記開口部(205)から前記分岐部(204)までの長さと同じものであることを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記オイル注入路(200)は、並列に2本設けられるとともに、それぞれに前記封止部(210)が設けられており、
    一方の前記オイル注入路(200a)を介して前記第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に前記オイル(70)を注入するとき、前記第1および第2の圧力検出室(11a、11b)に注入された前記オイル(70)のうち前記第1および第2の圧力検出室(11a、11b)の容積を超えた分が、他方の前記オイル注入路(200b)を介して流出するようになっていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の圧力センサ。
JP2005197413A 2005-07-06 2005-07-06 圧力センサ Pending JP2007017223A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197413A JP2007017223A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 圧力センサ
US11/480,991 US7311006B2 (en) 2005-07-06 2006-07-06 Pressure sensor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005197413A JP2007017223A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 圧力センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007017223A true JP2007017223A (ja) 2007-01-25

Family

ID=37679222

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005197413A Pending JP2007017223A (ja) 2005-07-06 2005-07-06 圧力センサ

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7311006B2 (ja)
JP (1) JP2007017223A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107880A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Denso Corp 部品組立方法および流体注入封止装置
KR101176003B1 (ko) 2012-04-18 2012-08-24 두온 시스템 (주) 오일 공급부를 구비된 차압 센서와, 오일 충진 장치 및 방법
JP2014517923A (ja) * 2011-05-30 2014-07-24 エプコス アクチエンゲゼルシャフト 圧力センサおよび圧力センサの製造方法
WO2018016481A1 (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 日本精工株式会社 車両の重量測定装置
JP2018017710A (ja) * 2016-07-19 2018-02-01 日本精工株式会社 車両の重量測定装置
WO2023139919A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 日本電産コパル電子株式会社 圧力センサ

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4848904B2 (ja) * 2006-09-13 2011-12-28 株式会社デンソー 圧力センサ
DE102008043644A1 (de) * 2008-11-11 2010-05-12 Robert Bosch Gmbh Drucksensor
US8082797B2 (en) * 2009-11-11 2011-12-27 Honeywell International Inc. Pressure sensor assembly

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54159275A (en) * 1978-06-07 1979-12-15 Toshiba Corp Liquid seal type differential pressure detector
JPH0383838U (ja) * 1989-12-15 1991-08-26
JPH06194246A (ja) * 1992-12-24 1994-07-15 Fuji Electric Co Ltd 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JP2000221093A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Yamatake Corp リモートシール型発信器の受圧アダプタ
JP2003315193A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Denso Corp 圧力センサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54159275A (en) * 1978-06-07 1979-12-15 Toshiba Corp Liquid seal type differential pressure detector
JPH0383838U (ja) * 1989-12-15 1991-08-26
JPH06194246A (ja) * 1992-12-24 1994-07-15 Fuji Electric Co Ltd 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JP2000221093A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Yamatake Corp リモートシール型発信器の受圧アダプタ
JP2003315193A (ja) * 2002-04-24 2003-11-06 Denso Corp 圧力センサ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012107880A (ja) * 2010-11-15 2012-06-07 Denso Corp 部品組立方法および流体注入封止装置
JP2014517923A (ja) * 2011-05-30 2014-07-24 エプコス アクチエンゲゼルシャフト 圧力センサおよび圧力センサの製造方法
US9625336B2 (en) 2011-05-30 2017-04-18 Epcos Ag Pressure sensor and method for producing a pressure sensor
KR101176003B1 (ko) 2012-04-18 2012-08-24 두온 시스템 (주) 오일 공급부를 구비된 차압 센서와, 오일 충진 장치 및 방법
WO2018016481A1 (ja) * 2016-07-19 2018-01-25 日本精工株式会社 車両の重量測定装置
JP2018017710A (ja) * 2016-07-19 2018-02-01 日本精工株式会社 車両の重量測定装置
JPWO2018016481A1 (ja) * 2016-07-19 2019-05-09 日本精工株式会社 車両の重量測定装置
WO2023139919A1 (ja) * 2022-01-20 2023-07-27 日本電産コパル電子株式会社 圧力センサ

Also Published As

Publication number Publication date
US20070020113A1 (en) 2007-01-25
US7311006B2 (en) 2007-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007017223A (ja) 圧力センサ
JP4556784B2 (ja) 圧力センサ
JP4867559B2 (ja) 圧力センサおよび圧力センサの取付構造
JP2005156307A (ja) 圧力センサ
US10876872B2 (en) Physical quantity detection device
US20060053896A1 (en) Pressure sensor
JP2003315193A (ja) 圧力センサ
JP2008197001A (ja) 圧力センサ
JP5292687B2 (ja) 圧力センサ
KR100725901B1 (ko) 압력센서
JP4699418B2 (ja) 圧力センサ
JP2006343276A (ja) 圧力センサ
JP2009047670A (ja) 圧力センサ
JP2006194680A (ja) 圧力センサ
JP2006023109A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP2007024771A (ja) 圧力センサ
JP2006208087A (ja) 圧力センサ
JP2005249515A (ja) 圧力センサ
JP2006208088A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP3835317B2 (ja) 圧力センサ
JP2006170851A (ja) 圧力センサ
JP2006170850A (ja) 圧力センサ
JP2017215249A (ja) 圧力センサおよびその製造方法
JP2008039585A (ja) センサ装置の取付構造
JP4155204B2 (ja) 圧力センサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100427

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622