JP2018017710A - 車両の重量測定装置 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)過積載により自動車の運動性能が低下したり、構成部品が破損したりする虞があるため、事故の原因となることがある。例えば、車軸(ハブ)の破損、タイヤの破損(バースト)、制動距離が長くなりブレーキが過熱して効きにくくなる、車両が横転し易くなるなど、事故等を招く要因を多数有している。
(2)過積載により道路の損傷が激しくなるため、道路のメンテナンス費用が掛かる。
すなわち、従来、車両の荷重測定(積載重量測定)は、台秤に測定対象の車両を載せて行っていた。
しかし、台秤の設置は、施設が大がかりで広い設置スペースを必要とするため、及び設置コストが嵩むため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することなど物理的にも無理があった。
1つ目の機能ブロックは、測定流体(作動油)を充填した油圧室(油室)と、油室の一部を押圧変形可能に構成するダイアフラムと、油室と連通して備えられ、ダイアフラムの押圧による油室の圧力変化を検出する圧力センサからなる車両に固定される荷重検出部である。
2つ目の機能ブロックは、スプリングの弾発力などにより、荷重に従って移動して前記ダイアフラムを押圧するピストン部である。
この場合、圧力センサのボトムプレート(または取付部)への取り付け構造としては、測定流体の漏れを封止でき、また圧力センサそのものを固定できるようにするため、テーパネジなどのネジを用いた密封構造が用いられる。このようなネジを用いた密封構造は製作が容易なので液体を封止する目的で広く一般的に用いられているものである。
一般に測定流体は圧縮性がないか、非常に小さいため、ネジ込みによる圧力センサの進み量が非常に小さくても、油室内の圧力に大きな影響を与える。
また、圧力センサを同一の締結トルクで固定締結した場合であっても、ネジの加工精度によっては、ネジ込みによる圧力センサの進み量には個体差があるため、油室内の圧力上昇の程度にも個体差が生じる。
このように、ネジ締め付けに伴う油室内の圧力の上昇を一定に管理するのは非常に困難である。
このように、圧入固定に伴う油室内の圧力の上昇も一定に管理するのは非常に困難である。
さらに、圧力センサを圧入固定によって固定する場合であっても、油室内の圧力を一定に管理可能な重量測定装置を提供することにある。
さらに、圧力センサを圧入固定によって固定する場合であっても、油室内の圧力を一定に管理可能な重量測定装置を提供することができる。
以下、本発明の車両の重量測定装置の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1乃至図5は本発明の第一実施形態を示し、図6乃至図8は本発明の第二実施形態を示し、図9乃至図14は本発明の第三実施形態を示し、図15は本発明の第四実施形態を示し、図16は本発明の第五実施形態を示し、図17は本発明の第六実施形態を示す。
なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
「第一実施形態」
アーム2の上面2aには、本実施形態の車両の重量測定装置100を介してコイルスプリング5が設置される。なお、コイルスプリング5は、アーム2と車体下面との間に挟み込まれている。
なお、図5に示す懸架装置1は、本実施形態の車両の重量測定装置100を組み込んだ以外は周知のトレーリングアーム式懸架装置1の構成であって、特に本実施形態に限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
また、ボトムプレート200は、環状壁部205の内周端部から凹設され、後述されるカラー220を収容可能な円環状の上面部204と、上面部204の内径から所定深さをもって凹設され、後述するダイアフラム230を収容可能な円環状のダイアフラム収容凹部231と、ダイアフラム収容凹部231の内径から所定深さをもって凹設され、ダイアフラム230とともに後述する油室201を構成可能な円筒状の溝部202とが、それぞれ上面204側に設けて設けられている。
また、本実施形態では、環状壁部205における下面203との境界領域外面205aには、突出部205bを一部に残して周方向に段部207が連続して形成されている。
すなわち、環状壁部205の下面203との境界領域外面205aには、突出部205bを除いて平面視で略Cリング状に段部207が形成されている。
ダイアフラム収容凹部231は、溝部202の外径側に所定幅で環状に構成された内面部232を備えている。
また、ボトムプレート200には、後述するカラー220を固定するための連結ボルト(皿ボルト)210を通す複数個のボルト通し孔210aが周方向に所定の間隔で備えられている。
センサ連結部206は、その下面206aから溝部202まで鉛直方向にボトムプレート200を貫通して、圧力センサ400を連結する円筒部200bと、円筒部200bの一部を外方に向けて突き出して成る非円筒部200aとで構成されている。本実施形態では、非円筒部200aは、円筒部200bの下面(センサ連結部206の下面)206aと同様の突出高さを有するとともに、円筒部200bの外周面(センサ連結部206の外周面)206bと連続して一体に、外方向に向けて突出した直方体状に形成されている。
なお、本発明にて想定される圧力センサは周知構造のものが適宜本発明の範囲内において選択使用されるものであり、特に限定解釈はされず、本発明の範囲内で最適なものが適宜選択可能である。
また、圧力センサ400は、検出部401と一体に連続してセンサ本体部404が、鉛直方向下向きに延出しており、その下端404aには、圧力センサ400が変換した電気信号を車体側の表示装置へと伝送する配線405が接続されている。
本実施形態では、突き当てフランジ面部403とセンサ連結部206の開口縁206cとの間にゴムワッシャ410を介して固定している。
なお、圧力センサ400は、必ずしもボトムプレート200の下面203の中心に配設することはなく、先端検出面402が油室201内に臨む限りにおいて、センサ連結部206をボトムプレート200の下面203の任意位置に設けて配設することが可能で、車体(アーム2)側の取り付けにおいて支障のない位置を採択して配設することが可能である。
懸架装置1のアーム2の穴部2bは、ボトムプレート200のセンサ連結部206の円筒部200bより僅かに大きな形状の丸穴部2cと、丸穴部2cと一体に連続し、非円筒部200aよりも僅かに大きな形状の角穴部2dとで構成されることにより鍵穴状に形成されている。
また、重量測定装置100を懸架装置1のアーム2に組み付ける場合には、ボトムプレート200のセンサ連結部206の円筒部200bをアーム2の穴部2bの丸穴部2cに挿し込むとともに、センサ連結部206の非円筒部200a(直方体状)をアーム2の穴部2bの角穴部2dに挿し込むことにより、ボトムプレート200の下面203がゴムシート250を介して、懸架装置1のアーム2の上面2aの組み付け位置2eに当接して、組み付けが完了する。
また、圧力センサ400は、アーム2の穴部2bを挿通してアーム2の下側に臨んでいるため、圧力センサ400に接続されている配線405もまたアーム2の下側を通って車体側の表示装置へと伸延される。この場合、圧力センサ400は、非円筒部200aとアーム2の穴部2bの角穴部2dとの嵌合によって回転することがないので、配線が捩れて断線することもない。
また、懸架装置1のアーム2の穴部2bに、ボトムプレート200のセンサ連結部206の非円筒部200aと円筒部200bを挿し込むだけなので、懸架装置1のアーム2にネジなどの締結固定手段により組み付ける場合に比べて簡単に車両に組み付けることが可能になった。
またさらに、複数の非円筒部200aを有した場合であっても本発明の範囲内で適宜設計変更可能である。その場合には、懸架装置1のアーム2の穴部2bの角穴部2dも非円筒部200aの数に応じて複数形成されていれば良い。
押圧領域234は、溝部202の開口領域202aを覆う程度の幅をもって構成され、油室201は、この押圧領域234とボトムプレート200の溝部202とによる所定領域で形成されている。
カラー220は、ボトムプレート200のボルト通し孔210aとカラー220のボルト固定孔224を連通させ、ボトムプレート200の下面203側から連結ボルト(皿ボルト)210を挿通して締めこむことで、カラー220がボトムプレート200に一体に固定される。
まず、ダイアフラム収容凹部231の内面部232に環状の第1のシール溝251aを設けるとともに、第1のOリング250aを挿入して密封領域233の下面部233aとの間で第1のOリング250aが圧縮されて密封している。
次に、カラー220の下面222に環状の第2のシール溝251bを設けて第2のOリング250bを挿入して密封領域233の上面部233bとの間で第2のOリング250bが圧縮されて密封している。
さらに、第2のシール溝251bよりも大径で、カラー220の下面222に環状の第3のシール溝251cを設けて第3のOリング250cを挿入して、密封領域233の上面部233bとの間で、第3のOリング250cが圧縮されて密封している。
すなわち、密封領域233の上面部233bとの間で第2のOリング250bが圧縮されて密封し、第2のOリング250bよりも外径側では、カラー220の下面222とボトムプレート200の上面204の間で第3のOリング250cが圧縮されて密封している。
また、さらに、ダイアフラム230の密封領域233をダイアフラム収容凹部231よりも肉厚に形成し、肉厚の密封領域233がボトムプレート200とカラー220に挟まれるときに圧縮されて密封可能な厚さとなる密封構造を設ければ、密封信頼性をさらに高いものとすることができる。
円筒部301の下面301a側には、円筒状に開口する下溝部301cが形成され、円筒部301の上面301b側には、上側に突出する上面開放状の円筒状のスプリングシート嵌合筒部301dが形成されている。
また、垂下周縁部304の下面304aには、その周方向の一部に鉛直方向で下向きに、一体に突出した矩形状の突出部300aが形成されている。なお、突出部300aの周方向幅は、ボトムプレート200の突出部205bと同じ周方向幅に設定されている。
また、特に限定解釈されるものではないが、パッド310は、ダイアフラム230とピストン300との間で摺動するため、自己潤滑性に優れた硬質の合成樹脂材、例えばデルリン(登録商標)等のポリアセタール樹脂からなるものなどが好ましい。また、パッド310の上面に設けた溝に潤滑剤を充填してパッド310とダイアフラム230との摺動面を潤滑してもよい。なお、パッド310を介さずに直接ピストン300が当接する形態であっても本発明の範囲内である。
所定の隙間Pは、重量測定装置100が想定する定格荷重を受けた場合に、ダイアフラム230の変形等に起因してピストン300が懸架装置の長さ方向(図2中符号Vで示す鉛直方向)に進退すると想定される距離よりも大きな隙間に設定される必要がある。ピストン300が進退すると想定される距離よりも小さな隙間では、車両の重量を計測中に隙間Pがなくなり、ピストン300の進退が規制されて正確な重量測定に支障があるからである。
従って、パッド310は、下溝部301cの鉛直方向深さよりも肉厚に設定されることで、下溝部301cから突出して、ダイアフラム230と当接した状態となるように嵌着されている。これにより、パッド310は、ピストン300の進退に応じてダイアフラム230を押圧する。
なお、切り欠き部322の水平方向幅は、ボトムプレート200の突出部205b(段部207が形成されない部分)と、ピストン300の垂下周縁部304の突出部300aの双方が水平方向に並設状に嵌合可能な幅に設定されている。
また、切り欠き部322の径方向幅は、ボトムプレート200の突出部205bと僅かな隙間を有し、突出部205bが進退可能な程度に設定されていれば良い。
また、ストッパーリング320には、そのピストン300の垂下周縁部304のネジ固定孔305と鉛直方向で同軸に配されるように、複数のネジ通し孔321が、ネジ固定孔305と同一の間隔で周方向に備えられている。
このとき、ボトムプレート200の環状壁部205の外径205cとピストン300の垂下周縁部304の内径304bが僅かな隙間を介して対峙している(図1参照)。
そして、ストッパーリング320は、ネジ通し孔321とピストン300の垂下周縁部304のネジ固定孔305を連通させ、ストッパーリング320の下側320aから締結ネジ330を挿通して締めこむことで、ストッパーリング320がピストン300の垂下周縁部304の下面304aに締結される。
これにより、ダイアフラム230とピストン300(パッド310)との摩耗を抑えることができ、さらに、コイルスプリングの相対的な回転も防ぐことができるので、重量測定装置100の荷重検出の正確性を維持することができる。
具体的には、圧力センサ400をボトムプレート200に取り付ける作業において、まず、重量測定装置100に荷重が掛かっていない状態にて、圧力センサ400の検出部401がセンサ連結部206の円筒部200bのネジ穴200dに挿入されて、突き当てフランジ面部403をセンサ連結部206の開口縁206cに密着するまで、鉛直方向にネジ込まれる。
このとき、圧力センサ400の先端検出面402が油室201内に臨むまで進入するため、圧力センサ400に押しやられた測定流体(作動油)Rが油室201の容積に対して過剰となり、油排出孔部240から排出される。
測定流体(作動油)Rの排出が終了すると、荷重を掛けずに、前記油排出孔部240の開口240aを溶接して形成された封鎖部242により完全に封鎖する。これにより、油室201内(内部)の圧力は、大気圧と平衡した状態に管理される。
また、油排出孔部240は、測定流体(作動油)Rが通過可能な程度の細孔、すなわち、径が非常に小さな所謂断面視円形状のピンホールとして形成される。
なお、本実施形態では、油排出孔部240を断面視円形状に形成しているが、これに限定解釈されるものではなく、油排出孔部240の断面視形状は任意である。例えば、断面視四角状の孔部や開口240aに形成されていても良い。
具体的には、開口240aの周囲の金属(溝部241の底面部)が、溶接によって溶融凝固することで、開口240aとその周囲が塊となって融合して、開口240aとともに塞ぐ封鎖部242を形成する。その際に、溝部241の底面から溝部241内に向けて瘤状に突出した突出部242aが形成される(図3参照)。ただし、この突出部242aは、溝部241から外方に突出しないように設計されている。
突出部242aが開口240aの周囲に設けられた溝部241に収容されることにより、突出部242aが保護され、密封性能を長期間に亘って確保することができる。
この場合、キャップ243は、溝部241の溝径に内嵌可能な外径を有する円筒形状で、底面側を開放して突出部242aを収容可能に形成されている。
キャップ243を突出部242aに向けて溝部241に嵌め込むことによって、突出部242aがキャップ243に被われて保護される。これにより、封鎖部242が外部と隔別されるので、封鎖部242の密封性能が長期間に亘って強固に維持される。
また、キャップ243と溝部241の嵌め合いはネジ込み式になっていても良い。
また、封鎖部242を保護する溝部241を備えたので、封鎖部242の密封性能が長期間に亘って確保される。さらに、溝部241に内嵌可能なキャップ243を備えたので、封鎖部242がより強固に保護され、車両の走行により雨水や泥などに晒される環境に長期間置かれたとしても、封鎖部242の密封性が損なわれないようになった。
また、溝部241の開口領域に立上り壁部を設け、この立上り壁部の外周に円筒状のキャップを螺着せしめる構成を採用することも可能であり、本発明の範囲内で適宜最適な密封手段が採用可能である。
また、測定流体(作動油)Rの粘性係数が充分に大きい場合には、測定流体(作動油)Rは、孔径の小さな油排出孔部240内をゆっくりと移動するため、溶接作業中(油排出孔部240の封鎖作業中)に測定流体(作動油)Rが油排出孔部240の開口230a(大気側)から外部への漏洩防止や、油排出孔部240を通して油室201内(内部)への気泡(大気)の混入防止が容易である。
すなわち、油排出孔部240が、油室201(内側)とセンサ連結部206の円筒部200bとを連通するように設けられていても良いし、非円筒部200aの側面とを連通するように設けられていても良い。あるいは、油室201(内側)とボトムプレート200のセンサ連結部206以外の領域とを連通するように設けられていても良い。
また、本実施形態では、封鎖部242を油排出孔部240の溶接によって形成したが、これに限定解釈されるものではなく、油排出孔部240が長期間に亘って確実に封鎖されれば、他の方法が用いられても良い。
フランジ部343の上面には、懸架装置1を構成するコイルスプリング5の一端(下端)5aが鉛直方向で突き当たる(図1および図5参照)。
「第二実施形態」
ダイアフラム収容凹部530は、溝部512の内径側に所定幅で環状に構成された内側の面部531と、溝部512の外径側に所定幅環状に構成された外側の面部532とを備えている。
また、取付部500には、溝部512と一箇所又は複数個所で連通する連通路510aがセンサ連結部502に向けて内設されている。
なお、センサ連結部502と圧力センサ600との接続は、測定流体Rが漏れないように接続することが必要である。
また、取付部500の下面500bの中心領域には、インナーカラー700の円筒状突部712を嵌合する嵌合孔部507を凹設している。
本実施形態では、センサ連結部502に検出部601を挿入するとともに、先端検出面602を油室510内に臨ませ、突き当てフランジ面部603をセンサ連結部502の開口縁に密着させて鉛直方向に立設されている。
なお、圧力センサ600は、必ずしも取付部500の上面500aの中心に配設することはなく、センサ連結部502を取付部500の上面500aの任意位置に設けて配設することが可能で、車体側の取り付けにおいて支障のない位置を採択して配設することが可能である。
押圧領域580は、前記溝部512の開口領域513を覆う程度の幅をもって構成され、この押圧領域580と取付部500の溝部512(連通路510a及び流体溜まり511を含む)とによって所定領域の油室510が形成される。
第一密封領域560と第二密封領域570は、ダイアフラム収容凹部530の鉛直方向深さよりも肉厚に形成されており、インナーカラー700及びアウターカラー720によって挟み込まれたときに圧縮されて密封可能な厚さとする。
また、薄肉のステンレス製などからなる金属製のダイアフラムであってもよく本発明の範囲内である。
本体部710の上面711と、前記取付部500の下面500bにおける前記開口領域513より内側の面部(ダイアフラム収容凹部530の内側の面部531)と、の間で、前記ダイアフラム520の第一の密封領域560を挟み込んで密封固定している。
本体部721の上面722と、前記取付部500の下面500bにおける前記開口領域513より外側の面部(ダイアフラム収容凹部530の外側の面部532)と、の間で、前記ダイアフラム520の第二密封領域570を挟み込んで密封固定している。
また、本実施形態では、前記取付部500に設けたボルト挿通孔505と鉛直方向で同軸上に同径のボルト挿通孔(大径)725を同一数設けるとともに、ストッパ部790を締結固定するためのボルト固定孔506と同径のボルト挿通孔(小径)726を同一数設けている。
また、本実施形態では、上述のとおり相対移動がない領域に密封構造を設けたためシール耐久性も高い。
そして、前記インナーカラー700の外径と前記アウターカラー720の内径との間の環状の隙間730に、ピストン760の押圧面部765を位置せしめ、懸架装置のスプリング(図示せず)の弾発力により前記ダイアフラム520を押圧可能に備えられている。
また、本実施形態のピストン760は、短尺円筒部764の内面がインナーカラー700の本体部710の外径に沿って鉛直方向に進退可能にガイドされている(図面による横方向からの荷重(水平方向荷重)はインナーカラー700が受けることとなる)。
また、ピストン760とインナーカラー700の外径との摺接領域は、径方向に位置決めされる必要があるため、印籠構造を採用している。
パッド770は、ダイアフラム520の押圧領域580の下面に当接可能な径の環状に形成されており、特に限定解釈されるものではないが、ダイアフラム520とピストン760との間で摺動するため、自己潤滑性に優れた硬質の合成樹脂材、例えばデルリン(登録商標)等のポリアセタール樹脂からなるものなどが好ましい。
なお、パッド770を介さずに直接ピストン760が当接する形態であっても本発明の範囲内である。
また、本実施形態では、ピストン760の押圧面部765の上面の内径寄りには、周方向に連続して鉛直方向で上方に向けて突設された環状の突条771が一体に設けられている。この突条771は、ピストン760の押圧面部765の上面に当接するパッド770の内径が嵌合する外径を有しており、パッド770の水平方向のずれを抑止している。
環状取付部791には、アウターカラー720のボルト挿通孔726と取付部500のボルト固定孔506とに鉛直方向で同軸に配されるようにボルト挿通孔794が形成されている。
このとき、アウターカラー720の円筒状垂設部724は、ブッシュ780の環状壁部785の外面とストッパ部790の内面との間に形成される環状隙間800に収容される。
また、ストッパ部790を取り付けた際に、ブッシュ780の環状壁部785の上端面とアウターカラー720の本体部721の下面との間、及びブッシュ780の係止片784の上面とアウターカラー720の円筒状垂設部724の下端面との間には、それぞれ所定の隙間810,820が形成されている。この隙間810,820の範囲内でブッシュ780が鉛直方向に移動可能である。
懸架装置のショックアブソーバ(図示せず)の軸とスプリング(図示せず)の軸はオフセットしているため、スプリング入力はモーメントになる。よって、モーメント荷重を受けるためスラストアンギュラ玉軸受を適用している。また、本実施形態では、前記ピストン760(パッド)とダイアフラム520との接触面を、前記スラストアンギュラ玉軸受(軸受装置)57の接触角方向の延長戦が通過するように配置している。すなわち、スプリング(図示せず)の入力とダイアフラム520の荷重作用線上に軸受の荷重作用線が乗るようにスラストアンギュラ玉軸受(軸受装置)900の接触角を選択したため剛性を高く保つことができる。
具体的には、圧力センサ600を取付部(トッププレート)500に取り付ける作業において、まず、重量測定装置100に荷重が掛かっていない状態にて、圧力センサ600の検出部601がセンサ連結部502の挿入部504に挿入されて、突き当てフランジ面部603をセンサ連結部502の開口縁に密着するまで、鉛直方向にネジ込まれる。
このとき、圧力センサ600の先端検出面602が油室510(流体溜まり511)内に臨むまで進入するため、圧力センサ600に押しやられた測定流体(作動油)Rが油室510の容積に対して過剰となり、油排出孔部240から排出される。
測定流体(作動油)Rの排出が終了すると、荷重を掛けずに、前記油排出孔部240の開口240aを溶接して形成された封鎖部242により完全に封鎖する。これにより、油室510内(内部)の圧力は、大気圧と平衡した状態に管理される。
また、油排出孔部240と封鎖部242のその他の構成や作用効果については、前述した第1実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
また、本実施形態においても密封性能をさらに強固なものとするために、前記溝部241にキャップを被せても良い。なお、キャップの構成および効果については、前述の第一実施形態におけるキャップと同様であるので、ここではその説明を省略する。
「第三実施形態」
本実施形態においても重量測定装置100の油室510内の圧力が一定となるように管理されている。
本実施形態では、油排出孔部240が取付部500のセンサ連結部502に配される構成と、圧力センサ600に油室510から油排出孔部240への過剰油の流路を備えた構成と、圧力センサ600が油排出孔部240を封鎖する封鎖部を兼ねている構成と、油室510と油排出孔部240の連通状態を表示する構成とにおいて、前記第二実施形態で説明した構成と異なる。
なお、重量測定装置100のその他の基本的構成は、前記第二実施形態で説明した構成と同様であるため、図面に同一の符号を用いることでその説明を省略し、ここでは、本実施形態の上記特徴的な構成部分を中心に説明する(図9乃至図14参照)。
さらに、その内部には、測定流体(作動油)Rを検出部内部に導入する導入口602aと、導入口602aから導入した測定流体(作動油)Rを検出部601の外周面601aに導引する第一の油通路30と、検出部内部を貫通して形成され、前記第一の油通路30とは隔絶した第二の油通路40と、測定流体(作動油)Rの圧力を検出する感圧部10と、前記第一の油通路30から分岐して、感圧部10に測定流体(作動油)Rを導入する導入路20とを備えている。
垂設部31は、導入口602aに連続するとともに、一体に形成された所定径の穴であって、先端検出面602の導入口602aから所定高さまで検出部601の軸中心に沿って垂直に立ち上がって形成されている。
第一の連結路32は、前記垂設部31の上端34から連続して、水平方向に直線状に延出した穴であって、外周面601aに開口した第一の連通口33を有している(図13参照。)。
なお、第一の油通路30は、垂設部31から第一の連通口33に至るまで同径に形成されている。
第二の導入口41は、外周面601aの前記第一の連通口33の近傍に開口している(図13(b)参照。)。
第二の連結路42は、前記第二の導入口41に連続するとともに、検出部601の内部を貫通して形成された直管状の穴であって、外周面601aに開口した第二の連通口43を有している。また、第二の連結路42は、第二の導入口41から第二の連通口43に向けて昇り傾斜に形成されている(図13(a)参照。)。
なお、第二の連結路42と前記第一の連結路32は平面視において平行となるように配されている。
また、前記第二の油通路40は、第二の導入口41から第二の連通口43に至るまで、前記第一の油通路30と同じ径に形成され、前記第一の油通路30の第一の連結路32と接触することなく、隔絶して形成されている(図13(b)参照。)。
感圧部10は、前記導入口602aから導入され、前記第一の油通路30の垂設部31を経て、導入路20によって供給された測定流体(作動油)Rの圧力を検出する部材である。
なお、感圧部10としては、検出した圧力の出力信号をセンサ本体607に伝達しえる周知構造のものが適宜本発明の範囲内において選択使用されれば良い。
また、センサ本体607についても、感圧部10から伝達された出力信号を変換して、車両の受信装置に向けて伝送し得る周知構造のものが適宜本発明の範囲内において選択使用されれば良い。
本実施形態では、その長さ寸法(長い方の寸法)は、前記検出部601の径寸法の約3倍に設定され、幅寸法(短い方の寸法)は、前記検出部601の径寸法の約2倍に設定されている(図12及び図13参照。)。
また、突き当てフランジ605と検出部601は、平面視において、双方の中心軸とが同軸となるように配されている。
突き当てフランジ605は、長方形の長辺が、第一の連結路32及び第二の連結路42と直交する方向に設定されている。
挿入部504は、取付部500の上面500aに鉛直方向で上方に向けて円筒状に突出し、前記突き当てフランジ605の長さ寸法(長い方の寸法)と同様の外径を有している(図9、図10、図14参照。)。
また、挿入部504は、その平面視の中心に挿入口503を備える。
挿入口503は、圧力センサ600の検出部601の径寸法よりも僅かに大径の円筒形状をなし、所定深さに凹設されている。
挿入口503の底面領域には、検出部601の先端検出面602との間に、前記連通路510a(油室510)と連通する流体溜り511が形成されている(図13(a)参照。)。
本実施形態では、第一の連通口33に対向する内周面504aの位置および、第二の導入口41に対向する内周面504aの位置の双方を含む連続した領域に、内周面504aの周方向に横長な形状として形成されている(図13(b)参照。)。
本実施形態では、第二の連通口43に対向する内周面504aの位置および、油排出孔部240の後述する内周面504a側の開口の双方を含む連続した領域に、内周面504aの周方向に横長な形状として形成されている(図13(b)参照。)。
また、油排出孔部240の上面502a側の開口240aは、挿入口503の近傍に配され、油排出孔部240の前記挿入口503の内周面504a側の開口は、前記第二の連通溝51に、第二の連通溝51の溝底側(径方向の外径側)から開口している。
挿入口503が挿入部504の平面視の中心(同軸)に備えられ、挿入口503に挿し込まれる検出部601も突き当てフランジ605と平面視において同軸に配されているため、圧力センサ600をセンサ連結部502に圧入固定した場合には、突き当てフランジ605と挿入部504も平面視において同軸に配される(図9乃至図13参照。)。
Oリング606は、シール溝606aと検出部601と突き当てフランジ605の突き当てフランジ面部603とによって押圧圧縮され、センサ連結部502と圧力センサ600との隙間を密封して、測定流体(作動油)Rの外部への漏洩を防止する。
具体的には、第一の油通路30から第二の油通路40を経て油排出孔部240まで連通して、過剰となった測定流体(作動油)Rが、前記第一の油通路30と第二の油通路40を経由して油排出孔部240から排出される状態(連通状態)では、圧力センサ600(検出部601)は、第一の位置にある(図9乃至図11、図13及び図14(a)参照。)。
第一の位置では、第一の油通路30の第一の連通口33と、第二の油通路40の第二の導入口41が前記第一の連通溝50の範囲内にあって、第一の連通口33と第二の導入口41が連通し、第二の油通路40の第二の連通口43が第二の連通溝51の範囲内にあって、第二の連通口43と油排出孔部240が連通している。
この状態では、油室510の測定流体(作動油)Rは、第一の油通路30から第二の油通路40を経て油排出孔部240まで連通しており(連通状態)、圧力センサ600を取付部500に圧入する際に過剰となった測定流体(作動油)Rが、前記第一の油通路30と第二の油通路40を経由して油排出孔部240から排出される。
第二の位置では、第一の油通路30の第一の連通口33と、第二の油通路40の第二の導入口41とが、双方とも前記第一の連通溝50の範囲外に位置し、第二の油通路40の第二の連通口43が第二の連通溝51の範囲外に位置しており、油室510の測定流体(作動油)Rは油排出孔部240と非連通状態となる。
また、測定流体(作動油)Rの油排出孔部240への流路が封鎖される(非連通状態)ため、測定流体(作動油)Rが外部に流出することがない。
また、前記センサ連結部502の挿入口503の周縁のOリング606による密封構造により二重の密封構造となっている。
第二の位置(油排出孔部240が封鎖された状態)に圧力センサ600がある場合には、油排出孔部240の開口240aは、突き当てフランジ605の突き当てフランジ面部603によって覆われている。これにより、開口240aから油排出孔部240に異物(例えば、ゴミや空気等)が浸入することを防止している(図12及び図14(b)参照。)。
マーク60は、挿入部504の外周面に上向き三角形の図形と「OPEN」の文字が印字されており、マーク70は、挿入部504の外周面に上向き三角形の図形と「CLOSE」の文字が印字されている。このとき、マーク60は、第一の連通溝50と第二の連通溝51が設けられていない挿入口503の内周面504aに対応する挿入部504の外周面に設けられるように配する。また、マーク70は、第一の連通溝50と第二の連通溝51が設けられている挿入口503の内周面504aに対応する挿入部504の外周面に設けられるように配する。
前記圧力センサ600(検出部601)が第一の位置の場合には、マーク80の下向き三角形の図形と、前記マーク60の上向き三角形の図形および「OPEN」の文字とが突き合わされる。
さらに、前記圧力センサ600(検出部601)が第二の位置の場合には、マーク80の下向き三角形の図形と、前記マーク70の上向き三角形の図形および「CLOSE」の文字とが突き合わされる。
また、過剰となった測定流体(作動油)Rを油排出孔部240から排出する前記連通状態(第一の位置)から、検出部601を周方向に90度回転させて第二の位置とするだけで、油排出孔部240を密封することができるため、油排出孔部240を密封するための密封工程(例えばネジ締め工程や溶接工程等)を特別に設ける必要もなく、油排出孔部240を密封することによる生産性の低下を防ぐこともできる。
さらに、連結路(第一の連結路32、第二の連結路42)の穴の形状についても任意である。例えば、上下方向に長い穴形状や多角形であっても良い。また、連通溝(第一の連通溝50、第二の連通溝51)の形状についても任意に設計変更可能である。例えば、上下方向に長い形状の連通溝であっても良い。なお、上下方向に長い穴形状の連通路や上下方向に長い連通溝を採用した場合には、センサ連結部502の挿入口503に圧力センサ600の検出部601の圧入工程中でも油室510から油排出孔部240への流路が連通状態(第一の位置)となるため、過剰となった測定流体(作動油)Rの排出を効率よく実施することができる。また、その場合であっても、圧力センサ600が周方向に回転することにより、連通状態が解除される第二の位置となるため、油排出孔部240が封鎖される。
「第四実施形態」
本実施形態では、挿入部504(挿入口503)の底面領域に、流体溜り511(図12参照)を設けない構成となっている。このような構成の場合には、検出部601の先端検出面602を挿入口503の底面に接触させて圧入することとなる。
また、このような構成であっても、第一の油通路30の導入口602aと油室510(連通路510a(図10参照)の上端)が対向して配されれば、導入口602aと油室510が連通した状態となり、過剰となった測定流体(作動油)Rが、油室510から第一の油通路30の導入口602aに導入される。
なお、本実施形態では、センサ連結部502と突き当てフランジ605(圧力センサ600)との隙間の密封構造と挿入部504(挿入口503)の底面領域に流体溜り511を設けない構成を組み合わせた一例を説明したが、これに限定されず、センサ連結部502と突き当てフランジ605(圧力センサ600)との隙間にシール溝606aにOリング606が配される密封構造(本実施形態)と、挿入部504(挿入口503)の底面領域に流体溜り511を設ける構成(第三実施形態の構成)とを組み合わせるものであっても良く、挿入部504(挿入口503)の底面領域に流体溜り511を設けない構成(本実施形態)と、センサ連結部502の挿入口503の周縁にシール溝606aにOリング606が配された構成(第三実施形態の構成)との組み合わせであっても本発明の範囲内である。
「第五実施形態」
第三実施形態と第四実施形態では、上述したとおり、第二の油通路40と油排出孔部240とを連絡する第二の連通溝51を備えているが、図16に示すように、油排出孔部240の位置をずらすことによって直接第二の油通路40と油排出孔部240とを連通させる構成とすれば、第二の連通溝51を設ける必要がなくなる。
この場合において、油排出孔部240は、図のように第二の油通路40の第二の連通口43よりも大径に形成することが可能であるが、これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
その他の構成及び作用効果は第一実施形態乃至第四実施形態と同様であってその説明は省略する。
「第六実施形態」
本実施形態では、過剰となった測定流体(作動油)Rの排出と油排出孔部240を封鎖する構成として、前記第一実施形態で説明した車両の後輪用の重量測定装置100の油排出孔部240と封鎖部242とによる構成に代えて、前記第三実施形態で説明した油排出孔部240と圧力センサ600とによる構成を適用して、重量測定装置100の油室510内の圧力が一定となるように管理している。
また、円筒部200bの外周面には、前記第三実施形態と同様に、周方向に90度の角度をあけて、第一の位置を標示するマーク60と第二の位置を標示するマーク70が印字されている。
この場合であっても、圧力センサ600を第一の位置にすることで、油室510の測定流体(作動油)Rが、第一の油通路30から第二の油通路40を経て油排出孔部240まで連通状態となり、圧力センサ600を取付部500に取り付ける作業によって、油室510の容積に対して過剰となった測定流体(作動油)Rは、前記第一の油通路30と第二の油通路40を経由して油排出孔部240から排出可能となる。
さらに、圧力センサ600を周方向に90度回転して、第二の位置とすることで、油室510の測定流体(作動油)Rは油排出孔部240と非連通状態となって、油排出孔部240が封鎖される。すなわち、圧力センサ600が封鎖部を兼ねる構成となっている。
なお、後輪用の車両の重量測定装置100のその他の構成については、前述した第一実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
2 アーム
5 コイルスプリング(スプリング)
100 車両の重量測定装置
200 ボトムプレート
203 ボトムプレートの下面
201 油室
202 溝部
202a 開口領域
220 カラー
300 ピストン
340 スプリングシート
400 圧力センサ
240 油排出孔部
242 封鎖部
R 測定流体(作動油)
Claims (5)
- スプリングの弾発力により移動する移動体と、
前記移動体の移動により、押圧変形可能なダイアフラムと、
所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
前記油室内の圧力変化を検出し得る圧力センサと、を含み、
前記油室内部の過剰な作動油を大気側へと排出可能な油排出孔部と、
前記過剰な作動油を排出した油排出孔部を封鎖してなる封鎖部と、を備えたことを特徴とする車両の重量測定装置。 - 下面側が懸架装置のアームに当接して設置され、上面側に開口する溝部を有するボトムプレートと、
前記溝部の開口領域を覆い、前記溝部とともに所定の測定流体を充填してなる所定空間の油室を形成するダイアフラムと、
前記溝部の開口領域の外径よりも大径に形成され、前記ダイアフラムの外径寄りの面部を、前記溝部の開口領域より外側の面部との間で挟み込んで密閉固定する環状のカラーと、
前記カラーの内径側で懸架装置の長さ方向に移動可能に備えられるとともに、前記カラーの上側でカラーと隙間を介して配され、懸架装置のスプリングの弾発力により前記ダイアフラムを押圧可能なピストンと、
前記スプリングの一端を受け、前記ピストンとの間に介在するスプリングシートと、
前記ボトムプレートの下面側に備えられ、前記ピストンの移動により変化可能な油室内の測定流体の圧力変化を検出し得る圧力センサと、を含み、
前記油室内部の過剰な作動油を大気側へと排出可能な油排出孔部と、
前記過剰な作動油を排出した油排出孔部を封鎖してなる封鎖部と、を備えたことを特徴とする車両の重量測定装置。 - 懸架装置に備えられ、
上面側を車両側に固定するとともに、環状に開口する溝部を下面側に設けてなる取付部と、
前記溝部の開口領域を覆い、前記溝部とともに所定空間の油室を形成する環状のダイアフラムと、
前記ダイアフラムの内径寄りの面部を、前記溝部の開口領域より内側の面部との間で挟み込んで密閉固定する環状のインナーカラーと、
前記溝部の開口領域の外径よりも大径に形成され、前記ダイアフラムの外径寄りの面部を、前記溝部の開口領域より外側の面部との間で挟み込んで密閉固定する環状のアウターカラーと、
前記インナーカラーの外径と前記アウターカラーの内径との間で懸架装置の長さ方向に移動可能に備えられ、懸架装置のスプリングの弾発力により前記ダイアフラムを押圧可能なピストンと、
前記スプリングの一端を受けるブッシュと、
前記ピストンと前記ブッシュとの間に介在され、相対回転可能に構成されている軸受装置と、
前記取付部に備えられ、前記ピストンの移動により変化可能な油室内の測定流体の圧力変化を検出し得る圧力センサと、を含み、
前記油室内部の過剰な作動油を大気側へと排出可能な油排出孔部と、
前記過剰な作動油を排出した油排出孔部を封鎖してなる封鎖部と、を備えたことを特徴とする車両の重量測定装置。 - 前記圧力センサは、
前記油排出孔部と前記油室とを連通状態とする第一の位置と、前記油排出孔部と前記油室とを非連通状態とする第二の位置に変位可能に構成されており、
前記封鎖部は、前記第二の位置に変位した前記圧力センサが兼ねていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両の重量測定装置。 - 前記圧力センサには、前記第一の位置に変位したときに前記油排出孔部と前記油室とを連通せしめ、前記第二の位置に変位したときに前記油排出孔部とずれることで前記油排出孔部と前記油室とを非連通状態とする油通路を備え、
前記第二の位置に変位した前記圧力センサの所定箇所が、前記油排出孔部を封鎖する封鎖部として機能することを特徴とする請求項4に記載の車両の重量測定装置。
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