JP6819436B2 - 車両の重量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の重量を測定する装置、特に自動車の懸架装置に組込み過積載を検出する車両の重量測定装置に関するものである。
自動車、特に、種々の荷物などを運搬するトラックやバンなどの商用車において、法定積載量を超えて道路を通行する不法な過積載が社会問題となっている。これは、一度にたくさんの荷物を運搬したほうが運送費を少なくできるからである。
しかし、このような過積載は次のような種々の問題を招く虞を有しており、避けなければならないものである。
(1)過積載により自動車の運動性能が低下したり、構成部品が破損したりする虞があるため、事故の原因となることがある。例えば、車軸(ハブ)の破損、タイヤの破損(バースト)、制動距離が長くなりブレーキが過熱して効きにくくなる、車両が横転し易くなるなど、事故等を招く要因を多数有している。
(2)過積載により道路の損傷が激しくなるため、道路のメンテナンス費用が掛かる。
このような過積載の防止が困難となっている原因は多々あるが、その内の一つには、積載重量が運転手あるいは同乗者などから容易に認識できないということにある。
すなわち、従来、車両の荷重測定(積載重量測定)は、台秤に測定対象の車両を載せて行っていた。
しかし、台秤の設置は、施設が大がかりで広い設置スペースを必要とするため、及び設置コストが嵩むため、設置できる台秤の台数が制限され多くの車両を測定することなど物理的にも無理があった。
そこで、昨今では、特許文献1などに開示されているように、車両自体に搭載して荷重を測定することを可能とした簡易的な荷重測定装置が多々提案されている。
例えば、特許文献1に開示の先行技術は、車両の荷重が掛かることで伸縮する被荷重部材の異なる取付箇所に2つの溶着部分が溶着されるベースアッシーと、該ベースアッシーにより支持され、車両に掛かる荷重の変化により2つの溶着部分が接近離間する方向にベースアッシーが伸縮することで出力が変化する圧縮歪検出用センサ素子と、該圧縮歪検出用センサ素子の出力を増幅するアンプが実装された回路基板とで構成し、圧縮歪を検出することにより荷重測定する簡易的な荷重測定装置である。
特開2001−330503
しかし、従来のこの種の荷重測定装置にあっては、特許文献1のように構成が複雑でかつ回路基板やアンプなどを備える必要があるためコスト高を招いていた。また、これら荷重測定装置が衝撃を受け易い箇所に備えられるため、回路基板やアンプなどに支障を来す虞もあった。
そこで本願の発明者等は、懸架装置に掛かる圧縮方向荷重を計測し得る簡易かつ安価で耐久性に優れた車両の重量測定装置(過積載検出装置)を提供することで上記問題点を解消することに成功し、先に出願をしている(例えば、特願2015−241305号)。具体的には、重量測定装置を懸架装置に一体に備える構成であって、懸架装置のコイルスプリングによって軸方向に移動可能に構成されたピストンが、ダイアフラムを押圧することによって油室内に充填されている測定流体に圧力を掛け、その圧力変化を圧力センサで検出する構成である。
上記先の出願においては、ピストンとダイアフラムの間にはパッドが備えられているが、このパッドの保持構造が不十分(ルーズ)であると、パッドが移動して偏磨耗する虞がある。
また,ダイアフラムは、パッドの摺接領域によって繰り返し変形させられるうちに、ダイアフラムの押圧領域の下面には、フレッチング摩耗(微小振動磨耗)が生じ、この摩耗がダイアフラムの破損の要因となるだけでなく、ダイアフラムの変形精度が悪化することによって計測精度が低下する要因ともなる。先の出願において、上記各問題点を解決するため特有の技術的手段を講じているが、本願発明者等は、さらに優れた作用効果を発揮すべく鋭意研究を重ねた。
本発明は従来技術の有するこのような問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、パッド及びダイアフラムの摩耗防止を図ることが可能な重量測定装置を提供することにある。
この目的を達成するために、第1の本発明は、スプリングの弾発力により移動する移動体と、
前記移動体の移動により、押圧変形可能なダイアフラムと、
所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
前記油室内の圧力変化を検出し得る圧力センサと、
前記油室と対向して前記移動体とダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、
前記移動体と前記パッドとには、いずれか一方に保持構造が設けられ、いずれか他方に前記保持構造によって保持される被保持構造が設けられており、
前記移動体には、前記パッドと対向する領域に潤滑剤を貯留可能な潤滑剤貯留領域が形成され、
前記パッドには、前記潤滑剤貯留領域から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域に潤滑剤を供給可能な潤滑剤供給部が形成されていることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第2の本発明は、第1の本発明において、前記移動体には、前記パッドと当接して保持可能な環状凹溝が前記保持構造として形成され、
前記パッドには、前記環状凹溝に当接して保持される凸部が前記被保持構造として形成され、
前記潤滑剤貯留領域は、前記環状凹溝の溝底面に形成されていることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第3の本発明は、第2の本発明において、前記環状凹溝は断面視V形の凹溝で、
前記潤滑剤貯留領域は、前記V形の凹溝の溝底中央に形成した環状溝で、
前記凸部は、前記凹溝に嵌合可能な断面視V形に形成されていることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第4の本発明は、第1の本発明乃至第3の本発明のいずれかにおいて、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、円周上に等間隔で形成される複数個の貫通孔部であることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第5の本発明は、第4の本発明において、前記複数個の貫通孔部は、同心円状に設けられていることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第6の本発明は、第2の本発明又は第3の本発明において、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、前記パッドの凸部周面から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域にわたって切り欠かれている一個乃至複数個の切欠溝であることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
第7の本発明は、第2の本発明又は第3の本発明において、前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、円周上に等間隔で形成される複数個の貫通孔部と、
前記潤滑剤貯留領域と連通し、前記パッドの凸部周面から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域にわたって切り欠かれている一個乃至複数個の切欠溝であることを特徴とする車両の重量測定装置としたことである。
本発明によれば、パッド及びダイアフラムの摩耗防止を図ることが可能な重量測定装置を提供し得た。
本実施形態における車両の重量測定装置の一実施形態を示す平面図である。 図1のII−II線断面図である。 本実施形態における車両の重量測定装置の一実施形態における要部を拡大して示す概略縦断面図である。 (a)はピストン対向面側から見たパッドの概略斜視図、(b)はダイアフラム対向面側から見たパッドの概略斜視図である。 パッドの他の実施形態で、(a)はピストン対向面側から見たパッドの概略斜視図、(b)はダイアフラム対向面側から見たパッドの概略斜視図、(c)は組み込み状態を示す要部の拡大概略縦断面図である。 パッドの他の実施形態で、(a)はピストン対向面側から見たパッドの概略斜視図、(b)はダイアフラム対向面側から見たパッドの概略斜視図、(c)は組み込み状態を示す要部の拡大概略縦断面図である。
以下、本発明の車両の重量測定装置(過積載検出装置)の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。
本実施形態では、本発明の車両の重量測定装置100を自動車の懸架装置(サスペンション)に用いた実施の一形態を示す。なお、本実施形態は、本発明の一実施形態であって、何等これに限定解釈されるものではなく本発明の範囲内で設計変更可能である。
本実施形態の車両の重量測定装置100は、例えば、上面側が車両側に取り付けられるセンサーボディー250と、センサーボディー250の下面に備えられるカラー(アウターカラー260,インナーカラー240)と、センサーボディー250とカラー(アウターカラー260,インナーカラー240)とによって挟まれて固定されるダイアフラム220と、図示しないコイルスプリングの弾発力により、ダイアフラム220を鉛直方向(図中矢印Vで示す方向、軸方向ともいう。)に押圧可能なピストン(移動体)230と、ピストン(移動体)230とダイアフラム220との間に配設されるパッド210と、センサーボディー250とダイアフラム220との間で形成され、所定の測定流体(作動油)Rを充填してなる油室290と、センサーボディー250の外径面252に備えられ、油室290と連通して油室290内に充填されている測定流体Rの圧力変化を検出し得る圧力センサ300と、で構成されている(図1乃至図6参照)。
センサーボディー250は、中心に鉛直方向に貫通した孔部253を有する所定径で所定肉厚(鉛直方向の肉厚)の円環状に形成されるとともに、下面251側から鉛直方向で上方に向けて所定深さで凹設される円環状の第一の凹部254が形成されている(図2参照。)。
第一の凹部254は、アウターカラー(カラー)260と、ピストン230の一部(環状摺動部231)と、インナーカラー(カラー)240の一部(円環部241)と、をそれぞれ収容可能な鉛直方向深さと、水平方向幅(図中符号Wで示す方向の幅)をもって構成されている(図2参照。)。
第一の凹部254の内径から鉛直方向で上方に向けて所定深さで凹設される円環状の第二の凹部255が凹設されている。
第二の凹部255は、インナーカラー240の一部(円筒部242)を収容可能な鉛直方向深さと水平方向幅をもって構成されている(図2参照。)。
そして、第一の凹部254の内部上面には、第一の凹部254の内径を共有して鉛直方向で上方に向けて所定深さで凹設される第三の凹部256が凹設されている(図2参照。)。
第三の凹部256は、円環状のダイアフラム220を収容可能な鉛直方向深さと水平方向幅をもって構成されてダイアフラム収容凹部として機能する凹部である。
そして、第三の凹部256の内部上面には、センサーボディー250内に向けて所定深さで環状の第四の凹部(環状凹部)257が凹設されている(図2参照)。
第四の凹部(環状凹部)257は、ダイアフラム220とともに油室290を構成する凹部である。第四の凹部257は、外径が第三の凹部256の外径よりも小径で、内径が第三の凹部256の内径よりも大径である環状に形成されている(図2参照。)。
センサーボディー250の外径面252の所定位置には、圧力センサ300を外径面に直交するように連結して配設するセンサ連結部(連結孔)258が凹設されており、センサ連結部(連結孔)258は油室290と連通している(図2参照。)。
また、センサーボディー250には、アウターカラー260とインナーカラー240をそれぞれ固定するための連結ボルト(皿ボルト)400,500を通す複数個のボルト通し孔250a,250bが周方向に所定の間隔で複数個備えられている。
圧力センサ300は、油室290内に充填されている測定流体Rの圧力変化を検出し得るものであって、例えば、圧力を測定し、これを電圧信号に変換して伝送されるもので、円柱状に形成されたセンサ本体部301から一体に備えた検出部302を有している。
なお、本発明にて想定される圧力センサは周知構造のものが適宜本発明の範囲内において選択使用されるものであり、特に限定解釈はされず、本発明の範囲内で最適なものが適宜選択可能である。
本実施形態の圧力センサ300は、センサーボディー250の外径面252に凹設されているセンサ連結部258に検出部302を挿入するとともに、先端検出面303を油室290内に臨ませて圧力センサ300が外径面252に対して直交するように配設されている(図1及び図2参照。)。
また、圧力センサ300は、変換した電気信号を車体側の表示装置へと伝送する図示しない配線が接続されている。
センサ連結部258と圧力センサ300との接続は、測定流体Rが漏れないように所定の密封構造を介して接続することが必要である。密封構造は特に説明はしないが、周知の密封構造が本発明の範囲内で最良の形態が採用される。
また、圧力センサ300は、必ずしもセンサーボディー250の外径面252に配設することはなく、先端検出面303が油室290内に臨む限りにおいて、センサ連結部258をセンサーボディー250の上面や下面の任意位置に設けて配設することが可能で、設置時において支障のない位置を採択して配設することが可能である。
ダイアフラム220は、第四の凹部(環状溝部)257の開口領域を覆い、第四の凹部(環状溝部)257とともに所定空間の油室290を形成する薄肉円環状に形成されており、第四の凹部257が形成されているセンサーボディー250の内部上面に、ボルト止めされるアウターカラー260とインナーカラー240により締め付けて挟着されている。
本実施形態では、第三の凹部256の鉛直方向深さと同じ厚みを有するとともに、同じ水平方向幅をもって構成されている。
ダイアフラム220は、例えば、本実施形態では、油室290を形成する第四の凹部257と対向する領域(油室押圧領域)の外径側には、センサーボディー250の内部上面とアウターカラー260とに挟まれる密封領域A2を形成するとともに、内径側には、センサーボディー250の内部上面とインナーカラー240とに挟まれる密封領域A3を形成している。
ダイアフラム220の材質は、ピストン(移動体)230の移動により押圧変形可能な程度に柔軟で、かつ耐久性(耐寒性・耐摩耗性・耐油性)がある素材であれば良く、特に限定解釈されるものではないが、例えば、ニトリルゴム・テフロン(登録商標)・クロロプレンゴム・ふっ素ゴム・エチレンプロピレンゴムなど、流体の特質に合った材料を選択する。また、薄肉のステンレス製などからなる金属製のダイアフラムであってもよく本発明の範囲内である。
油室290は、ピストン230の移動によって、ダイアフラム220の油室押圧領域が第四の凹部(溝部)257内方に向けて押圧変形されることにより、油室290内に臨む圧力センサ300の先端検出面303にかかる圧力変化を検出可能である。
油室290には、所定の測定流体Rが気泡を発生させることなく一杯に密封充填されている。測定流体Rは、特に限定解釈されず油室内に密封充填される周知一般の流体が本発明の範囲内で設計変更可能である。
カラーは、本実施形態では、第一の凹部254の内部最大径面部(外径面)254aと密着可能な外径を有する環状のアウターカラー260と、アウターカラー260の内径よりも小径の外径を有し、アウターカラー260の内径との間に環状の空間領域A1を形成してなる環状のインナーカラー240とで構成されている。
アウターカラー260は、第一の凹部254の鉛直方向凹部深さと略同一の鉛直方向肉厚を有する円環状に形成されており、皿ボルト400を介して、センサーボディー250の上面側から締め付け固定されて一体化されている(図2参照。)。また、アウターカラー260の内径は、第四の凹部257の外径と同一径を有している(図2。)。
また、皿ボルト400を螺合する複数個の雌ネジ孔260aが周方向に所定の間隔で複数個備えられている。
インナーカラー240は、第一の凹部254内に収容される円環部241と、円環部241よりも小径で、円環部241から鉛直方向で上方に向けて突設され、第二の凹部255の鉛直方向深さと同一の鉛直方向肉厚を有する円筒部242とで構成されている(図2参照。)。
円環部241は、センサーボディー250の孔部253と同一径の内径を有するとともに、第四の凹部257の内径と同一径の外径を有した所定径で所定肉厚の円環状に形成されている。円環部241の肉厚は第一の凹部254の鉛直方向凹部深さと略同一の鉛直方向肉厚とする。
円筒部242は、円環部241の内径と同一径で、第二の凹部255の内部最大径(外径面)と密着可能な外径を有するように形成されて鉛直方向で上方に向けて円環部241と一体成形されている。
インナーカラー240は、皿ボルト500を介して、センサーボディー250の上面側から締め付け固定されて一体化されている。
また、皿ボルト500を螺合する複数個の雌ネジ孔240aが周方向に所定の間隔で複数個備えられている。
本実施形態では、例えば、次に示すように所定のシール部材を備えてそれぞれの密封領域A2,A3とさらにその周辺の密封効果を向上させている。
密封領域A2は、アウターカラー260の上面に環状の第1のシール溝260bを設けるとともに、第1のOリング270を挿入してダイアフラム220の下面部との間で第1のOリング270が圧縮された密封領域と、センサーボディー250の内部上面に環状の第2のシール溝250cを設けるとともに、第2のOリング271を挿入して、ダイアフラム220の上面との間で第2のOリング271が圧縮された密封領域と、で構成している。
密封領域A3は、インナーカラー240の上面に環状の第3のシール溝240bを設けるとともに、第3のOリング272を挿入してダイアフラム220の下面部との間で第3のOリング272が圧縮された密封領域と、センサーボディー250の内部上面に環状の第4のシール溝250dを設けるとともに、第4のOリング273を挿入して、センサーボディー250の下面との間で第4のOリング272が圧縮された密封領域と、で構成している。
従って、本実施形態によれば、密封領域A2にて、第2のOリング271が圧縮され、かつ密封領域A3にて、第4のOリング273が圧縮されて油室290近傍の密封領域A2,A3を密封しているため、油室290からの測定流体Rの漏洩防止が十分に図り得る。
また、本実施形態では、密封領域A2にて、第1のOリング270が圧縮され、かつ密封領域A3にて、第3のOリング272が圧縮されて潤滑剤貯留領域(グリース溜まり)近傍の密封領域A2,A3を密封しているため、潤滑剤貯留領域(グリース溜まり)からの潤滑剤Gの漏洩防止が十分に図り得る。
さらに本実施形態では、第1のシール溝260bよりも外径寄りのアウターカラー260の上面に環状の第5のシール溝260cを設けるとともに、第5のOリング274を挿入して、第一の凹部254の下面との間で第5のOリング274が圧縮されて密封領域A4が形成されている。これにより、測定流体Rと潤滑剤Gとの双方のさらなる漏洩防止を図ることが可能である。
上述のとおり、幾重もの密封構造を採用しているため、密封信頼性が極めて高いものとなる。また、本実施形態では、上述のとおり相対移動がない領域に密封構造を設けたためシール耐久性も高い。
また、さらに、ダイアフラム220を、第3の凹部(ダイアフラム収容凹部)256よりも肉厚に形成し、センサーボディー250とカラー(アウターカラー260,インナーカラー240)に挟まれるときに圧縮されて密封可能な厚さとなる密封構造を設ければ、密封信頼性をさらに高いものとすることができる。
ピストン(移動体)230は、本実施形態では、アウターカラー260の内径とインナーカラー240の外径との間に形成される空間領域A1にて、前記内径と外径とに摺動可能に配設される鉛直方向に所定高さの環状摺動部231と、環状摺動部231の下方外周から幅方向(図2にてWで示す方向)で外方に向けて大径に一体成形されるピストンフランジ部232とで構成されている。
ピストンフランジ部232側で図示しないコイルスプリングによって押圧され、ピストン全体が鉛直方向に移動可能に構成される。
ピストン(移動体)230の環状摺動部231の上面、すなわち、パッド210と対向する側の環状の面部には、所定形状の保持構造280が設けられている(図3。)。
保持構造280は、パッド210が当接して保持可能な断面視で略V字形状に形成された環状凹溝で、環状の内側テーパー面281と、内側のテーパー面281よりも大径で環状の外側テーパー面282とを有し、内側テーパー面281の下端と外側テーパー面282の下端との間の溝底中央(溝底面)には、潤滑剤Gを貯留可能な潤滑剤貯留領域(グリース溜まり)283が形成されている。
内側テーパー面281と外側テーパー面282との傾斜角度は特に限定されず任意に設計変更可能である。
潤滑剤貯留領域283は、本実施形態では、断面視で略矩形状に窪んだ鉛直方向で所定深さの環状溝に形成されている。潤滑剤貯留領域283の形状は本実施形態に限定されるものではなく、例えば断面視でV字状や球状等任意である。
潤滑剤貯留領域283に貯留される潤滑剤Gは、例えばグリース等の周知の潤滑剤が本発明の範囲内で適宜選択可能である。
本実施形態において貯留される潤滑剤Gは、当該潤滑剤貯留領域283内にのみ貯留されているのではなく、パッド210の潤滑剤供給部内にも貯留されているが、貯留される量は限定されない。
また、本実施形態では周方向に連続した環状溝をもって潤滑剤貯留領域283を説明するが、潤滑剤貯留領域283は、周方向に断続して設けられているものであってもよい。このように断続的に設ける場合、等間隔であっても不等間隔であってもよい。
さらに、潤滑剤貯留領域283は複数設けられていてもよく、また、それぞれの潤滑剤貯留領域283が独立していても良いし、連続(連通)していてもよい。保持構造(環状凹溝)280の内側テーパー面281や外側テーパー面282に設けることも想定される。
パッド210は、油室290と対向してピストン230とダイアフラム220との間に備えられている。
本実施形態では、第四の凹部257、すなわち油室290の環状の開口領域291に対向する環状に形成され、ダイアフラム220と密着して当接するように平坦に形成された上面(ダイアフラム220との当接領域)211が、油室290の環状の開口領域291内に収まる程度の内径・外径をもって形成されるとともに、上面211から一体に被保持構造(凸部)212が環状に設けられており、この被保持構造(凸部)212がピストン230の保持構造(環状凹溝)280に当接して収容保持されている。
被保持構造(凸部)212は、ピストン230の保持構造(環状凹溝)280に当接して収容保持可能な断面視V形に形成されている。本実施形態では、上面211から一体に垂設される短尺円環部213を介して下方に向けて徐々に径が小さくなる(下方に向けて窄まる)内側テーパー面214と外側テーパー面215とを有しており、内側テーパー面214の下端と外側テーパー面215の下端との間に設けられている環状の平坦面(底面)216は、環状の上面211に対して幅狭状の環状に形成されている。
また、本実施形態では、平坦面216が、前記潤滑剤貯留領域283よりも幅狭状に形成され、潤滑剤貯留領域283内に平坦面216の一部が入り込んでいるように構成されている(図3。)。
また、パッド210は、ピストン230の保持構造(環状凹溝)280に当接して収容保持され、ピストン230が非押圧状態であるときに、パッド210の上面211がダイアフラム220を押圧することなく接している状態になるように構成されている(図3の状態)。
そして、パッド210には、前記パッド210と前記ダイアフラム220とが当接する領域、すなわち、パッド210の上面に向けて前記潤滑剤貯留領域283から潤滑剤Gを供給可能な潤滑剤供給部217が形成されている
潤滑剤供給部217は、例えば本実施形態では、潤滑剤貯留領域283と対向して連通し、円周上に等間隔で形成される複数個の貫通孔部である(図4参照。)。
本実施形態の潤滑剤供給部(貫通孔部)217は、被保持構造(凸部)212の先端に設けられている環状の平坦面216から、上面(ダイアフラム当接面)211に至って貫通する円筒状に形成され、平坦面216の周方向に等間隔で複数個設けられている。
本実施形態では、平坦面216の径方向幅を直径とする円筒状に形成されている。
従って、本実施形態では、パッド210の被保持構造(凸部)212が、ピストン230の保持構造(環状凹溝)280に当接して収容保持されるため、図示しないコイルスプリングで押圧されたピストン230の昇降運動が生じてもピストン230の保持構造(環状凹溝)280からパッド210がずれることなく保持される。
よってパッド210の保持が十分に図れ、ずれ(移動)によるパッド210の偏磨耗も防止し得る。
また、ピストン230の保持構造(環状凹溝)280に設けられている潤滑剤貯留領域283に貯留されている潤滑剤(グリース等)Gが、パッド210に設けた潤滑剤供給部(貫通孔部)217を介してパッド210の上面211へと供給可能な構成を採用し、ダイアフラム220とパッド210との間に潤滑剤Gが供給されるように構成しているため、パッド210及びダイアフラム220の摩耗(フレッチング摩耗・微小振動磨耗)防止を図ることが可能になった。これにより、ダイアフラム220の破損や、ダイアフラム220の変形精度の悪化もなくなるため、計測精度の向上が図り得る。
潤滑剤貯留領域283に貯留されている潤滑剤Gは、パッド210に設けられる潤滑剤供給部217を介してパッド210の上面211へと供給されるほか、保持構造(環状凹溝)280側の内側テーパー面281とパッド210の被保持構造(凸部)212側の内側テーパー面214との間、及び保持構造(環状凹溝)280側の外側テーパー面282とパッド210の被保持構造(凸部)212側の外側テーパー面215との間に沿ってそれぞれ供給される。
すなわち、保持構造(環状凹溝)280側の内側テーパー面281とパッド210の被保持構造(凸部)212側の内側テーパー面214との間、及び保持構造(環状凹溝)280側の外側テーパー面282とパッド210の被保持構造(凸部)212側の外側テーパー面215との間をも潤滑してパッド210とピストン230の摩耗防止を図っている。
図5は、潤滑剤供給部217の他の実施の形態を示す。
本図示例の潤滑剤供給部217は、潤滑剤貯留領域283と連通し、同心円状に複数設けられている貫通孔部である。
本実施形態では、先端の平坦面216を挟んだ両テーパー面(内側テーパー面214,外側テーパー面215)に設けられ、内側テーパー面214の周方向に等間隔で設けられる複数個の貫通孔部217の集合体からなる第一の貫通孔部群と、外側テーパー面215の周方向に等間隔で設けられる複数個の貫通孔部217の集合体からなる第二の貫通孔部群と、で構成されている。
本実施形態によれば、このように第一の貫通孔部群と第二の貫通孔部群によって多数の貫通孔部217が設けられるため、潤滑剤Gの供給量が多くなり、パッド210とピストン230との当接面の摩耗が防止し得る。
貫通孔部群は、パッド210の強度が維持できるのであれば特にその配設数には限定解釈されない。
また、複数設けられる貫通孔部群のそれぞれの潤滑剤供給部(貫通孔部)217の数量は同一であっても異なっていてもよい。さらに、それぞれの貫通孔部群を構成している潤滑剤供給部(貫通孔部)217の位相は必ずしも同じである必要はなく、また等間隔に配置する必要もない。
図6は、潤滑剤供給部217の他の実施の形態をさらに示す。
本図示例の潤滑剤供給部217は、パッド210の被保持構造(凸部)212の周面、すなわち内側テーパー面214と外側テーパー面215に潤滑剤貯留領域283と連通した切欠溝が形成されており、切欠溝(潤滑剤供給部)217は、パッド210の上面211にわたって切り欠かれている。
切欠溝(潤滑剤供給部)217は、本実施形態では、所定幅の切欠溝(潤滑剤供給部)217が、周方向に等間隔で複数個設けられている。なお、この切欠溝(潤滑剤供給部)217は、少なくとも一個設けられていればよく、その配設数は本発明の範囲内で設計変更可能である。本図示例によれば、複数個の切欠溝(潤滑剤供給部)217により、保持構造(環状凹溝)280の内側テーパー面281と被保持構造(凸部)212の内側テーパー面214との間、及び保持構造(環状凹溝)280の外側テーパー面282と被保持構造(凸部)212の外側テーパー面215との間を通って潤滑剤Gが供給されるため、パッド210とピストン230との当接面の摩耗が防止し得る。
また、特に図示はしないが、潤滑剤供給部217は、潤滑剤供給部(貫通孔部)217と、前記潤滑剤供給部(切欠溝)217との組合せ構造であってもよく、本発明の範囲内で設計変更可能である。すなわち、図4に示す実施形態と図5に示す実施形態のいずれかと、図6に示す実施形態と、を組み合わせた潤滑剤供給部構成を採用することも可能である。さらに、図4に示す実施形態と図5に示す実施形態と図6に示す実施形態の全てを組み合わせた潤滑剤供給部構成を採用することも可能である。
保持構造280は、本実施形態に示すように環状の凹溝に限らず、例えば、パッド210の被保持構造212の凸部を周方向に断続的に設けた凸部とした場合には、保持構造280も周方向に断続的に設ける凹溝としてもよく本発明の範囲内で任意に設計変更可能である。
また、特に限定解釈されるものではないが、パッド210は、ダイアフラム220とピストン230との間で摺動するため、自己潤滑性に優れた硬質の合成樹脂材、例えばデルリン(登録商標)等のポリアセタール樹脂からなるものなどが好ましい。
なお、ピストン(移動体)230とパッド210とのいずれか一方に保持構造(凹溝)280が設けられ、いずれか他方に前記保持構造280によって保持される被保持構造(凸部)212が設けられているものであれば本発明の範囲内であるため、本実施形態とは逆の構造、すなわち、ピストン230側に被保持構造(凸部)212が設けられ、パッド210側に保持構造(凹溝)280が設けられる形態であってもよい。
また、ピストン230のピストンフランジ部232とアウターカラー260及びインナーカラー240のそれぞれの下面との間には、パッド210を収容保持した状態で所定の隙間Pを有してセットされる。
所定の隙間Pは、重量測定装置100が想定する定格荷重を受けた場合に、ダイアフラム220の変形等に起因してピストン230が懸架装置の長さ方向(図中符号Vで示す鉛直方向)に進退すると想定される距離よりも大きな隙間に設定される必要がある。ピストン230が進退すると想定される距離よりも小さな隙間では、車両の重量を計測中に隙間Pがなくなり、ピストン230の進退が規制されて正確な重量測定に支障があるからである。
本発明は、後輪側の懸架装置に組み込まれる形態に係らず、前輪側の懸架装置に組み込む形態にも採用可能であり、また、種々の形態の懸架装置に採用可能である。
100 重量測定装置
210 パッド
211 上面
212 被保持構造(凸部)
217 潤滑剤供給部
220 ダイアフラム
230 ピストン(移動体)
240 インナーカラー
260 アウターカラー
280 保持構造
283 潤滑剤貯留領域(グリース溜まり)
290 油室
300 圧力センサ
R 測定流体(作動油)
G 潤滑剤(グリース)

Claims (7)

  1. スプリングの弾発力により移動する移動体と、
    前記移動体の移動により、押圧変形可能なダイアフラムと、
    所定の測定流体を充填し、前記ダイアフラムの押圧により内部圧力が変化可能な油室と、
    前記油室内の圧力変化を検出し得る圧力センサと、
    前記油室と対向して前記移動体とダイアフラムとの間に備えられるパッドと、を含み、
    前記移動体と前記パッドとには、いずれか一方に保持構造が設けられ、いずれか他方に前記保持構造によって保持される被保持構造が設けられており、
    前記移動体には、前記パッドと対向する領域に潤滑剤を貯留可能な潤滑剤貯留領域が形成され、
    前記パッドには、前記潤滑剤貯留領域から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域に潤滑剤を供給可能な潤滑剤供給部が形成されていることを特徴とする車両の重量測定装置。
  2. 前記移動体には、前記パッドと当接して保持可能な環状凹溝が前記保持構造として形成され、
    前記パッドには、前記環状凹溝に当接して保持される凸部が前記被保持構造として形成され、
    前記潤滑剤貯留領域は、前記環状凹溝の溝底面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の重量測定装置。
  3. 前記環状凹溝は断面視V形の凹溝で、
    前記潤滑剤貯留領域は、前記V形の凹溝の溝底中央に形成した環状溝で、
    前記凸部は、前記凹溝に嵌合可能な断面視V形に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両の重量測定装置。
  4. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、円周上に等間隔で形成される複数個の貫通孔部であることを特徴視する請求項1乃至3のいずれかに記載の車両の重量測定装置。
  5. 前記複数個の貫通孔部は、同心円状に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両の重量測定装置。
  6. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、前記パッドの凸部周面から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域にわたって切り欠かれている一個乃至複数個の切欠溝であることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の車両の重量測定装置。
  7. 前記潤滑剤供給部は、前記潤滑剤貯留領域と連通し、円周上に等間隔で形成される複数個の貫通孔部と、
    前記潤滑剤貯留領域と連通し、前記パッドの凸部周面から前記パッドと前記ダイアフラムとが当接する領域にわたって切り欠かれている一個乃至複数個の切欠溝であることを特徴とする請求項2又は3のいずれかに記載の車両の重量測定装置。
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