JP2007016591A - 湿潤性舗装システム - Google Patents

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JP2007016591A JP2006241068A JP2006241068A JP2007016591A JP 2007016591 A JP2007016591 A JP 2007016591A JP 2006241068 A JP2006241068 A JP 2006241068A JP 2006241068 A JP2006241068 A JP 2006241068A JP 2007016591 A JP2007016591 A JP 2007016591A
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Hidetaka Komiya
英孝 小宮
Hiroyuki Akagawa
宏幸 赤川
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Abstract

【課題】導水部材の目詰りを防止するとともに、敷地面積が広い場所であっても地表面に影響を与えることなく配備可能とする。
【解決手段】透水性を有する路盤2の内部に設けられるとともに、上部に内外を連通するスリットが設けられ、かつ内部を水が流通可能な暗渠12と、前記路盤2の上部に敷設される遮水性を有する遮水シート10と、該遮水シート10の上部に敷設されるとともに、端部が前記スリットを介して前記暗渠12内に挿入され、該暗渠12内を流通する水内に浸漬される導水性を有する導水シート3と、該導水シート3の上部に敷設される砂層4と、該砂層4の上部に敷設される透水性を有する透水性舗装材5と、前記暗渠12に導水用配管を介して接続されて、該暗渠12に水を供給する上水道又は中水道からなる水源とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、吸水性を有する透水性舗装(以下、「透水性舗装」と称するが、この透水性舗装は透水性を有する他、吸水性をも有している)において、舗装表面を湿潤状態にして、その乾燥を防止し、地表温度の上昇を抑制する機能を備えた湿潤性舗装システムに関する。
近年、不透水性舗装による弊害に鑑み、雨水の浸透と空気の疎通を促進して、街路樹の育成を図りつつ、下水道の負担を軽減して都市河川の氾濫を防止し、地下水の涵養を目的として、透水性舗装が行われている。
ところで、この透水性舗装では、透水性アスファルトや透水性舗装ブロックに代表される舗装材料の保水性が極めて小さいために、吸収した雨水が短時間の日射ですぐに乾燥状態になり、地表面の温度が上昇する。つまり、降雨後、雨水は地中に浸透するが、舗装表面近傍に水分が保持されないため、舗装表面が急速に乾燥しやすく、また、土壌や植生が持つような蒸発散の機能がないため、乾燥後は非透水性の舗装と熱的特性は変わらず、夏期には舗装面の高温化により人々に不快感を与え、冬期には都市の乾燥化を招く一因となる。
そこで、本出願人は、先に、透水性舗装の路肩に設けた側溝の水を透水性舗装に導き、この水により路面の湿潤性を保ち、蒸発潜熱を利用して路面を冷却する方法を提案した。
図3は、その舗装システムを示すもので、1は路床、2は路床1の上部に敷設された路盤であり、路盤2上には、遮水シート10、不織布などからなる導水シート3が敷設され、この導水シート3上に砂層4を介して透水性舗装材5を敷設し、路面としている。
以上の舗装道路の路肩部にはその延長方向に沿ってU字形断面をした側溝6が設けられ、この側溝6は透水蓋7によって閉鎖されており、この側溝6内には前記導水シート3の側縁部が突出し、この垂下端を導水部材3aとして側溝6の内底面に浸漬させている。遮水シート10は、導水シート3を通る水が落下しないようにするためのものであり、降雨時には透水性がある程度の開口があるものとすることもできる。
従ってこの場合のシステムによれば、路面に降雨があると、雨水は舗装材5→砂層4→導水シート3→遮水シート10→路盤2→路床1を通じて地下に浸透する。また、雨水の一部は蓋7を通じて側溝6に貯留され、過度な水は下流側に設けた集水枡を通じて暗渠などに排水される。また、路面およびその下層が乾燥状態にあるときは、側溝6内にたまった雨水の一部を導水部材3aで吸水し、その毛管現象によって路盤2上に位置する導水シート3の全面に水平拡散させ、さらに拡散水は砂層4および舗装材5を通じて路面を湿潤状態に保つと同時に、路面より順次蒸発し、この蒸発潜熱によって、路面を冷却する。
従って、以上のシステムによれば、例えば夏期に通常の乾燥した舗装表面が60℃に近い時であっても、地表面の温度を30℃程度に抑えることが可能であり、雨水の一部を取入れて自然循環させるため、設備費などもより安価でよく、歩道などに加え、公園、イベント会場、レジャーランドなど人の集まる場所や、運動場などの人工芝にこの湿潤性舗装システムを適用することによって、舗装面あるいは、地表面からの照り返しと輻射熱を軽減でき、地表面の温度上昇が抑制され、快適な環境が得られる。
ところが、以上の構造においては、自然水を主体として透水蓋7またはこれと側溝6との隙間より側溝6内に取入れることを想定しているために、一見経済的である反面、内部に供給される水は、路面から荒い流された微細泥土を含んでいるため、導水部材3aが早期目詰りを起し易く、機能低下するおそれがある。また、透水蓋7を通じて側溝6内に日が射すことによって、植物、その他微生物が繁殖し、これらの繁殖によっても導水部材3aの機能を損ねる原因となる。したがって、これらの不具合を取除くには、メンテナンスを頻繁に行なわなければならず、却ってランニングコストの面で問題となる。
なお、側溝そのものはコンクリート製ブロックであり、本来は歩車道境界などに埋設されるものであるため、比較的小幅の道路の湿潤化には適合する。しかし、広い敷地に埋設する場合には、その設置幅ピッチを、毛管現象により湿潤する範囲としなければならず、敷地面積に対する側溝の占有面積割合が大となり、加えて蓋を敷地面に突出させなければならないことから、運動場などでは実用化に適さないものとなる。
本発明は、以上の技術課題を解決するものであり、その目的は、路面湿潤のための供給管を暗渠方式として地盤内に完全に埋込むことにより、導水部材の目詰りを防止し、また敷地面積が広い場所であっても地表面に影響を与えることなく配備可能とした湿潤性舗装システムを提供するものである。
前記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る湿潤性舗装システムは、透水性を有する路盤の内部に設けられるとともに、上部に内外を連通するスリットが設けられ、かつ内部を水が流通可能な暗渠と、前記路盤の上部に敷設される遮水性を有する遮水シートと、該遮水シートの上部に敷設されるとともに、端部が前記スリットを介して前記暗渠内に挿入され、該暗渠内を流通する水内に浸漬される導水性を有する導水シートと、該導水シートの上部に敷設される砂層と、該砂層の上部に敷設される透水性を有する透水性舗装材と、前記暗渠に導水用配管を介して接続されて、該暗渠に水を供給する上水道又は中水道からなる水源とを備えていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る湿潤性舗装システムは、請求項1に記載の湿潤性舗装システムであって、前記暗渠のスリットの上方には、該スリットを覆う保護カバーが設けられていることを特徴とする。
以上詳細に説明したように、この発明の湿潤性舗装システムによれば、路面湿潤のための供給管を暗渠方式として地盤内に完全に埋込むことにより、導水部材の目詰りが防止でき、メンテナンスフリーとなる。
また、この発明では、敷地面積が広い場所であっても、地表面に影響を与えることなく配備が可能であり、冷却した特性の部位や面積に応じた自在な配管設計が可能となる。
この発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、各実施形態において、図3に示す従来と同一箇所には同一符号を付してその説明を省略し、異なる箇所、または新たに付加された箇所にのみ、新たな符号を用いて説明する。
図1、図2は、この発明の一実施形態を示す。
図1において、1は路床、2は路床1の上部に敷設される路盤であり、路盤2上の所定のエリア、すなわち地表を湿潤に保ちたい領域には、遮水シート10を介して不織布などからなる導水シート3が敷設され、この導水シート3上に砂層4を介して透水性舗装材5を敷設し、路面としている。
導水シート3の端部位置において、路盤2内には本発明の暗渠となる塩ビ管等の管材12が埋設されている。この管材12の頂部には図2に示すように、その長手方向に沿ってスリット12aが適宜間隔において開口され、このスリット12aを通じて導水シート3の端末を内部に引込み、この引込み部分を導水部材3aとしている。
図2においては、管材12を比較的短い長さとして表しているが、実際には、路面長手方向全域の長さとなっている。また、その配管幅ピッチなどは、路面のどの部位のどの程度の面積を湿潤状態にするかに応じて適宜設定される(例えば、配管幅ピッチは8〜10m程度に設定される)。
この管材12は、緩勾配で路盤2内に埋設され、その上流側は、上水道、中水道などの水源に導水配管などを通じて接続され、常時一定の水を蓄えた状態である。また、管材12の下流側は集水桝を通じて下水などに接続され、内部を流通する水を放流する構造となっている。
以上の構成において、管材12内に蓄えられた水は、毛管現象により導水部材3aを通じて導水シート3上に横拡散され、砂層4および透水性舗装5を通じて路面に蒸散され、その気化潜熱により導水シート3の敷設エリアにおける路面の冷却に活用される。
降雨があると、遮水シート10によって雨水の流下が妨げられ、導水シート3内に浸透した水は逆浸透圧によりこれを通じてほぼ全量が管材12内に流れ込む。この場合、導水シート3に浸透する水は、砂層4によってその微粒泥土、塵埃などが濾過された状態で浸透するため、これらによる目詰りを生じることがない。そして、ここに長れ込んだ過剰水は、下水に放流される。
以上は、遮水シート10として完全に防水機能を有するものを用いる場合であるが、降雨時に遮水する程度の開口を有する遮水シートを用いた場合、一部の雨水は地下に浸透し、一部の雨水は上記と同様の作用をする。
上記のように構成した本実施の形態による湿潤性舗装システムにあっては、路面湿潤のための供給管を暗渠方式として地盤内に完全に埋込んでいるので、導水部材の目詰りを防止でき、メンテナンスフリーとすることができる。
また、敷地面積が広い場所であっても地表面に影響を与えることなく配備が可能となり、冷却したい特定の部位や面積に応じた自在な配管設計が可能となる。
本発明による湿潤性補正システムの一実施の形態を示す縦断面図である。 図1の管材の斜視図である。 従来の湿潤性舗装システムの一例を示す縦断面図である。
符号の説明
1 路床
2 路盤
3 導水シート
3a 導水部材
4 砂層
5 透水性舗装材
6 側溝
7 透水蓋
10 遮水シート
12 管材
12a スリット

Claims (2)

  1. 透水性を有する路盤の内部に設けられるとともに、上部に内外を連通するスリットが設けられ、かつ内部を水が流通可能な暗渠と、前記路盤の上部に敷設される遮水性を有する遮水シートと、該遮水シートの上部に敷設されるとともに、端部が前記スリットを介して前記暗渠内に挿入され、該暗渠内を流通する水内に浸漬される導水性を有する導水シートと、該導水シートの上部に敷設される砂層と、該砂層の上部に敷設される透水性を有する透水性舗装材と、前記暗渠に導水用配管を介して接続されて、該暗渠に水を供給する上水道又は中水道からなる水源とを備えていることを特徴とする湿潤性舗装システム。
  2. 前記暗渠のスリットの上方には、該スリットを覆う保護カバーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の湿潤性舗装システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101754769B1 (ko) * 2016-04-05 2017-07-06 주식회사 지을 보행로용 매트

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