JP2007015306A - 折り返し装置及び折り返し方法 - Google Patents

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勝之 内田
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Abstract

【課題】 表皮材の突出部を容易かつ短時間に、かつシワ等が生じることなく折り返すことができるようにすること。
【解決手段】 基材42上に表皮材43を重合させてなる成形天井材41を支持するための支持台11と、成形天井材41が支持台11上に支持された状態において、表皮材43の基材42からの突出部43aを基材42の端部が内包されるように折り返すための折り返し部材16とを備える。折り返し部材16を、昇降可能でかつ基材42に対して進退可能な第1把持部材22と、その第1把持部材22上に支持され、第1把持部材22との間に表皮材43の突出部43aを把持可能な第2把持部材23とにより構成する。第1把持部材22には、前進位置で下降することにより、基材42を内包した状態の表皮材43の突出部43aを基材42に対して押し付けるための押し付け面26を形成する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、例えば自動車等の車両の成形天井材のように、基材上に表皮材を重合させてなる板状のワークについて、表皮材の基材からの突出部を基材の端部が内包されるように折り返して端部処理するための折り返し装置及び折り返し方法に関するものである。
一般に、自動車等の車両において、車両の前後長が長い場合、車室内の天井に装着される天井板は、複数枚の成形天井材を前後に接続して構成されている。
すなわち、図10に示すように、成形天井材41は基材42上に表皮材43を重合した状態で所定形状に成形されている。そして、図11(a)及び(b)に示すように、この成形天井材41の基材42をその端縁に沿って所定幅にわたり切断除去して、表皮材43の端部に突出部43aを形成すとともに、その突出部43a上から基材42の端部にかけて接着剤44を塗布する。その後、図11(c)に示すように、表皮材43の突出部43aを基材42の端部が内包されるように折り返して、接着剤44により基材42に接着固定する。さらに、前後の成形天井材41の接続に際しては、表皮材43で覆われた前後の成形天井材41がそれらの後端または前端をつき合わせた状態で車体に組み付けられる。
しかしながら、従来では、この成形天井材41の端部処理を作業者が手作業で行っていた。このため、特に表皮材43の突出部43aを折り返す際には、その折り返し作業を突出部43aの全長にわたって同時に行うことができず、その長さ方向において均一に仕上げるには、かなりの熟練を要していた。特に、成形天井材41の天板部41aと側板部41bとの間の湾曲部41cにおいては、シワ等が生じないように折り返すのが困難で、その部分の表皮材43の突出部43aに予めナイフで筋をつけて、折り返し作業を行う必要があった。よって、その折り返し作業が面倒で時間を要するとともに、前記のように工夫しても、折り返し部をシワ等が生じることなく所定寸法にて高精度に仕上げることは難しく、仕上げとしてアイロンによるプレス作業を余儀なくされるという問題があった。
このような問題に対処するため、例えば、特許文献1に開示されるような表皮付き成形品の端部処理装置も従来から提案されている。この従来装置においては、表皮付き成形品を上下型間にて押圧固定した状態で、その側方からガイドを加熱体と連動して接近移動させて、ガイドにより表皮材の巻き込み部を折り返す。その後、加熱体により折り返し状態の巻き込み部を芯材の側端部あるいは裏面に溶着するようになっている。
特開2004−130632号公報
この特許文献1に記載の装置においては、表皮材をその全長にわたって同時に折り返すことができるため、作業工程の簡素化及び作業時間の短縮を図ることはできる。ところが、この従来装置では、ガイドにより表皮材の巻き込み部を折り返す際に、ガイドと巻き込み部との間で滑りが生じやすいため、巻き込み部を芯材の端部に沿ってシワ等が生じることなく正確に折り返すことができず、場合によっては後処理を必要とし、依然として品質上の問題と、製造工程上の煩雑さとを解消できないものであった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、前述の折り返し作業を短時間で簡単に行うことができるとともに、その折り返し部をシワ等が生じることなく所定寸法にて高精度に仕上げることができる折り返し装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基材上に表皮材を重合させてなるワークを支持するための支持台と、前記ワークが支持台上に支持された状態において、前記表皮材の基材からの突出部を基材の端部が内包されるように折り返すための折り返し手段とを備えた折り返し装置であって、前記折り返し手段を、昇降可能でかつ前記基材に対して進退可能な第1把持部材と、その第1把持部材上に支持され、第1把持部材との間に前記表皮材の突出部を把持可能な第2把持部材とにより構成するとともに、前記第1把持部材には、前進位置で下降することにより基材を内包した状態の前記表皮材の突出部を基材に対して押し付けるための押し付け面を形成したことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1把持部材に対する第2把持部材の把持間隔を設定するための設定手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記第1把持部材の把持面をワークの湾曲方向に湾曲させるとともに、第2把持部材を湾曲方向に沿って配列された複数の把持片により構成したことを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記複数の把持片を相互に連結するための連結手段を設けたことを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、基材に表皮材が重合されたワークを支持台上に支持した状態において、前記表皮材の基材からの突出部を折り返して基材を内包するようにした折り返し方法であって、前記表皮材の突出部を請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の折り返し手段により把持させ、その状態で折り返し手段を上昇させるとともに、表皮材の張力により基材側へ前進させた後、さらに基材側に前進させて前記突出部を折り返し、さらに折り返し手段を下降させるとともに、突出部の把持を解除して、基材を内包した状態の前記突出部を折り返し手段の押し付け面により基材に対して押し付けることを特徴としたものである。
(作用)
請求項1及び請求項5に記載の発明においては、ワークが支持台上に支持されたとき、その表皮材の基材からの突出部が折り返し手段の第1把持部材と第2把持部材との間で把持される。この状態で、折り返し手段が上昇するとともに、表皮材の張力によって基材側へ前進した後、さらに基材側へ前進されることにより、表皮材の突出部が基材の端部を内包するように折り返される。さらに、折り返し手段が下降されるとともに、突出部の把持が解除されることにより、第1把持部材の押し付け面にて、表皮材の突出部が基材の端部を内包した状態で基材に押し付けられる。このように、表皮材の突出部の折り返し時には、その突出部が両把持部材間に把持されているため、突出部の折り返し作業を幅方向の前長に亘って滑りを生じることなく同時に行うことができる。よって、その折り返し作業を容易かつ短時間に行うことができるとともに、その折り返し部をシワ等が生じることなく所定寸法にて高精度に仕上げることができる。
請求項2に記載の発明においては、表皮材の厚さ等に応じて、第1把持部材に対する第2把持部材の把持間隔を任意に設定することができて、表皮材の突出部を適切な把持力にて解除可能に把持することができる。
請求項3に記載の発明においては、ワークに湾曲部が形成されている場合でも、その湾曲部に対応する表皮材の突出部に筋等を予め形成する必要がなく、第1把持部材の湾曲した把持面と、第2把持部材の複数の把持片とにより、表皮材の突出部を確実に把持して容易かつ高精度に折り返すことができる。
請求項4に記載の発明においては、複数の把持片が連結手段により相互に連結されているため、一部の把持片を開閉動作させれば、他の把持片も同様に開閉動作され、従って、折り返し作業の容易化に寄与できる。
以上のように、この発明によれば、表皮材の突出部を容易かつ短時間に折り返すことができるとともに、その折り返し部をシワ等が生じることなく所定寸法にて高精度に仕上げることができる。
(第1実施形態)
以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。なお、この実施形態においては、車両における成形天井材をワークとして、そのワークの端部処理を行うための折り返し装置に具体化している。よって、ワークとしての成形天井材及びその関連構成については、図10及び図11に示す構成符号と同一の符号を引用して、それらの詳細な説明は省略する。
図1及び図2に示すように、この折り返し装置には、基材42上に表皮材43を重合させてなるワークとしての成形天井材41を支持するための支持台11が装備されている。この支持台11は、成形天井材41の天板部41aを受けるための天板受け部11aと、成形天井材41の側板部41bを受けるための側板受け部11bと、その天板受け部11aと側板受け部11bとの間において、成形天井材41の湾曲部41cを受けるための湾曲受け部11cとを備えている。なお、前記成形天井材41の長手方向の一端部には、予め基材42を端縁に沿って所定幅にわたって切断除去することにより、表皮材43の突出部43aが形成されている。
前記支持台11の天板受け部11aの端部上面には複数の位置決め突起12が突設され、成形天井材41の端部に形成された複数の位置決め孔45をこれらの位置決め突起12に係合させることにより、成形天井材41が支持台11上の所定位置に位置決めされる。支持台11の一端上方には押え部材13が昇降可能に配設され、この押え部材13が下降されることにより、成形天井材41が表皮材43の突出部43aの近傍で支持台11に対して押圧保持される。
図1、図3及び図4に示すように、前記表皮材43の突出部43aに対応して、支持台11の側部には昇降板14が昇降可能に配設され、昇降用シリンダ15により下方の待機位置と上方の作用位置との間で昇降される。昇降板14上には折り返し手段としての折り返し部材16が各一対の支持ブラケット17、支持筒18及びガイドロッド19を介して、支持台11と接離する方向へ移動可能に支持されている。そして、この折り返し部材16が手動操作によって、支持台11上の成形天井材41の基材42から離間した外側の後退位置と、基材42に接近した内側の前進位置とに移動される。
図1、図3及び図4に示すように、前記折り返し部材16は、断面形ほぼ逆L字状に形成された第1把持部材22と、その第1把持部材22上に開閉回動可能に支持された第2把持部材23とから構成されている。そして、支持台11上に成形天井材41が支持された状態で、折り返し部材16が下方の待機位置にあるとき、この第1把持部材22と第2把持部材23との間で、表皮材43の突出部43aが把持される。そして、折り返し部材16が上方の作用位置に上昇される。
第1把持部材22の外面には、一対の操作ハンドル24が突設され、これらの操作ハンドル24の操作により、折り返し部材16全体が外側の後退位置と内側の前進位置との間で移動される。そして、両把持部材22,23間に表皮材43の突出部43aが把持された状態で、折り返し部材16全体が外側の後退位置から内側の前進位置に移動されることにより、表皮材43の突出部43aが基材42の端部を内包するように折り返される。
そこで、両把持部材22,23の把持構成について詳述すると、第1把持部材22の頂壁上面には把持面25が形成されるとともに、頂壁下面には押し付け面26が形成されている。これらの把持面25及び押し付け面26は、支持台11上に支持される成形天井材41の湾曲方向に沿って湾曲するように形成されている。すなわち、把持面25には支持台11の天板受け部11a、側板受け部11b及び湾曲受け部11cとそれぞれ対応して、天板把持面25a、側板把持面25b及び湾曲把持面25cが形成されている。
前記第1把持部材22の把持面25上には、サンドペーパー等からなる滑り止めシート27が配設されている。この滑り止めシート27は、第1把持部材22上の天板把持面25a及び側板把持面25bと対応する部分においては、それらの把持面に接合した上面部27aと、その上面部27aから垂下した垂下部27bとを有し、湾曲把持面25cと対応する部分においては、その把持面に接合した上面部27aのみを有している。そして、第1把持部材22と第2把持部材23との間で成形天井材41の表皮材43の突出部43aが把持される際に、この滑り止めシート27により滑り止めされるようになっている。
図1、図3及び図4に示すように、前記第2把持部材23は、第1把持部材22の天板把持面25a、側板把持面25b及び湾曲把持面25cに沿って配列された複数の把持片23A,23B,23C,23Dから構成されている。そして、これらの把持片23A〜23Dが支軸28を介して、第1把持部材22上に各別に開閉回動できるように支持されている。各把持片23A〜23Dには、第1把持部材22に対する把持片22A〜22Dの把持間隔を設定するための設定手段としての一対の設定ボルト29が調節可能に螺合され、ナット30により所定の調節設定位置に固定されている。
前記第2把持部材23の各把持片23A〜23Dと第1把持部材22との間にはバネ31が介装され、これらのバネ31により、各把持片23A〜23Dが第1把持部材22側の把持位置に付勢されている。第1把持部材22の側板把持面25b及び湾曲把持面25cに対応して配列された複数の把持片23B,23C,23Dの隣接する設定ボルト29間には、連結手段としての連結鎖32が設けられている。そして、複数の把持片23B,23C,23Dのうちのいずれか1つの把持片が、設定ボルト29を摘んで開閉操作されたとき、連結鎖32を介して他の把持片が一体的に開閉されるようになっている。
前記第2把持部材23の各把持片23A〜23Dの先端には、保護テープ33が着脱可能に被覆装着されている。そして、第1把持部材22と第2把持部材23の各把持片23A〜23Dとの間で表皮材43の突出部43aが把持される際に、その突出部43a上に塗布された接着剤44にて各把持片23A〜23Dの先端が汚されるのを、この保護テープ33により防止するようになっている。また、この保護テープ33は、所定期間使用したときに新しいものと脱着交換される。
次に、前記のように構成された折り返し装置の動作を説明する。
さて、図4に示す状態では、昇降板14が下方の待機位置に配置されるとともに、折り返し部材16が外側の後退位置に配置されている。また、図4に鎖線で示す状態では、折り返し部材16における第2把持部材23の各把持片23A〜23Dが開放位置に配置されている。この状態で、支持台11上にワークとしての成形天井材41を支持して、位置決め孔45と位置決め突起12との係合により所定位置に位置決め配置する。また、表皮材43の突出部43aの表面、及び基材42の端部上面には接着剤44を塗布する。
その後、図4に実線で示すように、第2把持部材23の各把持片23A〜23Dを閉成位置に回動させると、表皮材43の突出部43aが第1把持部材22の把持面25と第2把持部材23の各把持片23A〜23Dとの間で把持される。この場合、第1把持部材22の把持面25が成形天井材41の湾曲形状に沿って湾曲するように形成されるとともに、第2把持部材23が複数の把持片23A〜23Dに分割して構成されている。このため、成形天井材41に湾曲部41cが形成されていても、表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間で幅方向の全長にわたって均一に把持される。また、第1把持部材22の把持面25には滑り止めシート27が設けられているため、表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間で滑りを生じることなく確実に把持される。
この状態で、図5に示すように、昇降用シリンダ15が突出動作されると、昇降板14が上昇されて、折り返し部材16全体が下方の待機位置から上方の作用位置に上昇移動される。このとき、この折り返し部材16の上昇移動時には、表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間で把持された状態にあるため、折り返し部材16が上昇移動につれて、突出部43aの両把持部材22,23により把持されている部分は、突出部43aの張力により、両把持部材22,23とともに支持台11側に若干量だけ移動される。よって、表皮材43の突出部43aに強い張力が作用して基材42の折れ曲がり等の不具合を生じるおそれはなく、表皮材43の突出部43aが弛むこともない。
その後、図6に示すように、操作ハンドル24を操作して、折り返し部材16全体を外側の後退位置から内側の前進位置に移動させると、表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間に把持された状態で、基材42の端部を内包するように折り返される。この場合、表皮材43の突出部43aに作用する張力がさらに大きくなるため、第2把持部材23の各把持片23A〜23Dがバネ31の付勢力に抗して、両把持部材22,23間における表皮材43の突出部43aの把持が解除される。
続いて、図7に示すように、昇降用シリンダ15により昇降板14が下降され、このため、折り返し部材16全体が下降移動されて、第1把持部材22の押し付け面26により折り返し状態の表皮材43の突出部43aが基材42の上面に押し付けられる。そして、この状態で一定時間保持されることにより、表皮材43の突出部43aが基材42の端部を内包した状態で、前記接着剤44により基材42の上面に接着固定される。
以上のように、この実施形態の折り返し装置により基材42の端部を表皮材43により内包することができ、その場合、以下の効果を発揮する。
(1) 表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間に把持された状態で、基材42側に折り返されるようになっているため、その突出部43aの折り返し作業を幅方向の前長に亘って滑りを生じることなく同時に行うことができる。よって、その折り返し作業を容易かつ短時間に行うことができるとともに、その折り返し部をシワ等が生じることなく所定寸法にて高精度に仕上げることができる。従って、良好な外観の成形天井材41を得ることができる。
(2) 第1把持部材22の把持面25が成形天井材41の湾曲形状に沿って湾曲するように形成されるとともに、第2把持部材23が複数の把持片23A〜23Dに分割して構成されている。このため、成形天井材41の湾曲部41cに対応する表皮材43の突出部43aに筋等を予め形成する必要がなく、第1把持部材22の湾曲把持面25cを含む把持面25と、第2把持部材23の複数の把持片23A〜23Dとの間で、表皮材43の突出部43aを確実に把持して高精度に折り返すことができ、前記と同様に良好な外観の成形天井材41を得ることができる。
(3) この実施形態の折り返し装置では、第2把持部材23の複数の把持片23A〜23D上に、第1把持部材22との間の把持間隔を設定するための設定ボルト29が設けられている。このため、表皮材43の厚さ等に応じて、設定ボルト29を回動調節することにより、第1把持部材22に対する第2把持部材23の把持間隔を任意に設定変更することができて、表皮材43の突出部43aを適切な把持力にて解除可能に把持することができる。従って、成形天井材41の外観向上に寄与できる。
(4) 複数の把持片23B,23C等が連結鎖32により相互に連結されているため、一部の把持片23B,23C等を開閉動作させれば、他の把持片も23B,23C等同様に開閉動作され、従って、折り返し作業の容易化に寄与できる。
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態を、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
さて、この第2実施形態においては、図8に示すように、前記第1実施形態の操作ハンドル24に代えて、折り返し部材16の第1把持部材22に移動用シリンダ35が接続されている。そして、表皮材43の突出部43aが両把持部材22,23間に把持された状態で、この移動用シリンダ35にて後退位置から前進位置に移動されることにより、表皮材43の突出部43aが基材42の端部を内包した状態で折り返されるようになっている。
また、この実第2施形態では、折り返し部材16の第1把持部材22上に開閉用シリンダ36が配設され、この開閉用シリンダ36により、第2把持部材23の各把持片23A〜23Dが開閉されるようになっている。
従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態とほぼ同様の効果を得ることができるのに加えて以下の効果を発揮する。
(5) 移動用シリンダ35及び開閉用シリンダ36が設けられているため、表皮材43の突出部43aの折り返し作業を一層簡単に行うことができる。
(変更例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 図9に示すように、第1把持部材22の外面に永久磁石20を埋設し、その永久磁石20と対向して、第1把持部材22の下方の待機位置の高さのところに磁性体よりなる被吸着部21を設けること。そして、昇降板14が下方の待機位置で後退位置に配置されたたとき、この永久磁石20が被吸着部21に吸着される。この場合、永久磁石20は、第1把持部材22を含む折り返し部材16を移動させる場合には、吸着状態が容易に解除できる程度の磁気力とする。これにより、折り返し部材16全体が下方待機位置で後退位置に安定に保持され、基材42のセット時等において、その折り返し部材16が邪魔になったりすることがなく、作業能率を向上できる。なお、被吸着部21側に永久磁石20を設けても、第1把持部材22及び被吸着部21の双方に永久磁石を設けてもよい。
・ 前記各実施形態において、折り返し部材16の第1把持部材22及び第2把持部材23の形状をワークの形状にあわせて変更すること。
・ 前記各実施形態の折り返し装置を、成形天井材41とは異なったワークの表皮材を基材側に折り返す場合に具体化すること。
第1実施形態の折り返し装置を示す斜視図。 図1の折り返し装置の支持台を示す要部斜視図。 図1の折り返し装置の折り返し部材を示す内側面図。 図3の4−4線における折り返し装置の部分断面図。 図4の折り返し装置の動作状態を示す部分断面図。 図5の状態からさらに動作した状態を示す部分断面図。 図6の状態からさらに動作した状態を示す部分断面図。 第2実施形態の折り返し装置を示す部分断面図。 折り返し装置の変形例を示す部分断面図。 車両の成形天井材を示す斜視図。 (a)は図10の10−10線における部分拡大断面図。(b)は(a)の状態から基材の一部を切断除去した状態を示す部分断面図。(c)は(b)の状態から表皮材の突出部を折り返した状態を示す部分断面図。
符号の説明
11…支持台、14…昇降板、15…昇降用シリンダ、16…折り返し手段としての折り返し部材、22…第1把持部材、23…第2把持部材、23A〜23D…把持片、24…操作ハンドル、25…把持面、25c…湾曲把持面、26…押し付け面、28…支軸、29…設定手段としての設定ボルト、35…移動用シリンダ、36…開閉用シリンダ、41…ワークとしての成形天井材、41c…湾曲部、42…基材、43…表皮材、43a…突出部。

Claims (5)

  1. 基材上に表皮材を重合させてなるワークを支持するための支持台と、前記ワークが支持台上に支持された状態において、前記表皮材の基材からの突出部を基材の端部が内包されるように折り返すための折り返し手段とを備えた折り返し装置であって、
    前記折り返し手段を、昇降可能でかつ前記基材に対して進退可能な第1把持部材と、その第1把持部材上に支持され、第1把持部材との間に前記表皮材の突出部を把持可能な第2把持部材とにより構成するとともに、前記第1把持部材には、前進位置で下降することにより基材を内包した状態の前記表皮材の突出部を基材に対して押し付けるための押し付け面を形成したことを特徴とする折り返し装置。
  2. 前記第1把持部材に対する第2把持部材の把持間隔を設定するための設定手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の折り返し装置。
  3. 前記第1把持部材の把持面をワークの湾曲方向に湾曲させるとともに、第2把持部材を湾曲方向に沿って配列された複数の把持片により構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の折り返し装置。
  4. 前記複数の把持片を相互に連結するための連結手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の折り返し装置。
  5. 基材に表皮材が重合されたワークを支持台上に支持した状態において、前記表皮材の基材からの突出部を折り返して基材を内包するようにした折り返し方法であって、
    前記表皮材の突出部を請求項1〜請求項4のうちのいずれか一項に記載の折り返し手段により把持させ、その状態で折り返し手段を上昇させるとともに、表皮材の張力により基材側へ前進させた後、さらに基材側に前進させて前記突出部を折り返し、さらに折り返し手段を下降させるとともに、突出部の把持を解除し、基材を内包した状態の前記突出部を折り返し手段の押し付け面により基材に対して押し付けることを特徴とした折り返し方法。
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