JP2007014926A - グリストラップの排液処理装置及びその装置を搭載した排液処理車 - Google Patents

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Abstract

【課題】 清掃業者による定期的な汲み取りでは清掃が不十分であり、コスト高でもあった。
【解決手段】 グリストラップから排液を吸引する吸引装置と、吸引した排液に水分を加えて又は加えずに油分と水分との分離を促進する貯留室と、排液中の塵芥及び汚泥を破砕除去する撹拌室と、排液を油分と水分とに分離する油水分離室とを備え、前記各室のうちいずれか一以上の室内又は/及び室外に、室内の排液を加熱する加熱源を備えた。排液から分離した水分から塵芥及び汚泥を除去して水を取出す遠心分離機を備え、その水をグリストラップや貯留室に供給するようにした。加熱源を、排液から分離された油分を燃料とする燃焼装置や自動車のラジエーターやマフラーやヒータ線とした。前記各室のうちいずれか一以上の室に気体を供給する気体供給装置を備えた。また、前記排液処理装置を自動車に搭載し、その駆動源を、動力取り出し装置を備えた自動車のエンジンとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、給食センタ−、飲食店、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院等の厨房の内外に備えられたグリストラップ内の排液を処理するグリストラップの排液処理装置とその装置を搭載した排液処理車に関するものである。
給食センタ−、飲食店、ホテル、食物加工所、スーパー、デパート、病院等の大規模な厨房においては、料理油、生ごみ、食べ残しの食物類、箸、爪楊枝、紙屑、ビニール屑、その他の塵芥や、それらが集まった汚泥等が混じった排液が日常的に発生する。現在わが国では前記のような油脂等を含有した排液を、直接流し等から下水管、排水管に排水することは禁止されており、そのような排液は中和剤を入れて中和した上で排水しなければならなかった。
しかし、排液に中和剤を混ぜて排水した場合であっても、排液と中和剤との混合液は、下水管、排水管中を流されている間に中和剤だけが集積して、結局排液と中和剤とが分離した状態で海に流れこんでしまうこともあり、環境汚染の原因となったりする等の問題がある。
そこで従来は厨房の内外に適量の水を入れた大きな容器(グリストラップ)を埋め込んで備え、その中に上記油脂等を含有した排液を溜め込み、例えば月に一度など、定期的に清掃業者に依頼して汲み取り清掃していた。
しかし、従来の、厨房の内外にグリストラップを埋め込んで備え、その中に上記排液を溜め込み、定期的に清掃業者に依頼して汲み取り清掃する排液処理方法の場合、次のような課題がある。
(1)清掃業者による汲み取りによってグリストラップ自体は清掃されるが、汲み取られた排液についても、その後清掃業者が中和剤によって処理した上で排水する必要があるため、二次的な費用や労力がかかり結局コスト高となる。
(2)定期的に清掃業者に汲み取りを依頼しているが、その期間内にグリストラップが排液で一杯になった場合、グリストラップの容量を超える排液は排水管や下水管に未処理のまま垂れ流されることとなり、環境汚染の原因となる。また、グリストラップの容量を超える排液は、厨房の床などにも溢れて臭気を発したりして、厨房が不衛生となり、食中毒等の原因にもなる。
本発明は、油脂等を含有した排液が排水管、下水管に流れ込む量を減少させ、環境を汚染せず、衛生的で、安価且つ迅速にグリストラップを清掃できるグリストラップの排液処理装置及び排液処理車を提供するものである。
本件出願のグリストラップの排液処理装置は、グリストラップから排液を吸引する吸引装置と、吸引した排液を貯留し且つ排液に水分を加えて又は加えずに油分と水分との分離を促進する貯留室と、前記貯留室から送り出された排液中の塵芥及び汚泥を破砕して除去する撹拌室と、前記撹拌室から送り出された排液を油分と水分とに分離する油水分離室を備え、前記貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室内又は/及び室外にその室内の排液を加熱する加熱源を備えたものである。前記排液処理装置において、油水分離室で分離された水分から塵芥及び汚泥を除去して水を取り出す遠心分離機を備え、その水をグリストラップに戻す、又は/及び貯留室に供給することとした。また、前記加熱源を、油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱とした。貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室内に気体を供給する気体供給装置を備えることもできる。
本件出願のグリストラップの排液処理車は、前記グリストラップの排液処理装置を自動車に搭載したグリストラップの排液処理車であって、加熱源を油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び当該自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱としたものである。排液処理装置の駆動源を動力取り出し装置を備えた自動車のエンジンとすることもできる。
本件出願の請求項1のグリストラップの排液処理装置は、吸引装置、貯留室、撹拌室、油水分離室を備え、前記貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室内又は/及び室外に、室内の排液を加熱する加熱源を備えるので、次のような効果がある。
(1)油水分離室に、油水分離室内の排液を加熱する加熱源を備え、油水分離室内で排液を加熱して油分と水分とに分離させるので、常温よりも油水分離が促進され易くなり、排液中の油分と水分とを確実に分離させることができる。
(2)貯留室や撹拌室にも加熱源を備え、排液が油水分離室へ送られる前の段階において、排液に予熱を与えることができるので、油水分離室内での油水分離がより促進され、作業効率が向上する。
(3)貯留室内で、排液に水分を加えるので、粘性の強い排液や、特に冬期におけるゲル化、固体化した排液を緩めることができ、排液の油水分離が促進される。特に湯を加えた場合には、排液を効果的に緩めることができ、その効果が大きい。
(4)撹拌室内で、排液中の大きな塵芥類、例えば箸、爪楊枝、バラン、輪ゴム、ビニール等や汚泥を破砕しながら除去することができ、油水分離室に塵芥や汚泥が入り込む量を大幅に軽減でき、油水分離がより促進される。また、油水分離室が大きな塵芥等によって傷むこともない。
(5)グリストラップより吸引した排液をその場で即座に処理することができ、清掃業者による二次的な労力や費用も必要なく、安価で迅速なグリストラップの清掃を実現することができる。
(6)上記のように安価で迅速なグリストラップの清掃が可能となるため、従来よりも頻繁にグリストラップを清掃することができ、厨房の衛生状態を向上させることができる。更に、海に排液が流れ込む量も大幅に低減させることができ、環境を汚染するおそれもない。
本件出願の請求項2のグリストラップの排液処理装置は、油水分離室で分離された水分から塵芥及び汚泥を除去して水を取り出す遠心分離機を備え、その水をグリストラップに戻す、又は/及び貯留室に供給するので、上記各効果に加えて、次のような効果もある。
(1)取り除いた塵芥は可燃ゴミ又は塵芥ゴミ又は不燃ゴミとして特別な処置を取らずに処分することができ、中和剤を使用する必要もなく安価にグリストラップの清掃が可能となる。また、排液中の水もグリストラップに戻されたり、貯留室に供給されたりして再利用されるので、水道料金の低減にも資する。
本件出願の請求項3のグリストラップの排液処理装置は、加熱源を、油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱としたので、上記各効果に加えて、次のような効果もある。
(1)燃焼装置は油水分離室で分離された油分を燃料油とするため、燃料費を大きく軽減でき、装置の運転費用の低減に資する。また、塵芥及び汚泥を除去した油分を用いるので、煙も出にくく、周辺環境に与える影響も少ない。
(2)加熱源として、自動車のラジエーターの放熱やマフラーの放熱を用いれば、排液加熱用の燃料を別途準備する必要がなく、燃料費を更に大きく軽減でき、装置の運転費用の低減に資する。
(3)加熱源をヒータ線の熱として、貯留室、撹拌室、油水分離室の外周にヒータ線を巻いて室内の排液を加熱することとすれば、室内の加熱源とあわせて効率よく排液を加熱することができる。
(4)加熱源をヒータ線の熱とし、貯留室、撹拌室、油水分離室の各室間の排液通路の外周にもヒータ線を巻いて排液通路内の排液を加熱することとすれば、各室間を移動中の排液をも加熱することができ、更に加熱効率が良くなる。また、特に冬期においては、各室間を移動中の排液の凍結を防ぐ効果もある。
本件出願の請求項4のグリストラップの排液処理装置は、貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室に気体を供給する気体供給装置を備えるので、上記各効果に加えて、次のような効果もある。
(1)室内の排液を気体の圧力によって撹拌することができ、そのため、排液の対流が促進され、排液を均等に加熱することができ、排液の加熱が促進され、排液の油水分離の効率が向上する。
本件出願の請求項5のグリストラップの排液処理車は、前記排液処理装置を自動車に搭載したグリストラップの排液処理車であって、加熱源を油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び当該自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱としたので、上記各効果に加えて、次のような効果もある。
(1)グリストラップの所在地まで排液処理装置ごと移動し、その場で即座に排液を処理することができ、集積場や処理場へ排液を運ぶ必要がなく、安価で迅速にグリストラップを清掃して回ることができる。
(2)また、グリストラップの所有者が必要なときに本発明の排液処理車を呼んでグリストラップを清掃させることができ、頻繁にグリストラップを清掃することが可能となり、厨房の衛生状態をより向上させることができる。排水管や下水管に油分が流れ込む量も大幅に低減させることができ、環境を汚染するおそれもない。
(3)当該自動車のラジエーターの放熱やマフラーの放熱を有効に利用することができ、排液加熱用の燃料を別途準備する必要がなく、燃料費を更に大きく軽減でき、装置の運転費用の低減に資する。
(4)燃焼装置は油水分離室で分離された油分を燃料油とするため、燃料費を大きく軽減でき、装置の運転費用の低減に資する。また、塵芥及び汚泥を除去した油分を用いるので、煙も出にくく、周辺環境に与える影響も少ない。
(5)加熱源をヒータ線の熱として、貯留室、撹拌室、油水分離室の外周にヒータ線を巻いて室内の排液を加熱することとすれば、室内の加熱源とあわせて効率よく排液を加熱することができる。
(6)加熱源をヒータ線の熱とし、貯留室、撹拌室、油水分離室の各室間の排液通路の外周にもヒータ線を巻いて排液通路内の排液を加熱することとすれば、各室間を移動中の排液をも加熱することができ、更に加熱効率が良くなる。また、特に冬期においては、各室間を移動中の排液の凍結を防ぐ効果もある。
本件出願の請求項6のグリストラップの排液処理車は、排液処理装置の駆動源を動力取り出し装置を備えた自動車のエンジンとしたものであるため、上記各効果に加えて、次のような効果もある。
(1)自動車に搭載した排液処理装置の駆動源を、動力取り出し装置を備えた当該自動車のエンジンとするので、電源がない場所等においても、グリストラップの清掃が可能となる。
(2)排液処理用の動力源を別途備える必要もなく、コスト減に資する。また、排液処理車全体を小型化することもできる。
(3)加熱源にヒータ線を用いる場合であっても、動力取り出し装置によって取り出した動力を駆動源とする発電機を備えることで、別途ヒータ線用の電源等を用意する必要がなく、装置の運転費用の低減に資する。
(実施形態1)
本発明のグリストラップの排液処理装置及びその排液処理装置を搭載した排液処理車の実施形態の一例を、図に基づいて詳細に説明する。本発明の排液処理車は、図1に示すように、トラック、バン等の貨物自動車1の貨物積載部2に排液処理装置3を設置したものである。
本実施形態の排液処理装置3は、図1に示すように、グリストラップ4から排液を吸引するバキューム5と、吸引した排液を貯留し、排液に水分を加えて油分と水分との分離を促進させる貯留室6と、前記貯留室6から送り出された排液中の塵芥及び汚泥を破砕し、除去する撹拌室7と、前記撹拌室7から送り出された排液を油分と水分とに分離する油水分離室8と、油水分離室8で分離された油分から塵芥及び汚泥を除去して燃料油を取り出す油精製機9と、油水分離室8で分離された水分から塵芥及び汚泥を除去して水を取り出す遠心分離機10とを備えるものである。本実施形態の排液処理装置3では、同図に示すように、貨物自動車1のエンジン11に、ラジエーター管12及びマフラー管13が備えられ、そのラジエーター管12及びマフラー管13の一部が、前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内に通されて、それらの放熱によって各室内の排液を加熱できるようにしてある。また、油水分離室8には、油水分離室8内の排液を加熱して油分と水分との分離を促進する燃焼装置14も備えられている。前記油精製機9で取り出した油は燃料油として燃焼装置14に供給される。また、前記遠心分離機10で取り出した水はグリストラップ4に戻され、且つ前記貯留室6に供給される。また、本実施形態の排液処理装置3は、同図に示すようにエアーポンプ15を備え、エアー供給管16によって前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内に空気を供給できるようにしてある。また、排液処理装置3は、動力取り出し装置(以下「PTO」とする。)17をエンジン11に備え、エンジン11を装置全体の駆動源としている。
バキューム5は、図1、図2に示すように、前記貯留室6に備えられ、グリストラップ4から排液を吸引する吸引装置である。バキューム5には、グリストラップ4から排液を吸引して貯留室6内に導入するための吸引ホース20が設けられている。バキューム5及び貯留室6は、貨物自動車1の貨物積載部2から取り出して用いることもできる。
前記吸引ホース20は、図1に示すような可撓性を有する管状の部材であって、一端は貨物積載部2の外方に伸ばして外部のグリストラップ4内に差し込み可能としてあり、他端は図2に示すように貯留室6内に差し込まれて備えられている。
貯留室6は、図1、図2に示すように、排液を収容可能な容器であって、その内部に、貯留室6内を上面から下方にかけて縦に半分に仕切る仕切り板21と、前記エンジン11に備えられ、貯留室6内の排液を加熱するラジエーター管12の一部及びマフラー管13の一部と、前記エアーポンプ15に備えられ、貯留室6内に空気を供給するエアー供給管16と、前記遠心分離機10に備えられ、貯留室6内に遠心分離機10によって取り出した水を供給する水循環ホース22とが備えられたものである。また、貯留室6には、貯留室6内の排液をかき混ぜる撹拌フィン23と、貯留室6内の排液を前記撹拌室7に送り出すための排液移送ホース24も備えられている。また、前記仕切り板21を省略することもできる。
前記貯留室6の本体は、図2に示すように、排液を収容可能な容器であって、前記仕切り板21によって、貯留室6内に送り込まれた排液を、図2中矢印Aに示すように、仕切り板21に沿って吸引ホース20側から排液移送ホース24側へと移送させられるようにしてある。
前記ラジエーター管12は、図1に示すように、貨物自動車1のエンジン11に備えられたエンジン冷却用の配管であり、内部にはエンジン冷却後の、熱を帯びた冷却水が流れている。ラジエーター管12は、その一部が前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内を通過するように備えられ、そのラジエーター管12からの放熱によって各室内の排液を加熱できるようにしてある(図2〜図4参照。)。ラジエーター管12は、図1に示すように、内部の冷却水の冷却後再度エンジン11を冷却できるように循環させて配置させてある。図2の貯留室6内のラジエーター管12は、図に示すように螺旋状に巻かれ、排液に接する面積が広くなるようにしてある。貯留室6内のラジエーター管12の形状は、図に示すものには限られず、任意の形状とすることができる。
前記マフラー管13は、図1に示すように、貨物自動車1のエンジン11に備えられた排気用の配管であり、内部には熱を帯びた排気ガスが流れている。マフラー管13は、その一部が前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内を通過するように備えられ、そのマフラー管13からの放熱によって各室内の排液を加熱できるようにしてある(図2〜図4参照。)。マフラー管13は、内部の排気ガスを車外に放出できるように、端部25が車外に突出するように備えられている。図2の貯留室6内のマフラー管13は、図に示すように螺旋状に巻かれ、排液に接する面積が広くなるようにしてある。貯留室6内のマフラー管13の形状は、図に示すものには限られず、任意の形状とすることができる。
前記エアー供給管16は、図1に示すように、前記エアーポンプ15に備えられた通気管であり、内部には空気が流れている。エアーポンプ15に備えられたエアー供給管16は、図1に示すように枝分かれし、各端部が前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内に突出するようにしてある(図2〜図4参照。)。エアー供給管16は、エアーポンプ15で発生した空気を各室内の排液に送り込み、上昇する空気の圧力で排液の対流を促進させて、加熱効率を向上させられるものである。このエアー供給管16は、貯留室6の下方に備えて、上昇する空気の圧力で排液の対流を促進させられるようにすることが望ましい(図2〜図4参照。)。もっとも、各室内の排液に送り込む気体は前記空気には限られず、任意の気体とすることができる。その場合、前記エアーポンプ15やエアー供給管16は、供給する気体に応じた気体供給装置及び供給管を用いる。
前記水循環ホース22は、図1に示すように、前記遠心分離機10に備えられたホースであって、遠心分離機10によって取り出した水を貯留室6内に供給するものである。貯留室6内の排液に水などを加えることで、排液を緩めて(薄めて)油分と水分とを分離させやすくすることができる。この水循環ホース22は、遠心分離機10によって取り出した水に限らず、水道水や湯を供給できるようにしても良い。また、水循環ホース22は省略することもできる。
前記撹拌フィン23は、図2に示すように、羽26を回転させて、前記エアー供給管16から貯留室6内へ供給される空気の泡とともに、貯留室6内の排液をかき混ぜて排液の対流を促進させるものである。撹拌フィン23は、図に示すような、回転する羽26を備えたフィン形状には限られず、排液の撹拌が可能であれば、任意の形状とすることができる。
前記排液移送ホース24は、図1、図2に示すような可撓性を有する管状の部材であって、一端を貯留室6に備え、他端を前記撹拌室7に備えて貯留室6内の排液を撹拌室7に移送させることができるようにしてある。
従って、吸引ホース20によって貯留室6内に送り込まれた排液は、循環ホース22から供給される水を加えて水分と油分を分離しやすいように緩められ、仕切り板21に沿って移送されながら(図2中矢印A参照。)、ラジエーター管12及びマフラー管13からの放熱によって加熱され、且つエアー供給管16から供給される空気の圧力と、撹拌フィン23の回転によって撹拌されて対流を促進される。前記加熱工程及び撹拌工程によって予熱を加えられた排液は、排液移送ホース24から撹拌室7へ送られる。
撹拌室7は、図1、図3に示すように、本体が排液を収容可能な容器であって、その内部に、脱水槽27と、複数枚の撹拌翼28が取付けられた撹拌軸29とが備えられたものである。また、前記貯留室6と同様に、ラジエーター管12及びマフラー管13と、エアー供給管16とが備えられている。前記撹拌軸29は脱水槽27内に回転自在に設けられており、撹拌軸29及び撹拌翼28を脱水槽27内で回転させて、前記排液移送ホース24から送り込まれる排液中の割り箸等の大きな塵芥を破砕しながら排液中から塵芥及び汚泥を除去することができるようにしてある。撹拌室7には、塵芥及び汚泥を除去した排液を前記油水分離室8に移送するための移送ホース30が設けられている。前記脱水槽1には、内部に入れた油や水等の液体は自由に通過するが、割り箸、爪楊枝等の塵芥や、固まった汚泥のような固体は通過しない程度の網目の排水孔が多数形成された篭等が用いられている。撹拌翼28は、撹拌軸29を回転させると脱水槽27内を撹拌することができる羽根状の部材である。撹拌翼28は回転させて、吸引された割り箸等の塵芥を破砕することができるようにしてある。
前記移送ホース30は、図1、図3に示すような可撓性を有する管状の部材であって、一端を撹拌室7に備え、他端を前記油水分離室8に備えて撹拌室7内の排液を油水分離室8に移送させることができるようにしてある。
ラジエーター管12及びマフラー管13は、図1、図3に示すように、前記貯留室6に備えられたものと同様のものが備えられ、それらからの放熱によって撹拌室7内の排液を加熱できるようにしてある。エアー供給管16も、図1、図3に示すように、前記貯留室6に備えられたものと同様のものが備えられ、エアーポンプ15で発生した空気を撹拌室7内の排液に送り込み、上昇する空気の圧力で排液の対流を促進させて、加熱効率を向上させられるようにしてある。
従って、排液移送ホース24によって撹拌室7に送り込まれた排液は、排液移送ホース24によって撹拌室7の脱水槽27内に導入され、撹拌翼28によって排液中の割り箸、爪楊枝等の大きな塵芥を破砕しながら大部分の塵芥及び汚泥を除去され、更に、ラジエーター管12及びマフラー管13からの放熱によって加熱され、且つエアー供給管16から供給される空気によって撹拌されて対流を促進させられる。前記加熱工程及び撹拌工程によって予熱を更に加えられ、前記塵芥等除去工程によって塵芥及び汚泥を除去された排液は撹拌室7内に充填されて、移送ホース30から油水分離室8へ送られるようにしてある。
油水分離室8は、図4に示すように、本体が排液を収容可能な容器であり、同図に示すように、油水分離室8の下部には、油水分離室8内の排液を加熱して、油分と水分を分離させる燃焼装置14が備えられており、油水分離室8の内部には、燃焼装置14で発生した熱を油水分離室8内の排液に伝達させる二次燃焼室31と、二次燃焼室31内の熱を外部に逃がす煙突32とが設けられている。また、前記貯留室6及び撹拌室7と同様に、油水分離室8にも、ラジエーター管12及びマフラー管13と、エアー供給管16とが備えられている。
前記油水分離室8は、前記撹拌室7から移送ホース30によって送られた排液を収容可能な容器であって、図4に示すように上端面33を傾斜させて形成したものである。従って、排液中の油分が分離されると、傾斜させた上端面33の上縁部34付近に溜まり易くなる。前記上縁部34は、貨物積載部2の上方に突出させることもできる。油水分離室8の上縁部34付近には油分排出口35が設けられ、油水分離室8の上縁部34付近に溜まった油分を排出して、弁36のついた油分ホース37によって前記油精製機9に送り出すことができるようにしてある。また、油水分離室8の底部付近には水分排出口38が設けられ、油水分離室8の底部付近に溜まった排液中の水分を塵芥や汚泥とともに排出して、弁39のついた水分ホース40によって前記遠心分離機10に送り出すことができるようにしてある。
前記燃焼装置14は、図4に示すように、油水分離室8の下部に備えられた、油を燃料として熱を発生させるボイラーや灯油バーナー等の発熱装置であり、その熱によって油水分離室8内の排液を加熱できるようにしてある。前記二次燃焼室31は、燃焼装置14に連通されて油水分離室8中に備えられたドラム状部材であって、燃焼装置14の熱を循環させることができるようにしてある。前記煙突32は、二次燃焼室31の上端と連通されて備えられた筒状部材であって、図1に示すように、上端が貨物積載部2の上方に突出させてあり、二次燃焼室31内の熱を放熱できるようにしてある。
ラジエーター管12及びマフラー管13は、図1、図4に示すように、前記貯留室6及び撹拌室7に備えられたものと同様のものが備えられ、前記燃焼装置14とあわせて、それらからの放熱によって油水分離室8内の排液を加熱できるようにしてある。エアー供給管16も、図1、図4に示すように、前記貯留室6及び撹拌室7に備えられたものと同様のものが備えられ、エアーポンプ15で発生した空気を油水分離室8内の排液に送り込み、上昇する空気の圧力で排液の対流を促進させて、加熱効率を向上させられるようにしてある。
従って、油水分離室8内に送り込まれた排液は、燃焼装置14の熱、ラジエーター管12の放熱、マフラー管13の放熱の各加熱源によって加熱されて油水分離が促進され、且つエアー供給管16から供給される空気によって撹拌されて対流を促進させて更に油水分離が促進され、油分は上へ浮いて油分排出口35から排出されて油分ホース37によって前記油精製機9に送り出され、水分は下へ沈んで水分排出口38から排出されて水分ホース40によって前記遠心分離機10に送り出される。
油精製機9は、図5に示すように、容器41内に備えられたフィルタ42に前記油分ホース37の先端が取付けられ、油分ホース37から送り出された油分をフィルタ42によって濾過して細かな塵芥や汚泥などを除いた油を取り出し、その油を、容器41に備えられた燃料供給ホース32によって、燃料油として前記燃焼装置14に送り出すことができるものである。もっとも、細かな塵芥や汚泥などを除いて取り出した油の用途は燃焼装置14の燃料油には限られず、他の任意の用途に利用することができる。
前記フィルタ42には、厚手の濾紙やトイレットペーパー等の紙類を重ねたものや、不織布などを用いることができる。フィルタ42は、前記油分ホース37の先端に取付けられ、油分ホース37から送り出される油分内の塵芥や汚泥等を濾しとって除去し、燃料油とすることができるようにしてある。
前記容器41は、図5に示すように、フィルタ42から濾し出された燃料油を収容できるようにしてある。容器41には、燃料供給ホース43が備えられており、燃料油を前記燃焼装置14に送り出すことができるようにしてある。
遠心分離機10は、図6に示すように、容器44内に備えられた脱水槽45内に前記水分ホース40が取付けられ、水分ホース40から脱水槽45内に送り出された水分に遠心力をかけて塵芥や汚泥と水とに分離し、その分離した水を、容器44に備えられた水供給ホース46によって前記グリストラップ4に送り出したり、容器44に備えられた水循環ホース22によって前記貯留室6に送り出したりすることができるものである。このとき、塵芥及び汚泥は脱水槽45内に残るようにしてある。
前記脱水槽45は、容器1内に回転自在に設けられており、回転させて脱水槽45内の水分に遠心力をかけることができるようにしてある。脱水槽45には、内部に入れた水は自由に通過するが、塵芥や汚泥等の固体は通過しない程度の網目の排水孔が多数形成された篭等が用いられている。前記脱水槽45の網目は、細かい塵芥や汚泥も通過しない程度の径のものが望ましい。従って、脱水槽45を回転させて、塵芥や汚泥を脱水槽45内に残して、水を脱水槽45外方に通過させて、水と塵芥や汚泥を分離させることができる。
前記水供給ホース46は、可撓性を有する管状の部材であって、一端は容器44に差し込まれ、他端はグリストラップ4内に差し込み可能としてある。また、前記水循環ホース22も可撓性を有する管状の部材であって、一端は容器44に差し込まれ、他端は前記貯留室6に取付け可能としてある。脱水槽45によって分離した水を水供給ホース46と水循環ホース22のいずれか又は双方に供給するかは任意に決定することができる。また、水供給ホース46と水循環ホース22のいずれか一方を省略することも可能である。
PTO17は、図1に示すように、貨物自動車1のエンジン11に備えられた動力取り出し装置であって、貨物自動車1のエンジン11の動力を、本発明の排液処理装置3全体に伝達させ、エンジン11を排液処理装置3の駆動源とさせるための装置である。PTO17には、車内又は車外から操作可能なスイッチ(図示しない)が備えられ、ON/OFFの切替えやその他の操作等を行うことができるようにしてある。
本実施形態の排液処理装置3においては、PTO17に、PTO17が取り出した動力を動力源とする発電機(図示しない)を備え、その発電機によって発生する電力を用いるヒータ線(図示しない)を、前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8といった各室の外周、又は/及びそれら各室に設けられている吸引ホース20、排液移送ホース24、移送ホース30といった各排液通路の外周に巻付けて、各室内又は/及び各排液通路内の排液を加熱できるようにしてある。前記ヒータ線は、電熱線等であって、電気によって発熱する部材である。このヒータ線は、油精製機9や遠心分離機10といった各装置や、その各装置に備えられた油分ホース37、水分ホース40、燃料供給ホース43、水循環ホース22、水供給ホース46といった液体通路の外周に巻付けて、内部の水分や油分を加熱することもできる。このヒータ線を巻付ける前記各室や各排液通路の外周には、ヒータ線の熱に耐えられる耐熱部材を備えたり、前記各室や各排液通路の外周を耐熱部材製とすることが望ましい。このヒータ線(図示しない)を貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室の外周に備えることによって、各室内に備えられたラジエーター管12、マフラー管13、燃焼装置14等の加熱源とあわせて効率よく排液を加熱することができる。また、吸引ホース20、排液移送ホース24、移送ホース30といった各排液通路の外周に備えることによって、移動中の排液をも加熱することができ、更に加熱効率が良くなる。また、特に冬期においては、各室間を移動中の排液の凍結を防ぐことができるという利点もある。
また、本実施形態の排液処理装置3には、バキューム5、貯留室6、撹拌室7、油水分離機8、油精製機9、遠心分離機10等の各部の動作を制御する制御盤(図示しない)を備える。制御盤には、本発明の排液処理装置3全体の動作を制御するスイッチや、バキューム5、貯留室6、撹拌室7、油水分離機8、油精製機9、遠心分離機10等の各部毎の動作を制御するスイッチ等を設けることができる。この操作盤は、操作盤の操作によって、グリストラップ4内の排液を自動的に油水分離できるようにしてある。
(使用例)
図1〜図6に示す排液処理装置で、グリストラップ内の排液を処理する場合は、次のようにする。
(1)バキューム5の吸引ホース20をグリストラップ4内に入れて、バキューム5によってグリストラップ4内の排液を吸引する。
(2)吸引された排液を貯留室6内に導入し、循環ホース22から供給される水を加えて水分と油分を分離しやすいように緩め、貯留室6内を仕切り板21に沿って移送させながら(図2中矢印A参照。)、ラジエーター管12及びマフラー管13からの放熱によって加熱し、且つ、エアー供給管16から供給される空気と撹拌フィン23の回転とによってかき混ぜて対流を促進させる。予熱を加えられた排液は、排液移送ホース24から撹拌室7へ送られる。
(3)排液移送ホース24によって撹拌室7の脱水槽27内に導入された排液を、撹拌翼28によって排液中の割り箸、爪楊枝等の大きな塵芥を破砕しながら大部分の塵芥及び汚泥を除去し、更に、ラジエーター管12及びマフラー管13からの放熱によって加熱し、且つ、エアー供給管16から供給される空気によって撹拌して対流を促進させる。予熱を更に加えられ、塵芥及び汚泥を除去され排液は撹拌室7内に充填されて、移送ホース30から油水分離室8へ送られる。
(4)移送ホース30によって油水分離室8内に送り込まれた排液を、燃焼装置14の熱、ラジエーター管12からの放熱、マフラー管13からの放熱の各加熱源によって加熱して油水分離を促進させ、且つエアー供給管16から供給される空気によって撹拌して対流を促進させる。排液は更に油水分離が促進され、油分は上へ浮いて油分排出口35から排出されて油分ホース37によって前記油精製機9に送り出され、水分は下へ沈んで水分排出口38から排出されて水分ホース40によって前記遠心分離機10に送り出される。
(5)油分ホース37から送り出された油分を、油精製機9のフィルタ42によって濾過して細かな塵芥や汚泥などを除いた燃料油とし、容器41に備えられた燃料供給ホース43によって、燃料油を前記油水分離室8の燃焼装置14に送り出す。送り出された燃料油は、燃焼装置14によって燃焼される。
(6)水分ホース40から、遠心分離機10の脱水槽45内に送り出された水分に遠心力をかけて塵芥や汚泥と水とに分離し、その分離した水を、水供給ホース46によって前記グリストラップ4に送り出し、更に、水循環ホース22によって前記貯留室6に送り出す。このとき、塵芥及び汚泥は脱水槽45内に残るようにしてある。
(7)繰り返し排液を処理する場合は、上記(1)〜(6)の工程を繰り返す。
(その他の実施形態)
前記実施形態では、貯留室6と撹拌室7にはラジエーター管12及びマフラー管13が備えられ、油水分離室8にはラジエーター管12及びマフラー管13及び燃焼装置14が備えられ、前記貯留室6、撹拌室7、油水分離室8といった各室の外周、又は/及びそれら各室に設けられている吸引ホース20、排液移送ホース24、移送ホース30といった各排液通路の外周にはヒータ線が巻付けられているが、貯留室、撹拌室、油水分離室の各室内/及び各排液通路内の加熱源の種類、組み合わせ、配置、設置数等は、前記のものには限られず、任意とすることができる。従って、例えば、貯留室や撹拌室に、ラジエーター管とマフラー管に加えて燃焼装置を備えたり、油水分離室に燃料装置のみを備え、ラジエーター管とマフラー管を省略したりすること等も可能である。また、加熱源も、前記実施形態のラジエーター管12とマフラー管13と燃焼装置14、ヒータ線(図示しない)の4種類には限られず、排液を加熱可能なものであれば、任意のものを用いることができる。従って、例えば、前記実施形態に示すエンジン冷却用のラジエーター管に代えて、排液加熱専用の管を貯留室、撹拌室、油水分離室の各室に備えたりすること等も可能である。
前記実施形態では、排液処理装置3には、バキューム5、貯留室6、撹拌室7、油水分離室8、油精製機9、遠心分離機10、エアーポンプ15のいずれも一つずつ備えられているが、夫々一組の装置中一つずつには限られず、二つ以上備えることも可能である。
従って、例えばエアーポンプを貯留室、撹拌室、油水分離室の各室毎に備え、各室内に空気を供給できるようにすること等も可能となる。
前記実施形態では、エアー供給管16から供給される空気によって、貯留室6、撹拌室7、油水分離室8の各室内の排液を撹拌し、排液の対流を促進させているが、排液をかき混ぜて、排液の対流を促進させることが可能であれば、空気による撹拌及び対流の促進に限られず、任意の装置又は方法を用いて排液を撹拌し、排液の対流を促進させることができる。従って、例えば回転自在な撹拌棒やフィンを貯留室、撹拌室、油水分離室の各室内に備えること等も可能である。
前記実施形態では、バキューム5、貯留室6、撹拌室7、油水分離室8、油精製機9、遠心分離機10、エアーポンプ15、燃焼装置14、ラジエーター管12、マフラー管13等の排液処理装置3の各部品は、貨物自動車1の貨物積載部2に設置されているが、前記各部品は、貨物自動車1の貨物積載部2から降ろして、貨物積載部2外で排液処理装置3を組み立てて使用することも可能である。また、前記各部品は、使用時に貨物自動車1の貨物積載部2から降ろして使用することもできる。
また、本発明の排液処理装置及び排液処理車では、撹拌室、油精製機、遠心分離機等の各室又は各装置によって取り除かれた塵芥や汚泥に有用部生物群(EM菌)を付着させて、そのEM菌によって塵芥や汚泥を発酵・分解させて肥料とする肥料作成装置を備えることもできる。
本発明の排液処理装置及び排液処理装置を搭載した排液処理車は、グリストラップには限られず、油が流出した河川や海等の清掃装置等にも応用することができる。
本発明の排液処理装置及び排液処理車の実施形態の一例を示す斜視説明図。 図1に示す排液処理装置を構成する貯留室を示す説明図。 図1に示す排液処理装置を構成する撹拌室を示す斜視説明図。 図1に示す排液処理装置を構成する油水分離室、燃焼装置、油精製機、遠心分離機を示す説明図。 図1に示す排液処理装置を構成する油精製機を示す斜視説明図。 図1に示す排液処理装置を構成する遠心分離機を示す斜視説明図。
符号の説明
1 貨物自動車
2 貨物積載部
3 排液処理装置
4 グリストラップ
5 バキューム
6 貯留室
7 撹拌室
8 油水分離室
9 油精製機
10 遠心分離機
11 エンジン
12 ラジエーター管
13 マフラー管
14 燃焼装置
15 エアーポンプ
16 エアー供給管
17 PTO


Claims (6)

  1. グリストラップから排液を吸引する吸引装置と、吸引した排液を貯留し且つ排液に水分を加えて又は加えずに油分と水分との分離を促進する貯留室と、前記貯留室から送り出された排液中の塵芥及び汚泥を破砕して除去する撹拌室と、前記撹拌室から送り出された排液を油分と水分とに分離する油水分離室を備え、前記貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室内又は/及び室外にその室内の排液を加熱する加熱源を備えたことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  2. 請求項1記載のグリストラップの排液処理装置において、油水分離室で分離された水分から塵芥及び汚泥を除去して水を取り出す遠心分離機を備え、その水をグリストラップに戻す、又は/及び貯留室に供給することを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のグリストラップの排液処理装置において、前記加熱源が、油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱であることを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグリストラップの排液処理装置において、貯留室、撹拌室、油水分離室のうちいずれか一以上の室内に気体を供給する気体供給装置を備えたことを特徴とするグリストラップの排液処理装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグリストラップの排液処理装置を自動車に搭載したグリストラップの排液処理車であって、加熱源が油水分離室で分離された油分を燃料として燃焼する燃焼装置の熱、又は/及び当該自動車のラジエーターの放熱、又は/及び自動車のマフラーの放熱、又は/及びヒータ線の熱であることを特徴とするグリストラップの排液処理車。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のグリストラップの排液処理装置を自動車に搭載したグリストラップの排液処理車又は請求項5記載のグリストラップの排液処理車であって、排液処理装置の駆動源が動力取り出し装置を備えた自動車のエンジンであることを特徴とするグリストラップの排液処理車。

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