JP2007014922A - コーティング装置および印刷機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 塗布液を貯留する貯留部23と、貯留部23に貯留された塗布液を、搬送するとともに紙に塗布する塗布手段25と、塗布液が貯留部23に流入する流入部35と、貯留部23から塗布液が流出する流出部37と、を有し、流入部35と流出部37との間に、塗布手段25が配置されていることを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
上述のコーティング装置においては、ニスが貯留されるニス舟や、ニス舟に貯留されたニスを搬送・塗布する複数のローラなどが設けられている(例えば、特許文献1から3参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載されたコーティング装置においては、ニス舟に貯留されたニスを循環させる装置が設けられていなかった。一方、特許文献2に記載されたコーティング装置においては、ニス舟にニスを供給する構成およびニス舟からこぼれたニスを回収する構成は開示されているが、積極的にニスを循環させる構成は開示されていなかった。
本発明のコーティング装置は、塗布液を貯留する貯留部と、該貯留部に貯留された塗布液を、搬送するとともに紙に塗布する塗布手段と、前記塗布液が前記貯留部に流入する流入部と、前記貯留部から前記塗布液が流出する流出部と、を有し、前記流入部と前記流出部との間に、前記塗布手段が配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、流出部が貯留部の端部に配置されているため、塗布液がスムーズに流出部に流入して、貯留部内に塗布液が滞留しにくくすることができる。そのため、紙に塗布される塗布液の濃度や粘度等を一定に保つことができ、コーティング品質の安定化を図ることができる。
本発明によれば、調整手段により塗布液液面の位置(高さ)が調整されるため、塗布手段により搬送され、紙に塗布される塗布液の膜厚を一定に調整することができる。そのため、コーティング品質の安定化を図ることができる。
本発明によれば、調整手段が、流入部から流出部に向かって流れる塗布液を遮る板部材であるので、板部材により塗布液の流れを堰き止めて塗布液液面の位置を調整することができる。
板部材は交換可能であるため、大きさの異なる板部材を使い分けることにより、塗布液液面の位置を調整することができる。
本発明によれば、板部材が、鉛直方向上方に向かって流出部側へ傾斜して配置されているため、板部材により堰き止められた塗布液が局所的なよどみ部を形成することなく流出部に流れる。局所的なよどみ部が形成されないため、塗布液の濃度、粘度が高くなる領域が形成されず、コーティング品質の安定化を図ることができる。
本発明によれば、回収部により貯留部から落下した塗布液を受け止めることができるため、塗布液の付着によるコーティング装置へのダメージの発生を防止できる。
本発明によれば、所定画像が印刷された紙に品質の安定したコーティングを施すことができる。
以下、本発明の第1の実施形態に係る印刷機ついて図1から図6を参照して説明する。
図1には、枚葉両面印刷機(以下、単に「印刷機」という。)1が示されている。
印刷機1は、図1に示すように、被印刷物である枚葉紙が供給される上流側から下流側に向けて、給紙装置3と、複数の印刷ユニット5と、コーティングユニット(コーティング装置)21と、排紙装置7とを備えている。
給紙装置3は、積層されたシート状の被印刷物を一枚ずつ供給する装置である。
排紙装置7は、印刷後の被印刷物を回収して積層する装置である。
ゴム胴15は、印刷を行わない非印刷時等には、版胴13から離間させる(胴抜き)ことができるようになっている。
コーティングユニット21は、図2および図3に示すように、ニスが一時的に貯留されるニス舟(貯留部)23と、貯留されたニスを枚葉紙に塗布する塗布部(塗布手段)25と、ニス舟23に貯留されるニスを循環させる循環部27と、から概略構成されている。
循環部27は、ニス舟23にニスを供給するニス供給部(流入部)35と、ニス舟23からニスを回収するニス戻り部(流出部)37と、ニス舟23からニスが戻されるとともに再びニス舟23にニスを供給するニスタンク(図示せず)と、から概略構成されている。
堰き止め部39は、図2および図4に示すように、ニスを堰き止める板部材45と、板部材45が差し込まれるスリット部47とから構成されている。
スリット部47は、L形の部材を所定間隔だけ離して配置されたものであり、L形部材の間に板部材45が差し込み、取り外し可能に配置される。
まず、図1に示すように、給紙装置3から枚葉紙が1枚ずつ送り出される。枚葉紙は、最初の4つの印刷ユニット5およびコーティングユニット21を通過する際に、裏面に4色の印刷およびニスコーティングが施される。その後、裏面に印刷が施された枚葉紙は、下流側に位置する4つの印刷ユニット5およびコーティングユニット21を通過する際に、表面に4色の印刷およびニスコーティングが施される。このように両面印刷が施された枚葉紙は、排紙装置7へと送られる。
コーティングユニット21において、図1および図2に示すように、ニス舟23に貯留されたニスは、回転するCMローラ29およびCFローラにより、ブランケット胴33に搬送される。ブランケット胴33に搬送されたニスは、4つの印刷ユニット5により印刷が施された枚葉紙に塗布される。
ニス舟23には、図2および図5に示すように、ニスタンクからニス供給部35を介してニスが供給される。供給されたニスはCMローラ29に向かって流れ、堰き止め部39を越えてニス戻り部37に流入し、ニスタンクに回収される
堰き止め部39の板部材45は、上方に向かってニス戻り部37側に傾斜して配置されているため、ニスが板部材45を越える際に流れが循環するよどみ部を形成しにくく、乱流を形成しにくい。
CMローラ29によりCFローラ31へ搬送されるニスの一部は、図2に示すように、CMローラ29の円筒面から離れ、下方に落下する。落下したニスの一部はニス舟23の回収側壁43に衝突し、ニス戻り部37により回収される。落下したニスの残りは回収側壁43を越えて、パン41の上に落下する。
板部材45は交換可能であるため、大きさの異なる板部材45を使い分けることにより、ニス液面の位置を調整することができる。
例えば、上記の実施の形態においては、この発明を枚葉紙の両面に印刷できる印刷機に適用して説明したが、両面印刷の印刷機に限られることなく、片面印刷の印刷機など、その他各種の印刷機に適用できるものである。
21 コーティングユニット(コーティング装置)
23 ニス舟(貯留部)
25 塗布部(塗布手段)
35 ニス供給部(流入部)
37 ニス戻り部(流出部)
39 堰き止め部(液面調整手段)
41 パン(回収部)
45 板部材
Claims (7)
- 塗布液を貯留する貯留部と、
該貯留部に貯留された塗布液を、搬送するとともに紙に塗布する塗布手段と、
前記塗布液が前記貯留部に流入する流入部と、
前記貯留部から前記塗布液が流出する流出部と、を有し、
前記流入部と前記流出部との間に、前記塗布手段が配置されていることを特徴とするコーティング装置。 - 前記流出部が、前記貯留部の端部に配置されていることを特徴とする請求項1記載のコーティング装置。
- 前記塗布手段と前記流出部との間には、前記貯留部内における塗布液液面の位置を調整する調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のコーティング装置。
- 前記調整手段が、前記流入部から前記流出部へ向かう前記塗布液の流れを遮る板部材であり、
該板部材が、交換可能に配置されていることを特徴とする請求項3記載のコーティング装置。 - 前記板部材が、鉛直方向上方に向かって前記流出部側へ傾斜するように配置されていることを特徴とする請求項4記載のコーティング装置。
- 前記貯留部の下方に、前記貯留部から落下した前記塗布液を受ける回収部がもうけられていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコーティング装置。
- 紙に所定画像を印刷する印刷機であって、
請求項1から請求項6のいずれかに記載のコーティング装置が備えられていることを特徴とする印刷機。
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JP2005201549A JP2007014922A (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | コーティング装置および印刷機 |
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KR20190126185A (ko) * | 2017-03-29 | 2019-11-08 | 코닝 인코포레이티드 | 기판 코팅 장치 및 방법들 |
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2005
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