JP2007014610A

JP2007014610A - 医薬品包装用袋及び包装された医薬製剤

Info

Publication number: JP2007014610A
Application number: JP2005200396A
Authority: JP
Inventors: Masaki Horaguchi; 正樹洞口; Junya Okazaki; 岡崎純也; Yusuke Ishita; 井下雄介; Hiroaki Mizuno; 水野博昭
Original assignee: Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
Current assignee: Taiyo Pharmaceutical Industry Co Ltd
Priority date: 2005-07-08
Filing date: 2005-07-08
Publication date: 2007-01-25

Abstract

【課題】薬剤入り注射器の包装容器において、内容物の確認が容易であり、且つ、薬剤入り注射器を包装した後、ガス滅菌が可能で、嵩張らない包装を得ること。
【解決手段】透明な気密性の樹脂フィルム１と、通気性のある樹脂フィルム２を組み合わせ薬剤入り注射器３をピロー包装することにより、内容物の確認が容易で、且つ薬剤入り注射器を包装した後、ガス滅菌が可能で、嵩張らない包装を得ることができる。
【選択図】図２

Description

本発明は、包装後にガス滅菌可能で、包装された医薬製剤が目視にて確認できる包装袋及び当該包装袋に包装された医薬製剤に関する。

薬剤入り注射器は、ディスポーザブル医療機器などと同様に、特定の包装容器によって医療用滅菌包装を施されたいわゆる注射剤パックとして流通される。現在、薬液が充填されていないディスポーザブルの注射容器は、透明性の樹脂によって一体成形され且つ底面が開放された容器本体と、滅菌ガスを透過可能なシート材から成り且つ容器本体の底面を封止する滅菌紙とから構成されることが一般的である。そして、薬剤入り注射器が封入された包装容器は、例えば、エチレンオキサイドガスに晒されることにより、滅菌紙を透過したガスによって内部が滅菌処理される。なお、斯かる滅菌処理は、処理効率の観点から、通常、多数配列され且つ上下に多数段積み重ねた状態で行われる。

そのため、包装容器に薬剤入り注射器を封入して成る注射剤パックであって、前記包装容器は、透明性の樹脂によって細長の略器状に一体成形され且つ底面が開放された容器本体と、滅菌用ガスを透過可能なシート材から成り且つ前記容器本体の底面を封止する滅菌紙とから構成され、前記容器本体は、薬剤入り注射器の注射筒の注射針取付部を収容する第１の膨出部と、薬剤入り注射器の略中央部を収容する第２の膨出部と、注射筒のフランジおよびピストンロッドの押し子を収容する第３の膨出部と、これらの膨出部を結合する２つのくびれ部とを備え、かつ、前記第３の膨出部は、容器本体の長手側から側面視した場合、中央部が凹没した鞍部状に形成されている包装容器が知られている（特許文献１）。

しかし、この注射剤パックは、滅菌ガスの透過可能なシート剤は不透明であり、また、一応、容器自体は透明性のある樹脂を利用しているものの、内容物の状態の視認性に劣ること、輸送時に嵩張ること等、必ずしも実用上満足できるものではなかった。

特開平１１−１５５９４８

このような状況に鑑み、薬剤入り注射器の包装容器において、内容物の確認が容易であり、且つ、薬剤入り注射器を包装した後、ガス滅菌が可能で、嵩張らない包装を得ることである。

本課題を解決するために、本発明者らは様々な検討を実施した結果、透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ薬剤入り注射器をピロー包装することにより、内容物の確認が容易で、且つ薬剤入り注射器を包装した後、ガス滅菌が可能で、嵩張らない包装を得ることに成功した。

すなわち、本発明は下記の通りである。
（１）薬剤入り注射器の包装用袋であって、透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ、包装袋の内、一面が透明で内容物の確認が可能である薬剤入り注射器の包装用袋。
（２）薬剤入り注射器を包装後にガス滅菌処理できる（１）の薬剤入り注射器の包装用袋。
（３）透明な気密性の樹脂がポリエチレンテレフタレートもしくはポリエチレンの一種以上を積層した樹脂である（１）ないし（２）の薬剤入り注射器の包装用袋。
（４）通気性のある樹脂が高密度ポリエチレン製不織布である（１）ないし（３）の薬剤入り注射器の包装用袋。
（５）包装後にガス滅菌可能な、透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ、包装袋の内、一面が透明で内容物の確認が可能である包装用袋に包装された薬剤入り注射器製剤。

本発明は透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ薬剤入り注射器をピロー包装することにより、内容物の確認が容易で、且つ薬剤入り注射器を包装した後、ガス滅菌が可能で、嵩張らない包装を得ることができる。

本発明に使用する透明な気密性樹脂フィルムは、気密性で透明で有れば、特に限定されない。具体的にはポリエチレンテレフタレートもしくはポリエチレンの内、一種以上を積層した樹脂などが上げられる。

通気性のある樹脂フィルムは、通気性がありガス滅菌可能なもので有れば特に限定されない。具体的には高密度ポリエチレン製不織布（タイベック）が挙げられる。

本製剤に用いることのできる薬剤は、注射用の薬剤であれば特に限定されることはないが、予め注射筒に充填されたプレフィルドシリンジ製剤として有益性がある薬剤が好ましい。

また、包装後に実施するガス滅菌方法は、過酸化水素ガス滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌などが挙げられる。

本発明に係る薬剤入り注射器包装袋及び当該包装袋に包装された状態の薬剤入り注射器の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１は、本発明の薬剤入り注射器の包装袋である。図２は、当該包装袋に薬剤入り注射器が包装されたものである。図３は、図２の背面図である。

図１中、１の透明で気密性の樹脂フィルムは、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンを積層した樹脂フィルムである。２は、高密度ポリエチレン製不織布（タイベック）である。

本発明の包装袋本発明の薬剤入り注射器が包装袋に包装された状態の薬剤薬剤入り注射器包装された包装袋の背面図

符号の説明

１：透明で気密性の樹脂フィルム
２：通気性のある樹脂フィルム
３：薬剤入り注射器

Claims

薬剤入り注射器の包装用袋であって、透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ、包装袋の内、一面が透明で内容物の確認が可能である薬剤入り注射器の包装用袋。
薬剤入り注射器を包装後にガス滅菌処理できる請求項１の薬剤入り注射器の包装用袋。
透明な気密性の樹脂がポリエチレンテレフタレートもしくはポリエチレンの一種以上を積層した樹脂である請求項１ないし２の薬剤入り注射器の包装用袋。
通気性のある樹脂が高密度ポリエチレン製不織布である請求項１ないし３の薬剤入り注射器の包装用袋。
包装後にガス滅菌可能な、透明な気密性の樹脂フィルムと、通気性のある樹脂フィルムを組み合わせ、包装袋の内、一面が透明で内容物の確認が可能である包装用袋に包装された薬剤入り注射器製剤。