JP2007014555A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 球止まりを生じることなく球貯留タンク内の異物を遊技球と分別して排出することができる遊技機を提供する。
【解決手段】 遊技球を貯留する球貯留タンク26を設け、該球貯留タンク26は、その底部に側方へ向けて下り傾斜して遊技球が流下可能な第1流路84を備え、該第1流路84の傾斜途中に第1流路84の下流側を上流側よりも1段低く設定する第1上側段差部89を形成し、第1流路84のうち、第1上側段差部89よりも上流側に遊技球よりも狭い幅に設定された第1溝部92を第1流路84の傾斜方向へ沿って設け、第1溝部92の下流側端部を第1上側段差部89から第1流路84の下流側へ向けて開放した。
【選択図】 図8

Description

本発明は、遊技球を貯留する球貯留タンクを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
遊技球を使用して遊技を行う遊技機の代表的なものとしてパチンコ遊技機がある。このパチンコ遊技機の裏面側の上部には、遊技球を貯留する球貯留タンクが設けられており、遊技球が入賞すると、球排出装置が作動して球貯留タンクに貯留された遊技球を賞球としてパチンコ遊技機の前面の上皿に排出するように構成されている。また、球貸し操作が行われた場合にも同様に球排出装置が作動して球貯留タンクの球を上皿に排出する。従来、球排出装置は、球貯留タンクの下方に延設された球整列樋の下流側に設けられているものが一般的であったが、近年では、部品点数を低減して配置スペースやコストを削減するべく、例えば、球整列樋を介さずに球貯留タンクに直接取り付けられたものも提案されている(特許文献1参照)。
特開平8−141175号公報
ところで、球貯留タンクは、遊技球よりも小さな開口部を球貯留タンクの底部に開設して、遊技球設置島設備から落下してくる異物(例えば、釘や埃)を遊技球と分別して取り除けるように構成することが好ましい。しかしながら、単に球貯留タンクの底部に開口部を開設すると、開口部の縁部、特に球貯留タンクの下流側(球排出装置側)の縁部に遊技球が引っ掛かって球止まりを生じ易くなり、球貯留タンク内の遊技球の流下、すなわち球貯留タンクから球排出装置への遊技球の供給が円滑に行われなくなる虞がある。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、球止まりを生じることなく球貯留タンク内の異物を遊技球と分別して排出することができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、
該球貯留タンクは、その底部に側方へ向けて下り傾斜して遊技球が流下可能な遊技球流路を備え、該遊技球流路の傾斜途中に遊技球流路の下流側を上流側よりも1段低く設定する段差部を形成し、
前記遊技球流路のうち、段差部よりも上流側に遊技球よりも狭い幅に設定された溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、前記溝部の下流側端部を段差部から遊技球流路の下流側へ向けて開放したことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記遊技球流路のうち、段差部よりも下流側に遊技球よりも狭い幅に設定された副溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、
前記副溝部を、前記溝部の延長線上から外れた位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記球貯留タンク内の遊技球の不足状態を検出する球不足検出手段を備え、
該球不足検出手段は、遊技球が載ると変位する変位片を備え、
前記球貯留タンクの段差部に遊技球流路の下流側へ臨ませた段差開口部を開設し、前記変位片を段差開口部から突出して遊技球流路の下流側に配置するとともに、前記溝部の延長線上に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、
前記球貯留タンクは、その底部に傾斜した状態で形成されて遊技球が流下可能な遊技球流路と、該遊技球流路を流下した遊技球を排出する排出口と、を備え、
前記遊技球流路は、
前記排出口とは反対側へ向けて下り傾斜した第1流路と、
該第1流路よりも低い位置に配置され、排出口へ向けて下り傾斜した第2流路と、
前記第1流路の下端部と第2流路の上端部とを接続する接続流路と、
を備え、
該接続流路のうち第1流路とは反対側に、遊技球が当接可能な当接壁を設け、
該当接壁と接続流路との間に、遊技球よりも狭い開口幅に設定された開口部を開設したことを特徴とする遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、該球貯留タンクは、その底部に側方へ向けて下り傾斜して遊技球が流下可能な遊技球流路を備え、該遊技球流路の傾斜途中に遊技球流路の下流側を上流側よりも1段低く設定する段差部を形成し、遊技球流路のうち、段差部よりも上流側に遊技球よりも狭い幅に設定された溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、前記溝部の下流側端部を段差部から遊技球流路の下流側へ向けて開放したので、遊技球以外の異物を落下させるための溝部の縁を遊技球流路の上流側へ対向する状態で配置することを避けることができ、遊技球流路を流下する遊技球が溝部に引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。したがって、球貯留タンク内の遊技球の流下を円滑に行いながら、異物を遊技球と分別して球貯留タンクの外へ排出することができる。
請求項2に記載の発明によれば、遊技球流路のうち、段差部よりも下流側に遊技球よりも狭い幅に設定された副溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、副溝部を溝部の延長線上から外れた位置に配置したので、溝部を外れて遊技球流路を流下してきた異物を副溝部に落下させようとすることができ、球貯留タンク内の遊技球と異物とを一層分別し易くすることができる。また、溝部周辺の強度を低下させることなく、異物の除去効率を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、球貯留タンク内の遊技球の不足状態を検出する球不足検出手段を備え、該球不足検出手段は、遊技球が載ると変位する変位片を備え、球貯留タンクの段差部に遊技球流路の下流側へ臨ませた段差開口部を開設し、変位片を段差開口部から突出して遊技球流路の下流側に配置するとともに、溝部の延長線上に配置したので、変位片を球貯留タンク内へ突出させるための開口が、その縁部を遊技球流路の上流側へ対向させる状態で配置されることを避けることができ、変位片の周辺で遊技球が引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。したがって、球貯留タンク内の遊技球の流下を滞らせることなく、遊技球の有無の検出、すなわち遊技球の不足状態の検出を行うことができる。また、溝部により遊技球を変位片へ誘導することができ、遊技球流路を流下する遊技球を変位片に載せ易くすることができる。したがって、球貯留タンク内に遊技球が貯留されているにも拘らず遊技球の不足状態が検出されてしまう不具合を抑制することができる。
請求項4に記載の発明によれば、遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、球貯留タンクは、その底部に傾斜した状態で形成されて遊技球が流下可能な遊技球流路と、該遊技球流路を流下した遊技球を排出する排出口とを備え、遊技球流路は、排出口とは反対側へ向けて下り傾斜した第1流路と、該第1流路よりも低い位置に配置され、排出口へ向けて下り傾斜した第2流路と、第1流路の下端部と第2流路の上端部とを接続する接続流路とを備え、該接続流路のうち第1流路とは反対側に、遊技球が当接可能な当接壁を設け、該当接壁と接続流路との間に、遊技球よりも狭い開口幅に設定された開口部を開設したので、遊技球以外の異物を落下させるための開口部を遊技球流路の中央部分に配置することを避けることができ、遊技球流路を流下する遊技球が開口部に引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。したがって、球貯留タンク内の遊技球の流下を円滑に行なわせることができる。また、第1流路から流下した遊技球を当接壁に当接して接続流路を流下させるとともに、当接壁に向けて流下してきた遊技球以外の異物のみを開口部へ通過させることができ、異物を球貯留タンクの外へ効率よく排出することができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の前方斜視図、図2はパチンコ遊技機の後方斜視図である。
パチンコ遊技機1は、外枠(機枠あるいは本体枠)2に、大きな矩形状開口部を有する略額縁状の前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3に矩形状の遊技盤(図示せず)を収納可能とし、前面枠3の前側には、一側(図1中左側)が軸着された前面カバー部材4を開閉可能に設け、該前面カバー部材4に透視可能なガラス板5を収納し、ガラス板5を通して遊技盤の前面に形成された遊技領域(図示せず)を前方から透視できるように構成している。さらに、前面カバー部材4の下方に上皿ユニット6と下皿ユニット7とを左右に少し位置をずらした状態で上下に設け、上皿ユニット6と下皿ユニット7との間には、遊技状態に応じて音を発生するスピーカー8を配置し、下皿ユニット7の左側に灰皿9を備え、下皿ユニット7の右側に、遊技球を遊技領域へ向けて発射操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)10を備えている。
また、図2に示すように、前面枠3の裏面側には裏機構ユニット12を取り付けている。裏機構ユニット12は、液晶表示装置などの表示装置13を前方から嵌め込み、この表示装置13の前面側を遊技盤に開設した開口から前方(遊技者側)へ臨ませている。そして、裏機構ユニット12の下方には、遊技を統括的に制御する遊技制御装置14、排出制御装置15、電源装置16、中継基板17等をそれぞれ配設している。さらに、裏機構ユニット12の上方に球貯留ユニット20を配設し、裏機構ユニット12の側部(図2中右側部)には、球貯留ユニット20から排出される遊技球を流下させる球流路(具体的には、遊技球をパチンコ遊技機1の前面の上皿ユニット6へ案内する球流下路21と、球貯留ユニット20内の遊技球を遊技機島設備内の下部の球回収樋(図示せず)へ案内するための球抜流路22)を備えている。そして、球貯留ユニット20の上方には、遊技機設置島設備内に設けられ、遊技機設置島設備からパチンコ遊技機1の球貯留ユニット20へ遊技球を補給するための補給装置23が配置されている。
次に、球貯留ユニット20について説明する。
球貯留ユニット20は、補給装置23から補給された遊技球を貯留するとともに、この貯留した遊技球を排出可能な装置である。この球貯留ユニット20は、図3および図4に示すように、横長な板状の取付ベース25と、遊技球を貯留可能な球貯留タンク26と、該球貯留タンク26を取付ベース25に支持するとともに左右方向へ傾けた状態に揺動(変換)可能な揺動機構27と、球貯留タンク26の状態変換を規制する変換規制機構28と、球貯留タンク26に貯留された遊技球を球流下路21あるいは球抜流路22へ排出可能な球排出装置29とを備えて構成されている。
球貯留タンク26は、上面が開口した横長な有底箱体状に形成されたものであり、取付ベース25の裏側の一側寄り(図4中右寄り)に配置されている。また、球貯留タンク26内の底部には、下り傾斜して遊技球を転動可能な遊技球流路30を形成し、球貯留タンク26の長手方向の一側(図4中左側)には、遊技球流路30から流下してきた遊技球を排出する排出口31を開設している。なお、球貯留タンク26内の遊技球流路30の構成については、後で詳細に説明する。
揺動機構27は、取付ベース25の左右方向の中央周辺に配置された揺動軸受47と、球貯留タンク26の下部の中央周辺に配置され、取付ベース25へ向けて前後方向に延設された揺動軸48とから構成されている。そして、揺動軸受47に揺動軸48を回動自在な状態で嵌合して球貯留タンク26を揺動可能な状態で軸着し、球貯留タンク26をその底部が球排出装置29へ向けて下り傾斜した第1状態(図10(a)参照)と、底部が球排出装置29とは反対側へ下り傾斜した第2状態(図11参照)とに変換可能な状態で支持している。さらに、揺動軸受47に揺動軸48を前後方向(揺動軸48の延設方向)へ摺動自在な状態で嵌合して、球貯留タンク26を取付ベース25に対して進退可能な状態で支持している。また、揺動軸48の先端部(取付ベース25側の端部)を取付ベース25の前側(前面枠3側)へ突出し、この揺動軸48の先端部に揺動軸受47の孔径よりも大きなリング状のスライド規制部材(ストッパー)50を備え(図4参照)、該スライド規制部材50と揺動軸受47の前側端部(すなわち前面枠3側に位置する端部)との離間距離を遊技球の直径よりも短く設定している。
変換規制機構28は、球貯留タンク26の左右両側方に配置され、球貯留タンク26の端部を係止して球貯留タンク26の揺動を規制するための機構である。この変換規制機構28は、取付ベース25の裏側から後方へ向けて突設された円柱状の規制係止部52と、球貯留タンク26の側部から外方へ突設された被係止部53とから構成されている。規制係止部52は、取付ベース25の一端側(図4中右端側)に2つ上下に並べて配置されるとともに、取付ベース25の他側寄り(図4中左側寄り)の上縁部周辺に1つ配置されている。なお、説明の便宜上、取付ベース25の一端側の上側に配置された規制係止部52を第1規制係止部52a、下側に配置された規制係止部52を第2規制係止部52b、取付ベース25の他側寄りに配置された規制係止部52を第3規制係止部52cと称する。
また、被係止部53は、取付ベース25へ向けて開放したキャップ状を呈しており、当該被係止部53内に規制係止部52の先端部を着脱可能な状態で嵌合して、球貯留タンク26の端部を取付ベース25に係止できるように構成されている。また、被係止部53の後面部に取付孔54を開設し、該取付孔54に被係止部53と規制係止部52の先端部とを止着可能な止着部材55を取り付け、被係止部53内に嵌合された規制係止部52の先端部に嵌脱自在な状態で止着して、被係止部53と規制係止部52との嵌合状態を維持するように構成されている。
そして、球貯留タンク26のうち排出口31とは反対側の端部に設けられた被係止部53(第1被係止部53a)は、球貯留タンク26が第1状態に変換すると、第1規制係止部52aの後方に配置されて、第1規制係止部52aの先端部に係止可能となり、球貯留タンク26が第2状態に変換すると、第2規制係止部52bの後方に配置されて、第2規制係止部52bの先端部に係止可能となる(図10および図11参照)。また、排出口31側の端部に設けられた被係止部53(第2被係止部53b)は、球排出装置29へ向けて突出した状態で備えられており、球貯留タンク26が第1状態に変換すると第3規制係止部52cの後方に配置されて、第1規制係止部52aの先端部に係止可能となり、球貯留タンク26が第2状態に変換すると、第3規制係止部52cよりも上方に配置される(図10および図11参照)。
次に、球排出装置29について説明する。
球排出装置29は、球貯留タンク26の他側方(図4中左側方)に配置され、球貯留タンク26の底部の傾斜下端に開口した排出口31に連通可能な装置である。この球排出装置29は、図5に示すように、球貯留タンク26の排出口31に連通して球貯留タンク26内の遊技球を受け入れ可能な球受部60と、該球受部60の底部を下方へ凹ませた状態で形成された略円筒状のスプロケット収容部61と、該スプロケット収容部61の下部に配置された排出ステージ部材62と、スプロケット収容部61内に回動可能な状態で収容されたスプロケット(球保持回転体)63と、該スプロケット63の上部に接続されてスプロケット63を回転駆動する排出駆動モータ64と、スプロケット63を覆う状態で球受部60の上方に配置され、上面に排出駆動モータ64を取り付けるモータベース65とから構成されている。
排出ステージ部材62は、図6に示すように、その上面(すなわちスプロケット63の下部に対向する面)の略中央に、スプロケット63の下部から突設された回転軸(図示せず)を支持する軸受孔67を開設している。また、軸受孔67よりも外周側には、球流下路21に連通する排出流下口68と、球抜流路22に連通する球抜口69を開設し、排出流下口68の下方には、該排出流下口68を通過する遊技球を検出可能な排出センサ(通過センサ)70を配置している。
スプロケット63は、その外周縁に平面視円弧状の複数の切欠き72を備え、該切欠き72とスプロケット収容部61の内壁部との間に、遊技球を受け入れて保持可能な縦孔状の球保持部73を複数(等間隔で10箇所)形成し、各球保持部73内に遊技球が最大3個ずつ縦に積み重なった状態で保持されるように構成されている。
さらに、スプロケット収容部61の内壁面のうち、排出ステージ部材62から遊技球1個分だけ上方に隔てた部位には、円弧状のリブ74をスプロケット収容部61の中央へ向けて突設するとともに、排出流下口68および球抜口69の外側縁部を上方から覆う状態で配置している。
このような構成を備えた球排出装置29において、スプロケット63が球保持部73に遊技球を保持した状態で正転方向Lへ回転すると、球保持部73に保持された遊技球が排出流下口68に到達する手前で、3個縦に積み重なった遊技球のうち1段目と2段目以上がリブ74によって隔てられる。この状態で球保持部73内の遊技球が排出流下口68の上方に移動すると、リブ74が遮蔽板となって2段目以上の遊技球が排出流下口68へ流入することを阻止する。一方、スプロケット63が球保持部73に遊技球を保持した状態で逆転方向Rへ回転すると、球保持部73に保持された遊技球が球抜口69に到達する手前で、3個縦に積み重なった遊技球のうち1段目と2段目以上がリブ74によって隔てられる。この状態で球保持部73内の遊技球が球抜口69の上方に移動すると、リブ74が遮蔽板となって2段目以上の遊技球が球抜口69へ流入することを阻止する。このようにして、球排出装置29は、排出ステージ部材62上においてスプロケット63の各球保持部73に保持した遊技球を、排出流下口68または球抜口69から1個ずつ排出することができる。
そして、球排出装置29は、モータベース65の球貯留タンク26側(図5中左側)に突起部75を設け、スプロケット収容部61のうち球貯留タンク26とは反対側(図5中右側)には、取付ベース25へ向けて開放したキャップ状の嵌合受部76を設けている。また、突起部75に前後方向へ貫通した貫通孔77を開設し、該貫通孔77に取付ベース25の第3規制係止部52cを着脱可能な状態で挿通するとともに、嵌合受部76内には、取付ベース25の裏側のうち第3規制係止部52cを挟んで球貯留タンク26とは反対側(図4中左側)の下端部に設けられた円柱状の支持部78を着脱可能な状態で嵌合して、取付ベース25に着脱可能な状態で配置されている。さらに、嵌合受部76の後面部には取付孔79が開設され(図5参照)、該取付孔79には嵌合受部76と支持部78の先端部とを止着するための止着部材80が取り付けられている。この止着部材80は、支持部78の先端部に嵌脱自在な状態で止着される。
次に、球貯留タンク26内の詳細な構成について説明する。
球貯留タンク26内に形成された遊技球流路30は、図7および図8に示すように、球貯留タンク26内の取付ベース25側(前側)に配置され、排出口31とは反対側へ向けて下り傾斜した第1流路84と、球貯留タンク26内の取付ベース25とは反対側(後側)、且つ第1流路84よりも低い位置に配置され、排出口31へ向けて下り傾斜した第2流路85と、第1流路84の下端部と第2流路85の上端部とを接続し、第1流路84の下端部から第2流路85の上端部へ向けて下り傾斜した接続流路86とから構成されている。
第1流路84は、その上流側の上方に補給装置23を臨ませて、補給装置23から落下する遊技球を受けることができる流路である。この第1流路84は、図7に示すように、その上流端と排出口31との間に球落下防止壁88を立設し、補給装置23からの遊技球が第1流路84を流下せずに直接排出口31へ到達することを防ぐように構成されている。また、第1流路84の傾斜途中に第1上側段差部89(本発明における段差部の一種に相当)を形成して、第1流路84を第1上側段差部89よりも上流側の第1上流部84aと、第1上側段差部89よりも下流側の第1下流部84bとに分けるとともに、第1下流部84bを第1上流部84aよりも1段低く設定している。さらに、第1流路84の下端部(すなわち第1下流部84bの下端部)と接続流路86との間には、接続流路86を第1流路84よりも1段低く設定する第1下側段差部90を形成している。
そして、第1上流部84aには、複数条(本実施形態では2条)の第1溝部92(本発明における溝部の一種に相当)を第1流路84の傾斜方向へ沿って開設し、第1下流部84bには、第1副溝部93(本発明における副溝部に相当)を第1流路84の傾斜方向へ沿って開設している。第1溝部92および第1副溝部93は、遊技球に付着した埃や、稀ではあるが遊技機設置島設備から落下してきたビス等の異物を受け入れて排除するためのものであり、それぞれ遊技球よりも狭い幅に設定されて、遊技球以外の異物のみを球貯留タンク26の下方へ落下させて取り除けるように構成されている。
また、第1上側段差部89のうち第1溝部92の延長線L1上に位置する部分を切り欠いて、第1溝部92の下流側端部を第1上側段差部89から第1下流部84b(すなわち第1流路84の下流側)へ向けて開放している。さらに、第1下側段差部90のうち第1副溝部93の延長線L2上に位置する部分を切り欠いて、第1副溝部93の下流側端部を第1下側段差部90から接続流路86へ向けて開放している。したがって、遊技球以外の異物を落下させるための第1溝部92および第1副溝部93の縁を第1流路84の上流側へ対向する状態で配置することを避けることができ、第1流路84を流下する遊技球が溝部92,93に引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。したがって、球貯留タンク26内の遊技球の流下を円滑に行いながら、異物を遊技球と分別して球貯留タンク26の外へ排出することができる。
さらに、第1副溝部93を、第1溝部92の延長線L1上から外れた位置、具体的には、複数の第1溝部92の延長線L1の間に配置して、第1溝部92と第1副溝部93とが一直線上に並ばないように構成されている。したがって、第1溝部92を外れて第1流路84を流下してきた異物を第1副溝部93に落下させようとすることができ、球貯留タンク26内の遊技球と異物とを一層分別し易くすることができる。また、第1溝部92および第1副溝部93の周辺の強度を低下させることなく、異物の除去効率を向上させることができる。
第2流路85は、第1流路84および接続流路86を流下した遊技球を排出口31まで流下させて案内する流路である。この第2流路85は、図8に示すように、その傾斜途中に第2段差部95(本発明における段差部の一種に相当)を形成して、第2流路85を第2段差部95よりも上流側の第2上流部85aと、第2段差部95よりも下流側の第2下流部85bとに分けるとともに、第2下流部85bを第2上流部85aよりも1段低く設定している。なお、第2下流部85bの下端部には、排出口31が配置される。
そして、第2上流部85aには、複数条(本実施形態では2条)の第2溝部96(本発明における溝部の一種に相当)を第2流路85の傾斜方向へ沿って開設している。第2溝部96は、遊技球に付着した埃や、遊技機設置島設備から落下してきたビス等の異物を受けるためのものであり、それぞれ遊技球よりも狭い幅に設定されて、遊技球以外の異物のみを球貯留タンク26の下方へ落下させて取り除けるように構成されている。さらに、第2段差部95のうち第2溝部96の延長線上に位置する部分を切り欠いて、第2溝部96の下流側端部を第2段差部95から第2下流部85b(すなわち第2流路85の下流側)へ向けて開放している。したがって、遊技球以外の異物を落下させるための溝部の縁を第2流路85の上流側へ対向する状態で配置することを避けることができ、第2流路85を流下する遊技球が溝部に引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。したがって、球貯留タンク26内の遊技球の流下を円滑に行いながら、異物を遊技球と分別して球貯留タンク26の外へ排出することができる。
また、第2段差部95には、第2下流部85bへ臨ませた段差開口部97を第2溝部96の延長線(詳しくは、2本の第2溝部96のうち第1流路84とは反対側に開設された第2溝部96の延長線)L3の直下に位置する状態で開設し、該段差開口部97から後述する検出機構99の一部を突出できるように構成されている。
さらに、球貯留タンク26は、接続流路86のうち第1流路84とは反対側に、遊技球が当接可能な当接壁(本実施形態では、球貯留タンク26の内部空間を区画形成する起立壁)100を配置し、第1流路84上にある遊技球の球圧を受けて、球貯留タンク26内の全ての遊技球の球圧が球排出装置29へ掛からないように構成されている。また、当接壁100と接続流路86との間には、遊技球よりも狭い開口幅に設定された開口部101を開設している。この開口部101は、図7(b)に示すように、接続流路86と当接壁100とを切り欠いて断面L字状を呈する貫通孔で形成されており、当接壁100側の上縁部と接続流路86との距離、および接続流路86側の側縁部と当接壁100との距離を遊技球の半径よりも短く設定している。したがって、遊技球以外の異物を落下させるための開口を遊技球流路30の中央部分に配置することを避けることができ、遊技球流路30を流下する遊技球が開口に引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。このことから、球貯留タンク26内の遊技球の流下を円滑に行なわせることができる。また、第1流路84から流下した遊技球を当接壁100に当接して接続流路86を流下させるとともに、当接壁100に向けて流下してきた遊技球以外の異物のみを開口部101へ通過させることができ、異物を球貯留タンク26の外へ効率よく排出することができる。また、開口部101は球貯留タンク26内の隅部に開設されているので、球貯留タンク26の底部の強度が極端に低下する虞がない。
なお、本実施形態では、第1流路84と球貯留タンク26の内部空間の前側(取付ベース25側)を区画形成する前側起立壁26aとの間、および第2流路85と球貯留タンク26の内部空間の後側(取付ベース25とは反対側)を区画形成する後側起立壁26bとの間にも、遊技球よりも狭い開口幅の開口部102を複数開設し、球貯留タンク26の隅部に残り易い異物を球貯留タンク26の外へ取り除き易いように構成している。
そして、球貯留ユニット20は、球貯留タンク26内の遊技球の有無(球不足状態であるか否か)を検出可能な検出機構99(本発明における球不足検出手段に相当)を備えている。検出機構99は、球貯留タンク26内の遊技球の不足状態を検出するためのものであり、図3および図9に示すように、球貯留タンク26内に配置される変位片104と、取付ベース25に設けられ、変位片104の状態変換を検出可能な変位センサ105とを備えて構成され、球貯留ユニット20の下部、具体的には、球貯留タンク26の下部の略中央部分に配置されている。
変位片104は、球貯留タンク26の下部に設けられた軸受106と、揺動軸48の延長線上に配置された回動軸107とを介して回動自在な状態で軸着され、当該変位片104の先端を第2段差部95の段差開口部97から第2流路85上(詳しくは第2下流部85b上)へ突出するとともに、上下方向へ回動可能な状態で配置されている。また、変位片104の下部には、球貯留タンク26の第2下流部85bに係合可能な変位係合部108を第2下流部85bに対向する状態で設けてある。さらに、変位片104の基部(軸着部)から変位係合部108(または変位片104の先端)とは反対側には、板状のカウンターウェイト部109を備え、該カウンターウェイト部109を球貯留タンク26の下方に配置している。そして、カウンターウェイト部109の取付ベース25側には、変位センサ105が検出可能な検出突起110を取付ベース25へ向けて突出している。
また、変位センサ105は、取付ベース25の略中央部分を球貯留タンク26側へ凹ませた凹部111にセンサ基板112を配置し、該センサ基板112上に球貯留タンク26側へ突出する状態で実装されている。
このような構成を備えた検出機構99において、変位片104は、遊技球が載っている状態では、この遊技球の重さにより下方へ回動して第1変位状態(図10(a)中実線および破線で示す状態)に変換する。この第1変位状態では、変位係合部108が第2下流部85bに係合し、検出突起110がカウンターウェイト部109とともに上方へ移動して変位センサ105に検出される。この変位センサ105が検出突起110を検出することに基づいて、検出機構99は、球貯留タンク26内に遊技球が貯留されている状態を検出することができる。また、遊技球が載っていない状態では、変位片104は、カウンターウェイト部109により上方へ回動して第2変位状態(図10(a)中二点鎖線で示す状態)に変換する。この第2変位状態では、変位係合部108が第2下流部85bから離れ、検出突起110がカウンターウェイト部109とともに下方へ移動して変位センサ105から外れる。この変位センサ105が検出突起110を検出しないことに基づいて、検出機構99は、球貯留タンク26内に遊技球が不足している状態を検出することができる。
さらに、検出機構99は、第2段差部95に開口した段差開口部97から変位片104を突出しているので、変位片104を突出させるための開口が、その区画壁を第2流路85の上流側へ対向する状態で配置されることを避けることができる。したがって、変位片104の周辺で遊技球が引っ掛かって球止まりを生じてしまう不都合を抑えることができる。このことから、球貯留タンク26内の遊技球の流下を滞らせることなく、遊技球の有無の検出、すなわち遊技球の不足状態の検出を行うことができる。また、段差開口部97から突出した変位片104が第2溝部96の延長線上に配置しているので、第2溝部96により遊技球を変位片104へ誘導することができ、遊技球流路30を流下する遊技球を変位片104に載せ易くすることができる。したがって、球貯留タンク26内に遊技球が貯留されているにも拘らず遊技球の不足状態が検出されてしまう不具合を抑制することができる。
次に、球貯留ユニット20の作用について、特に、球排出装置29の着脱の際の作用について説明する。なお、球貯留タンク26は、図10(a)に示すように、予め第1状態で状態変換を規制されているものとする。また、球貯留タンク26内には遊技球が貯留されて、検出機構99の検出片が第1変位状態に変換しているものとする。
球貯留ユニット20から球排出装置29を取り外すには、まず変換規制機構28の止着部材55と第1規制係止部52aおよび第3規制係止部52cとの止着状態を解除する。各止着部材55の止着状態を解除したならば、球貯留タンク26をスライドして取付ベース25から遠ざけて、第1規制係止部52aと第1被係止部53aとの係止、および第3規制係止部52cと第2被係止部53bとの係止を解除し、変換規制機構28を許容状態に変換する。このとき、球貯留タンク26は、スライド規制部材50によりスライド距離を遊技球の直径未満の長さに規制される。したがって、排出口31の側縁部と球受部60の側縁部とのズレを、遊技球が通過できない程度の隙間に抑えることができる(図10(b)参照)。これにより、球貯留タンク26と球排出装置29との間の隙間から遊技球がこぼれ落ちる虞をなくすことができる。
変換規制機構28を許容状態に変換したならば、球貯留タンク26を排出口31が上方へ移動する方向(図11中実線の矢印Aで示す方向)へ揺動して第2状態に変換する。すると、第1流路84および第2流路85が球排出装置29とは反対側(図11中左側)へ下り傾斜した姿勢になる。したがって、球貯留タンク26内の遊技球を球排出装置29とは反対側へ寄せることができ、球貯留タンク26内の遊技球が球排出装置29へ転動したり、球排出装置29を押圧したりすることを防ぐことができる。したがって、球排出装置29のメンテナンス時の準備作業を容易に行うことができ、パチンコ遊技機1の復旧作業の効率向上を図ることができる。
また、球貯留タンク26を第2状態に変換すると、検出機構99の変位係合部108が球貯留タンク26の第2下流部85bにより上方へ押圧され、変位片104が第2変位状態に変換するとともに、第1変位状態への変換を規制される。さらに、第1被係止部53aが第2規制係止部52bの後方へ移動し、第2被係止部53bが第3規制係止部52cの上方へ移動する。この状態で、球貯留タンク26をスライドして取付ベース25に近づけると、第1被係止部53aと第2規制係止部52bとが係止して、変換規制機構28が球貯留タンク26の状態変換(揺動)を規制する規制状態に変換し、球貯留タンク26を第2状態に維持することができる。そして、止着部材55により第1被係止部53aと第2規制係止部52bとを止着すれば、球貯留タンク26がスライドすることを防ぎ、変換規制機構28の規制状態が解除されることを防ぐことができる。
また、検出機構99の変位係合部108が球貯留タンク26の第2下流部85bに係合して上方へ押圧され、変位片104が第2変位状態に変換するとともに、第1変位状態への変換を規制される。したがって、球貯留タンク26を第2状態に変換した場合には、検出機構99の検出突起110が変位センサ105から外れる。この変位センサ105が検出突起110を検出しないこと、言い換えると、変位片104が第2変位状態に変換したことを検出することで、検出機構99は、球貯留タンク26が第2状態に変換したことを検出することができる。そして、この球貯留タンク26の第2状態の検出結果に基づいて、排出制御装置15は、球排出装置29の排出動作を禁止することができる。したがって、メンテナンス準備中に球排出装置29が排出動作を行ってしまう不都合を抑えることができる。
さらに、球貯留タンク26を第2状態に変換した状態では、第2被係止部53bが第3規制係止部52cを挿通した球排出装置29の突起部75の後方から退いて球排出装置29の着脱が許容される。この状態で、球排出装置29の止着部材80を支持部78から外し、球排出装置29を後方(取付ベース25とは反対方向)へ引き出せば、球排出装置29を取り外すことができる(図12参照)。取り外した球排出装置29は、球貯留タンク26から分離された状態となるため、片手で持てる程度の大きさになり、持ち運びや取り回しが容易である。したがって、故障の原因を調べたり、あるいは内部に詰まった遊技球を落とすために引っくり返したりする作業を容易に行うことができる。このことから、メンテナンスの作業効率の向上を図ることができる。
そして、球貯留ユニット20に球排出装置29を取り付けるには、突起部75の貫通孔77に第3規制係止部52cを挿通するとともに嵌合受部76内に支持部78を嵌合し、止着部材80により嵌合受部76と支持部78とを止着して、取付ベース25に球排出装置29を固定する。球排出装置29を固定したならば、変換規制機構28の第1被係止部53aの止着部材55と第2規制係止部52bとの止着状態を解除して、球貯留タンク26をスライドして取付ベース25から遠ざける。すると、第2規制係止部52bと第1被係止部53aとの係止が解除され、変換規制機構28が球貯留タンク26の状態変換(揺動)を許容する許容状態に変換する。
変換規制機構28を許容状態に変換したならば、球貯留タンク26を排出口31が下方へ移動する方向(図11中破線の矢印Bで示す方向)へ揺動して第1状態に変換する。すると、第2流路85が球排出装置29へ向けて下り傾斜した姿勢になり、球貯留タンク26の排出口31が球排出装置29の球受部60と略同じ高さに配置される(図10(a)参照)。
また、球貯留タンク26を第1状態に変換すると、第1被係止部53aが第1規制係止部52aの後方へ移動し、第2被係止部53bが第3規制係止部52cの後方へ移動する。この状態で、球貯留タンク26をスライドして取付ベース25に近づけると、球貯留タンク26の排出口31の後側の縁部と球排出装置29の球受部60の縁部とが略同一面上に配置されて排出口31が球受部60に接続する。さらに、第1被係止部53aと第1規制係止部52aとが係止するとともに、第2被係止部53bと第3規制係止部52cとが係止して、変換規制機構28が球貯留タンク26の状態変換(揺動)を規制する規制状態に変換し、球貯留タンク26を第1状態に維持することができる。
また、検出機構99の変位係合部108が球貯留タンク26の第2下流部85bから押圧されなくなって球貯留タンク26から離隔可能となる。この状態で、球貯留タンク26の排出口31とは反対側に偏っていた遊技球が排出口31へ向けて転動して変位片104に載るので、この変位片104は、転動してきた遊技球に押し下げられて第1変位状態に変換する。したがって、球貯留タンク26を第2状態から第1状態へ変換した場合には、検出機構99の検出突起110が変位センサ105により検出される。この変位センサ105が検出突起110を検出したこと、言い換えると、変位片104が第1変位状態に変換したことを検出することで、検出機構99は、球貯留タンク26が第1状態に変換したことを検出することができる。そして、この球貯留タンク26の第1状態の検出結果に基づいて、排出制御装置15は、球排出装置29の排出動作を許容する。
さらに、球貯留タンク26を第1状態に変換した状態では、第2被係止部53b(係合部)が第3規制係止部52cを挿通した球排出装置29の突起部75の後方に係合または近接して球排出装置29の着脱が規制される。したがって、球貯留タンク26が第1状態のときに球排出装置29が誤って取り外されることを防ぐことができ、球貯留タンク26内の遊技球が球タンク内からこぼれて散乱する不都合を防止することができる。
なお、上記実施形態では、球貯留タンク26を揺動可能な構成としたが、本発明はこれに限定されず、固定状態の球貯留タンク26であってもよい。
また、第1溝部92を第1副溝部93よりも多く開設したが、本発明はこれに限定されず、溝部と副溝部とを同数開設してもよいし、あるいは、副溝部を溝部よりも多く開設してもよい。
さらに、開口部101は、接続流路86と当接壁100とを切り欠いた貫通孔で形成されたが、本発明はこれに限らず、当接壁100の下端から遊技球の半径よりも低い高さで開設された貫通孔で形成してもよい。
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球を貯留可能な球貯留タンクを備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の前方斜視図である。 パチンコ遊技機の後方斜視図である。 球貯留ユニットの後方斜視図である。 球貯留ユニットの分解斜視図である。 球排出装置の分解斜視図である。 スプロケット収容部からスプロケットを取り出した状態を示す斜視図である。 (a)は球貯留タンクの後方斜視図、(b)は開口部の断面図である。 球貯留タンクの前方斜視図である。 球貯留タンクを下方から見た斜視図である。 (a)は球貯留タンクを第1状態に変換した球貯留ユニットの背面図、(b)は変換規制機構を許容状態に変換した際の排出口と球受部との位置関係を示す概略図である。 球貯留タンクを第2状態に変換した球貯留ユニットの背面図である。 球貯留タンクを第2状態に変換し、球排出装置を取り外した状態の球貯留ユニットの後方斜視図である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
12 裏機構ユニット
20 球貯留ユニット
25 取付ベース
26 球貯留タンク
26a 前側起立壁
26b 後側起立壁
27 揺動機構
28 変換規制機構
29 球排出装置
30 遊技球流路
31 排出口
52 規制係止部
53 被係止部
84 第1流路
84a 第1上流部
84b 第1下流部
85 第2流路
85a 第2上流部
85b 第2下流部
86 接続流路
89 第1上側段差部
90 第1下側段差部
92 第1溝部
93 第1副溝部
95 第2段差部
96 第2溝部
97 段差開口部
99 検出機構
100 当接壁
101 開口部
104 変位片
105 変位センサ
108 変位係合部
109 カウンターウェイト部
110 検出突起

Claims (4)

  1. 遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、
    該球貯留タンクは、その底部に側方へ向けて下り傾斜して遊技球が流下可能な遊技球流路を備え、該遊技球流路の傾斜途中に遊技球流路の下流側を上流側よりも1段低く設定する段差部を形成し、
    前記遊技球流路のうち、段差部よりも上流側に遊技球よりも狭い幅に設定された溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、前記溝部の下流側端部を段差部から遊技球流路の下流側へ向けて開放したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技球流路のうち、段差部よりも下流側に遊技球よりも狭い幅に設定された副溝部を遊技球流路の傾斜方向へ沿って設け、
    前記副溝部を前記溝部の延長線上から外れた位置に配置したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記球貯留タンク内の遊技球の不足状態を検出する球不足検出手段を備え、
    該球不足検出手段は、遊技球が載ると変位する変位片を備え、
    前記球貯留タンクの段差部に遊技球流路の下流側へ臨ませた段差開口部を開設し、前記変位片を段差開口部から突出して遊技球流路の下流側に配置するとともに、前記溝部の延長線上に配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 遊技球を貯留する球貯留タンクを設け、
    前記球貯留タンクは、その底部に傾斜した状態で形成されて遊技球が流下可能な遊技球流路と、該遊技球流路を流下した遊技球を排出する排出口と、を備え、
    前記遊技球流路は、
    前記排出口とは反対側へ向けて下り傾斜した第1流路と、
    該第1流路よりも低い位置に配置され、排出口へ向けて下り傾斜した第2流路と、
    前記第1流路の下端部と第2流路の上端部とを接続する接続流路と、
    を備え、
    該接続流路のうち第1流路とは反対側に、遊技球が当接可能な当接壁を設け、
    該当接壁と接続流路との間に、遊技球よりも狭い開口幅に設定された開口部を開設したことを特徴とする遊技機。
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