JP2007013775A - 積分器およびそれを備えるδςモジュレータ - Google Patents

積分器およびそれを備えるδςモジュレータ Download PDF

Info

Publication number
JP2007013775A
JP2007013775A JP2005193762A JP2005193762A JP2007013775A JP 2007013775 A JP2007013775 A JP 2007013775A JP 2005193762 A JP2005193762 A JP 2005193762A JP 2005193762 A JP2005193762 A JP 2005193762A JP 2007013775 A JP2007013775 A JP 2007013775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integrator
modulator
delay
delay element
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005193762A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Okuda
孝 奥田
Toshio Kumamoto
敏夫 熊本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2005193762A priority Critical patent/JP2007013775A/ja
Publication of JP2007013775A publication Critical patent/JP2007013775A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

【課題】遅延を低減しつつ精度を高めることが可能な積分器およびそれを備えるΔΣモジュレータを提供する。
【解決手段】加算器1へは信号Aが入力される。遅延素子4からは点Pを通り信号Bが出力される。遅延素子4の出力部は点P,Qを通り加算器2の入力部へフィードバック接続される。また、遅延素子4の出力部は点P,Q,Rを通り遅延素子5の入力部へ接続される。遅延素子5の出力部は加算器3の入力部へ接続される。加算器3の出力部は加算器1の入力部へフィードバック接続される。また、遅延素子4の出力部は点P,Q,Rを通り加算器3の入力部へフィードバック接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、積分器およびそれを備えるΔΣモジュレータに関し、特に、信号経路に遅延素子を挿入された積分器およびそれを備えるΔΣモジュレータにおいて遅延を低減するための技術に関する。
現在、オーディオ機器や通信機器用のA/Dコンバータ(ADC)やD/Aコンバータ(DAC)には、オーバーサンプリングΔΣ変換方式が広く用いられている。一般にΔΣモジュレータは、遅延素子(z-1)、積分器(Int)、加算器(Add)、および量子化器(Q)から構成される。
特許文献1には、従来のオーバーサンプリングD/Aコンバータの例が、特許文献2,3には、従来のΔΣ変換の例が、それぞれ開示されている。
特開平5−252044号公報 特開2002−57732号公報 特開2001−237709号公報
各遅延素子は、モジュレータの速度性能を緩和するために、しばしば各積分器の信号経路に挿入される。量子化器で生じる量子化ノイズがモジュレーションを受け、高域に押し出されることで、少ないビット数の量子化器で高精度なADCやDACを実現する。すなわち、低ビットの量子化器で生じた大きな量子化誤差を高域に押し出すことで、帯域内(低域)のノイズ量を低減し、高精度化を図っている。
近年、特に通信分野において、広帯域高精度のΔΣコンバータが要求されている。このような要求を満足するために、しばしば、オーバーサンプル比(OSR)が小さく、高次のモジュレータが用いられている。すなわち、オーバーサンプル比を小さく抑えることにより帯域を確保し、高次化することで精度を確保する。
しかしながら、次数が上がるにつれ必要な積分器が増え多段に接続されていくため、上述したような信号経路に遅延素子を挿入された積分器の構成においては、信号経路に入る遅延素子の数が増加する。これは、信号が入力されてから出力されるまでに時間がかかることを意味する。例えば、1個の遅延素子を有する積分器を2個直列に接続した2次モジュレータでは、信号成分が出力されるまでに、2クロックの遅延が生じる(z-2)。この遅延は、低OSRで高次なモジュレータになるほど、モジュレータ全体に与える影響が大きくなり、無視できないものになるという問題点があった。
本発明は以上の問題点を解決するためになされたものであり、遅延を低減しつつ精度を高めることが可能な積分器およびそれを備えるΔΣモジュレータを提供することを目的とする。
本発明に係る積分器は、第一遅延素子と、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ正帰還入力させる第一フィードバックループと、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ負帰還入力させる第二フィードバックループと、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ正帰還入力させる、第一フィードバックループとは異なる第三フィードバックループと、第二フィードバックループ上に配置され第一遅延素子と同じ遅延値を有する第二遅延素子とを備える。
本発明に係る積分器は、第一遅延素子と、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ正帰還入力させる第一フィードバックループと、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ負帰還入力させる第二フィードバックループと、第一遅延素子から出力される第一遅延信号を第一遅延素子へ正帰還入力させる、第一フィードバックループとは異なる第三フィードバックループと、第二フィードバックループ上に配置され第一遅延素子と同じ遅延値を有する第二遅延素子とを備える。従って、一段で構成される積分器でありながら二段分の積分器の特性を有するので、伝達特性における遅延z-1の次数を低減することが可能である。よって、遅延を低減しつつ精度を高めることができるという効果を奏する。
本発明に係る積分器は、一段で構成される積分器でありながら、二段分の積分器の特性を有し、かつ従来の二段分の積分器に比べて遅延が小さい(すなわち伝達関数に含まれるz-1の次数が少ない)ことを特徴とする。以下では、その各実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、一段分の積分器の特性を有する積分器を一次積分器と呼び、二段分の積分器の特性を有する積分器を二次積分器と呼ぶ。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る2次積分器10の構成を示す回路図である。
2次積分器10は、加算器1〜3と遅延素子4〜5とを備える。加算器1〜2および遅延素子4は、この順に直列に接続されている。遅延素子4〜5は、フリップフロップ回路からなり、遅延z-1を有する素子である。なお、以下の説明では、加算器は、負の加算すなわち減算を行うものも含んでいる。
図1において、加算器1へは信号Aが入力される。遅延素子4からは点Pを通り信号Bが出力される。遅延素子4の出力部は点P,Qを通り加算器2の入力部へフィードバック接続される(フィードバックループa)。また、遅延素子4の出力部は点P,Q,Rを通り遅延素子5の入力部へ接続される。遅延素子5の出力部は加算器3の入力部へ接続される。加算器3の出力部は加算器1の入力部へフィードバック接続される。また、遅延素子4の出力部は点P,Q,Rを通り加算器3の入力部へフィードバック接続される(フィードバックループb)。
図1に示されるように、加算器3においては、フィードバックループbを介して入力される信号Bから、遅延器5を介して入力される信号z-1Bが減算され、信号(1−z-1)Bとして加算器1へ入力される。
すなわち、遅延素子4は本発明に係る第一遅延素子として信号経路上(信号A,B間)に配置されており、遅延素子5は本発明に係る第二遅延素子として機能している。また、正帰還のフィードバックループaは本発明に係る第一フィードバックループとして機能し、遅延素子5を含む負帰還のフィードバックループは本発明に係る第二フィードバックループとして機能し、正帰還のフィードバックループbは本発明に係る第三フィードバックループとして機能している。
従って、図1における信号A,Bは、z変換を用いた下記の式(1)を満たしている。
Figure 2007013775
式(1)を変形することにより、下記の式(2)が得られる。これにより、2次積分器10における伝達関数B/Aが求められる。
Figure 2007013775
図2は、2次積分器10の有効性を説明するための他の2次積分器11の構成を示す回路図である。図2(a)に示される2次積分器11は、図2(b)に示される1次積分器12を2個直列に接続させたものである。図2(b)において、信号A,Bは、下記の式(3)を満たしている。
Figure 2007013775
式(3)を変形することにより、下記の式(4)が得られる。これにより、1次積分器12における伝達関数B/Aが求められる。
Figure 2007013775
2次積分器11における伝達関数B/Aは、1次積分器12における伝達関数を二乗することにより得られ、下記の式(5)のように表される。
Figure 2007013775
図2(a)に示される2次積分器11は、2個の遅延回路が直列に配置されているので、信号A,B間の遅延が大きい。一方、図1に示される2次積分器10は、2個の遅延回路4,5が並列に配置されているので、式(2)で信号Aに掛かる関数の分子におけるz-1の次数を、式(5)で信号Aに掛かる関数の分子におけるz-1の次数より小さくし、信号A,B間の遅延を低減することが可能となる。
このように、本実施の形態に係る2次積分器10は、一段で構成される積分器でありながら、二段分の積分器の特性を有している。従って、伝達特性における遅延z-1の次数を低減することが可能であるので、遅延を低減しつつ精度を高めることができるという効果を奏する。
<実施の形態2>
実施の形態1に係る2次積分器10を用いることにより、入力信号と出力信号との間の遅延を低減しつつ精度を高めた2次ΔΣモジュレータを構成することが可能である。
図3は、本実施の形態に係る2次ΔΣモジュレータ100の構成を示す回路図である。
図3において、2次ΔΣモジュレータ100は、加算器20と、図1に示される2次積分器10と、量子化器30とを、この順に直列に接続して構成されている。量子化器30においては、量子化誤差qが生じる。
加算器20へは信号Xが入力される。量子化器30からは点Pを通り信号Yが出力される。量子化器30の出力部は点Pを通り加算器20の入力部へフィードバック接続される(第四フィードバックループ)。
図3に示されるように、加算器20においては、入力される信号Xから、フィードバックループを介して入力される信号Yが減算され、2次積分器10へ入力される。従って、図3における信号X,Yは、下記の式(6)を満たしている。
Figure 2007013775
式(6)を変形することにより、下記の式(7)が得られる。これにより、2次ΔΣモジュレータ100における伝達特性が求められる。なお、式(7)に示される関数H1(z)は、下記の式(8)に示されるような多項式である。
Figure 2007013775
Figure 2007013775
図4は、2次ΔΣモジュレータ100の有効性を説明するための他の2次ΔΣモジュレータ101の構成を示す回路図である。
図4に示される2次ΔΣモジュレータ101は、図3に示される2次ΔΣモジュレータ100において、1個の2次積分器10に代えて、図2(b)に示される1次積分器12を2個配置させたものである。
図4において、信号X,Yは、下記の式(9)を満たしている。
Figure 2007013775
式(9)を変形することにより、下記の式(10)が得られる。これにより、2次ΔΣモジュレータ101における伝達特性が求められる。
Figure 2007013775
図4に示される2次ΔΣモジュレータ101は、2個の1次積分器12が直列に配置されているので、信号X,Y間の遅延が大きい。一方、図3に示される2次ΔΣモジュレータ100は、1個の2次積分器10のみが配置されているので、式(7)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数を式(10)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数より小さくし、信号X,Y間の遅延を低減することが可能となる。
このように、本実施の形態に係る2次ΔΣモジュレータ100では、伝達特性における遅延z-1の次数を低減することが可能であるので、遅延を低減しつつ精度を高めることができるという効果を奏する。
<実施の形態3>
実施の形態1に係る図1の2次積分器10は、3個のフィードバックループで、式(2)に示されるような伝達特性を実現する。しかし、このような伝達特性は、乗算器を用いることにより、2個のフィードバックループでも実現可能である。
図5は、実施の形態3に係る2次積分器10’の構成を示す回路図である。
図5に示される2次積分器10’は、図1に示される2次積分器10において、乗算器40を配置させることにより、フィードバックループa,bを1個のフィードバックループa’にまとめ、加算器3を省いたものである。乗算器40は、入力される信号をビットシフトにより2倍にして出力する。
図5において、加算器1へは信号Aが入力される。遅延素子4からは点Pを通り信号Bが出力される。遅延素子4の出力部は点P,Qを通り乗算器40の入力部に接続される。乗算器40の出力部は加算器2の入力部へフィードバック接続される(フィードバックループa’)。また、遅延素子4の出力部は点P,Q,Rを通り遅延素子5の入力部へ接続される。遅延素子5の出力部は加算器1の入力部へフィードバック接続される。
図5に示されるように、入力された信号Aは、加算器1において信号z-1Bを減算された後に、加算器2において信号2Bを加算される。
すなわち、正帰還のフィードバックループa’は本発明に係る第一フィードバックループとして機能する。
従って、図5における信号A,Bは、下記の式(11)を満たしている。
Figure 2007013775
この式(11)は、実施の形態1に係る式(1)と同一である。すなわち、図5に示される2次積分器10’は、図1に示される2次積分器10と同様に、式(2)で表されるような伝達特性を有する。
図6は、本実施の形態に係る2次ΔΣモジュレータ100’の構成を示す回路図である。図6に示される2次ΔΣモジュレータ100’は、図3に示される2次ΔΣモジュレータ100において、2次積分器10に代えて2次積分器10’を配置させたものであり、2次ΔΣモジュレータ100と同様に、式(7)で表されるような伝達特性を有する。
このように、本実施の形態に係る2次積分器10’は、実施の形態1に係る2次積分器10において、加算器3を省き乗算器70を加えることにより3個のフィードバックループを2個にまとめている。上述したように、乗算器40は単にビットシフトのみを行うものであるので、素子を追加する必要はない。従って、実施の形態1の効果に加えて、加算器の個数を低減することにより回路規模を小さくできるという効果を奏する。
<実施の形態4>
実施の形態3に係る図6の2次ΔΣモジュレータ100’は、1個の2次積分器10’を備えている。この2次積分器10’を複数個直列に接続させることにより、高次ΔΣモジュレータを構成することが可能となる。
図7は、実施の形態4に係る4次ΔΣモジュレータ200の構成を示す回路図である。図7に示される4次ΔΣモジュレータ200は、図6に示される2次ΔΣモジュレータ100’において、2次積分器10’と量子化器30との間に、加算器50およびもう1個の2次積分器10’を直列に接続させたものである。
図7に示されるように、加算器20においては、入力される信号Xから、フィードバックループを介して入力される信号Yが減算され、一方の2次積分器10’へ入力される。加算器50においては、一方の2次積分器10’から出力される信号から、フィードバックループを介して入力される信号Yが減算され、他方の2次積分器10’へ入力される。従って、図7における信号X,Yは、下記の式(12)を満たしている。
Figure 2007013775
式(12)を変形することにより、下記の式(13)が得られる。これにより、4次ΔΣモジュレータ200における伝達特性が求められる。なお、式(13)に示される関数H2(z)は、下記の式(14)に示されるような多項式である。
Figure 2007013775
Figure 2007013775
図8は、4次ΔΣモジュレータ200の有効性を説明するための他の4次ΔΣモジュレータ201の構成を示す回路図である。
図8に示される4次ΔΣモジュレータ201は、図7に示される4次ΔΣモジュレータ200において、2個の2次積分器10’に代えて、図2(b)に示される1次積分器12を4個配置させたものである。
図8において、信号X,Yは、下記の式(15)を満たしている。
Figure 2007013775
式(15)を変形することにより、下記の式(16)が得られる。これにより、4次ΔΣモジュレータ201における伝達特性が求められる。なお、式(16)に示される関数H3(z)は、下記の式(17)に示されるような多項式である。
Figure 2007013775
Figure 2007013775
図8に示される4次ΔΣモジュレータ201は、4個の1次積分器12が直列に配置されているので、信号X,Y間の遅延が大きい。一方、図7に示される4次ΔΣモジュレータ200は、2個の2次積分器10’のみが配置されているので、式(13)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数を式(16)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数より小さくし、信号X,Y間の遅延を低減することが可能となる。
このように、本実施の形態に係る4次ΔΣモジュレータ200では、伝達特性における遅延z-1の次数を低減することが可能であるので、遅延を低減しつつ精度を高めることができるという効果を奏する。
なお、上述においては、2個の2次積分器10’を用いた4次ΔΣモジュレータ200について説明したが、2個に限らず、n(nは自然数)個の2次積分器10’を用いることで、(2n)次ΔΣモジュレータを構成することが可能である。あるいは、n個の2次積分器10’および既存の1次積分器を用いることで、(2n+1)次ΔΣモジュレータを構成することが可能である。すなわち、3次以上の任意の次数を有するΔΣモジュレータにおいて、2次積分器10’(または2次積分器10)を用いることにより、遅延を低減しつつ精度を高めることができる。
<実施の形態5>
実施の形態4では、実施の形態3に係る図6の2次ΔΣモジュレータ100’において2次積分器10’を複数個直列に接続させることにより高次ΔΣモジュレータを構成させる場合について説明した。しかし、実施の形態3に係る図6の2次ΔΣモジュレータ100’および実施の形態1に係る図3の2次ΔΣモジュレータ100は、複数個をカスケード接続させることによっても、高次ΔΣモジュレータを構成させることが可能である。
図9は、実施の形態5に係る4次ΔΣモジュレータ202の構成を示す回路図である。図9に示される4次ΔΣモジュレータ202は、図3の2次ΔΣモジュレータ100を2個カスケード接続させたものである。本実施の形態においては、説明の都合上、これらをそれぞれ2次ΔΣモジュレータ100a,100bと呼ぶ。すなわち、2次ΔΣモジュレータ100aは、加算器20aと、2次積分器10aと、量子化器30aとをこの順に直列に接続して構成されており、2次ΔΣモジュレータ100bは、加算器20bと、2次積分器10bと、量子化器30bとをこの順に直列に接続して構成されている。量子化器30a,30bからは、それぞれ、点Pa,Pbを通り信号A,Bが出力される。また、量子化器30aにおいては量子化誤差qaが、量子化器30bにおいては量子化誤差qbが、それぞれ生じるものとする。
図9において、量子化器30aへ入力される入力信号と量子化器30aから出力される出力信号とは、それぞれ、点R,Qで分岐され、加算器60へ入力される。加算器60においては、この入力信号からこの出力信号を差し引くことにより値(−qa)を求め、加算器20bへ入力させる。従って、式(7)を用いることにより、下記の式(18),(19)が得られる。
Figure 2007013775
Figure 2007013775
また、2次ΔΣモジュレータ100aから出力された信号Aは、遅延素子80において遅延z-1を与えられた後に加算器70へ入力され、2次ΔΣモジュレータ100bから出力された信号Bは、量子化誤差qaを相殺するためのエラー補正回路(Error Cancellation Logic)90において遅延(1−z-12を与えられた後に加算器70へ入力される。加算器70は、入力されたこれらの信号を加算し信号Yとして出力する。従って、図9における信号X,Yは、下記の式(20)を満たしている。
Figure 2007013775
式(18)〜(19)を用いて式(20)を変形することにより、下記の式(21)が得られる。これにより、4次ΔΣモジュレータ202における伝達特性が求められる。
Figure 2007013775
図9に示される4次ΔΣモジュレータ202は、2個の2次積分器10のみが配置されているので、実施の形態4と同様に、式(21)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数を式(16)で信号Xに掛かる関数の分子におけるz-1の次数より小さくし、入力される信号X,Y間の遅延を低減することが可能となる。
このように、本実施の形態に係る4次ΔΣモジュレータ202では、伝達特性における遅延z-1の次数を低減することが可能であるので、実施の形態4と同様に、遅延を低減しつつ精度を高めることができるという効果を奏する。
なお、上述においては、シングルビットのモジュレータについて図示を行ったが、シングルビットに限らず、マルチビット量子化器を有するモジュレータにおいても、本発明を適用することにより、遅延を低減しつつ精度を高めることが可能である。
実施の形態1に係る2次積分器の構成を示す回路図である。 実施の形態1に係る2次積分器の有効性を説明するための他の2次積分器の構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る2次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。 実施の形態2に係る2次ΔΣモジュレータの有効性を説明するための他の2次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る2次積分器の構成を示す回路図である。 実施の形態3に係る2次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る4次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。 実施の形態4に係る4次ΔΣモジュレータの有効性を説明するための他の4次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。 実施の形態5に係る4次ΔΣモジュレータの構成を示す回路図である。
符号の説明
1〜3,20,50〜70 加算器、4〜5,80 遅延素子、10〜11 2次積分器、12 1次積分器、30 量子化器、40 乗算器、90 エラー補正回路、100〜101 2次ΔΣモジュレータ、200〜202 4次ΔΣモジュレータ、A,B,X,Y 信号、P,Q,R 点、a,b フィードバックループ、q 量子化誤差。

Claims (5)

  1. 第一遅延素子と、
    前記第一遅延素子から出力される第一遅延信号を前記第一遅延素子へ正帰還入力させる第一フィードバックループと、
    前記第一遅延素子から出力される第一遅延信号を前記第一遅延素子へ負帰還入力させる第二フィードバックループと、
    前記第一遅延素子から出力される第一遅延信号を前記第一遅延素子へ正帰還入力させる、前記第一フィードバックループとは異なる第三フィードバックループと、
    前記第二フィードバックループ上に配置され前記第一遅延素子と同じ遅延値を有する第二遅延素子と
    を備える積分器。
  2. 第一遅延素子と、
    前記第一遅延素子から出力される第一遅延信号を前記第一遅延素子へ正帰還入力させる第一フィードバックループと、
    前記第一遅延素子から出力される第一遅延信号を前記第一遅延素子へ負帰還入力させる第二フィードバックループと、
    前記第一フィードバックループ上に配置され前記第一遅延信号を二倍にして出力する乗算器と、
    前記第二フィードバックループ上に配置され前記第一遅延素子と同じ遅延値を有する第二遅延素子と
    を備える積分器。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の積分器を備えるΔΣモジュレータであって、
    前記積分器から出力される信号を量子化する量子化器と、
    前記量子化器から出力される信号を前記積分器へ負帰還入力させる第四フィードバックループと
    をさらに備えるΔΣモジュレータ。
  4. 請求項3に記載のΔΣモジュレータであって、
    前記積分器は、複数個が直列に配置される
    ΔΣモジュレータ。
  5. 請求項3に記載のΔΣモジュレータを複数個カスケード接続した
    ΔΣモジュレータ。
JP2005193762A 2005-07-01 2005-07-01 積分器およびそれを備えるδςモジュレータ Pending JP2007013775A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193762A JP2007013775A (ja) 2005-07-01 2005-07-01 積分器およびそれを備えるδςモジュレータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005193762A JP2007013775A (ja) 2005-07-01 2005-07-01 積分器およびそれを備えるδςモジュレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007013775A true JP2007013775A (ja) 2007-01-18

Family

ID=37751612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005193762A Pending JP2007013775A (ja) 2005-07-01 2005-07-01 積分器およびそれを備えるδςモジュレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007013775A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237709A (ja) * 1999-12-13 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数シンセサイザ装置、通信装置、周波数変調装置及び周波数変調方法
JP2002057732A (ja) * 2000-05-30 2002-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信回路装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001237709A (ja) * 1999-12-13 2001-08-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 周波数シンセサイザ装置、通信装置、周波数変調装置及び周波数変調方法
JP2002057732A (ja) * 2000-05-30 2002-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 送信回路装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4890503B2 (ja) デルタシグマ変調器
JP6421145B2 (ja) オーバーサンプリングデルタ‐シグマ変調器用の超低電力デュアル量子化器構造
US9065471B1 (en) Delta-sigma modulator
JP5496399B2 (ja) 短縮化処理を有するシグマデルタ変調器及びその適用
EP0454407B1 (en) Multi-stage sigma-delta analog-to-digital converter
US6967607B2 (en) Data converters with digitally filtered pulse width modulation output stages and methods and systems using the same
US8077066B2 (en) ΔΣ modulator
US9231614B2 (en) Cancellation of feedback digital-to-analog converter errors in multi-stage delta-sigma analog-to-digital converters
US7522079B1 (en) Sigma-delta modulator with DAC resolution less than ADC resolution and increased tolerance of non-ideal integrators
US7450047B1 (en) Sigma-delta modulator with DAC resolution less than ADC resolution and increased dynamic range
US8031096B2 (en) High resolution delta-sigma digital-to-analog converter
US6967608B1 (en) Sigma-delta analog-to-digital converter (ADC) with truncation error cancellation in a multi-bit feedback digital-to-analog converter (DAC)
JP2007267433A (ja) 過負荷補償のフィードバックステアリングを用いたノイズシェーピング回路および方法ならびにそれを使用するシステム
JP3830924B2 (ja) 縦続型デルタシグマ変調器
US20050270201A1 (en) Method for reducing dac resolution in multi-bit sigma delta analog-to digital converter (adc)
JPWO2009133653A1 (ja) 積分器、共振器及びオーバーサンプリングa/d変換器
US6842128B2 (en) Higher order sigma-delta analog-to-digital converter based on finite impulse response filter
TW201929440A (zh) 信號處理裝置和δ-σ調製器
US20050162296A1 (en) Method and circuit for reducing quantizer input/output swing in a sigma-delta modulator
US20080143567A1 (en) Analog digital converter (adc) having improved stability and signal to noise ratio (snr)
JP2000341130A (ja) Δςモジュレータ、daコンバータ、および、adコンバータ
JP4823244B2 (ja) 変換器
JP2002368620A (ja) ディジタルδςモジュレータおよびそれを用いたd/aコンバータ
Lee et al. Time-interleaved sigma-delta modulator using output prediction scheme
JP2004274606A (ja) モジュレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20080526

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100622

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02