JP2007011326A - プラズマ表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プラスチックシャーシベースの後面に回路基板を固定させるための基板固定部を形成することによって、既存のボス−スクリュー結合による複雑な工程を単純化し、回路基板をシャーシベースに堅く結合して振動と騷音を減少させることができるプラズマ表示装置を提供する。
【解決手段】プラズマ表示装置は、互いに対向する前方パネルと後方パネルを備えるパネルと、パネルの後方に位置してパネルを支持し、後面に回路基板60を固定するための基板固定部100を備えるプラスチック材質のシャーシベースと、基板固定部100に固定され、パネルに形成された電極を駆動するための駆動回路が装着されている回路基板60と、を含んでなることを特徴とする。
【選択図】図2a

Description

本発明は、プラズマ表示装置に関し、より詳しくは、プラスチックシャーシベースの後面に回路基板を固定させるための基板固定部を形成することによって、既存のボス−スクリュー結合による複雑な工程を単純化し、回路基板をシャーシベースに強く結合して振動と騷音を減少させることができるプラズマ表示装置に関する。
プラズマ表示装置は、対向する2つの基板間に形成される放電空間に放電ガスを注入した状態で気体放電を行って得られるプラズマから発生する紫外線により励起される蛍光体が放出する可視光線を用いて映像を具現するプラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel ; PDP)を用いた平板型表示装置をいう。プラズマ表示装置は、容積が大きいブラウン管(CRT)表示装置に比べて薄く形成できるので、比較的少ない容積で軽い大型画面を具現することに適している。また、プラズマ表示装置は、LCDのような他の平板型表示装置に比べて、トランジスタのような能動素子を形成する必要がなく、視野角が広くて輝度が高いという一般的な特性を有する。
プラズマ表示装置は、プラズマディスプレイパネルを形成した後、パネルの各電極と連結される駆動回路など、画面の具現に必要な要素が設けられてなる。このような構造を有するプラズマ表示装置は、伝送されるビデオデータによって維持放電回数を調節して映像表示に必要な階調(gray scale)を具現することになり、このような階調を表現するために、通常、1フレームを放電回数が異なる多数のサブフィールドに分けて駆動するADS(Address and Display period Separated)方式が用いられる。ADS方式において、各々のサブフィールドはまた放電を均一に起こすためのリセット期間と放電セルを選択するためのアドレス期間と放電回数によって階調を表現する維持期間及び消去期間に分けられる。
プラズマディスプレイパネルにおいて、各画素は、その画素区域での放電によって稼動する。放電は電極にかかる電圧により画素空間内でなされるものであり、その空間内にプラズマや励起状態の原子を発生させる。放電にかかる電力の一部は光として消費されるが、大部分はパネルで熱に変換されて消費される。パネルを形成する蛍光体などの材料は、温度が上がれば、劣化、変成されやすくなって、寿命が短縮されるので、問題となる。また、パネルの過熱、特に部分的過熱は、パネルの基材であるガラス板の熱膨張変形とそれによるストレスをもたらして破損の原因になりうる。
一般に、シャーシベースは、パネルを支持して機械的強度を補強すると共に、シャーシに接触するパネルや駆動回路から伝達された熱を、熱放出面積を増やした状態で、外部空間に放出する役割を果たす。また、部分的に集中した熱を等しく分布させる役割を果たす。このような役割のために、シャーシベースは、熱伝導性の優れるアルミニウムなどの金属で形成される。一般に、シャーシは前記シャーシベースに補強材が結合されてなる。補強材はシャーシベースの機械的強度を補強して外力によるシャーシベースの変形を防止し、パネルが熱によって変形される際、シャーシベースの撓みを防いで、結果的にパネル変形を防ぐ役割も果たす。シャーシの後面にはパネルを駆動するための回路が多数の基板に分散形成されて電源装置などと共に装着される。回路基板は、通常、シャーシベースに形成されるボスによってシャーシベースと一定間隔だけ離隔されることによって空気流通に支障のない状態で設けられる。
近年、回路とパネル設計の発展により、モジュールが低消費電力化しながら電磁波障害(EMI)及び発熱量が低減する傾向にあり、高価なアルミニウム材質のシャーシを安価な素材で代えようとする努力がされている。このうち、シャーシベース材質をプラスチックで成形する方法がある。これは材料費の低減の他にもモジュール重量の低減、騷音の低減、及び射出による簡単な成形という長所がある。プラスチック製のシャーシベースは、射出特性上の長所を最大限活用する方法で形成される。したがって、シャーシベースの後面にボスを装着し、ボスとスクリューを用いて前記ボスの上部に回路基板を結合させていた従来の方法の代わりに、プラスチックの射出特性を最大限活用して、シャーシベースの後面に回路基板を結合させることができる構造を直接形成することによって、ボスの形成とスクリューによる結合にかかる工程を大幅に短縮する必要性が高まっている。
本発明は、前述した従来の回路基板の結合方法による短所を解消するためのものであって、プラスチックシャーシベースの後面に基板固定部を一体型に成形し、駆動回路の接地のために前記基板固定部の内側面に金属箔膜をコーティングすることによって、ボス−スクリュー結合にかかる工程を短縮し、駆動回路により発生する振動と騷音を減少させることができるプラズマ表示装置を提供することをその目的とする。
前記目的を達成するための本発明のプラズマ表示装置は、互いに対向する前方パネルと後方パネルを備えるパネルと、前記パネルの後方に位置して前記パネルを支持し、後面に回路基板を固定するための基板固定部を備えるプラスチック材質のシャーシベースと、前記基板固定部に固定され、前記パネルに形成された電極を駆動するための駆動回路が装着されている回路基板と、を含んでなることを特徴とする。この際、前記基板固定部は、前記シャーシベースの後面と連結され、前記回路基板が前記シャーシベース方向に移動できないように前記回路基板を支える基底部と、前記基底部上に形成され、前記回路基板が前記シャーシベースの反対方向に離脱できないように前記回路基板を留める鉤部を備えて形成されることができる。
この場合、前記鉤部は前記シャーシベースに垂直な方向の断面が逆L字形状をなすように形成され、前記逆L字形状の横部分を構成する変形部と、前記逆L字形状の縦部分を構成する支持部を備えて形成されることができる。また、前記変形部は前記シャーシベースに垂直な方向の断面が長方形、直角三角形、半円形のうちのいずれか一つになるように形成されることができ、前記基板固定部は駆動回路の接地のために内側面に金属膜がコーティングされることができる。
また、前記基底部は、前記シャーシベースに平行な方向の厚さが前記支持部より厚く形成されることができる。
また、前記基板固定部は、前記回路基板1個当り4個が前記回路基板の四隅位置に形成されることができ、前記基板固定部は前記シャーシベースの後面から見た平面形状が前記回路基板の四隅を囲む逆L字形状になるように形成されることができる。
また、前記回路基板1個当り2個の前記基板固定部が、前記回路基板の四辺をなす2対の対辺のうち、いずれか一対の対辺上にそれぞれ形成されることができ、前記基板固定部は、前記シャーシベースの後面から見た平面形状が前記回路基板の一対の対辺を囲む数字の11の形状をなすように形成されることができる。
また、前記基板固定部は、射出成形方式で前記シャーシベースと一体型に形成されることができる。
また、前記プラズマ表示装置は、前記パネルに形成された電極と前記回路基板を電気的に連結し、駆動チップが形成されたTCPと、前記TCPを保護するために前記TCP上に形成される保護プレートを含んで形成されることができ、前記保護プレートには放熱板が備えられることができる。
また、前記シャーシベースの後面には、駆動チップを支持し、シャーシベースの変形を防止するために、前記駆動チップが位置する部分に補強部が備えられることができ、前記補強部は射出成形方式により前記シャーシベースと一体型に形成されることができる。
本発明に係るプラズマ表示装置によれば、シャーシベースの材質をプラスチックとすることによって、重量を減少させ、製造費用が低減でき、振動騷音を縮めることができる効果がある。また、プラスチックシャーシベースの後面に回路基板を固定させるための基板固定部をシャーシベースと一体型で射出成形することによって、既存のボス−スクリュー結合による複雑な工程を単純化し、回路基板をシャーシベースに強く結合して振動と騷音を減少させることができる効果がある。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るプラズマ表示装置の分解斜視図である。図2aは、本発明の第1実施形態に係る基板固定部の平面図である。図2bは、図2aの平面図である。図2cは、図2bのA−A線に沿った断面図である。
本発明の第1実施形態に係るプラズマ表示装置は、図1を参照すれば、パネル23と前記パネル23の後方に位置して前記パネル23を支持するプラスチック材質のシャーシベース40と、前記シャーシベース40の後面に形成される基板固定部100と、前記基板固定部100に固定される回路基板60と、前記パネル23と前記回路基板60を電気的に連結して駆動チップ80が形成されているTCP70と、前記TCP70上に形成されて前記TCP70を保護するための保護プレート200と、前記保護プレート200に形成される放熱板300と、が備えられる。また、前記シャーシベース40の後面の下部には補強部50が形成される。
前記パネル23は、後方パネル10と前方パネル20が互いに対向する形状で形成されてなる。前記パネル23の周辺部には多数の引出電極が形成される。引出電極はパネルをなす2つの基板の全面に亘って形成されるアドレス電極と維持電極などの多数の電極を、駆動回路と連結させるようにパネルの外周に沿って密封箇所の外側に形成される。
前記後方パネル10には、所定の厚さのガラスのような材質で形成されて前面基板と共にパネルを形成する背面基板と、アドレス電極と、放電セルを区画して放電空間を形成する隔壁と、蛍光体層とが形成される。
前記前方パネル20は、ソーダガラスのような透明な素材で形成されて背面基板と共にパネルを形成する前面基板と、走査電極と、維持電極と、前記走査電極と前記維持電極を保護するための誘電体層と、前記誘電体層を保護するための保護膜層から形成される。但し、ここで隔壁は必ずしも後方パネルに形成される必要はなく、前方パネルに形成されることもできるので、隔壁の位置は限定されない。
前記シャーシベース40は、前記パネル23の後方に位置して前記パネル23の撓みや変形を防止する。通常、シャーシベースは、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)のような金属材料を圧延または鋳造して製造される。しかしながら、金属材質のシャーシベースは重量が大きく、材料費が高く、加工が難しく、振動による騷音が大きいという短所がある。本発明におけるシャーシベース40は、プラスチック材質で形成される。したがって、製品全体の重量を減少させることができ、アルミニウムなどの材料に比べて比較的材料費が少なくてすむという長所がある。
前記シャーシベース40と前記パネル23は、両面テープ30を介して相互に粘着される。金属材質のシャーシベースの場合、パネルをシャーシベースに固定させるためにパネルとシャーシベースとの間には通常、両面テープが介される。そして、パネルから発生した熱をシャーシベースに效果的に伝達するために、パネルとシャーシベースとの間には熱伝導媒体が備えられる。一方、プラスチックシャーシベースの場合にも前記パネル23をシャーシベース40に固定させるために両面テープ30を活用することができる。この際、金属材質のシャーシベースの場合とは異なり、パネル23とシャーシベース40との間に熱伝導媒体は挿入しないことが好ましい。なぜならば、金属材質のシャーシベースの場合、パネルから発生した熱が熱伝導媒体に沿ってシャーシベースに伝えられ、シャーシベースを介して放熱がなされるが、プラスチックシャーシベースの場合、熱伝導媒体に沿ってシャーシベースに熱が集中させられてもプラスチックは熱伝導度が格段に落ちるので、放熱が效率よく行われない。したがって、パネル23とシャーシベース40は、両面テープ30により粘着されるものの、両面テープ30が位置しない空間が一種の通風孔(funnel)として機能し、同空間に沿って熱が放出されることができるようにシャーシベース40とパネル23は一定間隔だけ離隔されて形成される。
前記シャーシベース40の材質として使われるプラスチックは、ポリエステル樹脂またはポリカーボネート樹脂で形成することが適当である。ポリエステル樹脂は、一般的に、ガラス繊維で強化されるため、繊維強化プラスチック(FRP: Fiber Reinforced Plastics)という。最近発達した成形法を使用すれば、鋼鉄のような強度を有するFRPも作ることができる。ポリカーボネート樹脂は、透明であり、かつ、優れた機械的性質及び耐熱性を備えており、無毒であり、かつ、自己消化性もあるエンジニアリングプラスチックである。
前記ポリエステル樹脂、及び前記ポリカーボネート樹脂は、熱硬化性樹脂であって、パネルまたは駆動回路から発生する熱に耐えるために、耐熱性が優れ、かつ、パネルを支持するために機械的特性が優れる熱硬化性樹脂を使用することが好ましい。但し、ここでプラスチックの種類は限定されない。
前記シャーシベース40は、射出成形方式で形成されることができる。射出成形は希望するシャーシベースの形状に対応する金型を製作し、金型の内部に溶融されたプラスチックを外部から注入して冷却させる方式である。したがって、製造速度が速く、かつ、比較的少ない費用で製造することができる。
前記補強部50は、前記シャーシベース40の後面の下部に形成される。前記補強部50は前記シャーシベース40に別途付着されることもでき、好ましくは、前記シャーシベース40と一体型に射出成形されることができる。前記補強部50は、上面が平らであってシャーシベース40の後面上の他の部分よりも高く形成される。前記補強部50は、シャーシベース40を支持して熱または外力によるシャーシベース40の変形を防止するだけでなく、前記補強部40の上面に駆動チップ80が位置するようにして、前記駆動チップ80と、放熱板300が形成された保護プレート200とを互いに接触させる駆動チップ80の放熱構造を提供する。
前記基板固定部100は、前記シャーシベース40の後面に形成されて、前記シャーシベース40と前記回路基板60とを互いに結合させて、前記回路基板60がシャーシベース40に固定されるようにする。回路基板はシャーシベースの後面に直接接触して結合することもできるが、この場合、回路基板から発生する熱が外部に放出されることが困難であり、また回路基板から発生する振動により大きな騷音が発生することになる。したがって、基板固定部100を活用して前記回路基板60をシャーシベース40から一定の距離だけ離隔させることによって、シャーシベース40と回路基板60との間の空間を介して熱が対流できるようにする。前記基板固定部100は、シャーシベース40の後面に別途結合されることもできるが、好ましくは、射出成形によりシャーシベース40と一体型に形成される。
図4a〜図4cは、本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る基板固定部の断面図を示す。
前記基板固定部100は、前記シャーシベース40の後面と連結され、前記回路基板60が前記シャーシベース40方向に移動できないように前記回路基板60を支える基底部160(破線より下の部分)と、前記基底部160上に形成され、前記回路基板60が前記シャーシベース40の反対方向に離脱できないように前記回路基板60を留める鉤部110、120、130(破線から上の部分)を備えて形成される。
また、前記鉤部110、120、130は、前記シャーシベース40に垂直な方向への断面が逆L字形状をなすように形成され、前記逆L字形状の横部分を構成する変形部102、112、122と、前記逆L字形状の縦部分を構成する支持部104とを備えて形成される。
ここで、前記変形部102、112、122は、前記シャーシベース40に垂直な方向の断面が長方形、直角三角形、半円形のうちのいずれか一つで形成されることができるが、ここで形状は限定されない。前記変形部102、112、122は、回路基板60が挿入される際に、下向きに、即ちシャーシベース40方向に弾性的に変形され、回路基板60の挿入が完了した後にはまた元の形状に復元されて回路基板60がシャーシベースから遠ざかる方向に離脱できないようにする。したがって、前記変形部102、112、122の厚さは、少なくとも、回路基板60の挿入後に回路基板60が離脱できない程度でなければならないと同時に、回路基板60の挿入時に下向きに変形されることができる程度でなければならない。
前記基底部160は、前記シャーシベース40に平行な方向の厚さが前記支持部104よりも厚くなるように形成されることが好ましい。なぜならば、前記基底部160は、前記回路基板60を下から支持しており回路基板60の荷重を直接受けるためである。前記支持部104は、前記回路基板60が左右方向、即ちシャーシベース40に平行な方向に動かない程度の厚さで形成されれば充分である。
前記基板固定部100の内側面、即ち回路基板60と接触する部分には金属膜400がコーティングされることができる。前記金属膜400は駆動回路の接地のために形成される。一般的な金属材質のシャーシベースの場合、シャーシベースの後面に形成されたボスが回路基板とシャーシベースを電気的に連結して、回路基板上に装着された駆動回路の接地の問題を解決する。しかしながら、プラスチック材質のシャーシベースの場合は、電気伝導度が低いため駆動回路の接地のためには別途の構造を必要とする。本発明では、ボスの役割を果たす基板固定部100の内側面に金属膜400をコーティングし、回路基板60を挿入することによって駆動回路の接地の問題を解決した。勿論、シャーシベース40の後面には前記基板固定部100の内側面に形成された金属膜400と電気的に接続される配線構造が形成されなければならない。前記金属膜400の材質としては電気伝導性の優れるアルミニウム(Al)または銅(Cu)が良い。但し、ここで金属膜400の材質が限定されるのではなく、電気伝導性の優れる材料であれば、どんな材質でも使用することができる。
次に、本発明の第1実施形態に従って前記基板固定部100の空間的な配置を説明する。
図2bを参照すれば、1個当りの前記回路基板60に4個の前記基板固定部100が前記回路基板60の四隅に形成される。即ち、前記基板固定部100は、前記シャーシベース40の後面から見た平面形状が前記回路基板60の四隅を囲む逆L字形状をなすように形成される。このような基板固定部100の構造によれば、回路基板60は、基板固定部100の変形部102、112、122の上に載せられた状態で下向きに、即ちシャーシベース40方向に押されることによって基板固定部100に挿入されて固定される。一旦、回路基板60が基板固定部100の鉤部110、120、130と基底部160により形成された溝に装着されれば、前記変形部102、112、122を変形させることができる程度の外力が加えられない限り、回路基板60は基板固定部100に堅く固定される。
次に、本発明の第2実施形態によって前記基板固定部100´の空間的な配置を説明する。
図3aは、本発明の第2実施形態に係る基板固定部と、基板固定部に結合された回路基板の斜視図である。図3bは図3aの平面図であり、図3cは図3bのB−B線に沿った断面図である。
本発明の第2実施形態によれば、1個当りの前記回路基板60に2個の基板固定部100´が、前記回路基板60の四辺をなす2対の対辺のうちのいずれか一対の対辺上に形成される。即ち、前記基板固定部100´は、前記シャーシベース40の後面から見た平面形状が、前記回路基板60の一対の対辺を囲む数字の11の形状をなすように形成される。このような基板固定部100´の構造によれば、回路基板60は、基板固定部100´の鉤部110、120、130と基底部160により形成された溝に差し込まれてシャーシベース40と平行な方向に押し込まれることによって、基板固定部110´に固定される。一旦、回路基板60が基板固定部100´に固定されれば、一対の基板固定部100´と平行な方向に回路基板60を移動させることができる程度の外力が加えられない限り、回路基板60は基板固定部100´に堅く固定される。
前記回路基板60は、電源供給ボード、サステイン駆動ボード、Xコントロールボード、スキャンボード、スキャンバッファーボードなどからなる。電源供給ボードは、駆動回路とパネルに電源を供給する部分であって、外部から入る交流電圧を直流電圧に変えるAC/DCコンバータが実装されている。サステイン駆動ボードは、タイミングコントローラの信号に同期されてサステイン信号を生成し、サステイン電極に供給する。Xコントロールボードは、知能型電力モジュール(IPM)、タイミングコントローラ、信号入力端子が形成され、データの加工のための回路部が形成されている。スキャンボードは、タイミングコントローラの信号に同期させられてスキャン信号を生成して供給する。スキャンバッファーボードは、スキャン電極に入力されるデータを整列する。前記駆動回路は、回路基板60などに設けられた状態でシャーシの裏側に装着されることによってパネル23に形成された電極と連結されて、これらを駆動させる。駆動回路の電気信号を各引出電極に伝達するために引出電極と駆動回路はTCP(Tape Carrier Package)70やその他の信号線に連結される。
前記TCP70は一種の信号線とも言え、導線が形成された柔軟性を有するフィルム(FPC)の一種である。TCP70の中間部分は、パネル23とシャーシベース40との間の周縁部に向かって、所定のマージンを有した状態で引き出される、TCP70の両端はシャーシベース40に結合された駆動回路基板60及びパネル23にそれぞれ連結される。したがって、引き出された中間部分はパネル23とシャーシベース40とを結合させる工程中に、あるいは、シャーシベース40に結合されたパネル23を移動させる過程で他の物体に接触したり引っ掛かったりして損傷される危険がある。このような損傷を防止するために、パネル23の端部には外側からTCP70を保護するための保護プレート200が設けられることができる。
前記保護プレート200は、シャーシベース40の端部や、端部の近傍の補強部50などにねじのような固定手段によって結合される。また、前記保護プレート200には放熱板300が更に付着されることができる。前記TCP70上には駆動チップ80が位置しているが、前記駆動チップ80は多くの熱を発生するため、駆動チップ80の放熱のために保護プレート200の他に別途の放熱板300が更に付着されることができる。また、前記保護プレート200と駆動チップ80との間には、効果的な熱伝導のために熱伝導媒体が挿入されることができる。前記熱伝導媒体としては黒鉛または珪素が使われる。
以上、本発明の実施形態を図示及び説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲において請求された本発明の要旨から外れない範囲で、当該本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者であれば誰でも多様な変形実施が可能であることは勿論であり、そのような変更は記載された特許請求の範囲内にあることになる。
本発明の第1実施形態に係るプラズマ表示装置の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る基板固定部の斜視図である。 図2aの平面図である。 図2bのA−A線に沿った断面図である。 本発明の第2実施形態に係る基板固定部の斜視図である。 図3aの平面図である。 図3bのB−B線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る基板固定部の断面図である。 本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る基板固定部の断面図である。 本発明の第1実施形態及び第2実施形態に係る基板固定部の断面図である。
符号の説明
10 後方パネル、
20 前方パネル、
23 パネル、
30 両面テープ、
40 シャーシベース、
50 補強部、
60 回路基板、
70 TCP、
80 駆動チップ、
100、100´ 基板固定部、
102、112、122 変形部、
104 支持部、
110、120、130 鉤部、
160 基底部、
200 保護プレート、
300 放熱板、
400 金属膜。

Claims (12)

  1. 互いに対向する前方パネルと後方パネルを備えるパネルと、
    前記パネルの後方に位置して前記パネルを支持し、後面に回路基板を固定するための基板固定部を備えるプラスチック材質のシャーシベースと、
    前記基板固定部に固定され、前記パネルに形成された電極を駆動するための駆動回路が装着されている回路基板と、を含んでなることを特徴とするプラズマ表示装置。
  2. 前記基板固定部は、前記シャーシベースの後面と連結され、
    前記回路基板は、前記シャーシベース方向に移動できないように前記回路基板を支える基底部と、前記基底部上に形成され、前記回路基板が前記シャーシベースの反対方向に離脱できないように前記回路基板を留める鉤部と、を備えて形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表示装置。
  3. 前記鉤部は、前記シャーシベースに垂直な方向の断面が逆L字形状をなすように形成され、
    前記逆L字形状の横部分を構成する変形部と、前記L字形状の縦部分を構成する支持部と、を備えて形成されることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ表示装置。
  4. 前記変形部は、前記シャーシベースに垂直な方向の断面が長方形、直角三角形、半円形のうちのいずれか一つで形成され、
    前記基板固定部の内側面には、金属膜がコーティングされたことを特徴とする請求項3に記載のプラズマ表示装置。
  5. 前記基底部は、前記シャーシベースに平行な方向の厚さが前記支持部よりも厚く形成されることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ表示装置。
  6. 前記回路基板1個当り4個の前記基板固定部が、前記回路基板の四隅に形成され、
    前記基板固定部は、前記シャーシベースの後面から見た平面形状が前記回路基板の四隅を囲む逆L字形状をなすように形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表示装置。
  7. 前記回路基板1個当り2個の前記基板固定部が、前記回路基板の四辺をなす2対の対辺のうちのいずれか一対の対辺上にそれぞれ形成され、
    前記基板固定部は、前記シャーシベースの後面から見た平面形状が前記回路基板の一対の対辺を囲む数字の11の形状をなすように形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表示装置。
  8. 前記基板固定部は、射出成形方式で前記シャーシベースと一体型に形成されることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表示装置。
  9. 前記プラズマ表示装置は、
    前記パネルに形成された電極と前記回路基板とを電気的に連結し、駆動チップが形成されたTCPと、
    前記TCPを保護するために前記TCP上に形成される保護プレートと、を含んでなることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ表示装置。
  10. 前記保護プレートには放熱板が備えられたことを特徴とする請求項9に記載のプラズマ表示装置。
  11. 前記シャーシベースの後面の前記駆動チップが位置する部分に補強部が備えられたことを特徴とする請求項9に記載のプラズマ表示装置。
  12. 前記補強部は、射出成形方式により前記シャーシベースと一体型に形成されることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ表示装置。
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