JP2007011245A - プリンター等のトナー及びトナー定着方法 - Google Patents

プリンター等のトナー及びトナー定着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 プリンター、コピー、印刷機等のトナー定着構造をヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式、即ち熱定着以外の構造として、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフィルム等を含めた多種類の用紙に印刷を可能とすることである。
【解決手段】 ドライパウダータイプのマイクロカプセルに接着剤を封入し、当該マイクロカプセルをトナーに混入して、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することによりマイクロカプセルを破壊し、露出した接着剤にてトナーを用紙に接着すべく構成することを課題を解決するための手段としている。

Description

本発明は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー及びトナーの定着方法に関するものである。
一般にプリンターは、印字方式によってインパクト方式とノンインパクト方式の印字方式に、印字単位によってシリアルプリンターとページプリンターに分類されている。周知のようにインパクト方式とは、機械的な力で印刷する方式で、ドット(点)の組合せで文字を表現しヘッドを紙へ打ちつけて印刷する。MS−DOS時代は当該方式が主流であったが、印刷音が大きく今では個人用としてはほとんど利用されていない。しかし、カーボン紙を挟んだ複写式の用紙に印刷が可能なため、経理伝票や納品書の印刷等、業務用として現在も使用されている。ノンインパクト方式は、機械的な力ではなく熱や電気的な処理で印字したり、インクを噴射させて印刷する方式で現在の主流の印字方式である。一方、シリアルプリンターとページプリンターは、1行ずつ印字するか、1頁ずつ印字するかの違いであり、印字速度はシリアルプリンターの方が遅く、ページプリンターの方が速い。
ノンインパクト方式のプリンターとしては、熱した印字ヘッドをインクリボンに押し付けて、固体インクを溶かすことで紙に印刷する熱転写プリンター、小さなノズルから、液体インクの細かい粒子を吹き付けることで紙に印刷するインクジェットプリンター。吹き付ける方法は圧力タイプと過熱タイプがあり、現在個人向けプリンターとしてはもっとも普及している。次に、レーザー光線で照射し、ドラムと呼ばれる感光体にトナーを付着させ、熱と圧力により紙に印刷するプリンターで、コピー機と同様の方式であり、ページ単位でデータが送られるため、高速且つ高画質な印刷が可能なページプリンターである。
レーザープリンターの動作原理を述べれば、1、チャージユニットにより感光ドラムの表面全体に均一に帯電させる帯電工程。2、レーザービームやLEDで、印刷データのパターンを帯電した刊行ドラムに照射し電気的潜在画像(逆像の不可視画像)を感光ドラム表面に形成する露光工程。3、ディベロッパーユニットで、トナーを撹拌しながら感光ドラム表面に形成された潜在画像に付着させる(逆像の不可視画像が感光ドラム上に形成される)現像工程。4、トナーの乗った感光ドラム表面のそばを用紙が通過するとき、用紙の裏からチャージャーで逆電荷をかけることにより感光ドラム上のトナーを用紙に転写する(正像)転写工程。5、用紙上に転写したトナーを用紙に定着(又は融着)する定着工程。6、用紙に転写しきれなかった感光ドラム上の残留トナーを除去し、次ページの印刷の準備をする清掃工程となっている。
当該レーザープリンターの長所は、ランニングコストが低い。印字速度が速い。印字音は小さい。文字が綺麗である。普通紙が使える等メリットは大きく現在では広く一般に使用されているが、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程が、熱ロール式と呼ばれる、2本のローラーで挟み込んで加圧しながらヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式が一般的であり、用紙に対する負担が大きいため不適切な用紙を使用するとカールやしわを生じる場合があり、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、熱に弱いシートに印刷する事が出来ないというデメリットがあった。
マイクロカプセルとは、目標物質(内包物)をミクロン単位の小さな粒子にし、個々の粒子をそれぞれ薄い皮膜でくるんだものである。即ち、マイクロカプセルは、球体直径がおよそ数ミクロン(1ミクロン=1/1600ミリメートル)から1ミリメートル程度の球体の極めて微小な容器で、化学的(界面重合法等)または物理的な手法(insitu重合法、相分離法等)によってつくられており、マイクロカプセル化すると芯物質を次のように変身させることができ。見かけ上、固体として取り扱うことができる。(形態の改変)。他の物質との反応や混合を避けることができる(隔離効果)。保存期間を延ばすことができる(保存効果)。不安定要素を安定化できる(保護効果)。放出を制御できる(放出制御)。すなわち、中身をマイクロカプセル化すると芯物質は、マイクロカプセルから取り出して使うまでに汚したり、痛めたり、変化したりしないように保護され、必要なときまで他の物質と反応しないように、あるいは混合しないように隔離されたり、あるいは、外部に放出する速度をコントロールされる。すでに多くの分野に利用されており、1957年、アメリカのレジスターメーカーが、トラブルの多いインクリボンの代わりとなるノーカーボン複写紙を発明したが、これは無色染料液体をマイクロカプセル化し、発色剤と隔離、筆圧等でマイクロカプセルが壊れた部分だけ印字される仕組みで、マイクロカプセル技術を世界で初めて製品化したものである。
解決しようとする問題点は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー定着構造をヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式、即ち熱定着以外の構造として、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフィルム等を含めた多種類の用紙に印刷を可能とすることである。
本発明は、ドライパウダータイプのマイクロカプセルに接着剤を封入し、当該マイクロカプセルをトナーに混入して、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することによりマイクロカプセルを破壊し、露出した接着剤にてトナーを用紙に接着すべく構成することを課題を解決するための手段としている。
従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、フイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに混入されたマイクロカプセルを加圧することによって、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着するので、過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が使用可能となり、フイルムを使用できる事から製版印刷にも使用できる等極めて顕著なる種々の効果が得られるものである。
適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーに混入された接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法を呈せんとするものである。
適宜の接着剤を封入したマイクロカプセルについて述べれば、乳化安定性をもった分散媒中に、芯物質(接着剤)を滴状で分散させる。乳化分散液を撹拌しながら、カプセル膜を形成させる。当該カプセル膜形成の代表的な方法としては、分散媒中でつくられた膜物質を滴界面に吸着させる方法、芯物質、分散媒のそれぞれに添加された物質が界面で反応し、膜をつくる方式、芯物質中でつくられた膜物質が分散媒界面に集合し、膜となる方式があげられる。次いで、カプセル膜が安定したものとなるよう、硬化剤、反応剤等を加える。この際、マイクロカプセルの大きさは7〜13μとしている。
当該マイクロカプセルはドライパウダータイプとして粉体化し、トナーに混入する。通常、酸化鉄ビーズ(粒子系約40μ)を主体に、トナー(粒子系約7〜13μ)と混合されたものを一般にディベロッパーと呼んでおり、その初期混合比率は、酸化鉄ビーズ役90%:トナー約10%となっている。ディベロッパーユニット内でトナーが撹拌されると、ディベロッパーの酸化鉄ビーズにトナー粒子が均一に付着した形となり、この状態で、潜在画像を持った感光ドラム表面がディベロッパーユニットを通過するとき、潜在画像部分にトナーが付着し可視画像(逆像)になるように構成されている。
用紙上に転写したトナーを用紙に定着する定着工程において、定着部で用紙は2本の加圧ローラーに挟まれてトナーに混入されているマイクロカプセルが破壊され、当該マイクロカプセル内の接着剤にてトナーが用紙に接着されるように構成している。
本発明は、適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーに混入された接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法であるから、従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに混入されたマイクロカプセルを加圧することによって、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着するので、過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が使用可能となり、フイルムを使用できる事で製版印刷にも使用できる等、その効果は極めて大きく、産業上の利用可能性は極めて大である。
本発明は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー及びトナーの定着方法に関するものである。
一般にプリンターは、印字方式によってインパクト方式とノンインパクト方式の印字方式に、印字単位によってシリアルプリンターとページプリンターに分類されている。周知のようにインパクト方式とは、機械的な力で印刷する方式で、ドット(点)の組合せで文字を表現しヘッドを紙へ打ちつけて印刷する。MS−DOS時代は当該方式が主流であったが、印刷音が大きく今では個人用としてはほとんど利用されていない。しかし、カーボン紙を挟んだ複写式の用紙に印刷が可能なため、経理伝票や納品書の印刷等、業務用として現在も使用されている。ノンインパクト方式は、機械的な力ではなく熱や電気的な処理で印字したり、インクを噴射させて印刷する方式で現在の主流の印字方式である。一方、シリアルプリンターとページプリンターは、1行ずつ印字するか、1頁ずつ印字するかの違いであり、印字速度はシリアルプリンターの方が遅く、ページプリンターの方が速い。
ノンインパクト方式のプリンターとしては、熱した印字ヘッドをインクリボンに押し付けて、固体インクを溶かすことで紙に印刷する熱転写プリンター、小さなノズルから、液体インクの細かい粒子を吹き付けることで紙に印刷するインクジェットプリンター。吹き付ける方法は圧力タイプと過熱タイプがあり、現在個人向けプリンターとしてはもっとも普及している。次に、レーザー光線で照射し、ドラムと呼ばれる感光体にトナーを付着させ、熱と圧力により紙に印刷するプリンターで、コピー機と同様の方式であり、ページ単位でデータが送られるため、高速且つ高画質な印刷が可能なページプリンターである。
レーザープリンターの動作原理を述べれば、1、チャージユニットにより感光ドラムの表面全体に均一に帯電させる帯電工程。2、レーザービームやLEDで、印刷データのパターンを帯電した刊行ドラムに照射し電気的潜在画像(逆像の不可視画像)を感光ドラム表面に形成する露光工程。3、ディベロッパーユニットで、トナーを撹拌しながら感光ドラム表面に形成された潜在画像に付着させる(逆像の不可視画像が感光ドラム上に形成される)現像工程。4、トナーの乗った感光ドラム表面のそばを用紙が通過するとき、用紙の裏からチャージャーで逆電荷をかけることにより感光ドラム上のトナーを用紙に転写する(正像)転写工程。5、用紙上に転写したトナーを用紙に定着(又は融着)する定着工程。6、用紙に転写しきれなかった感光ドラム上の残留トナーを除去し、次ページの印刷の準備をする清掃工程となっている。
当該レーザープリンターの長所は、ランニングコストが低い。印字速度が速い。印字音は小さい。文字が綺麗である。普通紙が使える等メリットは大きく現在では広く一般に使用されているが、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程が、熱ロール式と呼ばれる、2本のローラーで挟み込んで加圧しながらヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式が一般的であり、用紙に対する負担が大きいため不適切な用紙を使用するとカールやしわを生じる場合があり、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、熱に弱いシートに印刷する事が出来ないというデメリットがあった。
マイクロカプセルとは、目標物質(内包物)をミクロン単位の小さな粒子にし、個々の粒子をそれぞれ薄い皮膜でくるんだものである。即ち、マイクロカプセルは、球体直径がおよそ数ミクロン(1ミクロン=1/1600ミリメートル)から1ミリメートル程度の球体の極めて微小な容器で、化学的(界面重合法等)または物理的な手法(insitu重合法、相分離法等)によってつくられており、マイクロカプセル化すると芯物質を次のように変身させることができ。見かけ上、固体として取り扱うことができる。(形態の改変)。他の物質との反応や混合を避けることができる(隔離効果)。保存期間を延ばすことができる(保存効果)。不安定要素を安定化できる(保護効果)。放出を制御できる(放出制御)。すなわち、中身をマイクロカプセル化すると芯物質は、マイクロカプセルから取り出して使うまでに汚したり、痛めたり、変化したりしないように保護され、必要なときまで他の物質と反応しないように、あるいは混合しないように隔離されたり、あるいは、外部に放出する速度をコントロールされる。すでに多くの分野に利用されており、1957年、アメリカのレジスターメーカーが、トラブルの多いインクリボンの代わりとなるノーカーボン複写紙を発明したが、これは無色染料液体をマイクロカプセル化し、発色剤と隔離、筆圧等でマイクロカプセルが壊れた部分だけ印字される仕組みで、マイクロカプセル技術を世界で初めて製品化したものである。
解決しようとする問題点は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー定着構造をヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式、即ち熱定着以外の構造として、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフィルム等を含めた多種類の用紙に印刷を可能とすることである。
本発明は、ドライパウダータイプのマイクロカプセルに接着剤を封入し、当該マイクロカプセルを用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することによりマイクロカプセルを破壊し、露出した接着剤にてトナーを用紙に接着すべく構成することを課題を解決するための手段とし ている。
従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、フイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに接着剤を混入、または接着剤とトナーを別個に感光ドラムに付着させ転写された用紙のマイクロカプセルを加圧することによって、接着剤を封入したマイクロカプセルを破壊し、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着するので、従来のように過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が使用可能となり、フイルムを使用できる事から製版印刷にも使用できる等極めて顕著なる種々の効果が得られるものである。
適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させてなるプリンター等のトナー定着方法であり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すベく構成したプリンター等のトナー定着方法を呈せんとするものである。
適宜の接着剤を封入したマイクロカプセルについて述べれば、乳化安定性をもった分散媒中に、芯物質(接着剤)を滴状で分散させる。乳化分散液を撹拌しながら、カプセル膜を形成させる。当該カプセル膜形成の代表的な方法としては、分散媒中でつくられた膜物質を滴界面に吸着させる方法、芯物質、分散媒のそれぞれに添加された物質が界面で反応し、膜をつくる方式、芯物質中でつくられた膜物質が分散媒界面に集合し、膜となる方式があげられる。次いで、カプセル膜が安定したものとなるよう、硬化剤、反応剤等を加える。この際、マイクロカプセルの大きさは7〜13μとしている。
当該マイクロカプセルはドライパウダータイプとして粉体化し、トナーに混入する。通常、酸化鉄ビーズ(粒子系約40μ)を主体に、トナー(粒子系約7〜13μ)と混合されたものを一般にディベロッパーと呼んでおり、その初期混合比率は、酸化鉄ビーズ役90%:トナー約10%となっている。ディベロッパーユニット内でトナーが撹拌されると、ディベロッパーの酸化鉄ビーズにトナー粒子が均一に付着した形となり、この状態で、潜在画像を持った感光ドラム表面がディベロッパーユニットを通過するとき、潜在画像部分にトナーが付着し可視画像(逆像)になるように構成されている。
適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させ、マイクロカプセルとトナーが転写された用紙を加圧することにより、接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着する方法も実施している。この際、本実施例においては、接着剤が封入されたマイクロカプセルとトナーは別個に感光ドラムに付着させており、まず接着剤のカプセルを感光ドラムの転写部分に付着させ、次いでトナーをその上から付着させている。
用紙上に転写したトナーを用紙に定着する定着工程において、定着部で用紙は2本の加圧ローラーに挟まれてマイクロカプセルが破壊され、当該マイクロカプセル内の接着剤にてトナーが用紙に接着されるように構成している。
本発明は、適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、更には、適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させてなるプリンター等のトナー定着方法であり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法であるから、従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに接着剤を混入、または接着剤とトナーを別個に感光ドラムに付着させ転写された用紙のマイクロカプセルを加圧することによって、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着するので、過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が使用可能となり、フイルムを使用できる事で製版印刷にも使用できる等、その効果は極めて大きく、産業上の利用可能性は極めて大である。
本発明は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー及びトナーの定着方法に関するものである。
一般にプリンターは、印字方式によってインパクト方式とノンインパクト方式の印字方式に、印字単位によってシリアルプリンターとページプリンターに分類されている。周知のようにインパクト方式とは、機械的な力で印刷する方式で、ドット(点)の組合せで文字を表現しヘッドを紙へ打ちつけて印刷する。MS−DOS時代は当該方式が主流であったが、印刷音が大きく今では個人用としてはほとんど利用されていない。しかし、カーボン紙を挟んだ複写式の用紙に印刷が可能なため、経理伝票や納品書の印刷等、業務用として現在も使用されている。ノンインパクト方式は、機械的な力ではなく熱や電気的な処理で印字したり、インクを噴射させて印刷する方式で現在の主流の印字方式である。一方、シリアルプリンターとページプリンターは、1行ずつ印字するか、1頁ずつ印字するかの違いであり、印字速度はシリアルプリンターの方が遅く、ページプリンターの方が速い。
ノンインパクト方式のプリンターとしては、熱した印字ヘッドをインクリボンに押し付けて、固体インクを溶かすことで紙に印刷する熱転写プリンター、小さなノズルから、液体インクの細かい粒子を吹き付けることで紙に印刷するインクジェットプリンター。吹き付ける方法は圧力タイプと過熱タイプがあり、現在個人向けプリンターとしてはもっとも普及している。次に、レーザー光線で照射し、ドラムと呼ばれる感光体にトナーを付着させ、熱と圧力により紙に印刷するプリンターで、コピー機と同様の方式であり、ページ単位でデータが送られるため、高速且つ高画質な印刷が可能なページプリンターである。
レーザープリンターの動作原理を述べれば、1、チャージユニットにより感光ドラムの表面全体に均一に帯電させる帯電工程。2、レーザービームやLEDで、印刷データのパターンを帯電した刊行ドラムに照射し電気的潜在画像(逆像の不可視画像)を感光ドラム表面に形成する露光工程。3、ディベロッパーユニットで、トナーを撹拌しながら感光ドラム表面に形成された潜在画像に付着させる(逆像の不可視画像が感光ドラム上に形成される)現像工程。4、トナーの乗った感光ドラム表面のそばを用紙が通過するとき、用紙の裏からチャージャーで逆電荷をかけることにより感光ドラム上のトナーを用紙に転写する(正像)転写工程。5、用紙上に転写したトナーを用紙に定着(又は融着)する定着工程。6、用紙に転写しきれなかった感光ドラム上の残留トナーを除去し、次ページの印刷の準備をする清掃工程となっている。
当該レーザープリンターの長所は、ランニングコストが低い。印字速度が速い。印字音は小さい。文字が綺麗である。普通紙が使える等メリットは大きく現在では広く一般に使用されているが、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程が、熱ロール式と呼ばれる、2本のローラーで挟み込んで加圧しながらヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式が一般的であり、用紙に対する負担が大きいため不適切な用紙を使用するとカールやしわを生じる場合があり、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、熱に弱いシートに印刷する事が出来ないというデメリットがあった。
マイクロカプセルとは、目標物質(内包物)をミクロン単位の小さな粒子にし、個々の粒子をそれぞれ薄い皮膜でくるんだものである。即ち、マイクロカプセルは、球体直径がおよそ数ミクロン(1ミクロン=1/1600ミリメートル)から1ミリメートル程度の球体の極めて微小な容器で、化学的(界面重合法等)または物理的な手法(insitu重合法、相分離法等)によってつくられており、マイクロカプセル化すると芯物質を次のように変身させることができ。見かけ上、固体として取り扱うことができる。(形態の改変)。他の物質との反応や混合を避けることができる(隔離効果)。保存期間を延ばすことができる(保存効果)。不安定要素を安定化できる(保護効果)。放出を制御できる(放出制御)。すなわち、中身をマイクロカプセル化すると芯物質は、マイクロカプセルから取り出して使うまでに汚したり、痛めたり、変化したりしないように保護され、必要なときまで他の物質と反応しないように、あるいは混合しないように隔離されたり、あるいは、外部に放出する速度をコントロールされる。すでに多くの分野に利用されており、1957年、アメリカのレジスターメーカーが、トラブルの多いインクリボンの代わりとなるノーカーボン複写紙を発明したが、これは無色染料液体をマイクロカプセル化し、発色剤と隔離、筆圧等でマイクロカプセルが壊れた部分だけ印字される仕組みで、マイクロカプセル技術を世界で初めて製品化したものである。
解決しようとする問題点は、プリンター、コピー、印刷機等のトナー定着構造をヒーターで熱を加えてトナーを溶かして紙に定着させる方式、即ち熱定着以外の構造として、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフィルム等を含めた多種類の用紙に印刷を可能とすることである。
本発明は、ドライパウダータイプのマイクロカプセルに接着剤を封入し、当該マイクロカプセルを用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することによりマイクロカプセルを破壊し、露出した接着剤にてトナーを用紙に接着すべく構成すること、更には、ドライパウダータイプのマイクロカプセル内にトナーと適宜の接着剤を封入し、プリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーと接着剤を混合したものが封入されているマイクロカプセルを破壊して、内部のトナーを用紙に転写し接着剤にて定着すべく構成してなる請求項5のプリンター等のトナー定着方法を課題を解決するための手段としている。
従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、フイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに接着剤を混入、またはドライパウダータイプのマイクロカプセル内にトナーと適宜の接着剤を封入し、または接着剤とトナーを別個に感光ドラムに付着させ転写された用紙のマイクロカプセルを加圧することによって、接着剤を封入したマイクロカプセルを破壊し、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着し、またトナーと接着剤を混合したものが封入されているマイクロカプセルを破壊して、内部のトナーを用紙に転写し接着剤にて定着するので、従来のように過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が使用可能となり、フイルムを使用できる事から製版印刷にも使用できる等極めて顕著なる種々の効果が得られるものである。
適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させてなるプリンター等のトナー定着方法であり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法であり、更にはドライパウダータイプのマイクロカプセル内にトナーと適宜の接着剤を封入し、プリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーと接着剤を混合したものが封入されているマイクロカプセルを破壊して、内部のトナーを用紙に転写し接着剤にて定着すべく構成してなるプリンター等のトナー定着方法を呈せんとするものである。
適宜の接着剤を封入したマイクロカプセルについて述べれば、乳化安定性をもった分散媒中に、芯物質(接着剤)を滴状で分散させる。乳化分散液を撹拌しながら、カプセル膜を形成させる。当該カプセル膜形成の代表的な方法としては、分散媒中でつくられた膜物質を滴界面に吸着させる方法、芯物質、分散媒のそれぞれに添加された物質が界面で反応し、膜をつくる方式、芯物質中でつくられた膜物質が分散媒界面に集合し、膜となる方式があげられる。次いで、カプセル膜が安定したものとなるよう、硬化剤、反応剤等を加える。この際、マイクロカプセルの大きさは7〜13μとしている。
当該マイクロカプセルはドライパウダータイプとして粉体化し、トナーに混入する。通常、酸化鉄ビーズ(粒子系約40μ)を主体に、トナー(粒子系約7〜13μ)と混合されたものを一般にディベロッパーと呼んでおり、その初期混合比率は、酸化鉄ビーズ役90%:トナー約10%となっている。ディベロッパーユニット内でトナーが撹拌されると、ディベロッパーの酸化鉄ビーズにトナー粒子が均一に付着した形となり、この状態で、潜在画像を持った感光ドラム表面がディベロッパーユニットを通過するとき、潜在画像部分にトナーが付着し可視画像(逆像)になるように構成されている。
適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させ、マイクロカプセルとトナーが転写された用紙を加圧することにより、接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着する方法も実施している。この際、本実施例においては、接着剤が封入されたマイクロカプセルとトナーは別個に感光ドラムに付着させており、まず接着剤のカプセルを感光ドラムの転写部分に付着させ、次いでトナーをその上から付着させている。
用紙上に転写したトナーを用紙に定着する定着工程において、定着部で用紙は2本の加圧ローラーに挟まれてマイクロカプセルが破壊され、当該マイクロカプセル内の接着剤にてトナーが用紙に接着されるように構成している。
ドライパウダータイプのマイクロカプセル内にトナーと適宜の接着剤を封入し、プリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーと接着剤を混合したものが封入されているマイクロカプセルを破壊して、内部のトナーを用紙に転写し接着剤にて定着すべく構成している。
接着剤として本実施例においては、0.1〜0.2秒間、紫外線を照射することにより硬化する急速硬化の接着剤を使用しているが、当該接着剤に限定を受けるものではない。
本発明は、適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナーであり、更には、適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルとトナーを感光ドラムに付着させてなるプリンター等のトナー定着方法であり、更にはプリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法であり、更にはドライパウダータイプのマイクロカプセル内にトナーと適宜の接着剤を封入し、プリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーと接着剤を混合したものが封入されているマイクロカプセルを破壊して、内部のトナーを用紙に転写し接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法であるから、従来のように用紙に転写されたトナーをヒーターで過熱することによって溶着するものにあっては、用紙によってはカールしたりしわが生じていたので、アセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルム等、特殊な用紙には印刷する事ができなかったが、本発明では用紙に転写されたトナーに接着剤を混入、または接着剤とトナーを使用可能となり、フイルムを使用できる事で製版印刷にも使用できる等、その効果は極めて大きく別個に感光ドラムに付着させ転写された用紙のマイクロカプセルを加圧することによって、マイクロカプセル内の接着剤にてトナーを定着するので、過熱による不具合が発生することはなく、従って印刷する用紙はアセチルセルロースやポリエステル等の透明な薄い膜からなるフイルムを初め多種類の用紙が、産業上の利用可能性は極めて大である。

Claims (2)

  1. 適宜の接着剤を封入したドライパウダータイプのマイクロカプセルを混入してなるプリンター等に用いるトナー。
  2. プリンター、コピー、印刷機等の印字動作中、用紙上に転写したトナーを用紙に定着する工程において、用紙を加圧することにより、トナーに混入された接着剤が封入されたマイクロカプセルを破壊して用紙に転写されたトナーを接着剤にて定着すべく構成したプリンター等のトナー定着方法。
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