JP2007010639A5 - - Google Patents

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アクティブタグ装置
この発明は、単一の発信手段あるいは中継手段からGPS信号と等価な高周波信号を間欠的に発信し、単一の受信手段によって前記単一の発信手段あるいは中継手段との相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を高い精度で測位するアクティブタグ装置に関するものである。
従来から、アクテイブタグ装置が提案されている。(例えば、特許文献1〜4、非特許文献1)
特開2003−57326号 特開平10−048317号 特開2006−201151号 特開2005−083888号 岸本、佐々木著「LCX通信システム」14−21および125−128ページ、電子情報通信学会、コロナ社刊
図10は、特許文献1に記載されている従来の「狭帯域幅ワイヤレス通信システムにおける位置判定」の基本構成を示す図であり、61〜64はBluetooth装置による位置マーカ、65はBluetooth装置による移動通信装置、66は位置解明プロセッサー、67は基準発振器、68は当該移動通信装置65のアンテナ、69は基準発振器67の分岐点である。
既知の安定した基準信号69と、ワイヤレス移動通信装置65が出力する既知の信号との間の位相差を、既知の数箇所の位置に設置した位置マーカ61〜64において判定し、次いで、ワイヤレス移動通信装置65の位置を当該位相情報から判定する。
また、当該移動通信装置65の近似位置を推定するために当該装置から所定の電力レベルでメッセージを送信し、複数の所定の位置マーカ61〜64に対応してどこで受信されたかを判定するものである。
したがって、特許文献1に記載された従来の技術は、屋外あるいは屋内でGPSを補完するものでなく、また屋内等の閉空間で生じるマルチパスあるいはハイトパターンによる測定精度の悪化に対する対策が採られていないなどの問題点がある。
また、特許文献2に記載されている従来の「位置検出システム」では、複数の固定受信局により複数のGPS衛星局からの電波を受信して施設内へ再送信し、前記の再送信した電波とは別にそれぞれの固定受信局の位置情報を付加した電波を施設内へ再送信する。
移動受信局は、前記固定受信局を経由したGPS衛星からの電波を受信して位置を測位し、前記位置情報を付加した電波の強さを測定して距離を測定するものであり、少なくとも3つの固定受信局が必要である。
最終的な位置の測位は固定受信局を経由して受信した電波と位置情報を付加した電波の強さにより求めているため、基本的に高精度の測位が難しい上にマルチパスによる位置測位精度の劣化が問題となる。
また、特許文献3に記載されている従来の「測位信号発生装置」では、予め準備された航法メッセージを格納する記憶手段と、外部からの情報の入力を受け付ける入力手段とを備え、前記情報は時刻を表わす時刻情報を含み、時刻を計測する計時手段を備え、前記航法メッセージと、前記計時手段により計測された時刻とを、予め定められた複数のコードを用いて符号化し、測位のための擬似GPS信号を発信するものであり、前記測位信号発生装置からの概略の距離を測定することしかできないことから、高精度の測位が難しい問題点がある。
また、特許文献4に記載されている従来の「RTK測位システム及びその測位方法」では、予め複数のスードライトの位置と固定基準局受信機の位置とは既知とし、前記スードライトからの信号のコードと搬送波位相とは固定基準局受信機と移動基準局受信機と利用者の有するローバ受信機とによりそれぞれ測定する。
固定基準局受信機と移動基準局受信機とローバ受信機とにおいてそれぞれ測定したコードのデータと搬送波位相のデータとはデータリンクを用いて利用者処理ユニットに送信し、利用者処理ユニットでは、固定基準局受信機と移動基準局受信機との間の基線及び移動基準局受信機とローバ受信機との間の基線が決定される。
決定された2つの基線と固定基準局受信機の既知の位置とから、ローバ受信機の測位を行うものであり、3次元の測位を行なうために少なくとも4基のスードライト(擬似衛星局)が必要であり、更に、利用者処理ユニットの他に、固定基準局受信手段と移動基準局受信手段とからなる2基の基準局受信手段と、ローバ受信機と、データリンクが必要であることから、システムが複雑であり、取り扱いが煩雑であり、高価となる問題点がある。
また、非特許文献1に記載されている従来の「LCXを用いた位置検知」では、近距離での位置検知に適用するのが難しく、位置検知の方法が複雑であり、あるいは検知精度も高くできないなどの問題点があった。
単一の発信手段あるいは中継手段から、GPS信号と等価な高周波信号を間欠的に発信し、単一の受信手段によって相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することによって、屋外あるいは屋内などでGPSを補完し、屋外の開空間あるいは屋内等の閉空間に関わらず、マルチパスの影響を軽減しあるいは排除して相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を高い精度で測位できるアクティブタグ装置を提供する。
この発明に係わるアクティブタグ装置は、単一の発信手段あるいは中継手段が、複数のアンテナを接続して周期的に切替えるためのアンテナ切替手段を有し、同期信号を含むGPS信号と等価な高周波信号を発信し、前記高周波信号が同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の変調信号によって変調され、あるいはチップレートが異なる複数の拡散符号によって拡散され、
単一の受信手段が、前記複数のアンテナに対応した搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相と、前記複数の変調信号あるいは複数の拡散符号に対応した位相を、積和演算器あるいは高速フーリエ変換器あるいは同等な手段を用いて検出し、あるいはメモリに蓄積した後に後処理を行って検出し、
前記検出結果から発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することによって、屋外あるいは屋内などでGPSを補完しマルチパスの影響を排除し高い精度で測位する。
従来の位置測位技術では、間隔を置いて少なくとも3局以上の擬似衛星局を設置し、双曲線航法によって測位を行っているため、屋内等の閉空間で生じるマルチパスによって位置測位誤差が悪化する問題点があった。
本発明のアクティブタグ装置では、屋外あるいは屋内などでGPSをシームレスに結ぶことが可能であり、しかも単一の発信手段あるいは中継手段と単一の受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向の測位を行うため、測位精度が飛躍的に向上し、しかもマルチパスによって生じる位置測位精度の悪化を軽減できあるいは排除できるので、歩行者あるいはロボット等の移動体の歩行あるいは移動を誘導支援するのに適したシステムが提供できる効果が得られる。
この発明に係わるアクティブタグ装置は、図1および請求項1に示すように、高周波信号を発信するための単一の発信手段1と、前記発信手段1から発信された高周波信号を受信するための単一の受信手段2から構成され、前記発信手段1が、複数のアンテナ11a〜11dを周期的に切替えるためのアンテナ切替手段16を有し、前記高周波信号が、同期信号を含み、同期しあるいは直交し少なくとも周波数あるいはチップレートが異なる複数の変調信号によって変調され、あるいは複数の拡散符号によって拡散されたGPS信号と等価な信号であり、
前記受信手段2が、受信した高周波信号を直接増幅し、あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号に変換するための受信機と、前記受信機の出力信号から同期信号を検出し、高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相と、変調信号あるいは拡散符号の位相を検出するための信号検出器26を有し、前記複数のアンテナ11a〜11dに対応した搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相と、前記複数の変調信号あるいは拡散符号に対応した位相を積和演算器あるいは高速フーリエ変換器あるいは同等な手段を用いて検出し、あるいはメモリに蓄積した後に後処理を行って検出し、前記検出結果から前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することによって、屋外あるいは屋内においてGPSを補完する。
ここで、前記発信手段1の複数のアンテナ11a〜11dを周期的に切替えられながら発信する高周波信号が、空間での伝搬路20でマルチパスによって伝搬経路が長くなる場合があっても、前記受信手段2において前記複数の測定信号の位相差を測定することによって、各アンテナ11a〜11dcに対応する前記受信手段2までの相対的な距離を検出し、そのうちの最短のものを選択することでマルチパスの影響を受けなかったものを選択することができるメリットが得られる。
図2および請求項3では、信号生成器15、ミキサ14、および増幅器13から構成される送信機と、低雑音増幅器23、ミキサ24、および信号検出器26から構成される受信機が切替えスイッチ19で切替えられ、アンテナスイッチ16を介して複数のアンテナ11a〜11dに接続されている。
前記送信機から発信される高周波信号は中継手段3のアンテナ31によって受信され、低雑音増幅器35で増幅され、図6に示すように、信号中継器36において、遅延手段305によって遅延された信号を直交変調器304において認識番号生成器303で生成された拡散符号と拡散変調し、帯域通過フイルタ32によって帯域幅制限し、自局に割当てられたタイミングで、アンテナあるいは送受波器31から再発信することで送受信間のアイソレーションを確保し、前記発受信手段4のアンテナ11a〜11dで受信される。
ここで、送信機の複数のアンテナ11aから11dから発信される高周波信号が、空間での伝搬路20でマルチパスによって伝搬経路が長くなる場合があっても、当該受信機において、前記複数のアンテナ11a〜11dに対応して受信した複数の測定信号の位相差を測定することによって相互間の距離を検出し、そのうちの最短のものを選択することでマルチパスの影響を受けなかったものを選択することができるメリットが得られる。
図3、図4あるいは請求項7では、前記複数のアンテナ11a〜11dの代わりに漏洩ケーブルあるいは漏洩同軸ケーブル90に置き換えられ、図1あるいは図2と同様なメリットが得られる他、特定の放射点92の位置が検知できるメリットがあり、更に、歩行者あるいは移動体が、例えば、前記漏洩ケーブル90の真上あるいは真下に沿って±1.5cmの範囲を正確に歩くよう誘導支援することができる。
特に図3では、歩行者あるいは移動体が携帯する受信手段2のアンテナ21a〜21dを水平面に対して左右前後方向に1波長以下の間隔で配置し、歩行者あるいは移動体が漏洩ケーブル90に対して垂直の方向から接近した場合に、当該漏洩ケーブル90の存在を検知し、歩行者あるいは移動体が方向転換して漏洩同軸ケーブル90の真下±1.5cmの範囲を歩行するよう誘導し支援する。
図7あるいは請求項7では、伝送線路90に設けた複数の結合点92a〜92dにおいて複数の結合器401a〜401dを接続し、当該結合器401a〜401dに複数の増幅器あるいは周波数変換器402a〜402dを介して複数組の放射素子あるいは放射手段403a〜403dを接続し、前記漏洩ケーブル90を用いる場合と同様な効果が得られる。
歩行者あるいは移動体が携帯する受信手段2のアンテナ21a〜21dを水平面に対して左右前後方向に1波長以下の間隔で配置し、放射素子あるいは放射手段403cの真下に来てアンテナ21a〜21dで受信した高周波信号の位相差が0°になったとき、歩行者あるいは移動体は放射素子あるいは放射手段403cの真下の半径1.5cm以内に居ることになる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態を示す構成図である。図1において、1は単一の発信手段(あるいはアクティブタグ)、11a〜11dは送信アンテナ、12は帯域通過フイルタ、13は電力増幅器、14はミキサあるいは変調器、15は信号生成器、16はアンテナ切替器、17はシンセサイザ、18は基準発振器であり、20は空間での伝播路を示し、2は単一の受信手段(あるいは携帯端末)、21a、21bは受信アンテナ、22は帯域通過フイルタ、23は低雑音増幅器、24はミキサ、25は緩衝増幅器、26は信号検出器、27は制御表示器、28は基準発振器、29はシンセサイザ、30はアンテナ切替器である。
前記発信手段1において、信号生成器15は複数ビットで構成されるシステム同期信号(発信手段1の識別信号を含む)と、相互間の距離と方向を測定するための測定信号を基準発振器18に同期して生成する。
前記信号生成器15の出力は、ミキサあるいは変調器14によりシンセサイザ17で生成される局発信号と混合しあるいは変調し、電力増幅器13により増幅され、帯域通過フイルタ12により不要な信号が除去されて、アンテナ切替器16により複数のアンテナ11a〜11dに周期的に切替えられ、高周波信号として伝搬路20に放射される。
前記受信手段(あるいは携帯端末)2において、アンテナ21a、21bで受信した高周波信号をアンテナ切替器30により選択しあるいは周期的に切替え、帯域通過フイルタ22により選択し、低雑音増幅器23で増幅し、シンセサイザ29の出力と混合して中間周波信号に変換し、緩衝増幅器25で増幅して信号検出器26に入力する。
前記信号検出器26において、前記中間周波数信号が基準発振器28に同期してデジタル信号に変換され、前記デジタル信号からシステム同期信号を検出し、更に、前記アンテナ切替器30により選択しあるいは周期的に切替えながら、前記同期信号の受信タイミングを起点として測定信号の位相を検出し、前記検出結果から、前記発信手段1と受信手段2との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位する。
まず、前記発信手段1に複数のアンテナ11a〜11dが接続され高周波信号の1波長以下の間隔で設置されている場合、前記アンテナ切替器30によって前記発信手段1の複数のアンテナ11a〜11dを周期的に切替えながら高周波信号を間欠的に発信し、前記受信手段2において、前記複数のアンテナ11a〜11dに対応して高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相を測定して比較することで、前記発信手段1と受信手段2との間の相互間の方向を測定することができる。
次に、前記発信手段1において、高周波信号を変調信号ASin(2πf0t+φa)で変調して発信し、前記複数のアンテナ11a〜11dを周期的に切替えながら発信しているとする。前記高周波信号がL(m)伝搬すると、前記変調信号の振幅と位相がそれぞれ変化しaSin{2πf0t+φa+(2πLf0/C)}となる。
前記発信手段1のアンテナ11a〜11dの何れかと前記受信手段2との間でマルチパスにより伝搬距離が長くなり、従って伝搬位相の遅れが生じると、前記受信手段2において、マルチパスが生じたアンテナと他のアンテナとの間で伝搬距離、従って伝搬位相に差が生じる。
前記伝搬距離の差をΔL(m)とし、前記受信手段2で復調される変調信号は、abSin{2πf0t+φa−φb+(2π(L+ΔL)(f0/C))となり、前記マルチパスを生じたアンテナから受信した変調信号と他のアンテナから受信した変調信号との間の伝搬位相の差を求めると、ΔΦ={2π(L+ΔL)(f0/C)−2πL(f0/C)}=2πΔL(f0/C)となり、アンテナ11a〜11dの内からΔΦが最も少なくなる組合せを選択することで、前記発信手段1が位置する方向をマルチパスの影響を軽減して高い精度で測位することができる。
前記発信手段1が直交する2つの変調信号あるいは拡散符号ASin(2πf1t+φa)とASin(2πf2t+φa)で変調されあるいは拡散された高周波信号を発信しているとし、前記高周波信号がL(m)伝搬すると変調信号あるいは拡散符号の振幅と位相がそれぞれ変化し、aSin{2π(f1)t+φa+(2πL(f1)/C)}とaSin{2π(f2)t+φa+(2πL(f2)/C)となる。
前記受信手段2によって復調された変調信号あるいは拡散符号は、abSin{2πf1t+φa−φb+(2πL(f1)/C)}とabSin{2πf2t+φa−φb+(2πL(f2)/C)}となり、前記直交する2つの変調信号あるいは拡散符号間の位相差を求めると、ΔΦ={2πL((f2)/C)−2πL((f1)/C)}=2πL(f2−f1)/Cとなり、L={(ΔΦ×C)/(2π(f2−f1))}から距離L(m)が測定できる。
以上の原理は低い周波数の変調信号あるいは低いチップレートの拡散符号と、高い周波数の変調信号あるいは高いチップレートの拡散符号との間で、空間での伝搬速度は同じであるが、位相の回転が異なることから理解できる。ただし、前記低い周波数の変調信号あるいは低いチップレートの拡散符号と、高い周波数の変調信号あるいは高いチップレートの拡散符号とは、お互いに同期しておりあるいは直交しているよう厳密に管理する必要がある。更に、両者はお互いに整数倍であることが望ましい。
この問題点を解決するためには、図9に直交する2つの信号の関係を示すように、直交する点のタイミングを前記発信手段1と受信手段2が共有する必要があるが、通常、前記発信手段1と受信手段2は距離が離れておりタイミングを共有できないので、前記受信手段2において前記発信手段1との同期を確立し保持することで相互間の距離を測定し、三角法あるいは双曲線航法により当該受信手段2の位置を算出することで解決できる。
なお、上記の説明では、前記発信手段1に複数のアンテナを設ける場合について説明したが、前記発信手段1をアクティブタグとして移動体が携帯し、前記受信手段2を固定し複数のアンテナを設けアンテナ切替器で切替えて搬送波信号の位相差を測定するとともに、前記複数の変調信号あるいは拡散符号間の位相差を測定することで、前記発信手段1と前記受信手段2との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位できる。
また、前記発信手段1のアンテナの指向性を前記受信手段2の上方から前記受信手段2に向けることで前記受信手段2の位置を高精度(例えば±10cm)で検知することができる。
また、前記受信手段2の信号検出器26において、入力信号を逓倍しあるいはコスタスループを用いて搬送波信号を再生し、あるいは再生した搬送波信号を用いて変調信号あるいは拡散符号を復調し、あるいはこれらの両方を行うことで、搬送波信号あるいは拡散符号あるいはこれらの両方の位相を検出することができる。
また、前記発信手段1から1.5GHz帯あるいは2.4GHz帯で1mW程度の高周波信号を発信する場合の測定可能距離は約100m程度であり、距離の測定精度は高い周波数の変調信号として2MHz、低い周波数の変調信号として0.5MHzを用いた場合、16回の測定結果を平均し更に平均した測定結果を10回分について移動平均を採ることで、距離を±10cm程度の精度で測定することが可能となる。これと比較して、従来の無線LANによる測位のように、同期信号を送受信する際の時間差を検出して位置を判定する方法では±1〜3m程度の誤差が生じている。
また、前記受信手段2のアンテナ21aと21bをアンテナ切替器30により周期的に切替えて受信して搬送波信号を再生し、複数のアンテナ21aと21bに対応して位相差を測定することで、前記受信手段2が向かっている方向を検知することが可能である。
また、前記発信手段1のアンテナ切替器16あるいは前記受信手段2のアンテナ切替器30あるいはこれらの両方に対して、複数のアンテナを切替え、組合わせを変え、位相を変えて合成し、あるいはこれらを組合わせることができる。
また、前記複数のアンテナとしては、円偏波指向性アンテナの指向性の方向を合わせて同心円状に配列して用いるのが望ましいが、一般的には、無指向性アンテナの場合には偏波面を合わせて同心円状に配列し、あるいは指向性アンテナの場合は面状あるいは線状に配列し、あるいは指向性の方向が同一でありあるいは指向性の方向が放射状に外部に向けて配列することによって、マルチパスあるいはハイトパターンによる方向の検知誤差の発生を抑圧することができる。
また、固定して用いられるアンテナの指向性と歩行者あるいは移動体が携帯するアンテナは円偏波指向性アンテナであり指向性が相対することが望ましい。
また、前記発信手段1が前記複数のアンテナを切替えて信号を発信する際に、個別にあるいはグループ毎に異なるシステム同期信号と異なるタイミングを与えて高周波信号を発信し、受信機2において相対距離を測定し、比較的に距離を短く測定した結果を採用することでマルチパスの影響を軽減することができる。
また、前記発信手段1のアンテナの指向性が前記受信手段2の方向を向くよう設置し、前記受信手段2のアンテナの指向性が前記発信手段1の方向を向くよう設置することで、マルチパスの影響を軽減することができる。
また、前記発信手段1の複数のアンテナから発信される高周波信号の強度が電波法で定められる微弱な電波であり、あるいは将来の電波法の改正により発信が許可される電波であり、かつGPS信号と等価な高周波信号であり、あるいはGPS受信機を切替えることで受信可能な高周波信号を用いることができる。
また、前記高周波信号が比較的に長い周期の変調信号により変調されあるいは拡散符号により拡散されており、前記比較的に長い周期の変調信号あるいは拡散符号により、前記発信手段1と前記受信手段2との間で精密な同期を確立することによって、測位精度を改善することができる。
また、前記発信手段1が他局に干渉しない程度の比較的に長い時間間隔で間欠発信し、複数台の発信手段が離散的に設置され、前記受信手段2において前記複数の発信手段の真下あるいはその近傍を通過する際に測位を行うことで慣性航法の基準点とし、前記受信手段2の位置を高精度で測位することができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施形態を示す構成図である。図2において、4は発信手段と受信手段(発受信手段と称する)、11a〜11dは送受信アンテナ、12は帯域通過フイルタ、13は電力増幅器、14はミキサあるいは変調器、15は信号生成器、16はアンテナ切替器、17はシンセサイザ、18は基準発振器、19は送受切替器、23は低雑音増幅器、24はミキサ、26は信号検出器、27は制御表示器、20は空間での伝搬路を示し、3は中継手段、31は送受信アンテナ、32は帯域通過フイルタ、33は電力増幅器、34はアンテナ切替器、35は低雑音増幅器、36は信号中継器である。
前記発受信手段4において、信号生成器15は複数ビットで構成されるシステム同期信号(中継手段3の呼出信号を含む)と、距離と方向を測定するための複数の測定信号を基準発振器18に同期して生成しているものとする。
前記信号生成器15の出力は、ミキサあるいは直交変調器14によりシンセサイザ17で生成される局発信号と混合し、あるいは複数の変調信号あるいは複数の拡散符号によって構成される測定信号によって変調されあるいは拡散され、増幅器13により増幅され、送受切替器19により切替えられ、帯域通過フイルタ12によって不要な信号が除去され、アンテナ切替器16によってアンテナ11a〜11dに切替えて接続され、高周波信号として伝搬路20に放射される。
前記伝搬路20に放射された高周波信号が中継手段3のアンテナ31により受信されると、帯域通過フイルタ32を経由してアンテナ切替器34で低雑音増幅器35に接続され、前記信号中継器36により直接あるいは中間周波数に変換されあるいはベースバンドに変換され、同期しあるいは直交する別の測定信号に変換される場合には必要な遅延が与えられ、あるいは別の搬送周波数に変換される場合には遅延無しに変換されると共に、前記中継手段3の識別信号が付与され、増幅器33で増幅され、アンテナ切替器34で帯域通過フイルタ32に接続され不要な信号が除去されてアンテナ31から伝搬路20に再発信される。
前記再発信された高周波信号は発受信手段4のアンテナ11a〜11dで受信されアンテナ切替器16で選択され、帯域通過フイルタ12により必要な高周波信号が選択され、送受切替器19により低雑音増幅器23に切替えて増幅され、シンセサイザ17の局発信号とミキシングされて中間周波数信号に変換され信号検出器26に入力される。
前記信号検出器26において、前記中間周波信号から搬送波信号あるいは副搬送波信号が再生され、かつ前記複数の変調信号あるいは拡散符号が復調され、前記変調信号あるいは拡散符号から前記中継手段3の識別信号を検出し、更に、前記アンテナ切替器16により選択しあるいは周期的に切替ながら前記搬送波信号あるいは副搬送波信号および前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を検出し、相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位する。
前記発受信手段4の複数のアンテナ11a〜11dが比較的に近接して設置されている場合、前記発受信手段4の複数のアンテナ11a〜11d毎に、前記前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を測定して比較し、位相の遅れが最も少ないアンテナからの信号を選択し、あるいは位相の遅れが少ないアンテナからの複数の信号の平均値を求めることで、マルチパスの影響を軽減することができる。
ここで、前記発受信手段4を一体化せず発信手段と受信手段を個別に設け、前記中継手段3で中継する際に送信アンテナと受信アンテナを分離して設置し、前記中継手段3の送信アンテナを複数基設けて切替えながら再発信することで、前記受信手段2において前記中継手段3の複数のアンテナとの間で前記前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を検出して前記受信手段の位置あるいは方向を検知することができる。
また、前記中継手段3の複数の送信アンテナを切替えるタイミングを前記発信手段から発信される信号に含まれる同期信号を用いることで、前記中継手段3と前記受信手段との間で前記アンテナを切替えるタイミングと前記前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を検出するタイミングを同期させることができる。
また、前記発信手段が単一の擬似衛星局である場合に、前記中継手段3によって前記擬似衛星局からの信号が直接到達しないようなエリアに向けて再発信することによって、前記受信手段と前記中継手段3との間の相対的な位置を測位することができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第3の実施形態を示す構成図である。図3において、21a〜21dは受信手段2のアンテナ、90は漏洩同軸ケーブル、91a、91bは当該漏洩同軸ケーブル90の接続点、92は特定の放射点、93は当該接続点91aと放射点92との間隔L1(m)、94は当該接続点91bと放射点92との間隔L2(m)である他は図1と同様である。
前記発信手段1において、信号生成器15は複数ビットで構成されるシステム同期信号(発信手段の識別番号を含む)と、距離および方向を測定するための複数の測定信号を基準発振器18に同期して生成しているものとする。
前記信号生成器15の出力は、ミキサあるいは変調器14によりシンセサイザ17で生成される局発信号と混合しあるいは変調し、電力増幅器13により増幅され、帯域通過フイルタ12により不要な信号が除去されて、アンテナ切替器16により漏洩同軸ケーブルの接続点91aと91bに周期的に切替えられて接続し、前記漏洩同軸ケーブル90から高周波信号として空間20に放射される。
前記漏洩同軸ケーブル90は、伝送する高周波信号の半波長あるいは4分の1波長の間隔でスリットが設けられ、前記スリットから高周波信号を前記漏洩同軸ケーブル90に対して垂直方向に放射する特性を有し、放射電力が長さ方向に対してほぼ均一であり、放射電界が前記漏洩同軸ケーブル90の近傍に限定でき、前記漏洩同軸ケーブル90からの距離に反比例する等の特性を有する。
ここで、受信手段2のアンテナ21a〜21dが水平面に対して左右前後に4分の1波長の間隔で配置されており、特定の放射点92から空間に放射された高周波信号20を受信しているとする。
前記4基のアンテナ21a〜21dが前記漏洩同軸ケーブル90の垂直方向から接近してくると、アンテナ21aと21bおよび21cと21dで受信する高周波信号の搬送波の位相は同相であり、一方、アンテナ21aと21cおよび21bと21dで受信する高周波信号の搬送波の位相はアンテナ21aと21bがアンテナ21cと21dより進んでいる。
アンテナ21a〜21dが更に移動して丁度漏洩同軸ケーブル90の真下に来ると、アンテナ21a〜21dで受信する高周波信号の搬送波の位相は全て同相となる。
アンテナ21a〜21dが更に移動して漏洩同軸ケーブル90を通り越すと、アンテナ21cと21dで受信する高周波信号の搬送波の位相がアンテナ21aと21bで受信する高周波信号の搬送波の位相より遅れるようになる。
かくして、受信手段2を携帯する歩行者は前記位相差を監視することで漏洩同軸ケーブル90の真下の位置であることを検出できる。
前記歩行者が真下の位置を確認した段階で、右方向あるいは左方向に90°方向を変えると、アンテナ21aと21bあるいは21cと21dで受信する高周波信号の搬送波の位相は同じとなるが、アンテナ21aと21cとアンテナ21bと21dとの間では歩行者が漏洩同軸ケーブル90の真下からのずれに応じて位相が+側あるいは-側に変化する。
そこで、歩行者は当該位相差を監視することで、漏洩同軸ケーブル90の真下に沿って歩行を続けることができる。
しかも、前記漏洩同時期ケーブル90では、例えば、接続端子91aから入力される高周波信号の一部が外部に漏洩しながら他方の接続点91bの方向に伝送し、接続点91aと接続点91b間の前記漏洩同軸ケーブル90の線路に沿って若干減衰はするがほぼ均一な電界が得られるメリットがある。また、前記高周波信号の放射方向をケーブルと垂直の方向に一定角度の方向に集中して放射することができる。
前記漏洩同軸ケーブル90の接続点91aおよび91bとアンテナ切替器16の間の距離を同一としてこれをL0(m)とし、接続点91aと特定の放射点92との間の距離をL1(m)とし、特定の放射点92と接続点91bまでの距離94をL2(m)とし、前記発信手段1が変調信号ASin(2πf0t+φa)で変調された高周波信号を接続点91aと91bを周期的に切替えながら発信しているとする。
前記高周波信号が接続点91a側に接続されたとき、放射点92まで(L0+L1)(m)伝搬されると前記変調信号の振幅と位相がそれぞれ変化し、aSin{2πf0t+φa+(2π(L0+L1)f0/C)}となり、接続点91b側に接続されたとき放射点92まで(L0+L2)(m)伝送されると前記変調信号の振幅と位相がそれぞれ変化し、aSin{2πf0t+φa+(2π(L0+L2)f0/C)}となる。
前記変調信号の発信手段1のアンテナ切替器16によって前記高周波信号が接続点91a側に接続されたときの前記受信手段2で検出した前記変調信号の位相差と接続点91b側に接続されたときの前記変調信号の位相差を測定すると、ΔΦ=2π{(L0+L1)ー(L0+L2)}(f0/C)=2π(L1−L2)(f0/C)となり、前記放射点92が前記漏洩同軸ケーブル90のどの位置にあるかを検知することができる。
また、前記発信手段1が直交する2つの変調信号ASin(2πf1t+φa)とASin{2πf2t+φa}で変調された高周波信号を発信しているとし、前記位相差ΔΦ1とΔΦ2は、ΔΦ1=2π(L1−L2)(f1/C)となり、ΔΦ2=2π(L1−L2)(f2/C)となり、f1/f2の比を整数倍にすることで、例えば、cmスケールあるいはmスケールあるいはkmスケール等に切替えて距離を測定することができるメリットがある。
また、前記漏洩同軸ケーブル90の代わりに図7に示すように複数のアンテナ等の放射素子あるいは放射手段を、間隔を置いて方向性結合器あるいは分岐器あるいはカップラー等の結合手段を用いて同軸ケーブルあるいはその他の伝送手段に接続し、前記アンテナの指向性の方向を揃えることで同様な効果が得られる。
また、アンテナ21a〜21dが水平面からずれる場合には重力センサあるいは傾斜角センサを用いて監視し、検出された位相差を補正することができる。
また、前記歩行者あるいは移動体が携帯して用いる複数のアンテナとしては円偏波指向性アンテナの指向性の方向を合わせて同心円上あるいは対角線上に配列して用いることで、利得が3dB減少するが、歩行者あるいは移動体の向きが変わることで漏洩同軸ケーブルから放射される電磁界の偏波面との関係が変化することの影響を避けることができる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の第4の実施形態を示す構成図である。図4において、5は双方向中継手段、90a、90bは漏洩同軸ケーブル、91a、91bは前記漏洩同軸ケーブル90aの接続点、91c、91dは前記漏洩同軸ケーブル90bの接続点、92は特定の放射点、93は前記接続点91aから前記特定の放射点92までの長さL1(m)、94は前記放射点92から接続点91b間での長さL2a(m)、95は漏洩同軸ケーブル90aと90bとの間隔、96は漏洩同軸ケーブル90bの長さL3(m)である他は図3と同様であり、前記双方向中継手段5によって折返すことで、図3と同様な効果が得られる。
図5は、本発明の信号生成器および信号検出器の実施例である。図5において、16は信号生成器、101は出力端子、102はXOR回路、104はシステム同期信号生成器、105は測定信号生成器、106はタイミング制御器、26は信号検出器、201は入力端子、202は復調器、203はデジタルフイルタ、204aはΣSin積和演算器、204bはΣCos積和演算器、205は位相差あるいは角度検出器、206はシステム同期信号検出器、107と207は基準発振器からの入力端子、208は角度検出器の出力端子である。
前記システム同期信号生成器104は、発信手段(記載せず)が、例えば、GPSと同じ1.5GHz帯の高周波数信号を間欠発信する場合の先頭部分に付加するためのシステム同期信号を生成する。
前記測定信号生成器105は、前記システム同期信号に引き続いて前記高周波信号に付加するための、複数の変調信号あるいは複数の拡散符号を含む測定信号を生成する。
また、前記システム同期信号は、受信手段(記載せず)において前記複数の変調信号あるいは複数の拡散符号の検出を開始するためのタイミングを検知するための信号であり、あるいは前記中継手段が中継動作の起動を開始する信号である。
前記タイミング制御器106はシステム同期信号生成器104および測定信号生成器105の起動のタイミングを制御するためのものであり、最初にシステム同期信号生成器104を起動し、次に測定信号生成器105を起動し、次に複数のアンテナを切替え、複数の変調信号あるいは複数の拡散符号を切替えるタイミング信号を生成する動作を前記発信手段の間欠発信の周期に合わせて行うものである。
前記高周波信号を発信する時間長は、複数のアンテナを切替える回数と、複数の変調信号あるいは複数の拡散符号を切替える回数とによって決まり、通常は、前記高周波信号の伝搬空間におけるマルチパスの影響を軽減するために16回程度繰り返し行える時間を確保する。
一方、入力端子201に接続された中間周波数信号から高周波信号の搬送波信号が再生され、かつ復調器202によって複数の変調信号あるいは複数の拡散符号が復調され、前記システム同期信号検出器206によって同期信号が検出され、更に前記デジタルフイルタ203によって、低い周波数の変調信号あるいは拡散符号と、高い周波数の変調信号あるいは拡散符号と、搬送波信号が順次選択され、ΣSin積和演算器204aとΣCos積和演算器によりSinスベクトルとCosスベクトルが検出され、角度検出器205において前記SinスベクトルとCosスベクトルから位相スペクトルが算出される。
なお、ΣSin積和演算器204aとΣCos積和演算器204bの代わりにDSPなどを用いた高速フーリエ変換器によってSinスペクトルとCosスペクトルを求めても同様な効果が得られ、あるいは受信出力が直交するI信号とQ信号に分離されていればそのままSinスペクトルとCosスペクトルに変換して用いても同様に位相スペクトルが検出できる。
また、前記高い周波数の変調信号と低い周波数の変調信号の位相を検出する際、前記変調信号の複数サイクル分の窓枠を設定してメモリに記憶し、DSPなどを用いてバタフライ演算等の高速フーリエ変換を行うことで各々の絶対位相を算出して位相差を検出することができるが、現状では超高速で動作するDSPを用いても数秒間の演算が必要であり、リアルタイムでの距離検知が難しい問題点がある。
また、前記入力端子201からの入力信号をIQ信号とし、当該IQ信号を逓倍器あるいはコスタスループを用いて搬送波を再生し、前記複数のアンテナに対応して搬送波の位相差を検出することで前記発信手段あるいは中継手段との間の相互間の方向を検知することができる。
また、前記再生した搬送波を用いて変調信号を同期検波し、前記再生した変調信号の位相差を測定することで、前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相互間の距離を測定することができる。
図6は、本発明の信号中継器の実施例である。 図6において、36は信号中継器、301は出力端子、302は入力端子、303は認識番号生成器、304は直交変調器、305は遅延手段、306は中継起動信号検出器、307は信号検出制御器である。
前記中継手段において受信された高周波信号は低雑音増幅器により増幅され入力端子302から入力され、中継起動信号検出器306によって起動信号が検出されると、遅延手段305によって前記高周波信号は必要な時間遅延され、元の高周波信号に変換され、直交変調器304によって認識番号生成器303で生成された符号で拡散され、出力端子301から増幅器に接続される。
一方、前記信号検出制御器306は遅延手段305の遅延時間の制御を行ない、更に、直交変調器304の起動と停止を制御して時分割で折返し、あるいは時分割で再発信を行うことで、前記中継手段3の受信と再発信による感度抑圧を避けることができる。
なお、前記遅延手段305が前記高周波信号を直接遅延する場合あるいは副搬送波信号あるいは中間周波数信号に変換して遅延させる場合には遅延線あるいはSAWフイルタあるいはデジタル遅延回路あるいは等価な手段を用いて遅延を行うものとし、遅延時間の誤差は距離の測定精度に比較して十分小さな値に制御するものとする。
また、前記遅延時間は前記発信手段の発信時間より長い時間とし、前記遅延時間経過後折返し発信を起動するものとする。
また、前記発信手段から発信される複数の信号あるいは符号を個別に区切って折返す場合について述べたが、複数の信号あるいは符号をまとめて折返すことでも同様な効果が得られる。
図7は、本発明の第5の実施形態を示す構成図である。 図7において、2は受信手段、20は空間に放射される高周波信号、21a〜21dは受信手段2のアンテナ、90は伝送線路、91a、91bは接続点、92a〜92fは特定の放射点、93は特定の放射点92cと接続点91a間の距離、94は特定の放射点92dと接続点91bとの間の距離、401a〜401dは結合手段、402a〜402dは増幅器あるいは周波数変換器あるいは個別の発信手段、403a〜403dは放射素子あるいは放射手段である。
前記接続点91aに接続された高周波信号あるいは同期信号は同軸ケーブル等の伝送線路90を通って結合点92a〜92dに順次到達し、前記結合手段401a〜401dによって減衰された値で結合され、前記発信手段あるいは増幅器あるいは周波数変換器402a〜402dによって発信され、あるいは増幅されあるいは周波数が変換されて、前記放射素子あるいは放射手段403a〜403dによって高周波信号20として空間に放射される。
前記放射素子あるいは放射手段403a〜403dによって空間に放射される高周波信号20の位相は、前記伝送線路90上の結合点92a〜92dでの制御信号の位相あるいは高周波信号の搬送波の位相によって決まるので、前記アンテナ21a〜21dを用いても図3あるいは図4に示す漏洩同軸ケーブルと同様な効果が得られる。
前記アンテナ21a〜21dが水平面内で左右前後に配置され周期的に切替えられながら、前記放射素子あるいは放射手段403cから放射されている高周波信号20を受信しているとする。
前記アンテナ21a〜21dが放射素子あるいは放射手段403cの真下に居る時アンテナ21a〜21dで受信する高周波信号20の搬送波の位相は全て同じであり、逆に全て同じであればアンテナ21a〜21dは放射素子あるいは放射手段403cの真下に居ることになる。前記受信手段2が位相差を検出する際の精度は±0.5°であることからアンテナ21a〜21dと放射素子あるいは放射手段403cの間隔が1.5mであるとすると、アンテナ21a〜21dは放射素子あるいは放射手段403cの真下で半径1.5cmの円内に居ることになる。
かくして、受信手段2を携帯する歩行者は、放射素子あるいは放射手段403a〜403dまでの真下あるいは真下から左右前後にずれた角度を検知しながら伝送線路90に沿って歩行することができることになる。歩行者を曲がりくねった通路に沿って誘導する場合には、前記伝送線路90を通路の曲線に沿って設置し、前記放射素子あるいは放射手段403a〜403dの間隔を曲線部分では比較的に狭くし直線部分では間隔を比較的に粗くすることで信頼度の高い誘導が可能となる。
また、前記結合手段401a〜401dおよび前記発信手段あるいは増幅器あるいは周波数変換器402a〜402dに制御信号を検出する機能を有する時は、前記同期信号に同期して前記発信手段402aから順次高周波信号を発信することで、前記放射素子あるいは放射手段403a〜403d間の相互干渉を排除することができる。
また、前記発信手段あるいは増幅器あるいは周波数変換器402a〜402dへの電力の供給は前記伝送路90を通して行うことができる。
また、上記では固定される側が単一のアンテナであり携帯される側が複数のアンテナの場合であるが、固定される側が複数のアンテナであり携帯される側が単一のアンテナであり、あるいは両者が複数のアンテナであっても同様な効果が得られる。
また、前記伝送線路90の代わりにバケツリレー等の無線回線を通して同期をとりあるいは間欠発信時に前記複数の発信手段あるいは増幅器あるいは周波数変換器402a〜402dの間の重なりを防止することができる。
また、前記放射素子あるいは放射手段403a〜403dから発信される高周波信号の強度が電波法で定められる微弱電波であっても当該発信手段のアンテナの指向性が当該受信手段の方向を向くよう設置することで同様な効果が得られる。
また、前記放射素子あるいは放射手段403a〜403dの複数のアンテナから発信される高周波信号の強度が電波法で定められる微弱電波であると共にGPSの信号と等価でありあるいはGPS受信機を切替えることで受信可能な信号であることでも同様な効果が得られる。
図8は、本発明の位置測位の実施例である。 図8において、1は発信手段あるいは中継手段、2は受信手段、11a〜11dは指向性アンテナ、41は指向性アンテナ11aから11bを見た方向、42は発信手段のアンテナの真下からの角度、43は発信手段のアンテナの高さ、44は受信手段のアンテナの高さ、45は発信手段のアンテナの真下からの距離である。
前記発信手段あるいは中継手段1の指向性アンテナ11a〜11は、例えば東西南北方向に発信する高周波信号の1波長以下の間隔で水平に設置され、周期的に切替えられながら高周波信号を発信しているものとする。
前記受信手段2が前記指向性アンテナ11a〜11dの真下から角度42の方向であり、前記指向性アンテナ11a〜11dからLmの距離に存在するとすると、Δd(Y)={(L×Tan{Δφ×Tan{Δφ(X)}、Δd(Y)={(L×Tan{Δφ×Tan{Δφ(X)}。ここで、Δd(X)、Δd(Y)は前記指向性アンテナ11a〜11dの真下からの距離45、Hは前記アンテナ11a〜11dの高さ43、L(m)は前記指向性アンテナ11a〜11dから前記受信手段2のアンテナまでの距離、Δd(X)、Δd(Y)は前記指向性アンテナの真下からの角度42である。
前記指向性アンテナ11a〜11dの真下の位置を(X1、Y1)とすると、前記受信手段2のアンテナの位置(Xx、Yy)は、Xx=X1+Δd(X) Yy=Y1+Δd(Y)が測位できる。
ここで、Δd(X)、Δd(Y)の測位精度は、方向の測定精度として±0.5度以下が実現できることから、前記指向性アンテナ11a〜11dの真下では、位置測位精度は、L=2mとすると、2m×tan(±0.5)=±1.7cmと高い水準であり、前記発信手段あるいは中継手段1を慣性航法の場所の基準点として活用することができる。
また、前記発信手段あるいは中継手段1に単一の指向性アンテナを接続し、前記受信手段2に指向性アンテナ11a〜11dを接続して切替えても同様に前記受信手段1の位置を測位することができる。
また、前記発信手段あるいは中継手段1の設置場所と受信手段2の設置場所を逆転させ、前記受信手段2に指向性アンテナ11a〜11dを接続して切替えても同様に当該発信手段/あるいは中継手段1の位置を測位するすることができる。
また、前記指向性アンテナ11a〜11dから発信される高周波信号の強度が電波法で定められる微弱な電波であり、あるいは実質的に微弱な電波の場合でも、前記指向性アンテナ11a〜11dが天井などに設置されると高さHが3m前後であり前記受信手段2で確実に受信することができる。
また、前記受信手段2が、前記指向性アンテナ11a〜11dの指向性パターンの範囲内を移動している間に、前記発信手段あるいは中継手段1から発信される高周波信号に含まれる同期信号に同期する必要があり、比較的に短時間で同期が確立できる信号方式を採用する必要がある。
図9は、本発明のアクティブタグ装置に用いる高周波信号の実施例である。 図9において、51は同期信号を発信するタイミング、52a~52cは複数の測定用信号を発信するタイミング、53は時間軸である。
前記発信手段あるいは中継手段から連続発信されあるいは間欠発信される高周波信号にはシステム同期信号51と測定用信号52a〜52cが含まれており、システム同期信号51には前記発信手段あるいは中継手段の識別信号を含んでおり、測定用信号52a〜52cは距離と方向の測定信号であり、測定信号52aは、例えば、周波数が低い変調信号でありあるいはチップレートが低い拡散符号であり、測定信号52bは、例えば、測定信号52aと同期しあるいは直交する周波数が高い変調信号あるいはチップレートが高い拡散符号であり、測定信号52cは、例えば、無変調の搬送波信号あるいは副搬送波信号である。
前記測定用信号52cを発信している間に前記複数のアンテナを順次切替え、これを複数回、例えば、16回程度繰り返し、受信手段側で平均をとることで測定精度を向上することができる。
ここで、電波法で規定された微弱な電波としてGPSの信号と等価な電波を連続的にあるいは間欠的に発信し、前記同期信号51に前記発信手段あるいは中継手段を識別するための識別信号を含めたデジタル信号を割当てることができる。
また、前記測定用信号52a〜52cに同期信号51を重畳しおよび/あるいは識別信号を重畳することでも同様な効果が得られる。
また、前記中継手段がシステム同期信号を含む高周波信号を受信すると時分割中継に必要な遅延時間をおいて前記中継手段の識別信号を附加して再発信する。
また、前記測定用信号52a〜52cが拡散符号により拡散されている場合には、前記受信手段において逓倍器あるいはコスタスループを用いて逓倍し、搬送波信号あるいは副搬送波信号を再生することで無変調信号を発信したのと同等な効果が得られる。
また、前記測定用信号52a〜52cを連続的にあるいは間欠的に繰り返す場合、同一の高周波信号を継続するか、直交関係にある複数の高周波信号を交互にあるいは順次に切替えながら発信し、あるいは拡散符号により周波数ホッピングをさせながら発信することができる。
また、前記同期信号51にはアンテナ結合手段あるいは増幅器あるいは周波数変換器を制御するための局情報を含めることができる。
以上の説明では、ハードウエアを用いた積和演算器を用いる場合について述べたが、DSPあるいはマイクロコンピュータを用いてソフトウエアにより演算を処理しても同様な効果が得られるが、ソフトウエアによる演算では処理時間が遅く、リアルタイムでの処理が難しい問題点がある。
また、前記信号検出器において、受信機の出力信号に対して複数サイクル以上の長さの窓枠を設け、任意の長さの窓枠を複数個設け、あるいは少なくとも窓枠の切り方が位相の測定精度に影響を与えない方法で窓枠を設け、積和演算器あるいは高速フーリエ変換器あるいは同等な演算手段により、前記複数のアンテナに対応して搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相を検出し、あるいは前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を検出することができる。
また、前記発信手段あるいは中継手段において高速のスペクトル拡散符号を超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号として直接発信しても同様な効果が得られる。
また、固定して設置される側の複数の発信手段あるいは中継手段あるいは受信手段あるいは少なくとも複数のアンテナあるいは複数の放射素子あるいは複数の放射手段あるいは伝送手段あるいはこれらの組合せが、床面に敷設した床暖房設備との共用部分を有し、あるいは天井あるいは天井裏に敷設した照明設備との共用部分を有し、あるいは任意の場所に設置した通信設備あるいは電気・電子設備との共有部分を有することで設備費を削減できるメリットがある。
また、前記伝送手段として屋内の電気・電子設備の配線と共用して複数の発信手段あるいは中継手段あるいは受信手段に対して電源を供給すると共に、少なくとも同期をとるための信号あるいは起動停止を制御するための信号あるいは切替えのタイミングを与える信号あるいはこれらの組合わせを伝送することで設備費を節約できるメリットがある。
また、発信手段あるいは中継手段が、水平面に対して左右前後方向に1波長以下の間隔を置いて設置された複数のアンテナを有し、垂直面に対して上下左右方向に1波長以下の間隔を置いて配置されされた複数のアンテナを有し、あるいは任意の面に対して任意の方向に1波長以下の間隔を置いて配置された複数のアンテナを設けることができる。
また、発信手段がGPS信号と等価な高周波信号を発信する擬似衛星局であり、中継手段が前記擬似衛星局から発信される信号から検出したタイミング信号、あるいは中継手段に割当てられたタイミング信号あるいは同期信号に従って、前記複数のアンテナを順次切替えながら再発信し、前記受信手段において前記中継手段の複数のアンテナを切替えるタイミングあるいは切替える周期に従って前記複数のアンテナ間のタイミング差あるいは振幅差あるいは周波数差あるいは位相差あるいはこれらの組合せを検出することで前記受信手段の位置を測位しあるいは補正することができる。
また、特定の設備あるいは建造物あるいは地域などの入り口あるいはゲートあるいは適当な場所などに設置する発信手段あるいは中継手段に情報をダウンロードする手段を設け、前期受信手段を携帯する歩行者あるいはロボットなどが前記情報をもとにナビゲーションサービスを受けることができる。
また、本発明が出願された時点での電波法で規定された微弱な電波とは、3m離れの地点で測定した電界の値が、322MHz以下では500μV/m以下、322MHzを超え10GHz以下では35μV/m以下、10GHzを超え150GHz以下では3.5μV/m以下あるいは500μV/m以下、および150GHzを超えるものについては500μV/m以下と規定されているが、前記電波法が改正された場合には改正後の規定に従うものとする。
また、単一の発信手段あるいは中継手段が、必要な数のGPS衛星局からの信号が直接到達できないエリアに向けてGPS信号と等価な高周波信号を発信し、受信手段が、前記発信手段あるいは中継手段と前記受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することで、屋外と屋内でGPSをシームレスに接続することができる。
単一の発信手段あるいは中継手段と単一の受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向が高精度で測位でき、しかも、マルチパスによって測位精度が悪化するのを抑制できることから、歩行者あるいはロボット等の歩行を誘導し支援するためのインフラ設備として適用できる。
また、前記発信手段あるいは中継手段が電波法で規定される微弱な電波あるいは将来改正される電波法により規定される電波を発信し、前記電波がGPSと等価な電波で有る場合には、GPSが届かない屋内などでGPSを補完しあるいはシームレスに接続するものとして活用できる。
また、複数のアンテナとして、複数の放射素子あるいは放射手段を有する伝送線路、あるいは漏洩同軸ケーブルを接続することで、前記伝送線路あるいは漏洩同軸ケーブルの真下に沿って歩行するよう音声等で注意を喚起することができるので、バリアフリー道路あるいは屋内の通路あるいは駅のプラットホームの端等に沿って設置することで、歩行者を安全に誘導し歩行を支援できる。
本発明の第1の実施形態を示す構成図 本発明の第2の実施形態を示す構成図 本発明の第3の実施形態を示す構成図 本発明の第4の実施形態を示す構成図 本発明の信号生成器および信号検出器の実施例 本発明の信号中継器の実施例 本発明の第5の実施形態を示す構成図 本発明の位置測位の実施例 本発明のアクティブタグ装置に用いる高周波信号の実施例 従来の位置判定システムの構成図
符号の説明
1 発信手段
2 受信手段
3 中継手段
4 発受信手段
5 双方向中継手段
11、11a〜11d アンテナ
12 帯域通過フイルタ
13 電力増幅器
14 ミキサあるいは直交変調器
15 直交信号生成器
16 アンテナ切替器あるいは送受切替器
17 シンセサイザ
18 基準発振器
19 送受信切替器
20 無線信号の空間伝搬路
21a〜21d アンテナ
22 帯域通過フイルタ
23 低雑音増幅器
24 ミキサ
25 緩衝増幅器
26 信号検出器
27 制御表示器
28 基準発振器
29 シンセサイザ
30 アンテナ切替器
31 アンテナ
32 帯域通過フイルタ
33 電力増幅器
34 アンテナ切替器
35 低雑音増幅器
36 信号中継器
90、90a 漏洩同軸ケーブル
91、91a〜91d 漏洩同軸ケーブルの接続点
92 漏洩同軸ケーブルの特定の放射点
93 接続点91aと放射点92の距離
94 接続点91bと放射点92の距離
95 漏洩同軸ケーブルの間隔
96 接続点91cと接続点91dの距離
101 入力端子
102 XOR回路
104 システム同期信号生成器
105 測定信号生成器
106 タイミング制御器
107 基準発振器信号入力端子
201 入力端子
202 アナログデジタル変換器
203 デジタルフイルタ
204a ΣSin積和演算器
204b ΣCos積和演算器
205 角度検出器
206 システム同期信号検出器
207 基準発振器信号入力端子
208 角度検出出力端子
301 出力端子
302 入力端子
303 認識番号生成器
304 直交変調器
305 遅延手段
306 中継起動信号検出器
307 タイミング制御器
401a〜401f 結合器
402a〜402f 増幅器あるいは周波数変換器
403a〜403f 放射素子あるいは放射手段
41 アンテナ11a→アンテナ11bの方向
42 発信手段のアンテナの真下からの角度
43 発信手段のアンテナの高さ
44 受信手段のアンテナの高さ
45 発信手段のアンテナの真下からの距離
51 同期信号
52a〜52c 測定用信号
53 時間軸
61〜64 位置マーカー
65 移動通信装置
66 位置解明プロセッサー
67 基準発振器
68 アンテナ
69 分配点

Claims (12)

  1. 高周波信号を利用した測位システムにおいて、
    前記高周波信号を発信するための単一の発信手段あるいは中継手段と、前記発信手段あるいは中継手段から発信された高周波信号を受信するための単一の受信手段から構成され、
    前記発信手段あるいは中継手段が、複数のアンテナを周期的に切替えるためのアンテナ切替手段を有し、
    前記高周波信号が、同期信号を含み、同期しあるいは直交し少なくとも周波数あるいはチップレートが異なる複数の変調信号によって変調され、あるいは複数の拡散符号によって拡散されたGPS信号と等価な信号であり、
    前記受信手段が、受信した高周波信号を直接増幅し、あるいは中間周波信号あるいはベースバンド信号に変換するための受信機と、前記受信機の出力信号から同期信号を検出し、高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相と、変調信号あるいは拡散符号の位相を検出するための信号検出器を有し、
    前記信号検出器において、前記複数のアンテナに対応した搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相と、前記複数の変調信号あるいは拡散符号に対応した位相を積和演算器あるいは高速フーリエ変換器あるいは同等な手段を用いて検出し、あるいはメモリに蓄積した後に後処理を行って検出し、
    前記検出結果から前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することによって、屋外あるいは屋内においてGPSを補完することを特徴とするアクティブタグ装置。
  2. 前記発信手段あるいは中継手段が複数の送信機あるいは複数組のアンテナから構成され、前記複数の送信機あるいは複数組のアンテナの各々が、異なる識別符号を含み、異なる同期タイミングによって、高周波信号を発信することを特徴とする請求項第1項に該当するアクティブタグ装置。
  3. 前記中継手段が、同時送受信手段、時分割送受信手段、遅延手段、あるいはこれらの組合せを有し、受信した変調信号あるいは拡散符号に少なくとも自局の識別信号を附加し、自局に割当てられた送信のタイミングで中継することを特徴とする請求項第1項から第2項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  4. 前記信号検出器が、前記受信機の出力信号に対して複数サイクル以上の長さの窓枠を設け、任意の長さの窓枠を複数個設け、あるいは少なくとも窓枠の切り方が位相の測定精度に影響を与えない方法で窓枠を設け、積和演算器あるいは高速フーリエ変換器あるいは同等な演算手段により、前記複数のアンテナに対応して搬送波信号あるいは副搬送波信号の位相を検出し、あるいは前記複数の変調信号あるいは拡散符号の位相を検出し、前記検出結果から前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離および方向を測位することを特徴とする請求項第1項から第3項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  5. 前記受信手段が、前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相互間の距離を複数回あるいは複数の方法を選択して測定し、前記測定結果から、相互間の距離が最も短くなる組合せの平均値を求めることによって、前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することを特徴とする請求項第1項から第4項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  6. 前記信号検出器が、前記受信機の出力信号を逓倍しあるいはコスタスループを用いて高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号を再生することを特徴とする請求項第1項から第5項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  7. 前記アンテナが、複数組の放射素子あるいは放射手段とこれらを直列あるいは並列に接続するための伝送手段から構成され、当該放射素子あるいは放射手段が結合手段を介して当該伝送路に間隔を置いて結合され、あるいは放射素子あるいは放射手段を連続して有する漏洩同軸ケーブルであることを特徴とする請求項第1項から第6項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  8. 前記発信手段あるいは中継手段が、水平面に対して左右前後方向に1波長以下の間隔を置いて設置された複数のアンテナを有し、垂直面に対して上下左右方向に1波長以下の間隔を置いて配置されされた複数のアンテナを有し、あるいは任意の面に対して任意の方向に1波長以下の間隔を置いて配置された複数のアンテナを有することを特徴とする請求項第1項から第7項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  9. 前記単一の発信手段あるいは中継手段が、必要な数のGPS衛星局からの信号が直接到達できないエリアに向けて、GPS信号と等価な高周波信号を発信し、受信手段が、前記発信手段あるいは中継手段と前記受信手段との間の相対的な位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することを特徴とする請求項第1項から第8項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  10. 前記高周波信号が、比較的に短い周期と比較的に長い周期の変調信号あるいは拡散符号により変調されあるいは拡散され、前記比較的に短い周期の変調信号あるいは拡散符号によって前記受信手段の信号検出器を起動し、前記比較的に長い周期の変調信号あるいは拡散符合によって前記発信手段あるいは中継手段と受信手段との間の相対位置、あるいは相互間の距離と方向を測位することを特徴とする請求項第1項から第9項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  11. 前記発信手段あるいは中継手段が離散的に複数台設置され、前記受信手段が前記発信手段あるいは中継手段のアンテナの真下あるいはその近傍を通過する際に測位した相対位置、あるいは相互間の距離と方向を基準点とし、慣性航法に活用することを特徴とする請求項第1項から第10項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
  12. 前記発信手段がGPSと等価な高周波信号を発信する擬似衛星局であり、前記中継手段が前記擬似衛星局から発信されるGPSと等価な高周波信号を中継し再発信する擬似衛星局であることを特徴とする請求項第1項から第11項のいずれかに該当するアクティブタグ装置。
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