JPWO2008029812A1 - 距離測定装置 - Google Patents

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Abstract

信号発信手段101と信号受信機102および信号処理手段103から構成され、前記信号発信手段101では基準発振器7に同期した複数の測定信号を構成要素とする高周波信号を発信し、前記信号受信手段102では基準発振器34と同期した第1局発信号を生成して受信した信号とミキシングし、少なくとも周波数が異なる複数の周波数の第1中間周波信号に変換し、前記の複数の測定信号に対応する第1中間周波信号と第2ミキサ35によって同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の第2局発信号とミキシングして少なくとも周波数が等しい複数の第2中間周波信号に変換し、信号処理手段103において前記第2中間周波信号の位相差を検出し、前記信号発信手段101と信号受信手段102の間の距離を高精度で測定する。

Description

この発明は、単一の信号発信手段から少なくとも周波数が異なる複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信し、単一の信号受信手段で受信することによって、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を高い精度で測定するための距離測定装置に関するものである。
従来から、複数の異なる周波数の無線信号を用いて距離を測定するシステムが提案されている。(例えば、特許文献1から5参照)
米国特許第4087816号公報 特開2003−207557号 特表2004−507714号 特開2006−023261号 特開2006−0042201号
図11は、特許文献1に記載されている従来の「VLF帯無線位置検知装置」の実施例である。図11において、「米国海軍VLF通信局」から発信されるVLF信号(20msec周期でf0とf0+50Hzの間でFSKされる電波)をアンテナ10で受信し増幅器11で増幅し、VCXO22に同期したシンセサイザ23の信号とミキサ16でミキシングして中間周波信号を生成し、中間周波増幅器12で増幅しリミッタ18でリミットした後、前記VCXO22の信号を分周器24でP分の1に分周したものと位相比較器20で比較し、その結果をループフイルタ21に入力し、ループフイルタ21の出力でVCXO22の発振周波数を制御している。
一方、リミッタ18の出力は遅延時間測定器25で分周器24の出力を分周器27で20分周したタイミングで分周器24の出力と比較する。検出した遅延時間から前記通信局までの距離を測定することができる。
図11に示す従来の技術では、VLF信号の周波数が(f0とf0+50Hz)の間で変化するタイミングを受信側で正確に検出することが難しく誤差を生じるため、長距離で概略の測定は可能であるが、そのままでは300m以内の比較的に近い距離を高精度で測定するのが難しい問題点があった。
特許文献2に記載されている従来の「移動局および移動体通信システム」では、固定局から移動体端末に向けて無線送信される周波数の異なる2つの距離測定信号を送信し、移動体端末では当該2つの距離測定信号の位相差から自己と固定局の間の距離を測定し、これらを3つの固定局との間で行なうことで、自己の位置を算出している。
特許文献2の(0012)に記載されているように、固定局から無線送信される2つの異なる周波数ホッピング変調された距離測定信号を受信し、2つの距離測定信号の位相差を測定するとされており、具体的な位相差の測定手順が図2に示されている。
前記の方法では、図2に示されているとおり、送信開始点0を基点として2つの異なる周波数の距離測定信号の位相が変化し始めるので、移動体端末側で、固定局と同期して、送信開始点0のタイミングを知ることが重要となる。
しかし、前記の送信開始点0を1つの固定局から送信された2つの距離測定信号から高い精度で検出することが困難であるため、3つの固定局間で相互に同期を取った距離測定信号を受信することが必須の条件となり、3つの固定局間で同期を取り、しかも移動体端末で3つの基地局から同時にあるいは短時間で受信できなければならない制約があるなどの問題点があった。
特許文献3に記載されている従来の「RF位相デルタの判定による距離/測距」では、第1のトランスポンダから第2のトランスポンダへ、第1と第2の周波数の第1と第2の信号を送信し、前記第2のタランスポンダにおいてこれら2つの信号間の位相差を判定することで、前記第1と第2のトランスポンダ間の距離が測定できることが開示されている。
しかしながら、前記2つの信号間の比較およびその位相差を判定するのに、前記第2のトランスポンダにおいて、前記第1信号に位相ロックして基準信号を発生し、前記第2信号と混合して混合信号を発生し、カウンタにおいて、前記混合信号におけるヌルまたはピークの数をカウントすることによって位相差を判定している。
このため、距離の測定精度がヌルまたはピークの発生間隔によって支配され、(0025)に記述されているように、第1信号に880MHz、第2信号に884MHzを用いた場合、ヌルまたはピークが75mおきに発生することになり、距離の測定精度は±37.5mとなる。
なお、(0026)に距離の測定精度を改善する方法が記述されているが、原理的に精度の改善には限界があり、cm単位の精度にまで高めることが難しい問題点がある。
特許文献4に記載されている従来の「アクテイブタグ装置」では、発信手段あるいは中継手段において、同期しあるいは直交した複数の搬送波周波数あるいは副搬送波周波数あるいは複数の変調周波数あるいは複数の拡散符号速度の間でホッピングさせあるいは切替えられた超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信することが開示されている。
しかしながら、受信手段において前記発信手段あるいは中継手段からの距離を検知することが記述されているが、前記発信手段および受信手段の具体的な実現手段が記述されていない問題点があった。
特許文献5に記載されている従来の「距離測定システム、距離測定方法ならびに通信装置」では、一つの移動端末から周波数の異なる2つの搬送波が送信され、他の移動端末の受信機で受信して2つの搬送波の位相差ΔΦを検出することで距離が算出されるとされている。
しかしながら、距離を求める根拠となっている(0067)に開示されている式(6)と(7)では、周波数がf1とf2で異なるため、ΔΦは時間とともに変化しており、従って、(0071)に開示されている距離Rは時間とともに変化している。
何らかの方法で、送信機側と受信機側で時間を合わせる必要があり、この点が本方式の問題点であった。
この発明は、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を単一の信号発信手段から発信し、単一の信号受信手段で受信することによって距離を測定する装置において、前記信号発信手段から発信する複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を、前記信号受信手段において共通の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出することによって、前記信号発信手段と信号受信手段の間の距離を高い精度で測定できる距離測定装置を安価に実現するためのものである。
この発明に係わる距離測定装置は、少なくとも単一の信号発信手段と、単一の信号受信手段および信号処理手段から構成され、
単一の信号発信手段からは同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信し、
単一の信号受信手段において、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の局発信号を生成し、前記複数の局発信号を用いて受信した複数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号とミキシングして周波数が共通な中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、
信号処理手段において、同期発振器から出力されるクロック信号を用いて周波数および/あるいは位相を検出するための位相・周波数検出器と、前記同期発振器から出力されるクロック信号の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せを制御し、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記クロック信号との同期を確立し保持するための同期確立・保持手段を設け、
前記位相・周波数検出器と同期確立・保持手段によって、基準となる第1の周波数の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号に対応した第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記クロック信号を同期状態とし、当該同期状態を保持して、少なくとも周波数が異なる第2の超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号に対応した第2の中間周波信号あるいは変調信号あるいはバースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、前記検出結果から前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を高精度で測定するものである。
上記の応用として、前記受信手段において局発信号の周波数を固定し、周波数が異なる複数の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号を出力し、前記信号処理手段において前記同期発振器から出力されるクロック信号の周波数を逓倍しあるいは分周することでも同様な効果が実現できる他、多様な応用が可能である。
従来の高精度で距離を測定する装置として、単一の信号発信手段から超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信し、距離を測定する対象物から反射されあるいは再発信された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を単一の信号受信手段において受信されるまでの時間を測定し距離を測定するレーダあるいはトランスポンダなどと、単一の信号発信手段からFSK変調された高周波信号を単一の信号受信手段で受信して搬送波信号とFSK変調された信号と間の時間遅れを検出して距離を測定する「VLF帯無線位置検知装置」などがあるが、これらは何れも高価であるか、距離の測定精度が低く、あるいは距離の測定に時間を要し、特に、300m以内の比較的に短距離での測定精度が低いなどの問題点があった。
これに対して本発明の距離測定装置では、単一の信号発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を単一の信号受信手段で受信し、反射波あるいは再輻射波を用いることなく、直接距離を測定できる方法であり、300m以内の比較的に近い距離を高精度で、しかもリアルタイムで測定することが可能であり、しかも安価に実現できるなどの利点がある。
更に、方向あるいは向かっている方向を検出する手段と組み合わせることによって、移動体の位置を高い精度で標定できるメリットが得られる。
この発明に係わる距離測定装置は、図1、請求項1、および請求項5に本発明の第1の形態を示すように、信号発信手段101と信号受信手段102、および信号処理手段103から構成される。
信号発信手段101において、電圧制御発振器4の発振周波数を分周器6および位相比較器5から構成される位相同期ループによって基準発振器7と同期させて生成される周波数が固定の局発信号と、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の直交信号とをミキサ3でミキシングし、かつ/あるいは前記局発信号と同期信号をミキサ3で変調して複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号を生成し電力増幅器2によって増幅し、アンテナ1から高周波信号として空間に放射する。
ミキサ3によりミキサングするタイミングと、直交信号発生器8bの少なくとも発振周波数を切り替えるタイミングを制御部9によって制御することで、前記複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号を同時および/あるいは時系列で生成することができる。
信号受信手段102において、基準発振器32の発振周波数を分周器32および位相比較器33から構成される位相同期ループによって周波数が固定の第1局発信号を生成し、前記第1局発信号を第1ミキサ16に印加し、アンテナ10で受信し低雑音増幅器11で増幅した受信信号とミキシングすることによって複数の周波数の第1中間周波信号に変換し、前記第1中間周波信号を増幅器17により増幅し、第2ミキサ35により第2中間周波信号に変換して信号処理手段103に入力する。
信号処理手段103では、前記第2中間周波信号から同期信号検出器51により同期信号を検出し、制御部54の制御タイミングをスタートさせる。
前記信号発信手段101からは、前記同期信号がタイミングの基準となって複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号が発信されるので、制御部54によって、直交信号発信器55の周波数を設定し待ち受ける。
前記同期信号を検出すると、制御部54によって予め決められたタイミングで前記直交信号発生器55の少なくとも発振周波数を制御し、第2ミキサ35に供給して前記第1中間周波信号とミキシングし、周波数が共通な複数の第2中間周波信号に変換する。
前記基準となる第1の搬送波信号あるいは副搬送波信号を受信中に、前記第1の周波数の搬送波信号あるいは副搬送波信号に対応する第1の第2中間周波信号と同期発振器54で生成されるクロック信号との同期を確立するとともに、当該同期状態を保持し、第1の第2中間周波信号の周波数および/あるいは位相を位相・周波数検出器52により検出し、続いて受信する少なくとも周波数が異なる第2の搬送波信号あるいは副搬送波信号に対応する第2の第2中間周波信号の周波数および/あるいは位相を位相・周波数検出器52により検出し、前記検出結果から前記信号発信手段101と信号受信手段102の間の距離を高精度で測定することができる。
図3および請求項3に本発明の第2の形態を示すように、信号受信手段102の直交信号発生器55の周波数を切替える代わりに、信号処理手段103の同期発振器53の出力信号を逓倍あるいは分周するための逓倍器56を設けても同様な効果が得られる。
また、図8および請求項11に回路構成を示す同期発振器53を用いることによって、2つの入力信号間の同期を確立し、同期を安定に保持することができる効果がある。
また、図8および請求項26に本発明の第3の形態を示すように、前記信号発信手段101および/あるいは信号受信手段102に複数のアンテナあるいは複数の送受波器を設け、当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器を切替手段によって切替えることによって、当該信号発信手段101と信号受信手段102の間の距離を高精度で測定するとともに、当該信号発信手段101および/あるいは信号受信手段102の位置する方向が測定でき、従って、信号受信手段102の現在の位置を高い精度で標定できるメリットが付加される。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の形態による距離測定装置の構成図、図2は信号の流れの例を示す図である。図1において、101は信号発信手段、1はアンテナ、2は電力増幅器、3はミキサ、4は電圧制御発振器、5は位相比較器、6は分周器、7は基準発振器、8aは同期信号発生器、8bは直交信号発生器、9は制御部である。一方、102は信号受信手段、10はアンテナ、11は低雑音増幅器、16は第1ミキサ、17は第1中間周波増幅器、31は電圧制御発振器、32は分周器、33は位相比較器、34は基準発振器、35は第2ミキサである。また、103は信号処理手段であり、51は同期信号検出器、52は位相・周波数検出器、53は同期発振器、54は制御部、55は直交信号発生器、61、62、63は接続点である。
信号発信手段101において、電圧制御発振器4は、その発振周波数および位相が分周器6および位相比較器5から構成されるフエイズロックループによって基準発振器7の周波数および位相にロックされ、搬送波信号あるいは副搬送波信号を生成し、前記同期信号発生器8aによって生成される同期信号および/あるいは直交信号とミキサ3によってミキシングしあるいは変調をかけて、電力増幅器2で増幅してアンテナ1から高周波信号として空間に放射する。
前記直交信号発生器8bの少なくとも発振周波数が制御部9によって周期的に切替え制御され、図2に示す第1の制御起点203aにおいて設定された第1の直交信号と、第2の制御起点203bにおいて設定された第2の直交信号202とは同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なって生成される。
信号発信手段101は以上のように構成されるため、アンテナ1からは、同期信号によってヘッダー部分が変調され、制御部9によって厳密に制御されたタイミングで同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の直交信号によってミキシングされあるいは変調された高周波信号がバースト状に放射されている。
一方、信号受信手段102において、電圧制御発振器31は、その発振周波数および位相が分周器32および位相比較器33から構成されるフエイズロックループによって基準発振器34の周波数および位相にロックされ、局発信号を生成して第1ミキサ16に印加し、アンテナ10により受信し低雑音増幅器11で増幅された受信信号とミキシングすることによって複数の周波数の第1中間周波信号に変換し、第1中間周波増幅器17により増幅し、第2ミキサ35によって接続点63を介して供給される少なくとも周波数が異なる複数の直交信号とミキシングして少なくとも周波数帯が共通な第2中間周波信号に変換し、接続点61を介して信号処理手段103に出力する。
信号処理手段103は、前記信号受信手段102から出力される第2中間周波信号から同期信号を検出するための同期信号検出器51と、前記第2ミキサに直交信号を供給するための直交信号発生器55と、周波数および/あるいは位相を検出するための位相・周波数検出器52と、位相・周波数検出器52にクロック信号を供給するための同期発振器53と、制御部54から構成される。
ここで、前記同期発振器53は、図9に回路構成を示すように、前記第2中間周波信号の周波数および/あるいは位相と前記同期発振器53で生成するクロック信号の周波数および/あるいは位相との同期を確立するための同期確立手段と、同期したことを検出するための同期検出手段と、同期を保持させるための同期保持手段を内蔵するものとする。
また、前記位相・周波数検出器52は、例えば、図6に示すように、前記第2中間周波信号をクロック信号の周期でデジタル信号に変換し、SinおよびCosのルックアップテーブルと積和演算し、あるいは高速フーリエ変換し、あるいは、図7に示すように、IQ信号に変換した後ゼロビートをとるなどの方法で入力信号の周波数および/あるいは位相を検出する。
前記信号発信手段101が第1の制御起点において同期信号を含む第1の直交信号に対応する第1の高周波信号を発信すると、前記信号処理手段103の同期信号検出器51が前記同期信号を検出し、前記制御部54が制御タイミングを起動する。
前記信号発信手段101から発信される前記第1の直交信号に対応する第1の第2中間周波信号に、前記同期発振器53から出力されるクロック信号が同期したことを前記同期発振器53に内蔵する同期検出手段によって検出した時点で、前記同期発振器53に内蔵された同期保持手段によってクロック信号の周波数および/あるいは位相を保持させる。
前記同期発振器53が同期状態を保持している間に、前記第1の第2中間周波信号の周波数および/あるいは位相を前記位相・周波数検出器52によって検出し、続いて、前記信号発信手段101からは第2の制御起点において少なくとも周波数が異なる第2の直交信号に対応して第2の高周波信号が空間に放射され、前記信号処理手段103において前記直交信号発生器55の周波数が前記制御部54によって切替えられ、前記信号受信手段102の第2ミキサ35に接続点63を介して第2の直交信号を供給し、第2の第2中間周波信号の周波数および/あるいは位相を前記位相・周波数検出器52によって検出し、当該検出結果から、前記信号発信手段101と前記受信信号手段102との間の距離を高精度で測定することができる。
前記の信号発信手段101から発信される第1の高周波信号と第2の高周波信号をaSin(2πf1t)、aSin(2πf2t)とすると、前記信号受信手段102で受信される前記第1の高周波信号と第2の高周波信号は、前記信号発信手段101からの距離をD(m)とすると、ASin{2πf1t+(2πD/λ1)}、ASin{2πf2t+(2πD/λ2)}となる。ここで、λ1は前記第1の高周波信号の波長であり、λ2は前記第2の高周波信号の波長である。
前記信号受信手段102で周波数が異なる第1中間周波信号に変換され、更に、信号処理手段103から供給される周波数が異なる複数の直交信号と第2ミキサによってミキシングして第2中間周波信号に変換される過程において、前記第1の高周波信号に対応して前記信号処理手段103において生成される第1の直交信号をBSin(2πfL1t+φ)とし、前記第2の高周波信号に対応して前記信号処理手段103において生成される第2の直交信号をBSin(2πfL2t+φ)とすると、前記第1の第2中間周波信号はABSin{2πfit+(2πD/λ1)−φ}、前記第2の第2中間周波信号はABSin{2πfit+(2πD/λ2)−φ}で表される。ここで、fi=f1−fL1、fi=f2−fL2とする。
前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号を比較すると、周波数が同じであるが位相のみ相違することになり、前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号が同時に受信できる場合には、測定のタイミングに関係なく位相差を測定できることになる。
しかし、現実には、前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号を同時に受信するには2台の受信機を持つ必要があり、2台の受信機の間の特性の差が距離の測定精度を悪化させるので、前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号を交互に受信して位相差を測定する必要がある。
そこで、前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号の間の位相差を測定する制御起点として、前記第1の第2中間周波信号に対してt1とし、前記第2の第2中間周波信号に対してt2とすると、t1とt2の間隔を制御部54によって厳密に管理することによって解決できる。
前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号は、前記の同期状態が保持されていると、周波数は同一であるが距離D(m)に相当する分だけ位相差が生じており、当該位相差ΔΦは、ΔΦ=(2πD/λ1)−(2πD/λ2)=2πD{(1/λ1)−(1/λ2)}=(D/C){2π(f1−f2)}となり、前記信号発信手段101と信号受信手段102の間の距離D(m)は、D=(C×ΔΦ)/{2π(f1−f2)}から求めることができる。ここで、Cは光の速度とする。
例えば、f1−f2=5MHzとすると、前記信号発信手段101と信号受信手段102の間の距離が60mのとき、前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号の間の位相差は360°となるので、前記位相差の測定精度を±0.5°とすると、距離の測定精度は、距離が60mのとき、±8cmとなり、高精度の距離の測定が可能となる。
なお、前記同期が確立し保持されていない場合が起こると、距離の測定精度が悪くなる。
そこで、前記遅延同期ループ発振器54の周波数のズレがΔfの場合、前記信号発信手段から発信される複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号の周波数をf1⇒f2⇒f1の順序で変化させると、上記の検出された位相差は(f1−f2+Δf)−(f2−f1+Δf)=2(f1−f2)となるので、周波数のズレ分のΔfを削減することができる。
ここで、前記複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号の周波数をf1⇒f2⇒f1の順序で変化させるとき、前記複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号に対応する制御起点の間隔を同一としあるいは整数倍とし、前記制御起点の間隔でに生成される前記複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号のサイクル数を整数倍としあるいは同一とすることで、直交性を確保しあるいは維持することが容易となる利点が得られる。
ただし、測定期間中に周波数のずれが1サイクルを超えると位相差が360°を超えるので距離の測定が不定となるので、測定中に1サイクルを超えないように同期を確立し保持する必要がある。
なお、前記同期しあるいは直交した複数の高周波信号を生成する方法として、周波数をホッピングさせ、あるいはFSK変調を行い、あるいは単一の変調信号あるいはベースバンド信号を用いて搬送波信号あるいは副搬送波信号を振幅変調し、あるいは両側帯波変調し、あるいは単側帯波変調を上下に繰り返しても同様な効果が得られる。
また、信号発信手段101からは高周波信号として発信する場合について説明したが、超音波信号あるいは光信号として発信しても同様な効果が得られる。
また、前記同期発振器53の内部の発振器には、図8に一例を示すように、周波数および/あるいは位相が制御可能であり特定の周波数および/あるいは位相に保持可能である信号発振器の他に、位相比較器、同期確立手段、同期検出手段、および同期保持手段などが内蔵されている。
また、前記直交信号発生器55を信号受信手段102に設け、あるいは前記第2ミキサ35を信号処理手段103に設けても同様な効果がえられる。
また、前記信号発信手段101において生成される同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の高周波信号が変化部分(直交信号)と固定部分(局発信号)から構成され、前記信号受信手段102において生成される同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の局発信号が変化部分(直交信号)と固定部分(局発信号)から構成され、少なくとも、前記信号発信手段101で生成される変化部分と前記信号受信手段102で生成される変化部分とを同一とし、あるいは相似とし、あるいは類似とすることが望ましい。
また、前記信号発信手段101の固定部分と信号受信手段102の固定部分との周波数の差が前記信号受信手段102の第1中間周波数および/あるいは第2中間周波数と同じとすることが望ましい。
(実施の形態3)
図3は、本発明の第2の形態による距離測定装置の構成図である。図3において、102は信号受信手段、10はアンテナ、11は低雑音増幅器、16はミキサ、17は中間周波増幅器、31は電圧制御発振器、32は分周器、33は位相比較器、35は基準発振器であり、103は信号処理手段、51は同期信号検出器、52は位相・周波数検出器、53は同期発振器、54は制御部、56は逓倍あるいは分周器、61、62は接続点である。
信号受信手102において、電圧制御発振器31は、その発振周波数および位相が分周器32および位相比較器33から構成される位相同期ループによって基準発振器35の周波数および位相にロックされ、周波数が固定の局発信号を生成としてミキサ16に印加し、アンテナ10により受信し低雑音増幅器11で増幅された受信信号とミキシングすることによって周波数が異なる中間周波信号に変換し、中間周波増幅器17により増幅し、接続点61を介して信号処理手段103に出力する。
信号処理手段103は、前記中間周波信号から同期信号を検出するために同期信号検出器51と、当該中間周波信号の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せを検出するための位相・周波数検出器52と、周波数および/あるいは位相を測定するための基準となるクロック信号を前記位相・周波数検出器52に供給するための逓倍・分周器56と、同期発振器53と、制御部54から構成される。
前記逓倍・分周器56を待ち受け状態では逓倍・分周数(×P1)に設定して、前記信号発信手段101(記載せず)の第1のタイミングで放射される高周波信号を待ち受けている。
なお、前記位相・周波数検出器52の主要部には、例えば、図7に示すように、前記中間周波信号をクロック信号の周期でデジタル信号に変換し、SinおよびCosのルックアップテーブルと積和演算する方法、あるいは高速フーリエ変換する方法、あるいは図8に示すように、IQ信号に変換した後ゼロビートをとるなどの方法で入力信号の周波数および/あるいは位相を検出する。
前記信号発信手段101が第1のタイミングで同期信号を含む第1の高周波信号を発信すると、前記同期信号検出器51が当該同期信号を検出し、前記制御部53が制御タイミングを起動する。
前記信号発信手段101から発信される前記第1の高周波信号に対応する第1の中間周波信号と前記クロック信号発振器53の出力信号の発振周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せの差を検出し、両者の周波数および/あるいは位相が一致するよう前記同期発振器53の周波数および/あるいは位相を制御し、両者が同期すると、前記同期発振器53に内蔵する同期検出手段によって同期を検出し、同期が検出された段階で同期保持手段によって同期を保持する。
前記同期発振器53が同期状態を保持している間に、前記中間周波信号の周波数および/あるいは位相を前記位相・周波数検出器52によって検出し、続いて、前記信号発信手段101からは、第2のタイミングで少なくとも周波数が異なる第2の高周波信号が空間に放射され、前記制御手段54よって前記逓倍・分周器56の分周数が逓倍・分周数(×P2)に切替えられ、前記受信手段102から出力される少なくとも周波数が異なる第2の中間周波信号の周波数および/あるいは位相を前記位相・周波数検出器52によって検出し、前記検出結果から、前記信号発信手段101と前記受信信号手段102との間の距離を高精度で測定することができる。
なお、前記同期発振器53の内部の発振器には、図8に一例を示すように、遅延ロックループ発振器、あるいは電圧制御水晶発振器、あるいは位相同期ループ発振器、あるいは数値制御発振器、あるいは周波数および/あるいは位相が制御可能であり同期状態の周波数および/あるいは位相を保持可能できるデジタル制御発振器をが内蔵されている。
また、位相同期ループ発振器にΔΣ変調を用いても同様な効果が得られる。
また、前記信号発信手段101から複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号を並列に発信する場合には、位相・周波数検出器52の入力側にバンドパスフイルタを挿入し、前記逓倍器56の逓倍数を切替えるタイミングで当該バンドパスフイルタを切替える必要がある。
図2は本発明の第1の形態における信号の関係を示す図であ。図5において、201、202は信号発信手段101(記載せず)から発信される第1の直交信号と第2の直交信号、203a、203bは制御部9(記載せず)から出力される制御起点、204a、204bは前記信号発振手段の制御起点203a、203bと信号受信手段102(記載せず)の制御起点210a、210bとの間の位相差、205は信号受信手段102において生成される第1局発信号であり、前記制御起点210a、210bとは必ずしも同期させる必要はなく、信号分周器24の分周数が固定であるため固定の周波数である。
206、207は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の第1中間周波信号と第2の第1中間周波信号、208、209は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して前記信号受信手段102において生成される第1の直交信号と第2の直交信号、212、213は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号、211a、211bは前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号の位相、221〜231はそれぞれの時間軸である。
信号発信手段101から発信される第1の直交信号201と第2の直交信号202は、周波数は異なるが、前記信号発信手段101の制御部9(記載せず)から出力される制御起点203a、203bにおいて特定の位相(図中では電圧ゼロからの立ち上がり)に同期しており従ってお互いに直交している。
一方、信号受信手段102で生成される第1の局発信号205は固定の周波数であり、従って、当該信号受信手段102から出力される第1の第1中間周波信号206と第2の第1中間周波信号207の間の周波数は異なっており、そのままでは位相差を測定することが難しい。
そこで、前記信号受信手段102に第2ミキサ35を設け、第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213を出力し、各々の位相211aと211bとから位相差を求めることとする。
前記信号受信手段102の第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213のと間の位相差を測定するために、先ず、前記第1の第2中間周波数と同期発振器53から出力されるクロック信号との同期を確立し、当該同期したクロック信号を位相検出器52に供給して第1の第2中間周波信号212の周波数および/あるいは位相を測定し、当該第1の第2中間周波信号208との同期を保持した状態でクロック信号を前記位相・周波数検出器52に供給し、前記第2の第2中間周波信号213の周波数および/あるいは位相を測定する。
前記第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213の位相211aと211bが測定可能となり、従って、当該信号発信手段101と信号受信手段102との間の距離を高精度で測定することが可能となる。
また、前記信号発信手段101から前記第1の直交信号201と第2の直交信号202を同時に放射できる場合には、制御起点203aと203bが同一のタイミングで生成することができるので、前記信号受信手段102において、位相差を測定することが容易となる。
図4は本発明の第1の形態における信号の関係を示す図であ。図4において、201、202は信号発信手段101(記載せず)から発信される第1の直交信号と第2の直交信号、203a、203bは制御部9(記載せず)から出力される制御起点、204a、204bは前記信号発信手段101の制御起点203a、203bと信号受信手段102(記載せず)の制御起点210a、210bとの間の位相差、205は信号受信手段102において生成される第1局発信号であり、分周器24の分周数が固定であるため固定の周波数である。
206、207は前記第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の中間周波信号と第2の中間周波信号、208、209は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して前記信号受信手段102において生成される第1の直交信号と第2の直交信号、212、213は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号、211a、211bは前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号の位相、221〜231はそれぞれの時間軸である。
信号発信手段101から発信される第1の直交信号201と第2の直交信号202は、周波数は異なるが、前記信号発信手段101の制御部9(記載せず)から出力される制御起点203a、203bにおいて特定の位相(図中では電圧ゼロからの立ち上がり)に同期しており従ってお互いに直交している。
一方、信号受信手段102で生成される第1の局発信号205は固定の周波数であり、従って、当該信号受信手段102から出力される第1の第1中間周波信号206と第2の第1中間周波信号207の間の周波数は異なっており、そのままでは位相差を測定することが難しい。
前記第1の中間周波信号206と第2の中間周波信号207の位相差を測定するために、先ず、前記第1の中間周波数と同期発振器53の同期を確立し、第1のクロック信号214を前記位相検出器52に供給して前記第1の中間周波信号206の周波数および/あるいは位相を測定し、当該第1の中間周波信号206との同期を保持した状態で、第2のクロック信号215を位相検出器52に供給して前記第2の中間周波信号の周波数および/あるいは位相を測定する。
前記第1の中間周波信号206と第2の中間周波信号207との位相差211bが測定可能となり、従って、当該信号発信手段101と信号受信手段102との間の距離を高精度で測定することが可能となる。
また、前記信号発信手段101から前記第1の高周波信号201と第2の高周波信号202を同時に放射できる場合には、制御起点203aと203bとも同一タイミングとなるので、前記位相差を測定することが容易となる。
図5は本発明の第3の形態における信号の流れの他の例を示す図である。図5において、201、202は信号発信手段101(記載せず)から発信される第1の直交信号と第2の直交信号、203a、203bは信号発信手段101の制御部9(記載せず)から出力される制御起点、204a、204bは前記信号発振手段の制御起点203a、203bと信号受信手段102(記載せず)の制御起点210a、210bとの間の位相差、205は信号受信手段102において生成される第1局発信号であり、前記制御起点210a、210bとは必ずしも同期させる必要はなく、信号分周器24の分周数が固定であるため固定の周波数である。
206、207は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の第1中間周波信号と第2の第1中間周波信号、208、209は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して前記信号受信手段102において生成される第1の直交信号と第2の直交信号、212、213は前記信号発信手段101の第1の直交信号201と第2の直交信号202に対応して出力される第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号のゼロビート出力であり、211a、211bは前記第1の第2中間周波信号と第2の第2中間周波信号の位相に応じた直流電圧、221〜231はそれぞれの時間軸である。
信号発信手段101から発信される第1の直交信号201と第2の直交信号202は、周波数は異なるが、前記信号発信手段101の制御部9(記載せず)から出力される制御起点203a、203bにおいて特定の位相(図中では電圧ゼロからの立ち上がり)に同期しており従ってお互いに直交している。
一方、信号受信手段102で生成される第1の局発信号205は固定の周波数であり、従って、当該信号受信手段102から出力される第1の第1中間周波信号206と第2の第1中間周波信号207の間の周波数は異なっており、そのままでは位相差を測定することが難しい。
そこで、前記信号受信手段102に第2ミキサ35を設け、第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213を出力し、各々の位相211aと211bとから位相差を求めることとする。
前記信号受信手段102の第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213のと間の位相差を測定するために、先ず、前記第1の第2中間周波数と第1の直交信号208との間がゼロビートとなるように制御し、前記位相検出器52によって第1の第2中間周波信号212の周波数および/あるいは位相を測定し、当該第1の第2中間周波信号208とのゼロビートを保持した状態で第2の直交信号209を前記位相・周波数検出器52に供給し、前記第2の第2中間周波信号213の周波数および/あるいは位相を測定する。
前記第1の第2中間周波信号212と第2の第2中間周波信号213の位相211aと211bが測定可能となり、従って、当該信号発信手段101と信号受信手段102との間の距離を高精度で測定することが可能となる。
ここで、ゼロビートに制御するためには、前記第1の第1中間周波信号の周波数と第1の直交信号の周波数とが同じとなるように制御し、同様に、前記第2の第1中間周波信号の周波数と第2の直交信号の周波数とが同じとなるように制御する必要がある。
また、前記のようにゼロビートをとる代わりに、前記中間周波信号をデジタル信号に変換する際のサンプリング周波数を変化させることでも同様な効果が得られる。
図6は、本発明の位相・周波数検出器の一例を示す構成図である。図6において、61、64、65は接続点、521はアナログ・デジタル変換器、522aはSin積和演算器、522bはCos積和演算器、523はArcTan演算器である。
信号受信手段102(記載せず)から出力される中間周波信号は、接続点61を介して入力され、アナログ・デジタル変換器521によってデジタル信号に変換され、2分岐されてSin積和演算器522aとCos積和演算器522bに印加される。
周波数および/あるいは位相を測定するための基準となるクロック信号は、接続点525を介して入力され、3分岐され、アナログ・デジタル変換器521、Sin積和演算器522a、およびCos積和演算器522bに印加される。
前記Sin積和演算器522aのルックアップテーブルには「0,1,0,−1」を基本単位として用い、前記Cos積和演算器522bのルックアップテーブルには「1,0,−1,0]を基本単位として用いることで、積和演算を高速で処理できるメリットが得られる。
前記積和演算器522a、522bの出力は、ArcTan演算器523によって、位相Φ=ArcTan(Sin/Cos)が計算され、結果が接続点64を介して制御部54(記載せず)に出力される。
なお、前記位相・周波数検出器を利用して、図9に一例を示す同期発振器の内部に内蔵されているデジタル位相比較器として用いることも可能である。
図7は、本発明の位相・周波数検出器の他の例を示す構成図である。図7において、61、64、65は接続点、524a、524bはミキサ、526a、526bは低域通過フイルタ、521a、521bはアナログ・デジタル変換器、523はArcTan演算器、525は90°移相器である。
信号受信手段102(記載せず)から出力される中間周波信号は、接続点61を介して入力され、2分岐されてミキサ524aと524bに印加される。
周波数および/あるいは位相を検出するための基準となるクロック信号は、接続点525を介して入力され、2分岐され、一方は直接ミキサ524aに第1の局発信号として印加され、もう一方は90°移相器525により90°移相されてミキサ524bに第2の局発信号として印加される。
前記ミキサ524aからはI信号が出力され、低域通過フイルタ526aにより高調波が取りの除かれ、アナログ・デジタル変換器521aによりデジタル変換され、ArcTan演算器523にI信号として入力される。
前記ミキサ524bからはQ信号が出力され、低域通過フイルタ526bにより高調波が取りの除かれ、アナログ・デジタル変換器521bによりデジタル変換され、ArcTan演算器523にQ信号として入力される。
前記ArcTan演算器523によって、位相差Φ=ArcTan(I/Q)が計算され、結果が接続点64を介して制御部54(記載せず)に出力される。
なお、前記位相・周波数検出器を利用して、図9に一例を示す同期発振器の内部に内蔵されている位相比較器に用いることができる。
また、ミキサ526a、526bの出力周波数は共にゼロビート(直流)に設定する他に、共通な任意の周波数に変換した後に位相を測定することができる。
図8は、本発明の同期発振器の一例を示す構成図である。図8において、53は同期発振器、531は同期確立・同期保持回路、532はデジタル位相比較器、533はデジタル制御発振器、67、68、69、70は接続点である。
信号受信手段102(記載せず)から出力される中間周波信号は、同期入力信号として接続点61を介して入力され、前記同期確立・保持回路531を介して前記デジタル位相比較器532に接続され、前記同期入力信号と前記デジタル制御発振器533の出力信号との間の位相が比較され、比較された結果は前記デジタル制御発振器533の制御信号として入力され、前記デジタル制御発振器533の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せを制御し、接続点68から同期出力信号として出力される。
前記同期入力信号と同期出力信号との間で周波数および/あるいは位相が同期すると、同期検出信号が接続点70から制御部54(記載せず)に向けて出力され、前記制御部54から同期保持信号が接続点69を介して同期確立・保持回路531に入力され、前記デジタル制御発振器533の発振周波数および/あるいは位相を保持させる。
前記同期確立・保持回路531は、例えば、ANDゲートあるいはORゲートで構成され、接続点69に「0」あるいは「1」が印加されるとANDゲートあるいはORゲートの出力は「0」あるいは「1」に固定され、同期が確立した状態を擬似的に設定することで、前記デジタル位相比較器532の出力信号はOFFに保持され、デジタル制御発振器533の周波数および/あるいは位相を保持するよう制御する。
なお、前記デジタル位相比較器532の出力信号を前記デジタル制御発振器533の周波数設定レジスタに加減算することで発振周波数を制御することができる。
前記デジタル制御発振器533の例として、デジタル信号によって制御する電圧制御発振器、あるいは数値制御発振器、あるいは周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが制御可能であり特定の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せに設定可能でありかつ保持可能であるデジタル制御発振器を用いることができる。
また、前記デジタル制御発振器533として数値制御発振器を用い、前記デジタル位相比較器531から出力されるデジタル制御信号によって前記数値制御発振器の発振周波数および/あるいは位相を制御して同期状態とし、当該デジタル信号を保持することで前記同期状態を保持させることで、発振周波数が高安定であり、同期引き込み時間が短く、同期引き込み時および同期確立・保持のための制御が安定な同期発振器を実現することができる。
また、前記制御起点によって、前記数値制御発振器の加算器(アキュムレータ)をリセットすることで、出力信号の電圧セロ点を容易にコントロールすることが可能となる。
(実施の形態4)
図9は本発明の第4の形態による距離測定装置の構成図である。図9において、1a、1bは信号発信手段101に接続された複数のアンテナ、1cは当該複数のアンテナ1a、1bを切替えるためのアンテナ切替手段、10a、10bは信号受信手段102に接続された複数のアンテナ、10cは当該複数のアンテナ10a、10bを切替えるためのアンテナ切替手段、66は制御部54とアンテナ切替器10cとの接続点であり、その他は図1と同様である。
前記複数のアンテナ1a、1bおよび/あるいはアンテナ10a、10bは前記高周波信号の搬送波信号あるいは副搬送波信号の1波長以下の間隔で配置され、前記信号発信手段101が当該高周波信号を発信しあるいは前記信号受信手段102が当該高周波信号を受信する間に、制御部9あるいは制御部54によって制御される前記アンテナ切替手段1cあるいは10cによって周期的に切替えられているものとする。
上記の構成により、信号発信手段101と信号受信手段102との間の距離を測定することが可能となるとともに、当該信号発信手段101および/あるいは信号受信手段102が位置する方向および/あるいは向かっている方向を高精度で測定できることから、単一の信号発信手段101を固定して設置することで信号受信手段102の現在位置(距離と方向)を高精度で標定できるメリットが生じ、あるいは単一の信号受信手段102を固定して設置することで信号発信手段101の現在位置(距離と方向)を高精度で標定できるメリットが生じる。
ここで、例えば、前記信号発信手段101が携帯電話システムの基地局であり、前記信号受信手段102が携帯端末である場合、単一の基地局からの無線信号を受信することで携帯端末の正確な位置(距離と方向)が標定できることになる。
また、前記信号発信手段101が複数箇所に設置されている場合には、複数箇所からの距離と方向を測定することで、双曲線航法あるいは三角法などの方法により、前記信号受信手段102の正確な位置を標定することができる。
また、前記信号発信手段101の複数のアンテナ1a、1bを切替手段1cによって切替える代わりに、複数のアンテナ1a、1bをセクター化することでも概略の方向を測定できることから、前記信号受信手段102の概略の位置(距離は正確)を標定することができる。
また、前記信号発信手段101および/あるいは信号受信手段102に2基の指向性アンテナ1a、1bあるいは10a、10bを当該信号発信手段101から発信される信号の1波長以下の間隔で配置して接続し、当該2基の指向性アンテナの指向を水平方向あるいは水平方向から斜め下方に向けて設置することで、マルチパスによる方向測定の誤差を軽減するとともに、位置(距離と方向)標定が可能な距離を拡大することができる。
また、前記信号受信手段102および/あるいは信号発信手段101に複数のアンテナ1a、1bおよび/あるいは10a、10bとアンテナ切替器1cおよび/あるいは10cを追加する以外は、距離のみを測定のに必要な回路構成と共通であることから、距離の測定に加えて方向の測定を行なうために上昇するコストを低く抑えることができる。
図10は、本発明の距離測定装置による距離の測定結果から位置を標定する際の概念図である。図10において、301は比較的に高い位置に設置された信号発信手段あるいは信号受信手段、302は比較的に低い位置に設置されあるいは移動する信号発信手段あるいは信号受信手段、303は地面あるいは床面など、311は前記の測定方法により測定された距離(Lm)、312は前記比較的に高い位置と比較的に低い位置との差(Hm)、313は比較的に低い位置の高さ(hm)、314は水平方向の距離(Dm)である。
前記の測定方法により測定された距離(Lm)311が求められると、水平方向の距離(Dm)314は既知の三角形の定理により容易に算出することができる。
なお、比較的に高い位置に設置された発信手段あるいは信号受信手段301は、例えば、柱あるいは天井などに設置され、比較的に低い位置に設置されあるいは移動する信号発信手段あるいは信号受信手段302は、例えば、歩行者が携帯しあるいは移動体に装着されている。
また、比較的に高い位置に設置された発信手段あるいは信号受信手段301の周辺の地理によっては、より複雑な演算が必要となるので、前記比較的に高い位置に設置された信号発信手段あるいは信号受信手段301から周辺の地理に関する情報を発信することも有効である。
また、上記に加えて、信号発信手段あるいは信号受信手段が設置された方向あるいは信号発信手段あるいは信号受信手段が向かっている方向が検出できれば、信号発信手段あるいは信号受信手段の位置の標定が可能となる。
以上の説明では、デジタル位相比較器を用いることとしたが、ハードウエアを用いた積和演算器を用いて位相を測定し、あるいはDSPあるいはマイクロコンピュータを用いてソフトウエアによりFFT演算を行なって位相を測定し、あるいは既存の技術を採用することで実現できる。ソフトウエアによる演算では処理時間が遅くなりリアルタイムでの処理が難しくなるので、ハードウエアにより処理する方が処理時間、電流消費の面、およびコストの面などの点から有利である。
また、前記信号発信手段から超音波トランスデューサーあるいは超音波送波器を用いて超音波信号を発信し、前記受信手段において超音波トランスデューサーあるいは超音波受波器を用いて超音波信号を受信し、あるいは前記発信手段において発光ダイオードあるいはレーザーダイオードを用いて光信号を発信し、前記受信手段においてホトダイオードを用いて光信号を受信することでも同様な効果が得られる。
また、前記信号発信手段において、基準発振器に同期した変調信号あるいはベースバンド信号を生成し、あるいは直交する複数の変調信号あるいはベースバンド信号を生成し、超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号の搬送波信号あるいは副搬送波を変調して発信し、前記信号受信手段において、基準発振器に同期した局発信号を生成して受信した変調信号あるいはベースバンド信号とミキシングして共通の周波数の変調信号あるいはベースバンド信号に変換することでも同様な効果が得られる。
また、前記信号発信手段から発信される共通の搬送波信号あるいは副搬送波信号が、同期しあるいは直交する少なくともチップレートが異なる複数のスペクトル拡散符号により拡散されている場合には、前記信号受信手段において受信した拡散された共通の搬送波信号あるいは副搬送波信号を逆拡散するために用いる複数のスペクトル拡散符号を生成するためのチップレートが異なる複数の同期信号を前記複数の変調信号あるいはベースバンド信号とすることができる。
また、前記信号発信手段において、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の信号を生成するタイミングで前記信号発信手段および/あるいは受信手段に接続した複数のアンテナあるいは送受波器を周期的に切替え、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離と方向を測定することによってマルチパスあるいはハイトパターンにより生じる測定誤差を軽減することができる。
また、前記信号発信手段においてウルトラワイドバンド(UWB)のスペクトル拡散符号を用いて超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号に変換して発信しても同様な効果が得られる。この場合、複数のアンテナあるいは複数の送受波器の間隔は、当該スペクトル拡散符号のチップレートに対応する間隔以下となる。
また、上記の距離測定方法を携帯電話システムを含む移動無線システム全般、あるいは測量システムなど、距離あるいは距離と方向の標定が必要なシステムに汎用的に適用することが出来る。
また、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離測定を複数回実施した結果を統計処理し、前記発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号の伝搬経路の分布状況あるいはマルチパスの発生状況を推定することで距離測定の精度を高めることができる。
また、複数回実施した距離測定の結果の分布とモデル化した距離測定の分布とを比較することで前記伝搬経路の分布状況あるいはマルチパスの発生状況を推定することができる。
また、前記信号発信手段から発信される複数の信号の周波数あるいはチップレートの変化を小さな変化から大きな変化まで段階的に切替えることによって、前記信号受信手段で受信する複数の信号から、長いレンジから短いレンジまで段階的に切替えて距離を測定することができる。
本発明は、上記のように構成されているため、単一の信号発信手段あるいは単一の信号受信手段を固定して設置することで、信号発信手段と信号受信手段との間の距離を高精度で測定することが可能となり、方向あるいは向かっている方向の測定と合わせれば、位置の標定が高精度で行なえることになる。
位置の標定が高精度で行なえることから、歩行者が交差点などの横断歩道を渡る場合に、横断歩道から逸脱しないように誘導し、歩行を支援するためのシステムに利用可能である。
また、移動無線システムにおいて単一の基地局と携帯端末との間で方向と距離が測定可能となるので、高精度なカーナビゲーションシステムあるいは歩行者ナビゲーションシステムを実現することが可能となる。
また、信号発信手段としてアクテイブタグを用い、受信手段として複数の基地局をネットワークで結ぶことで、アクテイブタグの正確な位置が検知できることから、マーケットなどで顧客の移動経路を調査するための動線管理、貨物の移動集積を効率化するための物流管理、あるいは迷子の探索などに用いることができる。
また、前記アクテイブタグを家畜あるいは野生動物に携帯させて正確な位置が検知することで、バイオテレメトリなどに用いることができる。
また、信号受信手段をトランジット側に設置し発信手段をポール側に設置することで、距離と方向を高精度で測量することが可能である。なお、測量に用いる場合にはリアルタイム性はそれほど要求されないので、時間をかけてデータの取得回数を増やすことで測量の精度を上げることが可能である。
また、航行中の複数の船舶間、飛行中の複数の航空機間、あるいは走行中の複数の車両間などの間隔および方向を正確に測定できるので、衝突防止あるいは相互間の距離を維持するなどのシステムに活用することができる。
また、移動体と操縦者相互間の1対1の通信によって移動体との相対的な位置関係が正確に測定できることから、移動体のリモコンなどが安価な装置で可能となる。
また、本発明の距離測定技術は基盤技術であり、その他の多分野での応用が期待できる。
実施の形態1による距離測定装置の構成図 実施の形態1における信号の流れの例を示す図 実施の形態2による距離測定装置の構成図 実施の形態2における信号の流れの例を示す図 実施の形態2における信号の流れの他の例を示す図 位相・周波数検出器の一例を示す構成図 位相・周波数検出器の他の例を示す構成図 同期発振器の一例を示す構成図 実施の形態3による距離測定装置の構成図 距離の測定結果から位置を標定する際の概念図 従来の実施例を示す構成図
1 アンテナ
1a、1b 複数のアンテナ
1c アンテナ切替手段
2 電力増幅器
3 ミキサ
4 電圧制御発振器
5 位相比較器
6 分周器
7 基準発振器
8a 同期信号発生器
8b FSK信号発生器
9 制御部
10 アンテナ
10a、10b 複数のアンテナ
10c アンテナ切替手段
11 低雑音増幅器
16 第1ミキサ
17 中間周波増幅器
31 電圧制御発振器
32 分周器
33 位相比較器
34 基準発振器
35 第2ミキサ
51 同期信号検出器
52 位相・周波数検出器
53 同期発振器
54 制御部
55 直交信号発生器
56 逓倍・分周器
61〜70 接続点
101 信号発信手段
102 信号受信手段
103 信号処理手段
201、202 第1と第2の直交信号
203a、203b 制御起点
204a、204b 発信制御起点と受信制御起点の間の位相差
205 受信第1局発信号
206、207 第1と第2の第1中間周波信号
208、209 第1と第2の直交信号
210a、210b 制御起点
211a、211b 第1と第2の第2中間周波信号の位相差
212、213 第1と第2の第2中間周波信号
214、215 第1と第2のクロック信号
221〜231 各信号の時間軸
301 比較的に高い位置に設置された信号発信手段あるいは信号受信手段302 比較的に低い位置に設置されあるいは移動する信号発信手段あるいは信号受信手段
303 地面あるいは床面など
311 前記の測定方法により測定された距離(Lm)
312 前記比較的に高い位置と比較的に低い位置との差(Hm)
313 比較的に低い位置の高さ(hm)
314 水平方向の距離(Dm)
521、521a アナログ・デジタル変換器
521b アナログ・デジタル変換器
522a Sin積和演算器
522b Cos積和演算器
523 ArcTan演算器
524a、524b ミキサ
525 90°移相器
526a、526b 低域通過フイルタ
531 デジタル位相比較器
532 同期確立・同期保持手段
533 デジタル制御発振器

Claims (36)

  1. 超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を用いて距離を測定するシステムにおいて、
    同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号を含む超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信するための信号発信手段と、
    前記信号発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を受信して前記複数の測定信号を再生し、当該再生した複数の測定信号と、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の局発信号とをミキシングしあるいは逆拡散して周波数が共通な中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換するための信号受信手段と、
    前記信号受信手段から出力される前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号を処理して距離を測定するための信号処理手段とから構成され、
    前記信号処理手段が、基準となる第1の測定信号に対応した第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、続いて前記基準となる第1の測定信号とは少なくとも周波数が異なる第2の測定信号に対応した第2の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、前記検出結果から前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を測定することを特徴とする距離測定装置
  2. 前記測定信号が、搬送波信号あるいは副搬送波信号あるいはスペクトル拡散符号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号あるいはこれらの組合せであることを特徴とする請求項第1項に記載の距離測定装置
  3. 前記信号処理手段が、周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが制御可能な同期発振器と、前記同期発振器から出力されるクロック信号と前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号との同期を確立し同期を保持するための同期確立・保持手段と、前記同期発振器から出力されるクロック信号を基準とし前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出するための位相・周波数検出器を有し、
    前記同期確立・保持手段によって前記同期発振器を制御して基準となる第1の測定信号に対応した第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記同期発振器から出力されるクロック信号との同期を確立し、前記第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号とクロック信号との同期を保持した状態で、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出することを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置
  4. 前記信号受信手段の局発信号発振器の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが制御可能であり、
    前記同期確立・保持手段によって前記局発信号発振器を制御して前記基準となる第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが固定のクロック発振器から出力されるクロック信号との同期を確立し、前記第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記クロック信号との同期を保持した状態で、前記第2の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、前記検出結果から前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を測定することを特徴とする請求項第1項から第3項のいずれかに該当する距離測定装置
  5. 前記信号受信手段において、前記再生した複数の測定信号を周波数が固定あるいは半固定の局発信号とミキシングして少なくとも周波数が異なる複数の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、
    前記信号処理手段の同期発振器の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組み合わせが制御可能であり、
    前記同期確立・保持手段によって前記同期発振器を制御し、前記基準となる第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記同期発振器から出力されるクロック信号との同期を確立し、前記第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号とクロック信号との同期を保持した状態で、前記第1の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、続いて前記クロック信号を逓倍しあるいは分周して前記周波数が異なる第2の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に対応したクロック信号に変換し、前記変換したクロック信号を基準として、前記第2の中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出し、前記検出結果から前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を測定することを特徴とする請求項第1項から第4項のいずれかに該当する距離測定装置
  6. 前記信号受信手段において、前記再生した複数の測定信号と、周波数が固定あるいは半固定の第1局発信号とミキシングして少なくとも周波数が異なる複数の第1中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、
    前記信号受信手段あるいは信号処理手段に設けられた第2局発信号発振器の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが制御可能であり、
    前記少なくとも周波数が異なる複数の第1中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記第2局発信号をミキシングして少なくとも周波数が同一である第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、
    前記信号処理手段が、周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せが制御可能な同期発振器と、前記同期発振器から出力されるクロック信号と前記第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号との同期を確立し同期を保持するための同期確立・保持手段と、前記同期発振器から出力されるクロック信号を基準とし前記第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出するための位相・周波数検出器を有し、
    前記同期確立・保持手段によって前記同期発振器を制御して基準となる第1の測定信号に対応した第1の第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号と前記同期発振器から出力されるクロック信号との同期を確立し、前記第1の第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号とクロック信号との同期を保持した状態で、前記第2中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出することを特徴とする請求項第1項から第4項のいずれかに該当する距離測定装置
  7. 前記信号受信手段において、前記再生した複数の測定信号をチップレータあるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組み合わせが制御可能な拡散符号発振器から出力される拡散符号とミキシングあるいは変調して周波数が共通な中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に変換し、
    前記同期確立・保持手段によって前記拡散符号発振器を制御し、前記基準となる再生した第1の拡散符号と前記拡散符号発振器から出力される拡散符号との同期を確立し、前記再生した第1の拡散符号との同期を保持した状態で、前記再生した第1の拡散符号の周波数および/あるいは位相を検出し、続いて前記拡散符号発振器において第1の拡散符号とは直交し少なくともチップレートが異なる第2の拡散符号を発振させて前記再生した第2の拡散符号の周波数および/あるいは位相を検出し、前記検出結果から前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離を測定することを特徴とする請求項第1項あるいは第2項に記載の距離測定装置
  8. 前記信号発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号の間を複数回切り替えられあるいはホッピングされ、
    前記受信手段において、前記複数回切り替えられあるいはホッピングされた際の周波数差および/あるいは位相差、および/あるいは第1の測定信号と第2の測定信号との周波数差および/あるいは位相差、および/あるいは複数の測定信号間の周波数差および/あるいは位相差を求めることによって、前記同期確立・保持手段を設ける場合には同期確立誤差を算出し、あるいは前記同期確立・保持手段を設けない場合には前記発信手段の基準発振器と前記受信手段の基準発振器の周波数差によって生じる周波数シフトおよび/あるいは位相シフトを算出することによって、前記複数の測定信号の間の周波数差および/あるいは位相差の算出誤差を補正することを特徴とする請求項第1項から第7項のいずれかに該当する距離測定装置
  9. 前記信号発信手段において生成される同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号が変化部分と固定部分から構成され、前記信号受信手段において生成される同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の局発信号が変化部分と固定部分から構成され、少なくとも、前記信号発信手段で生成される測定信号の変化部分と前記信号受信手段で生成される局発信号の変化部分とが同一であり、あるいは相似であり、あるいは類似であることを特徴とする請求項第1項から第7項のいずれかに該当する距離測定装置
  10. 前記信号発信手段において同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号を生成するのに対応し、前記信号発信手段および/あるいは受信手段に接続した複数のアンテナあるいは送受波器を周期的に切替え、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離と方向を測定することを特徴とする請求項第1項から第7項のいずれかに該当する距離測定装置
  11. 前記信号発信手段および/あるいは信号受信手段において、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号を生成するために、特定の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはタイミングあるいはこれらの組み合わせを制御起点として複数の測定信号を生成し、あるいは制御起点を定めて複数の拡散符号を発生させあるいは複数の周波数間をホッピングさせあるいはチャープ変調しあるいは複数の周波数間を周波数シフトキーイングし、あるいは制御起点を定めて任意の変調信号あるいはベースバンド信号によって振幅変調しあるいは両側帯波変調しあるいは単側帯波変調することを特徴とする請求項第1項から第7項のいずれかに該当する距離測定装置
  12. 前記同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の測定信号を複数回繰り返して生成する際に、前記複数の測定信号に対応する制御起点の間隔が同一でありあるいは整数倍であり、あるいは前記制御起点の間隔で生成される前記複数の測定信号のサイクル数が整数倍でありあるいは同一であることを特徴とする請求項第1項から第11項のいずれかに該当する距離測定装置
  13. 前記制御起点が少なくとも周波数が異なる複数の測定信号のゼロクロス点あるいは特定点であり、かつ直前の測定信号のゼロクロス点あるいは特定点に同期して後続の測定信号を起動しあるいは生成を開始し、当該直前の測定信号から後続の測定信号への変化が継続的であり連続的に行われることを特徴とする請求項第12項に記載する距離測定装置
  14. 前記信号発信手段から発信される基準発振器に同期しあるいは直交した複数の測定信号がスペクトル拡散符号により拡散されている場合には、逆拡散し、あるいは逓倍して、前記複数の測定信号を再生することを特徴とする請求項第1項から第13項のいずれかに該当する距離測定装置
  15. 前記信号発信手段が同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の変調信号あるいはベースバンド信号により変調された超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信し、
    前記受信手段において、前記超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を受信して前記複数の変調信号あるいはベースバンド信号を復調し、当該復調した複数の変調信号あるいはベースバンド信号を、同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の局発信号とミキシングして周波数が共通な中間周波信号に変換することを特徴とする請求項第1項から第4項のいずれかに該当する距離測定装置
  16. 前記局発信号発振器あるいは同期発振器あるいはこれらの両方が、前記制御起点において、特定の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せから発振を開始し、あるいは特定の周波数あるいは位相点あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せにセットされあるいはリセットされあるいは切替えられ、あるいは特定の信号の周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せに同期させることを特徴とする請求項第1項から第15項のいずれかに該当する距離測定装置
  17. 前記局発信号発振器あるいは同期発振器あるいは拡散符号発振器あるいはこれらの組合せが、複数の測定信号間の位相差をデジタル信号として検出するためのデジタル位相比較器あるいはデジタル遅延ロックループと、前記デジタル信号によって周波数あるいは位相あるいは遅延時間あるいはこれらの組合せを制御できるデジタル制御発振器とを有し、前記位相比較器あるいは遅延ロックループに入力される複数の信号間の同期を確立し、前記同期を保持させることができることを特徴とする請求項第1項から第16項のいずれかに該当する距離測定装置
  18. 前記制御起点において、数値制御発振器の発振周波数および/あるいは発振位相を設定するレジスタをセットしあるいはリセットすることを特徴とする請求項第17項に記載の距離測定装置
  19. 前記位相・周波数検出器において、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出するために、前記中間周波信号あるいは前記変調信号あるいはベースバンド信号をアナログ・デジタル変換器によりデジタル信号に変換し、Sinのルックアップテーブルとして0、1、0、−1を単位とし、Cosinのルックアップテーブルとして1、0、−1、0を単位とし、前記デジタル信号との積和演算を行うことを特徴とする請求項第1項から第18項のいずれかに該当する距離測定装置
  20. 前記位相・周波数検出器において、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相を検出するために、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号をダイレクトコンバージョンしてI/Q信号を出力し、あるいはゼロビートをとることによってI/Q信号を出力し、当該I/Q信号をアナログ・デジタル変換器によりデジタル信号に変換することを特徴とする請求項第1項から第19項のいずれかに該当する距離測定装置
  21. 前記信号処理手段において、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の複数サイクルに渡る窓枠関数を設け、かつ/または前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号に対応したクロック信号発振器から出力されるクロック信号を分岐しあるいは分周しあるいは逓倍して基準となる複数のクロック信号を発生し、前記中間周波信号あるいは変調信号あるいはベースバンド信号の周波数および/あるいは位相をリアルタイムで演算することを特徴とする請求項第1項から第20項のいずれかに該当する距離測定装置
  22. 前記信号処理手段が、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離測定を複数回実施した結果を統計処理するための統計処理手段を有し、当該統計処理手段を用いて前記発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号の伝搬経路の分布状況、あるいはハイトパターンあるいはマルチパスの発生状況を推定し、前記推定結果から前記距離測定の精度を高めることを特徴とする請求項第1項から第21項のいずれかに該当する距離測定装置
  23. 前記統計処理手段において、特定の発信手段からの距離測定を複数回継続して実施し、あるいは複数のアンテナあるいは送受波器を切替えて距離測定を実施し、前記測定結果の分布とモデル化した距離測定の分布とを比較することで、前記伝搬経路の分布状況あるいはマルチパスの発生状況を推定することを特徴とする請求項第22項に記載の距離測定装置
  24. 前記統計処理手段において、特定の発信手段からの距離測定を複数回継続して実施し、および/あるいは特定の発信手段および/あるいは受信手段の個別のアンテナ毎に距離測定を実施し、比較的に距離を短く測定した結果を加重して平均しあるいは移動平均を求めることを特徴とする請求項第21項から第23項のいずれかに該当する距離測定装置
  25. 前記信号発信手段から発信される超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号が、同期信号および/あるいは前記信号発信手段を特定できる識別信号および/あるいは前記信号発信手段に関する情報を含むことを特徴とする請求項第1項から第21項のいずれかに該当する距離測定装置
  26. 前記信号発信手段から発信される複数の測定信号が、多重化されかつ/または時分割で発信されることを特徴とする請求項第1項から第21項のいずれかに該当する距離測定装置
  27. 前記信号発信手段と信号受信手段が異なる高さで設置され、前記高さの差分が既知であり、前記信号発信手段と信号受信手段との間の距離の測定結果から、前記信号発信手段と信号受信手段との間の水平方向の距離を求めることを特徴とする請求項第1項から第21項のいずれかに該当する距離測定装置
  28. 前記信号受信手段が複数のアンテナあるいは複数の送受波器と当該複数のアンテナあるいは複数の送受波器を切替えるための切替手段を有し、前記信号受信手段および/あるいは信号発信手段の方向、あるいは前記信号受信手段および/あるいは信号発信手段が向かっている方向、および/あるいは前記信号受信手段と信号発信手段との間の距離を検知することを特徴とする請求項第1項から第21項のいずれかに該当する距離測定装置
  29. 前記信号発信手段が携帯無線システムの基地局であり、前記信号受信手段が携帯無線システムの携帯端末であることを特徴とする請求項第1項から第28項のいずれかに該当する距離測定装置
  30. 前記信号受信手段が携帯無線システムの基地局であり、前記信号発信手段が携帯無線システムの携帯端末であることを特徴とする請求項第1項から第29項のいずれかに該当する距離測定装置
  31. 前記信号受信手段を測量システムの基準点あるいはトランジット側に固定して設置し、前記信号発信手段を測量点あるいはポール側に設置し、当該測量点あるいはポール側までの距離および当該測量点あるいはポール側の方向および/あるいは高さを測量することを特徴とする請求項第1項から第30項のいずれかに該当する距離測定装置
  32. 前記信号受信手段が間隔を置いて離散的に設置され、前記信号発信手段を移動体に装着し、あるいは移動体が携帯し、あるいは観測点に固定し、前記信号発信手段の位置あるいは位置の変化を標定することを特徴とする請求項第1項から第30項のいずれかに該当する距離測定装置
  33. 前記信号発信手段が間隔を置いて離散的に設置され、前記信号受信手段を移動体に装着し、あるいは移動体が携帯し、あるいは観測点に固定とし、当該信号受信手段の位置あるいは位置の変化を標定することを特徴とする請求項第1項から第30項のいずれかに該当する距離測定装置
  34. 前記信号発信手段および受信手段が同一あるいは異なる移動体に装着されあるいは移動体により携帯されることを特徴とする請求項第1項から第30項のいずれかに該当する距離測定装置
  35. 前記信号発信手段が信号受信手段を含み、自局以外の信号発信手段から発信される発信要求を受信することによって、前記同期しあるいは直交し少なくとも周波数が異なる複数の搬送波信号あるいは副搬送波信号を含む超音波信号あるいは高周波信号あるいは光信号を発信することを特徴とする請求項第1項から第34項のいずれかに該当する距離測定装置
  36. 前記信号発信手段から発信される複数の信号間の周波数の変化あるいはチップレートの変化を小さな変化から大きな変化まで段階的に切替えることによって、前記信号受信手段で受信する複数の信号から、長いレンジから短いレンジまで段階的に切替えて距離を測定することを特徴とする請求項第1項から第35項のいずれかに該当する距離測定装置
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