JP2007008290A - サンシェード装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 車両ウインドウ側に組み込まれ車両ウインドウのバイザー(ひさし)として機能すると共に1つのシートにより斜辺部を有するドアウインドウを隙間なく遮蔽可能なサンシェード装置を提供する。
【解決手段】 上枠3bに対して傾斜する後枠3cを備えた車両の窓枠3に装着されるサンシェード装置Sで、上枠3bに沿って配設されるロールシェード部22と、ロールシェード部22に巻き取られるシート41と、シート41の自由端に取り付けた棒状部材Rと、棒状部材Rをスライダー35A,35Bを介して引っ張ることによりシート41を展張・収納する引き出し手段10と、を備える。棒状部材Rはガイドパイプ42,スライドシャフト43,ロッド44,を連結してなり、シート41を収納したときに上枠3b及び後枠3cに沿った屈曲状態となり、シート41を展張したときに窓枠3の下端に沿って直線形状を維持している。
【選択図】 図1

Description

本発明は窓枠部に収納したシートを引き出し手段により展張して車両ウインドウを覆い、展張したシートを巻き取って収納するサンシェード装置に関する。
従来、車両ウインドウから車室内に差し込む太陽光を遮って、太陽光による眩しさを防ぐために、サンシェードをウインドウ内側に立てかけたり、吸盤等でウインドウに取り付けたりしていた。しかし、従来の別物のサンシェードは、不使用時には収納する場所が必要となって不便であるうえ外観も良くない。
このような不都合を解消するための技術として、車両内へ組込んだ電動式のサンシェード装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のサンシェード装置では、日除けシートを巻き取る巻取りシャフト,日除けシートをドアウインドウ側へ繰り出すための駆動ユニット等が内部ドアライナ内に配設されている。そして、ドアウインドウの前後の窓縁には、それぞれ内部トリムに覆われて上下方向に延びる案内レールが設けられており、日除けシートの自由端に接続された引出しロッドの両端が、この案内レールに案内され上下に移動可能となっている。引出しロッドは、駆動ユニットによって駆動される可撓性を有するスラスト部材によって案内レールを案内されるように構成されている。
このような特許文献1のサンシェード装置によれば、駆動ユニットを電動で駆動することによってスラスト部材を送り出して、引出しロッドを上下動させることができる。これにより、日除けシートでドアウインドウを覆って、ドアウインドウから車室内に差し込む太陽光を遮り眩しさを防ぐことができる。
吸盤等によってドアウインドウに取り付けるサンシェードでは、不使用時に収納する場所を確保する必要があるが、特許文献1のサンシェード装置では不使用時には日除けシートが内部ドアライナ内の巻取りシャフトに巻き取られているので収納場所を確保する必要がないうえ外観も良好となる。
特開2003−182358号公報(第4−7頁、図1−4)
しかしながら、特許文献1のサンシェード装置は、下側から上側へ日除けシートを繰り出していく構成なので、バイザー(ひさし)の役目を果たすことはできず、ドアウインドウの上部からの太陽光を遮るには、日除けシートをドアウインドウのかなり上方まで繰り出す必要があった。そしてこのときには、当然、ドアウインドウの下方部分は日除けシートに覆われてしまうので、ドアウインドウを通して外部への視認性を良好に確保することはできなかった。
また、特許文献1のサンシェード装置は、1つの日除けシートでドアウインドウを完全に隙間なく覆うことができず、長方形部分と三角形部分を覆う2つのパーツに日除けシートを分割して取り付けることによってドアウインドウ全体を覆うように構成されていた。従って、構成部品が多く、高コストになるという問題点があった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、車両ウインドウ側に組み込むことが可能であり、車両ウインドウの上から下に向かって必要量だけシートを展張させることが可能なサンシェード装置を提供することにある。また、ドアウインドウ全体を隙間なく覆うことが可能なサンシェード装置を提供することにある。
前記課題は、本発明によれば、底辺部の幅が上辺部の幅よりも広い車両ウインドウ枠に装着されるサンシェード装置であって、車両ウインドウ枠の上辺部に沿って配設されるロールシェード部と、該ロールシェード部から展張され該ロールシェード部に収納される伸縮可能なシートと、該シートの自由端に沿って取り付けられた棒状部材と、該棒状部材の両端部をそれぞれ車両ウインドウ枠の側辺部に沿って移動させることにより前記シートを展張させる展張手段と、を備え、前記棒状部材は、屈曲可能な屈曲部と伸縮可能な伸縮部とを有し、車両ウインドウ枠の上端に移動したときに前記屈曲部が屈曲されて車両ウインドウ枠の上辺部と該上辺部の一端から傾斜して延出される側辺部に沿った形状となり、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに直線状となり前記伸縮部のさらなる伸長が規制されることにより解決される。
このように、本発明のサンシェード装置は、車両ウインドウ枠(窓枠)の上部側にシートを巻き取るロールシェード部が配設され、シートはロールシェード部から窓枠によって囲まれる開口部の下側へ向けて展張されるので、開口部を上側からシートによって覆っていくことが可能である。これにより、本発明のサンシェード装置は、バイザー(ひさし)としての機能を果たすことができる。つまり、サンシェード装置を作動させて窓枠上部をシートで覆って太陽光を遮ると共に、窓枠下部をシートで覆わない状態とすることができる。また、本発明のサンシェード装置は、車両本体ではなく、ドア側に配設されるので、カーテンシールドエアバッグが作動する際の邪魔にならず、安全性を確保することができる。
また、本発明では、シートが伸縮性を有するので、シートの自由端を拘束する棒状部材の伸縮に追従することができる。従って、棒状部材と共に窓枠の幅の変化に追従することができ、複雑な形状の開口部を遮蔽することができる。
また、本発明では、シートの自由端を拘束する棒状部材が屈曲可能な屈曲部と伸縮可能な伸縮部とを有する。従って、不使用時にシートを上辺部のロールシェード部で巻き取ったときに、車両ウインドウ枠の上端に移動した棒状部材を車両ウインドウ枠の上辺部と側辺部に沿った屈曲形状とすることができる。このため、不使用時にシートが邪魔になることがない。一方、この棒状部材は、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに直線状となりさらなる伸長が規制される。従って、展張状態において車両ウインドウ枠の下端とシートの自由端との間に隙間が発生しない。つまり、車両ウインドウを隙間なく遮蔽することができる。
また、本発明において、前記伸縮部は中空状のパイプと該パイプにスライド可能に挿入されたシャフトからなり、前記屈曲部は前記伸縮部の一端に回動可能に連結されたロッドからなり、前記パイプには前記シャフトが挿入された側の端部に他の部位の内周面よりも縮径された内周面を有する小径部が形成され、前記シャフトには前記パイプに挿入された先端部に前記小径部の内周面よりも拡径された外周面を有する大径部が形成され、前記棒状部材は、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに前記小径部と前記大径部とが当接して前記パイプから引き出される方向への前記シャフトの移動が規制されることにより前記伸縮部のさらなる伸長が規制され、前記棒状部材は、車両ウインドウ枠の上端に移動したときに前記ロッドが車両ウインドウ枠の側辺部に沿って傾斜するように回動されるようにすると好適である。
このように、パイプと、パイプの長さ方向に沿ってスライドするシャフトと、によって伸縮部を構成することができる。また、シャフトとパイプからなる伸縮部の端部にロッドを回動可能に連結することにより、この回動軸を屈曲点として屈曲可能な屈曲部を構成することができる。
また、パイプとシャフトにそれぞれ小径部と大径部を形成し、棒状部材が車両ウインドウ枠の下端に移動したときにパイプの小径部がシャフトの大径部に当接し、シャフトをさらにパイプから引き出す方向へ移動させることが不可能となるように構成したので、車両ウインドウ枠の下端において、シャフトとパイプからなる伸縮部のさらなる最長が規制された状態となる。このように構成すると、車両ウインドウ枠の下端においてロッドのシャフトまたはパイプに対する回動が不能となる。すなわち、棒状部材が屈曲不能となり、確実に直線状態となって車両ウインドウ枠の下端とシートの自由端との間に隙間が発生しない状態となる。
また、前記ロッドが車両ウインドウ枠の側辺部に沿って傾斜するように回動されることにより、棒状部材を車両ウインドウ枠の上辺部と側辺部沿った屈曲形状とすることができる。従って、不使用時に邪魔にならない位置までシートを収納することができる。
また、前記ロッドは前記シャフトの一端に回動可能に連結され、前記ロッドの前記パイプ側の先端面は、前記パイプの前記ロッド側の先端面と当接可能に構成されると共に、前記ロッドと前記シャフトが一直線状となった状態において車両ウインドウの下端側を向く傾斜面をなすように形成されていると好適である。
このように、ロッドをシャフトの端部に連結すると、シャフトをパイプ内に挿入することによりパイプとロッドの端面同士が当接される。そして、ロッド側の当接面は、ロッドとシャフトが直線状となっているときに車両ウインドウの下端側を向く傾斜面とされている。このように構成されていると、傾斜面にパイプの先端が当接した状態でさらに棒状部材を長さ方向に圧縮する力を加えると、傾斜面の傾斜に沿ってロッドの先端を車両ウインドウの上端方向に移動させる力が働く。
つまり、上端側が幅狭な車両ウインドウの側辺に沿って移動するように棒状部材の両端が拘束されていると、棒状部材の上方への移動により棒状部材の軸方向に圧縮力が加えられるが、本発明ではこのときにロッドに対して上方に向かって回動させる力が作用し、棒状部材がスムーズに屈曲開始する。従って、棒状部材の車両ウインドウ上方への収納がスムーズに行われ、シートをスムーズに巻き取ることができる。
また、本発明において、前記棒状部材は前記シャフトを前記パイプ側へ付勢する付勢部材を備え、該付勢部材の付勢力は前記シートの張力に基づく前記ロッドの回動を不能とするように設定されていると好適である。
本発明において、棒状部材は、両端が車両ウインドウの側辺に沿って移動するように拘束されているために、ロッドを回動させて棒状部材を屈曲させるためには、ロッドの回動と同時に付勢力に逆らってシャフトをスライドさせなければならない。つまり、シャフトをパイプ側へ付勢する付勢力に基づき、伸縮性のあるシートの張力に基づくロッドの回動を不能とすることができる。このようにすると、棒状部材の屈曲によってシートの遮蔽範囲に隙間が発生することがない。従って、車両ウインドウを隙間なく遮蔽することができる。
本発明によれば、シートの自由端に取り付けられた棒状部材の両端部をそれぞれ車両ウインドウ枠の側辺部に沿って移動させることによりシートを展張させる。また、シートの自由端を拘束する棒状部材が屈曲部と伸縮部とを有する。このような構成において、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに棒状部材が直線状となり伸縮部のさらなる伸長が規制される。従って、車両ウインドウ枠の下端とシートの自由端との間に隙間が発生せず、車両ウインドウを隙間なく遮蔽することができる。また、このような構成において、不使用時にシートを上辺部のロールシェード部で巻き取ったときに、車両ウインドウ枠の上端に移動した棒状部材を車両ウインドウ枠の上辺部と側辺部に沿った形状とすることができる。このため、不使用時に邪魔にならない位置までシートを収納することができる。
また、上側からシートを引き出して開口部を上側から下側へ覆っていくことができるので、車両ウインドウのバイザー(ひさし)としての機能を果たすことができる。
また、本発明によれば、パイプと、パイプの長さ方向に沿ってスライドするシャフトと、シャフトとパイプからなる伸縮部の端部に回動可能にロッドを連結する。そして、棒状部材が車両ウインドウ枠の下端に移動したときにパイプの小径部がシャフトの大径部に当接する。これにより、パイプから引き出される方向へのシャフトの移動が規制されて伸縮部のさらなる伸長が規制され、ロッドのシャフトに対する回動が不能となって棒状部材を確実に直線状態にすることができる。
また、本発明によれば、ロッドをシャフトの端部に連結した構成において、シャフトをパイプ内に挿入することによりガイドパイプとロッドの端面同士が当接される。そして、ロッド側の当接面を、ロッドとスライドシャフトが直線状となっているときに車両ウインドウの下端側を向く傾斜面とする。これにより、棒状部材に圧縮力が働いたときには傾斜面の傾斜に沿ってロッドの先端が車両ウインドウの上端方向に移動し、ロッドが上方に向かって回動される。従って、棒状部材をスムーズに屈曲開始させることができる。
また、スライドシャフトをガイドパイプ側へ付勢する付勢部材を設けてシートの張力に基づくロッドの回動を不能とするように付勢力を設定する。これにより、棒状部材の屈曲によってシートの遮蔽範囲に隙間が発生せず、車両ウインドウを隙間なく遮蔽することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。図1〜図13は本発明の一実施形態に係るものであり、図1はサンシェード装置の全体構成を示す説明図、図2は引き出し手段の要部拡大図、図3及び図4はロールシェード部の説明図、図5はシート部(収納状態)の説明図、図6は図5の要部拡大図、図7はシート部(一部展張状態)の説明図、図8は図7の要部拡大図、図9はシート部(展張状態)の説明図、図10は図9の要部拡大図、図11は棒状部材の断面図、図12、図13は棒状部材の説明図である。また、図14は比較例のサンシェード装置による遮蔽状態を示す説明図である。
本実施形態は、本発明のサンシェード装置S(以下「装置S」という)を車両の後席ドア1(以下「ドア1」という)に適用したものである。
図1は、右側のドア1を車内側から見た説明図であって、一部を切り欠いて表わしたものである。ドア1は、ドアパネル2の車内側にドアトリム4が取り付けられて構成されている。このドアパネル2の上側には、前枠(略垂直部)3a,上枠(上辺部)3bおよび後枠(傾斜部)3cを有する窓枠3が形成されている。ドア1には、窓枠3とドアパネル2によって開口部2aが形成されており、開口部2aには、ウインドウガラス6が不図示の駆動装置によって開口部2aを塞ぐように上下動可能に配設されている。
また、窓枠3の車内側にはトリム部材5が取り付けられている。このトリム部材5には、後述するスライダー35A,35Bのシート取付部35b(図6参照)を通過させるためのスリットが開口部2aに沿って形成されている。なお、トリム部材5とドアトリム4が一体に形成されていてもよい。
本例では、窓枠3の開口部2aは台形状であり、上側の幅が下側よりも狭くなっている。この窓枠3は、前枠3aがドアパネル2本体側から略垂直方向に立ち上がり、後枠3cが所定の傾斜をもって立ち上がるように形成されている。なお、後枠3cと上枠3bとの連結部分は、所定の曲率によって丸みを帯びた形状となっている。
本例の装置Sは、上述のようなドア1に配設されるものであり、ドア1の開口部2aを遮蔽するために展張されるシート41を備えたシート部40と、シート41を展張方向に引き出すための引き出し手段10と、シート41の左右の端部をそれぞれ前枠3aと後枠3cに沿って案内するためのガイド部30A、30Bと、シート41を巻き取るためのロールシェード機構部20と、を主要構成要素としている。なお、本例の引き出し手段10とガイド部30A、30Bが本発明の展張手段に相当する。
引き出し手段10は、図2に示すように、電動モータ11aと減速機構部11bを有するモータ部11と、モータ部11の出力軸に取り付けられた出力歯車12と、出力歯車12と噛合するように設けられた伝達部材としてのスパイラルケーブル14A,14Bと、スパイラルケーブル14A,14Bがそれぞれ内部を摺動するように設けられた中空状のケーブルパイプ15A,15Bと、ケーブルパイプ15A,15Bを一体に保持するためのケーブルパイプホルダ13と、を備えている。電動モータ11aとしては、DCモータ,ブラシレスモータ,超音波モータ等の各種のモータを適用することが可能である。
スパイラルケーブル14A,14Bとして用いられているケーブルは、コイル状のケーブル14aと、ケーブル14a内に挿入されたフレキシブルケーブル14bによって構成されている。
引き出し手段10は、図1に示すように、その主要部分がドアトリム4とドアパネル2との間に配設されている。一方、スパイラルケーブル14A,14Bの一端は、それぞれ、前枠3a,後枠3cとトリム部材5との間に配設された後述するガイドレール31A,31Bの案内溝に配設されている(図5参照)。
ケーブルパイプ15A,15Bは、その一端側がそれぞれ前枠3a,後枠3cの下端部に配設され、その下方において折り曲げられて後方(右方向)または前方(左方向)へ方向転換されている。この2本のケーブルパイプ15A,15Bは窓枠3の下方の所定位置で略平行となり、略平行となった部位がケーブルパイプホルダ13によって保持されている。また、ケーブルパイプ15A,15Bの他端側はケーブルパイプホルダ13の下方に配設されている。
ケーブルパイプ15A,15Bは、図2に示すように、ケーブルパイプホルダ13の内部において長さ方向に一部切断されており、その切断部分にスパイラルケーブル14A,14Bが露出している。スパイラルケーブル14A,14Bは、この露出部分において出力歯車12と噛合する。このような構成により、スパイラルケーブル14A,14Bと出力歯車12はラック・ピニオンのように機能する。すなわち、出力歯車12の歯とスパイラルケーブル14A,14Bのコイル状のケーブル14aとが噛合する。そして、モータ部11が作動して出力歯車12が正逆いずれかに回転すると、これに伴い各スパイラルケーブル14A,14Bはケーブルパイプ15A,15B内を左右反対方向へ送り出される。また、スパイラルケーブル14A,14Bは、フレキシブルケーブル14bにコイル状のケーブル14aが巻きつけられて形成されているので可撓性を有しており、モータ部11によって駆動されたとき、湾曲部を有するケーブルパイプ15A,15Bの形状に追随してケーブルパイプ15A,15Bの内部を移動することができる。
なお、本例では、モータ部11に下降,上昇等の操作ポジションを備えた操作スイッチ(不図示)が接続されており、乗員が操作スイッチを上昇位置または下降位置に操作することにより、モータ部11に電流が流れて装置Sが作動する。すなわち、操作スイッチからの操作信号等に基づいて、制御部(不図示)がモータ部11を正逆回転させるための駆動信号を出力する。
ロールシェード機構部20は、シート41を巻き取るためのものであって、図1に示すように、上枠3bに配設されシート41の基端部が取り付けられるロールシェード部22と、ロールシェード部22の両端部に配設されてロールシェード部22の回動を支持するロールシェード保持部26A,26Bと、を主要構成要素としている。
ロールシェード部22は、上枠3bに沿って直線状に配設されている。なお、後枠3c側が僅かに湾曲していてもよい。また、ロールシェード部22は、車両の走行中に支障がないように上枠3bとこれを覆うトリム部材5との間に配設されている。トリム部材5には、開口部2aの内側に向けてスリットが形成され、シート41は、このスリットを通してロールシェード部22から繰り出され開口部2aを覆うことができる。
図3、図4に示すように、ロールシェード部22は、上枠3bに沿って配置されるセンタシャフト22aと、センタシャフト22aの左右いずれかの一端に一端部が固定されてセンタシャフト22aに配設されたコイルスプリング22bと、センタシャフト22aの他端側に回動可能に配設されコイルスプリング22bの他端部が固定された円筒形状のスプリングホルダ22cと、センタシャフト22aおよびコイルスプリング22bを覆うように配設された円筒形状の回転ロッド22dとを備えて構成されている。
センタシャフト22aは、両端部がロールシェード保持部26A,26Bにそれぞれ取り付けられ固定されている。ロールシェード保持部26A,26Bは上枠3bに配設され、回転ロッド22dが回動するときにその外周と周接してぶれるのを防止している。
回転ロッド22dは、センタシャフト22aを回動軸としてセンタシャフト22aの周りを回動可能となっており、例えば、合成樹脂等のセンタロッド25をジョイント24によって連結し、両端にサイドロッド23を連結して構成されている。例えば、センタロッド25の両端およびサイドロッド23の一端に係合突起を形成する。また、ジョイント24の両端に係合凹部を形成する。このようにすると、サイドロッド23及びセンタロッド25の係合突起をジョイント24の係合凹部に係合して互いに連結することができる。
なお、係合突起と係合凹部が空間の余裕(遊び)を持たせて組み付けられるようにすれば、回転ロッド22dが可撓性を有するものとなり、上枠3bが湾曲していればその湾曲形状に沿って配設することができる。そして、湾曲した形状に沿った状態を維持したまま回動することができる。
スプリングホルダ22cは、内部にコイルスプリング22bが配設されセンタシャフト22aが挿入されている。コイルスプリング22bは、シート41を巻き取る方向に回転力が掛かるようにねじられた状態で配設され、一端側がスプリングホルダ22cに固定され他端側がセンタシャフト22aに固定されている。従って、回転ロッド22dは、このコイルスプリング22bによって、常時、巻取り方向に回転力を受ける。
シート41を展張させた状態において、コイルスプリング22bは回転ロッド22dを介してシート41に収納する方向のテンションを与える。これにより、シート41を収納する時に収納がスムーズになる。
ガイド部30Aは、図1に示すように、ガイドレール31Aと、このガイドレール31Aに設けられた案内溝に摺動可能に案内されるスライダー35Aと、を備えている。同様に、ガイド部30Bは、ガイドレール31Bと、このガイドレール31Aに設けられた案内溝に摺動可能に案内されるスライダー35Bと、を備えている。
ガイドレール31A,31Bは、ウインドウガラス6側にスリット状に開口するように案内溝が形成された断面略C字形状の部材である。ガイドレール31Aは前枠3aとトリム部材5との間に配設されており、ガイドレール31Bは後枠3cとトリム部材5との間に配設されている。また、ガイドレール31A,31Bの下端部は、それぞれ、前枠3a,後枠3cの下端部においてケーブルパイプ15A,15Bに連結されている。本例では、開口部2aが台形状となっているため、2本のガイドレール31A,31Bの間隔は下側ほど広がるようになっている。
スライダー35A,35Bは、それぞれ、断面略半円形状のスライド部35aとスライド部35aと一体に形成されたシート取付部35bを有して形成されている(図1、図6参照)。スライダー35A,35Bは、このシート取付部35bにおいて、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rの左右の端部にそれぞれ連結されている。また、スライダー35A,35Bは、このスライド部35aが、ガイドレール31A,31Bの案内溝に摺動可能に保持されており、その一端にはスパイラルケーブル14A,14Bの端部がそれぞれ連結されている。そして、スパイラルケーブル14A,14Bは、ガイドレール31A,31Bおよびケーブルパイプ15A,15Bを通ってモータ部11まで導かれている。
このような構成により、スライダー35A,35Bは、スパイラルケーブル14A,14Bが送り出されまたは引き込まれるのに伴ってガイドレール31A,31B内を摺動し、前枠3a,後枠3cに沿って上下方向に案内される。これにより、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rが上下動される。
シート部40は、シート41と、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rとを備えている。この棒状部材Rは、所定条件のもとで伸縮可能かつ折れ曲がり可能に構成されている。また、シート41の基端部は上述したロールシェード機構部20に取り付けられている。
本例の装置Sについて、図5はシート41が巻き取られて開口部2aの上部に収納された収納状態、図7はシート41が開口部2aの一部を覆うように展張された状態、図9は開口部2aを完全に遮蔽するまでシート41を展張した状態を示している。この図6、図8、図10はそれぞれ図5、図7、図9の点線で囲んだ部分の要部拡大図である。
本例では、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rを介してシート41の自由端が下方に引っ張られて展張される。棒状部材Rは、シート41が窓枠3(図1参照)に沿って収納された収納状態において図5、図6に示すように屈曲状態となり、シート41の展張に伴って屈曲状態から図7、図8に示す直線状態に変位する。そして、シート41がさらに展張されるのに伴って直線状態を保ったまま長さが伸長され、図9、図10に示す完全遮蔽状態において直線状態で最大長さとなっている。
シート41は、所定の透過率を有するシート素材(生地)を開口部2aの形状に合わせて裁断して形成されている。本例では、幅方向および展張・収納方向に伸縮性のあるシート素材が用いられている。このようなシート素材は、例えば、幅方向および展張・収納方向に織り込まれる糸状線素材として伸縮可能なものを使用することにより形成することができる。また、糸状線素材自体にはそれほど伸縮性はなくても、織り方によって幅方向および展張・収納方向に伸縮性を有するように形成することができる。従って、展張時に車両ウインドウの幅に合わせた棒状部材の伸縮や屈曲に追従して伸縮することができる。また、しわやよれの発生を低減して、見栄えをよくすることができる。
棒状部材Rは、図5〜図10に示すように、中空状のガイドパイプ42と、一端がガイドパイプ42の内部に挿入されたスライドシャフト43と、スライドシャフト43の他端側に一端が回動可能に連結されたロッド44と、を備えている。棒状部材Rの両端すなわちガイドパイプ42とロッド44の端部には、上記スライダー35A,35Bのスライド部35aがそれぞれ回動可能に連結されている。
本例のガイドパイプ42,スライドシャフト43,ロッド44,の3つの部材を連結した棒状部材Rは、ガイドパイプ42内をスライドシャフト43が進退動することにより長さが伸縮可能とされており、かつ、スライドシャフト43とロッド44の連結部において屈曲自在とされている。
ガイドパイプ42は直線形状を有する中空状の部材であり、開口部2aの上枠3b側の内法寸法と略同一かそれ以下の長さに形成されている。このガイドパイプ42は、一端をシート41の前枠3a側の端部に位置合わせしてシート41に固定されている。また、ガイドパイプ42の他端にはスライドシャフト43の一端が挿入されている。スライドシャフト43はガイドパイプ42の内径よりも小さい外径寸法を有する直線形状の部材であり、ガイドパイプ42の長さ方向に進退動可能とされている。すなわち、棒状部材Rは、スライドシャフト43がガイドパイプ42の内部に挿入されることにより長さが短縮され、外部に突出されることにより長さが伸長される。
図11〜図13に示すように、ガイドパイプ42には、スライドシャフト43が挿入される側の端部に他の部位よりも内周面の径寸法が小さい小径部42aが設けられている。また、スライドシャフト43には、ガイドパイプ42内に挿入した先端に、小径部42aの内周面の径寸法よりも外周面の径寸法が大きい大径部43aが設けられている。
このように小径部42aと大径部43aが設けられていると、図11(c)に示すように小径部42aが大径部43aに当接することによりスライドシャフト43がそれ以上ガイドパイプ42から引き出せなくなる。つまり、小径部42aが大径部43aに当接したときに棒状部材Rの長さが最長となる。そして、本例では図9、図10に示す完全遮蔽状態において小径部42aが大径部43aに当接された状態となっている。
ロッド44は、ガイドパイプ42と略同一の径寸法を有する中空状の部材であり、一端にスライドシャフト43の他端が挿入され回動軸44aにより回動可能に軸着されている。すなわち、ロッド44とスライドシャフト43は、この回動軸を屈曲点として屈曲可能に連結されている。また、スライドシャフト43をガイドパイプ42内に挿入していくと、図11(b)の状態を経由して、図11(a)に示すようにロッド44の端面がガイドパイプ42の端面と当接してそれ以上挿入できない状態となる。このとき、棒状部材Rは直線状態で最短長さとなっている。
また、本例では、ガイドパイプ42の端面とロッド44の端面は略同一の傾きを有する傾斜面をなすように形成されている。すなわち、ロッド44の端面である傾斜面44bが開口部2aの下端側を向いた下向きの傾斜面とされ、ガイドパイプ42側の傾斜面42bが開口部2aの上枠3b側を向いた上向きの傾斜面とされている。また、図12に示すように、ロッド44には、スライドシャフト43が回動軸44aを回動中心として下方に回動可能となるように、下端側に切り欠き44cが形成されている。すなわち、傾斜面44bの下端部分は一部切り欠かれている。
このように当接面が傾斜したテーパー面となっていると、図12(a)の矢印Aの方向へガイドパイプ42がスライドして図12(b)に示すようにロッド44とガイドパイプ42が当接した状態となり、さらに棒状部材Rを長さ方向に圧縮する力が加えられると、それに基づき、ロッド44の先端を、傾斜面44bの傾斜方向に沿って矢印B方向へスライドする方向に移動させる力が働く。つまり、図8に示すように、ロッド44をスライダー35Bとの連結部を回動軸として矢印Cの方向へ回動させる力が働く。
本例においてシート41を収納するときには、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rは、スライダー35A,35Bを図8に示す矢印D方向に移動させることにより図8、図11(a)、図12(b)に示すようにロッド44とガイドパイプ42が当接した状態となる。そして、さらにスライダー35A,35Bを上方に移動させると、上方ほどガイドパイプ間の距離が狭まっているので傾斜面44b、傾斜面42b間に圧縮力が働く。これによりロッド44の先端を上方に移動させ、ロッド44を上方に向かって回動させる力が働く。従って、棒状部材がスムーズに屈曲開始される。そして、図5、図6に示すようにガイドパイプ42とロッド44がそれぞれ上枠3bと後枠3cに沿った屈曲状態となるまで屈曲され、シート41を開口部2aの上部に収納することができる。
以上のように、本例では、ロッド44とガイドパイプ42の当接面を傾斜面とすることにより、ロッド44とガイドパイプ42が当接した状態でスライダー35A,35Bをさらに上方へ引っ張り上げたときに、棒状部材Rがスムーズに上方へ屈曲開始するように構成されている。
また、本例では、図13(a)に示すように、一端がガイドパイプ42の内周面の所定位置に固定され他端がスライドシャフト43の大径部43aに固定されたばね部材45を設けている。つまり、ばね部材45は、スライドシャフト43を常時ガイドパイプ42側に引っ張る付勢力を与えるように取り付けられている。また、図13(b)に示すように、ばね部材45の一端を大径部43aに固定し、他端を小径部42aに固定しても良い。なお、付勢部材としてコイルばね以外にも種々の弾性部材を用いることができる。
本例では、シート41は伸縮可能なシート素材を用いており、ロールシェード機構部20によって常時巻き取り方向に付勢されている。従って、ロールシェード機構部20から引き出されたシート41は常時張力が掛かっている。これにより、棒状部材Rは、シート41の張力によってシートに固定された各部位が常にシート41側に引っ張られている。
図14は比較例のサンシェード装置S1を示す図である。比較例のサンシェード装置S1は、ばね部材45の付勢力が働いておらずスライドシャフト43が抵抗なくガイドパイプ42内から引き出し可能とされている。このような構成において、比較例の棒状部材R1は、シート41の展張力によって図14に示すように容易にシート41側に屈曲されてしまう。すなわち、スライドシャフト43がガイドパイプ42内から抵抗なく引っ張り出されると共にロッド44が抵抗なく上方に回動されることにより、棒状部材R1が容易に上方に屈曲されてしまう。そして、この屈曲部の下側にシート41によって遮蔽されない部位(図14に示す領域E)が発生してしまう。
しかし、本例では、ばね部材45によってスライドシャフト43を常時ガイドパイプ42側に引っ張る付勢力を与えている。そして、ばね部材45は、この付勢力がシート41の張力に対抗して棒状部材Rが図14のように折れ曲がらないようにすることが可能な大きさとなるようにばね係数が設定されている。以上のような構成により、本例では、ロッド44とガイドパイプ42が当接していない状態におけるシート41の展張力による棒状部材Rの屈曲が防止されている。
また、本例では、図9、図10に示す完全遮蔽状態において、図11(c)に示すように小径部42aが大径部43aに当接することによりスライドシャフト43がそれ以上ガイドパイプ42から引き出せなくなるように寸法設定されている。このように、完全遮蔽状態においてスライドシャフト43が最大限引き出されてしまっていて棒状部材Rをこれ以上伸長させることが不可能となっていれば、ロッド44を上方に回動させることができないので棒状部材Rは屈曲不可能となる。従って、図14に示すようにシート41の下端と窓枠との間に隙間が発生することがなく、開口部2aを隙間なく遮蔽することができる。
次に、本例の装置Sの動作の流れを説明する。
上述したように、図5、図6に示す収納状態では、スパイラルケーブル14A,14Bに連結されたスライダー35A,35Bは、ガイドレール31A,31Bの上端(収納側停止位置)まで移動した状態となっている。このとき、スライダー35A,35Bは、ガイドレール31A,31Bの上端部に取り付けられた不図示のストッパー部材と当接した状態となっている。そして、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rは、上枠3bと後枠3cに沿うように屈曲された屈曲状態となっており、シート41は開口部2aの上部に収納されている。
この状態から不図示の操作スイッチを展張側に操作すると、引き出し手段10のモータ部11が正方向に回転する。モータ部11が正回転すると、スパイラルケーブル14A,14Bが送り出され、スパイラルケーブル14A,14Bの先端部に連結されたスライダー35A,35Bがガイドレール31A,31Bに沿って下方へ移動する。すなわち、スライダー35A,35Bは台形状の開口部2aの前枠3a,後枠3cに沿って下方に案内され、これに伴ってスライダー35A,35B間の幅方向の距離が増大される。棒状部材Rはスライダー35A,35Bと共に下方へ移動し、このときシート41の自由端を下方に引っ張って開口部2aの上から下へ向かって展張しつつ、屈曲状態から図7、図8に示す直線状態に変位する。このときシート41は開口部2aの上部に一部展張された状態となっている。
さらに展張操作を継続してスライダー35A,35Bと共に棒状部材Rを下方へ移動させると、スライダー35A,35Bが幅方向に離間されるのに伴ってガイドパイプ42内に挿入されていたスライドシャフト43が外部に引き出されて棒状部材Rの長さが伸長される。このとき、ばね部材45の付勢力によってスライドシャフト43がガイドパイプ42側へ付勢されているので、シート41の張力程度では棒状部材Rが上方に屈曲されることがなく、安定的にシート41を展張することができる。
そして、スライダー35A,35Bがガイドレール31A,31Bの下端部(展張側停止位置)まで移動すると、スライダー35A,35Bはガイドレール31A,31Bの下端部に取り付けられた不図示のストッパー部材と当接し、さらなる下方への移動が規制されて展張が完了する。このとき、図9、図10に示すようにシート41は開口部2aの下端を完全に覆うように展張され棒状部材Rは最長長さまで伸長されている。このとき、棒状部材Rはガイドパイプ42の小径部42aがスライドシャフト43の大径部43aに当接してスライドシャフト43がこれ以上引き出し不可能となっている。つまり、ロッド44を回動させて棒状部材Rを屈曲させることができない状態となっている。従って、開口部2aの下端側の窓枠と棒状部材Rとの間に隙間が発生せず、開口部2aが隙間なく遮蔽される。
次に、遮蔽状態から操作スイッチを収納側に操作すると、モータ部11が展張時とは逆方向に回転する。これによりスパイラルケーブル14A,14Bが展張時とは逆方向に送り出され、スパイラルケーブル14A,14Bの先端部に連結されたスライダー35A,35Bがガイドレール31A,31Bに沿って上方へ移動する。棒状部材Rは、展張時とは逆の過程により、シート41の自由端と共に開口部2aの下から上へ向かって移動する。シート41は、ロールシェード機構部20の回転ロッド22dに与えられた回転力により巻き取られて収納される。これに伴い、棒状部材Rは、ガイドパイプ42内にスライドシャフト43が徐々に挿入されて長さが短縮され、ロッド44とガイドパイプ42の端面同士(傾斜面44b、傾斜面42b)が当接する。そして、両端のスライダー35A,35Bが上方へ移動すると、スムーズに屈曲開始する。そして、スライダー35A,35Bがガイドレール31A,31Bの上端(収納側停止位置)まで移動するとストッパー部材により停止し、上述した収納状態となる。
以上のように、本例の装置Sでは、シート41の自由端に取り付けられた棒状部材Rを引っ張ってシート41を展張・収納する。そして、本例の棒状部材Rの両端が取り付けられたスライダー35A,35Bは、台形状の開口部2aの前枠3a,後枠3cに沿って上下方向に案内されるのに伴い、スライダー35A,35B間の距離が変化する。
しかし、本例では、伸縮可能なシート素材が用いられているので、スライダー35A,35B間の寸法変化に応じてシート41が伸縮する。また、本例では、シート41を開口部2aの下端まで展張すると、棒状部材Rが最長長さまで伸長され、折れ曲がり難い直線状態となる。これにより、開口部2aの下端側の窓枠と棒状部材Rとの間に隙間が発生せず、開口部2aを隙間なく遮蔽することができる。一方、シート41が最も上方まで収納されるときには、棒状部材Rが上枠3b,後枠3cの形状に沿った折れ曲がり形状となる。これにより、シート41を、巻き取り残しがないように上枠3b,前枠3aの形状に沿って収納することができる。
また、本例の装置Sでは、窓枠3の上枠3bに沿ってロールシェード部22が配設されているので、シート41は開口部2aを上側から覆っていくことができ、バイザー(ひさし)としての機能を提供することができる。このように、本例の装置Sはバイザー(ひさし)およびシェードとしての両機能を果たすことができる。また、太陽光の車室内への差し込みを防いで車室内の温度上昇を抑制することできる。
乗員は、ウインドウガラス6を下げて窓を開けた状態でシート41を下げることにより、本例の装置Sを虫除けとして使用することもできる。また、シート41を所定位置まで下げることにより、走行中に頭部等上半身へ風が当るのを防ぐこともできる。
また、本例の装置Sでは、構成部材である引き出し手段10、ロールシェード機構部20を、ドアパネル2とドアトリム4の間、または窓枠3とトリム部材5の間に配設したので、不使用時にも装置Sは邪魔にならないので好適である。さらに、装置Sは車両側ではなくドア側に配設されているので、カーテンシールドエアバッグが作動する際の邪魔にならず、安全性を確保することができる。
本例の装置Sは、以下のように改変することができる。
上記実施例の装置Sは、ガイドパイプ42内にスライドシャフト43が挿入されるように構成されていたが、ガイドパイプ42に代えて軸部材であるガイドシャフトを用い、スライドシャフト43に代えてパイプ部材であるスライドパイプを用い、スライドパイプ内にガイドシャフトが挿入されるように構成してもよい。このとき、スライドパイプのガイドシャフト側の端部に小径部が設けられ、スライドパイプ内に挿入されたガイドシャフトの先端に大径部が形成されている。このような構成により、ガイドシャフトをスライドパイプから引き出したときに大径部が小径部に当接し、それ以上引き出せなくなり、上記実施例の装置Sにおけるガイドパイプ42,スライドシャフト43と同様に機能させることができる。
上記実施例の装置Sは、スライダー35A,35Bにスパイラルケーブル14A,14Bが連結され、スパイラルケーブル14A,14Bと出力歯車12がラック・ピニオンのように機能してスライダー35A,35Bが上下に移動されていたが、これに限らず、スライダー35A,35Bにワイヤを取り付け、このワイヤをモータ部11によってリールに巻き取ることによりシート41を上下に移動させるように構成してもよい。
また、上記実施例では、ロッド44とガイドパイプ42の当接面である傾斜面44b、傾斜面42bが傾斜面(テーパー面)となされていたが、この傾斜面をR面としてもよい。すなわち、ロッド44に形成された傾斜面44bを凹形状のR面とし、ガイドパイプ42に形成された傾斜面42bを凸形状のR面とする。このようにしても、軸方向に加えられる圧縮力に基づきロッド44の先端部を上方に移動させる力、すなわちロッド44を上方に向かって回動させる力が働く。これにより棒状部材Rがスムーズに上方へ屈曲開始することができる。
また、上記実施例では、車両の後席ドアのウインドウを遮蔽するために装置Sを適用した例を示したが、これに限らず、フロンドウインドウ、サイドドアウインドウ、のいずれのウインドウに装置Sを適用してもよい。このようにすれば、さらに車室内の温度上昇を抑制することができる。
また、シート41の素材を様々に変えて適宜な光透過率に設定すれば、装置Sにスモークフィルムの機能を果たさせることもできる。
また、上記実施形態において、引き出し手段10,ガイド部30A、30Bを一体にモジュール化して形成することができる。このようにすると、ドア内への組み込みが容易となるので好適である。さらに、引き出し手段10とガイド部30A、30Bに加えて、ロールシェード機構部20も一体にモジュール化して形成することができる。
本実施形態に係るサンシェード装置の全体構成を示す説明図である。 本実施形態に係る引き出し手段の要部拡大図である。 本実施形態に係るロールシェード部の説明図である。 本実施形態に係るロールシェード部の説明図である。 本実施形態に係るシート部(収納状態)の説明図である。 図5の要部拡大図である。 本実施形態に係るシート部(一部展張状態)の説明図である。 図7の要部拡大図である。 本実施形態に係るシート部(展張状態)の説明図である。 図9の要部拡大図である。 本実施形態に係る棒状部材の断面図である。 本実施形態に係る棒状部材の説明図である。 本実施形態に係る棒状部材の説明図である。 比較例のサンシェード装置による遮蔽状態を示す説明図である。
符号の説明
1‥ドア(後席ドア)、 2‥ドアパネル、 2a‥開口部
3‥窓枠、 3a‥前枠、 3b‥上枠、 3c‥後枠
4‥ドアトリム、 5‥トリム部材、 6‥ウインドウガラス
10‥引き出し手段、 11‥モータ部、11a‥電動モータ、 11b‥減速機構部
12‥出力歯車、13‥ケーブルパイプホルダ
14A,14B‥スパイラルケーブル、
14a‥ケーブル、 14b‥フレキシブルケーブル
15A,15B‥ケーブルパイプ
20‥ロールシェード機構部、 22‥ロールシェード部、 22a‥センタシャフト
22b‥コイルスプリング、 22c‥スプリングホルダ、 22d‥回転ロッド
23‥サイドロッド、 24‥ジョイント、 25‥センタロッド
26A,26B‥ロールシェード保持部
30A,30B‥ガイド部、 31A,31B‥ガイドレール
35A,35B‥スライダー、 35a‥スライド部、 35b‥シート取付部
40‥シート部、 41‥シート
42‥ガイドパイプ、 42a‥小径部、 42b‥傾斜面
43‥スライドシャフト、 43a‥大径部、 44‥ロッド、 44a‥回動軸
44b‥傾斜面、 44c‥切り欠き、 45‥ばね部材
A,B,C,D‥矢印、 E‥領域
R,R1‥棒状部材
S,S1‥装置(サンシェード装置)

Claims (4)

  1. 底辺部の幅が上辺部の幅よりも広い車両ウインドウ枠に装着されるサンシェード装置であって、
    車両ウインドウ枠の上辺部に沿って配設されるロールシェード部と、該ロールシェード部から展張され該ロールシェード部に収納される伸縮可能なシートと、該シートの自由端に沿って取り付けられた棒状部材と、該棒状部材の両端部をそれぞれ車両ウインドウ枠の側辺部に沿って移動させることにより前記シートを展張させる展張手段と、を備え、
    前記棒状部材は、屈曲可能な屈曲部と伸縮可能な伸縮部とを有し、車両ウインドウ枠の上端に移動したときに前記屈曲部が屈曲されて車両ウインドウ枠の上辺部と該上辺部の一端から傾斜して延出される側辺部に沿った形状となり、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに直線状となり前記伸縮部のさらなる伸長が規制されることを特徴とするサンシェード装置。
  2. 前記伸縮部は中空状のパイプと該パイプにスライド可能に挿入されたシャフトからなり、
    前記屈曲部は前記伸縮部の一端に回動可能に連結されたロッドからなり、
    前記パイプには前記シャフトが挿入された側の端部に他の部位の内周面よりも縮径された内周面を有する小径部が形成され、前記シャフトには前記パイプに挿入された先端部に前記小径部の内周面よりも拡径された外周面を有する大径部が形成され、
    前記棒状部材は、車両ウインドウ枠の下端に移動したときに前記小径部と前記大径部とが当接して前記パイプから引き出される方向への前記シャフトの移動が規制されることにより前記伸縮部のさらなる伸長が規制され、
    前記棒状部材は、車両ウインドウ枠の上端に移動したときに前記ロッドが車両ウインドウ枠の側辺部に沿って傾斜するように回動されることを特徴とする請求項1に記載のサンシェード装置。
  3. 前記ロッドは前記シャフトの一端に回動可能に連結され、
    前記ロッドの前記パイプ側の先端面は、前記パイプの前記ロッド側の先端面と当接可能に構成されると共に、前記ロッドと前記シャフトが一直線状となった状態において車両ウインドウの下端側を向く傾斜面をなすように形成されたことを特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
  4. 前記棒状部材は前記シャフトを前記パイプ側へ付勢する付勢部材を備え、該付勢部材の付勢力は前記シートの張力に基づく前記ロッドの回動を不能とするように設定されたこと特徴とする請求項2に記載のサンシェード装置。
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