JP2007008100A - 障子紙及び障子紙の製造方法 - Google Patents

障子紙及び障子紙の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 塗強度に優れるとともに紙が有する風合いを備える障子紙と障子紙の製造方法の提供。
【解決手段】 シート状の紙層と、該紙層両面に塗布される溶融した薄膜状のポリエチレン・フィルムから形成される一対のポリエチレン・フィルム層と、前記一対のポリエチレン・フィルム層の外面それぞれに接着される一対のポリプロピレン・フィルム層からなり、前記紙層には、合成樹脂からなる繊維が混抄され、前記ポリプロピレン・フィルム層の前記ポリエチレン・フィルム層との接着面上に下塗剤が塗布されてなることを特徴とする障子紙である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、障子紙及び障子紙の製造方法に関し、強度に優れるとともに紙が有する風合いを備える障子紙と障子紙の製造方法に関する。
従来、多くの和風建築物において、障子が用いられてきた。障子に用いられる障子紙は、和紙などの通気性のある紙が一般的に用いられている。この通気性により内外の緩やかな換気や湿度調整を行う機能を発揮するものとなる。
このような従来の一般的な障子紙には、次のような問題点があった。
まず、強度が弱い点である。従来の障子紙は、和紙等からなるので、非常に衝撃力に対して弱く、子供やペットなどが簡単に穴を開けてしまうという欠点を有している。このため、外観を保つために頻繁に貼替える作業を要するものであった。
次に通気性の問題である。換気や湿度調整に対しては、通気性の高い障子紙が好ましいが、交通量が多い幹線道路に面した部屋に用いられる障子や台所と空間を遮るための障子に対しては、汚染物質の遮断或いは臭いの遮断の目的で、かえって通気性のない障子紙が用いられることが好ましい場合もある。
特許文献1には、上記問題を解決可能な障子紙が提案されている。
特許文献1に開示される障子紙は、紙基材の両面に接着剤層を形成し、この接着剤層を介して樹脂フィルムを積層するという形態である。
特許文献1の障子紙は、樹脂フィルム層により、障子紙自身の強度を高め、且つ汚染物質の遮断並びに臭いの遮断を可能としている。
特開2004−114653号公報
しかしながら、特許文献1の障子紙は以下の点で欠点を有している。
まず、樹脂フィルムを積層するための接着剤層が、紙基材が備える風合いを損なうという点である。
現在において、障子紙は部屋を区切る目的の他に、部屋のデザインをなす建具として重要な役割を担っている。この障子紙が醸し出す風合いは、部屋の雰囲気を格調高くするのに重要である。和紙等からなる一般的な障子紙は、嵩高く、密度が低い。これにより、光を透過するとともに和紙を構成する長繊維の有する乱反射が加わり、柔らかな明るい雰囲気を醸し出すことができる。したがって、障子紙表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の粗さ等は、風合いのある障子紙を製造する上で重要な因子である。例えば、障子紙表面に現れる繊維が毛羽立ったように視認されるならば、障子紙は柔らかな風合いを醸し出すこととなり、障子紙を構成する繊維間の目が視認されるならば、明るい雰囲気を醸し出すことができる。
特許文献1の障子紙は、紙基材と樹脂フィルム層とを接着剤層を介して接合するものである。このような接合手段によれば、例えば密度が低く、嵩高く、目の粗い紙基材と樹脂フィルム層とを接合する場合に十分な接合強度を得られない。したがって、十分な接合強度を得ようとするならば、紙基材の密度を高くする必要がある。密度を高くすると、紙基材表面の目の粗さから生ずる柔らかな風合いが損なわれるものとなる。或いは、接着剤の塗布量を増やして、接着強度を上げる必要がある。接着剤の塗布量の増加は、結果として、繊維間の目を潰すこととなり、光が透過しにくくなり、障子紙が視覚的に堅いように感じさせるものとなり、障子紙の風合いを損なうものとなる。
更には、特許文献1の障子紙のように、低密度の紙基材両面に樹脂フィルム層を配した形態を備える障子紙に、通常の障子紙の流通形態で適用される芯材に障子紙を巻きつけるといった形態を採用すると、芯材と障子紙端部との取り付けにより生ずる段差により障子紙が変形することとなる。
樹脂フィルム層を備えない通常の障子紙ならば、このような変形は霧吹き等の手段により解消できるが、樹脂フィルム層が配されることにより、この変形は除去不能なものとなる。したがって、障子紙の芯材に対する取付端付近の部分は、跡が残った状態となり、障子への適用には不向きなものとなる。
或いは、流通時にロール状に巻かれた障子紙同士が衝突して、障子紙に変形が生じてしまうこともある。このような変形も、特許文献1に開示されるような形態の障子紙においては、除去不能なものである。
本発明は上記実情を鑑みてなされたものであって、強度に優れるとともに紙が有する風合いを備える障子紙と障子紙の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、更には、商品として流通する障子紙の始端から終端まで変形しない障子紙の梱包形態を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、シート状の紙層と、該紙層両面に貼り合わされる溶融した薄膜状のポリエチレン・フィルムから形成される一対のポリエチレン・フィルム層と、前記一対のポリエチレン・フィルム層の外面それぞれに貼り合わされる一対のポリプロピレン・フィルム層からなり、前記紙層には、合成樹脂からなる繊維が混抄され、前記ポリプロピレン・フィルム層の前記ポリエチレン・フィルム層との接着面上に下塗剤が塗布されてなることを特徴とする障子紙である。
請求項2記載の発明は、前記合成樹脂からなる繊維が、レーヨン繊維を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙である。
請求項3記載の発明は、前記合成樹脂からなる繊維が、アクリル繊維又はポリエステル繊維を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙である。
請求項4記載の発明は、前記紙層にスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙である。
請求項5記載の発明は、前記障子紙がロール状に巻回され、該巻回された障子紙が、円筒状の梱包筒内に収容されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の障子紙である。
請求項6記載の発明は、合成樹脂からなる繊維が混抄されたシート状の紙材を巻回してなる紙材ロールを準備する工程と、少なくとも一方の面に下塗剤が塗布されたポリプロピレン・フィルムを巻回してなるポリプロピレン・フィルム・ロールを準備する工程と、前記紙材ロールと前記ポリプロピレン・ロールを巻き出した後、前記紙材ロールから巻き出される紙材と前記ポリプロピレン・ロールから巻き出されるポリプロピレン・フィルムが、溶融して薄膜状に形成されたポリエチレン薄膜を挟むようにして、且つ、前記下塗剤が塗布された面が前記ポリエチレン薄膜に面するようにして、前記紙材と前記ポリプロピレン・フィルムとをラミネートするラミネーション工程と、前記ラミネーション工程にて積層された面とは反対側の面に、更に、溶融して薄膜状に形成されたポリエチレン薄膜とポリプロピレン・フィルムを積層する第2面形成工程からなることを特徴とする障子紙の製造方法である。
請求項7記載の発明は、前記合成樹脂からなる繊維が、レーヨン繊維を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法である。
請求項8記載の発明は、前記合成樹脂からなる繊維が、アクリル繊維又はポリエステル繊維を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法である。
請求項9記載の発明は、前記ポリプロピレン・フィルム・ロールを準備する段階が、前記紙材の原料中にスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を配合する段階或いは前記紙材をスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体の水溶液中に前記紙材を含浸させる段階を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法である。
請求項10記載の発明は、前記溶融したポリエチレン樹脂の190℃におけるメルト・インデックスが8g/10min以上10g/10min以下であることを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法である。
請求項11記載の発明は、前記ラミネーション工程が、前記ポリプロピレン・フィルムと前記紙材とが積層される前に、前記下塗剤塗布面にコロナ処理を施す段階を備えることを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法である。
請求項1記載の発明によれば、紙層内に合成樹脂からなる繊維が混抄されているので、ポリエチレン・フィルム層と紙層との間に接着剤層を介在させることなく、紙層とポリエチレン・フィルム層の好適にラミネートすることができる。
また、ポリプロピレン・フィルム層に下塗剤が塗布されているので、ポリエチレン・フィルム層とポリプロピレン・フィルム層との間に接着剤層を介在させることなく、ポリプロピレン・フィルム層とポリエチレン・フィルム層の好適にラミネートすることができる。
ポリエチレン・フィルム層を紙層とポリプロピレン・フィルム層の間に配することにより、紙層の密度を従来の障子紙と同等のものとすることができ、障子紙全体の密度を低減することができる。したがって、紙層を嵩高く形成することができ、紙層を構成する長繊維の備える独特な乱反射を生じせしめ、風合いのある障子紙を得ることができる。
したがって、請求項1の障子紙は、溶液状の接着剤層を有さないことから、紙材表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の視認性が低減せず、紙層が備える風合いを損なうことがない。また紙層に混抄された合成樹脂からなる繊維が紙層の強度を高め、破れにくい障子紙となる。
請求項2記載の発明によれば、レーヨン繊維が紙層を構成するパルプ繊維よりも繊維径が大きいことにより、紙の密度が低くなり(嵩高くなり)、繊維間の目も大きくなり、繊維間の目の視認性が向上する。また紙層の強度が向上する。
請求項3記載の発明によれば、アクリル繊維又はポリエステル繊維が混抄されるので、障子紙の湿度による伸縮を抑制することができる。したがって、形状安定性に優れた障子紙となる。これにより、ポリエチレン・フィルム層が積層された際に、加工環境の湿気にかかわらず紙層の寸法は変化せず、積層工程において不具合を生じない。またこの積層後において、積層体端縁において湿度の影響によって生ずる波打ち(フレア)の発生を防ぐことができる。
また、ポリエチレン・フィルム層との接着強度が向上するので、ポリエチレン・フィルム層を薄く形成することが可能となる。これにより、紙層表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の視認性が向上する。
請求項4記載の発明によれば、スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体により、紫外線の透過を防止することが可能となる。
請求項5記載の発明によれば、芯材に巻きつけることなく、筒状の梱包筒内に障子紙が梱包されるので、芯材に障子紙を取付ける際に生ずる段差によって障子紙が変形されることが全くなく、始端から終端まで全て好適に使用可能な障子紙となる。
請求項6記載の発明によれば、紙層内に合成樹脂からなる繊維が混抄されているので、ポリエチレン・フィルム層と紙層との間に溶液状の接着剤層を介在させることなく、紙層とポリエチレン・フィルム層の好適にラミネートすることができる。
また、ポリプロピレン・フィルム層に下塗剤が塗布されているので、ポリエチレン・フィルム層とポリプロピレン・フィルム層との間に接着剤層を介在させることなく、ポリプロピレン・フィルム層とポリエチレン・フィルム層の好適にラミネートすることができる。
したがって、請求項6の製造方法から得られる障子紙は、全く接着剤層を有さず、紙材表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の視認性が低減せず、紙材が備える風合いを損なうことがない。また紙層に混抄された合成樹脂からなる繊維が紙層の強度を高め、破れにくい障子紙を製造可能となる。
請求項7記載の発明によれば、レーヨン繊維が紙層を構成するパルプ繊維よりも繊維径が大きいことにより、紙の密度が低くなり(嵩高くなり)、繊維間の目も大きくなり、繊維間の目の視認性が高く且つ強度の高い障子紙を製造可能となる。
請求項8記載の発明によれば、アクリル繊維又はポリエステル繊維が混抄されるので、障子紙の湿度による伸縮を抑制することができる。したがって、形状安定性に優れた障子紙を製造可能となる。これにより、ポリエチレン・フィルム層が積層された際に、加工環境の湿気にかかわらず紙層の寸法は変化せず、積層工程において不具合を生じない。またこの積層後において、積層体端縁において湿度の影響によって生ずる波打ち(フレア)の発生を防ぐことができる。
また、ポリエチレン・フィルム層との接着強度が向上するので、ポリエチレン・フィルム層を薄く形成することが可能となり、これにより、紙層表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の視認性の高い障子紙を製造可能となる。
請求項9記載の発明によれば、スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体により、紫外線の透過を防止することが可能な障子紙を製造することができる。
請求項10記載の発明によれば、ポリエチレン薄膜のメルト・インデックスが8g/10min以上10g/10min以下の範囲であるので、溶融したポリエチレン樹脂が紙材表面の繊維間の目の中に入り込まず、紙材表面に現れる目の視認性が高い障子紙を製造することが可能となる。
請求項11記載の発明によれば、下塗剤がコロナ処理により活性化され、ポリプロピレン・フィルムとポリエチレン薄膜との接着性が向上する。したがって、薄膜のポリエチレンの膜厚でも高い接着強度を得ることができ、紙材表面の繊維の視認性や繊維間の目の視認性を向上させることが可能となる。
以下、本発明に係る障子紙の実施形態について、図を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る障子紙の分解斜視図である。
障子紙(1)は、紙層(2)と、紙層(2)の上下両面に配される一対のポリエチレン・フィルム層(3)と、一対のポリエチレン・フィルム層(3)の外面それぞれの上に配されるポリプロピレン・フィルム層(4)からなる。
紙層(2)は、パルプに合成樹脂からなる繊維を混抄して形成される。紙層(2)の形成方法は特に限定されるものではなく、一般の障子紙の形成に用いられる和紙の製法が好適に適用可能であり、好ましくは合成樹脂からなる繊維が紙層(2)に均等に配合されることが好ましい。
このように形成された紙層(2)は、嵩高く且つ密度が低く形成され、繊維間の目が視認可能な程度の大きさに形成されることとなる。
尚、好ましい紙層(2)の平均厚さは、50μm以上300μm以下の範囲である。より好ましくは80μm以上200μm以下である。80μmを下回ると十分な強度を得られず、破れやすくなり、200μmを超えると遮光性が高くなりすぎることとなる。また、紙層(2)の好適な坪量の範囲は、40g/m以上100g/m以下、より好ましくは45g/m以上70g/m以下である。45g/mの坪量を下回ると十分な強度を得られず、破れやすくなり、70g/mの坪量を超えると遮光性が高くなりすぎることとなる。
紙層(2)に配合される合成樹脂からなる繊維の種類としては、レーヨン繊維、熱可塑性のアクリル繊維や繊維状のビニロンバインダが好適である。
レーヨン繊維は、パルプ繊維より太くて長いため、嵩高い紙層(2)を形成しやすくなり、且つ、繊維間の目を大きくすることができ、紙層(2)の柔らかで且つ明るい風合いを醸し出すことが可能となる。
アクリル繊維は、抄紙の際に繊維同士を結合するために用いられるビニロンバインダ(PVA:ポリビニルアルコール)との相容性が良好であり、繊維間の結合を高めることができ、紙層(2)の強度を向上させることができる。更には、アクリル樹脂は水分の影響を受けにくく、紙層(2)の湿度による寸法変化を抑制する作用を発揮することができる。
また、レーヨン繊維の好適な配合率は10%以上40%以下である。
レーヨン繊維の配合率が10%を下回ると、パルプ繊維に対するレーヨン繊維の比率が低くなりすぎ、紙層(2)の嵩が低くなるとともに繊維間の目が小さくなりすぎ、ポリエチレン・フィルム層(3)並びにポリプロピレン・フィルム層(4)が積層されると、繊維間の目が視認できなくなり、紙層(2)が醸し出す風合いが損なわれることとなる。
レーヨン繊維の配合率が80%を超えると、太い繊維の成分が多くなりすぎ、繊維間の結合力が低くなりすぎ、紙層(2)の十分な強度を得られなくなる。
アクリル繊維の好適な配合率は5%以上80%以下である。
アクリル繊維の配合率が5%を下回ると、アクリル繊維から得られる湿度に対する紙層(2)の伸縮性の抑制作用が十分に得られず、高湿度により紙層(2)にたるみが生じ、低湿度により紙層(2)が引っ張られ、紙層(2)に加わる高張力から生ずる引っ張り皺の発生を招来することとなる。更には、紙層(2)上に積層されるポリエチレン・フィルム層(3)との十分な接着強度を得られないばかりか、後述するラミネーション工程において、不具合を生じ、好適な積層を得られなくなる。或いは、ポリエチレン・フィルム層(3)並びにポリプロピレン・フィルム層(4)が積層された後に、障子紙(1)の端縁が湿度の影響を受け、障子紙(1)の端縁に波打ち(フレア)を生ずることとなる。
アクリル繊維の配合率が80%を超えると、紙層(2)が柔らかくなりすぎ、切断加工性が悪くなる。
尚、レーヨン繊維、アクリル繊維及びビニロンバインダに加えて、熱接着性のある樹脂繊維、例えば、ポリエステル繊維を配合してもよい。これにより更に紙層(2)の寸法安定性を高めることが可能となる。
パルプ繊維とこれら合成樹脂からなる繊維を水溶液中で混合撹拌し、シート状の紙層(2)を形成する。この水溶液中にビニロンバインダを注入することで、繊維同士が結合され、強い引張強度を有する紙層(2)が形成されることとなる。
尚、この水溶液中に蛍光増白剤を混合し、400〜435nmの波長の光を紙層(2)が発するようにしてもよい。これにより、紙層(2)が白色に視認されることとなる。
更には、一旦形成された紙層(2)を、スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を含有する水溶液中に含浸させてもよい。これにより、紙層(2)を透過する光から紫外線成分を除去することができる。
スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を含浸させる以外の方法として、紙層(2)を構成する原材料中に、スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を配合してもよい。これによっても、紫外線成分を除去することが可能となる。
上述の如くして、合成樹脂からなる繊維が配合されてなる紙層(2)の密度は0.2g/cm以上0.7g/cm以下の範囲とされることが好ましい。密度が0.2g/cmを下回ると、紙層(2)の強度が低くなりすぎ、0.7g/cmを超えると紙層(2)の目の視認性が低下し、風合いのある障子紙(1)を得られなくなる。
上記の如く、アクリル繊維やポリエステル繊維といった熱溶融性繊維を5%以上80%以下の範囲で配合することにより、ポリエチレン・フィルム層(3)との高い接着強度を得られることとなり、層間剥離を防止することが可能となる。
熱溶融繊維の配合量が5%を下回ると、層間の十分な接着強度を得ることができず、80%を超えると、紙層(2)の密度が高くなりすぎ、障子紙(1)の風合いが損なわれることとなる。
尚、熱溶融繊維として、アクリル繊維やポリエステル繊維以外に、ポリエチレン繊維やポリプロピレン繊維も好適に使用可能である。
ポリエチレン・フィルム層(3)は、後述するように、溶融したポリエチレン樹脂が薄膜状に形成され、紙層(2)上に塗布されることにより形成される。上述の如く、紙層(2)には合成樹脂からなる繊維が配合されているので、このポリエチレン・フィルム層(3)と紙層(2)は高い接着強度で接着されることとなる。特に、アクリル繊維の配合量が高ければ高いほど、ポリエチレン・フィルム層(3)と紙層(2)との高い接着強度を得られることとなる。具体的な数値を挙げれば、例えばアクリル繊維を全く配合しない場合において、0.4N/25mmの紙層(2)−ポリエチレン・フィルム層(3)の剥離強度であるのに対し、アクリル繊維を7%配合したときには、0.6N/25mmの剥離強度を得ることができる。
したがって、ポリエチレン・フィルム層(3)は5μm以上18μm以下という非常に薄い厚さに形成することができるとともに十分な接着強度を得ることができる。
また、このポリエチレン・フィルム層(3)は、障子紙(1)の強度の向上に寄与する。
尚、ポリエチレン・フィルム層(3)の厚さが5μmを下回ると、接着強度が低くなりすぎるとともに障子紙(1)の強度が低下するので好ましくなく、ポリエチレン・フィルム層(3)の厚さが18μmを超えると、紙層(2)表面に現れる繊維の視認性や繊維間の目の視認性が低下し、障子紙(1)の風合いが損なわれることとなる。
ポリプロピレン・フィルム層(4)は、二軸延伸されたポリプロピレン・フィルムから構成される。ポリプロピレン・フィルム層(4)は、ポリエチレン・フィルム層(3)上に積層され、障子紙(1)の外表面を構成する。
ポリプロピレン・フィルム層(4)のポリエチレン・フィルム層(3)との積層面には、ポリエチレン・フィルム層(3)との積層前に、下塗剤が塗布されている。下塗剤は、非常に低濃度の接着剤成分を含む液体であり、該液体中には接着剤成分を溶融させるための溶剤が含まれている。
下塗剤としては、有機チタン系、イソシアネート系、ポリエチレンイミン系やポリブタジエン系の下塗剤が好適に使用可能である。
下塗剤をポリプロピレン・フィルム層(4)上に塗布することにより、溶融状態のポリエチレン・フィルム層(3)の活性化した表面と下塗剤とが反応結合し、高い接着性を得ることができる。ここで、好適な下塗剤の塗布量は、2g/m以上5g/m以下(接着剤成分:0.1g/m以上0.3g/m以下)である。
したがって、上述の如く薄いポリエチレン・フィルム層(3)であっても、ポリプロピレン・フィルム層(4)との間で、高い接着強度を得ることができる。
このポリプロピレン・フィルム層(4)は、主に、障子紙(1)の強度を高めるために配される。十分な強度を得るためには、ポリプロピレン・フィルム層(4)の厚さは、12μm以上であることが好ましい。尚、ポリプロピレン・フィルム層(4)の厚さが、50μmを超えると、紙層(2)表面の繊維の視認性や繊維間の目の視認性が低下するので、ポリプロピレン・フィルム層(4)の厚さは、50μm以下であることが好ましい。
尚、ポリプロピレン・フィルム層(4)の代わりに、ポリエステル樹脂からなるポリエステル・フィルム層を配しても、同様に強度向上の効果を得ることができる。
図2は、障子紙(1)の梱包形態を示す図であり、梱包筒の開口面を示している。
障子紙(1)は、ロール状に巻かれた後、円筒状の梱包筒(5)内に梱包される。図2に示すように、障子紙(1)がロール状に巻かれる際には、芯材を使用しない。そして、ロール形状を維持するために、梱包筒(5)内に収容される。
通常、障子紙は芯材上に張力を負荷されつつ巻回されることで障子紙ロールを形成し、ロール状の形態で市場を流通することとなるが、障子紙端部と芯材との接続のための接続テープや他の接続手段(ホットメルト接着剤など)によって、少なからず段部や接続手段の外形の跡が残ることとなり、障子紙の巻き始め部分が障子紙としての使用に不具合なものとなる。
和紙からなる一般的な障子紙は、伸縮性を備えるため、霧吹き等で水分を与えるか、障子紙の種類によっては、アイロン或いはドライヤで熱を与えることにより、このような跡を除去することが可能である。
図1に示すように、本発明は、紙層(2)の両面に樹脂からなるフィルム層(3,4)が配される。したがって、通常の障子紙と比較して伸縮性を備えておらず、一度、本発明の障子紙(1)に跡が付けられると、水分並びに熱量の供給といった方法では、跡を除去することはできない。特に和紙の風合いを残すために紙層が嵩高くされているので、跡が残りやすい。
したがって、跡の発生を防止する必要があるが、従来の技術思想と同様に芯材に障子紙を巻きつける方法では、例え、芯材周囲にクッション層を形成しようと、低い張力で巻回しようと、跡の発生を防ぐことができないことが、本出願に係る発明者の実験にて確認された。
更には、従来のような芯材に障子紙を巻き付けたものをフィルムでラッピングするという市場流通時の形態を本発明の障子紙(1)に採用すると、流通搬送時に加わる外力によっても障子紙(1)に跡が付くおそれがある。
図2に示すように芯材なしで、梱包筒(5)の内部にロール状にされた障子紙(1)を梱包することにより、巻き始めの不具合を解消することができるとともに梱包筒(5)が流通過程において障子紙(1)に加わろうとする外力の負荷を防止することとなり、巻き始めから巻き終わりまで良好な障子紙(1)の状態を保つことができる。
梱包筒(5)内に障子紙(1)を収容した後、樹脂フィルムで梱包筒(5)周囲をラッピングして出荷されるものとなる。
尚、梱包筒(5)は硬い方がよいが、特にスパイラル紙管が好適に使用され、該スパイラル紙管の厚さは0.5mm以上2.0mm以下のものが好適に使用可能である。0.5mm未満であると、十分な強度を発揮できなくなり、2.0mmを超えると流通時の障子紙(1)の製品重量が重くなるため、流通のコストの増大や商品価値の低減を招来することとなる。
図3は、障子紙(1)の製造工程を示すフローチャートである。
障子紙(1)は、紙材ロール準備工程、ポリプロピレン・フィルム・ロール準備工程、ラミネーション工程と第2面形成工程を経て製造される。
紙材ロール準備工程において、パルプ繊維、合成樹脂からなる繊維並びにビニロンバインダを混合撹拌し、シート状の紙材が得られる。尚、この工程において、蛍光増白剤が水溶液中に混合されてもよい。これにより、得られる紙材が増白され、明るい風合いを得ることができる。
シート状の紙材を得た後、更に、この紙材を、スチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を含む水溶液中に含浸してもよい。これにより、紙材に紫外線遮断機能を付加することができる。
尚、パルプ繊維、合成樹脂からなる繊維並びにビニロンバインダといった紙材原料中にスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を配合することによっても、紙材に紫外線遮断機能を付加することができる。
シート状の紙材は、ロール状に巻回された後、この紙材からなるロールが所定長さに裁断され、複数の紙材ロールが得られる。
ポリプロピレン・フィルム・ロール準備工程において、まず、二軸延伸されたポリプロピレン・フィルムを巻回したロールが用意される。このロールを巻き出し、下塗剤をポリプロピレン・フィルムの一面に塗布する。その後、ポリプロピレン・フィルム・ロールは再度巻き取られ、ポリプロピレン・フィルム・ロールが準備される。
図4は、ラミネーション工程に用いられるラミネーション装置を示す図である。
紙材ロール準備工程で得られた紙材ロール(20)とポリプロピレン・フィルム・ロール準備工程で得られたポリプロピレン・フィルム・ロール(40)は、ラミネーション装置(6)上に載置される。
図4に示す如く、ラミネーション装置(6)は複数のフリーロール(61)と駆動ロール(62)を備える。紙材ロール(20)から巻き出された紙材(21)とポリプロピレン・フィルム・ロール(40)から巻き出されたポリプロピレン・フィルム(41)は、フリーロール(61)に案内されるとともに駆動ロール(62)により駆動され、下流へ向かって流される。
また、ラミネーション装置(6)は、ポリプロピレン・フィルム(41)の経路にコロナ処理装置(63)を備え、コロナ処理装置(63)は、ポリプロピレン・フィルム・ロール準備工程にて下塗剤が塗布されたポリプロピレン・フィルムの面にコロナ処理を施す。これにより、下塗剤が活性化され、後述するポリエチレン薄膜との良好な接着が行われることとなる。
ラミネーション装置(6)は、一対のラミネーション・ロール(64)を備える。一対のラミネーション・ロール(64)は互いに押圧し、一対のラミネーション・ロール(64)間の接点において、一定の押圧力が生じている。
ラミネーション・ロール(64)の接触点直上には、Tダイス(65)が配される。
紙材ロール準備工程で得られた紙材ロール(20)とポリプロピレン・フィルム・ロール準備工程で得られたポリプロピレン・フィルム・ロール(40)が、ラミネーション装置(6)上に載置された後、紙材(21)とポリプロピレン・フィルム(41)がそれぞれ巻き出され、フリーロール(61)に案内され、ラミネーション・ロール(64)に向かう。
ラミネーション・ロール(64)上のTダイス(65)からは、ポリエチレン薄膜(31)が塗布される。そして、紙材(21)とポリプロピレン・フィルム(41)の間にポリエチレン薄膜(31)が挟みこまれ、紙材(21)、ポリプロピレン・フィルム(41)並びにポリエチレン薄膜(31)が積層結合される。
このようにして、紙材(21)の一方の面である第1面にポリエチレン薄膜(31)とポリプロピレン・フィルム(41)との積層がなされ、積層シートが得られ、この積層シートは下流にて巻き取られロール状にされる。
図5は、第2面形成工程を示す図である。
ラミネーション工程で得られた積層シート・ロール(200)は、図4に示す紙材ロール(20)の載置位置に設置される。そして、ポリプロピレン・フィルム・ロール(40)が、図4に示す位置と同様に配される。
そして、積層シート・ロール(200)から積層シート(201)が巻き出され、ポリプロピレン・フィルム・ロール(40)からポリプロピレン・フィルム(41)が巻き出される。また、Tダイス(65)からは、ポリエチレン樹脂が溶融されて薄膜状に形成されたポリエチレン薄膜(31)が排出される。
図4にて示したラミネーション工程と同様に、ラミネーション・ロール(64)上で、ポリプロピレン・フィルム(41)、ポリエチレン薄膜(31)並びに積層シート(201)が積層結合される。
尚、ポリプロピレン・フィルム(41)は、ラミネーション・ロール(64)に至る前に、下塗剤塗布面に同様にコロナ処理が施され、ポリエチレン薄膜(31)との接着が強化される。
このように紙材(21)の第2面にもポリエチレン薄膜(31)とポリプロピレン・フィルム(41)が積層され、障子紙(1)が得られる。この障子紙(1)は下流にて巻き取られ、ロール状にされる。
ここで、得られた障子紙(1)中の紙材(21)は、図1で示す紙層(2)となり、ポリエチレン薄膜(31)は温度低下に伴い固化して、図1で示すポリエチレン・フィルム層(3)となり、ポリプロピレン・フィルム(41)は図1で示すポリプロピレン・フィルム層(4)となる。
図4及び図5において、ポリエチレン薄膜(31)を示したが、ポリエチレン薄膜(31)塗布時のポリエチレン薄膜を構成する溶融ポリエチレン樹脂のメルト・インデックスは、190℃の温度条件において、8g/10min以上10g/10min以下の範囲とされることが好ましい。8g/10min未満であると溶融ポリエチレン樹脂の流動性が低すぎ、薄膜を形成することができず、10g/10minを超えると、溶融ポリエチレン樹脂が紙材(2)を構成する繊維間の目の中に入り込み、繊維間の目の視認性を悪化させ、障子紙(1)の風合いを損ねるためである。
図6は、上記工程で得られた障子紙(1)を小巻にする工程を示す図である。
ロール状に形成された障子紙(1)は再度巻き出され、5つの駆動ロール(7)が環状に配置されてなる小巻形成機(70)内に送り出される。5つの駆動ロール(7)で構成される内部空間(700)内で、障子紙(1)は駆動ロール(7)の回転方向に合わせて送り出され、ロール状に形成される。このとき、障子紙(1)の先端部には何も接続しておらず、ロール状に形成された障子紙(1)には何ら張力が負荷されていないものとなる。そして、所定径まで障子紙(1)が巻かれた後、内部空間(700)から障子紙(1)が取り出され、梱包筒(5)内に梱包される。
(試験例)
ここで、本発明に係る障子紙(1)と従来の障子紙との性能を比較する試験結果を示す。
本試験にて用いられた本発明の障子紙(1)の構成は、次の通りである。
紙層(2)は、パルプ繊維80%、レーヨン繊維10%、アクリル7%及びビニロンバインダ3%を配合して形成された。尚、紙層(2)の坪量は45g/mである。
また紙層(2)の両面に配されるポリエチレン・フィルム層(3)の厚さはそれぞれ15μmであり、更にポリエチレン・フィルム層(3)に積層されるポリプロピレン・フィルム層(4)の厚さは、それぞれ20μmであった。
比較例に用いられた障子紙の構成は、紙層両面に接着剤層を介してポリプロピレン・フィルム層を積層したものである。尚、紙層はパルプ繊維のみから構成され、紙層の坪量は80g/mであった。
また、比較例の障子紙のポリプロピレン・フィルム層の厚さは15μmであり、本発明の障子紙(1)のポリエチレン・フィルム層(3)と等しい厚さに形成された。
また本発明と比較例の寸法はともに幅94cm長さ2mのものが用いられた。
表1に試験結果を示す。
Figure 2007008100
表1に示す如く、本発明の障子紙(1)と比較例の障子紙とは厚さにおいてほとんど差異がないにもかかわらず、本発明の障子紙(1)は明るさ、破裂強さ並びに突き刺し強度が比較例と比して2倍近く高かった。また引張強度も本発明の障子紙(1)は、比較例の障子紙よりも有意な高い数値を示した。
また、外観上の比較も行われたが、本発明の障子紙(1)においては紙層(2)表面の繊維や繊維間の目が視認可能であったが、比較例の障子紙は、紙層の繊維や繊維間に形成される目を視認することは困難であった。
したがって、本発明の障子紙(1)は従来の障子紙と比して、採光性並びに強度に優れるとともに、紙層(2)が醸し出す風合いを損なうことがないといえる。
本発明は、車両通行量の多い道路側に面した部屋に用いられる障子や台所との部屋の境をなす障子に好適に適用される。
本発明に係る障子紙の分解斜視図である。 本発明に係る障子紙の梱包形態を示す図である。 本発明に係る障子紙の製造工程を示すフローチャートである。 本発明に係る障子紙の製造工程を示す図である。 本発明に係る障子紙の製造工程を示す図である。 本発明に係る障子紙を小巻にする工程を示す図である。
符号の説明
1・・・・・障子紙
2・・・・・紙層
20・・・・紙材ロール
21・・・・紙材
3・・・・・ポリエチレン・フィルム層
31・・・・ポリエチレン薄膜
4・・・・・ポリプロピレン・フィルム層
40・・・・ポリプロピレン・フィルム・ロール
41・・・・ポリプロピレン・フィルム
5・・・・・梱包筒

Claims (11)

  1. シート状の紙層と、
    該紙層両面に貼り合わされる溶融した薄膜状のポリエチレン・フィルムから形成される一対のポリエチレン・フィルム層と、
    前記一対のポリエチレン・フィルム層の外面それぞれに貼り合わされる一対のポリプロピレン・フィルム層からなり、
    前記紙層には、合成樹脂からなる繊維が混抄され、
    前記ポリプロピレン・フィルム層の前記ポリエチレン・フィルム層との接着面上に下塗剤が塗布されてなることを特徴とする障子紙。
  2. 前記合成樹脂からなる繊維が、レーヨン繊維を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙。
  3. 前記合成樹脂からなる繊維が、アクリル繊維又はポリエステル繊維を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙。
  4. 前記紙層にスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を含むことを特徴とする請求項1記載の障子紙。
  5. 前記障子紙がロール状に巻回され、
    該巻回された障子紙が、円筒状の梱包筒内に収容されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の障子紙。
  6. 合成樹脂からなる繊維が混抄されたシート状の紙材を巻回してなる紙材ロールを準備する工程と、
    少なくとも一方の面に下塗剤が塗布されたポリプロピレン・フィルムを巻回してなるポリプロピレン・フィルム・ロールを準備する工程と、
    前記紙材ロールと前記ポリプロピレン・ロールを巻き出した後、前記紙材ロールから巻き出される紙材と前記ポリプロピレン・ロールから巻き出されるポリプロピレン・フィルムが、溶融して薄膜状に形成されたポリエチレン薄膜を挟むようにして、且つ、前記下塗剤が塗布された面が前記ポリエチレン薄膜に面するようにして、前記紙材と前記ポリプロピレン・フィルムとをラミネートするラミネーション工程と、
    前記ラミネーション工程にて積層された面とは反対側の面に、更に、溶融して薄膜状に形成されたポリエチレン薄膜とポリプロピレン・フィルムを積層する第2面形成工程からなることを特徴とする障子紙の製造方法。
  7. 前記合成樹脂からなる繊維が、レーヨン繊維を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法。
  8. 前記合成樹脂からなる繊維が、アクリル繊維又はポリエステル繊維を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法。
  9. 前記ポリプロピレン・フィルム・ロールを準備する段階が、前記紙材の原料中にスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体を配合する段階或いは前記紙材をスチルベンジスルホン酸トリアジン誘導体の水溶液中に前記紙材を含浸させる段階を含むことを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法。
  10. 前記溶融したポリエチレン樹脂の190℃におけるメルト・インデックスが8g/10min以上10g/10min以下であることを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法。
  11. 前記ラミネーション工程が、前記ポリプロピレン・フィルムと前記紙材とが積層される前に、前記下塗剤塗布面にコロナ処理を施す段階を備えることを特徴とする請求項6記載の障子紙の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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