JP2007008032A - 金型装置及びこれを用いた発泡樹脂成形品の製造方法 - Google Patents

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義久 吉村
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Abstract

【課題】 発泡樹脂成形品の汚染を防止し得る金型装置及びこれを用いた発泡樹脂成形品の製造方法を提供。
【解決手段】 キャビティ6の下部に開口11Bを形成する支持フランジ18に、メス型2のインナープレート7の外周辺部を介してメス型2がキャビティ6内に隙間32を介して装着され、隙間32には発泡樹脂成形品Sを加工するための加工水を供給する配管を設けた金型装置1であって、キャビティ6の支持フランジ18の開口11B周辺部に下方に凹となる段部が設けられ、段部にインナープレート7の外周辺部が装着されることで段部が埋められている金型装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発泡樹脂成形品を製造するための金型装置、及びこの金型装置を用いた発泡樹脂成形品の製造方法に関する。
従来、発泡樹脂成形品を製造するための金型装置として、成形金型としてのメス型にオス型を横方向から装着して両型の間に形成される空間に発泡性樹脂粒子を充填して発泡樹脂成形品を製造するものがある(例えば特許文献1参照)。この金型装置は、空間内の発泡性樹脂粒子を加熱する蒸気を供給するための供給管と、空間内の発泡性樹脂粒子を冷却する冷水を供給するための供給管を備え、加熱、冷却し終えた水は排水孔から排水される。
一方で、発泡樹脂成形品の大型化等に伴い、横型成形から縦型成形へと移行されるものがあり、図6に示すように、従来の横型成形用金型装置を応用したものとして、金型のオス型100とメス型101とを上下方向で組合わせる大型の金型装置102が提案されている。この金型装置102では、メス型101はインナープレート103に載置される。インナープレート103はキャビティ104に組付けられるもので、詳しくは、キャビティ104の下部に、メス型101が挿入される開口105を残すよう内方に向けて突出した枠状の支持フランジ106に下方から組付けられる。この支持フランジ106の開口105側の下面にインナープレート103の外周部が嵌まり込む凹部107が形成されており、メス型101を載置した状態で前記凹部107にインナープレート103の外周部が嵌め込まれて、支持フランジ106とインナープレート103とがインナープレート103側(外側)からボルト108締めされる。このような金型装置102では、ホイスト等の吊持機を用いてキャビティ104を反転し、上記のようにインナープレート103側からボルト108締めをするように組付けを行っている。
ところで、メス型101の周囲には加熱蒸気が連通する小孔(スリット)110を多数形成しており、キャビティ104内の蒸気配管112から噴霧される加熱蒸気によって発泡性樹脂粒子を加熱して成形した後、キャビティ104内の水冷配管111から噴霧される冷却水によってメス型101及び樹脂(発泡性樹脂粒子)を冷却することで発泡樹脂成形品を得る。このような金型装置102では、製造する発泡樹脂成形品の形状やサイズに応じてオス型100、メス型101の形状やサイズの異なったものが用いられる。
実開昭60−62927号公報
ところが、メス型101を取付ける支持フランジ106は、メス型101の形状やサイズに合わせて製作されることは少なく、形状やサイズの異なるメス型101(金型)に共通して使用される。このため、キャビティ104にインナープレート103を組付けてメス型101をキャビティ104に組込んだとき、キャビティ104のフランジ106の内方端面とメス型101の外周部との間に凹部113が生じることがある。
横方向で組付けるタイプの金型装置では供給管や配水管から供給された水(蒸気)が前記凹部113に溜まることはないが、図6に示すような、メス型101とオス型100とを上下方向で組付ける金型装置では加熱、冷却用の水が凹部113に溜まることがある。
ところで、キャビティ104のフランジ106の開口105内方端面とメス型101の外周部との間の凹部113に水が溜まると、使用に伴いインナープレート103やキャビティ104等に錆が発生し、溜まった水の中に混在する。そして、加熱蒸気が噴霧されると、凹部113に溜まった錆を含んだ水が跳ね、メス型101のスリット110から浸入して、発泡樹脂成形品を汚染することがある。
そこで本発明は、発泡樹脂成形品の汚染を防止し得る金型装置及びこれを用いた発泡樹脂成形品の製造方法を提供する。
本発明の金型装置は、キャビティの下部に開口を形成する支持フランジに、メス型のインナープレートの外周辺部を介してメス型がキャビティに取付けられ、メス型がキャビティに取付けられた状態でメス型とキャビティとの隙間が設けられ、該隙間には発泡樹脂成形品を加工するための加工水を供給する配管が設けられた金型装置であって、前記キャビティの支持フランジの開口周辺部に下方に凹となる段部が設けられ、該段部にインナープレートの外周辺部が装着されることで該段部が埋められていることを特徴としている。
上記構成において、キャビティの支持フランジの段部がインナープレートによって埋められることで、キャビティには加工水が溜まる凹部の容積が少なくなる。したがってその分だけ金型装置に加工水による錆が発生するのを効果的に抑制することが可能となり、加工水を用いて発泡樹脂成形品を加工するに際し発泡樹脂成形品に錆が混入するのを防止して、発泡樹脂成形品の汚染を防止することが可能となる。
本発明の金型装置は、インナープレートが上方から支持フランジの段部に載置されることで、該段部が埋められることが好ましい。この構成によれば、支持フランジにインナープレートを上方から載置して支持フランジにインナープレートを取付けるから、取付け作業が容易となる。
本発明の金型装置は、支持フランジの上面とインナープレートの上面とが同一平面とされていることが好ましい。このようにすることで、キャビティには加工水が溜まる凹部がなくなる。
本発明の金型装置は、キャビティが上下方向位置で分割可能とされ、支持フランジとインナープレートとは、インナープレートの上方からボルト止めされていることが好ましい。この構成によれば、分割することで高さを低くした状態で支持フランジにインナープレートを上方から取付けるから、その取付け作業が容易となる。
本発明の金型装置は、段部の縦壁面とインナープレートの外周壁面との間の隙間を弾性を有する充填材で充填していることが好ましい。支持フランジとインナープレートの材質による線膨脹率の相違は、隙間で吸収されることになり、また、充填材によって水が溜まる凹部の容積を少なくする、あるいはなくすことができる。
本発明の発泡樹脂成形品の製造方法は、上記何れかの金型装置を用いて、オス型とメス型と該メス型に組合わされるオス型との間の隙間に発泡性樹脂粒子を充填し、メス型とキャビティとの隙間に加工水を供給することを特徴としている。この方法によれば、発泡樹脂成形品に錆が混入することで発泡樹脂成形品が汚染されるのを防止することができる。
本発明の金型装置及びこれを用いた発泡樹脂成形品の製造方法によれば、キャビティの支持フランジの段部がインナープレートによって埋められることでキャビティには加工水が溜まる凹部の容積を少なくする、あるいはなくすことになるから、発泡樹脂成形品の汚染を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る金型装置を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係る金型装置の、オス型側とメス型側とを分離した状態の概略構成を示す一部破断構成図、図2は支持フランジとインナープレートとの取付け状態を示す拡大断面図、図3は金型装置の概略構成を示す平面図、図4は排水口部分の拡大断面図、図5は金型装置の組立て手順を示す概略図である。
本発明の実施形態に係る金型装置1は、発泡樹脂成形品S(容器)等を製造するためのもので、上下方向にメス型2とオス型4(コアー金型)とを組合せて前記成形品Sを製造するのに使用される。
図1及び図2に示すように、金型装置1は、メス型2側の上部構造3と、オス型4側の下部構造5とからなる。上部構造3は外側のキャビティ6と、このキャビティ6に内装される前記メス型2と、このメス型2をキャビティ6に対して取付けるためのインナープレート7と、加熱用配管8Aと、冷却用配管10Aとを有する。
キャビティ6は、上方及び下方にそれぞれ開口11A,11Bを有した直方体形状に形成され、その側壁(本体)12Aに縦横の補強リブ15が多数形成されている。この場合の直方体とは、図3に示すように左右幅b1に対して前後幅b2が短い形状である。キャビティ6の側壁12Aは高さ方向の所定位置で下部領域14と上部領域13に分割されている。上部領域13の高さh1に比べて下部領域14の高さh2は低く設定されている。上部領域13と下部領域14の分割部位は下位の横方向の補強リブ15aで行われ、分割された補強リブ15aどうしが重ねられ、ボルト16によって固定されている。
キャビティ6の下部領域14の下端部には、内方に突出する支持フランジ18が一体的に形成されている。この支持フランジ18はキャビティ6の側壁12Aに沿ってフレーム状に形成され、これによってキャビティ6の下部に前記開口11Bが形成されている。
キャビティ6の支持フランジ18の内方端部に、下方に凹となる被係合段部21が形成されている。この被係合段部21は支持フランジ18の内周部全域に亙って形成され、図2に示すように、外方縦壁面22、底壁面24及び内方縦壁面26を有する。また、支持フランジ18の上面28は水平面とされている。さらに支持フランジ18の下面30も同様に水平面とされている。
前記インナープレート7の外方に、被係合段部21に対応する形状で上方に凹となる係合段部40が形成されている。係合段部40はインナープレート7の外周部全域に亙って形成されている。係合段部40は、外方縦壁面23、底壁面25及び内方縦壁面27を有する。インナープレート7の上面29は水平面であり、インナープレート7の下面31も水平面に形成されており、前記支持フランジ18の厚みt1とインナープレート7の厚みt2は同一に形成されている。そして被係合段部21の底壁面24に係合段部40の底壁面25を載置するようにして支持フランジ18にインナープレート7を組付けた際に、インナープレート7及び支持フランジ18の上面28,29どうし及び下面30,31どうしが面一(同一平面)となる。このような被係合段部21及び係合段部40は、これらに形成されたボルト孔41,42に上方からボルト43を挿通することで固定されている。
図3及び図4に示すように、支持フランジ18には排水孔44が形成されている。この実施形態では、支持フランジ18の長手方向側にそれぞれ一箇所ずつ形成されている。また、支持フランジ18における排水孔44の内側上面には排水孔44に向けて排水を促すよう凹部45(切欠)が該排水孔44に連通するよう形成されている。このような排水孔44は可及的に少ない個所に設けることが好ましい。
さらに、被係合段部21と係合段部40とは、外方縦壁面22,23どうしの間及び内方縦壁面26,27どうしの間が隙間46,47を介して対向するよう組合されている。隙間46はパッキン48によって充填されている。前記キャビティ6はスチールから形成され、メス型2及びインナープレート7はアルミニウムから形成されている。
前記メス型2は下側開放でキャビティ6の形状に対応した直方体に形成されている。メス型2がインナープレート7を介してキャビティ6に装着された状態で、キャビティ6の側壁12Aと該メス型2の側壁12Bとの間には、所定の装着スペース(隙間)32が形成される。換言すれば、メス型2とキャビティ6とは装着スペース32を形成し得る大きさ関係に設定されている。メス型2の天壁33には、フィーダー35の供給口36が取付けられている。このフィーダー35は、メス型2とオス型4とを組合わせた状態でメス型2とオス型4との間に設けられる後述の成形スペース57に対して発泡性樹脂粒子を供給するためのものである。さらに、メス型2の天壁33には、キャビティ6の上方に配置されたエジェクト板70に垂設された押出しピン37の先端押出し部37aが挿入される押出し孔33aが形成されている。この押出しピン37は成形スペース57内で成形された発泡樹脂成形品Sをメス型2から離型させるためのものである。さらに、メス型2の天壁33及び側壁12Bには多数の小孔38(あるいはスリット)が形成されている。
前記加熱用配管8A、冷却用配管10Aは前記装着スペース32に配置される。加熱用配管8Aはメス型2の側壁12Bを囲むよう配置され、冷却用配管10Aは側壁12B及び天壁33を囲むよう配置され、且つ冷却用配管10Aはその途中に多数の枝管50を有する。加熱用配管8Aはメス型2を外方から加熱するのに用いられ、冷却用配管10Aはメス型2を外方から冷却するのに用いられる。
前記下部構造5は、基台51、載置板52、オス型4、加熱用配管8B、及び冷却用配管10Bを有する。加熱用配管8Bはオス型4の内部に配置され、該オス型4をその内方から加熱するものであり、冷却用配管10Bはオス型4を内方から冷却するためのものである。尚、冷却用配管10Bには冷却水吐出用の孔を形成されている。また、オス型4は載置板52に載置固定されている。基台51はその上部に狭幅部53(支持部)が形成され、この狭幅部53の上部に支持段部54が形成されている。支持段部54はその縦壁55の上部に、内方に向かう支持フレーム56を有し、この支持フレーム56は縦壁55の上面55aから載置板52の厚み分だけ下方に配置され、前記載置板52が支持フレーム56に載置固定されている。オス型4はメス型2に対応した形状であって、側壁12Cと天壁34とから下側開放の直方体に形成されている。載置板52を支持フレーム56に載置固定した状態で狭幅部53の縦壁55の上面55aと載置板52の上面52aとは平面の面一となっており、前記上部構造3と下部構造5とを組合わせた状態で載置板52の上面52a及び縦壁55の上面55aと、前記支持フランジ18及びインナープレート7の下面30,31とが平面どうしで当接する。
このような金型装置1では、メス型2及びオス型4を上下方向で組合わせた際に、メス型2の側壁12Bの内側面とオス型4の側壁12Cの外側面との間、メス型2の天壁33の下面とオス型4の天壁34の上面との間に、発泡樹脂成形品Sを成形するための前記成形スペース57が形成される。
上記構成において、オス型4を載置板52に載置固定し、載置板52を支持段部54の支持フレーム56に載置することで下部構造5を組立てておく。ここで下部構造5に組付けられる上部構造3組立て手順を説明する。すなわち、インナープレート7にメス型2を載置固定し、また加熱用配管8Aを所定位置に固定してメス型ユニット58としておく。このようなメス型ユニット58を、ホイスト等を用いて、予め分割してあるキャビティ6の下部領域14に対してその上方から降ろす。このとき、インナープレート7の係合段部40が支持フランジ18の被係合段部21に載置されるようにする。そしてボルト孔41,42にボルト43を上方から挿通してこれを締結することで、キャビティ6の下部領域14とメス型ユニット58とを一体化する。
このとき、キャビティ6は分割されており、下部領域14の高さh2は低いから、作業者は無理のない姿勢でボルト43の締結作業を容易に且つ楽に行うことができる。ここで、被係合段部21と係合段部40の外方縦壁面22,23どうしの間の隙間46をパッキン48によって充填する。そして、この場合も、キャビティ6の下部領域14の高さh2は低いから、特に上方からのパッキン48の充填作業は容易である。換言すれば、キャビティ6の下部領域14の高さh2はボルト43の締結作業、パッキン48の充填作業を容易に行い得る高さに設定しておくことが好ましい。
尚、被係合段部21と係合段部40の外方縦壁面22,23どうしの間及び被係合段部21と係合段部40の内方縦壁面26,27どうしの間に隙間46,47を設ける理由は次のことによる。すなわち、キャビティ6はスチールから形成され、メス型2及びインナープレート7はアルミニウムから形成されており、これらの材料は互いに熱膨脹率(線膨張率)が異なるから、その熱膨脹率の相違を吸収するためである。
続いて冷却用配管10Aを、メス型2を囲むように降ろし、キャビティ6の上部領域13をキャビティ6の下部領域14に載置するよう降ろして、キャビティ6の上部領域13と下部領域14とをボルト16の締結によって固定(一体化)する。そして、上部構造3を油圧で上下する成形装置に固定する。
次に、上記のように組立てた金型装着1を用いて発泡樹脂成形品を成形する方法を説明する。上部構造3のメス型2と下部構造5のオス型4とを上下方向で組付け、メス型2とオス型4との間の成形スペース57に、フィーダー35から発泡性樹脂粒子を所定量供給、充填する。
そして、加熱用配管8A,8Bから加工水としての加熱用蒸気60を吐出することでその熱がメス型2及びオス型4をとおして発泡性樹脂粒子に伝熱されてこれが発泡融着する。所定時間加熱成形後に冷却用配管10A,10Bから加工水としての冷却水61を吐出させてメス型2及びオス型4をとおして発泡樹脂成形品を冷却する。このとき、使用した加熱用蒸気60や冷却水61は、排水孔44に連通した凹部45から排水孔44に向けて円滑に案内されて外部へ排出される。
ところで、キャビティ6の支持フランジ18の開口周辺部に形成した下方に凹となる被係合段部21は、被係合段部21にインナープレート7の外周辺部が載置されるよう、インナープレート7が装着されることで埋められている。したがって、上部構造3の底には、水が溜まるような凹部を生じていない。また発泡性樹脂粒子の加工に使用した水は排水孔44から排水される。このために、キャビティ6をスチールから形成したとしても、その使用に伴う錆の発生を効果的に抑制することができる。そして錆の発生が抑制されることで、従来のように、例えば凹部13に溜まった錆を含んだ水が加熱用蒸気60によって跳ね、側壁12Bの小孔38から発泡樹脂成形品Sに浸入して発泡樹脂成形品Sを汚染してしまうといった状態を回避することができ、商品価値の高い発泡樹脂成形品Sを提供することができる。
メス型2とオス型4との間の成形スペース57で形成された発泡樹脂成形品Sは次のようにして金型装置1から離型される。すなわち、発泡樹脂成形品を加熱成形、冷却後、上部構造3のメス型2を発泡樹脂成形品Sとともに油圧を用いて上昇させて上部構造3と下部構造5とを上下方向で分離させた状態で下部構造5を側方に移動させる。これにより上部構造3の下方に下部構造5が存在していない環境をつくり、エジェクト板70を降下させてエジェクトピン37により発泡樹脂成形品Sを離型し、落下させる。このようにしてメス型2から離型させた発泡樹脂成形品Sを所定の場所に向けて搬送する。
続いて発泡樹脂成形品Sを製造する場合は、下部構造5を上部構造3の下方に位置合わせするよう側方に戻し、上記と同様に上部構造3を油圧を用いて下降させて、メス型2とオス型4とを組合わせるよう、載置板52の上面52a及び縦壁55の上面55aと支持フランジ18及びインナープレート7の下面30,31とを当接させる。その後は上記と同様に、フィーダー35からオス型4とメス型2との間の成形スペース57に発泡性樹脂粒子を供給することで充填し、加熱用配管8A,8Bから加熱用蒸気60を吐出して発泡性樹脂粒子を発泡融着させ、所定時間加熱成形後に冷却用配管10A,10Bから冷却水61を吐出させて冷却することで発泡樹脂成形品Sを製造する。成形スペース57で形成された発泡樹脂成形品Sを離型する手順は上記で説明した通りである。
発泡樹脂成形品Sの大きさを変更する際は、メス型2及びオス型4の大きさを変更する。この場合、メス型2の開口部の形状に対応するインナープレートを用いることで、キャビティ6を共有することができる。このようにすることで、キャビティ6の支持フランジ18の開口周辺部に下方に凹となる被係合段部21を形成していたとしても、被係合段部21にインナープレート7が装着されることで上部構造3の底には水が溜まるような凹部を生じることがなく、キャビティ6の使用に伴う錆の発生を効果的に抑制することができ、発泡樹脂成形品の汚染を防止することができる。
本発明の実施形態を示す金型装置のオス型側とメス型側とを分離した状態の概略構成を示す一部破断構成図。 同じく支持フランジとインナープレートとの取付け状態を示す拡大断面図。 同じく金型装置の上部構造の概略構成を示す平面図。 同じく排水口部分の拡大断面図。 同じく金型装置の組立て手順を示す概略図。 従来の金型装置の全体構成を示す概略断面図。
符号の説明
1…金型装置、2…メス型、3…上部構造、4…オス型、5…下部構造、6…キャビティ、7…インナープレート、8A,8B…加熱用配管、10A,10B…冷却用配管、11A,11B…開口、12A…キャビティの側壁、12B…メス型の側壁、12C…オス型の側壁、13…上部領域、14…下部領域、15…補強リブ、16…ボルト、18…支持フランジ、21…被係合段部、32…装着スペース、38…小孔、40…係合段部、44…排水孔、45…凹部(切欠)、46,47…隙間、51…基台、52…載置板、S…発泡樹脂成形品

Claims (6)

  1. キャビティの下部に開口を形成する支持フランジに、メス型のインナープレートの外周辺部を介してメス型がキャビティに取付けられ、メス型がキャビティに取付けられた状態でメス型とキャビティとの隙間が設けられ、該隙間には発泡樹脂成形品を加工するための加工水を供給する配管が設けられた金型装置であって、前記キャビティの支持フランジの開口周辺部に下方に凹となる段部が設けられ、該段部にインナープレートの外周辺部が装着されることで該段部が埋められていることを特徴とする金型装置。
  2. インナープレートが上方から支持フランジの段部に載置されることで、該段部が埋められることを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 支持フランジの上面とインナープレートの上面とが同一平面とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の金型装置。
  4. キャビティが上下方向位置で分割可能とされ、支持フランジとインナープレートとは、インナープレートの上方からボルト止めされていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の金型装置。
  5. 段部の縦壁面とインナープレートの外周壁面との間の隙間を弾性を有する充填材で充填していることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の金型装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の金型装置を用いて発泡樹脂成形品を製造する製造方法であって、メス型と該メス型に組合わされるオス型との間の隙間に発泡性樹脂粒子を充填し、メス型とオス型とに加工水を供給することを特徴とする発泡樹脂成形品の製造方法。
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