JP2007006416A - テレビドアホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 2線ケーブルを使用して、子機から親機に映像信号をデジタル伝送する。
【解決手段】 子機1に、撮像装置11からのデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換回路117と、パケットをFSK方式でデジタル変調して伝送パケットとする変調手段121とが設けられ、伝送パケットが2線ケーブル3を通じて親機2に伝送される。親機2に、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段221と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換回路235とが設けられ、子機1からの映像が映像表示装置23によって表示される。
【選択図】 図1
【解決手段】 子機1に、撮像装置11からのデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換回路117と、パケットをFSK方式でデジタル変調して伝送パケットとする変調手段121とが設けられ、伝送パケットが2線ケーブル3を通じて親機2に伝送される。親機2に、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段221と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換回路235とが設けられ、子機1からの映像が映像表示装置23によって表示される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、2線ケーブルを通じて、カメラ付き子機から親機に映像を送信し、子機と親機との間で通話を行うテレビドアホンシステムに関する。
来訪者の映像を確認しながら、室内外で来訪者と住人が通話できるテレビドアホンシステムが普及している。図6にテレビドアホンシステムの一般的な構成を示す。図中、1は子機、2は親機、3は2線ケーブル、11は撮像装置、12はFM変調手段、13は子機多重化伝送手段、14は呼出ボタン、15は子機電源部、16はマイク、17はマイクアンプ、18はスピーカアンプ、19はスピーカ、21は親機多重化伝送手段、22はFM復調手段、23は映像表示装置、24は親機電源部、25は電源制御手段、26はマイク、27はマイクアンプ、28はスピーカアンプ、29はスピーカ、111は光学系、112は撮像素子、113はA/D変換器、114は映像信号処理回路、115はNTSCエンコーダ、116はD/A変換器、231はA/D変換器、232はNTSCデコーダ、233は表示信号処理回路、234は表示素子である。
テレビドアホンシステムでは、2線ケーブル3の伝送路を通じて、子機1から親機2へ音声信号と映像信号を送信し、親機2から子機1へ音声信号を送信する。双方向の音声信号や映像信号に制御信号、電力を多重化して伝送する全2重通信が行われる。
この多重化伝送方式では、図7に示すように、双方向の音声信号をベースバンドで送受信する。そして、映像信号を伝送する周波数帯域が音声信号の周波数帯域と重ならないように、映像信号をFM変調して、多重化し伝送する。
子機1のCCDカメラ等の撮像装置11によって得られた映像信号は、デジタル変換され、YUVフォーマットを経由してNTSC方式の信号に変換された後、アナログ映像信号として出力される。出力されたアナログ映像信号は、FM変調された後、伝送路を通じて親機2に多重化伝送される。親機2では、アナログ映像信号がベースバンド映像信号に復調された後、映像表示装置23に入力される。映像表示装置23によって、NTSC方式のデジタル信号に変換され、YUVフォーマットを経由して表示素子234に適した信号形式、例えばRGBフォーマットに変換された上で映像として表示される。
子機1のマイク16から入力された音声信号は、伝送路を通じて多重化伝送され、親機2のスピーカ29から出力される。親機2のマイク26から入力された音声信号は、伝送路を通じて多重化伝送され、子機1のスピーカ19から出力される。
双方向通話のみのインターホン用に2線ケーブルが敷設されている場合、テレビドアホンシステムは、既設の2線ケーブルを使用して、映像信号を伝送することができる。したがって、設置のための手間とコストを著しく低減できるので、テレビドアホンシステムの普及が進んできた。
このテレビドアホンシステムでは、映像信号をアナログ信号で伝送しているため、伝送路の影響によって、信号波形が歪んだり、信号の減衰量が増加したりする。そのため、高品質の映像伝送が困難である。
また、近年の防犯意識の向上により、来訪者の映像をフラッシュメモリや固定ディスク装置に録画したり、インターネット等を利用して外出先に映像を送信したりする等のニーズが増加している。この場合、映像信号をデジタル信号に変換して、記録したり伝送したりする必要がある。
さらに、従来のテレビドアホンシステムでは、伝送時の映像フォーマットとしてNTSC方式を採用している。そのため、システムの構成要素として、NTSCエンコーダとNTSCデコーダが必要となる。回路構成が複雑になると共に、Y/C分離による画質低下等の問題が発生し、高品質の映像伝送が困難となる。
ところで、従来のテレビドアホンシステムでは、撮像装置で映像信号をデジタル映像信号に変換している。このデジタル映像信号を伝送するようにすれば、システム構成を簡素化できることから、子機と親機間の伝送をデジタル信号で行うテレビドアホンシステムが提案されている。
特許文献1には、2つの64KビットBチャネルおよび1つの16KビットDチャネルからなるISDN基本インターフェースに準拠したインターフェースを採用したデジタルドアホンシステムが提案されている。
特許文献2には、LANケーブルを伝送路として利用し、映像信号をイーサネット(登録商標)に準拠した物理層データとして伝送するテレビドアホン装置が提案されている。
特開平2−92056号公報
特開2003−244686号公報
ISDNを利用したシステムでは、伝送可能な情報量が最大144Kビット/秒に制約される。これに準拠するには、映像信号のフレームレートを低くするか、映像圧縮率を大きくする必要があるが、伝送画質が劣化するため、高品質の映像伝送は困難である。
イーサネットを利用したシステムでは、伝送可能な情報量は大きいが、伝送路としてLANケーブルを使用するため、例えばLANケーブルの該当カテゴリに属する4対のペア線を新規に敷設する必要がある。そのため、従来のテレビドアホンシステムの2線式ケーブルに比して高価であると共に、LANケーブルの配線工事が必要となり、工事費が割高になる。
本発明は、上記に鑑み、2線ケーブルを使用して、映像信号をデジタル伝送することができるテレビドアホンシステムの提供を目的とする。
本発明は、カメラ付き子機と親機とが2線ケーブルを介して接続され、前記子機から映像信号を前記親機に送信しながら、前記親機と子機との間で通話を行うテレビドアホンシステムであって、前記子機は、前記カメラによって撮像したデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換手段と、パケットを周波数偏移変調して伝送パケットとする変調手段と、伝送パケットを2線ケーブルを通じて親機に伝送する通信手段とを備える。前記親機は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換手段とを備える。
ここで、変調手段は、周波数偏移変調の代わりに多値周波数偏移変調を行ってもよい。多値周波数偏移変調にすれば、伝送速度が増加したり、伝送に使用する周波数帯域を狭めたりすることが可能となり、伝送する映像信号の解像度やフレームレートが高まり、高品質な映像が得られる。
このように、映像信号をパケット化してデジタル伝送することにより、従来から使用されている2線ケーブルを利用しても、大量のデータを高速で伝送することが可能となり、鮮明な映像を表示することができる。しかも、親機において、映像をデジタルデータとして取り扱うことができるので、映像データの保存や他の機器に送信といった2次的な利用が容易となる。
また、子機は、マイクからの音声信号をデジタル音声信号に変換してパケット化し、2線ケーブルを通じてデジタル伝送方式で送信し、親機は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、スピーカから出力する。そして、親機は、2線ケーブルを通じて子機にアナログ音声信号を送信する。
子機は、マイクからの音声信号をデジタル音声信号に変換するデジタル音声変換手段と、デジタル音声信号とデジタル映像信号とを多重化してパケットに変換するパケット変換手段とを備える。前記親機は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段と、パケットを分離して、デジタル音声信号とデジタル映像信号とに変換するパケット変換手段と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するアナログ音声変換手段とを備える。
子機から音声信号をデジタル伝送するとき、親機からの音声信号とは異なる伝送方式となるので、通話の漏洩やハウリングを防止できる。なお、親機からも音声信号をデジタル伝送してもよいが、アナログ信号のまま伝送すれば、親機にデジタル信号化するための回路を設けなくてすむ。
本発明によると、既存の2線ケーブルを利用して、映像信号をデジタル伝送することができる。したがって、親機と子機とを2線ケーブルで接続した従来のドアホンシステムにおいて、親機と子機を交換するだけでデジタル伝送可能なテレビドアホンシステムに機能アップすることができる。
そして、周波数偏移変調方式あるいは多値周波数偏移変調方式を採用することによって、従来と同様な回路構成でデジタル伝送を実現できる。そのため、デジタル化に対応した親機や子機は、コストアップとならず、既存の機器からデジタル化への転換を容易に促進できる。このように、既存のテレビドアホンシステムと同程度のコストでデジタル化を実現できるので、テレビドアホンシステムのデジタル化を普及させることができる。
(第1の実施形態)
本実施形態のテレビドアホンシステムを図1に示す。本システムでは、カメラ付き子機1と親機2とが従来から使用されている2線ケーブル3を介して接続されている。従来のシステムと基本的には同じ構成であるが、この2線ケーブル3を通じて子機1から親機2に映像信号をデジタル伝送方式で伝送する。
本実施形態のテレビドアホンシステムを図1に示す。本システムでは、カメラ付き子機1と親機2とが従来から使用されている2線ケーブル3を介して接続されている。従来のシステムと基本的には同じ構成であるが、この2線ケーブル3を通じて子機1から親機2に映像信号をデジタル伝送方式で伝送する。
このようなデジタル伝送のために、子機1は、カメラである撮像装置11からのデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換回路117と、パケットをデジタル変調して伝送パケットとするFM変調手段121と、伝送パケットと音声信号および制御信号とを多重化して、2線ケーブル3を通じて親機に伝送する通信手段としての子機多重化伝送手段13とを備える。親機2は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとするFM復調手段221と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換回路235とを備える。なお、その他の構成は、従来と同じであり、従来と同一の部材については同一の符号を付し、それらの名称および機能は同じである。
次に、上記のテレビドアホンシステムの動作において、2線ケーブル3を通じて親機2から子機1に電力が供給されている。来訪者が子機1の呼出ボタン14を押すと、呼出信号が2線ケーブル3を通じて親機2に伝送される。親機2では、呼出信号の受信に応じて、制御信号を送信し、撮像装置11を作動させるとともに、親機2と子機1との間での通話を可能にする。
子機1において、撮像装置11が作動して、来訪者を撮像すると、撮像素子112から出力されたアナログ映像信号は、A/D変換器113によりデジタル映像信号に変換され、映像信号処理回路114によりデジタル映像信号に対して、ホワイトバランスや色補正等の補正処理が行われる。そして、映像信号処理回路114からYUVフォーマットのデジタル映像信号が出力される。
パケット変換回路117では、YUVフォーマットのデジタル映像信号を伝送に適したフォーマットに変換してパケットを生成する。図2は生成されたパケットの一例であり、1つのパケットは同期等を行うためのヘッダと、映像データと、CRC等の誤り訂正符号とから構成されている。ここで、子機1と親機2間の通信は1対1で行われるため、パケットは連続して送信される。これによって、通信のオーバーヘッドを最小限に抑えることができ、通信時間を短縮できる。
パケット変換回路117から出力される1ビットのシリアルデータは、FM変調手段121に入力され、デジタル変調される。デジタル変調としては、FSK方式による周波数偏移変調(FSK:Frequency Shift Keying)とされる。なお、FM変調手段121は、従来のテレビドアホンシステムと同様の回路構成で実現可能であるので、デジタル伝送方式になっても、コストは増加しない。
FM変調のデータ速度は、次の式で算出できる。
(データ速度)=(周波数変化量)÷(変調指数)
ここで、周波数変化量=10MHz(搬送波の中心周波数に対して±5MHz)、変調指数=0.5とすると、データ速度は20Mビット/秒となる。
(データ速度)=(周波数変化量)÷(変調指数)
ここで、周波数変化量=10MHz(搬送波の中心周波数に対して±5MHz)、変調指数=0.5とすると、データ速度は20Mビット/秒となる。
一方、親機2の表示素子234には、主としてQVGA(水平320画素×垂直240画素)の液晶ディスプレイが使用される。そのため、QVGAサイズの映像信号をYUV12方式(YUV411またはYUV420のように1ピクセル当たりのデータ量を12ビットで表現する方式)で映像圧縮しないで伝送する場合を想定すると、1フレーム当りのデータ量は、
320×240×12≒900Kビット
となる。したがって、ヘッダ、誤り訂正符号等のオーバーヘッドを考慮しても、15〜20フレーム/秒の伝送が実現可能である。
320×240×12≒900Kビット
となる。したがって、ヘッダ、誤り訂正符号等のオーバーヘッドを考慮しても、15〜20フレーム/秒の伝送が実現可能である。
子機多重化伝送手段13により、上記のようにデジタル変調された映像信号にマイクからの音声信号が多重化され、2線ケーブル3を通じて親機2に送信される。
親機2では、親機多重化伝送手段21によりパケット化されたデジタル映像信号と音声信号とが分離される。音声信号は、マイクアンプ27により増幅されて、音声がスピーカ26から出力される。周波数偏移変調されたデジタル映像信号は、FM復調手段221に入力され、1ビットのシリアルデータに変換される。
親機2のパケット変換回路235では、子機1のパケット変換回路117と逆の処理を行い、パケットをデジタル映像信号に変換する。すなわち、受信されたパケットがYUVフォーマットのデジタル映像信号に復元される。表示信号処理回路233により、デジタル映像信号として、表示素子234に出力され、来訪者の映像が表示される。
また、親機2からの音声信号は、親機多重化伝送手段21により制御信号や電力と多重化されて、2線ケーブル3を通じて子機1に送信される。子機1では、音声信号を分離して、音声がスピーカ19から出力される。
以上のように、従来から使用されている2線ケーブル3を通じて子機1から親機2に映像信号をデジタル信号の状態で伝送することが可能となる。ドアホンシステムがすでに設置されている場合、既設の2線ケーブル3をそのまま利用して、既設の子機および親機を上記構成のカメラ付き子機1および親機2に交換するだけで、簡単にデジタル伝送方式のテレビドアホンシステムを構築できる。しかも、映像信号をパケット化してデジタル伝送することにより、高速で大量のデータを伝送することが可能となり、鮮明な映像を提供することができ、静止画だけでなく動画でも伝送することが可能となる。
また、映像信号の変復調には、従来のアナログ伝送方式と同様のFM変復調器を使用しているため、子機1および親機2において従来と同等の回路規模で、多重化伝送を実現することができる。従来のNTSCエンコーダとNTSCデコーダが不要となるので、映像信号伝送の際の変換工程が減少し、しかもアナログ映像信号の処理工程が削減されるため、高い映像品質を維持することができる。
利用する映像信号がデジタル化されているので、映像データの高度な圧縮処理が可能となり、来訪者の映像を録画したり、インターネット等を利用して外出先に映像を送信したりすることが容易となる。このように録画保存あるいはデータ伝送が容易であることから、テレビドアホンシステムの多機能化を図って、利便性を向上することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、デジタル変調の方式が、第1の実施形態とは異なり、多値周波数偏移変調(MFSK:Multi−Frequency Shift Keying)とされる。
本実施形態では、デジタル変調の方式が、第1の実施形態とは異なり、多値周波数偏移変調(MFSK:Multi−Frequency Shift Keying)とされる。
図3に示すように、子機1では、パケット変換回路118とFM変調手段122との間にD/A変換器119が設けられる。親機2では、FM復調手段222とパケット変換回路237との間にA/D変換器236が設けられる。
子機1のパケット変換回路118は、第1の実施の形態で説明したパケット変換回路117と同様、YUVフォーマットのデジタル映像信号を伝送に適したフォーマットに変換して、パケットを生成する。ただし、パケット変換回路118から出力されるデータは、1ビットのシリアルデータではなく、nビットのシリアルデータに変換される。このnビットシリアル形式のデジタル映像信号は、D/A変換器119によりアナログ信号に変換された後、FM変調手段122によりFM変調される。
パケット変換回路118からのnビットシリアルデータは、D/A変換器119およびFM変調手段122によって、多値周波数偏移変調される。すなわち、D/A変換器119およびFM変調手段122は、MFSK方式によりデジタル変調する多値周波数偏移変調器を構成する。
親機2では、親機多重化伝送手段21を経由して、多値周波数偏移変調された映像信号をFM復調手段222によりFM復調した後、A/D変換器236によりnビットのシリアルデータに変換する。そして、パケット変換回路237が子機1のパケット変換回路118と逆の処理を実施することにより、YUVフォーマットのデジタル映像信号を復元する。なお、その他の構成および動作は、第1の実施形態と同じである。
このように、デジタル復調をMFSK方式にすれば、n=2ビットにした場合、第1の実施の形態で説明したデータ速度、例えば20Mbpsの2倍、n=3ビットにした場合、4倍のデータ速度を実現することが可能となる。したがって、伝送する映像信号の解像度やフレームレートが向上し、高品質の映像伝送が可能になる。また、データ速度を増加する代わりに、周波数変化量を減少させて、使用する周波数帯域を狭めることも可能である。これによって、2線ケーブル3を使用していても、ノイズの影響をなくすことができ、安定した映像信号や音声信号の伝送を行える。
また、図6に示す従来のテレビドアホンシステムでは、子機1のD/A変換器116、親機2のA/D変換器231に8〜10ビットのものが必要であるのに対して、本実施形態に係るテレビドアホンシステムでは、D/A変換器119およびA/D変換器236のビット数nは2〜4程度でよい。そのため、回路規模を小さくでき、コストの削減が可能となる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、音声信号もパケット化して、デジタル伝送する。すなわち、図4に示すように、子機1に、音声コーデック171が設けられる。音声コーデック171は、マイクアンプから出力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して、パケット変換回路237に出力する。親機2にも、音声コーデック281が設けられ、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。
本実施形態では、音声信号もパケット化して、デジタル伝送する。すなわち、図4に示すように、子機1に、音声コーデック171が設けられる。音声コーデック171は、マイクアンプから出力されたアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換して、パケット変換回路237に出力する。親機2にも、音声コーデック281が設けられ、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。
子機1のパケット変換回路118では、デジタル映像信号とデジタル音声信号を伝送に適したフォーマットに変換して、パケットを生成する。図5に生成されたパケットの一例を示す。1つのパケットは、同期等を行うためのヘッダ、映像データ、音声データ、CRC等の誤り訂正符号で構成されている。パケットは同様に連続して送信され、通信時間を短縮できる。
パケット変換回路118から出力されるシリアルデータは、第2実施形態と同様に、D/A変換器119およびFM変調手段122により多値周波数偏移変調され、子機多重化伝送手段131により2線ケーブル3を通じて親機2に伝送される。
親機2では、多値周波数偏移変調された映像信号と音声信号はFM復調手段222によりFM復調された後、A/D変換器236によりnビットのシリアルデータに変換される。
そして、パケット変換回路237が子機1のパケット変換回路118と逆の処理を実施することにより、デジタル映像信号とデジタル音声信号を復元する。デジタル音声信号は、音声コーデック281によりアナログ信号に変換され、スピーカアンプ28を経てスピーカ29から出力される。
親機2からの音声は、アナログ音声信号のまま2線ケーブル3を通じて子機1に伝送される。子機1から親機2に送信される音声信号と親機2から子機1に送信される音声信号とは、2線ケーブル3において別々の周波数帯域を使用して伝送され、全二重通信可能となる。
ところで、アナログ音声信号を伝送する場合、子機多重化伝送手段および親機多重化伝送手段に内蔵された4線2線変換回路で合成、分離しているが、2線ケーブル3とのインピーダンス不整合等によってハウリングが発生しやすいという問題点があった。
音声信号をデジタル化して伝送する場合、データ速度は64Kビット/秒程度であるから、映像信号のデータ速度に比べて非常に小さく、デジタル映像信号と一緒に伝送しても、通信データ量にはほとんど影響を生じない。一方、子機1からの音声信号を多値周波数偏移変調して伝送し、親機2からの音声信号をベースバンドで伝送するといったように、別の方式で伝送することによって、子機多重化伝送手段131および親機多重化伝送手段211に4線2線変換回路が不要となる。音声信号用の4線2線変換回路を廃止でき、回路構成を簡略化でき、4線2線変換回路に起因するハウリングは起こり得ない。したがって、アナログ音声信号による通話で問題となる漏話やインピーダンス不整合によるハウリングを防止でき、明瞭な通話を行うことができ、高品質の音声伝送を実現できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。各実施形態では、映像信号を映像圧縮せずに伝送する構成を例示したが、映像信号を映像圧縮して伝送するようにしてもよい。また、伝送するデジタル映像信号はYUVフォーマットに限定されるものではなく、RGB等の別の映像フォーマットを使用して伝送してもよい。
1 子機
2 親機
3 2線ケーブル
11 撮像装置
13 子機多重化伝送手段
16 マイク
19 スピーカ
21 親機多重化伝送手段
23 映像表示装置
26 マイク
29 スピーカ
117 パケット変換回路
121 FM変調手段
221 FM復調手段
235 パケット変換回路
2 親機
3 2線ケーブル
11 撮像装置
13 子機多重化伝送手段
16 マイク
19 スピーカ
21 親機多重化伝送手段
23 映像表示装置
26 マイク
29 スピーカ
117 パケット変換回路
121 FM変調手段
221 FM復調手段
235 パケット変換回路
Claims (5)
- カメラ付き子機と親機とが2線ケーブルを介して接続され、前記子機から映像信号を前記親機に送信しながら、前記親機と子機との間で通話を行うテレビドアホンシステムであって、前記子機は、カメラからのデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換手段と、パケットを周波数偏移変調して伝送パケットとする変調手段と、伝送パケットを2線ケーブルを通じて親機に伝送する通信手段とを備え、前記親機は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
- カメラ付き子機と親機とが2線ケーブルを介して接続され、前記子機から映像信号を前記親機に送信しながら、前記親機と子機との間で通話を行うテレビドアホンシステムであって、前記子機は、カメラからのデジタル映像信号をパケットに変換するパケット変換手段と、パケットを多値周波数偏移変調して伝送パケットとする変調手段と、伝送パケットを2線ケーブルを通じて親機に伝送する通信手段とを備え、前記親機は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段と、パケットをデジタル映像信号に変換するパケット変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載のテレビドアホンシステム。
- 子機は、マイクからの音声信号をデジタル音声信号に変換してパケット化し、2線ケーブルを通じてデジタル伝送方式で送信し、親機は、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換して、スピーカから出力することを特徴とする請求項1または2記載のテレビドアホンシステム。
- 親機は、2線ケーブルを通じて子機にアナログ音声信号を送信することを特徴とする請求項3記載のテレビドアホンシステム。
- 子機は、マイクからの音声信号をデジタル音声信号に変換するデジタル音声変換手段と、デジタル音声信号とデジタル映像信号とを多重化してパケットに変換するパケット変換手段とを備え、前記親機は、受信した伝送パケットを復調して、パケットとする復調手段と、パケットを分離して、デジタル音声信号とデジタル映像信号とに変換するパケット変換手段と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するアナログ音声変換手段とを備えたことを特徴とする請求項3または4記載のテレビドアホンシステム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100986120B1 (ko) * | 2008-10-24 | 2010-10-08 | (주) 코콤 | 2선식 비디오폰시스템을 이용한 방문자의 감시제어장치 |
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- 2005-06-27 JP JP2005187380A patent/JP2007006416A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100986120B1 (ko) * | 2008-10-24 | 2010-10-08 | (주) 코콤 | 2선식 비디오폰시스템을 이용한 방문자의 감시제어장치 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070822 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20090109 |