JP2007005628A - 配線構造およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号遅延の問題を解決しながら、強度的に優れ、製造時の第1絶縁膜へのスクラッチや膜はがれを防止し、かつ、製造工程を増加することなく低コストにて製造することができる配線構造およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】基板100上の所定領域に第1絶縁膜101を形成する工程と、基板上の他の領域および第1絶縁膜の上に第2絶縁膜103を堆積し、第1絶縁膜上の第2絶縁膜が膜厚10〜200nmとなるように平坦化する工程と、第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域にそれぞれ配線溝105を形成する工程と、配線溝の内面に拡散防止膜を形成する工程と、第2絶縁膜上に配線溝が完全に埋まる膜厚で金属膜を堆積し、第2絶縁膜上の金属膜を除去して配線溝内に配線106を形成する工程とを備える配線構造の製造方法およびこの製造方法によって製造された配線構造を提供することにより、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線構造およびその製造方法に関し、詳しくは配線間容量を低減し、かつ、機械的強度を向上した配線構造およびその製造方法に関する。
半導体装置の高集積化に伴い、金属配線についてもアルミニウムより電気抵抗率の低い銅を用い、埋め込み配線形成技術により微細化、多層配線化が進んできており、更なる高性能、高速化のためには、層間絶縁膜の比誘電率の低下が必要となってきている。
層間絶縁膜に比誘電率の低い絶縁膜(低誘電率絶縁膜)を用いると、配線間容量が低減でき、信号伝達遅延を回避することに有効であることが一般に知られている。
しかし、低誘電率絶縁膜は一般的に機械的強度が低く、加えて熱伝導率が低いといった半導体装置を構成する上で問題となる点も存在している。
そこで、信号遅延が問題となる領域に低誘電率膜を用い、その他の領域には比誘電率は高いが、機械的強度、放熱性に優れたシリコン酸化膜を用いた埋め込み配線形成法が、特開2002−141410号公報(特許文献1)にて提案されている。この文献には2種類の形成方法が記載されている。
第1の形成方法では、図8(a)に示すように、半導体基板800上に、ハイドロジェン・シルセスキオサン膜、アモルファスカーボン膜、炭素含有シリコン酸化膜膜あるいはポリアリルエーテル膜といった低誘電率絶縁膜801を形成し、第1の領域にマスクパターンを形成し、選択エッチングによりその他の領域の低誘電率絶縁膜801を除去する。次に、低誘電率絶縁膜801に対し比誘電率が高く、機械的強度の強い、炭化シリコン膜、シリコン酸化窒化膜あるいはシリコン窒化膜といった高誘電率絶縁膜802を形成し、低誘電率絶縁膜801が露出するまで研磨により平坦化する。
次に、図8(b)に示すように、配線溝を形成するためのマスクパターン803を低誘電率絶縁膜801および高誘電率絶縁膜802の上に形成する。続いて、図8(c)に示すように、エッチングにより配線溝804を形成し、その後、配線溝804が完全に埋まる膜厚で銅膜を堆積し、研磨により平坦化して配線溝内に銅配線を形成する。
以上の工程により、信号遅延が問題となる領域に低誘電率膜801を用い、その他の領域には比誘電率は高いが機械的強度、放熱性に優れた高誘電率絶縁膜802を用いた埋め込み配線構造が形成される。
また、第2の形成方法では、図9(a)に示すように、半導体基板900上に低誘電率膜901を形成し、その上に低誘電率絶縁膜901に対し比誘電率が高く機械的強度の高い第1の高誘電率絶縁膜(炭化シリコン膜)902を形成し、低誘電率絶縁膜901を残したい領域を被覆するマスクパターンを形成し、選択エッチにより第1の高誘電率絶縁膜902および低誘電率絶縁膜901を除去する。次に、相対的に比誘電率が高く、機械的強度の強い第2の高誘電率絶縁膜(シリコン酸化膜)903を基板900上に形成し、第1の高誘電率絶縁膜802が露出するまで研磨により平坦化する。
次に、図9(b)に示すように、配線溝を形成するためのマスクパターン904を第1および第2の高誘電率絶縁膜902、903上に形成し、図9(c)に示すようにエッチングにより低誘電率絶縁膜901と第1の高誘電率絶縁膜902との積層膜および第2の高誘電率絶縁膜903に配線溝905を形成し、その後、配線溝905が完全に埋まる膜厚で銅膜を堆積し、研磨により平坦化して配線溝内に銅配線を形成する。
以上の工程により、信号遅延が問題となる領域に低誘電率絶縁膜901を用い、その他の領域には比誘電率は高いが機械的強度、放熱性に優れた第2の高誘電率絶縁膜903を用いた埋め込み配線構造が形成される。
特開2002−141410号公報
しかしながら、上記第1の形成方法では、機械的強度の低い低誘電率絶縁膜801が、層間絶縁膜を平坦化する際と埋め込み配線を形成する際の2度の研磨にさらされることとなり、低誘電率絶縁膜801に膜はがれ、スクラッチなどが発生することが懸念され、また、機械的強度が低い膜(低誘電率絶縁膜801)と高い膜(高誘電率絶縁膜802)を同時に研磨するのは、研磨レートに差異が生じやすく、研磨後の膜厚制御が困難である。
また、上記第2の形成方法では、低誘電率絶縁膜901上に機械的強度の高い第2の高誘電率絶縁膜902が存在するため、層間絶縁膜の平坦化の際と埋め込み配線を形成する際の2度の研磨時に低誘電率絶縁膜901に与えるダメージを低減することができるが、第1と第2の高誘電率絶縁膜902、903に異なる材料を用いているため、研磨レートに差異が生じやすく、研磨後の膜厚制御が困難となり、それに加え、低誘電率膜901上に機械的強度の高い第1の高誘電率絶縁膜902の形成工程が増加する。
また、低誘電率絶縁膜901と第1の高誘電率絶縁膜902との積層膜および第2の高誘電率絶縁膜903を一度にエッチングして配線溝805を形成するため、エッチング箇所によってエッチングレートが異なって配線溝の深さにばらつきを生じることが懸念される。
また、第1および第2の形成方法において、半導体基板上に配線を形成した後、各配線をチップ単位にダイシング装置にて切断する場合に、切断領域に低誘電率絶縁膜が存在すると、低誘電率膜界面での膜はがれなどが懸念される。
本発明は、このような問題に鑑み、信号遅延の問題を解決しながら、強度的に優れ、製造時の低誘電率絶縁膜へのスクラッチや膜はがれを防止し、かつ、製造工程を増加することなく低コストにて製造することができる配線構造およびその製造方法を提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、基板上の所定領域に形成された第1絶縁膜と、基板上の他の領域および前記第1絶縁膜上に形成された第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域がそれぞれ有する配線溝の内面に形成された拡散防止膜と、前記配線溝内に拡散防止膜を介して形成された配線とを備えた配線構造が提供される。
また、本発明の別の観点によれば、基板上の所定領域に第1絶縁膜を形成する工程と、基板上の他の領域および前記第1絶縁膜の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第2絶縁膜を堆積し、第1絶縁膜上の前記第2絶縁膜が膜厚10〜200nmとなるように平坦化する工程と、前記第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域にそれぞれ配線溝を形成する工程と、前記配線溝の内面に拡散防止膜を形成する工程と、第2絶縁膜上に配線溝が完全に埋まる膜厚で金属膜を堆積し、第2絶縁膜上の前記金属膜を除去して配線溝内に配線を形成する工程とを備える配線構造の製造方法が提供される。
本発明によれば、以下の顕著な効果を奏する。
(1)第1絶縁膜(低誘電率膜)の領域を、信号遅延が問題となる配線領域に用い、第2絶縁膜(相対的に比誘電率が高い絶縁膜)の領域を、比誘電率は高いけれども機械的強度および放熱性に優れた配線領域に用いた埋め込み配線構造を、工程数を増加させることなく低コストにて得ることができる。
(2)第1絶縁膜上に第2絶縁膜を存在させることにより、第2絶縁膜を平坦化するための研磨による第1絶縁膜へのスクラッチや膜はがれを防止できる。さらに、第1絶縁膜は第2絶縁膜に比して一般的に機械的強度が弱いため、機械的強度の高い膜と低い膜を一度に研磨することが無く、第2絶縁膜の膜厚制御が容易となる。
(3)この配線構造を用いてワイヤーボンディングを行なう際の膜はがれや、基板の強度不足に起因するクラックなどを抑制することができる。
本発明の配線構造は、基板上の所定領域に形成された第1絶縁膜と、基板上の他の領域および前記第1絶縁膜上に形成された第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域がそれぞれ有する配線溝の内面に形成された拡散防止膜と、前記配線溝内に拡散防止膜を介して形成された配線とを備えたことを特徴とする。
以下、本発明の配線構造の各構成要素について説明する。
(基板)
本発明において、基板としては特に限定されず、例えばシリコン、ガリウム等の半導体基板、化合物半導体基板、SOI基板、絶縁性基板(例えばガラス基板および樹脂製基板)等が挙げられる。また、これらの基板上にMOSトランジスタ、メモリ素子、容量素子、抵抗素子等の半導体素子や配線が形成されていてもよい。
(第1絶縁膜)
低誘電率絶縁膜としての第1絶縁膜は、特に限定されず、例えばハイドロジェン・シルセスキオサン膜、アモルファスカーボン膜、炭素含有シリコン酸化膜およびポリアリルエーテル膜等が挙げられる。これらの中でも、比誘電率が1〜4、好ましくは1.5〜3.5の低誘電率絶縁膜が好ましく、特に炭素含有シリコン酸化膜(SiOC膜)が好ましい。
第1絶縁層を形成する方法としては特に限定されず、例えば化学的気相成長法(CVD法)、塗布法等を挙げることができる。また、膜厚としては180〜550nm程度が挙げられる。
(第2絶縁膜)
第2絶縁膜としては、第1絶縁膜よりも高い比誘電率を有するものであれば特に限定されず、例えばシリコン酸化膜、フッ素含有シリコン酸化膜、炭化シリコン膜、シリコン酸化窒化膜およびシリコン窒化膜等が挙げられる。これらの中でも、比誘電率が3〜4.5、好ましくは3.4〜4.3であり、かつ、機械的強度が4GPa以上、好ましくは10〜20GPaである絶縁膜が好ましく、特にシリコン酸化膜(SiO2膜)が好ましい。
高誘電率絶縁層を形成する方法としては特に限定されず、例えば化学的気相成長法(CVD法)、塗布法等を挙げることができる。また、膜厚としては450〜1000nm程度が挙げられる。
(拡散防止膜)
拡散防止膜としては、配線を構成する金属原子が第1絶縁膜および第2絶縁膜中に拡散し難い導電材料が好ましく、例えばTa、TaN、W、WSiN、Ti、TiN等の高融点金属または高融点金属化合物が挙げられ、中でもTa、TaNが好ましい。
拡散防止膜を形成する方法としては特に限定されず、例えばスパッタリング法、CVD法等の公知技術により単層膜(1層)あるいは2層以上を積層した積層膜として形成することができる。また、膜厚としては、10〜50nm程度、好ましくは20〜30nmである。
(配線)
配線の材料としては特に限定されず、例えばアルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金等が挙げられるが、アルミニウムより低抵抗でエレクトロマイグレーション耐性に優れた銅または銅合金が好ましい。銅合金としては、錫、ジルコニウムおよびパラジウムのうちの1種または2種以上を含む銅合金が好ましい。
配線を形成する方法としては特に限定されず、例えば物理的気相成長法(スパッタ法)により金属シード膜を100〜150nm程度の膜厚で形成し、その後、電解めっき法により溝を金属膜で完全に埋め込み、余分な金属膜を化学的機械的研磨法(CMP法)、エッチング等により除去する方法、あるいは無電解めっき法でビアホールおよび溝を金属膜で完全に埋め込み、余分な金属膜をCMP法、エッチング等により除去する方法が挙げられる。
本発明は、積層領域の第1絶縁膜および/または単層領域の第2絶縁膜における配線溝から基板に達するビアホールが形成され、このビアホールの内面に拡散防止膜が形成され、ビアホール内に拡散防止膜を介して導電体が形成された配線構造であってもよい。この場合、配線溝とビアホールは連通しているため、デュアルダマシン法により導電体および配線を形成することができる。
また、本発明は、第1絶縁膜と基板との間および第2絶縁膜と基板との間に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第3絶縁膜が形成されてなる配線構造であってもよい。この場合、製造時において、まず半導体基板上に第3絶縁膜を形成するため、第1絶縁膜と第2絶縁膜とに配線溝を形成する際に、被エッチング材料が異なるため発生するエッチングレートの差により生じる溝深さのばらつきを低減させることができる。
第3絶縁膜の材料としては、酸化膜系材料に対し選択エッチの容易な材料、例えば炭化シリコンや窒化シリコン等の窒素や炭素を含むシリコン系化合物もしくはそれらの積層膜が挙げられ、これらの中でもSiC膜(比誘電率4〜5)が好ましい。エッチングストップ膜の膜厚としては30〜70nm程度とされる。第3絶縁膜を形成する方法としては特に限定されず、例えばCVD等が挙げられる。
また、本発明は、第2絶縁膜および配線の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜が形成されてなる配線構造であってもよい。この場合、第4絶縁膜により、配線を外部から絶縁し保護することができる。なお、配線と外部の配線とを電気的接続する場合は第4絶縁膜に開口部を形成すればよい。また、第4絶縁膜上にも配線層を形成する場合には、第4絶縁膜が拡散防止膜とエッチング防止膜を兼ねるものであってもよい。
第4絶縁膜としては、金属拡散の抑制およびエッチング防止が可能な材料、例えば炭化シリコンや窒化シリコン等の窒素や炭素を含むシリコン系化合物もしくはそれらの積層膜が挙げられ、これらの中でもSiC膜(比誘電率4〜5)が好ましい。膜厚としては30〜70nm程度とされる。第4絶縁膜を形成する方法としては特に限定されず、例えばCVD法が挙げられる。
また、本発明は、第2絶縁膜および配線の上に形成された第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜と、前記第4絶縁膜上の所定領域に形成された2層目の第1絶縁膜と、第4絶縁膜上の他の領域および前記2層目の第2絶縁膜上に形成された2層目の第2絶縁膜と、前記2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜との積層領域および2層目の第2絶縁膜の単層領域がそれぞれ有する2層目の配線溝および2層目の配線溝から第4絶縁膜を貫通して下層の配線に達する2層目のビアホールの内面に形成された2層目の拡散防止膜と、前記2層目の配線溝および2層目のビアホールの内部に前記2層目の拡散防止膜を介して形成された2層目の配線とを有する積層配線層をさらに備えてなる配線構造であってもよい。
さらに、積層配線層が2層以上繰り返し形成された配線構造であってもよい。このような積層配線構造とすることにより、集積度を高くすることができる。
また、本発明は、第1絶縁膜が基板上に離間して複数形成され、隣接する第1絶縁膜の間に第2絶縁膜が形成され、隣接する第1絶縁膜の間における第2絶縁膜の一部の領域が、チップ単位に分割するための切断領域とされた配線構造であってもよい。この場合、第2絶縁膜からなる切断領域は第1絶縁膜よりも機械的強度が高いため、ダイシング装置にて膜はがれをすること無くチップ単位に分断することができる。
また、本発明は、2層目の第1絶縁膜が下層の第4絶縁膜上に離間して複数形成され、隣接する2層目の第1絶縁膜の間に2層目の第2絶縁膜が形成され、隣接する2層目の第1絶縁膜の間における2層目の第2絶縁膜の一部の領域が、下層の切断領域の直上に配置され、2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜に配線および/または導電体が形成された積層配線構造の場合も、ダイシング装置にて膜はがれをすること無くチップ単位に分断することができる。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、以下の実施形態においては、上記第3絶縁膜を「下地膜」と称し、上記第4絶縁膜を「キャップ膜」と称する。
(実施形態1)
図1は、本発明の配線構造における実施形態1の製造工程を示す断面図である。実施形態1では、まず図1(a)に示すように、半導体基板100上に、CVD法により比誘電率2.8〜3のSiOCからなる第1絶縁膜101を膜厚180〜220nmで形成する。次に、第1絶縁膜101上に、所定パターニング形状の第1のマスクパターン102を形成し、ドライエッチングして所定領域にのみ第1絶縁膜101を残存させる。
次に、マスクパターン102を除去した後、図1(b)に示すように、得られた半導体基板100の全面にCVD法により比誘電率4〜4.2のSiO2からなる第2絶縁膜103を膜厚450〜550nmで形成する。次に、図1(c)に示すように、CMP法により第1絶縁膜101の直上に存在する第2絶縁膜103が膜厚10〜200nm、好ましくは80〜120nmになるまで所定時間研磨処理を行う。本実施形態1では、第2絶縁膜103を膜厚100nm程度とした。なお、第2絶縁膜103の膜厚の下限を10nmとするのは第1絶縁膜101を研磨しないためのマージンを確保したためであり、膜厚の上限を200nmとするのは配線間容量増加を抑制したためである。
次に、図1(d)に示すように、第2のマスクパターン104を形成し、第2のマスクパターン104をマスクに用いて、第2絶縁膜103および第1絶縁膜101をドライエッチングして配線溝105を形成する。このとき、配線溝105の底が基板100まで達しないようにエッチング時間を制御する。本実施形態1では配線溝105の深さは220〜280nmとした。なお、本実施形態1では、第1絶縁膜101と第2絶縁膜103との積層領域および第2絶縁膜103の単層領域を1枚のマスクパターン104を用いて配線溝105を同時に形成しているが、2枚以上のマスクパターンを個別に用いて配線溝を形成してもよい。また、配線下層にタングステンなどからなるコンタクトパターンが存在する場合は,コンタクトパターンが露出するまでエッチングをすすめても良い。
次に、マスクパターン104を除去した後、得られた基板の全面に図示しない窒化タンタルからなる銅拡散防止用金属膜および銅シード膜をスパッタ法により形成し、続いて電解メッキ法により配線溝105が完全に埋まる膜厚で銅膜を形成し、次に図1(e)に示すように、CMP法により配線溝105の上部の銅膜、銅拡散防止用金属膜および第2絶縁膜103を除去し、配線溝105内に銅拡散防止用金属膜を介して銅配線106を形成する。なお、本実施形態1におけるCMP法では、第1段階で第1絶縁膜101上の積層膜を膜厚100nm程度残すまで研磨し、第2段階でさらに50nm程度研磨して、第1絶縁膜101上の第2絶縁膜を膜厚50nm程度残した。
次に、図1(f)に示すように、第2絶縁膜103および銅配線106の上にキャップ膜107を形成する。キャップ膜107の材料としては、SiC膜が用いられ、膜厚は30〜60nm程度とされる。なお、外部との電気的接続のための図示しない開口部をキャップ膜107に形成してもよい。
(実施形態2)
図2は、本発明の配線構造における実施形態2の製造工程を示す断面図である。実施形態2が実施形態1と異なる主な点は、デュアルダマシン法によりビア(導電体)および配線を形成することである。
実施形態2では、まず図2(a)に示すように、半導体基板200上に、実施形態1と同様にCVD法により比誘電率2.8〜3のSiOCからなる第1絶縁膜201を膜厚450〜550nmで形成する。次に、第1絶縁膜201上に、所定パターニング形状の第1のマスクパターン202を形成し、ドライエッチングして所定領域にのみ第1絶縁膜201を残存させる。
次に、マスクパターン202を除去した後、図2(b)に示すように、CVD法により比誘電率4〜4.2のSiO2からなる第2絶縁膜203を膜厚900〜1000nmで形成する。次に、図2(c)に示すように、CMP法により第1絶縁膜201の直上に存在する第2絶縁膜203が膜厚10〜200nm、好ましくは80〜120nmになるまで所定時間研磨処理を行う。
次に、図2(d)に示すように第2のマスクパターン204を形成し、マスクパターン204をマスクに用いて、第2絶縁膜203および第1絶縁膜201をドライエッチングし、基板200の表面が露出するまでビアホール205を形成する。なお、本実施形態2では、第1絶縁膜201と第2絶縁膜203との積層領域および第2絶縁膜203の単層領域を1枚のマスクパターン204を用いてほぼ同じ幅のビアホール205を同時に形成しているが、2枚以上のマスクパターンを個別に用いて幅の異なるビアホールを形成してもよい。
次に、図2(e)に示すように、第3のマスクパターン206を形成し、第3のマスクパターン206をマスクに用いて、第2絶縁膜203および第1絶縁膜201をドライエッチングして、配線溝207を形成する。実施形態2において、この配線溝207は、第1絶縁膜201に1箇所、第1絶縁膜201と第2絶縁膜203に隣接して存在する一対のビアホール205の上部を連通するように1箇所、および第2絶縁膜203のビアホール205の上部に連通して1箇所それぞれ形成されている。本実施形態2では、配線溝207の深さは220〜280nmとした。
なお、配線溝207を形成するドライエッチングの前に、ビアホール205内にエッチング防止材料を先に充填し、その後溝加工を行ってもよく、これにより基板200表面のエッチングを防止できる。また、本実施形態2では、第1絶縁膜201と第2絶縁膜203との積層領域および第2絶縁膜203の単層領域を1枚のマスクパターン206を用いて各配線溝207を同時に形成しているが、2枚以上のマスクパターンを個別に用いて配線溝を形成してもよい。
次に、マスクパターン206を除去した後、得られた基板の全面に図示しない窒化タンタルからなる銅拡散防止用金属膜および銅シード膜をスパッタ法により形成し、続いて電解メッキ法によりビアホール205および配線溝207が完全に埋まる膜厚で銅膜を形成する。続いて、図2(f)に示すように、CMP法によりビアホール205および配線溝207の内部以外の金属膜を除去することにより、ビアホール205および配線溝207の内部に、銅拡散防止用金属膜を介してデュアルダマシン配線構造のビア208および銅配線209を形成する。なお、本実施形態2では、配線間のショートを抑制するために、銅の研磨時に第1絶縁膜201上の第2絶縁膜203を40〜60nm除去して薄膜化するが、第1絶縁膜201は露出させていない。
その後、図2(g)に示すように、第2絶縁膜203および銅配線209の上にキャップ膜210を形成する。キャップ膜210の材料としては、SiC膜が用いられ、膜厚は30〜60nm程度とされる。なお、外部との電気的接続のための図示しない開口部をキャップ膜210に形成してもよい。
(実施形態3)
図3は、本発明の配線構造における実施形態3の製造工程を示す断面図である。実施形態3では、まず図3(a)に示すように、半導体基板300上に、実施形態1と同様にCVD法により比誘電率2.8〜3のSiOCからなる第1絶縁膜301を膜厚180〜220nmで形成する。次に、第1絶縁膜301上に、所定パターニング形状の第1のマスクパターン302を形成し、ドライエッチングして所定領域にのみ第1絶縁膜301を残存させる。
次に、マスクパターン302を除去した後、図3(b)に示すように、CVD法により比誘電率4〜4.2のSiO2からなる第2絶縁膜203を膜厚450〜550nmで形成する。次に、図3(c)に示すように、CMP法により第1絶縁膜301が露出するまで所定時間研磨処理を行う。図3(d)に示すように、得られた基板の全面に、第2絶縁膜303と同じ材料のSiO2膜304をCVD法により膜厚80〜120nmで形成する。
次に、図3(e)に示すように、第2のマスクパターン305を形成し、第2のマスクパターン305をマスクに用いて、SiO2膜304、第2絶縁膜303および第1絶縁膜301をドライエッチングし配線溝306を形成する。本実施形態3では配線溝306の深さは220〜280nmとした。なお、本実施形態3では、第1絶縁膜301とSiO2膜304の積層領域と第2絶縁膜303とSiO2膜304の積層層領域(材質的には単層領域)を1枚のマスクパターン305を用いて配線溝207を同時に形成しているが、2枚以上のマスクパターンを個別に用いて配線溝を形成してもよい。
次に、マスクパターン305を除去した後、実施形態1と同様に、得られた基板の全面に図示しない銅拡散防止用金属膜および銅シード膜を形成し、電解メッキ法により全面に銅膜を形成し、図3(f)に示すようにCMP法により配線溝306の内部以外の銅膜および銅拡散防止用金属膜を除去し、配線溝306内に銅拡散防止用金属膜を介して銅配線307を形成する。なお、実施形態3でも、配線間のショートを抑制するために、第1絶縁膜301上のSiO2膜304を40〜60nm除去して薄膜化するが、第1絶縁膜301は露出させていない。
次に、図3(g)に示すように、SiO2膜304および銅配線307の上にキャップ膜308を形成する。キャップ絶縁膜308の材料としては、SiC膜が用いられ、膜厚は30〜60nm程度とされる。なお、外部との電気的接続のための図示しない開口部をキャップ膜308に形成してもよい。
(実施形態4)
図4は、本発明の配線構造における実施形態4の製造工程を示す断面図である。実施形態4が実施形態1と異なる主な点は、半導体基板400上に下地膜401を形成することである。
実施形態4では、まず図4(a)に示すように、半導体基板400上に下地膜401をCVD法により形成する。本実施形態4において、下地膜401としては、比誘電率6.8〜7のSiN膜を膜厚30〜50nmで形成する。
次に、実施形態1と同様に、下地膜401に対し相対的に低い比誘電率2.8〜3のSiOCからなる第1絶縁膜402を膜厚150〜250nmでCVD法により形成する。
次に、第1絶縁膜402上に第1のマスクパターン403を形成し、マスクパターン403をマスクに用いて、ドライエッチングにより第1絶縁膜402をエッチングストップ膜が露出するまで除去する。
次に、実施形態1と同様に、図4(b)に示すように、マスクパターン403を除去した後に、得られた基板の全面にCVD法により比誘電率4〜4.2のSiO2からなる第2絶縁膜404を膜厚400〜500nmで形成し、図4(c)に示すように、CMP法より第1絶縁膜402の直上の第2絶縁膜404が10〜200nmの膜厚、好ましくは80〜120nmの膜厚になるまで研磨処理を行う。
次に、図4(d)に示すように、第2のマスクパターン405を形成し、第2のマスクパターン405をマスクに用いて、第2絶縁膜404、第1絶縁膜402および下地膜401を基板400の表面が露出するまでドライエッチングし、配線溝406を形成する。本実施形態4では、配線溝406の深さは220〜280nmとした。
ここで、下地膜401として、比誘電率が酸化膜系に対し相対的に高く、選択エッチの容易な材料を用いているので、第1絶縁膜402と第2絶縁膜404との積層領域および第2絶縁膜404の単層領域を1枚のマスクパターン405を用いて溝加工する際、溝深さのばらつき制御が容易となる。なお、必要であれば2枚以上のマスクパターンを用いて個別に溝加工してもよい。
その後、実施形態1と同様に、マスクパターン405を除去し、得られた基板の全面に銅拡散防止用金属膜および銅シード膜を形成し、電解メッキ法により全面に銅膜を形成し、図4(e)に示すようにCMP法により配線溝406の内部以外の金属膜を除去し、配線溝406内に銅拡散防止用金属膜を介して銅配線407を形成する。この場合も、配線間のショートを抑制するために、研磨時に第1絶縁膜402上の第2絶縁膜404を40〜60nm除去して薄膜化するが、第1絶縁膜402は露出させていない。
その後、図4(f)に示すように、第2絶縁膜404および銅配線407の上にキャップ膜408を形成する。キャップ膜408の材料としては、SiC膜が用いられ、膜厚は30〜60nm程度とされる。なお、外部との電気的接続のための図示しない開口部をキャップ膜408に形成してもよい。
なお、本実施形態4では、第2絶縁膜404の形成後のCMP法による研磨処理で第1絶縁膜402上に第2絶縁膜404を残しているが、第1絶縁膜402を露出するまで研磨処理を施し、その後、実施形態3同様に、第2絶縁膜404と同じSiO2膜を形成することも可能である。
(実施形態5)
図5は、本発明の実施形態5の配線構造を示す断面図である。この実施形態5の配線構造は、実施形態2の配線構造において、半導体基板200と層間絶縁膜(第1絶縁膜201および第2絶縁膜203)との間に、実施形態4と同様の下地膜211を形成したものであり、その他の構造は実施形態2と同様である。なお、図5において、実施形態2と同様の構成要素には同一の符号を付している。
この実施形態5の配線構造を製造するに際しては、実施形態4と同様の方法により半導体基板200上に下地膜211した後、実施形態2と同様の方法にてデュアルダマシン配線構造を形成すればよい。この場合、第1絶縁膜201および第2絶縁膜203にビアホールを形成するためのドライエッチングにより、下地膜211にも開口部を形成する。
(実施形態6)
上記実施形態1〜5では、単層の配線構造やビアを有する配線構造について説明したが、本発明はこれらの構造を用いて2層以上の積層配線構造とすることもできる。図6は、本発明の実施形態6の積層配線構造を示す断面図である。具体的にこの実施形態6の積層配線構造は、実施形態1の配線構造600の上に実施形態2の配線構造601を重ね、下層の配線と上層の配線をビアにて電気的に接続した構造である。なお、図6において、実施形態1、2と同様の構成要素には同様の符号を付している。
この実施形態6の積層配線構造を製造する場合は、実施形態1の製造方法と同様に配線構造600を形成した後、開口部を形成していないキャップ膜107上に、実施形態2と同様に配線構造601を形成すればよい。この場合、上層の第2の第1絶縁膜201および第2の第2絶縁膜203をドライエッチングしてビアホールを形成する際に(図2(e)参照)、下層のキャップ膜107もドライエッチングして開口部を形成することにより、2層目の銅配線209と1層目の銅配線106がビア208および銅拡散防止金属膜(図示省略)を介して接続される。
なお、実施形態6の積層配線構造における1層目の実施形態1の配線構造600の代わりに、実施形態2〜5の配線構造を採用することも可能である。また、3層以上の積層配線構造を形成する場合は、3層目以降に実施形態2、5の配線構造を採用することができる。
また、積層配線構造とする場合、各層の間に存在するキャップ膜をSiCあるいはSiNにて形成してエッチングストップ機能をもたせるようにすることができる。
(実施形態7)
図7は本発明の実施形態7における配線構造の製造工程を示す断面図であって、複数個の配線構造を製造しチップ単位に分割する工程までを示している。
この実施形態7では、図7(a)に示すように、まず実施形態1と同様に、半導体基板700上に相対的に低い比誘電率2.8〜3のSiOCからなる第1絶縁膜701をCVD法により膜厚180〜220nmで形成する。次に、第1絶縁膜701上の複数の配線形成領域Aの一部に第1のマスクパターン702を形成し、マスクパターン702をマスクに用いて、ドライエッチングにより第1絶縁膜701をパターニングする。
次に、マスクパターン702を除去した後、図7(b)に示すように、実施形態1と同様に、得られた基板の全面に比誘電率4〜4.2のSiO2からなる第2絶縁膜703をCVD法により膜厚450〜550nmで形成する。なお、図7(b)において、隣接する配線形成領域A、Aの間は、幅30〜100μmの基板切断領域Bとされており、基板切断領域Bにおける層間絶縁膜は、第1絶縁膜701よりも機械的強度が高い第2絶縁膜703から構成されている。
次に、図7(c)に示すように、実施形態1と同様に、CMP法より第1絶縁膜701の直上の第2絶縁膜703が膜厚10〜200nm、好ましくは80〜120nmとなるまで研磨処理を行う。次に、図7(d)に示すように、第2のマスクパターン704を形成し、第2のマスクパターン704をマスクに用いて、第2絶縁膜703および第1絶縁膜701をドライエッチングし、配線溝705を形成する。本実施形態7では、配線溝705の深さは220〜280nmとした。このとき、基板切断領域Bにおける第2絶縁膜703にも配線溝705を形成する。
次に、マスクパターン704を除去した後、実施形態1と同様に、得られた基板の全面に図示しない銅拡散防止用金属膜(窒化タンタル膜)および銅シード膜を形成し、電解メッキ法により配線溝705が完全に埋まる膜厚で銅膜を形成し、図7(e)に示すように、CMP法により配線溝705の内部以外の金属膜を除去し、配線溝705内に銅拡散防止用金属膜を介して銅配線706を形成する。この場合も、配線間のショートを抑制するために、研磨時に第1絶縁膜701上の第2絶縁膜703を40〜60nm除去して薄膜化するが、第1絶縁膜701は露出させていない。なお、基板切断領域Bの配線溝内にも銅膜が成膜されることによって、基板単位面積当たりの銅密度が均一化されており、その結果、配線形成領域Aと基板切断領域Bが均一な研磨速度で平坦に研磨される。
次に、図7(f)に示すように、第2絶縁膜703および銅配線706の上にキャップ膜707を形成する。キャップ膜707の材料としては、SiC膜が用いられ、膜厚は30〜60nm程度とされる。なお、外部との電気的接続のための図示しない開口部をキャップ膜707に形成してもよい。
次に、図7(g)に示すように、得られた基板の基板切断領域Bを既知のダイシング装置を用いて切断することにより、チップサイズの配線構造を複数個得ることができる。このとき、基板切断領域Bにおける基板700上の第2絶縁膜703は第1絶縁膜701に比して機械的強度が高いため、低誘電率膜界面での膜はがれが生じるといった問題がない。
なお、実施形態7では、実施形態1の配線構造を製造する場合を例示したが、実施形態2〜5の単層配線構造あるいは実施形態6の積層配線構造の場合にも適用することができる。2層以上の積層配線構造の場合、1層面の基板切断領域の直上に2層以降の基板切断領域を配置させる。
本発明の配線構造は、基板上あるいは絶縁層内にMOSトランジスタ、メモリ素子、容量素子、抵抗素子等を備えたIC、LSI、ULSI等に適用することができる。
本発明の配線構造における実施形態1の製造工程を示す断面図である。 本発明の配線構造における実施形態2の製造工程を示す断面図である。 本発明の配線構造における実施形態3の製造工程を示す断面図である。 本発明の配線構造における実施形態4の製造工程を示す断面図である。 本発明の実施形態5の配線構造を示す断面図である。 本発明の実施形態6の多層配線構造を示す断面図である。 本発明の実施形態7における配線構造の製造工程を示す断面図であって、複数個の配線構造を製造する場合を示す。 従来技術1の配線構造の製造工程を示す断面図である。 従来技術2の配線構造の製造工程を示す断面図である。
符号の説明
100、200、300、400、700 半導体基板
101、201、301、402 701 第1絶縁膜
103、203、303、404、703 第2絶縁膜
107、210、308、408、707 キャップ絶縁膜
211、401、エッチングストップ膜
105、207、306、406、705 配線溝
106、209、307、407、706 配線
205 ビアホール
208 ビア(導電体)

Claims (24)

  1. 基板上の所定領域に形成された第1絶縁膜と、基板上の他の領域および前記第1絶縁膜上に形成された第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域がそれぞれ有する配線溝の内面に形成された拡散防止膜と、前記配線溝内に拡散防止膜を介して形成された配線とを備えたことを特徴とする配線構造。
  2. 積層領域の第1絶縁膜および/または単層領域の第2絶縁膜における配線溝から基板に達するビアホールが形成され、このビアホールの内面に拡散防止膜が形成され、ビアホール内に拡散防止膜を介して導電体が形成された請求項1に記載の配線構造。
  3. 第1絶縁膜と基板との間および第2絶縁膜と基板との間に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第3絶縁膜が形成されてなる請求項1または2に記載の配線構造。
  4. 第2絶縁膜および配線の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜が形成されてなる請求項1〜3の何れか1つに記載の配線構造。
  5. 第2絶縁膜および配線の上に形成された第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜上の所定領域に形成された2層目の第1絶縁膜と、
    第4絶縁膜上の他の領域および前記2層目の第2絶縁膜上に形成された2層目の第2絶縁膜と、
    前記2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜との積層領域および2層目の第2絶縁膜の単層領域がそれぞれ有する2層目の配線溝および2層目の配線溝から第4絶縁膜を貫通して下層の配線に達する2層目のビアホールの内面に形成された2層目の拡散防止膜と、
    前記2層目の配線溝および2層目のビアホールの内部に前記2層目の拡散防止膜を介して形成された2層目の配線とを有する積層配線層をさらに備えてなる請求項1〜3の何れか1つに記載の配線構造。
  6. 積層配線層が2層以上繰り返し形成された請求項5に記載の配線構造。
  7. 第1絶縁膜の比誘電率が1.5〜3.5であり、第2絶縁膜の比誘電率が3.4〜4.3である請求項1〜6の何れか1つに記載の配線構造。
  8. 第3絶縁膜の比誘電率が4〜8である請求項1〜7の何れか1つに記載の配線構造。
  9. 第4絶縁膜の比誘電率が4〜8である請求項4〜8の何れか1つに記載の配線構造。
  10. 第2絶縁膜の機械的強度が10〜20GPaである請求項4〜9の何れか1つに記載の配線構造。
  11. 第1絶縁膜が基板上に離間して複数形成され、隣接する第1絶縁膜の間に第2絶縁膜が形成され、隣接する第1絶縁膜の間における第2絶縁膜の一部の領域が、チップ単位に分割するための切断領域とされた請求項1〜10の何れか1つに記載の配線構造。
  12. 2層目の第1絶縁膜が下層の第4絶縁膜上に離間して複数形成され、隣接する2層目の第1絶縁膜の間に2層目の第2絶縁膜が形成され、隣接する2層目の第1絶縁膜の間における2層目の第2絶縁膜の一部の領域が、下層の切断領域の直上に配置され、2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜に配線および/または導電体が形成されている請求項11に記載の配線構造。
  13. 基板上の所定領域に第1絶縁膜を形成する工程と、
    基板上の他の領域および前記第1絶縁膜の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第2絶縁膜を堆積し、第1絶縁膜上の前記第2絶縁膜が膜厚10〜200nmとなるように平坦化する工程と、
    前記第1絶縁膜と第2絶縁膜との積層領域および第2絶縁膜の単層領域にそれぞれ配線溝を形成する工程と、
    前記配線溝の内面に拡散防止膜を形成する工程と、
    第2絶縁膜上に配線溝が完全に埋まる膜厚で金属膜を堆積し、第2絶縁膜上の前記金属膜を除去して配線溝内に配線を形成する工程とを備えることを特徴とする配線構造の製造方法。
  14. 配線溝を形成する前に、積層領域の第1絶縁膜および/または単層領域の第2絶縁膜に基板に達するまでビアホールを形成し、その後、ビアホールの上部と連通するように配線溝を形成し、
    配線溝の内面に拡散防止膜を形成する際に、ビアホールの内面にも拡散防止膜を形成し、
    第2絶縁膜上にビアホールおよび配線溝が完全に埋まる膜厚で金属膜を堆積し、第2絶縁膜を除去してビアホールに導電体を形成する請求項13に記載の配線構造の製造方法。
  15. 第1絶縁膜を形成する前に、基板上に第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第3絶縁膜を形成する工程を含む請求項13または14に記載の配線構造の製造方法。
  16. 配線を形成した後に、第2絶縁膜および配線の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜を形成する工程を含む請求項13〜15の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  17. 配線を形成した後に、第2絶縁膜および配線の上に、第1絶縁膜の比誘電率よりも相対的に高い比誘電率の第4絶縁膜を形成する工程と、
    前記第4絶縁膜上の所定領域に2層目の第1絶縁膜を形成する工程と、
    第4絶縁膜上の他の領域および前記2層目の第1絶縁膜上に2層目の第2絶縁膜を形成する工程と、
    前記2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜との積層領域および2層目の第2絶縁膜の単層領域に第4絶縁膜を貫通して下層の配線に達する2層目のビアホールを形成し、2層目のビアホールの上部に連通する2層目の配線溝を形成する工程と、
    2層目のビアホールおよび2層目の配線溝の内面に2層目の拡散防止膜を形成する工程と、
    2層目の第2絶縁膜上に2層目のビアホールおよび2層目の配線溝が完全に埋まる膜厚で金属膜を堆積し、2層目の第2絶縁膜上の前記金属膜を除去して2層目のビアホール内に2層目の導電体を形成し、2層目の配線溝内に2層目の配線を形成する工程とを有する積層配線層形成工程をさらに備えてなる請求項13〜15の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  18. 積層配線層形成工程を2回以上繰り返す請求項17に記載の配線構造の製造方法。
  19. 第1絶縁膜の比誘電率が1.5〜3.5であり、第2絶縁膜の比誘電率が3.4〜4.3である請求項13〜18の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  20. 第3絶縁膜の比誘電率が4〜8である請求項13〜19の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  21. 第4絶縁膜の比誘電率が4〜8である請求項16〜20の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  22. 第2絶縁膜の機械的強度が10〜20GPaである請求項16〜21の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  23. 第1絶縁膜を基板上に離間して複数形成し、隣接する第1絶縁膜の間に第2絶縁膜を形成し、隣接する第1絶縁膜の間における第2絶縁膜の一部の領域を、チップ単位に分割するための切断領域とする請求項13〜22の何れか1つに記載の配線構造の製造方法。
  24. 2層目の第1絶縁膜を第4絶縁膜上に離間して複数形成し、隣接する2層目の第1絶縁膜の間に2層目の第2絶縁膜を形成して、隣接する2層目の第1絶縁膜の間における2層目の第2絶縁膜の一部の領域を、下層の切断領域の直上に配置し、2層目の第1絶縁膜と2層目の第2絶縁膜に配線および/または導電体を形成する請求項23に記載の配線構造の製造方法。
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