JP2007004200A - 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ - Google Patents

照明装置及びこれを備えるプロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007004200A
JP2007004200A JP2006214006A JP2006214006A JP2007004200A JP 2007004200 A JP2007004200 A JP 2007004200A JP 2006214006 A JP2006214006 A JP 2006214006A JP 2006214006 A JP2006214006 A JP 2006214006A JP 2007004200 A JP2007004200 A JP 2007004200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical element
wavelength conversion
translucent rod
conversion optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006214006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007004200A5 (ja
Inventor
Yoshitaka Ito
嘉高 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006214006A priority Critical patent/JP2007004200A/ja
Publication of JP2007004200A publication Critical patent/JP2007004200A/ja
Publication of JP2007004200A5 publication Critical patent/JP2007004200A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)

Abstract

【課題】色バランスの良い照明光を射出する。
【解決手段】本発明の照明装置は、光源と、前記光源から入射した不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換する透光性ロッドと、前記透光性ロッドから射出された略均一な光を照明対象に導くリレー光学系と、前記透光性ロッドの入射側面と射出側面との少なくとも一方の近傍に配置され、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光する波長変換光学素子と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、照明装置及びこれを備えるプロジェクタ(投写型表示装置)に関する。
一般にプロジェクタは、照明光を射出する照明装置と、照明光を画像信号(画像情報)に応じて変調する液晶パネルのような電気光学装置を利用したライトバルブと、変調された光の表す画像を投写表示する投写光学系とを有する。
プロジェクタによる投写画像は明るいほうが好ましく、照明装置から射出される光の強度が大きいほうが好ましい。このため、照明装置の光源には、より大きな光の強度を得るために、高圧水銀ランプに凹面鏡を組み合わせた光源が利用されている。
プロジェクタで利用される光源の発光特性としては、可視域の色バランスが良く、光強度が大きいことが好ましい。しかしながら、高圧水銀ランプは、光強度は比較的大きいものの、その発光特性が水銀固有の発光スペクトルを有しており、赤光(R)、緑光(G)、青光(B)の各波長域のうち、赤光の波長域の光強度が不足する傾向にある。このため、可視域での色バランスが良い照明光を得ることができないという問題がある。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、色バランスの良い照明光を射出する照明装置及びこれを備えるプロジェクタを提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の照明装置は、
光源と、
前記光源から入射した不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換する透光性ロッドと、
前記透光性ロッドから射出された略均一な光を照明対象に導くリレー光学系と、
前記透光性ロッドの入射側面と射出側面との少なくとも一方の近傍に配置され、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光する波長変換光学素子と、を備えることを特徴とする。
第1の照明装置によれば、波長変換光学素子に入射した光のうち、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光することができるので、光源から射出される光の色バランスを補正して、色バランスの良い光を照明光として射出することができる。
波長変換光学素子からの発光は指向性のない等方性発光であるため、波長変換光学素子から放射される光を効率よく利用するためには、照明装置内で、照明光が可能な限り広い角度分布を有する位置に波長変換光学素子を配置することが重要である。透光性ロッドを用いた照明装置では、略均一な強度分布を有する照明光を得るために、光源からの光を略一点に集光させる過程を有するため、この過程の近傍に波長変換光学素子を配置すれば、波長変換光学素子で波長変換された光を効率よく照明対象に導くことができる。したがって、波長変換光学素子を透光性ロッドの入射側面の近傍に配置する場合には、波長変換光学素子による発光光のうち、比較的大きな放射角を有する発光光までを透光性ロッドに入射させて利用することができる。また、透光性ロッドから広い角度分布を伴って射出された光はリレー光学系で照明対象へと伝達されるため、波長変換光学素子を透光性ロッドの射出側面の近傍に配置している場合にも、比較的大きな放射角を有する発光光までをリレー光学系に入射させて利用することができる。さらに、波長変換光学素子を透光性ロッドの入射側面および射出側面の両方に配置している場合には、入射側面に配置した場合の効果および射出側面に配置した場合の両方の効果を得ることができる。従って、波長変換光学素子による発光光の利用効率を高めることができる。
第2の照明装置は、
光源と、
前記光源から入射した不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換する透光性ロッドと、
前記透光性ロッドから射出された光を照明対象に導くリレー光学系と、を備え、
前記透光性ロッドは、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光する波長変換光学素子であることを特徴とする。
第2の照明装置によっても、波長変換光学素子である透光性ロッドに入射した光のうち、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光することができるので、光源から射出される光の色バランスを補正して、色バランスの良い光を照明光として射出することができる。
また、透光性ロッド自身が波長変換光学素子であるので、光源から射出された光のうち、比較的大きな放射角を有する光を透光性ロッドに入射させることが可能であり、透光性ロッドに入射した光のうち、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光することができる。また、透光性ロッドから射出される発光光のうち、比較的大きな放射角を有する発光光までをリレー光学系に入射させて利用することができる。
第2の照明装置において、
前記透光性ロッドの周りを囲むように設けられた反射ミラーを備えることが好ましい。
透光性ロッド内を伝達される光は、ロッドとその外側の空気との界面で全反射される光に限定される。一方、波長変換光学素子からの発光は等方性発光であるため、波長変換された光の一部は全反射せずにロッド外部に放出されてしまう。そこで、上記のような構成を採用すれば、透光性ロッドの外部に放出された発光光も、反射ミラーで反射してリレー光学系に導くことができる。
ここで、前記反射ミラーの反射面は前記透光性ロッドの界面に非接触状態で設けられていることが好ましい。
こうすれば、透光性ロッドに入射した光源からの光の内、透光性ロッドの界面で全反射される光(波長変換されない光と発光光の一部)はそのままリレー光学系に導けるとともに、透光性ロッドの界面で全反射されずにロッドの外部に放出された発光光も、反射ミラーで反射してリレー光学系に導くことができる。
あるいは、前記反射ミラーの反射面は、前記透光性ロッドの界面に接触した状態で設けられていることも好ましい。
こうすれば、透光性ロッドに入射した光源からの光と透光性ロッドによる発光光の両方を反射ミラーで反射して、リレー光学系に導くことができる。
このとき、前記透光性ロッドは中空形状を有しているようにしてもよい。
この場合においても、透光性ロッドに入射した光源からの光と透光性ロッドによる発光光の両方を反射ミラーで反射して、リレー光学系に導くことができる。
なお、上記第1と第2の照明装置において、
前記波長変換光学素子は、蛍光活性元素として機能する希土類元素を含有する透明蛍光体で形成されている。
ここで、前記波長変換光学素子は紫外光を可視光に変換する透明蛍光体で形成されていることが好ましい。
こうすれば、可視域外の紫外光を可視域内の可視光に変換することができるので、照明光の色バランスを補正するとともに、光の利用効率を向上させることができる。
なお、紫外光を可視光に変換する透明蛍光体の例としては、Eu2+を含む透明蛍光体があり、紫外光を青色光に変換することができる。あるいは、Eu3+を含む透明蛍光体があり、紫外光を赤色光に変換することもできる。さらに、Tb3+を含む透明蛍光体があり、紫外光を緑色光に変換することもできる。
また、前記波長変換光学素子は赤外光を可視光に変換する透明蛍光体で形成されているようにしてもよい。
こうしても、可視域外の赤外光を可視域内の可視光に変換することができるので、照明光の色バランスを補正するとともに、光の利用効率を向上させることができる。
なお、赤外光を可視光に変換する透明蛍光体の例としては、Er3+を含む透明蛍光体があり、赤外光を赤色光または緑色光に変換することができる。
また、前記波長変換光学素子は第1の可視光を第2の可視光に変換する透明蛍光体で形成されているようにしてもよい。
こうすれば、照明光の色バランスを補正することができる。
なお、上記第1と第2の照明装置をプロジェクタに適用すれば、色バランスのよい画像を表示することができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
A.第1実施例:
図1は、本発明の第1実施例としての照明装置を適用したプロジェクタの光学系を示す概略説明図である。このプロジェクタ10は、第1実施例としての照明装置100と、ライトバルブ200と、投写レンズ300とを備えている。各構成要素100,200,300は、光軸OCに沿って順に配置されている。
ライトバルブ200は、照明装置100の照明光のうち光入射面から入射した光を、画像信号(画像情報)に応じて変調し、変調された光を透過光として射出する。このように光を透過するタイプ(透過型)のライトバルブとしては、透過型の液晶パネルのような電気光学装置が用いられる。ライトバルブ200から射出された変調光の表す画像は、投写レンズ300によってスクリーンSCR上に投写表示される。従って、プロジェクタ10によって投写表示される画像の色バランスは、照明装置100の照明光の色バランスに依存する。
照明装置100は、光源110と、波長変換光学素子130と、透光性ロッド120と、リレー光学系140とを備えており、これらの各構成要素110,130,120,140は、光軸OCに沿って順に配置されている。
光源110は、光源ランプ112と、凹面鏡114とを備えている。光源ランプ112には、高圧水銀ランプが用いられている。また、凹面鏡114には楕円面鏡が用いられている。光源ランプ112から射出された放射状の光線(放射光)は、凹面鏡114によって透光性ロッド120の入射側面120iに効率よく入射するように収束される。このとき、透光性ロッド120に入射する光の入射角は、透光性ロッド120の光軸OCに沿った界面120sで全反射するように設定されている。すなわち、光源110から射出される光は、略一点に収束するように進む収束光線束であり、放射方向に指向性を有している。
なお、凹面鏡114として放物面鏡や球面鏡等を用いるようにしてもよい。ただし、これらの形状の凹面鏡を用いる場合には、光源110から射出される光が透光性ロッド120の入射側面120iに効率よく入射するように、レンズ等を光源110と透光性ロッド120との間に設けることが好ましい。
波長変換光学素子130は、透光性ロッド120の入射側面120iの近傍に配置され、光源110から射出された光のうち、特定の波長域の光を吸収して他の波長域の光を発光する機能を有している。図2は、波長変換光学素子130について示す説明図である。波長変換光学素子130は、蛍光活性元素イオンとして機能する希土類元素イオンを含有する透明蛍光ガラスで形成されている。希土類元素イオンとしては、例1に示すように、ユウロピウム(Eu3+)を利用することができる。この透明蛍光ガラスは、200nm〜430nmの光を吸収して、570nm〜630nm付近の光を発光するので、紫外光を吸収して赤色光を発光することができる。このため、赤色光の強度が小さいことによる色バランスの悪さを補正することができる。
上述したように、光源110に備える光源ランプ112は、高圧水銀ランプであるため、赤色光が不足して色バランスが崩れる場合が多い。本実施例においては、例1の透明蛍光ガラスを用いて波長変換光学素子130を形成することにより、赤色光の強度を高めることができるので、効果的に光の色バランスを補正することが可能である。
ただし、波長変換光学素子130による赤色の発光光は等方性の放射光となる。このため、透光性ロッド120の入射側面120iに入射した赤色の発光光のうち、照明光として利用可能な光は、透光性ロッド120の界面120sにおける全反射条件を満たす光のみである。界面120sにおいて全反射条件を満たさない光は、界面120sを透過して外部に放出される。しかしながら、波長変換光学素子130を備えない場合に比べれば、不足する赤色光の強度を高めることができるので、光の色バランスを補正することが可能である。透光性ロッド120の界面120sで全反射を生じる場合の臨界角は、ロッドを構成する物質の屈折率と反比例の関係にあるため、透光性ロッド120に入射した波長変換された赤色光を効率よく照明対象に伝達するためには屈折率の高い物質で透光性ロッドを構成することが有効である。
なお、図1では、波長変換光学素子130を透光性ロッド120の入射側面120iから離して示しているが、波長変換光学素子130から射出する等方性の光が入射側面120iに入射する効率を考えると、入射側面120iに接するように配置されることが好ましい。
ここで、光源110から射出される光は、光軸OC付近から周辺に離れるほど強度が弱くなる分布を有している。このような不均一な強度分布を有する光は、透光性ロッド120に入射して、その界面120sにおいて全反射を繰り返すことによって混合されて、射出側面120oから射出される。すなわち、透光性ロッド120は、不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換するインテグレータ光学系の機能を有している。なお、透光性ロッド120は、射出側面120oから射出される光がライトバルブ200の光入射面を効率よく照明するように、少なくとも、射出側面120oの輪郭形状がライトバルブ200の光入射面の輪郭形状に相似となるように形成されていることが好ましい。例えば、ライトバルブ200の光入射面の輪郭形状は、通常アスペクト比(横の長さ:縦の長さ)が4:3の矩形形状を有しているので、透光性ロッド120の射出側面120oの輪郭形状もこれに相似な形状に設定されることが好ましい。
リレー光学系140は、入射側レンズ142と、リレーレンズ144と、射出側レンズ146とを備える。透光性ロッド120から射出された光は、入射側レンズ142と、リレーレンズ144と、射出側レンズ146とを介して、ライトバルブ200の光入射面に導かれる。なお、リレー光学系140の構成はこれに限定されるものではなく、例えば、入射側レンズ142および射出側レンズ146を省略する構成であってもよい。すなわち、リレー光学系140は、透光性ロッド120から射出された略均一な光を照明対象であるライトバルブ200の光入射面に導く機能を有する構成であればよい。
ところで、波長変換光学素子130の特性は、透明蛍光ガラスに含まれる希土類元素イオンの種類に応じて変化する。例えば、図2の例2は、希土類元素イオンとしてユウロピウム(Eu2+)を含む透明蛍光ガラスの例を示している。例2の透明蛍光ガラスは、200nm〜400nmの光を吸収して、540nm〜560nm付近の光を発光する。この透明蛍光ガラスを用いて波長変換光学素子130が形成されている場合には、紫外光を吸収して緑色光を発光することができる。このため、緑色光の強度が小さいことによる色バランスの悪さを補正することができる。また、図2の例3は、希土類元素イオンとしてテルビウムイオン(Tb3+)を含む透明蛍光ガラスの例を示している。例3の透明蛍光ガラスは、300nm〜400nmの光を吸収して、380nm〜460nm付近の光を発光する。この透明蛍光ガラスを用いて波長変換光学素子130が形成されている場合には、紫外光を吸収して青色光を発光することができる。このため、青色光の強度が小さいことによる色バランスの悪さを補正することができる。すなわち、波長変換光学素子を形成する透明蛍光ガラスとしては、上述の例1に限定されるものではなく、補正したい光の波長域やそのために吸収する光の波長域に応じて、希土類元素イオンの種類や含有量等を調整した種々の透明蛍光ガラスが利用可能である。
以上説明したように、本実施例の照明装置100は、光源110から射出される光のうち、不足する波長域の光の強度を、波長変換光学素子130によって高めることができるので、色バランスを補正することができる。これにより色バランスの良い光を照明光としてライトバルブ200の光入射面に照射することができる。従って、本実施例のプロジェクタ10は、色バランスに優れた画像を投写することができる。
なお、本実施例においては、波長変換光学素子130を透光性ロッド120の入射側面120i近傍に配置した例を示しているが、射出側面120o近傍に配置するようにしてもよい。また、入射側面120iおよび射出側面120oの両方の近傍に配置するようにしてもよい。
B.第2実施例:
図3は、第2実施例としての照明装置を適用したプロジェクタの光学系を示す概略説明図である。このプロジェクタ20は、第1実施例におけるプロジェクタ10の照明装置100を照明装置100Aに置き換えたものである。この照明装置100Aは、照明装置100の波長変換光学素子130および透光性ロッド120を透光性ロッド120Aに置き換えたものである。他の構成および機能は第1実施例と同じであるので、これらの説明は省略する。
第2実施例の照明装置100Aに備えられる透光性ロッド120Aは、図2の例1に示した希土類元素イオンを含む透明蛍光ガラスによって作製されており、透光性ロッド120Aがインテグレータ光学系の機能と波長変換光学素子の機能とを併せ持っている。このため、透光性ロッド120Aの内部では、入射側面120Aiから入射した光のうち、紫外光を吸収して、赤色光を発光する。これにより、第1実施例と同様に、高圧水銀ランプの光において不足する赤色光の強度を高めて、光の色バランスを補正することができる。
ただし、透光性ロッド120Aの内部で発生した赤色の発光光は、第1実施例で説明したと同様に、等方性を有する放射光である。従って、赤色の発光光のうち、透光性ロッド120Aの界面120Asにおいて全反射条件を満たさない光は、界面120Asを透過して外部に放出される。このため、照明光として有効に利用可能な赤色の発光光は、透光性ロッド120Aの界面120Asにおいて全反射条件を満たし、射出側面120Aoから射出され、リレー光学系140に導かれる光のみである。しかしながら、本実施例においても、第1実施例と同様に、波長変換光学素子を備えない場合に比べれば、効果的に光の色バランスを補正することが可能である。
なお、透光性ロッド120Aは、以下に示すような構成をとることも可能である。図4は、透光性ロッド120Aの第1の変形例を示す説明図である。第1の変形例は、透光性ロッド120Aの界面120Asの周囲に、スペーサ122を介して反射ミラー124を設けた構成を有している。透光性ロッド120Aの界面120Asと反射ミラー124の反射面との間には空気層126が形成されている。
変形例1によれば、透光性ロッド120A内で発光する赤色光(以下、「赤色発光光」と呼ぶ。)を除く、可視域の光(以下、「本来の照明光」と呼ぶ。)は、界面120Asにおいて全反射を繰り返して混合され、射出側面120Aoから略均一な強度分布を有する光として射出される。また、全反射条件を満たす赤色発光光も界面120Asにおいて全反射を繰り返して混合され、射出側面120Aoから略均一な強度分布を有する光として射出される。一方、全反射条件を満たさない赤色発光光は、界面120Asを透過する。しかし、界面120Asの周囲には、反射ミラー124が設けられているので、界面120Asを透過した赤色発光光は、反射ミラー124で反射されながら進み、射出側面120Aoから略均一な強度分布を有する光として射出される。
以上のように、図4の第1の変形例は、透光性ロッド120Aの界面120Asにおいて全反射条件を満たさない赤色発光光も照明光として利用することができるので、光の利用効率をより高めることができる。なお、透光性ロッド120Aと反射ミラー124との間隔は、ロッドの長さ方向において必ずしも一定に設定されている必要はない。透光性ロッドの入射側面120iから射出側面120oに沿って上記の間隔が拡がっていくように、或いは、狭くなっていくように反射ミラーを配置することもできる。そのような配置を採用すれば、反射ミラーで反射されて透光性ロッド(含み反射ミラー)から射出される光の角度分布や照明対象における照明状態を調節することができる。
図5は、透光性ロッド120Aの第2の変形例を示す説明図である。第2の変形例は、透光性ロッド120Aの界面120Asに接するように反射ミラー124を設けた構成を有している。
第2の変形例によれば、本来の照明光も界面120Asにおいて全反射されずに界面120Asを透過する。界面120Asを透過した本来の照明光も、反射ミラー124で反射されながら進み、射出側面120Aoから略均一な強度分布を有する光として射出される。すなわち、第2の変形例は、赤色発光光のみならず、本来の照明光も反射ミラー124による反射によって光の混合および伝播を行う例を示している。ただし、反射ミラー124による本来の照明光の伝播は、透光性ロッド120Aの界面120Asにおける全反射による本来の照明光の伝播に比べて光の損失が発生する。
以上のように、図5の第2の変形例は、第1の変形例に比べて本来の照明光の損失があるものの、第1の変形例と同様に、透光性ロッド120Aの界面120Asにおいて全反射条件を満たさない赤色発光光も利用することができるので、光の利用効率をより高めることができる。
図6は、透光性ロッド120Aの第3の変形例を示す説明図である。第3の変形例は、図5に示す第2の変形例において、中実形状の透光性ロッド120Aを中空形状の透光性ロッド120A'に置き換えた例を示している。第3の変形例も第2の変形例と同様に、赤色発光光のみならず、本来の照明光も反射ミラー124による反射によって光の伝播を行うことができる。
また、以上説明した第2実施例においても、第1実施例と同様に、光源から射出される光の特性に応じて、透光性ロッドを、図2の例2、例3のような他の透明蛍光ガラスによって作製することが可能である。
なお、本発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)上記実施例では、光源ランプ112として高圧水銀ランプを用いた例を示しているが、ハロゲンランプやメタルハライドランプ等の他の光源ランプを用いることも可能である。これらの他の光源ランプを用いた場合には、それぞれの光源ランプの発光特性を考慮して、適当な透明蛍光ガラスを波長変換光学素子として用いるようにすればよい。これにより、それぞれの光源ランプの発光特性を補正し、色バランスの良い照明光を得ることができる。
(2)上記実施例では、透過型のライトバルブを用いたプロジェクタを例に説明しているが、これに限定されるものではなく、変調光を反射するタイプ(反射型)のライトバルブを用いたプロジェクタに本発明の照明装置を適用することも可能である。反射型のライトバルブとしては、反射型の液晶パネルやデジタル・マイクロミラー・デバイス(TI社の商標)等がある。
(3)上記実施例では、本発明の照明装置を1つのライトバルブを用いた単板式のプロジェクタに適用した例について説明しているが、これに限定されるものではなく、3つのライトバルブを用いた3板式のプロジェクタに本発明の照明装置を適用することも可能である。
(4)上記実施例では、入射側面120iと射出側面120oとの形状寸法が等しい直方体状の透光性ロッド120,120Aを用いているが、入射側面120iと射出側面120oの寸法が相似的に異なる透光性ロッド(一般的にはテーパーロッドと呼称される。)を用いることもできる。その場合には、透光性ロッドから射出される光の角度分布や照明対象における照明状態を調節することができ、光の利用効率が高い照明装置やプロジェクタを実現しやすいという特徴がある。
本発明の第1実施例としての照明装置を適用したプロジェクタの光学系を示す概略説明図である。 波長変換光学素子130について示す説明図である。 第2実施例としての照明装置を適用したプロジェクタの光学系を示す概略説明図である。 透光性ロッド120Aの第1の変形例を示す説明図である。 透光性ロッド120Aの第2の変形例を示す説明図である。 透光性ロッド120Aの第3の変形例を示す説明図である。
符号の説明
10...プロジェクタ
20...プロジェクタ
100...照明装置
100A...照明装置
110...光源
112...光源ランプ
114...凹面鏡
120...透光性ロッド
120i...入射側面
120s...界面
120o...射出側面
120A...透光性ロッド
120Ai...入射側面
120As...界面
120Ao...射出側面
122...スペーサ
124...反射ミラー
126...空気層
130...波長変換光学素子
140...リレー光学系
142...入射側レンズ
144...リレーレンズ
146...射出側レンズ
200...ライトバルブ
300...投写レンズ
OC...光軸
SCR...スクリーン

Claims (15)

  1. 照明装置であって、
    光源と、
    前記光源から入射した不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換する透光性ロッドと、
    前記透光性ロッドから射出された略均一な光を照明対象に導くリレー光学系と、
    前記透光性ロッドの入射側面と射出側面との少なくとも一方の近傍に配置され、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光する波長変換光学素子と、を備える照明装置。
  2. 照明装置であって、
    光源と、
    前記光源から入射した不均一な強度分布を有する光を略均一な強度分布を有する光に変換する透光性ロッドと、
    前記透光性ロッドから射出された略均一な光を照明対象に導くリレー光学系と、を備え、
    前記透光性ロッドは、特定の波長域の光を吸収して、他の波長域の光を発光する波長変換光学素子である、照明装置。
  3. 請求項2記載の照明装置であって、
    前記透光性ロッドの周りを囲むように設けられた反射ミラーを備える、照明装置。
  4. 請求項3記載の照明装置であって、
    前記反射ミラーの反射面は前記透光性ロッドの界面に非接触状態で設けられている、照明装置。
  5. 請求項3記載の照明装置であって、
    前記反射ミラーの反射面は、前記透光性ロッドの界面に接触した状態で設けられている、照明装置。
  6. 請求項5記載の照明装置であって、
    前記透光性ロッドは中空形状を有している、照明装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子は、蛍光活性元素として機能する希土類元素を含有する透明蛍光体で形成されている、照明装置。
  8. 請求項7記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子は紫外光を可視光に変換する透明蛍光体で形成されている、照明装置。
  9. 請求項8記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子はEu2+を含む透明蛍光体で形成されており、紫外光を青色光に変換する、照明装置。
  10. 請求項8記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子はEu3+を含む透明蛍光体で形成されており、紫外光を赤色光に変換する、照明装置。
  11. 請求項8記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子はTb3+を含む透明蛍光体で形成されており、紫外光を緑色光に変換する、照明装置。
  12. 請求項7記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子は赤外光を可視光に変換する透明蛍光体で形成されている、照明装置。
  13. 請求項12記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子はEr3+を含む透明蛍光体で形成されている、赤外光を赤色光または緑色光に変換する、照明装置。
  14. 請求項7記載の照明装置であって、
    前記波長変換光学素子は第1の可視光を第2の可視光に変換する透明蛍光体で形成されている、照明装置。
  15. 請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の照明装置を備えるプロジェクタ。
JP2006214006A 2006-08-07 2006-08-07 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ Pending JP2007004200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006214006A JP2007004200A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006214006A JP2007004200A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000281257A Division JP3867489B2 (ja) 2000-09-18 2000-09-18 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007004200A true JP2007004200A (ja) 2007-01-11
JP2007004200A5 JP2007004200A5 (ja) 2007-11-01

Family

ID=37689800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006214006A Pending JP2007004200A (ja) 2006-08-07 2006-08-07 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007004200A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063567A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光源装置、並びに、その光源装置を備えた照明装置及び投射型表示装置
WO2013190778A1 (ja) * 2012-06-21 2013-12-27 パナソニック株式会社 発光装置および投写装置
JP2015170596A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 光ホモジナイザを有するライトアセンブリ
WO2016132706A1 (en) * 2015-02-20 2016-08-25 Ricoh Company, Ltd. Illumination device and image projection apparatus
JP2016157096A (ja) * 2015-02-20 2016-09-01 株式会社リコー 照明装置及び画像投射装置
CN106814528A (zh) * 2015-11-27 2017-06-09 中强光电股份有限公司 投影装置及其照明系统

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063567A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光源装置、並びに、その光源装置を備えた照明装置及び投射型表示装置
WO2013190778A1 (ja) * 2012-06-21 2013-12-27 パナソニック株式会社 発光装置および投写装置
CN104169637A (zh) * 2012-06-21 2014-11-26 松下电器产业株式会社 发光装置以及投影装置
US9146453B2 (en) 2012-06-21 2015-09-29 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Light-emitting device and projection apparatus
JP2015170596A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company 光ホモジナイザを有するライトアセンブリ
US10151445B2 (en) 2014-03-10 2018-12-11 The Boeing Company Light assembly having light homogenizer
WO2016132706A1 (en) * 2015-02-20 2016-08-25 Ricoh Company, Ltd. Illumination device and image projection apparatus
JP2016157096A (ja) * 2015-02-20 2016-09-01 株式会社リコー 照明装置及び画像投射装置
US10423055B2 (en) 2015-02-20 2019-09-24 Ricoh Company, Ltd. Illumination device and image projection apparatus
CN106814528A (zh) * 2015-11-27 2017-06-09 中强光电股份有限公司 投影装置及其照明系统
CN106814528B (zh) * 2015-11-27 2018-10-02 中强光电股份有限公司 投影装置及其照明系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20180080626A1 (en) Light sources system and projection device using the same
US20070165186A1 (en) Light source system and an image projection system
CN105264437A (zh) 照明光学系统和投影仪
EP3816726B1 (en) Light-source device and image forming apparatus including same
US8491125B2 (en) Lighting device and projection type display apparatus including the same
JP6926589B2 (ja) 光源装置及びプロジェクター
JP2007004200A (ja) 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ
JP4270205B2 (ja) 照明装置及びこれを備えたプロジェクタ
US8136951B2 (en) Projection type display apparatus and optical unit with optical coupling lens
JP6988782B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2006285042A (ja) 光源装置および複合光源装置
JP3867489B2 (ja) 照明装置及びこれを備えるプロジェクタ
JP2011138627A (ja) 光源装置
US8434876B2 (en) Projection type display apparatus having a light source device with improved light utilization efficiency
JP2006285043A (ja) 光源装置
JP7028155B2 (ja) 光源装置およびプロジェクター
JP2007140344A (ja) 照明光学系および画像投影装置
JP5505064B2 (ja) 照明装置及びそれを備えた投写型表示装置
JP2005283918A (ja) 照明用光源装置
JP4204942B2 (ja) 光源装置
JP2011209697A (ja) 照明光学装置、及び、当該照明光学装置を用いた投写型表示装置
JP2005070589A (ja) 発光ランプのサイズの決定方法、発光ランプ、並びにその発光ランプを備えた照明装置及びプロジェクタ
JP2007127955A (ja) 照明装置及び投写型画像表示装置
JP2004354676A (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP5332209B2 (ja) 照明光学装置及びそれを用いた投射型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070912

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080303

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080610

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080806

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080815

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20081003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100115