JP2011138627A - 光源装置 - Google Patents

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Mitsuhiro Togashi
光宏 富樫
Osamu Konuma
修 小沼
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Abstract

【課題】光の利用効率を高めつつ、エタンデュの小さい光を効率良く取り出すことを可能とした光源装置を提供する。
【解決手段】第1の波長λの光を放出する発光素子2と、第1の波長λの光を第2の波長λの光に変換する波長変換素子3と、第2の波長λの光を内部で伝搬しながら出射面4aへと導く導光体4とを備え、波長変換素子3が、第1の波長λの光により励起されて第2の波長λの光を放出する蛍光体を含む部材5と、部材5の一面に配置されて第1の波長λの光を透過させると共に、第2の波長λの光を反射させる第1の機能膜6と、部材5の他面に配置されて第2の波長λの光を透過させると共に、第1の波長λの光を反射させる第2の機能膜7とを有し、発光素子2が、波長変換素子3の第1の機能膜6に接して配置され、導光体4が、波長変換素子3の第2の機能膜7に接して配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばランプからの光を光変調素子に入射し、この光変調素子によって変調された光を用いて画像表示を行うプロジェクタ装置のランプとして用いて好適な光源装置に関する。
ランプからの光を光変調素子に入射し、この光変調素子によって変調された光を用いて画像表示を行うプロジェクタ装置のランプとして、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)や半導体レーザなどの発光素子を用いることが提案されている(例えば、特許文献1〜3などを参照。)。
これらの発光素子は、発光開始時間が短いといった利便性の面や、鉛(Pb)フリーといった環境保全の面で利点があり、利用され始めている。しかしながら、LEDの発光効率は20lm/W以下であり、従来より使用されているプロジェクタ用白熱ランプの発光効率が30lm/Wであるのに比べて発光効率が悪い。このため、消費電力が大きく、発光輝度を高めることができないといった課題がある。
また、近年では照明用の白色LEDランプの開発が進み、発光効率も100lm/W以上を達成している。しかしながら、この照明用の白色LEDランプは、プロジェクタ用のLEDランプに比べて、発光効率が高い代わりに発光面積が大きい。
一方、プロジェクタ装置では、液晶空間光変調素子(液晶パネル)などの光変調素子に対して所定の角度以下で光を集光しなければならないため、LEDのような面光源ではエタンデュ(etendue:光源の発光面積と光源から発散していく光の立体角との積で表される。)保存の観点から、発光面積を大きくしても無効光束が増えるだけで利用可能な光束を増やすことができない。
したがって、照明用の白色LEDランプをプロジェクタ用に単に置き換えるだけでは、LEDから効率良く光を取り出すことができないため、発光効率の良い明るいプロジェクタ装置を実現することは困難である。
特表2008−536266号公報 特開2007−265626号公報 特開2005−274930号公報
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、光の利用効率を高めつつ、エタンデュの小さい光を効率良く取り出すことを可能とした光源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る光源装置は、第1の波長の光を放出する発光素子と、第1の波長の光を第2の波長の光に変換する波長変換素子と、第2の波長の光を内部で伝搬しながら出射面へと導く導光体とを備え、波長変換素子が、第1の波長の光により励起されて第2の波長の光を放出する蛍光体を含む部材と、部材の一面に配置されて第1の波長の光を透過させると共に、第2の波長の光を反射させる第1の機能膜と、部材の他面に配置されて第2の波長の光を透過させると共に、第1の波長の光を反射させる第2の機能膜とを有し、発光素子が、波長変換素子の第1の機能膜に接して配置され、導光体が、波長変換素子の第2の機能膜に接して配置されていることを特徴とする。
また、本発明に係る光源装置は、第1の波長の光を放出する発光素子と、第1の波長の光を第2の波長の光に変換する波長変換素子と、第2の波長の光を内部で伝搬しながら出射面へと導く導光体とを備え、波長変換素子が、第1の波長の光により励起されて第2の波長の光を放出する蛍光体を含む部材と、部材の一面に配置されて第1の波長の光を透過させると共に、第2の波長の光を反射させる第1の機能膜と、部材の他面に配置されて第2の波長の光を透過させると共に、第1の波長の光を反射させる第2の機能膜とを有し、発光素子が、半導体レーザからなり、波長変換素子の第1の機能膜側に配置され、導光体が、波長変換素子の第2の機能膜に接して配置されていることを特徴とする。
以上のように、本発明に係る光源装置では、発光素子から放出された第1の波長の光が波長変換素子の第1の機能膜を透過して蛍光体を含む部材を通過する間に、第1の波長の光により励起された蛍光体から第2の波長の光が放出される。そして、波長変換素子内で励起された第2の波長の光のうち、第2の機能膜に向かう第2の波長の光は、この第2の機能膜を透過して導光体の内部に導入され、この導光体の出射面から出射される。一方、第1の機能膜に向かう第2の波長の光は、この第1の機能膜によって反射されるため、第2の機能膜へと向かうことになり、最終的に第2の機能膜を透過して導光体の内部に導入されることになる。
これにより、発光素子から放出されて波長変換素子内で第1の波長から第2の波長に変換された光を導光体へと導くと共に、この導光体の出射面から効率良く光を取り出すことが可能である。したがって、この光源装置では、発光素子から放出される光(第1の波長の光)の利用効率を高めつつ、導光体の出射面からエタンデュの小さい光(第2の波長の光)を効率良く取り出すことが可能である。
第1の実施形態として示す光源装置の構成を示す側面図である。 第2の実施形態として示す光源装置の構成を示し、(a)はその平面図、(b)はその断面図である。 図3は、第3の実施形態として示す光源装置の構成を示す側面図である。
以下、本発明を適用した光源装置について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1の実施形態)
先ず、本発明の第1の実施形態として図1に示す光源装置1について説明する。
本発明を適用した光源装置1は、例えば、ランプからの光を液晶空間光変調素子(液晶パネル)などの光変調素子に入射し、この光変調素子によって変調された光を用いて画像表示を行うプロジェクタ装置のランプ(プロジェクタ用ランプ)として好適に用いられるものである。
具体的に、この光源装置1は、第1の波長λの光を放出する発光素子2と、第1の波長の光λを第2の波長λの光に変換する波長変換素子3と、第2の波長λの光を内部で伝搬しながら出射面4aへと導く導光体4とを備えている。
このうち、波長変換素子3は、第1の波長λの光により励起されて第2の波長λの光を放出する蛍光体を含有したガラス(又はプラスチック)からなる板状の部材(以下、蛍光体含有部材という。)5と、この蛍光体含有部材5の一面に配置されて第1の波長λの光を透過させると共に、第2の波長λの光を反射させる第1の機能膜6と、この蛍光体含有部材5の他面に配置されて第2の波長λの光を透過させると共に、第1の波長λの光を反射させる第2の機能膜7とを有している。
発光素子2は、発光ダイオード(LED)からなり、その発光面2aが波長変換素子3の第1の機能膜6に接して配置されている。なお、この光源装置1は、プロジェクタ用ランプとして使用するため、例えば、第1の波長λの光が紫外光であり、第2の波長λの光が可視光である。また、プロジェクタ装置では、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応した3つの光変調素子を用いる場合と、1つの光変調素子を用いて赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応させる場合がある。後者の場合、第2の波長λの光は白色光であるため、第1の波長λの光に青色光を使用し、第2の機能膜7を無反射膜とすることができる。これは、白色LEDランプにおいて効率的に余裕がないのが赤(R)、緑(G)であるため、青(B)の効率が悪くなっても問題ないためである。
導光体4は、第2の波長λの光に対して光透過性を有し、且つ非散乱性の均質媒体からなり、出射面4aと対向する面(入射面)4bが波長変換素子3の第2の機能膜7に接して配置されている。この導光体4は、ライトトンネルと呼ばれるものであり、出射面4aでの光の輝度分布を均一化するため、例えば出射面4a側に向かって漸次拡径されたテーパー形状を有している。これにより、波長変換素子3から導光体4に導入された第2の波長λの光は、導光体4の壁面で反射しながら徐々に光束の角度が揃えられて、出射面4aに対してほぼ垂直な方向に光束が揃えられることになる。また、導光体4は、第2の波長λの光を出射面4aへと効率良く導くために、壁面に反射膜を配置した構造としてもよい。
導光体4の出射面4aには、反射型偏光素子8が接して配置されている。この反射型偏光素子8は、上述したプロジェクタ装置の液晶空間光変調素子に入射する光の偏光方向を特定の方向に設定するためのものである。具体的に、この反射型偏光素子8は、導光体4の出射面4aから出射される光のうち、一の偏光成分の光のみを透過させ、この光とは異なる偏光成分の光を反射させる。また、この反射型偏光素子8で反射された光(第2の波長λの光)は、波長変換素子3に入射した後、第2の機能膜7で反射されて、再び反射型偏光素子8に入射することになるが、反射型偏光素子8で反射した際に偏光方向が回転することによって、その一部が一の偏光成分の光となり、反射型偏光素子8を透過することになる。これを複数回繰り返すことによって、導光体4の出射面4aから出射される光の偏光方向を揃えつつ、導光体4の出射面4aから出射される光の利用効率を高めることが可能である。
以上のような構造を有する光源装置1では、発光素子2から放出された第1の波長λの光が波長変換素子3の第1の機能膜6を透過して蛍光体含有部材5を通過する間に、第1の波長λの光により励起された蛍光体から第2の波長λの光が放出される。そして、波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光のうち、第2の機能膜7に向かう第2の波長λの光は、この第2の機能膜7を透過して導光体4の内部に導入され、この導光体4の出射面4aから出射される。一方、第1の機能膜6に向かう第2の波長λの光は、この第1の機能膜5によって反射されるため、第2の機能膜7へと向かうことになり、最終的に第2の機能膜7を透過して導光体4の内部に導入されることになる。
これにより、発光素子2から放出されて波長変換素子3内で第1の波長λから第2の波長λに変換された光を導光体4へと導くと共に、この導光体4の出射面4aから効率良く光を取り出すことが可能である。
また、この光源装置1では、導光体4を波長変換素子3に隣接して配置することで、波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光を速やかに導光体4に導入することができる。ここで、波長変換素子3と導光体4との間に間隔(空気)を設けた場合には、波長変換素子3から空気へと出射される第2の波長λの光のうち、全反射条件を満たす成分が発生する。例えば、屈折率1.5の波長変換素子3から屈折率1.0の空気へと光が入射する場合、全反射の臨界角は約41.8゜である。一方、立体角の比率で言えば、光線角度が41.8゜以内である光は、光線角度が90゜以内(半球)である光の約25.5%であるため、波長変換素子3から空気へと向かう光のうち、約25.5%の光が波長変換素子3から空気へと出射され、残りの約74.5%の光は、波長変換素子3と空気との界面で全反射される。そして、全反射された光は、蛍光体含有部材5内で散乱しながら、再び第2の機能膜7へと向かうことになり、これを繰り返しながら、波長変換素子3の外部へと光が取り出されることになる。
ここで、波長変換素子3内で第1の波長λの光を第2の波長λの光に変換する際の損失が無ければ、導光体4の出射面4aから取り出される光の全体の取出し光量に影響を与えることはない。一方、損失がある場合には、導光体4の出射面4aから取り出される光の取出し効率に影響を与えることになる。
すなわち、光の取出し効率が低下すると、蛍光体含有部材5内を進む光の距離が長くなる。例えば、光が散乱体にn回衝突する単純なモデルを考えた場合、n回目に散乱体と衝突する際の光の入射パワーをX、n回目の散乱体との衝突によって外部に取り出される光のパワーをY、光の取出し効率をp、散乱体との衝突による光の減衰率をqとしたときに、X、Yは、下記式(1),(2)で表すことができる。
Figure 2011138627
Figure 2011138627
また、n回目の散乱体との衝突までに得られた出射光量Pは、下記式(3)で表される。
Figure 2011138627
ここで、X=1であり、nを無限大(∞)まで持っていくと、出射光量の総和Ptotalは、下記式(4)となる。
Figure 2011138627
q=1であれば、出射光量の総和Ptotalは、pの値に関わらず1となる。一方、q≠1であれば、出射光量の総和Ptotalは、pの値に左右されることになる。すなわち、蛍光体含有部材5のような散乱性の媒体から非散乱性の均質媒体である導光体4へと速やかに光を取り出すことが、光の利用効率を高める上で有利となることがわかる。
したがって、本発明では、同じ屈折率を持つ波長変換素子3(蛍光体含有部材5)と導光体4とを用いることによって、導光体4の出射面4aから取り出される光の取出し効率を高める(p=1とする)ことが可能である。
また、上記光源装置1では、上述した反射型偏光素子8によって導光体4の出射面4aから出射される光の偏光方向を揃える際に、一の偏光成分の光とは異なる偏光成分の光を一の偏光成分の光となるまで導光体4内に閉じ込めることができるため、偏光方向が揃った光を効率良く取り出すことが可能である。また、導光体4の出射面4aから出射される第2の波長λの光は、外部から入射された光ではないため、外部に漏れ出す経路が存在せず、この第2の波長λの光については理想的な閉じ込めが可能となっている。
また、上記光源装置1では、導光体4の出射面4aと外部(空気)との界面で全反射条件が存在するものの、出射面4aに対してほぼ垂直な方向に光束が揃えられるため、導光体4の出射面4aから出射される第2の波長λの光は、全反射の臨界角以下となり、この導光体4の出射面4aから効率良く取り出すことが可能である。なお、仮に導光体4が蛍光体を含む場合には、この導光体4内で散乱を繰り返すことによって、光の出射方向を揃えることができず、光の取出し効率も低下することになる。また、導光体4の出射面4aから出射される第2の波長λの光は、発光素子2から放出される第1の波長λの光よりもエタンデュの小さい光となる。
以上のように、本発明を適用した光源装置1では、発光素子2から放出される光(第1の波長λの光)の利用効率を高めつつ、導光体4の出射面4aからエタンデュの小さい光(第2の波長λの光)を効率良く取り出すことが可能である。したがって、このような光源装置1を上記プロジェクタ装置のランプに適用した場合には、このプロジェクタ装置の低消費電力化及び高輝度化が実現可能となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態として図2(a),(b)に示す光源装置30について説明する。
なお、以下の説明では、上記光源装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
この光源装置30は、直方体状を為す導光体4Aの出射面4aを除く各面に波長変換素子3を挟んで発光素子2を複数配置した構造を有している。また、導光体4Aの出射面4aには、光の取出し口となる複数の微小開口31aがマトリックス状に並んで形成された反射膜31と、この反射膜31の各微小開口31aに対応した位置に凸レンズ32aが形成されたマイクロレンズアレイ32とが設けられている。
以上のような構造を有する光源装置30では、複数の発光素子2から放出された第1の波長λの光が各波長変換素子3の第1の機能膜6を透過して蛍光体含有部材5を通過する間に、第1の波長λの光により励起された蛍光体から第2の波長λの光が放出される。そして、各波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光のうち、第2の機能膜7に向かう第2の波長λの光は、この第2の機能膜7を透過して導光体4Aの内部に導入される。一方、第1の機能膜6に向かう第2の波長λの光は、この第1の機能膜6によって反射されるため、第2の機能膜7へと向かうことになり、最終的に第2の機能膜7を透過して導光体4Aの内部に導入されることになる。
これにより、複数の発光素子2から放出されて波長変換素子3内で第1の波長λから第2の波長λに変換された光を導光体4Aへと導くことができる。そして、波長変換素子3から導光体4Aに導入された第2の波長λの光は、この導光体4A内で反射を繰り返しながら、出射面4aに設けられた反射膜31の各微小開口31aから出射される。また、各微小開口31aから出射された第2の波長λの光は、マイクロレンズアレイ32の各凸レンズ32aから出射面4aに対してほぼ垂直な方向に出射される。
ここで、マイクロレンズアレイ32の各凸レンズ32aは、各微小開口31aの中央を通過した光のみを屈折させずに取り出す効果を有している。したがって、各凸レンズ32aからは、限られた光線角度の光のみが出射されることになる。例えば、屈折率が1.5のマイクロレンズアレイ32の場合、出射可能な光線角度は約40゜である。残りの光は、内部に閉じ込められて反射を繰り返しながら、最終的に出射可能な光線角度となって各凸レンズ32aから出射されることになる。また、各凸レンズ32aから出射される第2の波長λの光は、発光素子2から放出される第1の波長λの光よりもエタンデュの小さい光となる。
以上のように、本発明を適用した光源装置30では、発光素子2から放出される光(第1の波長λの光)の利用効率を高めつつ、導光体4Aの出射面4aからエタンデュの小さい光(第2の波長λの光)を効率良く光を取り出すことが可能である。したがって、このような光源装置30を上記プロジェクタ装置のランプに適用した場合には、このプロジェクタ装置の低消費電力化及び高輝度化が実現可能となる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態として図3に示す光源装置50について説明する。
なお、以下の説明では、上記光源装置1と同等の部位については、説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
この光源装置50は、プリズム形状を有する導光体4Bの入射面4bに接して複数の微小開口51aがマトリックス状に形成された反射膜51が設けられている。また、反射膜51の各微小開口51aに対応した位置には、それぞれ波長変換素子3が導光体4Bに埋め込まれた状態で配置されている。これにより、波長変換素子3は、第1の機能膜6が反射膜51、第2の機能膜7が導光体4Bに接した状態で配置されている。また、導光体4Bの入射面4b側には、反射膜31の各微小開口31aと対向する凸レンズ52を挟んで半導体レーザからなる発光素子2Aが複数配置されている。なお、導光体4Bでは、入射面4bから入射した第2の波長λの光を出射面4aへと効率良く導くために、これら出射面4a及び入射面4b以外の面に反射膜(図示せず。)が設けられている。
以上のような構造を有する光源装置50では、複数の発光素子2Aから放出された第1の波長λの光が凸レンズ52により集光されて反射膜51の各微小開口51aを通して各波長変換素子3へと入射する。そして、第1の波長λの光が各波長変換素子3の第1の機能膜6を透過して蛍光体含有部材5を通過する間に、この第1の波長λの光により励起された蛍光体から第2の波長λの光が放出される。また、各波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光のうち、第2の機能膜7に向かう第2の波長λの光は、この第2の機能膜7を透過して導光体4Bの内部に導入される。一方、第1の機能膜6に向かう第2の波長λの光は、この第1の機能膜6によって反射されるため、第2の機能膜7へと向かうことになり、最終的に第2の機能膜7を透過して導光体4Bの内部に導入されることになる。
これにより、複数の発光素子2Aから放出されて波長変換素子3内で第1の波長λから第2の波長λに変換された光を導光体4Bへと導くことができる。そして、波長変換素子3から導光体4Bに導入された第2の波長λの光は、この導光体4B内で反射を繰り返しながら、出射面4aから出射される。
ここで、半導体レーザからなる発光素子2Aの場合、半導体レーザは点光源に近いため、凸レンズ52により集光された第1の波長λの光によってミクロンオーダーの微小なスポットを形成することが可能である。また、上述した反射膜51に形成された微小開口31aを通して第1の波長λの光を各波長変換素子3に入射することが可能である。
また、各波長変換素子3に入射した第1の波長λの光は発散しており、各波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光も導光体4B内で拡散することなる。したがって、どちらの光も効率良く内部に閉じ込めることができる。
また、導光体4Bには、入射面4bに設けられた反射膜51にのみ微小開口51aが形成されているものの、レーザー光を外部に漏らさないために、この微小開口51aが形成された反射膜51の代わりに、レーザー光用の反射膜を設けることも可能である。この場合、各波長変換素子3内で励起された第2の波長λの光を内部に閉じ込めることができるため、発光素子4Aから放出される光(第1の波長λの光)の利用効率を更に高めることが可能である。
また、半導体レーザの投射電力に対する出射光量の効率は、LEDに対して4倍程度高い。一方、半導体レーザから出射されるレーザー光はコヒーレントな光であり、目に有害であるとの見方もあるため、現在実用化が遅れている。これに対して、本発明では、レーザー光を波長変換素子3によってインコヒーレントな光に変換すると共に、この光を内部に閉じ込める構成のため、レーザー光が外部に漏れ出すことを防止する意味でも非常に有効である。
以上のように、本発明を適用した光源装置50では、発光素子2Aから放出される光(第1の波長λの光)の利用効率を高めつつ、導光体4Bの出射面4aからエタンデュの小さい光(第2の波長λの光)を効率良く光を取り出すことが可能である。したがって、このような光源装置50を上記プロジェクタ装置のランプに適用した場合には、このプロジェクタ装置の低消費電力化及び高輝度化が実現可能となる。
なお、本発明は、上記各実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、導光体4,4A,4Bの形状や、発光素子2,2A及び波長変換素子3の配置や数、反射型偏光素子8の有無や、マイクロレンズアレイ32及び反射膜31の有無等については、適宜変更して実施することが可能である。
1…光源装置(第1の実施形態) 2,2A…発光素子 3…波長変換素子 4,4A,4B…導光体 4a…出射面 5…蛍光体含有部材 6…第1の機能膜 7…第2の機能膜 8…反射型偏光素子 30…光源装置(第1の実施形態) 31…反射膜 31a…微小開口 32…マイクロレンズアレイ 32a…凸レンズ 50…光源装置(第3の実施形態) 51…反射膜 51a…微小開口 52…凸レンズ

Claims (9)

  1. 第1の波長の光を放出する発光素子と、
    前記第1の波長の光を第2の波長の光に変換する波長変換素子と、
    前記第2の波長の光を内部で伝搬しながら出射面へと導く導光体とを備え、
    前記波長変換素子は、前記第1の波長の光により励起されて第2の波長の光を放出する蛍光体を含む部材と、前記部材の一面に配置されて前記第1の波長の光を透過させると共に、前記第2の波長の光を反射させる第1の機能膜と、前記部材の他面に配置されて前記第2の波長の光を透過させると共に、前記第1の波長の光を反射させる第2の機能膜とを有し、
    前記発光素子は、前記波長変換素子の第1の機能膜に接して配置され、
    前記導光体は、前記波長変換素子の第2の機能膜に接して配置されていることを特徴とする光源装置。
  2. 前記発光素子は、発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1に記載の光源装置。
  3. 第1の波長の光を放出する発光素子と、
    前記第1の波長の光を第2の波長の光に変換する波長変換素子と、
    前記第2の波長の光を内部で伝搬しながら出射面へと導く導光体とを備え、
    前記波長変換素子は、前記第1の波長の光により励起されて第2の波長の光を放出する蛍光体を含む部材と、前記部材の一面に配置されて前記第1の波長の光を透過させると共に、前記第2の波長の光を反射させる第1の機能膜と、前記部材の他面に配置されて前記第2の波長の光を透過させると共に、前記第1の波長の光を反射させる第2の機能膜とを有し、
    前記発光素子は、半導体レーザからなり、前記波長変換素子の第1の機能膜側に配置され、
    前記導光体は、前記波長変換素子の第2の機能膜に接して配置されていることを特徴とする光源装置。
  4. 前記発光素子と前記波長変換素子との間に配置された凸レンズと、前記凸レンズによって集光された光を通過させる微小開口が形成された反射膜とを備え、
    前記反射膜は、プリズム形状を有する導光体の入射面に接して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の光源装置。
  5. 前記導光体は、前記第2の波長の光に対して光透過性を有し、且つ非散乱性の均質媒体からなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の光源装置。
  6. 前記導光体の出射面を除く複数の面に前記波長変換素子を挟んで前記発光素子が複数配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の光源装置。
  7. 前記導光体の出射面側に配置された反射型偏光素子を備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の光源装置。
  8. 前記導光体の出射面に光の取出し口となる複数の微小開口が形成された反射膜と、
    前記反射膜の各微小開口に対応した位置に凸レンズが配置されたマイクロレンズアレイとを備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の光源装置。
  9. ランプからの光を光変調素子に入射し、この光変調素子によって変調された光を用いて画像表示を行うプロジェクタ装置の前記ランプとして用いられることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の光源装置。
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