JP2007265626A - 照明装置及びプロジェクタ - Google Patents

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JP2007265626A
JP2007265626A JP2006084941A JP2006084941A JP2007265626A JP 2007265626 A JP2007265626 A JP 2007265626A JP 2006084941 A JP2006084941 A JP 2006084941A JP 2006084941 A JP2006084941 A JP 2006084941A JP 2007265626 A JP2007265626 A JP 2007265626A
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Norio Nakamura
典生 中村
Toru Kurihara
徹 栗原
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Abstract

【課題】少ない光源で良質な照明光を得ることができる安価で小型の照明装置、並びに、
これを用いたプロジェクタを提供すること。
【解決手段】照明光学系40において、ロッドインテグレータ41がロッド射出口43側
に向かって広がるテーパ状である。この結果、ロッドインテグレータ41の光軸OAに比
較的近い位置に配置された複数の仮想的な光源像により、ロッドインテグレータ41のロ
ッド射出口43に向けて重畳した照明を行うことができる。つまり、液晶パネル71を比
較的小さな視野角で照明することができ、液晶パネル71によって形成される画像の品質
を高めることができる。さらに、上述の光源像は、ロッドインテグレータ41の光軸OA
に比較的近い位置に配置されることになるので、光軸OAのまわりの照明の対称性を確保
し易く、照明の質が損なわれることを避けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶ライトバルブその他の光変調装置を照明するための照明装置、及びこれ
を組み込んだプロジェクタに関する。
プロジェクタに組み込まれる従来の照明装置として、LEDアレイから前方に射出され
る光源光を導光路ブロックの一端に入射させ、他端側から射出される照明光を蛍光フィル
ムに通すことによって白色光を形成し、このような白色光によって液晶表示素子を照明す
るものが存在する(特許文献1参照)。
特開2000−112031号公報の図8、9
しかし、上記のプロジェクタでは、RGBの三色の光源を組み合わせることなく白色光
を得ることができるが、少ない光源で良質な照明光を得ることは容易でなく、照度ムラや
色ムラ等が生じやすい。
なお、クロスプリズムで各色の光源を合成することも考えられるが、光源部分のサイズ
が増加し、コスト増加を避けることができない。
そこで、本発明は、少ない光源で良質な照明光を得ることができる安価で小型の照明装
置、並びに、これを用いたプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る照明装置は、(a)光軸を中心軸として配置さ
れるとともに、射出側に向かって広がるテーパ状のロッドインテグレータと、(b)光軸
に対してオフセットした状態でロッドインテグレータの入射側に配置されるとともに、所
定波長の光源光を射出する少なくとも1つの光射出部と、(c)光射出部の射出側に配置
され、光源光のうち少なくとも一部により光源光とは異なる所定波長の蛍光を発生する蛍
光体を有する波長変換部とを備える。
上記照明装置では、ロッドインテグレータが射出側に向かって広がるテーパ状であるの
で、ロッドインテグレータの光軸に比較的近い位置に配置された複数の仮想的な光源によ
って、ロッドインテグレータの射出口に向けて重畳した照明を行うことができる。よって
、照明の対象である液晶パネル等を比較的小さな視野角で照明することができ、液晶パネ
ル等によって形成される画像の品質を高めることができる。この際、本照明装置において
は、少なくとも1つの光射出部がロッドインテグレータの光軸に対してオフセットした状
態でロッドインテグレータの入射側に配置されているが、上述のように複数の仮想的な光
源はインテグレータの光軸に比較的近い位置に配置されることになるので、光軸のまわり
の照明の対称性を確保し易く、照明の質が損なわれることを避けることができる。なお、
光射出部を複数配置した場合、これらをロッドインテグレータの光軸に対してオフセット
した状態で配置せざるを得なくなるが、少ない光射出部でも上記のように照明の対称性を
高めることができる。
また、本発明の具体的な態様又は観点では、上記照明装置において、光射出部が、発光
ダイオード及びレーザダイオードの少なくとも一方を発光源とする。この場合、小型で高
輝度の光源を提供することができ、小型の照明装置によって液晶パネル等の照明対象を効
率的に照明することができる。
本発明の別の態様では、光源光のうち波長変換部における蛍光の発生に用いられること
なくロッドインテグレータを通過する成分と、蛍光のうちロッドインテグレータを通過す
る成分との調整によって略白色を形成する。この場合、液晶パネル等の照明対象を色バラ
ンス良く照明することができる。
本発明のさらに別の態様では、ロッドインテグレータを通過する蛍光によって略白色を
形成する。この場合、蛍光のみで自然な略白色を形成することができる。なお、蛍光のみ
で略白色を形成する方法は、光源光をすべて蛍光に変換する場合に限らず、光源光を蛍光
に部分的に変換する場合を含む。
本発明のさらに別の態様では、光射出部から射出される光源光が青色光を含んでいる。
この場合、青色光とこれによって形成した照明光等によって液晶パネル等の照明対象を照
明することができる。
本発明のさらに別の態様では、波長変換部が、青色光を緑色光に変換する蛍光体と、青
色光を赤色光に変換する蛍光体とのうち少なくとも1つを有する。この場合、青色光から
緑色光や赤色光を得ることができる。
本発明のさらに別の態様では、光射出部から射出される光源光が、紫外光及び紫色光の
うち少なくとも1つを含んでいる。この場合、紫外光や紫色光これによって形成した照明
光等によって液晶パネル等の照明対象を照明することができる。
本発明のさらに別の態様では、波長変換部が、紫外光若しくは紫光を青色光に変換する
蛍光体と、紫外光若しくは紫光を緑色光に変換する蛍光体と、紫外光若しくは紫光を赤色
光に変換する蛍光体とのうち少なくとも1つを有する。この場合、紫外光や紫色光から青
色光や、緑色光、赤色光を得ることができる。
本発明のさらに別の態様では、少なくとも紫外光以下の短波長光を遮断するフィルタを
さらに備える。この場合、この場合、紫外光以下の高エネルギーの短波長光が液晶パネル
等の照明対象に入射することを防止できる。なお、フィルタは、紫外光以下の短波長光を
反射によって遮断するものとできる。この場合、蛍光体の励起に使用されなかった光源光
を戻り光として再利用することができるので、照明光への変換効率を高めることができる
本発明のさらに別の態様では、ロッドインテグレータから射出させる光束を所定方向の
偏光に設定する偏光分離素子をさらに備える。この場合、照明装置から偏光の照明光を射
出させることができる。
本発明のさらに別の態様では、偏光分離素子が反射と透過とによって偏光を分離する。
この場合、反射光を一部再利用できる可能性も生じる。このような偏光分離素子として、
具体的にはワイヤグリッド偏光素子を用いることができる。
本発明に係るプロジェクタは、(a)上述のいずれかの照明装置と、(b)照明装置か
らの照明光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、(c)光変調装置光で形成された
像光を投射する投射光学系とを備える。
上記プロジェクタでは、上述の特徴を有する照明装置を用いているので、光源光を無駄
なく利用することができる小型で簡単な構造の照明装置によって、小型で安価なプロジェ
クタを提供することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係る表示装置であるプロジェクタを説明する側面図で
ある。
このプロジェクタ10は、光源光を発生する光源装置20と、光源装置20から射出さ
れる光源光を均一化する照明光学系40と、照明光学系40を経た照明光によって照明さ
れる光変調部70と、光変調部70からの像光をスクリーン(不図示)に投射する投射レ
ンズ90とを備える。ここで、光源装置20及び照明光学系40は、光変調部70に設け
た液晶パネル71を均一に照明するための照明装置を構成する。
以上のプロジェクタ10において、光源装置20は、第1光射出部30Aと第2光射出
部30Bとを備え、両光射出部30A,30Bは、照明光学系40の入射側に設けた台座
部材45上において、光軸OAに対してともにオフセットした状態で固定されている。こ
こで、第1光射出部30Aは、光源光として青色光と緑色光とを射出し、第2光射出部3
0Bは、光源光として青色光と赤色光とを射出する。結果的に、両光射出部30A,30
Bからは、青色光と緑色光と赤色光とを含む略白色の光源光が射出される。
図2に示すように、第1光射出部30Aは、青色光等の光源光を発生する発光装置32
を、電源配線等を備える回路基板34上に実装したものである。発光装置32は、LED
(フォトダイオード)、LD(レーザダイオード)等の固体発光素子であるチップ32a
を光源として内蔵する光源パッケージであり、このチップ32aは、樹脂、セラミック等
で形成された平坦な支持台33上にマウントされている。チップ32aは、その上面に例
えば矩形の発光部32bを有しており、回路基板34からの電力供給を受けて、この発光
部32bから光源光として青色光を射出する。チップ32aの上部及び側方は、封止層3
2cによって覆われている。この封止層32cは、発光部32bからの青色光によって蛍
光としての緑色光を発生する蛍光体層となっている。つまり、封止層32cは、透明樹脂
等からなる基体中に、励起光である青色光によって励起されて蛍光である緑色光を発生す
る蛍光体を分散させた波長変換部である。このような封止層32cに入射したチップ32
aからの青色光は、封止層32cによって一定の割合で緑色光に変換されるが、残りは変
換されないで青色光のまま通過する。結果的に、第1光射出部30Aから所望の割合で青
色光と緑色光とを射出させることができる。
図3は、図2に示す第1光射出部30Aの変形例を示す。この場合、第1光射出部30
Aは、光源装置131と、光ファイバ135と、光変換部136とを備える。このうち光
源装置131は、図2に示す発光装置32及び回路基板34と同様のものを内蔵しており
、詳細な説明は省略するが、LED、LD等であるチップ32aを回路基板34からの電
力によって動作させる。ただし、光源装置131に組み込まれる発光装置32は、封止層
32cにおいて、青色光によって緑色光を発生する蛍光体を分散させていない。つまり、
光源装置131から射出された光源光としての青色光は、そのまま光ファイバ135を経
て、照明光学系40の台座部材45の背後から表面45fに案内され、この表面45fに
固定された立体柱状の光変換部136に入射する。光変換部136は、光源装置131か
らの青色光によって蛍光としての緑色光を発生する蛍光体層となっている。つまり、光変
換部136は、透明樹脂等からなる基体中に、励起光である青色光によって励起されて蛍
光である緑色光を発生する蛍光体を分散させた波長変換部である。
以上は、光源装置20のうち第1光射出部30Aの説明であったが、第2光射出部30
Bも第1光射出部30Aと同様の構造を有する。ただし、発光装置32の封止層32cや
光変換部136には、青色光によって緑色光を発生する蛍光体ではなく、青色光によって
赤色光を発生する蛍光体が含まれている。結果的に、第2光射出部30Bから所望の割合
で青色光と赤色光とを射出させることができる。
図4は、第1及び第2光射出部30A,30Bから射出される照明光の波長分布を概念
的に説明する図である。第1光射出部30Aからは、本来の青色光LBと蛍光変換後の緑
色光LGとが射出され、第2光射出部30Bからは、本来の青色光LBと蛍光変換後の赤
色光LRとが射出さる。つまり、グラフにおいて、青色光LBは、第1光射出部30Aの
発光源からの光源光と、第2光射出部30Bの発光源からの光源光とを加算したものとな
っており、緑色光LGは、第1光射出部30A中の発光源から射出された青色光から得た
緑色の蛍光になっており、赤色光LRは、第2光射出部30B中の発光源から射出された
青色光から得た赤色の蛍光になっている。ここで、青色光LB、緑色光LG、及び赤色光
LRの相対的な光量比は、封止層32cや光変換部136に含ませる蛍光体の種類や密度
等によって調整可能であり、両光射出部30A,30Bから略白色光を射出させることが
できる。
なお、以上の説明は、両光射出部30A,30Bにそれぞれ組み込まれた光源としての
チップ32aがLEDであるとしたが、チップ32aをLDとすることもできる。この場
合、チップ32aから射出される光束は波長の純度が高くなり、グラフにおいて例えば青
色光LB’として示すような特性を持つものとなる。ここで、両光射出部30A,30B
に組み込まれた一対のチップ32aをともにLDとする必要はなく、一方のチップ32a
をLDとし残りをLEDとすることもできる。
図1に戻って、照明光学系40は、四角柱状で中空のロッドインテグレータ41と、ロ
ッドインテグレータ41の入射側に固定される台座部材45とを備える。ロッドインテグ
レータ41は、光軸OAのまわりに対称な筒状の外観を有するが、台座部材45が固定さ
れる入射端41aから光変調部70が固定される射出端41bに向かって肉厚が徐々に薄
くなっている。つまり、ロッドインテグレータ41の4つの内壁面41cによって導光空
間LSが形成されているが、この導光空間LSの光軸OAに垂直な断面は、光軸OAを中
心とする矩形或いは正方形となっており、かつ、入射端41aから射出端41bに向かっ
て断面積が徐々に大きくなっている。要するに、ロッドインテグレータ41の導光空間L
Sは、截頭四角錐すなわち射出端41bに向かって先広がりのテーパとなっている。ロッ
ドインテグレータ41の4つの内壁面41cは、例えばアルミニウム等の金属によってコ
ーティングされており反射面となっている。これにより、内壁面41cは、ロッドインテ
グレータ41の一端であるロッド入射口42から入射した光束のうち光軸OAに対して比
較的角度が大きなものを1回以上反射し、このような反射光を他端であるロッド射出口4
3から光変調部70側に射出させる。この際、上述のように導光空間LSがロッド入射口
42からロッド射出口43に向かって広がっているので、光軸OAに対して比較的大きな
角度を成す光束が、光軸OAに対して比較的小さな角度を成す光束に変換される。これに
より、ロッド入射口42に光軸OAに対して大きく広がる光束を入射させても、光軸OA
に沿った比較的広がりの少ない光束をロッド射出口43から射出させることができる。
台座部材45は、アルミニウムや窒化アルミニウム等の熱伝導率の高い材料で形成され
、光軸OA方向から見て矩形の板状部材となっている。台座部材45は、ロッドインテグ
レータ41のロッド入射口42よりも一回り大きくなっており、ロッド入射口42を塞い
だ状態でロッドインテグレータ41の入射端41aにアライメントして固定される。結果
的に、台座部材45の表面45f中央に固定された第1及び第2光射出部30A,30B
も、ロッドインテグレータ41やそのロッド入射口42に対してアライメントされた状態
で固定される。なお、台座部材45の表面45fは、可視光に対して良好なミラーとする
ことができる。この場合、ロッドインテグレータ41のロッド入射口42に向かう戻り光
を前方に反射させることができ、照明光の効率的な利用が可能になる。
図5は、ロッドインテグレータ41の役割を説明する図である。ロッドインテグレータ
41は、内壁面41cで折り返したように配置される複数の光源と見ることができる。つ
まり、ロッドインテグレータ41で全く反射されないで直接射出される光源像は、第1光
射出部30Aそのもの(0次光源像)であり、ロッドインテグレータ41で1回反射され
て射出される光源像は、第1光射出部30Aの1次光源像30A(1)であり、ロッドイ
ンテグレータ41で2回反射されて射出される光源像は、第1光射出部30Aの2次光源
像30A(2)である。ここで、第1光射出部30Aからは0次光源像に対応する照明光
L0が射出され、ロッド射出口43を通過する。また、1次光源像30A(1)からは照
明光L11,L12が射出され、ロッド射出口43を通過する。さらに、2次光源像30
A(2)からは照明光L21,L22が射出され、ロッド射出口43を通過する。以上は
、2次光源像までについてであったが、3次以上の光源像も同様である。
以上のような光源像30A,30A(1),30A(2),…の積算によってロッドイ
ンテグレータ41のロッド射出口43が照明されるが、この際、これらの光源像30A,
30A(1),30A(2),…は、複数の光源像の中でも光軸OAに比較的近い位置に
配置される。つまり、ロッド射出口43から射出される照明光を光軸OA及びその近傍に
沿ったものとできる。さらに、上記のような光源像30A,30A(1),30A(2)
は、光軸OAを挟んで非対称に配置されるが、光源像30A,30A(1),30A(2
)があまり光軸OAから離れていないので、ロッド射出口43から射出される照明光の光
軸OAのまわりの対称性は比較的良好になっている。つまり、ロッドインテグレータ41
で均一化された第1光射出部30Aからの照明光は、光軸OAのまわりにおける対称性が
良く光軸OAに対して比較的平行に集まったものとなっているので、後述する光変調部7
0中の液晶パネル71等の照明に適したものとなっている。
以上は第1光射出部30Aからの光束の均一化についての説明であったが、第2光射出
部30Bからの光束も同様に均一化される。すなわち、ロッドインテグレータ41で均一
化された第2光射出部30Bからの照明光も、光軸OAのまわりにおける対称性が良く光
軸OAに対して比較的平行に集まったものとなっているので、後述する光変調部70中の
液晶パネル71等の照明に適したものとなっている。
光変調部70は、照明光学系40からの均一化された照明光を入射させる液晶パネル7
1と、液晶パネル71を挟むように配置される1組の偏光フィルタ50,74とを備える
。ここで、液晶パネル71と、これを挟む一対の偏光フィルタ50,74とは、照明光を
2次元的に輝度変調するための液晶ライトバルブを構成する。このうち、液晶パネル71
は、入射した照明光の偏光方向の空間的分布を変化させるための非発光で透過型の光変調
装置であり、液晶パネル71に入射した照明光は、液晶パネル71に電気的信号として入
力された駆動信号或いは画像信号に応じて、画素単位でその偏光状態が調整される。その
際、偏光フィルタ50,74によって、液晶パネル71に入射する照明光の偏光方向が調
整されるとともに、液晶パネル71から射出される光から所定の偏光方向の変調光が取り
出される。
以上の光変調部70において、入射側の偏光フィルタ50は、ワイヤグリッド偏光素子
となっている。このようなワイヤグリッド偏光素子は、微細なストライプ状の導体パター
ンによって、特定方向の偏光のみを透過させ、これに直交する方向の偏光を反射する偏光
分離素子である。これにより、液晶パネル71に入射する照明光を特定方向の偏光のみに
揃えることができるだけでなく、照明光として利用されなかった直交方向の偏光が偏光フ
ィルタ50に吸収されることを防止でき、偏光フィルタ50の照明光に対する耐久性も高
くなっている。偏光フィルタ50からの反射光に関しては、ロッドインテグレータ41の
内壁面41cや台座部材45の表面45fによってリサイクルの可能性が高められる。な
お、偏光フィルタ50は、ワイヤグリッド偏光素子に限らず、他の種類の偏光分離素子(
例えば偏向ビームスプリッタや、これに位相差板を組み合わせたもの)に置き換えること
ができる。
以上説明した本実施形態のプロジェクタ10では、照明光学系40において、ロッドイ
ンテグレータ41がロッド射出口43側に向かって広がるテーパ状である。この結果、ロ
ッドインテグレータ41の光軸OAに比較的近い位置に配置された複数の仮想的な光源像
30A,30A(1),30A(2)により、ロッドインテグレータ41のロッド射出口
43に向けて重畳した照明を行うことができる。つまり、液晶パネル71を比較的小さな
視野角で照明することができ、液晶パネル71によって形成される画像の品質を高めるこ
とができる。この際、第1光射出部30Aが光軸OAに対してオフセットした状態でロッ
ド入射口42側に配置されているが、上述の光源像30A,30A(1),30A(2)
は、ロッドインテグレータ41の光軸OAに比較的近い位置に配置されることになるので
、光軸OAのまわりの照明の対称性を確保し易く、照明の質が損なわれることを避けるこ
とができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のプロジェクタについて説明する。第2実施形態のプロジェクタは
、第1実施形態のプロジェクタを照明光学系等の構造に関して変更したものであり、特に
説明しない部分については、第1実施形態と同様の構成となっているものとする。
図6は、本実施形態のプロジェクタを説明する側面図であり、図7は、図6に示すプロ
ジェクタの要部の端面図である。
本実施形態のプロジェクタ210の場合、光源装置220は、第1光射出部230Aと
第2光射出部230Bと第3光射出部230Cとを備え、これら光射出部230A,23
0B,230Cは、照明光学系40の入射側に設けた台座部材45上に光軸OAに対して
ともにオフセットした状態で固定されている。ここで、第1光射出部230Aは、光源光
として青色光を射出し、第2光射出部230Bは、光源光として緑色光を射出し、第3光
射出部230Cは、光源光として赤色光を射出する。結果的に、全光射出部230A,2
30B、230Cからは、青色光と緑色光と赤色光とを含む略白色の光源光が射出される
なお、各光射出部230A,230B、230Cは、図2若しくは図3に示す光射出部
30Aと同様の構造を有しているが、発光装置32や光変換部136に設けた固体発光素
子であるチップ32aが紫外光を射出する。そして、各光射出部230A,230B、2
30Cにおいて、発光装置32の封止層32cや光変換部136には、青色光によって緑
色光や赤色光を発生する蛍光体ではなく、紫外光によって青色光、緑色光、及び赤色光を
発生する蛍光体がそれぞれ含まれている。
なお、光源装置220で紫外光が青色光、緑色光、及び赤色光に完全に変換されないで
、一部紫外光のままロッドインテグレータ41に入射する可能性もある。この場合、液晶
パネル71を劣化させ易い紫外光が液晶パネル71に入射することを防止するため、照明
光学系40において、偏光フィルタ50の前段に紫外線カットフィルタ60を配置してい
る。なお、この紫外線カットフィルタ60は、紫外光以下の短波長光を反射によって遮断
するものとできる。この場合、蛍光体の励起に使用されなかった紫外光を戻り光として再
利用することができるので、紫外光から可視光への変換効率を高めることができる。
図8は、第1〜第3光射出部230A〜230Cから射出される照明光の波長分布を概
念的に説明する図である。第1光射出部230Aからは、本来の紫外光LUと蛍光変換後
の青色光LBとが射出され、第2光射出部230Bからは、本来の紫外光LUと蛍光変換
後の緑色光LGとが射出され、第3光射出部230Bからは、本来の紫外光LUと蛍光変
換後の赤色光LRとが射出さる。つまり、グラフにおいて、青色光LBは、第1光射出部
230Aの発光源から射出された紫外光から得た青色の蛍光になっており、緑色光LGは
、第2光射出部230Bの発光源から射出された紫外光から得た緑色の蛍光になっており
、赤色光LRは、第3光射出部230Cの発光源から射出された紫外光から得た赤色の蛍
光になっている。ここで、青色光LB、緑色光LG、及び赤色光LRの光量比は、封止層
32cや光変換部136に含ませる蛍光体の種類や密度等によって調整可能であり、各光
射出部230A,230B,230Cからの射出光を合わせることにより、略白色光を射
出させることができる。
なお、以上の説明は、第1〜第3光射出部230A〜230Cに組み込まれた光源とし
てのチップ32aがLEDであるとしたが、チップ32aをLDとすることもできる。こ
の場合、チップ32aから射出される光束は波長の純度が高くなり、グラフにおいて例え
ば紫外光LU’として示すような特性を持つものとなる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態のプロジェクタについて説明する。第3実施形態のプロジェクタは
、第2実施形態のプロジェクタを一部変更したものであり、特に説明しない部分について
は、図6に示す第2実施形態と同様の構成となっているものとする。
本実施形態のプロジェクタ210の場合、第1光射出部230Aは、光源光として青色
光を射出し、第2光射出部230Bは、光源光として緑色光を射出し、第3光射出部23
0Cは、光源光として赤色光を射出する。ただし、各光射出部230A,230B、23
0Cにおいて、図2、3等に示す発光装置32や光変換部136に設けたチップ32aが
紫色光を射出する。そして、各光射出部230A,230B、230Cにおいて、発光装
置32の封止層32cや光変換部136には、紫色光LPによって青色光LB、緑色光L
G、及び赤色光LRを発生する蛍光体がそれぞれ含まれている。結果的に、全光射出部2
30A,230B、230Cからは、紫色光LP、青色光LB、緑色光LG、及び赤色光
LRを含む略白色の光源光が射出される。
図8は、本プロジェクタ210に設けた第1〜第3光射出部230A〜230Cから射
出される照明光の波長分布を概念的に説明するグラフである。第1光射出部230Aから
は、本来の紫色光LPと蛍光変換後の青色光LBとが射出され、第2光射出部230Bか
らは、本来の紫色光LPと蛍光変換後の緑色光LGとが射出され、第3光射出部230B
からは、本来の紫色光LPと蛍光変換後の赤色光LRとが射出さる。つまり、グラフにお
いて、青色光LBは、第1光射出部230Aの発光源から射出された紫色光から得た青色
の蛍光になっており、緑色光LGは、第2光射出部230Bの発光源から射出された紫色
光から得た緑色の蛍光になっており、赤色光LRは、第3光射出部230Cの発光源から
射出された紫色光から得た赤色の蛍光になっている。ここで、青色光LB、緑色光LG、
及び赤色光LRの光量比は、封止層32cや光変換部136に含ませる蛍光体の種類や密
度等によって調整することができる。
なお、以上の説明は、第1〜第3光射出部230A〜230Cに組み込まれた光源とし
てのチップ32aがLEDであるとしたが、チップ32aをLDとすることもできる。こ
の場合、チップ32aから射出される光束は波長の純度が高くなり、グラフにおいて例え
ば紫色光LP’として示すような特性を持つものとなる。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能で
あり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記第1実施形態では、光源装置20に2つの光射出部30A,30Bを組
み込み、上記第2及び第3実施形態では、光源装置220に3つの光射出部230A〜2
30Cを組み込んでいるが、光射出部の個数や配置は適宜変更することができる。
また、光射出部30A,30B,230A,230b,230Cは、全て光軸OAから
外れて配置される必要はなく、一部を光軸OA上に配置することができる。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェ
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタ10,210の構成は、いずれにも適用可能である。
第1実施形態のプロジェクタを概念的に説明する側面図である。 光源装置の断面構造を説明する拡大側面図である。 図2の光源装置の変形例を説明する図である。 照明光学系から射出される照明光の光量分布を示すグラフである。 照明光学系から射出される照明光の角度分布を示すグラフである。 第2実施形態のプロジェクタを説明する側面図である。 図6に示すプロジェクタの要部の端面図である。 第2実施形態における照明光の光量分布を示すグラフである。 第3実施形態における照明光の光量分布を示すグラフである。
符号の説明
10…プロジェクタ、 20…光源装置、 30A…第1光射出部、 30B…第2光
射出部、 32…発光装置、 32a…チップ、 32c…封止層、 34…回路基板、
40…照明光学系、 41…ロッドインテグレータ、 41a…入射端、 41b…射
出端、 41c…内壁面、 42…ロッド入射口、 43…ロッド射出口、 45…台座
部材、 50…偏光フィルタ、 74…偏光フィルタ、 60…紫外線カットフィルタ、
70…光変調部、 71…液晶パネル、 90…投射レンズ、 LB…青色光、 LG
…緑色光、 LR…赤色光、 OA…光軸

Claims (13)

  1. 光軸を中心軸として配置されるとともに、射出側に向かって広がるテーパ状のロッドイ
    ンテグレータと、
    前記光軸に対してオフセットした状態で前記ロッドインテグレータの入射側に配置され
    るとともに、所定波長の光源光を射出する少なくとも1つの光射出部と、
    前記光射出部の射出側に配置され、前記光源光のうち少なくとも一部により前記光源光
    とは異なる所定波長の蛍光を発生する蛍光体を有する波長変換部と、
    を備える照明装置。
  2. 前記光射出部は、発光ダイオード及びレーザダイオードの少なくとも一方を発光源とす
    る請求項1記載の照明装置。
  3. 前記光源光のうち前記波長変換部における蛍光の発生に用いられることなく前記ロッド
    インテグレータを通過する成分と、前記蛍光のうち前記ロッドインテグレータを通過する
    成分との調整によって略白色を形成する請求項1及び請求項2のいずれか一項記載の照明
    装置。
  4. 前記ロッドインテグレータを通過する前記蛍光によって略白色を形成する請求項3記載
    の照明装置。
  5. 前記光射出部から射出される光源光は、青色光を含んでいる請求項1から請求項4のい
    ずれか一項記載の照明装置。
  6. 前記波長変換部は、青色光を緑色光に変換する蛍光体と、青色光を赤色光に変換する蛍
    光体とのうち少なくとも1つを有する請求項4記載の照明装置。
  7. 前記光射出部から射出される光源光は、紫外光及び紫色光のうち少なくとも1つを含ん
    でいる請求項1から請求項4のいずれか一項記載の照明装置。
  8. 前記波長変換部は、紫外光若しくは紫光を青色光に変換する蛍光体と、紫外光若しくは
    紫光を緑色光に変換する蛍光体と、紫外光若しくは紫光を赤色光に変換する蛍光体とのう
    ち少なくとも1つを有する請求項7記載の照明装置。
  9. 少なくとも紫外光以下の短波長光を遮断するフィルタをさらに備える請求項1から請求
    項8のいずれか一項記載の照明装置。
  10. 前記ロッドインテグレータから射出させる光束を所定方向の偏光に設定する偏光分離素
    子をさらに備える請求項1から請求項10のいずれか一項記載の照明装置。
  11. 前記偏光分離素子は、反射と透過とによって偏光を分離する請求項10記載の照明装置
  12. 前記偏光分離素子は、ワイヤグリッド偏光素子である請求項11記載の照明装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項記載の照明装置と、
    前記照明装置からの照明光を、画像情報に応じて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置光で形成された像光を投射する投射光学系と
    を備えるプロジェクタ。
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