JP2007003869A - 撮像装置に用いられるレンズ移動機構及び撮像装置 - Google Patents

撮像装置に用いられるレンズ移動機構及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 像揺れを防止する。
【解決手段】 可動レンズ16を保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダー17と、該レンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸18、19とを設け、レンズホルダーに一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部36と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部37とを設け、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させた。
【選択図】図5

Description

本発明は撮像装置に用いられるレンズ移動機構及び撮像装置についての技術分野に関する。詳しくは、レンズホルダーの係合部の長手方向を所定の方向に設定して像揺れを防止する技術分野に関する。
鏡筒内に可動レンズ等の撮像光学系や可動レンズを所定の方向へ移動させるレンズ駆動機構等が配置されて成る撮像装置があり、このような撮像装置には可動レンズを保持しフォーカス又はズーミングのために可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
レンズホルダーaには、図9に示すように、一般に、円筒状のスリーブ部bと光軸方向に直交する方向に長く形成された係合部cとがそれぞれ軸受け部として設けられ、これらの軸受け部が光軸方向へ延びる一対のガイド軸d、eにそれぞれ摺動自在に支持されている。レンズホルダーaにはフォーカスレンズ又はズームレンズである可動レンズfが保持されている。スリーブ部bはレンズホルダーaのガイド軸dに対する位置決め部として機能し、係合部cはレンズホルダーaのガイド軸dの中心Eを基準とした回転方向(図9に示すR方向)における規制を行うための規制部として機能する。
このように、係合部cはレンズホルダーaのガイド軸dの中心Eを基準とした回転方向Rにおける規制を行うための規制部として機能するため、係合部cの長手方向(図9に示すS)は、回転方向Rにおけるガタが最小となるように、ガイド軸d、eの各中心を結んだ結合線Lに一致されている。尚、結合線Lは、一般に、水平線H及び鉛直線Vに対して光軸回り方向(方向Rと同じ)へ所定の角度傾斜した角度となるような位置に設定されている。
ガイド軸dの中心Eを基準とした回転方向Rにおける規制は、係合部cの内周縁とガイド軸eとが接触することにより行われるが、係合部cの長手方向Sが結合線Lに一致されているため、係合部cの内周縁とガイド軸eとの接触状態を保持するような力は作用していない。従って、回転方向Rにおける規制は、レンズホルダーaと可動レンズfの自重がガイド軸eに付与されることにより行われる。
特許第2725491号公報
ところで、撮像装置による動画撮影は、使用者が撮像装置を把持した状態で行われることが多いが、このとき使用者の把持状態や撮影角度によっては、撮像装置が前後左右へ傾いた状態とされることがある。撮像装置の傾きはレンズホルダーaの光軸回り方向への傾きとなり得るが、この傾き状態によってはレンズホルダーaの係合部cとガイド軸eとの接触状態を保持するような力(締結力)が作用せず、係合部cがガイド軸eに対して両者のクリアランス内で離隔してしまうおそれがある。
また、動画撮影に限らず、撮像装置による撮影が、レンズホルダーaが光軸回り方向へ傾いた状態で行われることがある。
このようにレンズホルダーが光軸回り方向へ傾いた状態で撮影が行われ、係合部cがガイド軸eに対して離隔してしまうと、レンズホルダーaのガイド軸eに対するガタツキが発生するおそれがある。
レンズホルダーaのガタツキが生じると、撮影画像が揺れる所謂像揺れが発生してしまう。例えば、21インチモニター上では、レンズホルダーaのガタ量が数ミクロンである場合に、5mm乃至10mmの像揺れが生じる可能性がある。
上記のような像揺れの発生を防止するために、例えば、レンズホルダー等の自重を大きくする、ガイド軸と係合部のクリアランスを小さくする、可動レンズの光学敏感度を下げる等の方法があるが、レンズホルダー等の自重を大きくした場合には撮像装置の重量化やレンズホルダーの駆動時における消費電力が高くなる等の不具合が生じ、ガイド軸と係合部のクリアランスを小さくした場合には低温時における係合部の収縮による動作不良やレンズホルダーの移動時における消費電力が高くなる等の不具合が生じ、可動レンズの光学敏感度を下げた場合には撮像装置が大型化してしまう等の不具合を生じてしまう。
そこで、本発明撮像装置に用いられるレンズ移動機構及び撮像装置は、上記した問題点を克服し、像揺れを防止することを課題とする。
本発明撮像装置に用いられるレンズ移動機構は、上記した課題を解決するために、可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸とを設け、レンズホルダーに一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを設け、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させたものである。
本発明撮像装置は、上記した課題を解決するために、可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸と、可動レンズを含む撮像光学系によって結像された像を電気信号に変換する撮像素子とを設け、レンズホルダーに一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを設け、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させたものである。
従って、本発明撮像装置に用いられるレンズ移動機構及び撮像装置にあっては、レンズホルダーの光軸回り方向における角度に拘わらず係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が作用する。
本発明撮像装置に用いられるレンズ移動機構は、可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸とを備え、レンズホルダーは一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを有し、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させたことを特徴とする。
従って、レンズホルダーの光軸回り方向における傾き角度に拘わらず係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が作用し、像揺れの防止を図ることができる。
請求項2に記載した発明にあっては、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を30°乃至60°にしたので、係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が高く、像揺れの防止効果が高くなる。
請求項3に記載した発明にあっては、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を45°にしたので、係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が高く、像揺れの防止効果が高くなる。
本発明撮像装置は、可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸と、可動レンズを含む撮像光学系によって結像された像を電気信号に変換する撮像素子とを備え、レンズホルダーは一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを有し、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させたことを特徴とする。
従って、レンズホルダーの光軸回り方向における傾き角度に拘わらず係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が作用し、像揺れの防止を図ることができる。
請求項5に記載した発明にあっては、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を30°乃至60°にしたので、係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が高く、像揺れの防止効果が高くなる。
請求項6に記載した発明にあっては、一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を45°にしたので、係合部とガイド軸の接触が保持される締結力が高く、像揺れの防止効果が高くなる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。本発明は、携帯電話、ビデオカメラ、スチルカメラ等の撮影の機能を有する各種の撮像装置又はこれらの撮像装置に用いられた各種のレンズ移動機構に適用することができる。
先ず、撮像装置1の全体構成について説明する(図1参照)。
撮像装置1は、カメラブロック2、カメラDSP(Digital Signal Processor)3、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)4、媒体インターフェース5、制御ブロック6、操作部7、LCD(Liquid Crystal Display)8及び外部インターフェース9を備え、記録媒体100が着脱可能とされている。
記録媒体100としては、半導体メモリーを用いた所謂メモリーカード、記録可能なDVD(Digital Versatile Disk)や記録可能なCD(Compact Disc)等のディスク状記録媒体等の種々のものを用いることができる。
カメラブロック2は、可動部10、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子11、A/D変換回路12、第1のドライバー13、第2のドライバー14、タイミング生成回路15等を備えている。
可動部10は、例えば、フォーカスレンズやズームレンズ等の可動レンズ16と該可動レンズ16を保持するレンズホルダー17等を有している。可動部10はレンズホルダー17が光軸S方向(図1参照)に延びるガイド軸18、19に摺動自在に支持され、該ガイド軸18、19に案内されて光軸方向へ移動される。従って、レンズホルダー17及びガイド軸18、19は、可動レンズ16を光軸方向へ移動させるレンズ移動機構20として機能する。
撮像素子11は、第2のドライバー14からの駆動信号に応じて動作し、可動レンズ16を介して取り込まれた被写体の画像を取り込み、制御ブロック6によって制御されるタイミング生成回路15から出力されたタイミング信号に基づいて、取り込んだ被写体の画像(画像情報)を電気信号としてA/D変換回路12に送出する。
尚、撮像素子11はCCDに限られることはなく、撮像素子11として、例えば、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の他の素子を使用することもできる。
A/D変換回路12は、入力された電気信号としての画像情報に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行っての良好なS/N比の保持、AGC(Automatic Gain Control)処理を行っての利得の制御、A/D(Analog/Digital)変換を行ってのデジタル信号としての画像データーの生成等を行う。
第1のドライバー13は、制御ブロック6の後述するCPUの指令に基づいて後述する駆動手段に対して駆動信号を送出する。
第2のドライバー14は、タイミング生成回路15から出力されたタイミング信号に基づいて撮像素子11に対して駆動信号を送出する。
タイミング生成回路15は、制御ブロック6による制御に応じて、所定のタイミングを提供するタイミング信号を生成する。
カメラブロック2には、可動部10を光軸S方向へ移動させる後述するステッピングモーター等によって構成される駆動手段21が設けられている。
カメラブロック2には検出手段22が設けられている。検出手段22としては、例えば、磁気的な検出を行うMR(Magneto Resistance)センサーや光学的な検出を行う光センサー等が用いられる。検出手段22は駆動手段21又は可動部10に関する所定量、例えば、駆動手段21による可動部10の移動量を検出し、この検出結果をCPUに送出する。
カメラDSP3は、A/D変換回路12から入力した画像データーに対して、AF(Auto Focus)、AE(Auto Exposure)、AWB(Auto White Balance)等の信号処理を行う。AF、AE、AWB等の信号処理が行われた画像データーは、所定の方式でデーター圧縮され、制御ブロック6を介して記録媒体100に出力され、該記録媒体100にファイルとして記録される。
カメラDSP3には、SDRAMコントローラー23が設けられ、該SDRAMコントローラー23の指令によりSDRAM4に対して高速でデーターの読み書きが行われる。
制御ブロック6は、CPU(Central Processing Unit)24、RAM(Random Access Memory)25、フラッシュROM(Read Only Memory)26、時計回路27等の各部がシステムバス28を介して接続されて構成されたマイクロコンピュータであり、撮像装置1の各部を制御する機能を有する。
CPU24は第1のドライバー13やタイミング生成回路15を介して第2のドライバー14等に指令信号を送出し、これらの各部を動作させる。
RAM25は処理の途中結果を一時記憶する等、主に作業領域として用いられる。
フラッシュROM26には、CPU24において実行する種々のプログラムや各処理に必要となるデーター等が記憶される。
時計回路27は、現在年月日、現在曜日、現在時刻、撮影日時等を出力する回路である。
操作部7は撮像装置1の筐体30に設けられたタッチパネルやコントロールキー等であり(図2参照)、操作部7に対する操作に応じた信号がCPU24に入力され、該CPU24によって入力した信号に基づいて各部に指令信号が送出される。
LCD8は、例えば、筐体30の背面に設けられ、システムバス28に接続されたLCDコントローラー29によって制御される。LCD8には、LCDコントローラー29の駆動信号に基づいた画像データー等の各種の情報が表示される。
外部インターフェース9はシステムバス28に接続されている。外部インターフェース9を介して外部機器200、例えば、外部のパーソナルコンピューターと接続し、このパーソナルコンピューターから画像データーを受け取って記録媒体100に記録したり、記録媒体100に記録されている画像データーを外部のパーソナルコンピューター等に出力することができる。尚、記録媒体100はシステムバス28に接続された媒体インターフェース5を介して制御ブロック6に接続される。
また、外部インターフェース9に外部デバイス200、例えば、通信モジュールを接続することにより、例えば、インターネット等のネットワークに接続し該ネットワークを通じて種々の画像データーやその他の情報を取得し、これらのデーターや情報を記録媒体100に記録したり、記録媒体100に記録されているデーターを、ネットワークを通じて目的とする相手先に送信したりすることができる。
尚、外部インターフェース9は、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)等の有線用インターフェースとして設けることも可能であり、また、光や電波による無線用インターフェースとして設けることも可能である。
一方、記録媒体100に記録された画像データーは、ユーザーによって行われた操作部7に対する操作に応じた操作信号に基いて記録媒体100から読み出され、媒体インターフェース5を介してカメラDSP3に送出される。
カメラDSP3は、記録媒体100から読み出されて入力された圧縮されている画像データーについて、データー圧縮の解凍処理(伸張処理)を行い、解凍後の画像データーをシステムバス28を介してLCDコントローラー29に送出する。LCDコントローラー29は、この画像データーに基づいた画像信号をLCD8に送出する。LCD8には画像信号に基づいた画像が表示される。
以上のように構成された撮像装置1において、CPU24の指令により第1のドライバー13から駆動手段21に対して駆動信号が出力されると、図示しない電源回路から駆動手段21に対して駆動電圧が印加される。
駆動手段21に対して駆動電圧が印加されると、駆動手段21が動作され可動部10がガイド軸18、19に案内されて光軸方向へ移動されフォーカス動作やズーミング動作が行われる。
撮像装置1は、筐体30に上記した所要の各部が配置されて成る(図2参照)。筐体30は、例えば、前後方向に厚みの薄い略矩形状に形成され、筐体30内にはレンズ鏡筒31が配置されている。レンズ鏡筒31は横長の状態で配置されている。
レンズ鏡筒31の長手方向(左右方向)における一端部には開口31aが形成され、該開口31aに対物レンズ32が配置されている。レンズ鏡筒31内には反射鏡33、可動部10、撮像素子11等の所要の各部が配置されている。対物レンズ32や可動部10の可動レンズ16等は撮像光学系を構成する。
撮像装置1においては、前方から対物レンズ32に入射された光が反射鏡33によって90°折り曲げられ可動部10の可動レンズ16を透過されて撮像素子11に入射される。従って、図3に示すように、対物レンズ32から反射鏡33までの光軸S1方向は前後方向となり、反射鏡33から撮像素子11までの光軸S2方向は左右方向とされている。
このように撮像装置1にあっては、反射鏡33から撮像素子11までの光軸方向S2が左右方向とされているため、撮影時に使用者が上方側や下方側の被写体を撮影しようとすると、光軸S2の軸回り方向(図3に示すR方向)へ撮像装置1が傾動されることになり、このとき対物レンズ32が前方を向く状態を基準として可動部10は光軸S2の軸回り方向へ回動される。このとき撮影者が撮影する画像に像揺れが生じない等の品位を求める回動角度の最大値は、対物レンズ32が前方を向く状態を基準として±60°と想定される。
また、撮影時に、可動部の光軸回り方向への回転が生じ得る装置として、例えば、図4に示すような撮像装置34がある。
撮像装置34は、例えば、パーソナルコンピューター等の情報処理装置300に設けられている。情報処理装置300は本体部301と該本体部301に開閉自在に支持された表示部302とを有し、本体部301にはキーボード303が設けられている。撮像装置34は表示部302に設けられ、表示部302に対して左右に延びる軸304の軸回り方向へ回転可能とされている。
撮像装置34は左右方向に長く形成され、上記撮像装置1と同様に、長手方向(左右方向)における一端部に対物レンズ35が配置されている。撮像装置34の内部には、撮像装置1と同様に、反射鏡、可動レンズがレンズホルダーに保持されて成る可動部及び撮像素子等の所要の各部が配置されている。
撮像装置34においても、撮像装置1と同様に、対物レンズ35に入射された光が反射鏡によって90°折り曲げられ可動レンズを透過されて撮像素子に入射される。従って、反射鏡から撮像素子までの光軸方向は左右方向とされている。
このように撮像装置34にあっても、反射鏡から撮像素子までの光軸方向が左右方向とされており、表示部302に対して軸304の軸回り方向へ回転されたときに、撮像装置1と同様に、可動部が可動レンズの光軸回り方向へ回動される。
尚、撮像装置34における内部構成は撮像装置1における内部構成と同様であり、可動レンズを有する可動部が一対のガイド軸によって光軸方向へ移動自在に支持されている。
撮像装置1及び撮像装置34において、可動部10のレンズホルダー17には、図5に示すように、円筒状のスリーブ部36と光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部37とがそれぞれ軸受け部として設けられ、これらの軸受け部がガイド軸18、19にそれぞれ摺動自在に支持されている。スリーブ部36はレンズホルダー17のガイド軸18に対する位置決め部として機能し、係合部37はレンズホルダー17のガイド軸18の中心Eを基準とした回転方向(図5に示すR方向)における規制を行うための規制部として機能する。
可動部10を光軸方向へ移動させる駆動手段21としては、ステッピングモーター21aと該ステッピングモーター21aによって回転されるリードスクリュー21bが用いられ、レンズホルダー17に取り付けられたナット21cにリードスクリュー21bが螺合されている。従って、可動部10は、リードスクリュー21bの回転方向に応じてナット21cがリードスクリュー21bの軸方向に送られることにより、光軸方向へ移動される。
レンズ移動機構20は、図5に示すように、スリーブ部36の中心(ガイド軸18の中心E)を通る鉛直線V1に対する一対のガイド軸18、19の各中心を結んだ結合線Bの角度をθとし、結合線Bに対する係合部37の長手方向に延びる線Cの角度をθとし、撮影時にレンズホルダー17が鉛直線Vに対して光軸回り方向Rへ傾く最大角度をθとしたときに、θ=θ−θ−θとすると、θの絶対値が20°以上160°以下となるように設定されている。即ち、撮像装置1、34にあっては、
20°≦θの絶対値≦160°・・・条件式(1)
が成立するように設定されている。
レンズホルダー17を正面から見た状態で、時計回り方向をプラス(+)とし、反時計回り方向をマイナス(−)とすると、θの範囲は任意であり、θの範囲は0°より大きく±90°未満であり、θの範囲は0°以上±60°以下である。撮像装置1、34にあっては、例えば、θは約33°、θは約45°、θは約60°とされている。尚、θとしては、±10°以上80°以下が好ましく、さらに好ましくは±30°以上60°以下である。
尚、撮像装置1、34において、図5に示すように、リードスクリュー21bとガイド軸19の各中心を結んだ結合線をDとすると、この結合線Dに対しても係合部37の長手方向に延びる線Cが傾斜されている。結合線Dに対する係合部37の長手方向に延びる線Cの角度をθとすると、θは好ましくは10°以上90°以下であり、さらに好ましくは40°以上80°以下である。
上記のように、撮像装置1、34にあっては、結合線Bに対して係合部37の長手方向に延びる線Cが所定の角度θ傾斜され条件式(1)を満足するように構成されているため、撮影時にレンズホルダー17が鉛直線Vに対して傾く範囲θ内(±60°)において、常に、可動部10の自重成分が、ガイド軸19と係合部37とのクリアランスに起因するガイド軸19に対する可動部10のガタ付きを防止する方向へ作用する。
従って、可動部10のガイド軸19に対するガタツキが防止され、撮影画像が揺れる像揺れの発生を防止することができる。
次に、係合部37とガイド軸19の接触状態が保持される力(締結力)の発生について考察する(図5参照)。
可動部10の自重をWとすると、ガイド軸19の中心Fに、可動部10のガタ付きを防止する方向への力Wrと締結力Pとが作用する。力Wrは結合線Bに対して直交する方向に作用し、締結力Pは結合線B方向に作用する。このとき力の釣り合い式は以下の数1の通りである。尚、μは係合部37における摩擦係数であり、ρは係合部37における摩擦角であり、両者の間には
μ=tanρ
の関係が成立する。
Figure 2007003869
従って、(90°−θ+ρ)>0であれば、常に、締結力Pが作用することになる。撮像装置1、34にあっては、結合線Bに対して係合部37の長手方向に延びる線Cを所定の角度θ傾斜させ、(90°−θ+ρ)>0が成立するようにθとρの値を選択しているため、可動部10の光軸回り方向における傾き角度に依存することなく、常に、締結力Pが作用する。
このように、常に、締結力Pがガタツキを防止する方向に作用するため、像揺れの発生を高い確率で防止することができる。
次に、係合部37がガイド軸19に喰い込む力と反対方向の力(緩み方向の力)の発生について考察する(図6参照)。係合部37がガイド軸19に喰い込む力により、ネジの自立条件と同様に、係合部37がガイド軸に喰い込んでしまうと、可動部10がガイド軸19に対して光軸方向へ移動しないことになる。
可動部10の自重をWとすると、ガイド軸19の中心Fに、可動部10のガタ付きを防止する方向への力Wrと締結力Pとが作用する。力Wrは結合線Bに対して直交する方向に作用し、締結力Pは結合線B方向に作用する。このとき力の釣り合い式は以下の数2の通りである。尚、μは係合部37における静止摩擦係数であり、ρは係合部37における静止摩擦角であり、両者の間には
μ=tanρ
の関係が成立する。
Figure 2007003869
従って、(θ+ρ−90°)<0であれば、常に、係合部37がガイド軸19に喰い込まない力(緩み方向の力)が作用するため、ネジの自立条件を満足しないことになる。撮像装置1、34にあっては、結合線Bに対して係合部37の長手方向に延びる線Cを所定の角度θ傾斜させ、(θ+ρ−90°)<0が成立するようにθとρの値を選択しているため、常に、この緩み方向の力が作用し、可動部10が光軸方向へ移動可能とされる。
尚、可動部10がガイド軸18、19に案内されて光軸方向へ移動されるときの抵抗(摺動抵抗)について、従来の可動部と可動部10を比較する比較検討を行った(図7参照)。この検討は、従来の可動部及び可動部10とも、θが約33°のレンズホルダーを使用し、従来のレンズホルダーのθは0°、レンズホルダー17のθは約45°である。摺動抵抗は、可動部を移動させる駆動手段として使用したステッピングモーター21aのトルクを算出し、最低動作電圧を測定することにより推測した。
比較検討の結果、従来の可動部に対して可動部10の摺動抵抗は僅かに高くなっただけであり、可動部10の円滑な移動に支障を来たす値とはならなかった。従って、結合線Bに対して係合部37の長手方向に延びる線Cを所定の角度θ傾斜させても、可動部10の円滑な移動を確保できることが確認された。
次いで、像揺れの発生状況を確認する実験を行った(図8参照)。
この実験は、θが約33°、θが約45°とされたレンズホルダー17を用い、θの範囲を0°(図8に示す(b))を基準として−60°(図8に示す(a))から+60°(図8に示す(c))までの範囲でレンズホルダー17を傾け、モニターに映し出される映像の像揺れ状態を目視によって確認することにより行った。
この実験の結果、±60°の範囲内の何れの傾斜状態においても撮影に支障を来たすような目立った像揺れが発生せず、本発明の効果を確認することができた。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図8と共に本発明の最良の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の全体構成を示すブロック図である。 撮像装置を一部を切り欠いて示す概略斜視図である。 光路を説明するための斜視図である。 別の撮像装置を示す斜視図である。 各部に作用する力の釣り合い式を導出するための拡大正面図である。 各部に作用する力の別の釣り合い式を導出するための拡大正面図である。 従来の撮像装置と本発明に係る撮像装置について、可動部の移動時におけるモーターのトルクを測定したグラフ図である。 像揺れの発生状況を確認する実験を行ったときの可動部の各状態を示す正面図である。 従来の撮像装置における可動部の構成を示す拡大正面図である。
符号の説明
1…撮像装置、11…撮像素子、16…可動レンズ、17…レンズホルダー、18…ガイド軸、19…ガイド軸、20…レンズ移動機構、34…撮像装置、36…スリーブ部、37…係合部

Claims (6)

  1. 可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、
    該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸とを備え、
    レンズホルダーは一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを有し、
    一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させた
    ことを特徴とする撮像装置に用いられるレンズ移動機構。
  2. 一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を30°乃至60°にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置に用いられるレンズ移動機構。
  3. 一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を45°にした
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置に用いられるレンズ移動機構。
  4. 可動レンズを保持し該可動レンズの光軸方向へ移動されるレンズホルダーと、
    該レンズホルダーの移動時にレンズホルダーを光軸方向へ案内する一対のガイド軸と、
    可動レンズを含む撮像光学系によって結像された像を電気信号に変換する撮像素子とを備え、
    レンズホルダーは一方のガイド軸に摺動自在に支持されるスリーブ部と他方のガイド軸に摺動自在に支持され光軸に直交する面内において所定の方向へ長く形成された係合部とを有し、
    一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対して係合部の長手方向に延びる線を傾斜させた
    ことを特徴とする撮像装置。
  5. 一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を30°乃至60°にした
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 一対のガイド軸の各中心を結んだ結合線に対する係合部の長手方向に延びる線の角度を45°にした
    ことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
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