JP2007003628A - フィルムラベル及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に液体を収容した容器内部を透過させた画像の視認性を大幅に向上させ、装飾的効果をより一層高めることのできるフィルムラベル及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する透明又は半透明の容器の外周面に密着又は巻着されるフィルムラベル1であって、前記容器の胴部の外周面と接する面に印刷画像2を形成してなり、前記印刷画像2は、前記液体を収容した容器の内部を通して視認させる画像を正画像とした場合、該正画像に対して前記容器の周方向に沿う幅寸法bを所定の割合で縮小して形成してなることを特徴とするフィルムラベル。
【選択図】 図1

Description

本発明はフィルムラベル及びその製造方法に関し、詳しくは、容器の外周面に密着又は巻着することにより装飾的効果をより一層高めることのできるシュリンクフィルムや胴巻きフィルム等のフィルムラベル及びその製造方法に関する。
プラスチック製容器やガラス製容器に清涼飲料水等の液体を収容した商品には、通常、容器本体の外周面に熱収縮性のシュリンクフィルムや帯状の胴巻きフィルム等のフィルムラベルが密着又は巻着されている。このようなフィルムラベルは、一般に、その表面に図柄、模様、文字、写真等の画像が印刷されており、その印刷画像によって商品に装飾を施し、消費者の購買意欲を喚起させる機能を有している。
実用新案登録第3061480号公報 特開2004−184553号公報
このようなフィルムラベルを用いて容器に装飾を施す場合、通常、画像はフィルムラベルの外表面に印刷し、この印刷画像が表面に見えるようにフィルムラベルを容器の外周面に密着又は巻着している。このため、フィルムラベルは、印刷画像を容器本体の外表面から視認させるだけの画一的な装飾効果を与えるにすぎず、消費者に与えるインパクトに欠けるものであった。
ところで、内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する容器は、レンズ作用をなすことにより、内部の液体を透過した画像が拡大して視認されることが知られている。従来、この現象を利用することにより、ラベルに形成された画像を容器内部の液体を通して拡大させて視認させ、新たな装飾的効果を意図することが、特許文献1、2に記載されている。
しかしながら、円筒状の胴部を有する容器内部の液体を透過した画像は、レンズ作用によって高さに比べて幅寸法が大きく左右に拡大されるため、実際に視認される画像は、横長状に歪んだ極めて奇異な画像となってしまう。これは、比較的単純な図柄である場合には相応の効果があるものの、多数の文字の羅列、写真、特に人物の顔やキャラクターの写真等の場合には、むしろ視認性を大きく低下させてしまい、何が書いてあるのか、人物やキャラクターが誰であるのか理解することが困難となってしまう。これは、ラベルに形成されている画像が、それ自体で高さ及び幅寸法が通常の画像として完成された画像であるためである。
このようなラベルは、そこに形成されている画像によって、数多くの商品が陳列されている中から、当該ラベルが付された商品のイメージを消費者に対して強く訴求し、消費者の購買意欲を喚起する機能を果たす必要があるため、画像の視認性は商品の売れ行きに大きな影響を与える重要な要素であるといえる。
そこで、本発明は、内部に液体を収容した容器内部を透過させた画像の視認性を大幅に向上させ、装飾的効果をより一層高めることのできるフィルムラベル及びその製造方法を提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は以下の各発明によって解決される。
(請求項1)
内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する透明又は半透明の容器の外周面に密着又は巻着されるフィルムラベルであって、
前記容器の胴部の外周面と接する面に印刷画像を形成してなり、
前記印刷画像は、前記液体を収容した容器の内部を通して視認させる画像を正画像とした場合、該正画像に対して前記容器の周方向に沿う幅寸法を所定の割合で縮小して形成してなることを特徴とするフィルムラベル。
(請求項2)
前記容器の外周面に密着又は巻着された際、該容器を挟んで前記印刷画像と対向する部位の表面に、画像を形成してなることを特徴とする請求項1記載のフィルムラベル。
(請求項3)
内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する透明又は半透明の容器の外周面に密着又は巻着され、前記容器の胴部の外周面と接する面に印刷画像を形成するフィルムラベルの製造方法であって、
フィルムラベルに印刷するための画像データを記憶する工程と、
前記容器の胴部の外径のデータを入力する工程と、
前記入力された容器の胴部の外径のデータに基づいて、前記記憶された画像データの幅寸法を所定の割合で縮小させる工程と、
前記縮小された画像データに基づいて、フィルムラベルの裏面に画像を印刷する工程と、
前記画像が印刷されたフィルムラベルを所定サイズに裁断する工程と、
を有することを特徴とするフィルムラベルの製造方法。
本発明によれば、内部に液体を収容した容器の装飾的効果をより一層高めることのできるフィルムラベル及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明に係るフィルムラベルの一例を示す背面図、図2は正画像を示す図、図3はフィルムラベルを容器に密着させる様子を示す斜視図である。ここでは、フィルムラベル1が熱収縮性を有するシュリンクフィルムである場合について説明する。
フィルムラベル1は、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステルフィルム、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィンフィルムを基材とする一軸延伸された熱収縮性を有する透明又は半透明の透視可能なプラスチックフィルムからなり、その一面には印刷画像2が形成されている。
印刷画像2は、図柄、模様、文字、写真等の画像として視認可能なものであれば任意であり、図3に示すように、フィルムラベル1を容器3の胴部3a外周面に密着させる際に、該容器3の胴部3a外周面に接する側の面(以下、これを「裏面」とする)に、プリント印刷等の適宜の印刷方法を用いて印刷されている。
この印刷画像2を印刷する場合、図2に示すように、容器3内部の液体を通して視認させる画像を正画像4とした場合、この正画像4に対して容器3の高さ方向に沿う高さ寸法を同一とし、容器3の胴部3aの周方向に沿う幅寸法を所定の割合で縮小して形成する。すなわち、正画像4の高さ寸法をa、幅寸法をcとした場合、印刷画像2の高さ寸法は同一のaとし、幅寸法bはb<cとなるように縮小する。このときの正画像4は、高さ及び幅寸法が通常視認される画像と同じ状態の画像であり、容器3内の液体を通して消費者に視認させたい画像である。
なお、フィルムラベル1がシュリンクフィルムである場合、容器3の外周面に熱収縮させることによって密着させるため、上記高さ寸法a及び幅寸法bについて、更に熱収縮による高さ寸法a及び幅寸法bの収縮率を予め考慮する必要があることはもちろんであるが、本明細書では、シュリンクフィルムが熱収縮する際の収縮率は考えないものとする。
ここでは正画像4は5本の花の画像を表しているが、印刷画像2はこの正画像4の幅寸法cを幅寸法bとなるように縮小することによって縦長状の画像となっており、このフィルムラベル1だけを観察した場合、極めて奇異で何が印刷されているのか理解し難いような画像が裏面に印刷されていることになる。
フィルムラベル1を密着させる容器3は、ペットボトル等のプラスチック製容器やガラス製容器等からなる透明又は半透明の内部が透視可能な容器であり、少なくとも一部に円筒状の胴部3aを有するものである。
印刷画像2を形成したフィルムラベル1は、両端部同士を接着又は溶着等によって接合して円筒状に形成し、図3に示すように、印刷画像2を形成した裏面が容器3の胴部3aに接するようにして容器3の胴部3aに被せた後、加熱して収縮させることによって、容器3の胴部3a外周面に密着させる。
図4(A)(B)は、フィルムラベル1を容器3の胴部3a外周面に密着させた状態を示す正面図であり、(A)は容器3内に液体を収容していない空の状態、(B)は容器3内に透明又は半透明の透視可能な液体Wを収容した状態である。いずれも印刷画像2は容器3を挟んで観察者の奥側に位置している。また、図5は、図4(B)の(V)-(V)線に沿う断面図である。
容器3内に液体が収容されていない空の状態では、フィルムラベル1に形成された印刷画像2を容器3の内部を通して観察すると、印刷画像2が接している容器3の壁部→容器3の内部空間→容器3の反対側の壁部を通って印刷画像2が視認される。このとき、印刷画像2は、フィルムラベル1に印刷形成された状態のままの縦長状の画像となる。
しかし、容器3内に液体Wを収容した状態では、図5の白抜き矢印の方向から観察すると、印刷画像2は、印刷画像2が接している容器3の壁部→容器3内の液体W→容器3の反対側の壁部を通って視認される。このとき、液体Wを収容した容器3はレンズの作用を果たし、容器3内の液体Wを通過した光のうち、印刷画像2の幅方向の光を左右に拡大させるように屈折させるため、印刷画像2は、フィルムラベル1に印刷形成された画像の幅寸法が拡大される。しかし、本発明では、この印刷画像2は予め幅寸法bが所定の割合で縮小されて形成されているため、容器3内の液体Wを通して幅寸法が拡大されても、観察者に対して奇異な印象を全く与えることがなく、高さ及び幅寸法が通常視認される画像と同じ状態の正画像4となって外部から視認されることになる。
従って、予め印刷画像2の幅寸法を、予め、正画像4となる画像の幅寸法に対して所定の割合で縮小させて形成しておくことで、それ自体では裏面に極めて奇異な縦長状の印刷画像2が印刷されているだけにすぎないフィルムラベル1を、透明又は半透明の液体Wを収容した容器3の胴部3a外周面に密着させたときに、印刷画像2を正常な状態の正画像4として外部から視認させることができ、容器3内の液体Wを通して印刷画像2を視認した観察者に対して奇異な印象を与えることをなくすことができる。
これによって、フィルムラベル1の持つ装飾的効果を最大限に生かすことができるようになり、消費者に対する訴求機能を大幅に向上させることができるようになる。
また、印刷画像2は、容器3内の液体Wを通って観察者の反対側の容器3壁部に印刷されているため、視認される画像に奥行き感をもたらすことができる。
フィルムラベル1に形成する印刷画像2の幅寸法bは、このように透明又は半透明の液体Wを収容した容器3の胴部3a外周面に密着させ、それを一方向から観察した際に、高さ及び幅寸法が通常視認される画像と同じ状態の正画像4として視認させることができるように、容器3の胴部3aの外径との関係で縮小率が決められる。例えば、一般的な内容量500mlの清涼飲料水用のペットボトル製容器の場合、円筒状の胴部の外径は約70mmとなるが、その場合、印刷画像2の幅寸法bを正画像4の幅寸法cに対して60%に縮小することで、容器内の液体を通して印刷画像2を外部から正画像4として視認させることができる。
フィルムラベル1には、印刷画像2以外にも、印刷画像2の視認性を損なわない程度に、その表面及び/又は裏面に適宜の印刷画像を形成するようにしてもよい。
図6(A)(B)及び図7は、フィルムラベルの両面に印刷画像を形成した態様を示している。図6(A)はフィルムラベルの正面図、図6(B)はフィルムラベルの背面図であり、図7(A)(B)はフィルムラベルの部分断面図である。
フィルムラベル10は、容器3の胴部3a外周面に接する側である裏面に印刷画像2が形成されている。この印刷画像2については上記で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
また、フィルムラベル10は、図7(A)に示すように、表面側において印刷画像2とほぼ同位置に印刷画像5が形成されている。ここでは印刷画像5は、印刷画像2の背面側を覆う大きさの矩形状の図形5aと文字5bとバーコード5cとがプリント印刷等の適宜の印刷方法を用いて印刷されており、それが表面側から視認されるようになっている。
このフィルムラベル10によれば、図3に示したように、容器3の胴部3a外周面に密着させ、印刷画像2を容器3内の透明又は半透明の液体Wを通して外部から視認させることによって、上記したようなフィルムラベル1の持つ装飾的効果を最大限に生かすことができるようになり、消費者に対する訴求機能を大幅に向上させることができると共に、印刷画像5によって印刷画像2とは異なる情報を与えることができる。特に、印刷画像5を印刷画像2の背面側からの光を遮蔽する遮蔽層とすれば、印刷画像2の視認性をより高めることができる。
印刷画像5を遮蔽層とする場合、図7(B)に示すように、フィルムラベル10の裏面側に印刷することもできる。すなわち、フィルムラベル10の裏面側から、表面側から見た場合に文字等が正常な状態で視認できるように鏡像として印刷し、更にその上に遮蔽層を印刷して印刷画像5を形成し、その上から印刷画像2を形成すると、フィルムラベル10の表面側には印刷画像5が視認され、裏面側には印刷画像2が視認されるようになる。この態様では、フィルムラベル10を容器3の胴部3a外周面に密着させた場合、いずれの印刷画像2、5もフィルムラベル10の裏側となるので、商品の荷ずれ等によって印刷が擦れたり汚れたりする心配がない。
図8、図9は、フィルムラベルの両面に印刷画像を形成した更に別の態様を示している。図8はフィルムラベルの斜視図、図9はフィルムラベルを容器の外周面に密着させた状態を示す斜視図である。
フィルムラベル20は、容器3の胴部3a外周面に接する側である裏面に印刷画像2が形成されている。この印刷画像2については上記で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
また、フィルムラベル20は、容器3の胴部3a外周面に巻着した際に、容器3の胴部3aを挟んで印刷画像2と対向する部位となるフィルムラベル20の表面側に印刷画像6が形成されている。ここでは印刷画像6は、文字6a、6b及び2羽の蝶の画像6cが、プリント印刷等の適宜の印刷方法を用いて印刷されており、それが表面側から視認されるようになっている。
このフィルムラベル20によれば、図3に示したように、容器3の胴部3a外周面に密着させ、印刷画像2を容器3内の透明又は半透明の液体Wを通して外部から視認させ、印刷画像6をフィルムラベル20の表面から視認させることによって、印刷画像2と印刷画像6の双方を容器3の外部から同時に視認させることができる。このとき、印刷画像2と印刷画像6とは容器3を挟んで反対側に位置しているので、印刷画像2と印刷画像6とを同時に視認させることで、観察者に対して両印刷画像2、6のそれぞれの位置の相違による遠近感によって立体感を与えることができるという新たな装飾的効果をもたらすことができ、消費者に対する訴求機能をより一層向上させることが可能である。
このフィルムラベル20にも、図6、図7に示したように、印刷画像2の背面側から印刷画像5が視認されるように形成してもよい。
また、フィルムラベル20の表面側の印刷画像6は、フィルムラベル20の表面側から正常な状態で視認できるように、その裏面側に鏡像として印刷するようにしてもよい。
図10、図11は、フィルムラベルの更に別の態様を示している。図10は、フィルムラベルの斜視図、図11(A)はフィルムラベルを容器の外周面に密着させた状態を示す正面図、(B)はその背面図である。
フィルムラベル30は、容器3の胴部3a外周面に接する側である裏面に印刷画像2が形成されている。この印刷画像2については上記で説明した通りであるので、ここでの詳細な説明は省略する。
フィルムラベル30は、容器3の胴部3a外周面に密着させた際に、容器3の胴部3aを挟んで印刷画像2と対向する部位以外のフィルムラベル30の表面側全体が印刷された遮蔽層7となっている。この遮蔽層7の表面には文字7aが印刷されている。また、このフィルムラベル30は、容器3の胴部3aを挟んで印刷画像2と対向する部位に、遮蔽層7が印刷されないことによって透視可能な覗き窓7bが形成されている。
このフィルムラベル30を容器3の胴部3a外周面に密着させると、図11(A)に示すように、表面の遮蔽層7が印刷されていない覗き窓7bによって、容器3内の液体Wを通して印刷画像2を視認させることができる。従って、このフィルムラベル30によれば、遮蔽層7が印刷されていない覗き窓7bから観察することによって、印刷画像2を、覗き窓7bをあたかも額縁として絵画的に視覚させることができ、容器3に新たな装飾的効果をもたらすことができる。
このフィルムラベル30には、図11(B)に示すように、遮蔽層7の表面に商品名等の文字7cやバーコード7d等の他の画像を印刷することができる。
更に、このようなフィルムラベル30には、その裏面に複数の印刷画像を形成することも好ましい。図12、図13は、フィルムラベル30の裏面に複数の印刷画像2a、2b、2cを形成した例を示している。図12は、フィルムラベルの斜視図、図13はフィルムラベル30を密着させた容器の胴部の断面図である。
フィルムラベル30の裏面には、所定の間隔をおいて印刷画像2a、2b、2cが形成されている。各印刷画像2a、2b、2cは、印刷画像2と同様に、正画像に対して幅寸法を所定の割合で縮小した画像である。
このフィルムラベル30を容器3の胴部3a外周面に密着させると、図11(A)に示した場合と同様、表面の遮蔽層7が印刷されていない覗き窓7bによって、容器3内の液体Wを通してフィルムラベル30の裏面の印刷画像を正画像として視認させることができるが、図13に示すように、観察者の位置がA、B、Cのように異なることによって、覗き窓7bから視認される印刷画像を、印刷画像2c、2b、2aという具合にそれぞれ異にすることができる。
従って、このフィルムラベル30によれば、遮蔽層7が印刷されていない覗き窓7bから観察することによって、印刷画像2を、覗き窓7bをあたかも額縁として絵画的に視覚させることができるという上記した効果に加えて、観察者に複数の印刷画像2a、2b、2cを個別に視認させることができるという新たな装飾的効果を容器3に付与することができる。
このフィルムラベル30においても、遮蔽層7や文字7a、7c、バーコード7d等の画像は、フィルムラベル30の表面側から視認できるようにその裏面側に印刷するようにしてもよい。この場合、印刷画像2、2a〜2cは、遮蔽層7を印刷した後に、その上から印刷すればよい。
次に、このようなフィルムラベル1、10、20、30の好ましい製造方法について説明する。図14は、フィルムラベルの製造装置の概念を表す構成図である。
フィルムラベル製造装置100には、フィルムラベルの材料であるフィルム201が長尺状に巻回されたフィルムロール200が所定位置に装着され、図示しない搬送機構によって印刷部101に向けて所定速度で搬送されるようになっている。
この印刷部101は、フィルム201の表裏両面に、グラビア印刷、フレキソ印刷、インクジェット印刷等、適宜の印刷方法によって画像を印刷するようになっている。
制御部102には、キーボード等により各種データを入力する入力部103、外部のコンピュータ等からレンズ作用によって視認させたい印刷画像2の元となる画像データを取り込んで記憶する画像メモリ104、画像の他に各種情報をモニタ表示する表示部105がそれぞれ接続されている。
印刷画像2の元となる画像データが外部のコンピュータ等によって取り込まれ、画像メモリ104に記憶されると、次に、入力部103によって、フィルムラベルを密着させる円筒状の胴部を有する容器の胴部の外径、印刷枚数等のデータを設定入力する。
制御部102には、図15に示すように、予め、容器の胴部外径と、その容器に密着させた場合に内部の液体を通して視認させる正画像(この場合、正画像は画像メモリ104に記憶された画像データと同一となる。)に対する幅寸法の縮小率との関係を規定したテーブル102aが記憶されており、このテーブル102aに基づいて画像データの幅寸法の縮小率を決定する。次いで、制御部102は、画像メモリ104に記憶されている画像データを読み出し、上記決定された縮小率に従って幅寸法を縮小するように加工する。
このとき、表示部105には、取り込まれた画像データ(正画像)と加工後の幅寸法が縮小された画像データ(印刷画像)とが対比して表示される。
次いで、制御部102において幅寸法が縮小された画像データに基づいて版を作成し、或いはインクジェット印刷の場合には印刷部101にその画像データを出力して、印刷部101においてフィルムロール200から搬送されるフィルム201の裏面に幅寸法を縮小した印刷画像を形成する。また、表面にも適宜の画像を印刷する。
印刷部101を経て両面に画像が印刷されたフィルム202は、その後、加工部106において両側縁を接着するための接着剤塗布工程、両側縁同士を互いに重ね合わせるための折り工程等を経て長尺状の円筒状に形成され、巻き取りロール300に巻き取られる。
なお、制御部102では、テーブル102aを設ける代わりに、容器の胴部外径と画像データの幅寸法の縮小率との関係を演算により求めるための演算式を記憶させた演算部を設け、入力部103から入力された容器の胴部外径のデータに基づいて、画像データの幅寸法の縮小率を求めるようにしてもよい。
また、以上説明したフィルムラベル1、10、20、30は、熱収縮性のシュリンクフィルムである場合を例示したが、容器の胴部外周面に巻着される帯状の胴巻きフィルムであってもよいことはもちろんである。
本発明に係るフィルムラベルの一例を示す背面図 正画像を示す図 フィルムラベルを容器に密着させる様子を示す斜視図 (A)はフィルムラベルを空の容器の外周面に密着させた状態を示す正面図、(B)はフィルムラベルを液体を収容した容器の外周面に密着させた状態を示す正面図 図4(B)の(V)-(V)線に沿う断面図 (A)は他の態様に係るフィルムラベルの正面図、(B)はフィルムラベルの背面図 (A)(B)はフィルムラベルの部分断面図 更に別の態様に係るフィルムラベルの斜視図 図8に示すフィルムラベルを容器の外周面に密着させた状態を示す斜視図 更に別の態様に係るフィルムラベルの斜視図 (A)はフィルムラベルを容器の外周面に密着させた状態を示す正面図、(B)はその背面図 フィルムラベルの斜視図 フィルムラベルを密着させた容器の胴部の断面図 フィルムラベルの製造装置の構成図 容器の胴部外径と幅寸法の縮小率との関係を規定したテーブル
符号の説明
1、10、20、30:フィルムラベル
2:印刷画像
3:容器
3a:胴部
4:正画像
5、6:別の印刷画像
7:遮蔽層
W:液体

Claims (3)

  1. 内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する透明又は半透明の容器の外周面に密着又は巻着されるフィルムラベルであって、
    前記容器の胴部の外周面と接する面に印刷画像を形成してなり、
    前記印刷画像は、前記液体を収容した容器の内部を通して視認させる画像を正画像とした場合、該正画像に対して前記容器の周方向に沿う幅寸法を所定の割合で縮小して形成してなることを特徴とするフィルムラベル。
  2. 前記容器の外周面に密着又は巻着された際、該容器を挟んで前記印刷画像と対向する部位の表面に、画像を形成してなることを特徴とする請求項1記載のフィルムラベル。
  3. 内部に透明又は半透明の液体を収容した円筒状の胴部を有する透明又は半透明の容器の外周面に密着又は巻着され、前記容器の胴部の外周面と接する面に印刷画像を形成するフィルムラベルの製造方法であって、
    フィルムラベルに印刷するための画像データを記憶する工程と、
    前記容器の胴部の外径のデータを入力する工程と、
    前記入力された容器の胴部の外径のデータに基づいて、前記記憶された画像データの幅寸法を所定の割合で縮小させる工程と、
    前記縮小された画像データに基づいて、フィルムラベルの裏面に画像を印刷する工程と、
    前記画像が印刷されたフィルムラベルを所定サイズに裁断する工程と、
    を有することを特徴とするフィルムラベルの製造方法。


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