JP2007002057A5 - - Google Patents
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本発明は、タイヤの安全性・経済性などの性能に必要とされるウェットスキッド性能・発熱特性・耐摩耗性に優れながらダイ・スウェルが小さくて押出加工性に優れるタイヤに好適なカーボン配合及びシリカ配合用のゴム組成物の製造方法に関するものである。また、本発明で製造されるゴム組成物は、タイヤにおけるサイドウォール、ランフラットタイヤのサイド補強層、カーカス、ベルト、チェーファー、ベーストレッド、キャップトレッド、ビード、スティフナー、インナーライナー等のタイヤ部材や、防振ゴム、ホース、ベルト、ゴムロール、ゴムクーラー、靴底ゴムなどの工業製品、その他のコンポジット、接着剤、プラスチックの改質剤などにも用いる事ができる。
また、1,3−ブタジエンを炭化水素系溶媒中にて、シス−1,4重合触媒を用いてシス−1,4重合させ、次いで、得られた重合反応物中に1,2重合触媒を共存させて、1,3−ブタジエンを1,2重合させて、1,2−ポリブタジエンを生成せしめ、しかる後、得られた重合反応混合物より生成したビニル・シス−ポリブタジエンゴムを分離回収して取得することを特徴とする上記のビニル・シス−ポリブタジエン組成物の製造方法に関する。
本発明のビニル・シス−ポリブタジエン組成物の製造においては、前記のようにシス−1,4重合、次いで1,2重合を行ってビニル・シス−ポリブタジエン組成物を製造するに当たり、ML粘度が10〜50であるポリイソプレンを、ビニル・シス−ポリブタジエン組成物の製造系内に添加する工程を含むことが望ましい。ビニル・シス−ポリブタジエン組成物製造後、たとえば配合時に添加しても本願発明の効果は得られない。ポリイソプレンの製造系内への添加は、前記シス−1,4重合を行う際から、前記1,2重合を行う際までの間の任意の時点で重合反応混合物中に添加することが好ましく、1,2重合を行うときがより好ましい。
そして、上記のように製造したビニル・シス−ポリブタジエン組成物が優れた所望特性を発現するには、ビニル・シス−ポリブタジエン組成物中に分散した1,2−ポリブタジエン結晶繊維は、シス−ポリブタジエンゴムのマトリックス中に微細な結晶として単分散化した形態で部分的に分散し、凝集構造を有する大きな1,2−ポリブタジエン結晶繊維と共存していることが好ましい。即ち、シス−ポリブタジエンゴムのマトリックス中の単分散化1,2−ポリブタジエン結晶繊維は、平均の単分散繊維結晶の短軸長が0.2μm以下であり、また、アスペクト比が10以下であり、且つ平均の単分散繊維結晶数が10以上の短繊維状であり、且つ、融点が170℃以上であることが好ましい。また、上記融点が170℃以上の1,2−ポリブタジエン結晶繊維に加えて、上記不飽和高分子物質がシス−ポリブタジエンゴムのマトリックス中に分散していることが好ましい。この不飽和高分子物質は、シス−ポリブタジエンゴムのマトリックス中に、1,2−ポリブタジエン結晶繊維と高い親和性を持し、該結晶繊維近傍に物理的、化学的に吸着した状態で分散されていることが好ましい。上記のように、融点が170℃以上の1,2−ポリブタジエン結晶繊維と不飽和高分子物質とが共存してシス−ポリブタジエンゴムのマトリックス中に分散されることによって、上記の諸物性が優れたものとなり、好ましい。
(実施例2〜8)
表1に示したポリイソプレン(IR)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。表1及び表2に結果を示す。
表1に示したポリイソプレン(IR)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。表1及び表2に結果を示す。
(比較例1〜7)
表3に示したポリイソプレン(IR)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。表3及び表4に結果を示す。なお、IRの添加方法で「配合時」とは、重合系に添加せず、重合で得られた組成物を加硫組成物として配合する時に添加することを示す。
表3に示したポリイソプレン(IR)を用いた以外は、実施例1と同様に行った。表3及び表4に結果を示す。なお、IRの添加方法で「配合時」とは、重合系に添加せず、重合で得られた組成物を加硫組成物として配合する時に添加することを示す。
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