JP2007002006A - 表面保護フィルム及びその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被着体に対して剥離し易い程度の適度な粘着力を有し、且つ貼付け後の経時保管に際しても粘着力の変化がなく、剥離時に被着体を汚染しない表面保護フィルムを提供する。
【解決手段】 粘着層と基材層の複合形態からなり、その粘着層が、密度が0.88〜0.92、融点が85〜115℃で示差走査熱量測定により測定した融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体100〜95重量%及び粘着付与剤を0〜5重量%を含有するものである表面保護フィルム。粘着層が、前記のエチレン−α−オレフィン共重合体99.5〜95重量%及び粘着付与剤0.5〜5重量%を含有するものであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は使用前の合成樹脂板、金属板等の被着体の表面の保護を目的として貼着しておくための表面保護フィルムに関するものであり、特に被着体に貼り付けた後の保存安定性に優れた表面保護フィルム及びその製造法に関するものである。
従来、合成樹脂板や金属板を保存、運搬あるいは、切断したり、折り曲げたり、打ち抜いたり、絞ったりする加工作業を行う場合に、これらの板が傷ついたり汚れたりするのを防止するため、板に表面保護フィルムを貼着することが広く行われている。
表面保護フィルムの場合、これらのケースにおいて板に確実に貼り付いて表面保護の働きを果たすことが絶対に必要な条件であるが、それとともに、これらの役目が終了した場合には板から容易にしかも糊残りなく剥がせることが必要となる。また、表面保護フィルム貼着後直ぐに加工が行われない場合もあるため、ある程度の温湿度変化を伴った保存においても特性の変化の少ないことが要求される。
これらの特性を満足する押出タイプの粘着フィルムとしては、貼着性、延展性に優れた軟質塩化ビニルフィルムが使われていたが、焼却時に塩化水素ガスが発生して炉を傷める可能性があるため使用が制限されてきた。一方、ゴムあるいはエラストマーも使用されているが、これらは粘着層の凝集破壊等によりフィルムを剥がしたときに糊残りがあり、被着体を汚染するという問題を発生させることがある。
以上のような不具合を解消する方策として、ポリエチレンをベースにした粘着層の検討が行われている。特許文献1では、直鎖状低密度ポリエチレンあるいは超低密度ポリエチレンを粘着剤として使用することが謳われている。しかしながらこの系では粘着力が低く被着物に制限があり、また、長期の保存試験においてはフィルムが浮き上がる等の不具合の発生するものもあった。特許文献2では粘着剤として直鎖状ポリエチレンをベースに粘着付与剤を添加することでより確実な粘着力を得、表面保護フィルムとしての信頼性を上げている。この系では粘着力の向上は見られたが、一部経時後にフィルムを剥がした場合に被着体に糊残りが見られた。特許文献3においては、粘着剤として、示差走査熱量測定によって得られた融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体に粘着付与剤を加えることで良好な表面保護フィルムが得られるとしている。確かに特許文献3に記載された条件においては表面保護フィルムとしての特性を維持した。しかしながら、更に長期の経時試験においては糊残り等の不具合が発生するものであった。
特許第3061676号公報 特許第2952312号公報 特許第3116110号公報
表面保護フィルムは、先に述べたように貼り付け時は被着体に確実に貼着しており、切断、曲げ、絞り等の加工時や貼着後の保存時にもフィルムの浮きが生ぜず十分に表面保護の働きを果たすことは当然として、その役目が終了した後には被着体から容易に剥がせしかも被着体には糊残りがないことが要求される。さらに、貼り付け後すぐに加工を行わずしばらく保存した後に加工が行われることもあり、保存時に特性の変化が少ないことが要求される。本発明は以上のような種々の要求特性をバランスよく満たす表面保護フィルムを得ることを第1の課題とする。また、安定した粘着力を得るためには、粘着付与剤の配合量による粘着力の変化が少ない方が、安定した粘着力が得られるため、粘着付与剤の配合量の変化に対する粘着力の変化が緩やかである表面保護フィルムを得ることを第2の課題とする。
本発明は、つぎのものに関する。
1. 粘着層と基材層の複合形態からなり、その粘着層が、密度が0.88〜0.92、融点が85〜115℃で示差走査熱量測定により測定した融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体100〜95重量%及び粘着付与剤を0〜5重量%を含有するものである表面保護フィルム。
2. 粘着層が、前記のエチレン−α−オレフィン共重合体99.5〜95重量%及び粘着付与剤0.5〜5重量%を含有するものである項1記載の表面保護フィルム。
3. 粘着付与剤がテルペン系樹脂であることを特徴とする項2記載の表面保護フィルム。
4. 基材層に、密度が0.88〜0.92、融点が85〜115℃で示差走査熱量測定により測定した融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体100〜95重量%及び粘着付与剤を0〜5重量%を含有するを含む粘着層を積層することを特徴とする表面保護フィルムの製造法。
5. 粘着層が、前記エチレン−α−オレフィン共重合体99.5〜95重量%及び粘着付与剤を0.5〜5重量%を含有するものである項4記載の表面保護フィルムの製造法。
6. 粘着付与剤がテルペン系樹脂である項5記載の表面保護フィルムの製造法。
本発明に係る表面保護フィルムは、粘着力、密着力に優れ、引き剥がしが容易で引き剥がし後の糊残りがなく、特に被着体への貼着後、経時での粘着力、密着力の変化のない表面保護フィルムとして優れた特性を発現する製品を提供することができる。また、粘着付与剤の添加量による粘着力の変化が緩やかで安定した粘着力を有する表面保護フィルムを作製することができる。
本発明は、粘着層のベースとなる樹脂及びこれに添加する粘着付与剤の種類、量をきめることで所期の目的を達成しようとするものである。即ち、本発明の構成は、ベースとなるポリエチレン等の基材フィルムと以下に述べる粘着層からなる少なくとも二層からなる表面保護フィルムである。
本発明の粘着層に使用される樹脂は、エチレン−α−オレフィン共重合体であり、密度は0.88〜0.92、融点は85〜115℃、示差走査熱量測定による融解曲線ピークが単一ピークを示すものを使用する。密度、融点においてこれらの範囲の下限を下回ると樹脂がべたつき被着体に糊残りが生じ、逆にこれらの範囲の上限を上回ると粘着力が低下し、成形性も悪くなる。また、融解曲線が複数ピークの場合には、ポリマー内に分子量分布が複数あるため、分子量分布の違いによる結晶性変化、タッキファイヤーとの相溶性、分散度合いのバラツキにより、フィルム全体として均一な組成にならず安定した粘着力挙動を示さない等の問題点が生じる。
本発明の粘着層に使用される粘着付与剤は、テルペン系樹脂、ロジン類が使用できるが、水添のテルペン樹脂が特に好適である。
上記エチレン−α−オレフィン共重合体と粘着付与剤の配合割合としては、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂100〜95重量%と粘着付与剤0〜5重量%を全体が100重量%になるようにする。すなわち、粘着性付与剤は、エチレン−α−オレフィン共重合体樹脂と粘着付与剤の総量に対して最大限でも5重量%までしか含まれない。粘着付与剤の量が5重量%を超える場合は、被着体にこのフィルムを貼り付けた場合に、被着体との粘着力が大きくなりすぎ、スティックスリップ破壊による被着体の破損、被着体からフィルムを剥がした場合に、被着体に糊残りが発生する等の不具合が発生する。粘着性を確保するために、粘着性付与剤は、0.5重量%以上であることが好ましい。本発明おいて、粘着性付与剤の使用の範囲において、粘着付与剤の添加量による粘着力の変化が少ないという利点を有する。粘着性を十分に確保しつつ、粘着付与剤の添加量による粘着力の変化がより少なく、安定した粘着力を得るためには、粘着性付与剤を1〜3重量%使用することが好ましい。
本発明おける基材層は特に制限はないが、粘着力を必要とするものではないので密度は粘着層より高いものが好ましい。融解曲線のピークには特に制限はない。以上の観点から、基材層として使用する樹脂は粘着層との接着性に優れた熱可塑性樹脂であれば特に制限を設けるものではないが、通常、基材層は粘着層と同時に押出すことが多いため、粘着層との相性の良いポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂などが特に好適である。
本発明おける表面保護フィルムには、必要に応じて基材層と粘着層の間に本表面保護フィルムを作製する際に発生した耳材等の再生材料投入層を設け、歩留向上によるコスト低減を図ることができる。場合により、再生材料を基材層に用いてもよい。
本発明に係る表面保護フィルムの全体の厚みは25〜150μmであることが好ましい。25μmより薄いと、フィルム強度が不足する傾向がある。150μmより厚いと、コスト高になる傾向がある。粘着層が薄いと粘着力に不足を生じ、粘着層が厚すぎるとコスト面での優位性が失われるため、粘着層が5μm以上から全体の厚みの50%までが好ましい。再生材層を積層する場合は、再生材層の投入に見合って基材層の厚みを減らせばよい。
本発明の表面保護フィルムは、層数に応じて2種2層、3種3層の多層押出機を用いて成形することができる。また、ダイスとしては、Tダイ、インフレダイ等のフィルム成形における代表的なダイスを使用することができる。粘着付与剤の混合は、粘着層材料にてマスターバッチ化したペレットを混合機にてドライブレンドする方法、加熱等により液状化した粘着付与剤を液体充填法により挿入する方法等が考えられる。
本発明で得られた表面保護フィルムの使用例の一例としては、各種塗装鋼板、各種プラスチック板、アルミ板、ステンレス板、特殊光学フィルムなどに貼り付けることで、これらの製品を輸送、保管するとき、あるいは加工するときに、キズ、汚染、腐食からこれらの製品を保護するという使用例が挙げられる。
試料フィルムは、基材層材料として低密度ポリエチレン(住友化学製「スミカセンF235P」を使用し、粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)を用い、粘着層材料を口径40mm押出機から、基材層材料を口径50mm押出機からシリンダ温度170〜210℃、ダイス温度210℃の温度条件にて押出して、フィードブロックを用いて共押出しにより積層して粘着層厚さ13μm、基材層厚さ37μmの構成で、総厚さが50μmの表面保護フィルムを得た。
試料フィルムは、基材層材料として低密度ポリエチレン(住友化学製「スミカセンF235P」を使用し、粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)99重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を1重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)98重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を2重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)97重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を3重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)95重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を5重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例1
粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)94重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を6重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例2
粘着層の材料として、DSC融解曲線がシングルピークであるエチレン・ヘキセン−1共重合体(日本ポリエチレン製「カーネルKF270」、融点100℃、密度0.907)90重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を10重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例3
粘着層の材料として、DSC融解曲線がマルチピークであるエチレン・4メチルペンテン共重合体(三井石油化学製「ウルトゼックス1020L」、融点123℃、密度0.910)99重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を1重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例4
粘着層の材料として、DSC融解曲線がマルチピークであるエチレン・4メチルペンテン共重合体(三井石油化学製「ウルトゼックス1020L」、融点123℃、密度0.910)98重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を2重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例5
粘着層の材料として、DSC融解曲線がマルチピークであるエチレン・4メチルペンテン共重合体(三井石油化学製「ウルトゼックス1020L」、融点123℃、密度0.910)97重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を3重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
比較例6
粘着層の材料として、DSC融解曲線がマルチピークであるエチレン・4メチルペンテン共重合体(三井石油化学製「ウルトゼックス1020L」、融点123℃、密度0.910)94重量%に、水添テルペン樹脂(ヤスハラケミカル製「クリアロンP125」)を6重量%混合した配合材を用いたこと以外は実施例1と同様にして表面保護フィルムを得た。
上述した各実施例および比較例から得られた表面保護フィルムについて、アクリル板と表面保護フィルムの粘着力を評価すると共に、表面保護フィルムの全光線透過率およびヘイズを測定し、表面保護フィルムの透明性を評価した。また、表面保護フィルムを被着体に貼付け、一週間後の剥離強度の測定ならびに被着体への糊残りを観察して、表面保護フィルムの保存性を評価した。実施例評価結果を表1、比較例評価結果を表2に示す。各試験の試験条件は以下に示す。
[試料の貼り付け]
標準プラスチック板に23℃条件下に24時間放置した試料フィルムをゴムロールを用いて、60N/cmの圧力、2.5m/分の速度で貼り付け、NTカッターにてフィルムを板と同寸法になるよう裁断する。23℃の条件下に30分放置した後、各測定と評価に用いる。標準プラスチック板は、厚さ1.0mm、表面粗さRz=0.15のアクリル板ならびに厚さ1.0mm、表面粗さRz=0.15のポリカーボネート板を用いた。
[初期粘着力]
初期粘着力は、上記方法で作製したアクリル板に貼り付けた試料を引張試験機(東洋精機製ストログラフR2型)を用いて剥離強度を測定し、初期粘着力とする。測定条件は、90度で剥離し、剥離速度は0.3m/分で行う。
[全光線透過率、ヘイズ]
透明性の評価に関しては、自動式曇度計(日本電色工業製NDH−24型)を用いて、ヘイズ値を測定する。
[保存性]
A.経時粘着力
上記方法で作製したアクリル板に貼り付けた試料を、40℃条件下に1週間放置した後取り出し、引張試験機(東洋精機製ストログラフR2型)を用いて剥離力を測定し、経時粘着力とする。また、初期粘着力との変化率を算出し、経時粘着力変化率とする。経時粘着力変化率は、(経時粘着力−初期粘着力)/初期粘着力×100(%)の式にて計算する。測定条件は、90度で剥離し、剥離速度は0.3m/分で行う。
B.被着体汚染性
上記方法で作製したポリカーボネート板に貼り付けた試料を、40℃条件下に1週間放置した後で試料フィルムを剥がす。暗室内で被着体表面にスポットライトを当てて表面の汚染状態を肉眼観察する。評価の判定は、○:汚染なし、△:軽度の汚染有り、×:汚染している、とする。
上記試験方法により得られた各試験の実施例評価結果を表1、比較例評価結果を表2に示す。
Figure 2007002006
Figure 2007002006
粘着付与剤の添加量による初期粘着力変化の評価として、実施例1〜4ならびに比較例3〜5の初期粘着力をプロットしたグラフを図1に示す。図1中、グラフ1は、実施例1のプロット2、実施例2のプロット3、実施例3のプロット4及び実施例4のプロット5によるものであり、グラフ6は、比較例3のプロット7、比較例4のプロット8及び比較例5のプロット9によるものである。
表1、表2および図1が示すように、実施例1〜4に示す表面保護フィルムは、粘着力を損なうことなく、剥離し易い程度の適度な粘着力を持ち、透明性に優れていた。また、被着体に貼付け後の経時的な粘着力変化がなく、経時後の剥離に際しても被着体を汚染しない良好な結果であった。また、粘着付与剤の添加量による粘着力の変化が少なく、安定した粘着力が得られることが確認された。
これに対し、比較例1および比較例2に示す表面保護フィルムは、初期粘着力が強すぎるため、剥離の際に均一な剥離力で剥がれないスティックスリップ現象が見られ、樹脂シート等薄い被着体に使用した場合に、被着体を破損する恐れがある。また、貼付け後、経時的に保管すると、被着体の汚染が見られた。比較例3〜5に示す表面保護フィルムは、特性的には満足するものであったが、粘着付与剤の添加量と初期粘着力の変化に急激な変極点が見られるため、生産時の粘着付与剤の混合誤差、製造条件、製造環境のバラツキにより粘着力の変化が大きくなり、安定した粘着力の表面保護フィルムの提供が難しいと考え比較例6に示す表面保護フィルムは、初期粘着力が強すぎるため、剥離の際にハンチングが見られた。また、貼付け後、経時的に保管すると、被着体の汚染が見られた。
実施例1〜4及び比較例3〜5で得られた表面保護フィルムの初期粘着力をプロットしたグラフ
符号の説明
1 実施例1〜4によるグラフ
2 実施例1のプロット
3 実施例2のプロット
4 実施例3のプロット
5 実施例4のプロット
6 比較例3〜5によるグラフ
7 比較例3のプロット
8 比較例4のプロット
9 比較例5のプロット

Claims (6)

  1. 粘着層と基材層の複合形態からなり、その粘着層が、密度が0.88〜0.92、融点が85〜115℃で示差走査熱量測定により測定した融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体100〜95重量%及び粘着付与剤を0〜5重量%を含有するものである表面保護フィルム。
  2. 粘着層が、前記のエチレン−α−オレフィン共重合体99.5〜95重量%及び粘着付与剤0.5〜5重量%を含有するものである請求項1記載の表面保護フィルム。
  3. 粘着付与剤がテルペン系樹脂であることを特徴とする請求項2記載の表面保護フィルム。
  4. 基材層に、密度が0.88〜0.92、融点が85〜115℃で示差走査熱量測定により測定した融解曲線が単一ピークを示すエチレン−α−オレフィン共重合体100〜95重量%及び粘着付与剤を0〜5重量%を含有するを含む粘着層を積層することを特徴とする表面保護フィルムの製造法。
  5. 粘着層が、前記エチレン−α−オレフィン共重合体99.5〜95重量%及び粘着付与剤を0.5〜5重量%を含有するものである請求項4記載の表面保護フィルムの製造法。
  6. 粘着付与剤がテルペン系樹脂である請求項5記載の表面保護フィルムの製造法。


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