JP2007001938A - 微細針付き貼付剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薬効成分を素早く体内に投与することができる微細針付き貼付剤を得る。
【解決手段】 薬効成分を含む粘着層を備えた貼付剤において、粘着層の内部にこの粘着層から貼着面側へ突き出し可能な1本以上の微細針部材を備えたもの。具体的には、微細針部材の後端側が粘着剤層を支持する支持層に到達しているもの。粘着層及び/又は支持層は、支持層の全体又は一部を貼着面側に押圧することにより収縮して前記微細針部材の先端部を粘着層から貼着面側へ突き出させることが可能な弾性が備わっているもの。
【選択図】 図2

Description

本発明は、薬効成分を経皮吸収させる貼付剤に関し、特に薬効成分を素早く体内に投与することができる貼付剤の工夫に関するものである。
皮膚の変質部等を化学的に改善するために、皮膚又は皮膚角質層への着色、美麗、紫外線防御化等の機能付与を行う機能性マイクロパイルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これは、主成分素材が生体内において溶解する糖質からなる柱状パイルを基板に設けた、かつ機能性物質を内包及び/又は含有した構造であり、皮膚に接触させることにより、皮膚角質層内に到達する経路を設けて機能性物質を、無痛状態にて、簡便に、安全に、効率的に、角質層に限定して挿入することができるものである。更に、ポリ乳酸、または乳酸とグリコール酸の共重合体製の針も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
一方、皮膚の断面図は、外側から大きく表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっている。表皮は更に角質層、有棘層、顆粒層、基底層の4層からなっている。表皮を構成する細胞の中で最も多い割合を占めているのがケラチノサイトと呼ばれる細胞である。表皮の一番内側の基底層でケラチノサイトが細胞分裂を繰り返し、特徴のある細胞に変化しながら表層に向かって押し上げられ、一番外側にある角質層を作り出している。最外表のこの角質層は、役目を終えるとアカとなってはがれ落ちる。
ケラチノサイトは、細胞分裂をしていく過程で名前を変えながら成長する。最初に基底層に存在するケラチノサイトは基底細胞である。そして、基底細胞の分裂する前の細胞を母細胞、分裂して2つになった細胞を娘細胞と呼ぶ。娘細胞のうち1つが上の有棘層に移り、有棘細胞になる。この有棘層の細胞は、顕微鏡で見ると、お互いに棘のようなもので繋ぎ合わさっているように見えることから名づけられている。残ったもう1つの娘細胞は基底層にとどまり、母細胞となってまた2つに分裂する。基底層では、この細胞分裂が絶えず繰り返される。
一方、有棘細胞は将来角質細胞になるケラチンというタンパク質を作りながら、有棘層の上まで達する。そこで細胞内にケラトヒアリン顆粒というものを作る。これを持つ細胞が顆粒細胞で、顆粒細胞が形成しているのが顆粒層である。顆粒細胞は角質細胞となる直前に核、ミトコンドリア、粗面小胞体など、細胞の中の全ての器官を消失させ、さらに細胞間に層板顆粒を放出し、角質細胞にとって必要な成分(ケラチンタンパク質+線維間物質)のみを細胞内に残して角質層へと移行する。角質層では強靭なケラチン線維で満たされた角質細胞が層状に重なり、抵抗力の強い層を形成する。そして、最も外側に到達した角質細胞は、はがれ落ちる。
このような表皮層は、約0.2mm程度の皮膚の中で最も薄い層であるにも拘わらず、雑菌・ウイルス等の外敵の侵入を防いだり、体の水分を逃さないようにするバリア層としての重要な役割を担っている。このため、貼付剤においては、体外から薬効成分を経皮吸収させる際に、表皮層を抜けて体内に投与するための種々の工夫を行っている。
特開2003−238347号公報 特開2005−21677号公報
本発明は、薬効成分を素早く体内に投与することができる微細針付き貼付剤を得ることを目的とする。
請求項1に記載された発明に係る微細針付き貼付剤は、薬効成分を含む粘着層を備えた貼付剤において、
前記粘着層の内部にこの粘着層から貼着面側へ突き出し可能な1本以上の微細針部材を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明に係る微細針付き貼付剤は、請求項1に記載の微細針部材の後端側が粘着剤層を支持する支持層に到達していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明に係る微細針付き貼付剤は、請求項2に記載の粘着層及び/又は支持層は、支持層の全体又は一部を貼着面側に押圧することにより収縮して前記微細針部材の先端部を粘着層から貼着面側へ突き出させることが可能な弾性が備わっていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明に係る微細針付き貼付剤は、請求項3に記載の微細針部材の先端部が0.02mm以上1.0mm以下突き出ることが可能とされていることを特徴とするものである。
本発明は、薬効成分を素早く体内に投与することができるという効果がある。
本発明においては、粘着層によって皮膚に貼着し、薬効成分を経皮吸収させる貼付剤において、粘着層の内部にこの粘着層から貼着面側へ突き出し可能な1本以上の微細針部材とを備える。この微細針部材が粘着面側へ突き出し、表皮層を分断するため、粘着層中の薬効成分を素早く経皮吸収させることができる。
本発明の粘着層としては、体表面に貼着するものであればよい。従って、水分を含まない基剤のプラスター剤や高含水性基剤のパップ剤の何れも含む。
具体的な粘着層としては、プラスター剤では、例えば、天然ゴム系,合成ゴム系,スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー系,シリコーン樹脂系,ポリビニルエーテル系、アクリル系等の粘着基剤が挙げられる。
また、パップ剤では、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリアクリル酸ナトリウム、カオリン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、グリセリン、およびプロピレングリコール等の水溶性高分子が挙げられる。尚、これらの水溶性高分子の使用に際しては、粘着基剤中に水分を含ませないように濃グリセリンやアルコール等の水以外の溶媒で使用してもよい。
本発明の薬効成分は、皮膚に貼着した際に経皮吸収される部位に含ませておけばよい。例えば、粘着層中に含有させたり、粘着層表面に塗布したり、粘着層を通過して経皮吸収される薬効成分であるのならば、粘着層の下層に配してもよい。また、微細針部材に含ませてもよいが、微細針部材は粘着層内部に保持されており、表皮層を分断する時に突出するため、効果的ではない。
本発明での薬効成分の例としては、美容用薬剤又は医療用薬剤が使用できる。美容用薬剤としては、美白効果があるビタミンC誘導体を始めとするビタミン剤、美肌効果があるコラーゲンや、ヒアルロン酸を始めとする脂肪酸類、コエンザイム等が挙げられる。
医療用薬剤としては、例えば、麻薬・癌疼痛治療薬、解熱消炎鎮痛剤、ステロイド系抗炎症剤、興奮・覚醒剤、睡眠・鎮痛剤、抗癲癇剤、鎮暈剤、精神神経用剤、全身又は局所麻酔剤、骨格筋弛緩剤、自立神経用剤、鎮痙剤、抗パーキンソン剤、抗ヒスタミン剤、強心剤、不整脈用剤、利尿剤、血圧降下剤、血管収縮剤、血管拡張剤、動脈硬化用剤、冠状動脈拡張剤、呼吸促進剤、鎮咳去痰剤、消化性潰瘍治療剤、利胆剤、ホルモン剤、泌尿生殖器及び肛門用剤、寄生性皮膚疾患用剤、皮膚軟化剤、ビタミン剤、無機質製剤、止血剤、血液凝固阻止剤、肝臓疾患用剤、習慣性中毒用剤、禁煙補助薬、痛風治療剤、糖尿病用剤、抗悪性腫瘍剤、放射線医薬品、漢方製剤、抗生物質、化学療法剤、駆虫剤・抗原虫剤などが挙げられる。
麻薬・癌疼痛治療薬としては、塩酸モルヒネ、リン酸コデイン、塩酸コカイン、塩酸ペチジン、クエン酸フェンタニル等が、それぞれ上げられる。
解熱消炎鎮痛剤としては、アセトアミノフェノン、フェナセチン、メフェナム酸、ジクロフェナックナトリウム、フルフェナム酸、アスピリン、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、サリチル酸グリコール、アミノピリン、アルクロフェナック、イブプロフェン、ナプロキセン、フルルビプロフェン、ケトプロフェン、アンフェナックナトリウム、メピリゾール、インドメタシン、ペンタゾシン、ピロキシカム等;ステロイド系抗炎症剤としては、ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、プレドニゾロン等が、それぞれ挙げられる。
血管拡張剤としては、塩酸ジルチアゼム、四硝酸ペンタエリスリトール、硝酸イソソルビド、トラピジル、ニコランジル、ニトログリセリン、乳酸プレニラミン、モルシドミン、亜硝酸アミド、塩酸トラゾリン等;不整脈用剤としては、塩酸プロカインアミド、塩酸リドカイン、塩酸プロプラノロール、塩酸アルプレノロール、アテノロール、ナドロール、酒石酸メトプロロール、アジマリン、ジソピラミド、塩酸メキシチレン等;血圧降下剤としては、塩酸エカラジン、インダパミド、塩酸クロニジン、塩酸ブニトロロール、塩酸ラベタロール、カプトプリル、酢酸グアナベンズ、メブタメート、硫酸ベタニジン等が、それぞれ挙げられる。
鎮咳去痰剤としては、クエン酸カルベタペンタン、クロペラスチン、タンニン酸オキセラジン、塩酸クロブチノール、塩酸クロフェダノール、塩酸ノスカピン、塩酸エフェドリン、塩酸イソプロテレノール、塩酸クロルプレナリン、塩酸メトキシフェナミン、塩酸プロカテロール、塩酸ツロブテロール、塩酸クレンブテロール、フマル酸ケトチフェン等;抗悪性腫瘍剤としては、シクロフォスファミド、フルオロウラシル、デガフール、マイトマイシンC、塩酸プロカルバジン、ドキシフルリジン、ラニムスチン等;局所麻酔剤としては、アミノ安息香酸エチル、塩酸テトラカイン、塩酸プロカイン、塩酸ジブカイン、塩酸オキシブプロカイン、塩酸プロピトカイン等が、それぞれ挙げられる。
ホルモン剤としては、プロピルチオウラシル、チアマゾール、酢酸メテノロン、エストラジオール、エストリオール、プロゲステロン等;抗ヒスタミン剤としては、塩酸ジフェノンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、プロメタジン、塩酸シプロヘプタジン、塩酸ジフェニルピラリン等;血液凝固阻止剤としては、ワルファリンカリウム、塩酸チクロピジン等;鎮痙剤としては、臭化メチルアトロピン、スコポラミン等;全身麻酔剤としては、チオペンタールナトリウム、ペントバルビタールナトリウム等;催眠・鎮痛剤としては、ブロムワレリル尿素、アモバルビタール、フェノバルビタール等;抗癲癇剤としてはフェニトインナトリウム等;興奮剤・覚醒剤としては塩酸メタンフェタミン等が、それぞれ挙げられる。
鎮暈剤としては、塩酸ジフェニドール、メシル酸ベタヒスチン等;精神神経用剤としては、塩酸クロルプロマジン、チオリダジン、メプロバメート、塩酸イミプラミン、クロルジアゼポキシド、ジアゼパム等;骨格筋弛緩剤としては、塩酸スキサメトニウム、塩酸エペリゾン等;自律神経用剤としては、臭化ネオスチグミン、塩化ベタネコール等;抗パーキンソン剤としては塩酸アマンタジン等;利尿剤としては、ヒドロフルメチアジド、イソソルビド、フロセミド等;血管収縮剤としては塩酸フェニレフリン等;冠状動脈拡張剤としては、ニトログリセリン等;呼吸促進剤としては、塩酸ロベリン、ジモルホラミン、塩酸ナロキソン等;消化性潰瘍治療剤としては、臭化グリコピロニウム、プログルミド、塩酸セトラキサート、シメチジン、スピゾフロン等が、それぞれ挙げられる。
利胆剤としては、ウルソデスオキシコール酸、オサルミド等;泌尿生殖器及び肛門用剤としては、ヘキサミン、スパルティン、ジノプロスト、塩酸リトドリン等;寄生性皮膚疾患用剤としては、サリチル酸、シクロピロクスオラミン、塩酸クロコナゾール等;皮膚軟化剤としては尿素等、ビタミン剤としては、カルシトリオール、塩酸チアミン、リン酸リボフラビンナトリウム、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸アミド、パンテノール、アスコルビン酸等;無機質製剤としては、塩化カルシウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等;血剤としてはエタンシラート等が、それぞれ挙げられる。
肝臓疾患用剤としてはチオプロニン等;習慣性中毒用剤としてはシアナミド等;禁煙補助薬としてはニコチン等;痛風治療剤としては、コルヒチン、プロベネシド、スルフィンピラゾン等;糖尿病用剤としては、トルブタミド、クロルプロパミド、グリミジンナトリウム、グリブゾール、塩酸ブホルミン、インスリン等;抗生物質としては、ベンジルペニシリンカリウム、プロピシリンカリウム、クロキサシリンナトリウム、アンピシリンナトリウム、塩酸バカンピシリン、カルベニシリンナトリウム、セファロリジン、セフォキシチンナトリウム、エリスロマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリン、硫酸カナマイシン、サイクロセリン等;化学療法剤としては、イソニアシド、ピラジナミド、エチオナミド等が、それぞれ挙げられる。
尚、美容用薬物又は医薬用薬剤は、粘着剤層中に前記粘着剤に対する飽和溶解度以下又は飽和溶解度以上の量で含有される。
更に、本発明では、微細針部材が粘着面側へ突き出し、雑菌・ウイルス等の外敵の侵入を防ぐ表皮層を分断するため、好ましくは前記医薬用薬剤又は美容用薬物以外に殺菌成分を粘着層に含ませて、雑菌・ウイルス等の外敵の侵入を防ぐ。
本発明の1本以上の微細針部材としては、粘着層の内部に備わり、この粘着層から貼着面側へ突き出し可能なものであればよく、その材質やその他の構成等は何ら問わない。例えば、金属製、プラスチック製のものであってもよく、より好ましくは糖質製のもの又はポリ乳酸製のものが挙げられる。
微細針部材は、好ましくは微細針部材の後端側が粘着剤層を支持する支持層に到達しているものが挙げられる。微細針部材の後端部は支持層を通過しても支持層にあたった位置まででもよい。これにより、貼着した後に支持層と共に微細針部材の後端部を押圧することにより、微細針部材が粘着層から貼着面側へ突き出し、表皮層を分断するため、粘着層中の薬効成分を素早く経皮吸収させることができる。
更に好ましい態様としては、粘着層及び/又は支持層は、支持層の全体又は一部を貼着面側に押圧することにより収縮して前記微細針部材の先端部を粘着層から貼着面側へ突き出させることが可能な弾性が備わっているものが挙げられる。これにより、貼着した後に支持層と共に微細針部材の後端部を押圧した際に、良好に微細針部材が粘着層から貼着面側へ突き出し、表皮層を分断するため、粘着層中の薬効成分を素早く経皮吸収させることができる。
また、更に好ましい態様としては、微細針部材の先端部が0.02mm以上、1.0mm以下突き出ることが可能とされているものが挙げられる。0.02mmよりも短い突き出しでは、これは表皮層の最外層である一般的に0.02mmの角質層を少なくとも分断するに充分でないため、薬効成分の経皮吸収がバリア層としての表皮層で遮られ、1.0mmよりも長い突き出しを可能とするためには、粘着層に対してその内部の微細針部材を1mmより長く突き出させるための特別な工夫が必要になり、コスト高となる。従って、より好ましい態様としては、一般的な表皮層を少なくとも半分分断することができる0.1mm以上、指で貼付剤の支持体側面を粘着層方向へ押すことにより、容易に微細針部材を突き出させることのできる、0.5mm以下のものが挙げられる。
尚、本発明の微細針部材としては、貼着される前までは粘着面を剥離ライナーで覆うことが好ましい。剥離ライナーとしては、貼着された膏体層及び粘着テープの粘着面が使用の際に容易に剥離可能である材質から選ばれる。尚、剥離を容易にするため、剥離ライナー表面には好ましくはシリコン処理等の表面処理を行う。
例えば、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ナイロン、ポリアミド、セロファン、ポリウレタン、エチレン−ポリビニルアルコール共重合体等のプラスチックフィルムや紙等が挙げられるが、粘着層内に微細針部材の先端部が備わっているため、不用意な衝撃に際して微細針を保護するため、ウレタン等の柔軟な材質が好ましい。
図1は本発明の微細針付き貼付剤の一実施例の構成を示す断面図である。図に示す通り、微細針付き貼付剤10は、ウレタン製の剥離ライナー18と、硬膏剤製の粘着層14と、柔軟なプラスチック製の支持体16とが積層されており、粘着層14と支持体16とには微細針部材12が支持体16に後端側を埋め込まれて配されている。
図2は図1の微細針付き貼付剤の使用を示す説明図である。図aに示す通り、図1の剥離ライナー18を剥がして、粘着層14の粘着面を皮膚20に貼着する。その際には微細針部材12の先端部は粘着層14に埋設されており、皮膚20には刺さっていない。そこで、指22で支持体16を上面から粘着層14方向へ押すことにより、図bに示す通り、微細針部材12が粘着層14の粘着面を突き出し、皮膚20の表皮層を分断する。このため、粘着層14中の薬効成分を素早く経皮吸収させることができる。
本発明の微細針付き貼付剤の一実施例の構成を示す断面図である。 図1の微細針付き貼付剤の使用を示す説明図である。
符号の説明
10…微細針付き貼付剤、
12…微細針部材、
14…粘着層、
18…剥離ライナー、
20…皮膚、
22…指、

Claims (4)

  1. 粘着層によって皮膚に貼着し、薬効成分を経皮吸収させる貼付剤において、
    前記粘着層の内部にこの粘着層から貼着面側へ突き出し可能な1本以上の微細針部材を備えたことを特徴とする微細針付き貼付剤。
  2. 前記微細針部材の後端側が粘着剤層を支持する支持層に到達していることを特徴とする請求項1に記載の微細針付き貼付剤。
  3. 前記粘着層及び/又は支持層は、支持層の全体又は一部を貼着面側に押圧することにより収縮して前記微細針部材の先端部を粘着層から貼着面側へ突き出させることが可能な弾性が備わっていることを特徴とする請求項2に記載の微細針付き貼付剤。
  4. 前記微細針部材の先端部が0.02mm以上1.0mm以下突き出ることが可能とされていることを特徴とする請求項3に記載の微細針付き貼付剤。

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