JP2007000695A - 空気清浄機 - Google Patents

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博昭 怒木
Tetsuya Kato
哲也 加藤
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Abstract

【課題】空気中に含まれる粒子状汚染物質と気体状汚染物質の双方を効率的に除去できる空気清浄機を提供する。
【解決手段】線状の放電極と、透水性材料からなる透水壁部と、タンク壁部を備える。タンク壁部と透水壁部の間の貯留空間には水が貯留され、その水が透水壁部へ染み込んでくる。水と放電極の間には高電圧が印加され、これによりコロナ放電が発生し、空気中の汚染物質を吸収する。一方、ポンプまたは水道を使って、貯留空間に新鮮な水を供給する。これにより、水が汚染物質を吸収する効率を高い状態のまま維持できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、空気清浄機に関するものである。
工場等では従来から湿式集塵装置が用いられている。これは放電極と集塵極を備え、集塵極に水を供給して湿潤状態にしたものである。放電極と集塵極の間に高電圧を印加してコロナ放電を発生させることにより、空気中の塵を帯電させ、その塵を集塵極に付着させる。集塵極は湿潤状態にされているので、一旦付着した塵が再離散しにくい特徴がある。
集塵極を湿潤状態にする方法としては様々なものが知られている。例えば下記特許文献1には、毛細管現象により吸液性又は吸湿性を有する多孔性材料からなる集塵極が開示されている。また、下記特許文献2には、多孔性合成樹脂などで形成された管状集塵電極を有し、この管状集塵電極を取り付ける取付枠部から水が染み込むようにした湿式集塵装置が開示されている。
特公昭36−009249号公報 実公昭43−012238号公報
従来は粉塵の捕集を目的としていたので、集塵電極の表面に水膜ができれば良く、水そのものへの溶解力をあまり考慮する必要がなかった。しかし、空気中の汚染物質には粉塵の他にガス状成分(アンモニアやメチルメルカプタン等)が含まれており、このガス状成分を水に溶解させることも考慮した場合、水膜のガス溶解力をできるだけ高める事が望ましい。しかし、従来の集塵装置の構造においては、供給した水を静置する形態なので、水の使用量を少なくすると、水に溶解したガス濃度が飽和しやすくなり、ガス状成分の水への溶解効率が悪くなる。また、これを改善するために、集塵電極の透水力を高めて、常に新鮮な水を供給することも考えられるが、多くの水を必要とすることになる為、好ましくない。
本発明は上述のような事情を背景になされたもので、特に、空気中に含まれる粒子状汚染物質と気体状汚染物質の双方を効率的に除去できる空気清浄機を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明は、
線状または針状の放電極と、
その放電極から所定間隔をおいて配置された、透水性材料からなる透水壁部と、
その透水壁部に関して前記放電極の反対側に配置され、前記透水壁部と自身とによって囲まれる貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
前記放電極と前記透水壁部との間へ空気を供給することにより、その空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電させるか、または前記放電により発生した活性種で分解させて、その汚染物質の少なくとも一部を前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
前記貯留空間へ前記液体を供給する液体供給手段と、
を備えることを特徴とする空気清浄機である。
上記本発明によると、線状または針状の放電極が設けられ、その放電極から所定間隔をおいた位置に、透水性材料からなる透水壁部が設けられている。そして、この透水壁部に関して放電極の反対側に貯留空間を設け、この貯留空間に導電性の高い液体(例えば水)を貯留してある。このようにすると、透水壁部に水が染み込んで、放電極側の面へ僅かに染み出てくる。放電極と水の間に高電圧を印加することにより、コロナ放電を発生することができる。煙草の煙などの汚染物質を含んだ空気がコロナ放電を通過すると、汚染物質が帯電または分解されて、水に吸収される。より詳しくは、汚染物質は放電によって帯電されるか、または放電によって発生した活性種(例えば活性酸素)によって分解され、その後、水に吸収される。透水壁部に染み込んだ水は流下するので、透水壁部の表面を常にきれいな状態に保つセルフクリーニング効果がある。このセルフクリーニング効果によって、一旦捕集した塵(粒子状物質)が逆電離現象によって再飛散することを防止できる。
吸収された汚染物質(特に気体状物質)は暫く経つと拡散してきて、貯留空間側の水を汚染するようになる。そのため、貯留空間に新鮮な水を入れたり、循環したりしないと、透水壁部における水の汚染物質濃度が上がってしまい、結果として、新たに送られた汚染物質を除去する効率が低下してしまう。すなわち、汚染物質は新鮮な水(汚染物質の濃度が低い水)に対しては高い効率で吸収されるのであるが、汚れた水に対しては吸収効率が落ちるのである。本発明は、この点を改善するため、貯留空間へ水を供給する液体供給手段を設けた。これにより、新鮮な水を常に透水壁部に染み込ませることが可能となり、汚染物質を高い効率で除去できる空気清浄機を提供することが可能となる。
液体供給手段としては、例えば水を液体ポンプによって循環供給するようにしてもよいし、水道管と連結して新鮮な水を常に供給するようにしてもよい。水を循環供給する際には、汚れがある程度以上になったら交換するとよい。
一方、上記透水性物質とは、例えば焼結成型体、素焼セラミックス、多孔質ガラス、海綿、連続発砲性樹脂などの総称を指す。つまり、素材中に微細な空間(微細孔、繊維と繊維との隙間、発砲など)が形成されて、水が浸透するようにされたものをいう。
また、本発明は、
線状または針状の放電極と、
その放電極から所定間隔をおいて配置された、透水性材料からなる透水壁部と、
その透水壁部に関して前記放電極の反対側に配置され、前記透水壁部と自身とによって囲まれる貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
前記放電極と前記透水壁部との間へ空気を供給することにより、その空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電させるか、または前記放電により発生した活性種で分解させて、その汚染物質の少なくとも一部を前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
を備え、前記透水壁部の前記貯留空間側の面は、略全面が前記液体と接触することを特徴とする空気清浄機である。
上記本発明によると、透水壁部の貯留空間側の面は、略全面が水と接触するので、新鮮な水をより多く染み込ませることができる。なお、ここで「略」全面とは、透水壁部の下端部と貯留空間の底面とが同一の高さにあり、水の液面が、透水壁部の上端付近に位置することを意味する。このような構造にすると、透水壁部の上端(液面より上の部分)を除いた全ての面が水と接触することになる。
また、前記透水壁部の表面の一部を、非透水性の被膜で覆うようにすることができる。より詳しくは、透水壁部の貯留空間側の面の一部を、ゴムシートや水を通さないコーティングなどで覆うことができる。これにより、透水壁部への給水量が制限され、給水過多になることを防止できる。給水過多になると液面が波立つので、電極表面が荒れ、多くの電流が流れ、電極表面が荒れ、安定的なコロナ放電を維持できなくなる。また、電気絶縁性の低下を招き、火花放電、高電圧の短絡による機器の破損などの問題が発生しやすくなるが、上述したように給水過多を防止することにより、このような問題を未然に防止できる。
前記貯留空間は上部が閉じられ、前記タンク壁の下部には下部孔が形成され、前記タンク壁の上部には上部孔が形成され、前記液体供給手段は、前記下部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、溢れた前記液体を前記上部孔から排出させる構成としてもよい。これによると、貯留空間の上端が閉じられていたとしても、水を入れ始めた場合に内部の空気を上部孔から逃がすことができるので、水を入れやすくなる。これにより、空気清浄機を安定して運転することが可能となる。
また、本発明は、
前記タンク壁の下部には下部孔が形成され、前記タンク壁の上部には上部孔が形成され、前記液体供給手段は、前記上部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、
前記上部孔の上方には、前記透水壁部と前記タンク壁部を繋ぐ位置に液体流出防止蓋が設けられ、その液体流出防止蓋は、溢れた前記液体が前記透水壁部の上端から前記放電極側へ流出することを防止し、
前記液体流出防止蓋の一部には、前記貯留空間内の空気を外部へ逃がすためのガス抜き孔が設けられている空気清浄機である。
このようにすると、上部孔から水を供給し、下部孔から排水することができ、設計自由度が上がる。また、上部孔から水を供給すると水が溢れやすくなるが、液体流出防止蓋によって水が溢れるのを防止できる。さらに、液体流出防止蓋にガス抜き孔を設けたので、空気を逃がすことができ、水を入れやすい。
前記放電による電流値を測定する電流測定手段と、
その放電電流値が予め決められた範囲内であるか否かを判断する電流値判断手段とを備えたものとすることができる。何らかの原因で水が透水壁部に送られない場合は、放電電流が少なくなる。そのまま放置すると、コロナ放電が局所的に集中したり、不完全になったりして、空気清浄化効率が低下することとなる。そのため、この状態になった後は速やかに放電電流を止めることが望ましい。上述の電流測定手段によって検知された電流量が所定範囲よりも少ないと電流値判断手段(マイコン)が判断した場合は、例えば放電電流を一時的に止めたり、アラームを鳴らしたり、水の供給を一時的に止めたりすることができる。放電電流、アラーム、水の供給量は、マイコンによって制御することができる。
さらに本発明は、前記貯留空間に貯えられた前記液体の液面の高さ位置を検出する液面検出手段を備えたものとすることができる。液面がある一定の高さを下回っている場合は、透水壁部に十分な量の水が染み込んでいないので、コロナ放電が十分に発生せず、その結果、空気清浄化効率が低下することとなる。この場合は、マイコン(制御手段)を用いて放電を中止したり、アラームを鳴らしたりできる。
一方、本発明は、
線状または針状に形成され、鉛直方向を向くように配置された放電極と、
その放電極を中心軸位置として取り囲む円筒形状に形成され、両端が開口し、透水性材料からなる透水壁部と、
その透水壁部を取り囲むように位置し、前記透水壁部と自身との間の貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
前記貯留空間の底部に位置するタンク底部と、
非透水性の材質からなり、前記透水壁部の表面の一部分を覆うことにより、前記透水壁部へ染み出す前記液体の量を調節する被膜と、
前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
前記透水壁部の上側開口端及び下側開口端のうち一方の開口端から空気を供給し、その空気を他方の開口端から排気することにより、前記空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電または分解させ、その汚染物質の少なくとも一部を、前記透水壁部に染み込んだ前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
前記タンク壁の下部に形成された下部孔と、
前記タンク壁の上部に形成された上部孔と、
前記下部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、前記上部孔から前記液体を排出させる液体供給手段と、
前記透水壁部の下方に配置され、前記透水壁部から流下した前記液体を貯える汚液貯留部と、
を備え、前記透水壁部の下端部と前記タンク底部とは同一の高さに位置することを特徴とする空気清浄機である。
上記本発明によると、透水壁部が円筒形状をしているので、放電極の周囲に略均一な強度の電界を発生することができ、従って、均一なコロナ放電を発生することができる。また、透水壁部の下方に汚染貯留部が設けられているので、空気清浄機の外部へ汚水が流れ出ることがない。
また、前記汚液貯留部と前記透水壁部との接続部には湾曲面が形成され、その湾曲面に前記透水壁部の前記下側開口端が貼り付けられ、前記透水壁部から流下した前記液体が前記湾曲面をつたって前記汚液貯留部へ流れることにより、前記液体が滴下せずに前記汚液貯留部へ流れる構成にしてもよい。このようにすると、水が飛散するのを防止でき、放電極の絶縁に対して有効である。
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら以下に説明する。
図1(A)は、本発明に係る空気清浄機1の縦断面図であり、図1(B)は同じく斜視図である。このように、本発明の空気清浄機1は線状または針状の放電極2を備え、その放電極2から所定長さ離れた位置に、透水性材料からなる透水壁部3が配置されている。この透水壁部3を取り囲むようにタンク壁部4が設けられ(すなわち、透水壁部3に関して放電極2の反対側にタンク壁部4が設けられ)、透水壁部3とタンク壁部4とタンク底部10とによって囲まれた貯留空間Sに水5(導電性を有する液体)が貯留されている。水5は透水壁部3に染み込み、放電電極2側の内周面13側へ染み出してくる。
貯留空間S内には電極9が設けられており、水5はGNDに接続される。そして、直流電源6によって水5と放電電極2との間に高電圧が印加される。この高電圧により、透水壁部3に染み込んだ水5と放電極2との間にコロナ放電12が発生する。また、装置の上方にはファン7(本発明の空気流通手段)が設けられ、煙草の煙などを含んだ空気8をコロナ放電12へ送る。煙に含まれる有害物質はコロナ放電12により帯電または分解され、水5に吸収される。そして、有害物質を含んだ水5は透水壁部3を流下して汚水11となって滴下する。一方、有害物質が除去された清浄空気8’は装置の下方から排気される。
本発明では図1に示すように、透水壁部3の貯留空間S側の面14は略全面が水5と接触している。空気8中に気体状の汚染物質(一酸化炭素やアンモニア等)が含まれている場合は、水5の汚染物質濃度が上昇し、飽和状態となるのであるが、上述のように透水壁部3と水5との接触面積を増やすことにより、新鮮な水5を常に送り続けることができ、これにより、汚染物質の水5への吸収効率を高い状態のまま維持できる。
透水壁部3としては、合成高分子材料を焼結成型して多孔質体としたものを用いることができる。この多孔質体の空隙率を調節することにより、放電極2側へ染み出してくる水5の量を調節することができる。空隙率が高い場合はより多くの水5が染み出し、空隙率が少ない場合は染み出る水の量は少ない。一方、空気8の清浄化効率を上げるためには、空気8が装置内を通過する距離を長く(放電極2および透水壁部3を長く)すれば良いが、そうすると、貯留空間Sの下部では水圧が高くなるので、水5が供給過多になってしまう場合がある。この不具合を改善するためには、図2に示すように、透水壁部3の一部を非透水性の被膜15で覆うとよい。覆う面積を調節することにより、染み込んでくる水5の量を調節することができる。なお、従来、図9に示すように、透水壁部103の一部分にのみ水105が接触する構造が知られている(例えば上記特許文献2)が、このようにすると、透水壁部113の下部から汚水111が横側へ飛散する問題が生じる。これに対して本発明では図2に示すように、透水壁部3の下端部とタンク底部10が同じ高さになっている。つまり、透水壁部3の下端部が従来例(図9)のように下方に突出していないため、汚水11が横方向に飛散することがない。
なお、本実施例において、ファン7は装置の上方に設けられ、空気をコロナ放電に送っているが、ファン7は上方に設けても、下方に設けてもよく、送風しても吸引しても良い。
次に、本発明に係る空気清浄機の別の実施形態を、図3の斜視図および図4の縦断面図を用いて説明する。このように、線状または針状の放電電極2を鉛直方向に向けて配置し、その放電電極を中心軸位置とする円筒形状の透水壁部3を設けた。そして、透水壁部3を取り囲むようにタンク壁部4を設け、このタンク壁部4と透水壁部3との間の貯留空間Sに水5を貯留している。タンク壁部4には下部孔16および上部孔17が形成されている。下部孔16と上部孔17にはホース21が接続され、ポンプ22(液体供給手段)によって水5が循環供給される。
水5を循環供給する際には、図4に示す方向に送るのが好ましい。これは以下の理由による。すなわち、空気清浄機1を稼動する前は、貯留空間S内は水5が入っておらず、空気が詰まっている状態だが、ここで仮に上部孔17から水5を入れたとすると、貯留空間Sの上部Uが閉じられているため、内部の空気が上部孔17から逃げることができず、その結果、水5が入らなくなってしまう。それに対して、水5を下部孔16から供給すれば、押し出された空気が上部孔17から排気されるので、スムーズに水5を供給することが可能となる。なお、貯留空間Sの上部Uが閉じられていないと、給水量が多すぎた場合には、水5が溢れて透水壁部3の上端から放電極2側へ流出してしまうことがある。そのような不具合を防止するために、貯留空間Sの上部Uは閉じられている。
なお、図4では液体供給手段としてポンプ22を用いており、水5を循環供給して、水5の汚れが一定のレベルを超えた場合に交換するようにしているが、ホース21を水道管に繋いで、常に新鮮な水を供給するようにしてもよい。
一方、図4では装置上部(吸気孔18)から吸気し、装置下部(排気孔19)から排気しているが、空気の流れを逆にしてもよい。すなわち、装置下部から吸気して、装置上部から排気してもよい。このようにすると、装置内に供給された空気に含まれるガス状成分と粒子状成分のうち、粒子状成分がまず装置下部において水5に補足され、空気から粒子状成分がまず分離される。そして、この粒子状成分を取り込んだ水5は透水壁部2を流下して滴下する。一方、ガス状成分の比率が高くなった空気は装置の下部から上部にかけて水5に補足される。つまり、粒子状成分は装置下部において水5に補足され、その水5は滴下するので、循環している水5に粒子状成分が拡散するようなことがなくなり、すなわち、粒子状成分による水5の汚染を防止することができる。
次に、液体供給手段によって貯留空間Sへ水5を供給する利点について、図5A〜Cを用いて説明する。給水すると、透水壁部3に水5が染み込んできて、内周面13から染み出てくる。水5と放電極2との間には高電圧が印加されているのでコロナ放電12が発生し、汚染物質を含む空気がそのコロナ放電12を通過すると分解・帯電して、水5に吸収される。ここで仮に、新鮮な水5を貯留空間Sへ供給しなかったとすると、吸収された汚染物質は貯留空間S側へ拡散するため、長時間経過するにつれ、内周面13付近における汚染物質濃度と、貯留空間Sにおける水5の汚染物質濃度が殆ど等しくなってしまう(図5C)。そのため、新たに吸収された汚染物質が拡散しにくくなり、結果として、汚染物質の吸収効率(空気清浄効率)が低下してしまう。
それに対して本発明では、液体供給手段によって新鮮な水5を貯留空間Sへ供給しているため、透水壁部3の内集面13付近から貯留空間Sにかけて、汚染物質の濃度勾配を急峻にできる(図5B)。そのため、新たに吸収された汚染物質は貯留空間S側へ拡散しやすくなり、それにより、汚染物質の吸収効率を高い状態のまま維持できる。
一方、図4に示すように、水5は透水壁部3を流下して、装置の下部に配置された汚水貯留部23に貯えられる。その後、排水口20を通って外部へ排出される。また、透水壁部3と汚水貯留部23の接続部には湾曲面Cが形成されている。このようにすると、透水壁部3から流下した水5が湾曲面Cをつたって汚液貯留部23へ流れるので、水5を滴下させずに汚液貯留部へ流すことができる。水5が滴下すると飛び跳ねて、放電極2が濡れて絶縁不良が発生する場合があるが、上記構造を採用することにより、この不具合を未然に防止できる。なお、図示しないが、湾曲面Cの表面を親水素材とすることで、流下した水5が湾曲面Cをつたわりやすくなり、その結果、水5の滴下防止効果が向上する。
透水壁部3の貯留空間S側の面は、下部を非透水性の被膜15で覆っている。これは上述したように、汚染物質の除去効率を上げるためには透水壁部3を縦長にして空気が通過する距離を長くする必要があるのだが、そうすると透水壁部3の下部では高い水圧がかかるため、必要以上の水が染み込んで、給水過多になってしまうからである。
次に、図6の実施形態について説明する。上述したように、下部孔16から給水して上部孔17から排水するのが好ましいが、図6のような工夫をすることで、上部孔17から給水し、下部孔16から排水することも可能となる。すなわち、図6Aに示すように、上部孔17の上方に、透水壁部3とタンク壁部4を繋ぐ位置に液体流出防止蓋25を設け、その液体流出防止蓋25の一部にガス抜き孔24を設けるのである。上部孔17から給水すると、水5が溢れて透水壁部3の上端部から放電極2側へ流出してしまう場合があるが、この液体流出防止蓋25により、そのような水5の流出を抑制できる。また、ガス抜き孔24が形成されているので、給水開始時に貯留空間S内の空気の逃げ道を確保できる。このような構造を採用することにより、上部孔17からでも給水することが可能となり、空気清浄機1の設計自由度を上げることができる。
次に図7のブロック図を用いて、放電電流等を制御する方法について説明する。透水壁部3に十分な量の水5が染み込まないと、コロナ放電が発生しにくくなり、放電電流が減少することとなる。そのまま放電を続けても、空気中の汚染物質を十分に除去することができない。逆に、何らかの原因で染み込む水5の量が多すぎた場合は、放電電流が多すぎてしまい、そのままの状態で装置の稼動を続けるのは危険である。この問題を解決するために本発明は、放電電流の量を検出する電流測定手段26(電流計)を設け、測定した電流が予め決められた範囲内にあるか否かを、電流値判断手段28によって判断するようにした。電流値判断手段28は例えばマイコンを利用することができる。これは、電流測定手段26等と電気信号の送受信をするためのI/Oと、CPU,ROM,RAM,それらを繋ぐバス回路を含むものである。電流測定手段26によって測定された電流値が所定の範囲を下回っていると判断された場合は、例えば放電電流調節部27を調節して、一時的に放電を停止する。または、液体供給手段22(ポンプ)を止めるなどして、空気清浄装置1の稼動を一時的に停止する。または、アラーム(図示しない)を鳴らすようにしてもよい。電流値判断手段28は、放電電流調節部27または液体供給手段22を制御するための制御手段を兼ねている。ROMには制御プログラムが予め書き込まれており、CPUがそのプログラムを読み込んで実行することにより、これらの制御処理を行うことができる。
なお、以上説明した空気清浄機1では、円筒形状の透水壁部3を採用したが、図8に示すように、直方体形状にすることもできる。図8の実施形態では複数本の放電極2を平行に配置して、それらを相対向する2つの透水壁部3で挟み込んでいる。このような構造にすると、狭い空間内で多くのコロナ放電を発生させることができる。
本発明に係る空気清浄機1の(A)縦断面図(B)斜視図である。 非透水性の薄膜を付加した空気清浄機1の実施形態。 別の実施形態の斜視図 図3の縦断面図。 汚染物質の濃度勾配を示す図。 上部孔17から水5を供給する場合の例 マイコン制御をする場合のブロック構成 本発明に係る空気清浄機1の別の実施形態である。 従来例
符号の説明
1 空気清浄機
2 放電極
3 透水壁部
4 タンク壁部
5 水(導電性を有する液体)
6 電源
7 ファン(空気流通手段)
8 汚染物質を含む空気
8’清浄空気
9 電極
10 タンク底部
11 汚水
12 コロナ放電
14 透水壁部3の、貯留空間S側の面
15 非透水性の被膜
16 下部孔
17 上部孔
18 吸気孔
19 排気孔
20 汚水排出孔
22 ポンプ(液体供給手段)
23 汚水貯留部
24 ガス抜き孔
25 液体流出防止蓋
26 電流測定手段
29 電流値判断手段、制御手段(マイコン)
S 貯留空間

Claims (9)

  1. 線状または針状の放電極と、
    その放電極から所定間隔をおいて配置された、透水性材料からなる透水壁部と、
    その透水壁部に関して前記放電極の反対側に配置され、前記透水壁部と自身とによって囲まれる貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
    前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
    前記放電極と前記透水壁部との間へ空気を供給することにより、その空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電させるか、または前記放電により発生した活性種で分解させて、その汚染物質の少なくとも一部を前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
    前記貯留空間へ前記液体を供給する液体供給手段と、
    を備えることを特徴とする空気清浄機。
  2. 線状または針状の放電極と、
    その放電極から所定間隔をおいて配置された、透水性材料からなる透水壁部と、
    その透水壁部に関して前記放電極の反対側に配置され、前記透水壁部と自身とによって囲まれる貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
    前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
    前記放電極と前記透水壁部との間へ空気を供給することにより、その空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電させるか、または前記放電により発生した活性種で分解させて、その汚染物質の少なくとも一部を前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
    を備え、前記透水壁部の前記貯留空間側の面は、略全面が前記液体と接触することを特徴とする空気清浄機。
  3. 前記透水壁部の表面の一部は、非透水性の被膜で覆われている請求項1または2記載の空気清浄機。
  4. 前記貯留空間は上部が閉じられ、前記タンク壁の下部には下部孔が形成され、前記タンク壁の上部には上部孔が形成され、前記液体供給手段は、前記下部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、溢れた前記液体を前記上部孔から排出させる請求項1記載の空気清浄機。
  5. 前記タンク壁の下部には下部孔が形成され、前記タンク壁の上部には上部孔が形成され、前記液体供給手段は、前記上部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、
    前記上部孔の上方には、前記透水壁部と前記タンク壁部とを繋ぐ位置に液体流出防止蓋が設けられ、その液体流出防止蓋は、溢れた前記液体が前記透水壁部の上端から前記放電極側へ流出することを防止し、
    前記液体流出防止蓋の一部には、前記貯留空間内の空気を外部へ逃がすためのガス抜き孔が設けられている請求項1記載の空気清浄機。
  6. 前記放電による電流値を測定する電流測定手段と、
    その放電電流値が予め決められた範囲内であるか否かを判断する電流値判断手段とを備える請求項1ないし5のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  7. 前記貯留空間に貯えられた前記液体の液面の高さ位置を検出する液面検出手段を備えた請求項1ないし6のいずれか1項に記載の空気清浄機。
  8. 線状または針状に形成され、鉛直方向を向くように配置された放電極と、
    その放電極を中心軸位置として取り囲む円筒形状に形成され、両端が開口し、透水性材料からなる透水壁部と、
    その透水壁部を取り囲むように位置し、前記透水壁部と自身との間の貯留空間に、導電性のある液体を貯留するためのタンク壁部と、
    前記貯留空間の底部に位置するタンク底部と、
    非透水性の材質からなり、前記透水壁部の表面の一部分を覆うことにより、前記透水壁部へ染み出す前記液体の量を調節する被膜と、
    前記放電極と前記液体との間に電圧を印加することにより、前記液体を対抗電極にするとともに、前記透水壁部の前記放電極側へ染み出した前記液体と前記放電極との間に放電を発生させる電源と、
    前記透水壁部の上側開口端及び下側開口端のうち一方の開口端から空気を供給し、その空気を他方の開口端から排気することにより、前記空気中に含まれる汚染物質を前記放電によって帯電または分解させ、その汚染物質の少なくとも一部を、前記透水壁部に染み込んだ前記液体へ溶解させる空気流通手段と、
    前記タンク壁の下部に形成された下部孔と、
    前記タンク壁の上部に形成された上部孔と、
    前記下部孔を通して前記液体を前記貯留空間へ供給し、前記上部孔から前記液体を排出させる液体供給手段と、
    前記透水壁部の下方に配置され、前記透水壁部から流下した前記液体を貯える汚液貯留部と、
    を備え、前記透水壁部の下端部と前記タンク底部とは同一の高さに位置することを特徴とする空気清浄機。
  9. 前記汚液貯留部と前記透水壁部との接続部には湾曲面が形成され、その湾曲面に前記透水壁部の前記下側開口端が貼り付けられ、前記透水壁部から流下した前記液体が前記湾曲面をつたって前記汚液貯留部へ流れることにより、前記液体が滴下せずに前記汚液貯留部へ流れる請求項8記載の空気清浄機。
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