JP2007000190A - テープ型紙おむつ - Google Patents

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【課題】尿取りパッドの形状に拘らず、その位置ズレを有効に防止し、紙おむつに対して確実に固定することが可能なテープ型紙おむつを提供する。
【解決手段】表面シート2と、裏面シート4と、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体6と、装着用の固定テープ8とを備え、腹部10、股下部12及び背部14の各部から構成されたテープ型紙おむつ1であって、おむつの長手方向に沿って、少なくとも股下部12に、少なくとも一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー24)が形成され、腹部10及び/又は背部14の両側端を、おむつの外側方向に向かって延出させるようにして、少なくとも一対のサイドフラップ16が形成されるとともに、第1立体ギャザー24の起立線より外側の部分で、かつ、サイドフラップ16上に、少なくとも一対のサイドポケット34が形成されたテープ型紙おむつ1。
【選択図】図3

Description

本発明は、着用者の体型に合わせて、おむつの背部と腹部とを相互に固定し得る装着用の固定テープを備えたテープ型紙おむつに関するものである。
一般に、テープ型紙おむつは、例えば、図1及び図2に示すテープ型紙おむつ100のように、表面シート2と、裏面シート4と、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体6と、装着用の固定テープ8とを備えており、腹部10、股下部12及び背部14の各部から構成されている。このようなテープ型紙おむつ100によれば、着用者の排泄物は表面シート2の液透過性の部分(図中ではセンターシート18)を透過して吸収体6に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成される裏面シート4によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、固定テープ8によっておむつの背部14と腹部10とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
このようなテープ型紙おむつは、乳幼児用のみならず、高齢者・障害者用、即ち、成人用の紙おむつとしても利用されている。しかしながら、成人用のおむつを使用するに際しては、乳幼児と成人との体格差に起因して、おむつの交換にかかる労力の程度が全く異なるという点に留意する必要がある。即ち、成人用のおむつにおいては、おむつを交換する際の労力軽減という、乳幼児用の紙おむつとは異なる特性を要求されるのである。
そこで、成人用のおむつにおいては、紙おむつと、尿取りパッド(インナーパッド、補助パッドとも称される)とを併用することが行われている。尿取りパッドは、紙おむつと同様の吸収体を備えているが、専ら尿吸収を目的とする小型の吸収パッドであり、通常は、紙おむつの表面シート上に載置した状態で用いられる。そして、着用者が排尿した際には紙おむつ全体ではなく、この尿取りパッドのみを交換する方法で使用する。従って、排尿の度に紙おむつ全体を交換する方法と比較して、交換が簡便であり、介護者の介護労力が軽減される。また、紙おむつよりも低廉であるため、排尿の度に紙おむつを交換する方法と比較してコスト的にも有利である。
前記のように、尿取りパッドは、通常、紙おむつの表面シート上に載置した状態で用いられるが、紙おむつから尿取りパッドがずれると、尿漏れの原因となる。従って、尿取りパッドの位置ズレを防止し、紙おむつに対して確実に固定するために、様々な方法が提案されている。
例えば、紙おむつの表面シート上に、股下部からおむつの長手方向に沿って直線的に突出部を設け、その突出部によってインナーパッドの側部を紙おむつに固定する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、同様の構成において、前記の突出部とインナーパッドとの双方に面ファスナー等の係止部材を更に設け、その係止部材によってインナーパッドを紙おむつに固定する方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−24310号公報(段落0033、図6) 特開2004−24308号公報(段落0037、図6)
ところで、最近にあっては、尿取りパッドの吸水性能を向上させ、おむつの交換頻度を減少させることにより、介護者の介護労力を更に軽減させることを目的として、尿取りパッドの大型化が進行しつつある。例えば、おむつの股下部より幅狭な矩形状を呈する小型の尿取りパッドに加えて、おむつの股下部においては幅狭で、おむつの背部や腹部においてはその両側端方向に張り出したサイドフラップを有する、ひょうたん型(砂時計型とも称される)を呈する大型の尿取りパッドも利用されるようになってきている。
しかしながら、既に述べた尿取りパッドの固定方法は、矩形状を呈する小型の尿取りパッドの位置ズレを防止し、紙おむつに対して確実に固定するという点では一定の効果を奏するものの、ひょうたん型を呈する大型の尿取りパッドの位置ズレを防止し、紙おむつに対して確実に固定するという点においては十分に満足できるものではなく、未だ解決すべき課題を残すものであった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、尿取りパッドの形状に拘らず、その位置ズレを有効に防止し、紙おむつに対して確実に固定することが可能なテープ型紙おむつを提供するものである。
本発明者らは、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、少なくとも一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー)と、少なくとも一対のサイドフラップとを更に形成し、第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、サイドフラップ上に、少なくとも一対のサイドポケットを形成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型紙おむつが提供される。
[1] 表面シートと、裏面シートと、両シートの間の少なくとも前記股下部に介装される吸収体と、装着用の固定テープとを備え、腹部、股下部及び背部の各部から構成されるテープ型紙おむつであって、おむつの長手方向に沿って、少なくとも前記股下部に、少なくとも一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー)が形成され、前記腹部及び/又は前記背部の両側端を、おむつの外側方向に向かって延出させるようにして、少なくとも一対のサイドフラップが形成されるとともに、前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、前記サイドフラップ上に、少なくとも一対のサイドポケットが形成されたテープ型紙おむつ。
[2] 前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分に、おむつの内側に向かって傾倒する内倒し面を有する立体ギャザー(第2立体ギャザー)が、少なくとも一対形成され、前記サイドポケットは、前記サイドフラップの表面と前記第2立体ギャザーとによって形成されたものである前記[1]に記載のテープ型紙おむつ。
[3] 前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分に、一対のレグギャザーが形成された前記[1]又は[2]に記載のテープ型紙おむつ。
[4] 前記サイドポケットは、その開口端部が、前記股下部における前記レグギャザーの配置位置に対応する位置ないしそれより外側の部分に形成されたものである前記[3]に記載のテープ型紙おむつ。
[5] 前記腹部及び/又は前記背部のみに前記第2立体ギャザーが形成された前記[2]〜[4]のいずれかに記載のテープ型紙おむつ。
[6] 前記サイドポケットは、その開口端部の少なくとも一部に、伸縮性部材が配置されたものである前記[1]〜[5]のいずれかに記載のテープ型紙おむつ。
本発明のテープ型紙おむつによれば、尿取りパッドの形状に拘らず、その位置ズレを有効に防止し、紙おむつに対して確実に固定することが可能となる。
以下、本発明のテープ型紙おむつを実施するための最良の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型紙おむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]テープ型紙おむつの構成部材:
本発明のテープ型紙おむつは、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、表面シート2と、裏面シート4と、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体6と、装着用の固定テープ8とを備えたものである。但し、本発明のテープ型紙おむつは、表面シート、裏面シート、吸収体及び固定テープという必須構成部材以外の部材を備えるものであってもよい。
[1−1]表面シート:
表面シートは、着用者の肌との接触面側に配置されるシートである。表面シートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿や体液を吸収させる必要から、少なくとも吸収体の上面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。換言すれば、吸収体の上面近傍が液透過性の材料によって構成されている限り、必ずしも表面シート全体が液透過性の材料で構成されている必要はない。
表面シートを構成する液透過性の材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、合成繊維から構成された不織布であることが好ましい。この合成繊維としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の成分からなる樹脂が挙げられ、これらの1種の成分のみからなる単繊維であってもよいし、2種以上の成分からなる複合繊維であってもよい。中でも、高強度であるという理由から、ポリエステル/ポリプロピレン、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
本発明のテープ型紙おむつにおいては、着用者の肌との接触面が単一の表面シートによって構成されていることを要しない。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、吸収体6の上面部に配置される表面シート2と、サイドフラップ16の部分に配置される表面シート2とが異なるシートとなっていてもよい。本明細書においては、吸収体の上面部に配置される表面シートを、特に「センターシート」と称し(図4中、符号18)、サイドフラップの部分に配置される表面シートを、特に「サイドシート」と称することにする(図4中、符号20)。このように、複数の表面シートを備えている場合には、各々の表面シートが同一の材料・素材によって構成されていてもよいし、異なる材料・素材によって構成されていてもよい。例えば、センターシートを液透過性の材料によって構成し、サイドシートを撥水性の材料によって構成する形態等もよく利用される。
[1−2]裏面シート:
裏面シートは、吸収体よりも、おむつの外面側に配置されるシートである。裏面シートは、着用者の尿や体液がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、少なくとも吸収体の下面近傍については、液不透過性の材料によって構成される。例えば、表面シートのセンターシートに対応する部分を液不透過性の材料によって構成する形態等もよく利用される。
裏面シートを構成する液不透過性の材料としては、例えば、ポリエチレン等の合成樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。また、おむつ内部の蒸れを防止するために、透湿性のある液不透過性フィルムを用いることも好ましい形態の一つである。透湿性のある液不透過性フィルムの例としては、ポリエチレン樹脂に炭酸カルシウム等のフィラーを加えて混練し、押し出した後、延伸することにより製造される微多孔性ポリエチレンフィルム等を挙げることができる。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔を多数有しており、湿気やガスは透過させるが、耐水圧内では水を透過させない撥水性シートである。
なお、裏面シートには、その外面側に、裏面シートと異なる材料によって構成されたシートを貼り合わせてもよい。本明細書においては、裏面シートに貼り合わされるシートを、特に「カバーシート」と称することにする。このカバーシートによって、裏面シートを補強する効果や、おむつの手触り(触感)を向上させる効果を付与することができる。カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を好適に用いることができる。
[1−3]吸収体:
吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し、保持するための部材であり、既述の両シート(即ち、表面シートと裏面シート)の間の少なくとも一部に介装される。より具体的には、吸収体は少なくとも股下部に介装され、この吸収体が腹部や背部にまで及んでいてもよい。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性の材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性の材料としては、テープ型紙おむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ(綿状パルプ)、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。
フラッフパルプは、例えば、パルプシートを粉砕機で解繊することにより、その繊維長を5mm以下としたもの等を好適に用いることができる。この際に用いるパルプシートは、化学パルプシートでも機械パルプシートでもよく、そのパルプ原料についても、針葉樹、広葉樹、わら、竹、ケナフ、古紙等、通常パルプ原料として用いられるものであれば特に制限なく用いることができる。フラッフパルプの使用量は、吸収体の構成により異なるが、50〜400g/m2とすることが一般的である。
SAPとしては、デンプン系、セルロース系、合成樹脂系のSAPが知られており、これらのいずれを用いてもよい。具体的には、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、ポリアクリル酸(塩)、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリビニルアルコール−無水マレイン酸反応物の架橋物等を用いることができる。中でも、自重の20倍以上の水分を吸収し得る高い吸収性能を有する、ポリアクリル酸ナトリウムを用いることが好ましい。
親水性シートとしては、例えば、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を挙げることができる。中でも、坪量が10〜30g/m2の範囲内のものを用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプを主体とし、SAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。SAPの量は、乾燥したフラッフパルプ100質量部に対して10〜500質量部とすることが好ましく、15〜300質量部とすることがより好ましい。このような量とすることにより、SAPの粒子は相互の干渉が最小限に留められるため、粒子が透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に透過させ、吸収させることが可能となる。
なお、本発明のテープ型紙おむつにおいては、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、吸収体6の全体を親水性シート21により包み込む構成とすることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状は、例えば、矩形やひょうたん型等、従来のテープ型紙おむつ、その他の吸収性物品に通常使用される形状であればいかなる形状でも採用することができる。また、図3及び図4に示した吸収体6は、左右対称形状のものであるが、特にこのようなものには限定されず、左右非対称な形状のものであってもよい。
なお、吸収体には、その上面側に(例えば、吸収体と表面シートとの間に)、尿や体液等の液体を拡散させるためのシートを付帯的に配置してもよい。本明細書においては、このようなシートを、特に「セカンドシート」と称することにする。このセカンドシートを付設すると、着用者の姿勢等に起因して、表面シート下面側の空間が十分に形成されないような場合でも、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、或いはこれらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
[1−4]固定テープ:
固定テープは、紙おむつを着用者に対して装着させるためのテープである。おむつの背部と腹部とを相互に固定することで、おむつをパンツ型とし、着用者に装着可能なものであれば特にその形状や構造について制限はない。
例えば、図3及び図4に示すテープ型おむつ1は、背部14に、その両側端をおむつの外側方向に向かって延出させるようにして、一対のサイドフラップ16が形成されており、そのサイドフラップ16の両側端部に二対の固定テープ8が配置されたものである。これらの固定テープ8は、腹部10に配置されたフロントパッチ22に対して貼着可能に構成されている。固定テープ8をフロントパッチ22に貼着することによって、おむつの背部14と腹部10とが相互に固定され、おむつを着用者に装着することができる。
また、図示の紙おむつは、固定テープを二対備えたものであるが、固定テープを一対だけ備えたものであっても同様の効果を得ることができる。なお、本明細書にいう「固定テープ」には、粘着剤により固定を行うテープのみならず、メカニカルファスナー(面状ファスナー)のような機械的な結合により固定を行うテープも含まれる。
[2]テープ型紙おむつの全体構成:
本発明のテープ型紙おむつは、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、腹部10、股下部12及び背部14の各部から構成されており、腹部10及び/又は背部14の両側端を、おむつの外側方向に向かって延出させるようにして、少なくとも一対のサイドフラップ16が形成されたものである。
なお、本明細書において、「腹部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分を意味し(「前身頃」と称される場合もある)、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分を意味し、「背部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味する(「後身頃」と称される場合もある)。背部には、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、ウエストギャザー23を形成してもよい。
[2−1]第1立体ギャザー:
本発明のテープ型紙おむつには、おむつの長手方向に沿って、少なくとも股下部に、少なくとも一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー)が形成される。この立体ギャザーによって、着用者の尿や体液のおむつ外部への漏洩、特に、股下部からの漏れが効果的に防止される。
第1立体ギャザーを構成する材料としては、表面シートの項で例示した液透過性の材料を用いることもできるが、防漏性を向上させるため、撥水性の材料を用いることが好ましい。撥水性の素材としては、スパンボンドやカードエンボス等の不織布を用いることもできるが、耐水圧が高いという理由から、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布を用いることが好ましい。また、液透過性の材料や撥水性の材料に対して、プラスチックフィルムを貼り合わせた液不透過性の材料を用いてもよい。
なお、第1立体ギャザーは、センターシートやサイドシート等の表面シートを折り返すことにより形成してもよい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、サイドシート20を折り返すことにより第1立体ギャザー24を形成した例である。但し、第1立体ギャザーは、セカンドシート等の表面シート以外の部材を折り返すことにより形成してもよいし、全く別個の部材を貼り合わせて形成してもよい。
この第1立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも股下部に形成されていればよいが、腹部や背部に形成されていてもよい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、おむつの長手方向に沿って、股下部12から腹部10と背部14の双方にかけて連続的に、一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー24)が形成された例を示すものである。また、第1立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
第1立体ギャザーの高さは、5〜100mmとすることが好ましく、20〜65mmとすることが更に好ましい。5mm以上とすることにより、十分な防漏効果を確保することができることに加え、100mm以下とすることによって、第1立体ギャザーが吸収体表面を覆って吸収効果を阻害したり、第1立体ギャザーがレグギャザーの外側にはみ出して、尿や体液のおむつ外部への流路となり、漏れの原因となったりする不具合を防止することができる。
一方、第1立体ギャザーの高さが100mmを超えるような場合には、第1立体ギャザーが、表面シート(ひいては吸収体)を覆ってしまったり、表面シート上に載置される尿取りパッドの下敷きになってしまったりすることに起因して、却って漏れトラブルの原因となるおそれがある。また、第1立体ギャザーが、レグギャザーを超えておむつの外側にはみ出した場合等には、その部分に空隙(孔)が生じ、尿や体液のおむつ外部への流路が形成されるため、尿漏れの原因となってしまうおそれがある。
第1立体ギャザーはおむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、第1立体ギャザー24を内倒しギャザーとした例である。
なお、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、第1立体ギャザー24の形状、高さ、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、これらが左右非対称なものも本発明の範囲に含まれる。
第1立体ギャザーには、立体ギャザー伸縮材を付設することが好ましい。立体ギャザー伸縮材としては、非伸長状態を100%とした場合の伸長率が130〜500%の範囲内の材料を用いることが好ましく、伸長率が200〜300%の範囲内の材料を用いることが更に好ましい。このような条件を満たす限り、構成材料や形状は特に限定されないが、例えば、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)等の弾性材から構成された糸ゴムや平ゴム、或いは伸縮性フィルム等を挙げることができる。これらの中では、糸ゴムが好ましい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、立体ギャザー伸縮材26として糸ゴムを用いた例である。なお、糸ゴムの太さとしては、310〜3730デシテックスのものが好ましく、470〜1240デシテックスのものが更に好ましい。
立体ギャザー伸縮材の配置位置については特に制限はなく、第1立体ギャザーの上端部に配置してもよいし、第1立体ギャザーの起立線近傍に配置してもよいし、第1立体ギャザーの上端部と起立線との間(具体的には、C折りギャザーやZ折りギャザーの曲げ部や折り返し部等)に配置してもよい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、第1立体ギャザー24の上端部を折り返し、その折り返し部分に立体ギャザー伸縮材26を配置した例である。
なお、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、立体ギャザー伸縮材26の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、これらが左右非対称なものも本発明の範囲に含まれる。また、複数の立体ギャザー伸縮材を用いる場合、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定すればよく、全て同じものを用いる必要はない。
通常、立体ギャザー伸縮材は、第1立体ギャザー等に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、澱粉系ないしカルボキシメチルセルロース(CMC)のような水溶性の糊、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、熱や超音波等による溶着であってもよい。
[2−2]レグギャザー:
レグギャザーは、おむつの脚周りに形成されるギャザーである。レグギャザーは、脚周りからの漏れを防止する効果を有するとともに、おむつを交換する際に吸収体の両側で収縮し、股下部近傍を椀状に変形させ、凹部を形成させる。このため、尿や体液がその凹部に溜まり、尿や体液をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
レグギャザーは、通常は、おむつの脚周り部分に脚周り伸縮材を配置することにより形成される平面ギャザーである。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、おむつの長手方向に沿って、直線的に二本の脚周り伸縮材28を配置してレグギャザーを形成した例である。但し、脚周り伸縮材は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつの脚周りのカーブに沿って曲線的に配置してもよい。なお、脚周り伸縮材としては、既に述べた立体ギャザー伸縮材と同様のものを用いることができる。
レグギャザーは、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、第1立体ギャザー24の起立線30より外側の部分に、一対形成されていることが好ましい。このような構成とすると、第1立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。一方、第1立体ギャザーの起立線上や起立線より内側の部分にレグギャザーを形成すると、股下部の装用感・装着感が悪くなる傾向があり、股下部に隙間ができるために漏れの原因となるおそれもある。
なお、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、脚周り伸縮材28の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、これらが左右非対称なものも本発明の範囲に含まれる。そして、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1では、脚周り伸縮材28が二本配置された例を示したが、一本だけ配置されていてもよいし、三本以上配置されていてもよい。また、複数の脚周り伸縮材を用いる場合、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定すればよく、全て同じものを用いる必要はない。
[2−3]サイドポケット:
本発明のテープ型紙おむつは、第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、サイドフラップ上に、少なくとも一対のサイドポケットが形成されているという構成に特徴がある。このサイドポケットを形成することで、ひょうたん型を呈する大型の尿取りパッドを併用する場合でも、パッドの耳部をサイドポケットに収容することができるため、大型の尿取りパッドの位置ズレを有効に防止し、テープ型紙おむつに対して確実に固定することが可能となる。これにより、尿取りパッドの位置ズレに起因する尿漏れやテープ型紙おむつ自体の汚れを防止することができ、着用者の快適な使用が確保される。また、尿や体液が確実に尿取りパッドに吸収され、テープ型紙おむつ自体を汚すことが少ないので、おむつの交換頻度が減り、介護者の介護労力が軽減されることに加え、比較的高価なテープ型紙おむつの使用量も減らすことができるので、コスト的にも有利である。更には、大型パッドの耳部から漏れた尿や体液をサイドポケットでトラップすることができるので、テープ型紙おむつからの尿漏れを防止することができる。
本発明のテープ型紙おむつにおいては、第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、サイドフラップ上にサイドポケットを形成している。通常、第1立体ギャザーは、センターシート上に形成されるが、これと同様な位置、即ち、センターシート上にサイドポケットを形成してしまうと、十分な深さのポケットを形成することができないため、おむつの背部や腹部においてその両側端方向に大きく張り出した、尿取りパッドの耳部をうまく収容できず、尿取りパッドを確実に固定することが困難となるためである。センターシートからサイドシートにはみ出すような形で、深さのあるサイドポケットを形成する方法は、テープ型紙おむつの製造工程を煩雑なものとし、製造コストの上昇を招くため好ましくない。
サイドポケットの形態は、尿取りパッドの耳部を収容することができる袋状である限り、特に制限はない。但し、製造の容易さを考慮すると、例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1のように、予め、第1立体ギャザー24の起立線30より外側の部分に、おむつの内側に向かって傾倒する内倒し面を有する立体ギャザー(第2立体ギャザー32)を、少なくとも一対形成しておき、そのサイドフラップ16の表面と第2立体ギャザー32とによってサイドポケット34を形成したものが好ましい。例えば、第2立体ギャザーの両縁端部をサイドフラップの表面に貼着する等して、全体を袋状とする。このような方法は、従来から製造方法が確立されている立体ギャザーと同様の手法により製造することができることに加え、おむつの長手方向に沿って、サイドポケットを形成することができるため、製造が容易であるという利点がある。
サイドポケットの深さは20〜200mmとすることが好ましく、50〜150mmとすることがより好ましい。サイドポケットを深く形成した方が、種々の形状・サイズの大型尿取りパッドを確実に固定することができるため好ましい。第2立体ギャザーによってサイドポケットを形成する場合には、その高さによってサイドポケットの深さを調整することができる。第1立体ギャザーと第2立体ギャザーは形状ないし構造は類似するものの、形成部位や形成目的を異にする。従って、好ましい高さの範囲は全く異なる。
「おむつの内側に向かって傾倒する内倒し面を有する」とは、ギャザーの全てが内倒しとなっている必要はなく、その一部に内倒しの部分を有していれば足りるという意味である。一部に内倒しの部分を有していれば、尿取りパッドの耳部を収容し得るからである。即ち、第2立体ギャザーには、内倒しギャザーは勿論のこと、C折りギャザーやZ折りギャザーを用いてもよい。
なお、股下部ではセンターシート上に形成される第1立体ギャザーを曲線的かつ連続的にサイドシート側(サイドフラップ側)に延長させ、第1立体ギャザーによりサイドポケットを形成する方法も考えられる。しかしながら、テープ型紙おむつの製造においては、各種部材をおむつの長手方向に沿って平行に形成する方法が最も容易であるため、前記の方法のような曲線的な第1立体ギャザーは、製造が困難であり、生産性が低下するという問題がある。
本発明のテープ型紙おむつにおいては、腹部及び/又は背部のみに第2立体ギャザーが形成されていることが好ましい。換言すれば、股下部には第2立体ギャザーが形成されていないことが好ましい。このような形態は、股下部の形状に影響を与えることなく、深さのあるサイドポケットを形成することができるため好ましい。また、このような形態は、後述するような、紙おむつの連続製造法によって、極めて容易に製造することができるという利点もある。
一方、腹部から股下部、背部にかけて連続的に第2立体ギャザーを形成する方法も考えられるが、第2立体ギャザーを直線的に形成した場合、ひょうたん型の尿取りパッドの耳部を収容するためには、股下部についても幅広に形成する必要が生じ、着用者に対する装着性・フィット性が悪化し、股下部に隙間が形成され易くなるため、漏れを発生し易いという問題がある。この問題を回避するためには、第2立体ギャザーを曲線的に形成すればよいが、その場合には、製造が困難となり、生産性が低下するという問題がある。
第2立体ギャザーを構成する材料としては、表面シートの項で例示した液透過性の材料、第1立体ギャザーの項で例示した撥水性の材料、液不透過性の材料等を用いることができ、中でもSMS不織布やSMMS不織布等の撥水性の材料を用いることが好ましい。また、第2立体ギャザーは、センターシートやサイドシート等の表面シートを折り返すことにより形成してもよい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、サイドシート20を折り返すことにより第2立体ギャザー32を形成した例である。但し、第2立体ギャザーは、セカンドシート等の表面シート以外の部材を折り返すことにより形成してもよいし、全く別個の部材を貼り合わせて形成してもよい。
また、本発明のテープ型紙おむつにおいては、サイドポケットは、ひょうたん型の尿取りパッドを固定し得る位置に形成することが好ましい。そして、その開口端部が、股下部におけるレグギャザーの配置位置に対応する位置ないしそれより外側の部分に形成されたものであることがより好ましく、レグギャザーの配置位置に対応する位置より外側の部分に形成されたものであることが特に好ましい。このような形態は、股下部の形状に影響を与えることなく、深さのあるサイドポケットを形成し易いという利点がある。また、このような形態は、後述するような、紙おむつの連続製造法によって、極めて容易に製造することができるという利点もある。
一方、サイドポケットをレグギャザーの配置位置に対応する位置の内側に形成した場合、ひょうたん型の尿取りパッドの耳部を確実に収容するためには、股下部をかなり幅広に形成しなければならない。股下部を幅広に形成した場合には、着用者に対する装着性・フィット性が悪化し、股下部に隙間が形成され易くなるため、漏れを発生し易いという問題がある。なお、本明細書において、「レグギャザーの配置位置に対応する位置」とは、レグギャザーをおむつの長手方向に沿って延長したと仮定した場合におけるその延長線上の位置を意味するものとする。
更に、本発明のテープ型紙おむつにおいては、サイドポケットは、その開口端部の少なくとも一部に、伸縮性部材が配置されたものであることが好ましい。このような構成は、尿取りパッドの耳部を確実に固定できる点において好ましい。例えば、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1は、サイドシート20を折り返して形成した第2立体ギャザー32の上端部に伸縮性部材36を配置した例である。この伸縮性部材としては、既に述べた立体ギャザー伸縮材と同様のものを用いることができる。
[3]製造方法:
以下、本発明のテープ型紙おむつの製造方法を、図3及び図4に示すテープ型紙おむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、裏面シート4の材料となる長尺のシート材(裏面シート材)の上面に、親水性シート21に包まれた吸収体6及び脚周り伸縮材28を載置し、更にその上面に表面シート2の材料となる長尺のシート材(表面シート材)を載置することにより、おむつの中間体となる積層体を得る。この際、表面シート材は、センターシート18に相当する表面シート材と、サイドシート20に相当する表面シート材の2種類が使用される。サイドシート20に相当するシート材には折り返し部分を設けることによって、第1立体ギャザー24と第2立体ギャザー32が形成されている。
前記のようにして得られた積層体のおむつ脚周り開口部に相当する部分を円弧状に切り抜いて切除し(Rカット)、脚周り開口部を形成することにより、テープ型おむつ1を製造する。このような方法によれば、Rカットの際に、レグギャザーより外側に位置していいる第2立体ギャザー32の股下部に相当する部分は切除される。従って、腹部10及び背部14bのみに第2立体ギャザー32(ひいてはサイドポケット34)が形成されたテープ型紙おむつを極めて容易に得ることができる。そして、前記のような一連の工程は、機械的な手段によって連続的に行うことが可能である。例えば、長尺のシート材をローラーから連続的に送出する等の方法・装置を採用することにより、テープ型紙おむつの連続製造が可能となり、生産性の向上に資する。
[4]使用方法:
本発明のテープ型紙おむつは、それ自体を単独で使用することもできるが、尿取りパッドと併用した場合に、特にその効果を発揮する。
図5は、矩形状を呈する小型の尿取りパッドがセットされた本発明のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す平面図である。図5に示すように、小型の尿取りパッド38を使用する際には、第1立体ギャザー24に小型の尿取りパッド38を挟み込むようにして固定し使用する。一対の第1立体ギャザーの間隔を小型の尿取りパッドの幅と合致させておくことにより、小型の尿取りパッドを確実に固定することができ、その位置ズレを有効に防止することができる。
図6は、ひょうたん型を呈する大型の尿取りパッドがセットされた本発明のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す平面図である。図6に示すように、大型の尿取りパッド40を使用する際には、腹部10及び背部14において、第2立体ギャザー32によって形成されたサイドポケット34に大型の尿取りパッド40の耳部を収容するようにして固定し使用する。こうすることにより、大型の尿取りパッドについても確実に固定し、その位置ズレを有効に防止することができる。
本発明のテープ型紙おむつは、乳幼児用の紙おむつ、ないしは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の紙おむつとして利用することが可能である。そして、本発明のテープ型紙おむつは、尿取りパッドの形状に拘らず、その位置ズレを有効に防止し、紙おむつに対して確実に固定することができるので、尿取りパッドと併用されることが多い、成人用の紙おむつとして特に好適に用いることができる。
従来のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す一部切り欠き平面図である。 図1に示す従来のテープ型紙おむつをX−X’線に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 本発明のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す一部切り欠き平面図である。 図3に示す本発明のテープ型紙おむつをX−X’線に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 矩形状を呈する小型の尿取りパッドがセットされた本発明のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す平面図である。 ひょうたん型を呈する大型の尿取りパッドがセットされた本発明のテープ型紙おむつを展開し、表面シート側から見た状態を示す平面図である。
符号の説明
1:テープ型紙おむつ、2:表面シート、4:裏面シート、6:吸収体、8:固定テープ、10:腹部、12:股下部、14:背部、16:サイドフラップ、18:センターシート、20:サイドシート、21:親水性シート、22:フロントパッチ、23:ウエストギャザー、24:第1立体ギャザー、26:立体ギャザー伸縮材、28:脚周り伸縮材、30:起立線、32:第2立体ギャザー、34:サイドポケット、36:伸縮性部材、38:小型の尿取りパッド、40:大型の尿取りパッド、100:テープ型紙おむつ。

Claims (6)

  1. 表面シートと、裏面シートと、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体と、装着用の固定テープとを備え、腹部、股下部及び背部の各部から構成されたテープ型紙おむつであって、
    おむつの長手方向に沿って、少なくとも前記股下部に、少なくとも一対の立体ギャザー(第1立体ギャザー)が形成され、前記腹部及び/又は前記背部の両側端を、おむつの外側方向に向かって延出させるようにして、少なくとも一対のサイドフラップが形成されるとともに、前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、前記サイドフラップ上に、少なくとも一対のサイドポケットが形成されたテープ型紙おむつ。
  2. 前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分に、おむつの内側に向かって傾倒する内倒し面を有する立体ギャザー(第2立体ギャザー)が、少なくとも一対形成され、
    前記サイドポケットは、前記サイドフラップの表面と前記第2立体ギャザーとによって形成されたものである請求項1に記載のテープ型紙おむつ。
  3. 前記第1立体ギャザーの起立線より外側の部分に、一対のレグギャザーが形成された請求項1又は2に記載のテープ型紙おむつ。
  4. 前記サイドポケットは、その開口端部が、前記股下部における前記レグギャザーの配置位置に対応する位置ないしそれより外側の部分に形成されたものである請求項3に記載のテープ型紙おむつ。
  5. 前記腹部及び/又は前記背部のみに前記第2立体ギャザーが形成された請求項2〜4のいずれか一項に記載のテープ型紙おむつ。
  6. 前記サイドポケットは、その開口端部の少なくとも一部に、伸縮性部材が配置されたものである請求項1〜5のいずれか一項に記載のテープ型紙おむつ。
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